JP2011000295A - サック型塗布具内蔵包装袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】袋を開封すると同時に、手指をサック式塗布具に簡易に装着する。
【解決手段】袋内部に化粧料や薬剤等が塗布されたサック型塗布具が、挿入、分離可能に固定された密封包装袋がピールオフにより開封されるものであって、開封動作と共にサック型塗布具の手指を挿入する挿入部も開口するようにする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、化粧料や薬剤等を付着させてなるサック型塗布具内蔵包装袋に関する。
化粧料や薬剤を付着させてなるサック型塗布具を個別包装してなる化粧用具は知られており(特許文献1及び2)、これは粉状、ペースト状、ゲル状又は液状より選ばれた化粧料を手袋状等の筒状体全体に担持させてなる化粧用具である。
しかしながら、特許文献1記載の化粧用具は気密包装の構造やさらにその包装の開封方法が明確でない。
しかしながら、特許文献1記載の化粧用具は気密包装の構造やさらにその包装の開封方法が明確でない。
また、特許文献2記載の密封された袋に封入された化粧用具は、その袋の側部に設けられた切欠部から手切して開封されるものであり、袋の開口部にて接着剤により化粧用具の一部が固定され、かつその袋の開口部にて化粧用具の手指の挿入部が開口するのである。そして、袋の手切れ時において袋にかかる力は、袋の表面に垂直な力ではなくもっぱら平行な力であって、開封後の袋と化粧用具の開口部に手指を挿入できる程度の隙間を形成できる方向にかかる力ではない。そして袋の開口部に現れた化粧用具の手指の挿入部は開口しておらず、互いに密着しているので、その密着した手指の挿入部において改めて手指の挿入部、つまり袋表面に垂直に係る引張り力を与えてその挿入部をさらに開かなくてはならないし、そうでなければ無理に化粧用具の挿入部に手指を挿入することとなり、手指に多量の化粧料が付着する。
さらに特許文献3には、袋内に化粧料付化粧用具を設け、袋を構成するシートの接着部を、化粧用具先端側の袋端部から化粧用具の手指を挿入する開口部が位置する部分まで引き剥がすこと、化粧用具は引きはがした袋を構成するシートが付着した状態で使用されることが記載されている。
従来、化粧料や薬剤を塗布するための用具は、それを収納する容器とともに繰り返し使用することから、化粧料の品質安全性を保証するために使用時の汚染防止への配慮が強く求められており、特に微生物の増殖、光による変質、酸化による変化等に対策を講ずる必要があり、そのために化粧料そのものや塗布具の部材に抗菌剤、防腐剤、酸化防止剤のような各種の薬剤を添加して安全性を確保しているが、人体への影響を避けられず、薬害を如何に少なくするかが課題であった。ことに敏感肌の使用者に対しても安全性を保証することが強く求められている。
また、化粧料とこれを塗布する化粧用具は、最近、労働や各種社会的活動に参画する女性の増加に伴い、出先でも使用できるように場所を選ばず携帯に便利で、簡易に使用でき、且つ、経済的な塗布用具が求められている。さらにはこれらを収納する包装形態を進化させ、製造コスト上も有利であり、かつ使用性、機能性の向上を図る必要が求められている。さらに、人体への使用に関わるだけに化粧料にあっては勿論、塗布具においても、変質、変色、変臭、微生物汚染などがあってはならず、人体保護の面から、皮膚に安全で、しかも品質安定性の高い化粧料塗布具の開発が望まれていた。
また、化粧料とこれを塗布する化粧用具は、最近、労働や各種社会的活動に参画する女性の増加に伴い、出先でも使用できるように場所を選ばず携帯に便利で、簡易に使用でき、且つ、経済的な塗布用具が求められている。さらにはこれらを収納する包装形態を進化させ、製造コスト上も有利であり、かつ使用性、機能性の向上を図る必要が求められている。さらに、人体への使用に関わるだけに化粧料にあっては勿論、塗布具においても、変質、変色、変臭、微生物汚染などがあってはならず、人体保護の面から、皮膚に安全で、しかも品質安定性の高い化粧料塗布具の開発が望まれていた。
そこで、上記特許文献1〜3に記載されているように、抗菌剤や殺菌剤処理を施すことのない化粧用具に無菌状態の化粧料を担持させた化粧用具を個別包装することにより、化粧料や化粧用具による細菌汚染や変質、変色を生じないように安定性を確保し、且つ簡易に使用できる経済的な化粧用具も利用されていたが、特許文献1に記載の化粧用具はニット等の材質や個別包装を開封後にどのようにして手指に装着するのかが不明であり、また、そのような材質からみて手指に化粧料が付着すると考えられ、特許文献2記載の発明は包装を開封後に手指を化粧用具に挿入するには、包装の開口部と化粧用具の開口部を段階的に共に指で開けなければならず、まずはこのために手間がかかることになり、また、このときに手指や衣服に化粧料が付着することが避けられず、使用者は手指に付着した化粧料によるべたべた感やぬるぬる感を感じることとなっていた。
特許文献3に記載された化粧用具は図示されているように化粧用具を手指に装着する際には手指に化粧料が付着することはなく、手指にべたべた感やぬるぬる感を感じることがないが、化粧用具と化粧用具を包装していた包装材が分離しないので、化粧時には包装材が化粧用具の手指挿入部にて一体となっているために、その化粧料が付着した包装材が手首等や衣服に接触することがあり、そのときにはべたべた感やぬるぬる感を感じたり、衣服が汚れたりする等の支障が生じる。
そこで、本発明では、特定の構造を有するサック型塗布具内蔵包装袋を提供することにより、使用開始までは、内容物の変質を防ぐことが出来、使用時においては使用場所を選ばず、用時に外装袋をワンタッチで開封すると同時に内蔵されている塗布具の挿入口も開口できて、手指の挿入と、外装袋からの取り外しが即可能となる利便性に優れたサック型塗布具を提供することを課題とする。
また、化粧時において化粧料等が手指に付着することにより不快感を感じたり、包装材を介して化粧料が身体の別の部位や衣服に付着する等の不都合を解消することによって、サック型塗布具の使用性を改善することを課題とする。
また、化粧時において化粧料等が手指に付着することにより不快感を感じたり、包装材を介して化粧料が身体の別の部位や衣服に付着する等の不都合を解消することによって、サック型塗布具の使用性を改善することを課題とする。
上記の課題を解決するには、まず、サック型塗布具内蔵包装袋を、ピールオフにより開封される包装材により密封された包装袋内面に手指を挿入可能なサック型塗布具を仮固定し、該サック型塗布具の表面に化粧料や薬剤等を付着させてなるものとし、さらに、仮固定する箇所を包装袋の開口部を形成する箇所付近としたり、仮固定を接着剤又は熱的接着によって行ったりする。また、化粧料や薬剤等を付着させる箇所をサック型塗布具の片面としても良い。
化粧料や薬剤等をサック型塗布具の表面に保持させておき、かつ、該サック型塗布具を包装袋内面に仮固定すると共に、殺菌剤や抗菌剤処理を敢えて施すことなくサック型塗布具に化粧料を担持させたサック型塗布具を無菌状態で個別包装することにより、化粧料又は薬剤やサック型塗布具による細菌汚染や変質、変色を生じないように安定性を確保する。
かつ、サック型塗布具内蔵包装袋をピールオフにより袋の壁面に対し垂直方向の外力を作用させて開封できるようにしたので、その袋の開封と同時に、開封面の内部に仮固定されたサック型塗布具の手指の挿入部が連動して開口することとなり、開封操作だけの簡易な操作で装着の準備が完了すると共に、手指をその挿入部に挿入する際には、サック型塗布具の外面やサック型塗布具内蔵包装袋の内面に触れることがないので、手指に化粧料や薬剤が付着しないために手指がべたべたせずに使用感がよい。このように、本発明によれば複雑な構成を採らずともワンタッチ操作で包装袋の開封と塗布具の挿入口の開口動作とが同時に行えるようになる。
また、サック型塗布具とそれを包装していた包装袋を仮固定していた部位は、手指挿入後、容易に取り外せ、あとは引き抜くことができるので、包装袋が皮膚や衣服に触れることにより包装袋に付着していた化粧料や薬剤等が皮膚や衣服に付着しないという効果を有する。
かつ、サック型塗布具内蔵包装袋をピールオフにより袋の壁面に対し垂直方向の外力を作用させて開封できるようにしたので、その袋の開封と同時に、開封面の内部に仮固定されたサック型塗布具の手指の挿入部が連動して開口することとなり、開封操作だけの簡易な操作で装着の準備が完了すると共に、手指をその挿入部に挿入する際には、サック型塗布具の外面やサック型塗布具内蔵包装袋の内面に触れることがないので、手指に化粧料や薬剤が付着しないために手指がべたべたせずに使用感がよい。このように、本発明によれば複雑な構成を採らずともワンタッチ操作で包装袋の開封と塗布具の挿入口の開口動作とが同時に行えるようになる。
また、サック型塗布具とそれを包装していた包装袋を仮固定していた部位は、手指挿入後、容易に取り外せ、あとは引き抜くことができるので、包装袋が皮膚や衣服に触れることにより包装袋に付着していた化粧料や薬剤等が皮膚や衣服に付着しないという効果を有する。
本発明を実施するための具体的形態について、三方シール袋の場合を例にとり、図によって説明するが、これに限定されるものではなく、二枚の包装シートの間にサック型塗布具を配置し、かつ、両側の包装シート内面と塗布具外面とを仮固定し、その周囲を四方シールして得られるサック型塗布具内蔵包装袋の場合も好ましく実施できる。
本発明でいう仮固定とは、使用前は、サック型塗布具と、外側の包装袋とが外れたり、ズレたりしないように固定されており、かつ、使用時には包装袋の開口動作と連動して塗布具の挿入口を開口せしめ、手指を挿入後は、手指を使ってこの固定部分を引き剥がすための応力を付与すると塗布具部分が簡単に分離して取り外せる構造を意味するものである。
図1及び2に示すように、本発明におけるピールオフにより開封される包装袋は、1枚のシート1の点線2を折り目として2つ折りに折り曲げて4角形とし、折り曲げ部以外の3で示される3辺を溶着や接着することにより得られる。図では4角形を例示しているが、折り曲げ線に対し対称である他の任意の幾何学的形状であってもよい。
そして、3辺の中でも該折り曲げ部の対辺4は指で摘んで溶着や接着された層を互いに引きはがすことにより開口される辺となり、開口動作のために簡単に指で摘むことができるように、その対辺4の少なくとも一部5には、包装が気密性を有する範囲で溶着又は接着がなされていない部分5を摘み部として設けるのが操作性の点で好ましい。
そして上記の1枚のシートを2つ折りに折り曲げる際には、該対辺側に平面状のサック型塗布具6の手指の挿入部7が位置するようにし、別に仮固定用の剥離可能な接着剤8を該挿入部の平面の両外側面に塗布して接着すると同時に該剥離可能な接着剤8により、サック型塗布具の挿入部の両外面と包装袋の対向する第一および第二の2つの内面を接着できるようにすることが必要である。なお、この接着剤8による接着箇所はサック型塗布具の挿入部の各外面に1つ以上あればよく、図1に記載の接着箇所は各面に2カ所ずつの計4カ所である。(図では仮固定部の片側2箇所のみ表示されている)
あるいは、接着剤を使用せず、包装材の内面に低融点層を設け、ホットプレス、高周波ウエルディング、超音波ウエルディングなどの任意の熱的接着手段を用いて、サック型塗布具挿入口付近の外面と、包装袋の内面とを仮固定するように接着してもよい。特に、高周波ウエルディング、超音波ウエルディングの手段によると、特定の部位、層を選択的に熱接着することができるので、一層好ましい。
本発明でいう仮固定とは、使用前は、サック型塗布具と、外側の包装袋とが外れたり、ズレたりしないように固定されており、かつ、使用時には包装袋の開口動作と連動して塗布具の挿入口を開口せしめ、手指を挿入後は、手指を使ってこの固定部分を引き剥がすための応力を付与すると塗布具部分が簡単に分離して取り外せる構造を意味するものである。
図1及び2に示すように、本発明におけるピールオフにより開封される包装袋は、1枚のシート1の点線2を折り目として2つ折りに折り曲げて4角形とし、折り曲げ部以外の3で示される3辺を溶着や接着することにより得られる。図では4角形を例示しているが、折り曲げ線に対し対称である他の任意の幾何学的形状であってもよい。
そして、3辺の中でも該折り曲げ部の対辺4は指で摘んで溶着や接着された層を互いに引きはがすことにより開口される辺となり、開口動作のために簡単に指で摘むことができるように、その対辺4の少なくとも一部5には、包装が気密性を有する範囲で溶着又は接着がなされていない部分5を摘み部として設けるのが操作性の点で好ましい。
そして上記の1枚のシートを2つ折りに折り曲げる際には、該対辺側に平面状のサック型塗布具6の手指の挿入部7が位置するようにし、別に仮固定用の剥離可能な接着剤8を該挿入部の平面の両外側面に塗布して接着すると同時に該剥離可能な接着剤8により、サック型塗布具の挿入部の両外面と包装袋の対向する第一および第二の2つの内面を接着できるようにすることが必要である。なお、この接着剤8による接着箇所はサック型塗布具の挿入部の各外面に1つ以上あればよく、図1に記載の接着箇所は各面に2カ所ずつの計4カ所である。(図では仮固定部の片側2箇所のみ表示されている)
あるいは、接着剤を使用せず、包装材の内面に低融点層を設け、ホットプレス、高周波ウエルディング、超音波ウエルディングなどの任意の熱的接着手段を用いて、サック型塗布具挿入口付近の外面と、包装袋の内面とを仮固定するように接着してもよい。特に、高周波ウエルディング、超音波ウエルディングの手段によると、特定の部位、層を選択的に熱接着することができるので、一層好ましい。
そして、図3に示すように、開封時にはその対辺4の一部の端部の溶着又は接着がなされていない部分(摘み部)5を指で摘んで、包装袋の面に対しほぼ垂直な方向に互いに反対の方向に引き剥がすように力を加えることにより、その箇所をきっかけに対辺の溶着又は接着がなされた箇所と、続いて隣接する辺に向けて順に包装袋の溶着部や接着部を順に剥離する(図4)。
そしてさらに引きはがす方向に力を加えると剥離が進み、該サック型塗布具に設けられた手指挿入部はその挿入部付近にて該包装袋内部に仮固定された状態で、手指を挿入できる程度に開口する(図5)。
そしてさらに引きはがす方向に力を加えると剥離が進み、該サック型塗布具に設けられた手指挿入部はその挿入部付近にて該包装袋内部に仮固定された状態で、手指を挿入できる程度に開口する(図5)。
また、上記の1枚のシートを3辺で溶着や接着する手段としては、該シートの内面に位置する面に溶着が可能な低融点の樹脂の層を設けておき、あるいはホットメルト接着剤を該シートの該3辺となる箇所に塗布しておき、この1枚のシートを折り曲げた後にその3辺を加熱しながら圧着する手段を採用できるし、また、接着剤として例えば溶液型のものを採用した場合には、該シートの該3辺となる箇所に接着剤を塗布し、その直後に該シートを折り曲げて3辺を接着させる手段を採用することもできる。
さらに本発明のサック型塗布具内蔵包装袋を連続生産ラインで製造する場合の工程の一例を図6で説明する。包装袋用シートとして1枚の長尺シート9をインラインで流しながら、化粧料や薬剤を付着させ、かつ仮固定部13である接着剤等を付着させたサック型塗布具の開口端7を袋の開封部側に向けるように、長尺シートの長さ方向に所定間隔をおいて順に配置する。
次いで、該長尺シートの幅を半分にするように中心線10で折り曲げ、該サック型塗布具を配置した箇所を区切るように、該長尺シートの内部を11のサック型塗布具を分ける溶着や切断を行う箇所で順に溶着又は接着し、かつ12の区域を溶着や接着すると共に仮固定部13も加熱して固定する。その後、11のサック型塗布具を分ける溶着や切断箇所を2長尺シートの長さ方向に2等分するように切断することにより、個別包装されたサック型塗布具を製造する。
また、上記の長尺シートを折り曲げることなく、2枚の長尺シートの間に化粧料や薬剤を保持した複数のサック型塗布具を、その開口端を長尺シート端部に向けて配置して、サック型塗布具が個別包装されるように、長尺シートの両端と該サック型塗布具の間を溶着や接着することもできる。
上記連続工程でも、仮固定や、包装袋の周縁部のシールは接着剤を使用する方法でも良く、熱シール法であってもよい。
次いで、該長尺シートの幅を半分にするように中心線10で折り曲げ、該サック型塗布具を配置した箇所を区切るように、該長尺シートの内部を11のサック型塗布具を分ける溶着や切断を行う箇所で順に溶着又は接着し、かつ12の区域を溶着や接着すると共に仮固定部13も加熱して固定する。その後、11のサック型塗布具を分ける溶着や切断箇所を2長尺シートの長さ方向に2等分するように切断することにより、個別包装されたサック型塗布具を製造する。
また、上記の長尺シートを折り曲げることなく、2枚の長尺シートの間に化粧料や薬剤を保持した複数のサック型塗布具を、その開口端を長尺シート端部に向けて配置して、サック型塗布具が個別包装されるように、長尺シートの両端と該サック型塗布具の間を溶着や接着することもできる。
上記連続工程でも、仮固定や、包装袋の周縁部のシールは接着剤を使用する方法でも良く、熱シール法であってもよい。
また本発明における包装袋に使用される上記のシート状物としては、上記のように接着剤を用いて接着が可能であること、内側面を対向させて溶着が可能であること、十分なガスバリヤー性を有すること等の性質を有することが求められる。そしてこれらの性質を備えるために包装袋とした際の内面の層は、好ましくは、ポリエチレン、ポリプロピレン等の低融点ポリオレフィンなどからなるシーラント層がよい。
必要に応じて該シーラント層よりも外層にシート状物にガスバリヤー性を持たせるためにアルミニウム等の金属箔層などのバリア層を設けるのが好ましく、さらにその外層には、印刷性等を向上させるために、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロンなどのポリアミド、ポリウレタン、(メタ)アクリル系樹脂等の各種の公知の樹脂を使用できるが、もちろん、他の樹脂を使用することや、さらに異なる層を形成することも可能である。
これらの樹脂等を用いて包装袋とした場合のシート状物の接着強度は、本発明のサック型塗布具用包装袋の仮固定用の剥離可能な接着部が使用時において、手で剥がすことができるような程度の接着強度とすることが必要である。
必要に応じて該シーラント層よりも外層にシート状物にガスバリヤー性を持たせるためにアルミニウム等の金属箔層などのバリア層を設けるのが好ましく、さらにその外層には、印刷性等を向上させるために、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロンなどのポリアミド、ポリウレタン、(メタ)アクリル系樹脂等の各種の公知の樹脂を使用できるが、もちろん、他の樹脂を使用することや、さらに異なる層を形成することも可能である。
これらの樹脂等を用いて包装袋とした場合のシート状物の接着強度は、本発明のサック型塗布具用包装袋の仮固定用の剥離可能な接着部が使用時において、手で剥がすことができるような程度の接着強度とすることが必要である。
相対するシート状物を接着させる際に接着剤を使用する場合は、ゴム系、ウレタン系やアクリル系、スチレンコポリマー系などのホットメルト接着剤や水性接着剤が作業性及び有機溶剤を使用せず、内容物に影響を与えない点から好ましいが、ホットメルト接着剤は作業性の点から特に好ましい。
本発明において、包装袋内面にサック型塗布具を剥離可能に仮固定する手段としては、サック型塗布具の手指が挿入される開口部付近であって、包装袋を構成する2つのシートそれぞれと1カ所以上で接着できる箇所に溶融したホットメルト接着剤を付着させる。包装材内面に低融点シーラント層を設ける場合には、サック型塗布具と包装材内面とを直接熱的に仮固定してもよい。その後包装袋を構成するシート間に位置させて高周波、超音波などにより加熱をして仮接着する。
また、サック型塗布具を仮固定するための加熱と同時に、シートのサック型塗布具を囲む辺を加熱することにより接着してもよい。
また、サック型塗布具を仮固定するための加熱と同時に、シートのサック型塗布具を囲む辺を加熱することにより接着してもよい。
本発明で使用する化粧料及び薬剤としては、液状、ペースト状、ゲル状又は粉状いずれの性状も使用可能であるが、着色料を含み使用時に汚れの発生が起こりやすかったファンデーションのようなペースト状又はクリーム状のような高粘度組成物に特に好適である。
例えば、性状としては、化粧水、乳液、クリ−ム、ペースト、ジェル等があり、用途別では、メーキャップ化粧品としての白粉、ファンデーション、口紅類、頬紅類、眉目類やその他の基礎化粧品類、美爪類、洗顔料、クレンジング化粧品、毛髪化粧品、ボディ化粧品、芳香化粧品、日焼け止め剤、てんか粉類、除毛剤、染毛剤、消毒剤、抗菌剤などの医薬品類等をも対象とする。また、必要に応じて化粧料や薬剤をカプセル化したものを配合してもよい。
サック型塗布具の表面に保持させる化粧料及び薬剤の使用量は、サック型塗布具の重量の10〜300重量%の範囲が好ましい。10重量%以下の担持では、塗布量が少なく化粧料の効率的な塗布効果が得られず、300重量%を超える担持ではサック型塗布具の保液能力以上となって、過剰の塗布液がたれさがり、低粘度の場合には使用には適さなくなる。
例えば、性状としては、化粧水、乳液、クリ−ム、ペースト、ジェル等があり、用途別では、メーキャップ化粧品としての白粉、ファンデーション、口紅類、頬紅類、眉目類やその他の基礎化粧品類、美爪類、洗顔料、クレンジング化粧品、毛髪化粧品、ボディ化粧品、芳香化粧品、日焼け止め剤、てんか粉類、除毛剤、染毛剤、消毒剤、抗菌剤などの医薬品類等をも対象とする。また、必要に応じて化粧料や薬剤をカプセル化したものを配合してもよい。
サック型塗布具の表面に保持させる化粧料及び薬剤の使用量は、サック型塗布具の重量の10〜300重量%の範囲が好ましい。10重量%以下の担持では、塗布量が少なく化粧料の効率的な塗布効果が得られず、300重量%を超える担持ではサック型塗布具の保液能力以上となって、過剰の塗布液がたれさがり、低粘度の場合には使用には適さなくなる。
本発明におけるサック型塗布具の基材としては、ニット、織物、不繊布のような繊維シート類、紙又は発泡体等のシート材を素材とし、特にポリウレタン発泡体、NBR発泡体等の吸液性や保液性に優れたものが使用可能であるが、経済性、皮膚刺激低減の観点からすれば、木綿、コットンのような天然繊維系のものが好ましい。またその製造方法としては織機、編機、不織布形成装置のほか各種樹脂シート成形機など公知の方法により得られたシート材を用いることができる。
本発明におけるサック型塗布具は、上記シート基材を開口部を有する袋状に成形して得られる。その形状は、手指を挿入して化粧料、薬剤を皮膚や目的の部位に塗布可能な構造であれば特段限定されるものではないが、例えば人差指又は中指を挿入して使用する1本指を挿入できるシース(鞘)形状、あるいは人差指と中指の2本用のシース形状、さらには薬指や小指を含む3〜4本指用の半円状ミット又はグロ−ブ形状である。勿論、親指とそれ以外の指を分けて挿入するミトン状又は5本指をセパレートするように挿入するグロ−ブタイプのものも使用可能である。好ましくは、サック型塗布具の内面に化粧料や薬剤を透過しないプラスチックフィルムの薄いシートを積層一体化すると、サック内に手指を入れても化粧料や薬剤で手指が汚れずさらに便利である。
1:包装体用シート
2:点線
3:折り曲げ部以外の3辺
4:対辺4
5:対辺の一部(摘み部)
6:サック型塗布具
7:手指の挿入部
8:仮固定部
9:長尺シート
10:中心線
11:サック型塗布具を分ける溶着や切断箇所
12:一部を溶着する区域
13:仮固定部
2:点線
3:折り曲げ部以外の3辺
4:対辺4
5:対辺の一部(摘み部)
6:サック型塗布具
7:手指の挿入部
8:仮固定部
9:長尺シート
10:中心線
11:サック型塗布具を分ける溶着や切断箇所
12:一部を溶着する区域
13:仮固定部
Claims (8)
- 化粧料又は薬剤を保持し、手指を挿入可能な開口部を有するサック型塗布具を収容した包装袋であって、該包装袋は、ピールオフにより開封可能なようにシールされており、包装袋の開封部付近に前記サック型塗布具の開口部が位置するように仮固定されていることを特徴とするサック型塗布具内蔵包装袋。
- 前記サック型塗布具を仮固定する箇所が包装袋の開封部を形成する箇所付近であることを特徴とする請求項1記載のサック型塗布具内蔵包装袋。
- 前記サック型塗布具が、包装袋の第一の内面と、第二の内面に仮固定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のサック型塗布具内蔵包装袋。
- 仮固定する手段が接着剤による接着又は熱的接着であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のサック型塗布具内蔵包装袋。
- サック型塗布具の内側に、バリア層が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のサック型塗布具内蔵包装袋。
- 前記包装袋が、三方シール袋、又は四方シール袋であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のサック型塗布具内蔵包装袋。
- 前記包装袋が、開封用の摘み部を備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のサック型塗布具内蔵包装袋。
- 前記サック型塗布具の形状が、シース状、ミトン状又はグローブ状であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のサック型塗布具内蔵包装袋。
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JP2012200438A (ja) * | 2011-03-25 | 2012-10-22 | Terumo Corp | 包装体 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20120904 |