JP2012016518A - フェイスパックシート兼用化粧用パフ - Google Patents
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Abstract
【課題】化粧用パフとして使用することができ、かつ、顔面のパックにも好適なフェイスパックシート兼用化粧用パフを提供する。
【解決手段】吸水性及び柔軟性を有し、顔面をパックする形状に裁断されたフェイスパックシート2を長方形に折畳んで芯材2Aとする。芯材2Aを吸水性及び柔軟性を有する表皮材3で被覆し、両端部を圧着部9で接合してフェイスパックシート兼用化粧用パフ1を形成する。フェイスパックシート兼用化粧用パフ1に化粧水を滲み込ませて、肌のパッティングを行う(図7(A))。その後、表皮材3を開封して(図7(B))、芯材2Aを取出す(図7(C))。芯材2Aを展開してフェイスパックシート2として顔面のパックを行なう(図7(D))。パッティング及びフェイスパックに兼用することができ、パッティング時に滲み込ませた化粧水をフェイスパックにも使用できるので経済的である。
【選択図】図7
【解決手段】吸水性及び柔軟性を有し、顔面をパックする形状に裁断されたフェイスパックシート2を長方形に折畳んで芯材2Aとする。芯材2Aを吸水性及び柔軟性を有する表皮材3で被覆し、両端部を圧着部9で接合してフェイスパックシート兼用化粧用パフ1を形成する。フェイスパックシート兼用化粧用パフ1に化粧水を滲み込ませて、肌のパッティングを行う(図7(A))。その後、表皮材3を開封して(図7(B))、芯材2Aを取出す(図7(C))。芯材2Aを展開してフェイスパックシート2として顔面のパックを行なう(図7(D))。パッティング及びフェイスパックに兼用することができ、パッティング時に滲み込ませた化粧水をフェイスパックにも使用できるので経済的である。
【選択図】図7
Description
本発明は、肌のパッティング、化粧品の拭取り及びネイル落し等に用いる化粧用パフと、顔面をパックするためのフェイスパックシートとに兼用するのに適したフェイスパックシート兼用化粧用パフに関するものである。
従来、化粧用具として、化粧用パフ及びフェイスパックシートが広く用いられている。一般的に、化粧用パフは、スポンジ又はコットン等の吸水性及び柔軟性を有する材料からなり、50mm×60mm程度の大きさで厚さ数mm程度の長方形のシート状に形成されている。そして、化粧用パフは、例えば、肌のパッティング、化粧品の拭取り、ネイル落し等に広く用いられている。また、フェイスパックシートは、一般的に、コットン製の不織布等の吸水性及び柔軟性を有する薄いシート材を顔面の形状に合せて目、鼻、口部に切込みを設けて裁断したものであり、化粧水等を滲み込ませて顔面に貼り付け、パックを行なうものである。
従来の化粧用パフは、例えばコットン製の使い捨てのもの(化粧用コットン)では、化粧水を用いて顔面の肌のパッティングを行った後には、そのまま廃棄され、また、スポンジ製のものでは、再使用するために洗浄される。その後、顔面のパック(フェイスパック)を行なう場合には、別途、フェイスパックシートを用意し、化粧水を滲み込ませて、あるいは、予めパック用液が含浸されたフェイスパックシートを用いてパックを行なう。この場合、パッティングの際に化粧用パフに滲み込ませた化粧水は、いずれも廃棄されることになるので、不経済であった。
そこで、従来、特許文献1に記載されているように、吸水性を有する矩形シート状のパック材を複数枚積層し、剥離可能に圧着して適度な厚さとしたパッティング材(化粧用パフ)が提案されている。このパッティング材では、化粧水を滲み込ませてパッティングした後、パック材を一枚毎に剥離して、これを顔面に貼り付けてパックを行なうことにより、パッティング材に残留した化粧水をそのまま顔面のパックに使用することができる。
しかしながら、上記特許文献1に記載されたパッティング材では、次のような問題がある。剥離された各パック材は、矩形であるため、顔面を完全に覆うことができないので、必ずしも顔面のパックに適したものとはいえない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、化粧用パフとして使用することができ、かつ、顔面のパックにも好適なフェイスパックシート兼用化粧用パフを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係るフェイスパックシート兼用化粧用パフは、顔面をパックするための形状の吸水性及び柔軟性を有するシート材からなるフェイスパックシートを折畳んで芯材とし、該芯材を吸水性及び柔軟性を有するシート材からなる表皮材で開封可能に被覆して化粧用パフを形成したことを特徴とする。
本発明に係るフェイスパックシート兼用化粧用パフによれば、化粧用パフとして肌のパッティング、化粧品の拭取り及びネイル落し等に使用することができ、かつ、表皮材を開封して芯材を取出し、これを展開することにより、フェイスパックシートとして顔面のパックに使用することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図3に示すように、本実施形態に係るフェイスパックシート兼用化粧用パフ1(以下、化粧用パフ1という)は、図4に示すフェイスパックシート2を略長方形となるように折畳んで芯材2A(中綿)とし、この芯材2Aをこれよりもやや大きい略長方形の表皮材3で被覆した構造となっている。
図1乃至図3に示すように、本実施形態に係るフェイスパックシート兼用化粧用パフ1(以下、化粧用パフ1という)は、図4に示すフェイスパックシート2を略長方形となるように折畳んで芯材2A(中綿)とし、この芯材2Aをこれよりもやや大きい略長方形の表皮材3で被覆した構造となっている。
図4に示すように、フェイスパックシート2は、柔軟性及び吸水性を有するシート状の部材であり、輪郭がパックする顔面の形状に合せて略円形ないし略楕円形に形成され、目、口の位置に合せて、それぞれ略楕円形に開口された目部4及び口部5が設けられ、鼻の位置に合せて略U字形に切り込まれた鼻部6が設けられている。また、横方向の両端部よりの部位に四方に略放射状に切込み7、8が設けられ、起伏及び凹凸を有する顔面の肌面に密着できるようになっている。フェイスパックシート2の厚さは、展開した状態(図4参照)では、パックを行なう際に顔面に密着し易い厚さであり、また、50mm×60mm程度の略長方形となるように折畳んで芯材2Aとした状態では、表皮材3で被覆して化粧用パフ1としたとき、肌のパッティング、化粧品のふき取り及びネイル落とし等に用いるのに適した厚さとなるように、適宜決定する。
表皮材3は、上述のフェイスパックシート2を折畳んだ芯材2Aに巻き付けるようにして、芯材2Aを被覆し、長方形の長手方向の両端部の表裏両面の表皮材3を互いに圧着、接合して圧着部9が形成されている。このとき、表皮材3の芯材2Aに巻きつけられて突合わされた両端部は、重ね代L(図2参照)をもって重ね合わされている。この重ね合せ部は、互いに結合されず、これにより、芯材2Aと表皮材3との間にポケット10を形成して、重ね合せ部がポケット10の開口部10Aとなっている。ポケット10の開口部10Aは、化粧用パフ2の長方形の長手方向に沿って延び、中央から一方(図1及び図2において上方)にオフセットして配置されている。なお、重ね代Lは、適宜設定することができ、省略(L=0)してもよく、あるいは、表皮材3を重ね合わせず、隙間を設けてもよい。
圧着部9の接合強度は、化粧用パフ1に化粧水等を滲み込ませて表皮材3の繊維が膨潤した状態においても、不用意に剥離することはないが、図5に示すように、ポケット10の開口部10Aを摘んで適当な力で引き剥がすことにより、剥離可能な程度とするとよい。また、表皮材3は、圧着部9以外の部位から開封するようにしてもよく、例えば、表皮材3を不織布とした場合、任意の部分から引き千切ることによって開封することができる。
フェイスパックシート2及び表皮材3を構成するシート材は、吸水性、柔軟性、圧着部9の接合性及び生産性等を考慮して、コットン製の不織布とし、ウォータジェット加工により、表面を平滑化してソフトに仕上げるとよい。しかしながら、フェイスパックシート2及び表皮材3は、パック及び化粧用パフに適した吸水性、柔軟性等の性質が得られれば、合成繊維、混紡繊維等の他の材料を用いてもよく、ガーゼ等の織布としてもよい。また、フェイスパックシート2と表皮材3とは、同じ材料を用いてもよいが、異なる材料を用いてもよい。
次に、化粧用パフ1の製造法の一例について主に図6を参照して説明する。
上述のように顔面の形状に合せて裁断されたフェイスパックシート2を横方向の中央で谷折し(図6(A)参照)、これを更に横方向の中央で谷折して(図6(B)参照)、縦長のほぼ略長方形とする(図6(C)参照)。これを上下の端部を中央で合せるように2箇所で谷折して(図6(D)参照)、縦方向の寸法を2分の1とした長方形とする(図6(E)参照)。この状態で、フェイスパックシート2は、長方形に折畳まれている。これを更に上下方向の中央で谷折して、長方形の芯材2Aとする。このとき、フェイスパックシート2は、折畳んだ芯材2Aが50mm×60mm程度の長方形となるように、展開状態の形状及び寸法を適宜設定しておく。
上述のように顔面の形状に合せて裁断されたフェイスパックシート2を横方向の中央で谷折し(図6(A)参照)、これを更に横方向の中央で谷折して(図6(B)参照)、縦長のほぼ略長方形とする(図6(C)参照)。これを上下の端部を中央で合せるように2箇所で谷折して(図6(D)参照)、縦方向の寸法を2分の1とした長方形とする(図6(E)参照)。この状態で、フェイスパックシート2は、長方形に折畳まれている。これを更に上下方向の中央で谷折して、長方形の芯材2Aとする。このとき、フェイスパックシート2は、折畳んだ芯材2Aが50mm×60mm程度の長方形となるように、展開状態の形状及び寸法を適宜設定しておく。
なお、上述の図6(D)、(E)、(F)の工程の代りに、図6(C)に示す縦長の略長方形に折りたたんだものを、図6(D´)に示すように、下端部側から等間隔で、順次、3箇所を谷折することにより、図6(E´)に示す長方形に折畳まれた芯材2Aとするようにしてもよい。
次いで、図6(G)を参照して、表皮材3となる細長い帯状のシート材3A上に、上述のフェイスパックシート2を折畳んだ芯材2Aを長手方向に沿って所定の間隔で複数並べる。シート材3Aの長手方向に沿って延びる両端部を芯材2Aの中央からオフセットした位置で重ね合わせるようにして、順次、複数の芯材2Aを包む。そして、複数の芯材2Aを包んだシート材3Aを各芯材2Aの長手方向両端部(圧着部9)で圧着、接合しながら裁断することにより、化粧用パフ1を製造することができる。
次に、化粧用パフ1の使用方法の一例について主に図7を参照して説明する。
先ず、図7(A)を参照して、化粧用パフ1に適当量の化粧水等を滲み込ませ、顔面をパッティング、すなわち、軽くたたくようにして、化粧水を肌に馴染ませる。このとき、ポケット10に手指Fを挿入することより、化粧用パフ1を容易に保持することができる。化粧用パフ1は、適度な厚さに折畳まれたフェイスパックシート2が芯材2Aとして収納されているので、パッティングし易い厚さとなっており、また、適当量の化粧水等を滲み込ませることができる。表皮材3は、表面がウォータジェット加工によって平滑でソフトに仕上げられているので肌触りがよい。
先ず、図7(A)を参照して、化粧用パフ1に適当量の化粧水等を滲み込ませ、顔面をパッティング、すなわち、軽くたたくようにして、化粧水を肌に馴染ませる。このとき、ポケット10に手指Fを挿入することより、化粧用パフ1を容易に保持することができる。化粧用パフ1は、適度な厚さに折畳まれたフェイスパックシート2が芯材2Aとして収納されているので、パッティングし易い厚さとなっており、また、適当量の化粧水等を滲み込ませることができる。表皮材3は、表面がウォータジェット加工によって平滑でソフトに仕上げられているので肌触りがよい。
次に、図6(B)を参照して、パッティングに使用した後の化粧用パフ1の表皮材3を開封して、内部の芯材2Aを取出す(図6(C)参照)。このとき、ポケット10の開口部10Aを摘んで圧着部9を引き剥がすことにより、圧着部9が剥離して表皮材3を容易に開封することができる。なお、表皮材3を任意の部位から引き千切ることによって開封することもできる。また、表皮材3とフェイスパックシート2とは、ウォータジェット加工等により平滑に仕上げられているので、貼り付きが抑制されて、表皮材3から芯材2Aを容易に取出すことができる。
そして、折畳まれた芯材2Aを展開し(図6(D)参照)、フェイスパックシート2として顔面に貼り付けてフェイスパックを行なう。このとき、フェイスパックシート2には、前述のパッティングを行う際に化粧用パフ1に滲み込ませた適量の化粧水等が残存しているので、そのままの状態でフェイスパックを行うことができる。フェイスパックシート2は、ウォータジェット加工等により平滑でソフトに仕上げられているので、芯材2Aを展開する際には貼り付きが抑制されて容易に展開することができ、また、毛羽立ちが抑制され、フェイスパックする際には肌触りがよい。さらに、切込み7、8が設けられているので、起伏及び凹凸を有する顔面の肌面に容易に密着させることができる。
このようにして、化粧用パフ1は、化粧水等を滲み込ませてパッティングを行い、その後、表皮材3を開封して芯材2Aを取り出し、これを展開してフェイスパックシート2として顔面のパックを行うことができる。すなわち、化粧パフ1は、パッティング用具及びフェイスパック用具として兼用することができる。このとき、パッテング後に、芯材2Aに残存した化粧水等は、その後、芯材2Aを展開してフェイスパックシート2としてパックを行なう際、パック用液として使用されることなるので、化粧水等が無駄にならず、経済的である。
化粧用パフ1は、上述の使用方法のほか、従来の一般的なスポンジ製あるいはコットン製の汎用の化粧用パフと同様、パッティング、化粧品の拭取り、ネイル落し等に使用することができる。また、化粧用パフ1は、パッティング等に使用せず、表皮材3を開封して内部に収容された芯材2Aを取出し、適宜、化粧水等を滲み込ませ、展開してフェイスパックシート2として、顔面のパックに使用してもよい。このように、化粧用パフ1及びその内部のフェイスパックシート2の使用方法は任意である。
なお、上記実施形態において、ポケット10の開口部10Aの位置は、上述の中央からオフセットした位置のほか、適宜、変更することができ、例えば端部に配置してもよい。あるいは、ポケット10を省略してフェイスパックシート2を表皮材3で完全に被覆してもよい。この場合、フェイスパックシート2を取出す際に、開封し易くするため、圧着部9の端部に切込み11(図8及び図9参照)を設けるとよい。
また、上記実施形態では、圧着部9は、芯材2Aを覆う長方形の表皮材3の長手方向両端部の2辺に設けられているが、例えば図8に示すように3辺に、あるいは、図9に示すように4辺に設けてもよい。なお、図8及び図9に示す例では、ポケット10が省略され、圧着部9の端部に切込み11を設けて、表皮材3の開封を容易にしている。更に、芯材2Aを被覆する際の表皮材3の接合手段は、上述の圧着に限らず、その材質に応じて、例えば熱溶着、接着等の他の接合手段を用いてもよい。また、上記実施形態では、化粧用パフ1は、略長方形としているが、他の形状としてもよく、その形状及び大きさは、任意であり、使い勝手等を考慮して適宜決定することができる。
1 フェイスパックシート兼用化粧用パフ、2 フェイスパックシート、2A 芯材、3 表皮材
Claims (6)
- 顔面をパックするための形状の吸水性及び柔軟性を有するシート材からなるフェイスパックシートを折畳んで芯材とし、該芯材を吸水性及び柔軟性を有するシート材からなる表皮材で開封可能に被覆して化粧用パフを形成したことを特徴とするフェイスパックシート兼用化粧用パフ。
- 前記フェイスパックシートを折畳んで略長方形とした前記芯材を略長方形の前記表皮材で被覆したことを特徴とする請求項1に記載のフェイスパックシート兼用化粧用パフ。
- 前記芯材の両面を覆う前記表皮材の端部を互い圧着、接合して前記芯材を被覆したことを特徴とする請求項1又は2に記載のフェイスパックシート兼用化粧用パフ。
- 前記表皮材に開口部を設けて前記表皮材と前記芯材との間にポケットを形成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のフェイスパックシート兼用化粧用パフ。
- 前記フェイスパックシート及び前記表皮材は、不織布であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のフェイスパックシート兼用化粧用パフ。
- 前記フェイスパックシート及び前記表皮材は、ウォータジェット加工によって平滑に仕上げられていることを特徴とする請求項5に記載のフェイスパックシート兼用化粧用パフ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014046067A (ja) * | 2012-09-03 | 2014-03-17 | Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd | 美容マスク |
Citations (4)
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JPH0595412U (ja) * | 1992-05-21 | 1993-12-27 | 和光堂株式会社 | 微細粉末を内包する使い捨てパフ |
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2010
- 2010-07-09 JP JP2010156799A patent/JP2012016518A/ja active Pending
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