JP2005253800A - 手術用処置具及び内視鏡装置 - Google Patents

手術用処置具及び内視鏡装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 再帰反射マーカを用いて手術用処置具の位置の確認を可能としつつ、再帰反射マーカからの反射光が術部の観察を妨げることのない手術用処置具及び内視鏡装置を提供すること。
【解決手段】 内視鏡装置1は、光源装置LS、硬性鏡10、この硬性鏡10と一体に接続された像分離装置20、像分離装置20に接続された第1カメラC1、第2カメラC2、制御装置30、そして第1モニタM1、第2モニタM2を備える。通常の観察時には赤外カットフィルタを第1カメラ前の光路中に配置し、赤外光のみを反射させる再帰反射マーカが貼付された手術用処置具を検出する時には、赤外透過フィルタ242を第1カメラ前の光路中に配置させる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、手術用処置具を体腔内に挿入し、内視鏡装置により患部を観察しながら治療を行う際に好適な手術用処置具、および内視鏡装置に関する。
この種の手術用処置具及び内視鏡装置は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1の図2に示される処置具6は、先端の処置部12に再帰反射マーカ19a、19bを備えている。術者は、この処置具6の先端を特許文献1の図1に示すように体腔内に挿入し、スコープ(内視鏡)7を通してTVカメラ25により撮影された画像をTVモニタ26で観察しつつ、処置具6を操作して治療を行う。
再帰反射マーカ19a、19bは、青色光を反射させるため、テレビ画面では青く発光して見える。また、画像データは、所定の画像処理回路に入力され、青色発光部分が画面上のいずれの位置にあるかを判断し、これが画面の中心に位置するようスコープ7の姿勢を制御する三次元マニピュレータを制御する。なお、三次元マニピュレータの制御は、術者が所定の押しボタンを押した場合のみ有効となる。これにより、術者は、所望のタイミングで観察範囲を処置具6の先端を中心にした領域に再設定することができる。
特開平10−118076号公報(段落0022〜0026、図1、図2)
しかしながら、上述した特許文献1に記載された内視鏡装置では、再帰反射マーカ19a、19bの像が常に観察画面上に表示され、これが術部の観察を妨げるという問題がある。すなわち、再帰反射マーカは反射率が高い上、指向性が高いため、光量が過大となりやすい。例えば、再帰反射マーカからの反射光の光量が、対象物である術部からの反射光の光量の100倍〜200倍程度の明るさとなる。このように観察画面の一部に過度に明るい部分が存在すると、他の部分の観察の妨げとなり、特に、マーカの周囲の領域では術部の画像が観察困難となる。
本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、再帰反射マーカを用いて手術用処置具の位置の確認を可能としつつ、再帰反射マーカからの反射光が術部の観察を妨げることのない手術用処置具及び内視鏡装置を提供することを目的とする。
本発明にかかる手術用処置具は、上記の目的を達成させるため、先端に体腔内の組織に対して所定の措置を行うための処置部を備え、基端に処置部を操作するための操作部を備え、処置部に可視域外の特定波長域の光のみを入射方向に向けて反射させる再帰反射マーカを設けたことを特徴とする。
一方、本発明にかかる内視鏡装置は、体腔内に挿入される挿入部の先端から可視域及び可視域外の特定波長域を含む光を対象物に照射する照明光学系と、挿入部の先端に配置された対物レンズを含み、照明光学系により照明された対象物の像を形成する結像光学系と、結像光学系により形成された対象物の像を撮影する撮像素子と、先端の処置部に可視域外の特定波長域の光のみを入射方向に向けて反射させる再帰反射マーカを設けた手術用処置具を検出する時には、撮像素子に入射する光を特定波長域のみに限定し、通常観察時には撮像素子に入射する光を可視域のみに限定する透過波長切替装置と、撮像素子から出力される信号に基づいて画像を表示する表示装置とを備えることを特徴とする。
上記の手術用処置具と内視鏡装置とを組み合わせて使用することにより、手術用処置具の検出時には、手術用処置具の再帰反射マーカにより高い反射率で反射された特定波長の光のみが画像として表示され、通常観察時には、再帰反射マーカからの反射光はカットされ、可視光のみにより形成された対象物の画像が表示される。特定波長域としては、赤外光を用いることができる。
なお、対象物を観察する場合、比較的広い範囲を観察する広角視野と、術部を拡大して観察するための拡大視野とを提供することが望ましい。この場合には、内視鏡装置は、内視鏡の結像光学系により形成される像を撮像する第1撮像素子と、結像光学系により形成される像の一部を撮像する第2撮像素子と、第1撮像素子から出力される信号に基づいて広域画像を表示する第1表示装置と、第2撮像素子から出力される信号に基づいて拡大画像を表示する第2表示装置とを備える。また、第1の撮像素子の手前には、手術用処置具を検出する時には第1撮像素子に入射する光を特定波長域のみに限定し、通常観察時には撮像素子に入射する光を可視域のみに限定する透過波長切替装置を設けると共に、第2撮像素子の手前には、第2撮像素子に入射する光を可視域のみに限定する波長選択手段が設けられる。
上記の内視鏡装置を前述の手術用処置具と組み合わせて使用すれば、第1表示装置には、手術用処置具の検出時には手術用処置具の再帰反射マーカにより反射された特定波長の光のみが画像として表示され、通常観察時には可視光のみにより形成された対象物の広角画像が表示され、第2表示装置には、いずれの観察時にも対象物の拡大画像が表示される。
また、検出された再帰反射マーカの位置に基づいて表示エリアを変化させるには、手術用処置具検出時に撮影された画像データに基づき、表示装置への表示エリアをシフトさせる画像シフト手段をさらに備える必要がある。
また、再帰反射マーカの位置は、反射された赤外光の重心位置を求めることにより検出することが可能である。なお、画像シフト手段としては、結像光学系から第2撮像素子までの光路中に配置されて光路をシフトさせる光路シフト手段を用いることができる。光路シフト手段としては、第2型ポロプリズムやペシャンプリズム等を用いることができる。
請求項1の手術用処置具によれば、可視域外の特定波長域の光のみを反射させる再帰反射マーカが設けられているため、内視鏡装置側で可視域と特定波長域とを分離して観察することにより、可視域光により形成される対象物の画像に影響を与えることなく、手術用処置具の画像内での位置を明確に確認することができる。
請求項2の内視鏡装置によれば、可視域外の特定波長域の光のみを反射させる再帰反射マーカが設けられた手術用処置具と組み合わせて使用することにより、手術用処置具の検出時には、再帰反射マーカからの反射光を画像として表示することができ、手術用処置具の画像内での位置を明確に確認することができる。また、通常観察時には、再帰反射マーカからの反射光をカットすることにより、この反射光に影響されることなく、対象物の画像を良好な状態で表示することができる。
請求項3の内視鏡装置によれば、第1の表示装置では、手術用処置具の検出時には再帰反射マーカからの反射光のみを表示することでき、通常観察時には可視光のみにより形成された対象物の広角画像を再帰反射マーカからの反射光の影響を受けずに良好な状態で表示することができる。また、第2の表示装置では、常時対象物の画像を良好な状態で表示することができる。
請求項4の内視鏡装置によれば、手術用処置具の検出時に撮影された再帰反射マーカからの反射光の画像内での位置に基づき、表示エリアを変化させることにより、例えば、再帰反射マーカからの反射光が画像の中心に位置するように制御することができ、手術用処置具の位置に表示エリアを追従させることができる。
請求項5の内視鏡装置によれば、赤外反射光の重心位置を求めることにより、再帰反射マーカの画像内での位置を正確に特定することができる。
請求項6の内視鏡装置によれば、内視鏡装置全体を移動させることなく、内部の光路シフト手段を操作するのみで拡大画像の表示範囲を再帰反射マーカの位置、すなわち手術用処置具の先端位置に追従させることができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態である手術用処置具と内視鏡装置とを備えた手術支援システムを説明する。
第1の実施の形態
図1は、第1の実施形態の手術支援システムを使用した腹腔内の手術時の様子を示す概略図である。なお、以下に説明する手術支援システムは、術者が被験者の体内の臓器などに外科的手術を施す際に用いられるシステムである。
腹腔内の手術時には、図1に示されるように、患者の腹膜Pの異なる場所に2つのトラカールTが差し込まれ、一方のトラカールTには内視鏡装置1の挿入部である硬性鏡10が挿入され、他方のトラカールTには手術用処置具40の先端が挿入されている。
内視鏡装置1は、光源装置LS、硬性鏡10、この硬性鏡10と一体に接続された像分離装置20、像分離装置20に接続された第1カメラ(第1撮像素子)C1、第2カメラ(第2撮像素子)C2、制御装置30、そして第1モニター(第1表示装置)M1、第2モニター(第2表示装置)M2を備えている。内視鏡装置1を構成する各部の内、モニターM1,M2と光源装置LSとを除く部分は、手術室内の床面あるいは壁面(図示せず)から延びる自在アームAの先端に取り付けられており、その姿勢を自由に設定することができる。
光源装置LSからライトガイドLGにより導かれた照明光は、硬性鏡10を通して腹腔内を照明する。硬性鏡10内に配置された結像光学系は、腹腔内の像を形成し、像分離装置20に伝達する。像分離装置20は、伝達された像を分離し、像全体を第1カメラC1により撮影し、像の一部を第2カメラC2により撮影する。第1カメラC1により撮影された広角画像は第1モニターM1に表示され、第2カメラC1により撮影された拡大画像は第2モニターM2に表示される。
第1、第2カメラC1,C2は、一般的な動画撮影用のカラー用エリアイメージセンサを利用した撮像デバイスである。ここでは、原色系の色フィルターが各画素の前に設けられており、像がR,G,Bの原色系の成分に分解されてカラー信号として出力されるものとする。これら第1及び第2カメラC1,C2は、撮像面に入射する光束を電気信号へ光電変換することにより画像データを生成し、その画像データを出力する。また、第1、第2モニタM1,M2は、入力された画像データに基づいて画像を表示する表示装置であり、具体的には、ブラウン管ディスプレイや液晶ディスプレイである。
なお、光源装置LSは、可視域及び可視域外の特定波長域、この例では赤外域を含む光を発生する。したがって、体腔内の対象物は、可視光と赤外光とを含む光により照明される。
手術用処置具40は、術者が手元で操作する操作部41と、患者の体内に挿入される挿入部42とを備え、この挿入部42の先端に把持鉗子43を備えている。操作部41は、はさみの持ち手のように互いに交差する一対の取っ手を有し、操作者が指を挿入して開閉する。挿入部42は、細管とこの細管に通された軸を備えている。軸の基端は、操作部の一方の取っ手に接続され、取っ手を開閉することにより、細管内で軸が進退する。
把持鉗子43は、一対の片から成るクリップとして構成され、閉じた状態では挿入部42とほぼ同径の円柱状となる。一方の片は、挿入部42と一体に固定され、他方の片が挿入部42に挿通された軸の先端に連結されている。これにより、術者が操作部41の取っ手を開閉すると、把持鉗子43が開閉する。
また、手術用処置具40は、挿入部42の先端側、把持鉗子43に隣接する部分に、可視域外の特定波長域、この例では赤外光のみを入射方向に反射させる再帰反射マーカ50を備えている。
再帰反射マーカ50は、例えば図2に示すように、所定の厚みを有するシート状のベース51と、多数の球状のビーズ52と、赤外光のみを反射し、他の波長の光を反射又は吸収する反射材53とを備えている。反射材53は、ベース51の一方の面にコーティングされており、多数のビーズ52は、その反射材53がコーティングされた面に半分だけ埋め込まれることによって、ベース51に保持されている。ベース51の他方の面は、粘着層が形成されており、これにより手術用処置具40の挿入部42に貼付される。なお、ビーズ52は、反射材53がコーティングされた面を埋め尽くすように、敷き詰められている。また、ビーズ52自体は、透過率の高いガラス又は樹脂によって製造されている。
そして、再帰反射マーカ50のビーズ52に照明光が入射すると、照明光は、ビーズ52表面において屈折されつつビーズ52の内部へ進入する。そして、照明光の内、赤外光はビーズ52と反射材53との境界面において反射された後、再びビーズ52表面において屈折されつつビーズ52の外側へ射出する。赤外以外の可視光は、赤外光はビーズ52と反射材53との境界面を透過し、吸収される。
このとき、図2の矢印によって示されるように、ビーズ52内を通過することによって反射された赤外光は、ビーズ52に入射する前の進行方向とは逆の方向に向けて進行するように射出する。このため、通常の物体の表面では、一点に入射した光があらゆる方向へ散乱する(図3参照)のに対し、再帰反射マーカ50の表面では、一点に入射した光の殆どが、散乱することなく元の位置へ戻るように反射する(図4参照)。
次に、内視鏡装置1の構成を詳細に説明する。図5に示すように、硬性鏡10は、径の異なる2つの金属製パイプを重ねて構成される細管10aを備え、小径のパイプ内に対物レンズ12a、複数のリレーレンズ12b,12b,…を配置し、2つのパイプに挟まれた円筒状の空間に、光ファイバ束11を通して構成されている。なお、対物レンズ12aと複数のリレーレンズ12bとは、結像光学系12を構成している。光ファイバ束11を構成する各光ファイバの先端は、互いの先端面が同一面内に含まれる状態で、上記細管10aの先端部に固定されている。一方、各光ファイバの基端は、細管10aの基端近傍において1本に束ねられ、細管10aの側面における基端近傍に形成された口金10b内に固定されている。この口金10bにライトガイドLGのコネクタが接続されると、ライトガイドLGの端面が、硬性鏡10の光ファイバ束11の端面に密接する。この状態で光源装置LSから照明光を発すると、照明光はライトガイドLGから光ファイバ束11を通して硬性鏡10の先端に達し、ここから対象物を照明する。これらの光源装置LS、ライトガイドLG、及び光ファイバ束11により照明光学系が構成されている。
対物レンズ12aは、画角が120°以上である広い範囲の視野の像を形成可能なレトロフォーカス型のレンズであり、細管10aの先端部に配置されることによって、その細管10aの先端前方の像を広角像として形成する。なお、対物レンズ12aの最も物体側のレンズは、細管10aの先端開口を封止している。
複数のリレーレンズ12bは、何れも同一形状であり、細管10a内に等間隔で配置されている。各リレーレンズ12bは、対物レンズ12aが形成した像を順次再結像させることにより細管10aの基端側へリレーする。
硬性鏡10に接続された像分離装置20には、硬性鏡10からの光を分離すると共に分離された一方の光を反射させて像を反転させる第2型ポロプリズム21、第2型ポロプリズム21を透過した物体光を再結像させる第1再結像レンズ22、第2型ポロプリズム21により反射された物体光を再結像させる第2再結像レンズ23、第1再結像レンズ22と第1カメラC1との間に配置された波長切替装置24、そして第2再結像レンズ23と第2カメラC2との間に配置された波長選択手段である赤外カットフィルタ25とが設けられている。
具体的には、この第2型ポロプリズム21は、図6に示されるように、互いに直角に接した一対の反射面(第2反射面21b,第3反射面21c)及び縦横比が1:2である貼合せ面211aを有する第1直角プリズム211と、貼合せ面211aの片側半分に対して貼り付けられているとともにこの貼合せ面211aの一方の長辺に接して45度傾いた反射面(第4反射面21d)を有する第2直角プリズム212と、貼合せ面211aの残り半分に対して貼り付けられているとともにこの貼合せ面211aの他方の長辺に接して45度傾いた部分反射面(第1反射面21a)が内部に形成されているビームスプリッタ213とから構成されている。なお、ビームスプリッタ213における貼合せ面211aの上記一方の長辺に接している側面が、この第2型ポロプリズム21の入射端面21eであり、この入射端面21eと反対側にある側面が、この第2型ポロプリズム21の一方の射出端面(広角側射出端面21f)であり、第2直角プリズム212における入出射端面211aの上記他方の長辺に接している側面が、この第2型ポロプリズム21の他方の射出端面(拡大側射出端面21g)である。
上記第2型ポロプリズム21を構成するビームスプリッタ213は、2つの同形状の直角プリズムの斜面同士を貼り合わせるとともに、第1反射面21aとしての貼合面に誘電体多層膜からなる部分反射コーティングを施すことによって、形成されている。この第2型ポロプリズム21は、硬性鏡10の光軸Axがその入射端面21eを垂直に貫く位置に配置されている。従って、第1反射面21aは、結像光学系12の光軸Axに対して45度傾いている。この第1反射面21aにより物体光を分離する。第1反射面21aの前側の直角プリズムと後側の直角プリズムとの屈折率は同一である。
その結果、第2型ポロプリズム21の入射端面21eを介して第2型プロプリズム21内に入射した物体光は、この第1反射面21aに形成された部分反射コーティングによって定まる任意の割合で、その一部が第1反射面21aを透過するとともに、その残りが第1反射面21aによって反射される。
そして、第1反射面21aを透過した物体光は、そのまま、広角側射出端面28fから外部に射出し、第1再結像レンズ22により第1カメラC1の撮像面上に物体の広角像を形成する。他方、第2型ポロプリズム21の第1反射面21aで反射された物体光は、第2反射面21b,第3反射面21c、第4反射面21dにより順に反射され、拡大側射出端面21gから外部に射出し、第1再結像レンズ22より高倍率の第2再結像レンズ23により第2カメラC2の撮像面上に物体の拡大像を形成する。第1,第2モニタM1,M2には、それぞれ第1,第2カメラC1,C2から出力される映像信号により、対象物の広角画像、拡大画像がそれぞれ表示される。
第2型ポロプリズム21は、図中のX−Y方向(硬性鏡10の光軸Axに対して垂直な方向)に移動可能なXYステージ26上に載置されており、リニアモータ、あるいはモータとラック、ピニオン機構等から構成される移動機構27により、その位置を変位させることが可能である。この移動機構27は、XYステージ26の変位量を検出するためのエンコーダ等の検出器を備えている。
第2型ポロプリズム21を移動させると、第1カメラC1に入射する透過光の光路を変化させずに、第2カメラC2に入射する反射光の光路を平行にシフトさせることができる。例えば、第2型ポロプリズム21を硬性鏡10の光軸Axに対してX方向における正の方(図3では左方)へ距離wだけ移動させると、第2カメラC2に入射する反射光の光路がX方向における正の方に距離2wだけ移動する。従って、第2型ポロプリズム21を任意の方向に所定量移動させることにより、第2カメラC2により撮影される像の範囲を変化させることができる。これらの第2型ポロプリズム21、XYステージ26、移動機構27は、第2カメラC2が撮影する像の範囲をシフトさせる画像シフト手段の機能を有している。なお、この例では、移動機構27は制御装置30により制御され、後述の追従制御に利用される。
透過波長切替装置24は、図7に示すように、ほぼ正方形の2種類のフィルタ241,242を接続して構成されるフィルタ板24aと、このフィルタ板24aを光軸に直交する方向にスライドさせていずれか一方のフィルタを第1再結像レンズ22と第1カメラC1との間の光路中に位置させる切替機構24bとから構成されている。
フィルタ板24aを構成する一方のフィルタ241は、赤外光をカットする赤外カットフィルタであり、他方のフィルタ242は、可視光をカットする赤外透過(可視光カット)フィルタである。図7中の破線で示す円は、第1カメラC1により撮影される光の範囲を示す。図7(A)に示すように、光路中にフィルタ241が配置されると、第1カメラC1には可視光のみが達し、図7(B)に示すように、光路中にフィルタ242が配置されると、第1カメラC1には赤外光のみが達する。切替機構24bは、通常の観察時には赤外カットフィルタ241が光路中に配置されるようフィルタ板24aを駆動する。そして、後述する追従制御の際に視野シフトスイッチが押された場合(手術用処置具を検出する時)にのみ、赤外透過フィルタ242を光路中に配置させる。なお、第2再結像レンズ23と第2カメラC2との間には、赤外カットフィルタ25が固定して配置されているため、第2カメラC2には可視光のみが達する。
続いて、内視鏡装置1を構成する制御装置30の構成につき、図8を参照して説明する。制御装置30は、CPU30a,RAM30b,第1インターフェース回路30c,第2インターフェース装置30d,及び、ROM30eを備えており、各ハードウエア30a〜30eは、バスBを介して互いに接続されている。
CPU30aは、他のハードウエア30b〜30eを統合的に制御する中央処理装置である。RAM30bは、CPU30aが各種プログラムを実行するに際しての作業領域が展開される主記憶装置であり、XYステージ26の位置情報、及び第1カメラC1により撮影された第1画像データが逐次更新されつつ記録されている。
第1インターフェース回路30cは、第1カメラC1からの画像データや移動機構27の位置情報を受け取ると共に、CPU30aから移動機構27、透過波長切替装置24への指令、及び第1モニタM1に対して画像データを送出する中継装置である。第2インターフェース回路30dは、第2カメラC2からの画像データの受信し、受信した画像データをそのまま第2モニタM2へ出力する中継装置である。
ROM30eは、各種データや各種プログラムが格納される読み出し専用の記憶装置である。このROM30eに格納されるプログラムには、カウントプログラムと追従制御プログラムとが含まれている。カウントプログラムは、XYステージ26の変位量を示す情報が第1インターフェース回路30cにおいて受信されるたびに、受信した情報に基づいてRAM30b内に記憶しているXYステージ26の位置情報を更新する。従って、RAM30b内には、XYステージ26の最新の位置情報が記録される。
また、追従制御プログラムは、術者が図示せぬ視野シフトスイッチを押した際に、再帰反射マーカ50が第2モニタM2に表示される拡大画像の中心に位置するよう第2型ポロプリズム21の位置を変更するプログラムである。
ここで、追従制御プログラムの内容を図9に示すフローチャートに基づいて説明する。電源が投入されると、CPU30aは術者が視野シフトスイッチを押しているか否かを判断する(S01)。押していない場合には、CPU30aは透過波長切替装置24の切替機構24bに対し、赤外カットフィルタ241を光路中に位置させるよう指令を出す(S02)。押している場合には、以下のS03〜S08の処理ループを繰り返し実行する。
処理ループにおいて、CPU30aは、透過波長切替装置24の切替機構24bに対し、赤外透過フィルタ242を光路中に位置させるよう指令を出す(S03)。続いて、CPU30aは、第1カメラC1により撮影された広角画像データを1フレーム分取り込み(S04)、その広角画像データの全画素の位置を特定するために定義されている平面座標系の各座標の中から、最大輝度値を持つ画素の座標を全て抽出する(S05)。
続いて、CPU30aは、抽出した各座標に基づいて重心座標を算出する(S06)。そして、CPU30aは、その重心座標に対応するXYステージ26のそれぞれの位置を示す位置情報を目的位置情報として算出し(S07)、XYステージ26の目的位置情報とRAM30c内の現在位置情報との差分だけXYステージ26を移動させるための信号を移動機構27のアクチュエータへ出力するように、第1のインターフェース回路30cに指示する(S08)。
このような追従制御処理が、制御装置30において実行されることにより、第2モニタM2に表示される拡大画像が、第1モニタM1に表示される広角像の中の最大輝度を持つ点を中心とする一部領域となるように、第2型ポロプリズム21がXY面内で平行移動される。視野シフトスイッチを押している間は追従制御が続行され、視野シフトスイッチが離されると、通常の可視光による表示がなされる。
例えば、内視鏡装置1に入射する光束の分光特性が図10に示すような特性を持つと仮定する。赤外光の強度が高く、可視光についてはRGBについてほぼ一様の強度を持つ。第1カメラC1の分光感度は、図11に示すとおりである。赤外と赤色とを含めたR成分、G成分、B成分についてほぼ一様の感度を有する。
透過波長切替装置24のフィルタ板24aのうち、赤外透過フィルタ242の分光透過率は図12に示す通りであり、赤外カットフィルタ241の分光透過率は図13に示す通りである。
上記の前提で第1カメラC1の受光強度を見ると、赤外透過フィルタ242が設定されている場合には、図14に示すように赤外光のみが受光される。赤外光は対象物である体腔壁からも反射されるが、手術用処置具40の挿入部42に取り付けられた再帰反射マーカ50からは極めて強い強度で反射される。一方、赤外カットフィルタ241が設定されている場合には、図15に示すように、赤外成分は到達せず、可視光のみが受光される。これを第1カメラC1から出力される輝度値として見ると、赤外透過フィルタ242が設定されている場合には、図16に示すようにR成分のみが出力され、赤外カットフィルタ241が設定されている場合には、図17に示すように、R,G,Bの各成分がほぼ均一な強度で出力される。
各モニタ上の表示は、図18、図19に示すとおりである。すなわち、通常の観察時、赤外カットフィルタ241が光路中に配置されている場合には、第1モニタM1には、図18(A)に示すように、対象物の広角画像が表示され、第2モニタM2には、図18(B)に示すように、対象物の拡大画像が表示される。
一方、視野シフトスイッチがオンされて、赤外透過フィルタ242が光路中に配置されると、第1モニタM1には、図19(A)に示すように、再帰反射マーカ50からの赤外の反射光によりマーカの位置が赤色に表示される。第2モニタM2の表示は図19(B)に示すように通常観察時と同一である。
ここで先に説明した追従制御プログラムが機能して第2型ポロプリズム21が所定量シフトし終わると、図20(B)に示すように、再帰反射マーカ50が拡大画像の中心にほぼ一致するように表示範囲が変化する。第1モニタM1の表示は、図20(A)に示すように、シフト前と同一である。
第1の実施形態にかかる手術支援システムは、上記のように構成されているために、以下に説明するように作用する。
この手術支援システムを用いる術者は、被験者の体内の臓器等に外科的手術を施す際、まず、被験者の腹壁等に小さな孔を穿ち、その孔にトラカールTを嵌め込む。次に、術者は、硬性鏡10の先端をその外套管Tに挿入して、第1及び第2モニタM1,M2と第1及び第2カメラC1,C2と像分離装置20と光源装置LSの電源を順に投入する。
すると、光源装置LSが出力する照明光が、ライトガイドLGを介して硬性鏡10に供給され、その硬性鏡10の先端から被験者の体内に向けて放射される。このように照明光が被験者の体内を照明すると、体内の臓器等の表面にて反射されて硬性鏡10の先端に向かった光が、結像光学系12へ入射する。このとき、被験者の体内の像が、その結像光学系12によって、硬性鏡10の基端側に形成される。
そして、硬性鏡10の基端側に形成された像は、第1再結像光学系23によって第1カメラC1の撮像面に再結像され、第1カメラC1によって撮像された後、最終的に、第1モニタM1に表示される。
術者は、この第1モニタM1に表示された広角像を観察することによって、外科的手術を施すべき箇所を特定すると、被験者の腹壁等に再度小さな孔を穿ち、その孔に別のトラカールTを嵌め込み、処置具40の挿入部42の先端をそのトラカールTに挿入する。
続いて、術者が、処置具40を操作して、その処置具40の挿入部42の先端を、硬性鏡10内の結像光学系12の視野内に進入させると、第1モニタM1には、被験者の体内の様子とともに、処置具40の挿入部42の先端が表示される。
通常の観察時には、処置具40の再帰反射マーカ50からの赤外の反射光は第1カメラC1に達しないため、第1モニタM1では表示されず、対象物の観察の妨げとなることがない。一方、追従制御の際には、再帰反射マーカ50からの反射光が高輝度で表示される。これと同時に、制御装置30が、追従制御プログラムを実行し、拡大画像の中心に再帰反射マーカ50が位置するよう第2型ポロプリズム21の位置が調整される。その結果、視野スイッチを押すたびに、第2モニタM2には、マーカ50がその中心に一致した状態で、マーカ50とその周辺の拡大像が表示される。
第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施形態である手術用処置具と内視鏡装置とを備えた手術支援システムを説明する。第2の実施形態は、内視鏡装置1の像分離装置20内に配置された透過波長切替装置の構成が第1の実施形態と異なる。他の構成は第1の実施形態と同一であるため、以下、差異のある部分についてのみ説明する。
図21は、第2の実施形態で使用される透過波長切替装置のフィルタ板29を示す。大径の円板は、赤外カットフィルター291であり、その一部に設けられた小径の円板が赤外透過(可視光透過)窓292である。図中の破線で示す円は、第1カメラC1により撮影される光の範囲を示す。図示せぬ切替機構は、大径の円板の中心軸を回転軸として、全体を回転させ、通常の観察時には赤外カットフィルタ291を光路中に配置し、視野シフトスイッチがオンされている場合にのみ透過窓292を光路中に配置する。
図21(A)に示すように、光路中に赤外カットフィルタ291が配置されると、第1カメラC1には可視光のみが達し、図21(B)に示すように、光路中に透過窓292が配置されると、第1カメラC1には赤外光と可視光とが共に達する。赤外カットフィルタ291の分光透過特性は、図12に示すものと同一である。一方、透過窓292の分光透過特性は、図23に示す通りである。ここで、先に説明した例と同様に、図10に示すような特性の入射光があり、カメラの特性が図11に示す通りだとすると、透過窓292を光路中に配置した場合の第1カメラC1の受光強度は図23に示す通りとなり、第1カメラC1から出力される輝度信号は、図24に示すようにR成分が高く、G,B成分が中間値となる。
図25は、透過窓292が光路中に配置されている場合の各モニタの表示例である。すなわち、第1モニタM1には、対象物の画像と再帰反射マーカ50からの反射光とを含む広角画像が表示される。また、第2モニタM2には、再帰反射マーカ50からの反射光を含まない拡大画像が表示される。
第2の実施形態を利用して追従制御を実行する場合には、処理内容が第1の実施形態とは多少異なる。図26にそのフローチャートを示す。電源が投入されると、CPU30aは術者が視野シフトスイッチを押しているか否かを判断する(S11)。押していない場合には、CPU30aは透過波長切替装置の切替機構に対し、赤外カットフィルタ291を光路中に位置させるよう指令を出す(S12)。押している場合には、以下のS13〜S21の処理ループを繰り返し実行する。
処理ループにおいて、CPU30aは、透過波長切替装置の切替機構に対し、透過窓292を光路中に位置させるよう指令を出し(S13)、第1カメラC1により撮影された広角画像データを1フレーム分取り込む(S14)。このデータを広角画像1とする。続いて、CPU30aは、透過波長切替装置の切替機構に対し、赤外カットフィルタ291を光路中に位置させるよう指令を出し(S15)、第1カメラC1により撮影された広角画像データを1フレーム分取り込む(S16)。このデータを広角画像2とする。
次に、CPU30aは、広角画像1から広角画像2を差し引く(S17)。すなわち、対応する画素毎に広角画像1の輝度値から広角画像2の輝度値を差し引いた差分データを生成する。広角画像1は可視光と赤外光とを共に含むデータであるため、ここから赤外光のみ、すなわち、再帰反射マーカ50からの反射光のみを取り出すため、可視光のみを含むデータである広角画像2を差し引く。
そして、CPU30aは、S17で生成された画像データの全画素の位置を特定するために定義されている平面座標系の各座標の中から、最大輝度値を持つ画素の座標を全て抽出する(S18)。
続いて、CPU30aは、抽出した各座標に基づいて重心座標を算出する(S19)。そして、CPU30aは、その重心座標に対応するXYステージ26のそれぞれの位置を示す位置情報を目的位置情報として算出し(S20)、XYステージ26の目的位置情報とRAM30b内の現在位置情報との差分だけXYステージ26を移動させるための信号を移動機構27のアクチュエータへ出力するように、第1のインターフェース回路30cに指示する(S21)。
このような追従制御処理が、制御装置30において実行されることにより、第2モニタM2に表示される拡大画像が、第1モニタM1に表示される広角像の中の最大輝度を持つ点を中心とする一部領域となるように、第2型ポロプリズム21がXY面内で平行移動される。その結果、視野スイッチを押すたびに、第2モニタM2には、マーカ50がその中心に一致した状態で、マーカ50とその周辺の拡大像が表示される。
次に、再帰反射マーカ50の変形例を数例説明する。図27は、第1の変形例である再帰反射マーカ50’の構造をに示す断面図である。第1の変形例の再帰反射マーカ50’は、赤外光のみを透過させ、他の波長の光を反射するコート材54を、図2に示した再帰反射マーカの表面にコーティングしたものである。
すなわち、第1の変形例の再帰反射マーカ50’では、反射材53がコーティングされているベース51の一方の面に、透明な球状の多数のビーズ52が半分だけ埋め込まれているとともに、ベース51及びビーズ52に挟まれていない反射材53の外面並びにビーズ52の外面に、上記コート材54が均等な厚みにてコーティングされている。
第1の変形例の再帰反射マーカ50’は、このように構成されるので、ビーズ52に向かう照明光のうちの赤外域以外の光は、コート材54によって進行方向とは無関係な方向へ反射される(図28参照)。一方、赤外光は、図27の矢印によって示されるように、コート材54を透過し、ビーズ52の表面で屈折しつつその内部へ進入し、ビーズ52と反射材53との境界面によって反射され、ビーズ52の表面で屈折しつつその外部へ射出し、再度コート材54を透過して、入射してきた方向に向けて進む。
図29は、再帰反射マーカの第2の変形例であるプリズム式の構造を示す。この再帰反射マーカ60は、ベース61に二等辺三角形状の3つの側面を持つ三角錐形の窪み(コーナーキューブ)が多数連続して形成されており、その窪みの表面に赤外光のみを反射させ、他の波長の光を透過又は吸収する反射層62が形成され、その上を樹脂等の透明な素材からなる透明層63により覆っている。コーナーキューブを構成する三角錐の各反射面間の角度が90°である。図30は、第2の変形例である再帰反射マーカ60の平面図である。各窪みが正三角形状であることがわかる。
図29に示すように、透明層63に向けて射出された照明光は、透明層63の表面において屈折されつつ透明層63の内部へ進入する。そして、赤外光は、透明層63と反射層62の境界面で2回反射された後、再び透明層63の表面において屈折されつつ透明層63の外側へ射出する。
このとき、図29の矢印によって示されるように、透明層63内を通過することによって反射された照明光は、透明層63に入射する前の進行方向とは逆の方向に向けて進むように、射出される。可視光は、境界面で反射されずに吸収される。
図31は、再帰反射マーカの第3の変形例を示す。第3の変形例の再帰反射マーカ60’は、赤外光のみを透過させ、他の波長の光を反射するコート材64を、図29に示した第2の変形例の再帰反射マーカ60の表面にコーティングしたものである。これによれば、赤外光のみがコート材64を透過して透明層63に入射し、反射されて元の方向に戻る。これに対して、赤外域以外の可視光は、コート材64により反射され、入射方向とは異なる方向に進んでいく。
なお、上記の実施の形態では、カラー撮影用のカメラのフィルタとして原色系のフィルタを用いる例についてのみ説明したが、補色系のフィルタを利用してもよい。
第1の実施形態の手術支援システムを使用した腹腔内の手術時の様子を示す概略図である。 図1の手術用処置具に設けられた再帰反射マーカの断面図である。 物体表面において光が散乱する状態を示す説明図である。 再帰反射材の表面において光が反射する状態を示す説明図である。 内視鏡装置の構成を示す概略図である。 内視鏡装置に配置された第2型ポロプリズムの斜視図である。 第1の実施形態における透過波長切替装置のフィルタ板を示す平面図である。 制御装置の概略構成を示すブロック図である。 第1の実施形態における追従制御処理を説明するためのフローチャートである。 内視鏡への入射分光特性を示すグラフである。 カメラの分光感度を示すグラフである。 赤外透過フィルタの透過特性を示すグラフである。 赤外カットフィルタの透過特性を示すグラフである。 赤外光のみ透過時の第1カメラの受光強度を示すグラフである。 可視光のみ透過時の第1カメラの受光強度を示すグラフである。 赤外光のみ透過時の第1カメラ出力の輝度値を示すグラフである。 可視光のみ透過時の第1カメラ出力の輝度値を示すグラフである。 第1の実施形態における追従制御前の通常観察時の各モニタの表示内容例を示す説明図である。 第1の実施形態における追従制御時の各モニタの表示内容例を示す説明図である。 第1の実施形態における追従制御後の通常観察時の各モニタの表示内容例を示す説明図である。 第2の実施形態における透過波長切替装置のフィルタ板を示す平面図である。 赤外光及び可視光透過時の第1カメラの受光強度を示すグラフである。 赤外光及び可視光透過時の第1カメラ出力の輝度値を示すグラフである。 赤外光及び可視光透過時の第1カメラ出力の輝度値を示すグラフである。 第2の実施形態における追従制御時の各モニタの表示内容例を示す説明図である。 第2の実施形態における追従制御処理を説明するためのフローチャートである。 再帰反射マーカの第1の変形例を示す断面図であり、赤外光が反射する様子を示す。 再帰反射マーカの第1の変形例を示す断面図であり、可視光が散乱する様子を示す。 再帰反射マーカの第2の変形例を示す断面図であり、赤外光が反射する様子を示す。 図29に示す再帰反射マーカの平面図である。 再帰反射マーカの第3の変形例を示す断面図であり、赤外光が反射する様子を示す。
符号の説明
M1 第1モニタ
M2 第2モニタ
C1 第1カメラ
C2 第2カメラ
LS 光源装置
LG ライトガイド
10 硬性鏡
11 光ファイバ
12 結像光学系
12a 対物レンズ群
12b リレーレンズ群
20 像分離装置
21 第2型ポロプリズム
22 第1再結像光学系
23 第2再結像光学系
24 透過波長切替装置
24a フィルター板
24b 切替機構
26 XYステージ
27 移動機構
30 制御装置
30a CPU
30b RAM
30f ROM
40 手術用処置具
41 操作部
42 挿入部
43 把持鉗子
50 再帰反射マーカ

Claims (6)

  1. 先端に体腔内の組織に対して所定の措置を行うための処置部を備え、基端に前記処置部を操作するための操作部を備え、前記処置部に可視域外の特定波長域の光のみを入射方向に向けて反射させる再帰反射マーカを備えることを特徴とする手術用処置具。
  2. 体腔内に挿入される挿入部の先端から可視域及び可視域外の特定波長域を含む光を対象物に照射する照明光学系と、
    前記挿入部の先端に配置された対物レンズを含み、前記照明光学系により照明された対象物の像を形成する結像光学系と、
    前記結像光学系により形成された前記対象物の像を撮影する撮像素子と、
    先端の処置部に可視域外の特定波長域の光のみを入射方向に向けて反射させる再帰反射マーカを設けた手術用処置具を検出する時には、前記撮像素子に入射する光を前記特定波長域のみに限定し、通常観察時には前記撮像素子に入射する光を可視域のみに限定する透過波長切替装置と、
    前記撮像素子から出力される信号に基づいて画像を表示する表示装置とを備えることを特徴とする内視鏡装置。
  3. 体腔内に挿入される挿入部の先端から可視域及び可視域外の特定波長域を含む光を対象物に照射する照明光学系と、
    前記挿入部の先端に配置された対物レンズを含み、前記照明光学系により照明された対象物の像を形成する結像光学系と、
    前記結像光学系により形成される像を撮像する第1撮像素子と、
    前記結像光学系により形成される像の一部を撮像する第2撮像素子と、
    先端の処置部に可視域外の特定波長域の光のみを入射方向に向けて反射させる再帰反射マーカを設けた手術用処置具を検出する時には、前記第1撮像素子に入射する光を前記特定波長域のみに限定し、通常観察時には前記第1撮像素子に入射する光を可視域のみに限定する透過波長切替装置と、
    前記第2撮像素子に入射する光を可視域のみに限定する波長選択手段と、
    前記第1撮像素子から出力される信号に基づいて広域画像を表示する第1表示装置と、
    前記第2撮像素子から出力される信号に基づいて拡大画像を表示する第2表示装置とを備えることを特徴とする内視鏡装置。
  4. 前記内視鏡装置は、前記手術用処置具検出時に前記第1撮像素子により撮影された画像データに基づき、前記第2撮像素子が撮像する像の範囲をシフトさせる画像シフト手段をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡装置。
  5. 前記画像シフト手段は、前記手術用処置具検出時に前記第1撮像素子により撮影された画像データから前記再帰反射マーカからの反射光の重心位置を求め、該重心位置に基づいて前記第2撮像素子が撮像する像の範囲をシフトさせることを特徴とする請求項4に記載の内視鏡装置。
  6. 前記画像シフト手段は、前記結像光学系から前記第2撮像素子までの光路中に配置されて光路をシフトさせる光路シフト手段を含むことを特徴とする請求項4または5に記載の内視鏡装置。
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