JP2005253542A - 花器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 切り花等の花持ちが良くなり、安価に製造できて、しかも廃棄処理も容易となる花器を提供する。
【解決手段】 切り花等を差し込むことができ、内部に水を溜めることができる有底状に形成された花器1は、古紙および/またはパルプを用いてパルプモウルド製法で形成されており、内部の水が表面側から蒸発して気化熱を奪い、内部の水温を低下させて切り花の持ちを良くすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、切り花等の寿命の延命が得られる花器に関するものである。
従来、切り花の寿命の延命を図るために、例えば特許文献1に開示されているような花器が存在する。
特開2001−128554号公報
特許文献1に開示されているような花器は、蒸発槽を備えた複雑な構造となっており、高価であるという問題点があった。
本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、安価に製造でき、良好に生け花等の寿命の延命を図ることができる花器を提供せんとするものであり、請求項1は、切り花等を差し込むことができ、内部に水を溜めることができる有底状に形成された花器であって、該花器は、古紙および/またはパルプを用いてパルプモウルド製法で形成されていることである。
また、請求項2は、前記花器の厚みが2〜10mmであることである。
また、請求項3は、前記古紙および/またはパルプに動物性,植物性等の異繊維を混入し、厚みが2〜15mmとなるように形成したことである。
また、請求項4は、前記古紙および/またはパルプに防水,撥水効果のあるサイズ剤を3〜15%混入し形成したことである。
また、請求項5は、前記古紙および/またはパルプに、抗菌剤および/または消臭剤を混入し形成したことである。
本発明の花器は、古紙および/またはパルプを用いてパルプモウルド製法で形成されていることにより、通気性が良いために、内部に溜めた水が表面側に移動して表面から蒸発しやすく、花器の表面から水が蒸発する時に気化熱を奪い、花器の内部の水の温度を下げることができ、これにより水温が低下して水中の細菌の繁殖が弱まり、切り花等の寿命の延命が得られるものとなり、特に、夏等に花持ちが良いものとなる。また、花器は古紙を用いて製造すれば、安価に形成することができ、使い捨てで使用することができるものとなる。
また、花器の厚みが2〜10mmであることにより、内部に溜められた水が良好に表面側から蒸発してゆくことができ、しかも適度な厚みにより耐久性が確保されるものとなり、しかも、パルプモウルド製法による製造性が良好なものとなる。
また、古紙および/またはパルプに動物性,植物性等の異繊維を混入し、厚みが2〜15mmとなるように形成したことにより、動物性,植物性等の異繊維により通気性が大となり、良好に内部に溜めた水を表面側から蒸発させることができ、しかも厚みを厚くして耐久性を高めることができるものとなる。
また、古紙および/またはパルプに防水,撥水効果のあるサイズ剤を3〜15%混入し形成したことにより、混入したサイズ剤により防水,撥水効果が得られて、内部に溜めた水を長期間保持することができるものとなる。
また、古紙および/またはパルプに、抗菌剤および/または消臭剤を混入し形成したことにより、細菌の繁殖、カビ等の発生を抑えることができるものとなり、また、消臭剤を入れた場合には、特に、夏等に花の腐った臭い等を良好に消臭することができるものとなる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、花器の一部を破断して示す斜視構成図である。
この花器1は、上面側が開口して底部3を有する本体部2の上面に、外側へ突出して上面鍔部4が一体形成されたものであり、上方より上面の開口内に切り花等を差し込むことができ、内部には水を溜めることができるように形成されている。
この花器1は、古紙またはパルプを用いてパルプモウルド製法で形成されたものであり、パルプモウルド製法による製造時に、表面側に凹凸模様が自然に形成されるものである。
内側から表面側への通気性を高めるには、肉厚は薄いほうが良いが、2mm以下の厚みでは耐久性が悪く、また、逆に10mm以上の厚みとすると通気性,生産性が悪くなり、良好な通気性と耐久性とを兼ね備え、しかも生産性が良好な厚みとして、肉厚が3〜6mmに設定されている。
なお、製造時に古紙またはパルプに異繊維を混入して製造することもでき、この場合、異繊維として、例えば、ウール等の動物性繊維、麻等の植物性繊維、その他、グラスウール,セラミック繊維を混入すると、通気性が増大するため、このような異繊維を古紙またはパルプに混入させて製造する場合には、花器1の肉厚は10〜15mm程度の厚みにすることができて、耐久性を高めることができるものとなり、長持ちする花器1となる。
なお、花器1内に溜める水を長期間保持するためには撥水性を良くする必要があり、撥水性を良くするために、古紙またはパルプに対し3〜15%の原料比で1種類以上のサイズ剤を混入して製造する場合もある。
例えばサイズ剤を5〜15%程度を入れると、撥水性が良好となり、長時間内部に水を保持させることができるものとなる。
なお、さらには、古紙またはパルプに抗菌剤あるいは消臭剤を入れて、水中の雑菌の繁殖を抑えたり、水等の嫌な臭いを消臭することができるものとなる。
古紙またはパルプに混入する抗菌剤,消臭剤としては、一般的な工業薬品としての抗菌剤,消臭剤の他に、例えば、パウダーあるいは繊維状等の化学材料とか、熊笹エキス等の自然消臭防菌材料とか、光触媒作用のある材料等がある。
このように花器1は、古紙またはパルプを主原料として、パルプモウルド製法により製造したものであるため、本体部2内に入れられた水は、通気性が良いために紙の繊維の隙間を通り表面側に移動し、表面側から良好に蒸発することができ、この蒸発時に周囲の気化熱を奪い、内部の水温を下げることができるものとなり、水温が下がることにより、水中の雑菌の繁殖を抑えて、切り花等を長持ちさせることができるものとなる。
例えば、お墓に切り花を立てるような場合、夏等においては花の傷みが早く、花が傷んで腐ったような場合に、くさい臭いが発生するが、このような花器1内に切り花を立てておけば、通常の金属製,ガラス製,陶磁器製,プラスチック製の花器に比べて、内部の水温が4℃程度低くなり、そのため切り花の傷みが少なく、長時間切り花の寿命を延命させることができるものとなる。
なお、花器1は古紙またはパルプを主原料としているため、花と一緒に処分しても、花と共に腐って、環境悪化になることはなく、廃棄処理が容易なものである。
従って、このような花器1はバルプモウルド製法により安価に製造できるため、使い捨てで使用することができるものとなる。
なお、図2に示す花器1は、本体部2の上部の上面鍔部4に、所定間隔で凹み状に溝部4aを形成させたものである。
また、図3に示す花器は、さらに変形したものであり、溝部4aを、上面鍔部4の内側から中心に向かって下傾状にして水落とし用の溝としたものであり、さらに、本体部2の表面に縦溝2Mを凹み状に複数形成させたものである。
この縦溝2Mは、別の容器内に、本体部2を差し込んで一体化させて用いる場合に、表面側に移動した水の下方への流下を防いで、表面側に移動した水を良好に蒸発させることができるように形成させたものである。
なお、図4に示すような花器台5を、古紙またはパルプでパルプモウルド製法で製造しておくことができ、この図4に示す花器台5は、上面に開口した挿入筒部7が下方へ向かって本体部6内に一体形成されており、本体部6の底側は拡径した底ベース部8となっている。
このような花器台5の挿入筒部7内に、前述した花器1の本体部2を差し込んで、図5に示すように、花器台5と花器1を一体化させて用いることもでき、図6のように、花器1内に水を入れて上面側から切り花Fを差し込んで、安定した状態で切り花F等を飾ることができ、花器1の内部に入れた水が表面側から蒸発して、気化熱により良好に内部の水の温度を低く保つことができ、切り花Fの寿命を延ばして、長時間切り花Fを楽しむことができるものとなる。
なお、図7には、花器1の変形例を示す。
この図7の花器1は、本体部2の背側に、壁等に面接触できる平たい背面部2aが形成されており、この背面部2aに、フック等に掛止可能な掛止孔2bを形成したものである。
このような花器1においても、内部に水を入れて切り花等を差し込み、壁等に掛止して用いることができるものである。
また、図8に示す花器1は、サッカーボール形状に形成したものであり、本体部2の上面側には差込孔2cが形成されている。
また、図9には、別例の花器台と花器の縦断面分解構成図を示すが、花器1には底孔3aが形成されており、花器台5内に、花器1を差し込んで一体化させて用いることができ、花器台5内に水を溜められるように構成したものである。
その他、花器1は、パルプモウルド製法により様々な形状に形成することができるものであり、また、染料を混入させて、様々な色彩のものを安価に製造することができるものである。
なお、種々の花器1は、例えば図10に概略図で示すような装置を用い、パルプモウルド製法により製造することができるものである。
先ず、新聞紙,ダンボール等の古紙とか、コピー,ファックス用紙等の使用済みの古紙を、パルパーで繊維をほぐし溶解する。この際に、前述した動物性,植物性等の異繊維を混入し、さらにはサイズ剤を混入し、さらには抗菌剤,消臭剤を混入して、水分に対し1%程度の濃度のモウルド原液を作り、このモウルド原液11を図10の成形槽10内に充填させる。
この成形槽10内に、表面に40メッシュ程度の金網を装着させた成形型12を浸漬し、成形槽10内のモウルド原液11を真空で吸引することにより、成形型12の表面にモウルド原液11を吸着させることができ、この成形型12をモウルド原液11中から引き上げ、成形型12の表面にモウルド中間体13を積層吸着させる。
なお、図10の成形型12は、垂直方向に180°回転させることができて、成形槽10内への浸漬・引き上げを行えるように構成されたものである。
次に、このモウルド中間体13を、成形型12に対応した取出型14により吸引して取り外す。この際、モウルド中間体13の濃度は、水分70%に対し30%程度となっており、これを乾燥機15内にコンベアで送り込んで、200℃程度で15分〜30分程度乾燥させて、花器1を製造する。
花器の一部破断斜視構成図である。 花器の別例の斜視構成図である。 さらに異なる花器の斜視構成図である。 花器台の斜視構成図である。 花器台に花器を一体化させた状態の斜視構成図である。 切り花を挿して使用している状態の斜視構成図である。 壁掛け式の花器の斜視構成図である。 サッカーボール形状の花器の斜視構成図である。 別例の花器台と花器の縦断面分解構成図である。 パイプモウルド製法による製造装置の概略構成図である。
符号の説明
1 花器
2 本体部
2a 背面部
2b 掛止孔
2M 縦溝
3 底部
3a 底孔
4 上面鍔部
4a 溝部
5 花器台
6 本体部
7 挿入筒部
8 底ベース部
10 成形槽
11 モウルド原液
12 成形型
13 モウルド中間体
14 取出型
15 乾燥機

Claims (5)

  1. 切り花等を差し込むことができ、内部に水を溜めることができる有底状に形成された花器であって、該花器は、古紙および/またはパルプを用いてパルプモウルド製法で形成されていることを特徴とする花器。
  2. 前記花器の厚みが2〜10mmであることを特徴とする請求項1に記載の花器。
  3. 前記古紙および/またはパルプに動物性,植物性等の異繊維を混入し、厚みが2〜15mmとなるように形成したことを特徴とする請求項1に記載の花器。
  4. 前記古紙および/またはパルプに防水,撥水効果のあるサイズ剤を3〜15%混入し形成したことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載の花器。
  5. 前記古紙および/またはパルプに、抗菌剤および/または消臭剤を混入し形成したことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4に記載の花器。
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