JP4698157B2 - 花器 - Google Patents
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Description
また、請求項2は、前記花器の厚みが2〜10mmであることである。
また、請求項3は、前記古紙および/またはパルプに動物性,植物性等の異繊維を混入し、厚みが2〜15mmとなるように形成したことである。
また、請求項4は、前記古紙および/またはパルプに防水,撥水効果のあるサイズ剤を3〜15%混入し形成したことである。
また、請求項5は、前記古紙および/またはパルプに、抗菌剤および/または消臭剤を混入し形成したことである。
入れた場合には、特に、夏等に花の腐った臭い等を良好に消臭することができるものとなる。
図1は、花器の一部を破断して示す斜視構成図である。
この花器1は、上面側が開口して底部3を有する本体部2の上面に、外側へ突出して上面鍔部4が一体形成されたものであり、上方より上面の開口内に切り花等を差し込むことができ、内部には水を溜めることができるように形成されている。
内側から表面側への通気性を高めるには、肉厚は薄いほうが良いが、2mm以下の厚みでは耐久性が悪く、また、逆に10mm以上の厚みとすると通気性,生産性が悪くなり、良好な通気性と耐久性とを兼ね備え、しかも生産性が良好な厚みとして、肉厚が3〜6mmに設定されている。
例えばサイズ剤を5〜15%程度を入れると、撥水性が良好となり、長時間内部に水を保持させることができるものとなる。
古紙またはパルプに混入する抗菌剤,消臭剤としては、一般的な工業薬品としての抗菌剤,消臭剤の他に、例えば、パウダーあるいは繊維状等の化学材料とか、熊笹エキス等の自然消臭防菌材料とか、光触媒作用のある材料等がある。
従って、このような花器1はバルプモウルド製法により安価に製造できるため、使い捨てで使用することができるものとなる。
また、図3に示す花器は、さらに変形したものであり、溝部4aを、上面鍔部4の内側から中心に向かって下傾状にして水落とし用の溝としたものであり、さらに、本体部2の表面に縦溝2Mを凹み状に複数形成させたものである。
この縦溝2Mは、別の容器内に、本体部2を差し込んで一体化させて用いる場合に、表面側に移動した水の下方への流下を防いで、表面側に移動した水を良好に蒸発させることができるように形成させたものである。
この図7の花器1は、本体部2の背側に、壁等に面接触できる平たい背面部2aが形成されており、この背面部2aに、フック等に掛止可能な掛止孔2bを形成したものである。
このような花器1においても、内部に水を入れて切り花等を差し込み、壁等に掛止して用いることができるものである。
また、図9には、別例の花器台と花器の縦断面分解構成図を示すが、花器1には底孔3aが形成されており、花器台5内に、花器1を差し込んで一体化させて用いることができ、花器台5内に水を溜められるように構成したものである。
その他、花器1は、パルプモウルド製法により様々な形状に形成することができるものであり、また、染料を混入させて、様々な色彩のものを安価に製造することができるものである。
先ず、新聞紙,ダンボール等の古紙とか、コピー,ファックス用紙等の使用済みの古紙を、パルパーで繊維をほぐし溶解する。この際に、前述した動物性,植物性等の異繊維を混入し、さらにはサイズ剤を混入し、さらには抗菌剤,消臭剤を混入して、水分に対し1%程度の濃度のモウルド原液を作り、このモウルド原液11を図10の成形槽10内に充填させる。
ウルド原液11を吸着させることができ、この成形型12をモウルド原液11中から引き上げ、成形型12の表面にモウルド中間体13を積層吸着させる。
なお、図10の成形型12は、垂直方向に180°回転させることができて、成形槽10内への浸漬・引き上げを行えるように構成されたものである。
2 本体部
2a 背面部
2b 掛止孔
2M 縦溝
3 底部
3a 底孔
4 上面鍔部
4a 溝部
5 花器台
6 本体部
7 挿入筒部
8 底ベース部
10 成形槽
11 モウルド原液
12 成形型
13 モウルド中間体
14 取出型
15 乾燥機
Claims (5)
- 切り花等を差し込むことができ、内部に水を溜めることができる有底状に形成された花器であって、
該花器は、古紙および/またはパルプの繊維をほぐし溶解したモウルド原液を成形型の表面に吸着させて、成形型の表面に水分70%に対し30%程度の濃度のモウルド中間体を積層させ、モウルド中間体を成形型より取り外して乾燥させることにより、花器内に入れられた水が繊維の隙間を通り表面側に移動し表面側から蒸発することができる通気性を有する構造に形成されている
ことを特徴とする花器。 - 前記花器の厚みが2〜10mmであることを特徴とする請求項1に記載の花器。
- 前記古紙および/またはパルプに動物性,植物性等の異繊維を混入し、厚みが2〜15mmとなるように形成したことを特徴とする請求項1に記載の花器。
- 前記古紙および/またはパルプに防水,撥水効果のあるサイズ剤を3〜15%混入し形成したことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載の花器。
- 前記古紙および/またはパルプに、抗菌剤および/または消臭剤を混入し形成したことを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3または請求項4に記載の花器。
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