JP2005253165A - モータ駆動回路およびブラシレスモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】放熱性が十分確保でき、かつモータの薄型化と小型化ができるモータ駆動回路を提供する。
【解決手段】電気回路を形成した金属基板7上にモータ駆動用IC6を実装したモータ駆動回路であって、モータ駆動用IC6は下面に放熱用金属体8を装備し、金属基板7のモータ駆動用IC6実装位置の直下に貫通孔部7aを設け、貫通孔部7aを介して放熱用金属体8と金属基板7とをはんだ材9で接合し、モータ駆動用IC6の発熱を金属基板7に伝導する。
【選択図】図1
【解決手段】電気回路を形成した金属基板7上にモータ駆動用IC6を実装したモータ駆動回路であって、モータ駆動用IC6は下面に放熱用金属体8を装備し、金属基板7のモータ駆動用IC6実装位置の直下に貫通孔部7aを設け、貫通孔部7aを介して放熱用金属体8と金属基板7とをはんだ材9で接合し、モータ駆動用IC6の発熱を金属基板7に伝導する。
【選択図】図1
Description
本発明は、モータ駆動回路のなかで最も発熱の大きな部品であるモータ駆動用ICの放熱に関するものである。
従来、モータ駆動回路の放熱装置としては、放熱フィンが用いられており、発熱する電子部品に金属製の放熱フィンを取り付けて放熱しており、パワーモータなど大型モータでは可能であるが、小型のポリゴンスキャナモータは、小型化・薄型化が求められるため、放熱フィンを取り付けることが出来ない。さらに、コストと部品点数が増える問題もあった。
そこで、安価なプリント基板を使用しながら十分な放熱効果を得るモータ駆動用ICの放熱構造として、ICをプリント基板の端部に配置するとともにICの放熱用リードフレーム付近のプリント基板を切り欠き、その切り欠き部においてプリント基板の裏側にある金属製放熱板を折り曲げてICの放熱用リードフレームのはんだ付け面と略等しい高さの面を作り、放熱用リードフレームを放熱板にはんだ付けするものが提案されている(例えば、特許文献1)。
また、部品実装高さを低くおさえながら十分な放熱効果を得るために、プリント基板に設けられた穴にモータ駆動用ICパッケージの一部を埋設するとともに、パッケージ下面にある放熱用金属板をステータヨークに接触させて発熱を伝導し、ICの実装高さを低くしながらステータヨークによって十分な放熱効果を得ていた(例えば、特許文献2)。
特開平5−259666号公報
実開平6−5376号公報
しかしながら、モータの起動速度の高速化、起動トルクの向上に伴い、モータ駆動用ICのON−OFF時の発熱が大きくなると、熱応力ではんだ付け部がクラックを起こし、放熱性が不十分となり、モータ駆動用ICが破壊するという問題があった。
また、ステータヨークとシリコン系や黒鉛系の放熱樹脂や金属板などで接触させているだけでは放熱性が不十分であった。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、放熱性が十分確保でき、かつモータの薄型化と小型化ができるモータ駆動回路を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明のモータ駆動回路は、電気回路を形成した金属基板上にモータ駆動用ICを実装したモータ駆動回路であって、モータ駆動用ICは下面に放熱用金属体を装備し、前記金属基板のモータ駆動用IC実装位置の直下に貫通孔部を設け、前記貫通孔部を介して放熱用金属体と金属基板とをはんだ材で接合し、モータ駆動用ICの発熱を金属基板に伝導するものである。
これにより、モータ駆動用ICの発熱を金属基板全体に放熱することができ、はんだクラックの発生を防止でき、モータの長期信頼性を維持できる。
本発明のモータ駆動回路によれば、モータ駆動用IC下面の放熱用金属体とはんだ材とを金属基板に設けた貫通孔部を介して接合するため、モータ駆動用ICの発生する熱は、放熱用金属体からはんだ材に伝導し、はんだ材は金属基板の貫通孔の破断面に接触するため金属基板全体に伝導し放熱できる。
また、放熱用金属体をはんだ材で構成することによってはんだ接合が確実となり、部品点数を増やさずにモータ駆動用ICの発生する熱を効率よく金属基板に伝導することができる。
電気回路を形成した金属基板上に発熱源であるモータ駆動用ICおよび巻線を施したステータを搭載するため、放熱性のよいブラシレスモータが得られる。
モータ駆動用ICの下面に放熱用金属体を装備し、放熱用金属体をはんだ材で構成し、金属基板のモータ駆動用IC実装位置の直下に貫通孔部を設け、前記貫通孔部を介して放熱用金属体と金属基板とをはんだ材で接合し、モータ駆動用ICの発熱を金属基板に伝導する。これにより、部品点数を増やすことがなく、放熱性を向上させ、はんだクラックを防止できるためモータの長期信頼性が確保でき、モータ駆動回路の小型化が可能となる。
以下、本発明の一実施例について、起動時の高速化、起動回数の長期保証が求められるレーザプリンタ用ポリゴンスキャナモータを例として説明する。
図1において、ポリゴンスキャナモータは、シャフト1と一体で回転するレーザ反射鏡2を備えたロータフレーム3と、ロータフレーム3の内側に固定されたマグネットから構成されるロータと、シャフト1を支える流体軸受4と、巻線が施されたステータコア5と、モータ駆動用IC6と周辺電子部品とを電気回路を形成した金属基板7上に実装したモータ駆動回路とを具備している。そして、巻線が施されたステータコア5は金属基板7の上に搭載固定されるとともに、金属基板7上の配線端子に接続され巻線に電源が供給される。
モータ駆動用IC6は下面に放熱性金属体8として銅製の放熱板を装備しており、金属基板7には、モータ駆動用IC6が搭載される位置の直下に本体パッケージより小さい方形の貫通孔部7aを設け、はんだ材9が接合時に金属基板7となじみやすいように四角にRを設けている。
まず、モータ駆動用IC6とその周辺回路部品を金属基板7に表面実装する。実装部品のリード端子と金属基板7の配線ランドの接合にはクリームはんだが用いられ、リフロー炉で熱風によりはんだ付けされる。
このあとモータ駆動用IC6の実装裏面の貫通孔部7aにクリーム状のはんだ材9を充満させ、赤外線レーザで加熱してはんだ材9を融解し、放熱性金属体8と金属基板7とをはんだ接合する。
なお、放熱性金属体として銅製の放熱板に替えて、はんだ材で構成してもよく、また、表面のみをはんだメッキ、はんだコーティングとしてもよく、後工程でクリームはんだとのはんだ接合を確実なものにすることができる。
金属基板7上に搭載された駆動回路部品の中でもモータ駆動用IC6がモータ制御上で
非常に重要である。特に、モータ起動時には大電流が流れモータ駆動用IC6が発熱する。この熱応力によりモータ駆動用ICは時間経過とともにはんだクラックが発生する可能性が高くなり、放熱する必要があった。
非常に重要である。特に、モータ起動時には大電流が流れモータ駆動用IC6が発熱する。この熱応力によりモータ駆動用ICは時間経過とともにはんだクラックが発生する可能性が高くなり、放熱する必要があった。
ここで、金属基板7に設けた貫通孔部7aの有無および放熱性金属の違いによる放熱効果の比較実験した結果について図2を用いて説明する。
図2において、縦軸に温度(℃)、横軸に起動時間(秒)を示し、起動後約4秒で温度上昇はピークをむかえ、その後は定常回転速度で駆動されるため徐々に温度が降下して飽和する。
実施例1は放熱性金属体を銅製の放熱板としたポリゴンモータ、実施例2は放熱性金属体をはんだ材で構成したポリゴンモータ(図示せず)、比較例1はモータ駆動用ICの下面に銅製の放熱板を備え、金属基板に貫通孔部を設けないポリゴンモータ(図示せず)である。
本発明の実施例1および実施例2によれば、貫通孔部を設けない比較例1に比べて温度上昇が約20度低く、放熱性を高めることができた。
このように放熱性を高めることにより、はんだ部にかかる温度上昇とモータ駆動のON−OFF回数による熱応力を減少させ、はんだクラックによる故障発生率を低くできるため放熱効果で寿命を伸ばすことができる(図3参照)。
したがって、部品点数を増やさずにモータの小型化と起動時の高速化が可能となり、さらに放熱効果を長期間持続できるため、モータの信頼性を向上させることができる。
なお、ポリゴンモータで説明したが一般のブラシレスモータでも実施できる。また、はんだ材としては、錫−銀系高強度はんだを使用するのが好ましく、銀フィラーを主成分とする導電性接着剤を用いてもよい。また、貫通孔部7aのはんだ材を赤外線レーザにより融解してはんだ接合したが、リフロー工法あるいは手はんだ工法によりはんだ接合してもよい。
本発明のモータ駆動回路は、ポリゴンモータに限らず一般的なブラシレスモータやパワー回路などにも有用である。
1 シャフト
2 レーザ反射鏡
3 ロータフレーム
4 流体軸受
5 ステータ
6 モータ駆動用IC
7 金属基板
7a 貫通孔部
8 放熱性金属体
9 はんだ材
2 レーザ反射鏡
3 ロータフレーム
4 流体軸受
5 ステータ
6 モータ駆動用IC
7 金属基板
7a 貫通孔部
8 放熱性金属体
9 はんだ材
Claims (4)
- 電気回路を形成した金属基板上にモータ駆動用ICを実装したモータ駆動回路であって、モータ駆動用ICは下面に放熱用金属体を装備し、前記金属基板のモータ駆動用IC実装位置の直下に貫通孔部を設け、前記貫通孔部を介して放熱用金属体と金属基板とをはんだ材で接合し、モータ駆動用ICの発熱を金属基板に伝導するモータ駆動回路。
- 放熱用金属体をはんだ材で構成した請求項1に記載のモータ駆動回路。
- モータ駆動ICを実装した裏面の貫通孔部からクリーム状のはんだを塗布し、熱風もしくは赤外線レーザにて加熱し、放熱用金属体と金属基板とを接合した請求項1または請求項2に記載のモータ駆動回路。
- 巻線されたステータコアを請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のモータ駆動回路の金属基板に固定し、巻線端を電気回路に接続したブラシレスモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004058426A JP2005253165A (ja) | 2004-03-03 | 2004-03-03 | モータ駆動回路およびブラシレスモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004058426A JP2005253165A (ja) | 2004-03-03 | 2004-03-03 | モータ駆動回路およびブラシレスモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005253165A true JP2005253165A (ja) | 2005-09-15 |
Family
ID=35033125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004058426A Pending JP2005253165A (ja) | 2004-03-03 | 2004-03-03 | モータ駆動回路およびブラシレスモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005253165A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9698656B2 (en) | 2011-12-13 | 2017-07-04 | Mitsubishi Electric Corporation | Motor incorporating power converter, and air conditioner, water heater, and ventilation blower incorporating the motor |
US9819297B2 (en) | 2010-09-15 | 2017-11-14 | Mitsubishi Electric Corporation | Power conversion device, motor including the same, air conditioner having the motor incorporated therein, and ventilation fan having the motor incorporated therein |
-
2004
- 2004-03-03 JP JP2004058426A patent/JP2005253165A/ja active Pending
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