JP2005252878A - 伝送エラー検出装置および伝送制御装置 - Google Patents

伝送エラー検出装置および伝送制御装置 Download PDF

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Abstract


【課題】 識別情報およびデータ本体とによって構成される伝送情報のビット列にエラーが発生した場合、識別情報のビット列およびデータ本体のビット列のいずれにエラーが発生したのかを検出することができる伝送エラー検出装置を提供する。
【解決手段】 伝送情報のビット列に含まれる識別情報のビット列と所定のデータ本体のビット列に、第1および第2情報付加部11,12によって第1および第2のパリティビットを付加する。第1および第2エラー検出部13,14は、第1および第2のパリティビットに基づいて、識別情報および所定のデータ本体のビット列のエラーをそれぞれ検出する。したがって、識別情報のビット列にエラーが発生しているのか、所定のデータのビット列にエラーが発生しているのかを検出することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、予め定める送信部から予め定める受信部に伝送される伝送情報のビット列のエラーを検出する伝送エラー検出装置およびこの伝送エラー検出装置を含む伝送制御装置に関する。
従来の技術の伝送エラー検出装置では、送信部から受信部に伝送される伝送情報のビット列に、この伝送情報のビット列の全てのデータから算出されるパリティビットを付加し、受信部において受信したビット列とパリティビットとに基づいて、伝送情報のビット列にエラーが発生したか否かを検出している。
このような伝送エラー検出装置における第1の従来の技術では、伝送情報を受信して一時的に格納するレジスタからの出力データを、パリティチェック回路によってチェックして、伝送情報のビット列のエラーをチェックしている(たとえば特許文献1参照)。
また前述の伝送エラー検出装置における第2の従来の技術では、送信部から受信部に伝送される各フレームの端部にパリティビットを有し、受信部においてフレームに含まれるビット列と、パリティビットとに基づいて、伝送されたフレームにエラーが発生したか否かを検出している(たとえば特許文献2参照)。
特開平1−236332号公報 特開平3−252702号公報
第1の従来の技術では、パリティビットに基づいて、レジスタの出力データのビット列にエラーがあるか否かを検出し、第2の従来の技術では、パリティビットに基づいて、フレームに含まれるビット列にエラーがあるか否かを検出するので、伝送情報に所定のデータ本体とこの所定のデータ本体の識別情報との2つの情報が含まれる場合では、伝送情報にエラーが発生した場合、所定のデータ本体のデータ列および識別情報のデータ列のうち、どちらのデータ列に誤りがあるのかを検出することができないという問題がある。
また所定のデータ本体と、この所定のデータ本体の種類を表す識別情報とによって構成される伝送情報のビット列を、送信部から受信部に伝送する場合、前記識別情報のビット列が変化してしまうと、受信部では誤った識別情報に基づいて所定のデータ本体を認識することによって、受信部において動作処理が停止してしまうなどの支障をきたすおそれがある。
本発明の目的は、識別情報およびデータ本体とによって構成される伝送情報のビット列にエラーが発生した場合、識別情報のビット列およびデータ本体のビット列のいずれにエラーが発生したのかを検出することができ、エラーの検出精度が向上された伝送エラー検出装置、およびこの伝送エラー検出装置を含む伝送制御装置を提供することである。
本発明は、所定のデータ本体とこのデータ本体の種類を表す識別情報とによって構成され、予め定める送信部から予め定める受信部に伝送される伝送情報のビット列のエラーを検出する伝送エラー検出装置であって、
前記予め定める送信部に設けられ、前記識別情報のビット列に、このビット列の属性を表す第1のエラー検出情報を付加する第1情報付加手段と、
前記予め定める送信部に設けられ、前記所定のデータ本体のビット列に、このビット列の属性を表す第2のエラー検出情報を付加する第2情報付加手段と、
前記予め定める受信部に設けられ、第1のエラー検出情報に基づいて、前記識別情報のビット列のエラーを検出する第1エラー検出手段と、
前記予め定める受信部に設けられ、第2のエラー検出情報に基づいて、前記所定のデータ本体のビット列のエラーを検出する第2エラー検出手段とを含むことを特徴とする伝送エラー検出装置である。
本発明に従えば、伝送情報のビット列に含まれる識別情報のビット列と所定のデータ本体のビット列に、各ビット列の属性を表す第1および第2のエラー検出情報がそれぞれ付加される。第1および第2エラー検出手段は、第1および第2のエラー検出情報に基づいて、識別情報および所定のデータ本体のビット列のエラーをそれぞれ検出する。したがって、識別情報のビット列にエラーが発生しているのか、所定のデータのビット列にエラーが発生しているのかを検出することができる。前記所定のデータ本体は、たとえば画像データ、制御コマンドなどを含む。
また本発明は、所定のデータ本体とこのデータ本体の種類を表す識別情報とによって構成され、予め定める送信部から予め定める受信部に伝送される伝送情報のビット列のエラーを検出する伝送エラー検出装置であって、
前記予め定める送信部に設けられ、前記識別情報のビット列に、このビット列の属性を表す第1のエラー検出情報を付加する第1情報付加手段と、
前記予め定める送信部に設けられ、第1のエラー検出情報が付加された識別情報、および所定のデータ本体のビット列に、このビット列の属性を表す第2のエラー検出情報を付加する第3情報付加手段と、
前記予め定める受信部に設けられ、第1のエラー検出情報に基づいて、前記識別情報のビット列のエラーを検出する第1エラー検出手段と、
前記予め定める受信部に設けられ、第2のエラー検出情報に基づいて、第1のエラー検出情報が付加された識別情報、および所定のデータ本体のビット列のエラーを検出する第3エラー検出手段とを含むことを特徴とする伝送エラー検出装置である。
本発明に従えば、伝送情報のビット列に含まれる識別情報のビット列と、第1のエラー検出情報が付加された識別情報および所定のデータ本体とのビット列のそれぞれに、各ビット列の属性を表す第1および第2のエラー検出情報がそれぞれ付加される。第1および第2エラー検出手段は、第1および第2のエラー検出情報に基づいて、それぞれ識別情報と、第1のエラー検出情報が付加された識別情報および所定のデータ本体とのビット列のエラーを検出する。第1エラー検出手段によって識別情報のビット列にエラーが発生しているか否かを検出することができる。また第1エラー検出手段によって、識別情報のビット列にエラーが発生していないことを検出し、第2エラー検出手段によって、第1のエラー検出情報が付加された識別情報および所定のデータ本体とのビット列にエラーが発生していることを検出した場合、所定のデータ本体にエラーが発生していることを検出することができる。したがって、識別情報のビット列にエラーが発生しているのか、所定のデータのビット列にエラーが発生しているのかを検出することができる。前記所定のデータ本体は、たとえば画像データ、制御コマンドなどを含む。
また本発明は、前記第1および第2のエラー検出情報は、パリティビットであることを特徴とする。
本発明に従えば、第1および第2のエラー検出情報はパリティビットであるので、伝送されるデータ量の増加を可及的に抑制することができる。1つの伝送情報が2つのパリティデータを有することによって、たとえば伝送情報のビット列のうち2つのビットが変化する場合であっても、識別情報のビット列の1つが変化し、かつ所定のデータ本体のビット列の1つが変化する場合であれば、伝送エラーであることを検出することができ、伝送エラーの検出の精度が向上する。
また本発明は、前記伝送エラー検出装置と、
前記伝送エラー検出装置が伝送情報のビット列のエラーを検出したときに、予め定める送信部から予め定める受信部に、前記ビット列のエラーが検出された伝送情報に対応する伝送情報を再送させる伝送制御手段とを含むことを特徴とする伝送制御装置である。
本発明に従えば、伝送エラーを検出すると、エラーが発生した伝送情報に対応する伝送情報が送信部から受信部に再送されるので、受信部では送信部が送信した伝送情報と同一の伝送情報を確実に受信することができ、信頼性の向上されたデータ伝送を実現することができる。
本発明によれば、識別情報のビット列にエラーが発生しているのか、所定のデータのビット列にエラーが発生しているのかを検出することができるので、検出結果に応じてデータを伝送させるなどの対策を図ることができる。
本発明によれば、伝送されるデータ量の増加を可及的に抑制することができるので、これによって伝送情報の伝送速度が低下することを可及的に抑制することができる。また伝送情報のビット列のうち2つのビットが変化する場合であっても、識別情報のビット列の1つが変化し、かつ所定のデータ本体のビット列の1つが変化する場合であれば、伝送エラーであることを検出することができ、伝送エラーの検出の精度が向上する。また第1および第2のエラー検出情報をパリティビットであるので、第1および第2情報付加手段および第1および第2エラー検出手段を簡単なハードウェアによって実現することができ、低コストで、かつ信頼性が向上された伝送エラー検出装置を提供することができる。
本発明によれば、伝送エラーを検出すると、エラーが発生した伝送情報に対応する伝送情報を再送するので、受信部では送信部が送信した伝送情報と同一の伝送情報を確実に受信することができる。これによって送信部からの伝送情報を確実に受信部に伝送することができ、信頼性の向上されたデータ伝送を実現することができる。また、識別情報とデータ本体とに、別々にパリティを付加する事により、より短いであろう識別情報に、より高いエラー耐性を持たせる事ができる。
図1は、本発明の実施の一形態の伝送エラー検出装置1と、この伝送エラー検出装置1が設けられる電子装置2の電気的構成を示すブロック図である。電子装置2は、伝送エラー検出装置1と、予め定める送信部3、予め定める受信部4、伝送路5および送受信制御部6を含む。予め定める送信部3は、伝送情報を出力する。予め定める送信部3によって出力された伝送情報は、伝送路5を介して予め定める受信部4に伝送される。
伝送エラー検出装置1は、予め定める送信部3から予め定める受信部4に伝送される伝送情報のビット列のエラーを検出する。以後、予め定める送信部3を単に送信部3と記載し、予め定める受信部4を単に受信部4と記載する。本実施の形態において、送信部3は、中央演算処理装置(Central Processing Unit:略称CPU)であり、受信部4は、表示装置であって、具体的には表示装置に含まれる表示制御部である。表示制御部は、たとえば表示パネルに画像を表示させる処理を行い、たとえばマイクロコンピュータなどの処理回路によって実現される。前記表示装置は、たとえば液晶表示装置および有機EL表示装置などによって実現される。前記電子装置2は、たとえば2つの筐体が相対的に角変位可能に連結される折り畳み型の携帯電話装置である。本実施の形態では、前記2つの筐体のうち、一方の筐体に送信部2が設けられ、他方の筐体に受信部4が設けられる。
前記伝送情報は、所定のデータ本体と、このデータ本体の種類を表す識別情報とによって構成される。以後所定のデータ本体を、単にデータ本体と記載する。本実施の形態においてデータ本体は、表示データ、制御コマンド、チェックサムコードおよびチェックサムスタートコードを含む。表示データは、たとえば表示装置に表示させる画像の1画素分の画像データであって、赤色(R)、緑色(G)および青色(B)の各色の情報を含む。制御コマンドは、送信部3であるCPUが受信部4である表示制御部に与える制御指令である。チェックサムコードは、送信部3が出力したデータの積算値を示す情報である。チェックサムスタートコードは、受信部4にこの受信部4が受信する積算値をクリアさせるための情報である。
送信部3は、送信情報のビット列を、伝送路5を介して受信部4に送信する。送信部3は、送信情報のビット列をパラレルで出力する。
伝送エラー検出装置1は、情報付加手段8と、エラー検出手段9とを含む。情報付加手段8は、第1情報付加部11と、第2情報付加部12とを含む。エラー検出手段9は、第1エラー検出部13と、第2エラー検出部14とを含む。第1情報付加部11は、送信部3に設けられ、識別情報のビット列にこのビット列の属性を表す第1のエラー検出情報である第1のパリティビットを付加する。第1情報付加部11と送信部3とは電気的に接続される。第1情報付加部11には、送信部3からパラレルで出力される伝送情報のビット列のうち、識別情報のビット列が与えられる。本実施の形態において第1情報付加部11は、識別情報のビット列に含まれるデータ「1」の数を計数し、このデータ「1」の個数が偶数個であればデータ「1」を識別情報のビット列に付加し、奇数個であればデータ「0」を識別情報のビット列に付加する。第1情報付加部11は、伝送路5の一端部と電気的に接続され、第1のパリティビットが付加された識別情報のビット列を、伝送路5に出力する。第1のパリティビットが付加された識別情報のビット列は、パラレルで出力される。前記第1のパリティビットが付加された識別情報のビット列は、電圧信号で表され、データ「1」は、高(H)レベルの電圧によって表され、データ「0」は、低(L)レベルの電圧によって表される。前記Hレベルは、たとえば3ボルト(V)に選ばれ、Lレベルはたとえば0ボルト(V)に選ばれる。第1情報付加部11は、所定の論理回路によって実現される。
表1は、データ本体の種類を表す識別情報と、この識別情報に付加される第1のパリティビットを表す。
Figure 2005252878
表1に示すように本実施の形態では、各識別情報は2ビットで表され、下位ビットRS1と、上位ビットRS2とを有する。本実施の形態では、表示データの識別情報のビット列を「01」とし、制御コマンドの識別情報のビット列を「00」とし、チェックサムコードの識別情報のビット列を「10」とし、チェックサムスタートコードのビット列を「11」としている。このような各識別情報に付加される第1のパリティビットRS0は、表示データの識別情報では「0」であり、制御コマンドの識別情報では「1」であり、チェックサムコードの識別情報では「0」であり、チェックサムスタートコードでは「1」である。
また表1に示すように各識別情報のビット列に第1のパリティビットが付加されたビット列は、3ビットで表される。第1のパリティビットが付加された表示データの識別情報のビット列は「010」となり、第1のパリティビットが付加された制御コマンドの識別情報のビット列は「001」となり、第1のパリティビットが付加されたチェックサムコードの識別情報のビット列は「100」となり、第1のパリティビットが付加されたチェックサムスタートコードの識別情報のビット列は「111」となる。
第2情報付加部12は、送信部3に設けられ、所定のデータ本体のビット列にこのビット列の属性を表す第2のエラー検出情報である第2のパリティビットを付加する。第2情報付加部12と送信部3とは電気的に接続される。第2情報付加部12には、送信部3からパラレルで出力される伝送情報のビット列のうち、所定のデータ本体のビット列が与えられる。本実施の形態において第2情報付加部12は、識別情報のビット列に含まれるデータ「1」の数を計数し、このデータ「1」の個数が奇数個であればデータ「0」を識別情報のビット列に付加し、偶数個であれば識別情報のビット列にデータ「1」を付加する。第2情報付加部12は、伝送路5の一端部と電気的に接続され、第2のパリティビットが付加された本体データのビット列を、伝送路5に出力する。第2のパリティビットが付加された本体データのビット列は、電圧信号によって表され、データ「1」は、高(H)レベルの電圧によって表され、データ「0」は、低(L)レベルの電圧によって表される。前記Hレベルは、たとえば3ボルト(V)に選ばれ、Lレベルはたとえば0ボルト(V)に選ばれる。
前記送信部3は、予め定めるデータのデータ本体を第2情報付加部12に与える。送信部3は、第2情報付加部12に与えるデータ本体のデータ量を可変とし、本実施の形態ではデータ本体のデータ量は、16ビット、18ビットおよび24ビットのうちから選択的に選ばれる。送信部3は、この送信部3が出力するデータ本体のデータ量を表すデータ量情報を、第2情報付加部12に与える。第2情報付加部12は、前記データ量情報に基づいて、データ本体のビット列に第2のパリティビットを付加する。第2情報付加部12は、たとえば前記データ量情報が16ビットを表す場合には、17ビット目に第2のパリティビットを付加し、17ビットから成るビット列を出力する。
表2は、第1のエラー検出情報および第2のエラー検出情報が付加された伝送情報のフォーマットを示す。表2では、表示データの伝送、制御コマンドの伝送、チェックサムコードの伝送、およびチェックサムスタートコードの伝送において、それぞれデータ本体のデータ量が16ビット(bit)、18ビット(bit)および24ビット(bit)の場合について示している。
Figure 2005252878
表示データの伝送、制御コマンドの伝送、チェックサムコードの伝送、およびチェックサムスタートコードの伝送には、同一のフォーマットが用いられる。具体的に述べると、送信部3は、表示データのデータ量を16ビットとして出力する場合、制御コマンドのデータ量、チェックサムコードのデータ量、およびチェックサムスタートコードのデータ量も16ビットとなるように設定される。
表2を参照して表示データの伝送において、データ本体のデータ量が16ビットである場合、フォーマットの第0および第1ビットD0,D1は、識別情報のビット列を表し、第2ビットD2は第1のパリティビットを表し、第3〜第18ビットD3〜D18は表示データのビット列を表す。ここでは、表示データのうち第3〜第7ビットD3〜D7は、青色(B)データB0〜B4を表し、第8〜第13ビットD8〜D13は緑色(G)データG0〜G5を表し、第14〜第18ビットD14〜D18は、赤色(R)データを表す。また第19ビットD19は、第2のパリティビット(PTY)を表す。
また表2を参照して制御コマンドの伝送において、データ本体のデータ量が18ビットである場合、第0および第1ビットD0およびD1は、識別情報のビット列を表し、第2ビットD2は第1のパリティビットを表し、第3〜第20ビットD3〜D20は、制御コマンドのビット列を表す。表中のDATA0〜DATA15は、データ「0」または「1」であり、制御コマンドの内容によって異なる。実際に有効な制御コマンドのデータ量が第3〜第18ビットD3〜D18の15ビットである場合には、送信部3は、第19および第20ビットD19,D20に、固定のデータ「0」を挿入する。また第21ビットD21は、第2のパリティビット(PTY)を表す。
第1エラー検出部13は、受信部4に設けられ、識別情報のビット列に付加された第1のパリティビットに基づいて、識別情報のビット列のエラーを検出する。第1エラー検出部13は、伝送路5の他端部に接続される。第1エラー検出部13には、伝送路5を介して伝送される第1および第2のパリティビットが付加された伝送情報のビット列のうち、第1のパリティビットが付加された識別情報のビット列がパラレルで与えられる。
本実施の形態において第1エラー検出部13は、第1のパリティビットが付加された識別情報のビット列に含まれるデータ「1」の数を計数し、このデータ「1」の個数が奇数個である場合に、識別情報のビット列にエラーがないと判断する。
また第1エラー検出部13は、第1のパリティビットが付加された識別情報のビット列に含まれるデータ「1」の数を計数し、このデータ「1」の個数が偶数個である場合に、識別情報のビット列にエラーがあると判断する。
第1エラー検出部13は、識別情報のビット列にエラーがないと判断した場合に、識別情報のビット列にエラーがないことを表す第1検出信号を出力し、識別情報のビット列にエラーがあると判断した場合に、識別情報のビット列にエラーがあることを表す第2検出信号を出力する。第1エラー検出部13が出力する検出信号、つまり第1および第2検出信号によって、識別情報のビット列にエラーがあるのかを判断することができる。第1エラー検出部13は、所定の論理回路によって実現される。また第1エラー検出部13は、第1のパリティビットを除去した識別情報のビット列を受信部4に与える。前記第1検出信号および第2検出信号は、送受信制御部6に与えられる。
第2エラー検出部14は、受信部4に設けられ、データ本体のビット列に付加された第2のパリティビットに基づいて、データ本体のビット列のエラーを検出する。第2エラー検出部14は、伝送路5の他端部に電気的に接続される。第2エラー検出部14には、伝送路5を介して伝送される第1および第2のパリティビットが付加された伝送情報のビット列のうち、第2のパリティビットが付加された本体データのビット列がパラレルで与えられる。
本実施の形態において第2エラー検出部14は、第2のパリティビットが付加されたデータ本体のビット列に含まれるデータ「1」の数を計数し、このデータ「1」の個数が奇数個である場合に、データ本体のビット列にエラーがないと判断する。
また第2エラー検出部14は、第2のパリティビットが付加されたデータ本体のビット列に含まれるデータ「1」の数を計数し、このデータ「1」の個数が偶数個である場合に、データ本体のビット列にエラーがあると判断する。
第2エラー検出部14は、データ本体のビット列にエラーがないと判断した場合に、データ本体のビット列にエラーがないことを表す第3検出信号を出力し、データ本体のビット列にエラーがあると判断した場合に、データ本体のビット列にエラーがあることを表す第4検出信号を出力する。第2エラー検出部14が出力する検出信号、つまり第3および第4検出信号によって、データ本体のビット列にエラーがあるのか否かを判断することができる。第2エラー検出部14は、所定の論理回路によって実現される。第2エラー検出部14は、データ本体のビット列を受信部4に与える。
伝送路5は、パラレルシリアル変換部21、差動信号伝送部22、およびシリアルパラレル変換部23を含む。パラレルシリアル変換部21は、第1および第2情報付加部11,12からパラレルで与えられる第1のパリティビットが付加された識別情報および第2のパリティビットが付加されたデータ本体のビット列を、シリアルで出力する。パラレルシリアル変換部21は、シフトレジスタ回路によって実現される。パラレルシリアル変換部21は、差動信号伝送部22に電気的に接続される。パラレルシリアル変換部21は、前述の表2に示すデータフォーマットの第0ビットD0から順番にビット列を出力し、差動信号伝送部22に与える。前述した識別情報のデータ量は、データ本体のデータ量未満となるように選ばれる。このように識別情報およびデータ本体のデータ量を選ぶことによって、第1情報付加部11によって識別情報に第1のパリティビットを付加する処理にかかる時間と、第2情報付加部12によってデータ本体に第2のパリティビットを付加する処理にかかる時間とを異ならせることができる。第2情報付加部12によってデータ本体に第2のパリティビットを付加する処理にかかる時間よりも、第1情報付加部11によって識別情報に第1のパリティビットを付加する処理にかかる時間のほうが短いので、識別情報を表すビット列をデータ本体のビット列よりも先にパラレルシリアル変換部21に入力することができる。
パラレルシリアル変換部21が差動信号伝送部22に与えるビット列は、電圧信号によって表され、データ「1」は、高(H)レベルの電圧によって表され、データ「0」は、低(L)レベルの電圧によって表される。前記Hレベルは、たとえば3ボルト(V)に選ばれ、Lレベルはたとえば0ボルト(V)に選ばれる。またパラレルシリアル変換部21は、クロック信号に基づいて、前記第1のパリティビットが付加された識別情報および第2のパリティビットが付加されたデータ本体のビット列を出力し、前記クロック信号を差動信号伝送部22に与える。
差動信号伝送部22は、第1差動信号伝送部22Aおよび第2差動信号伝送部22Bとを含む。第1差動信号伝送部22Aには、第1および第2のパリティビットが付加された伝送情報が伝送され、第2差動信号伝送部22Aには、クロック信号が伝送される。第1差動信号伝送部22Aおよび第2差動信号伝送部22Bの構成は同様であり、第1差動信号伝送部22Aおよび第2差動信号伝送部22Bを総称する場合、差動信号伝送部22と記載する。
各差動信号伝送部22は、差動信号出力部31と、差動信号伝送路32と、差動信号入力部33とをそれぞれ含む。差動信号出力部31は、パラレルシリアル変換部21からシリアルで与えられる第1および第2のパリティビットが付加された識別情報のビット列を表す差動信号、およびクロック信号を表す差動信号をそれぞれ差動信号伝送路32に出力する。
差動信号伝送路32は、導電性を有し、たとえばプリント配線基板に形成される配線、フレキシブルプリント配線基板に形成される配線、およびケーブルの少なくともいずれか1つを含んで実現される。差動信号伝送路32の一端部は、差動信号出力部31に電気的に接続され、他端部は、差動信号入力部32に電気的に接続される。
各差動信号入力部33は、差動信号伝送部32を介して伝送される差動信号およびクロック信号の差動信号をそれぞれ入力して、第1および第2のパリティビットが付加された識別情報のビット列を表す電圧信号、クロック信号を表す電圧信号をそれぞれ出力する。第1および第2のパリティビットが付加された識別情報のビット列のデータ「1」は、高(H)レベルの電圧によって表され、データ「0」は、低(L)レベルの電圧によって表される。前記Hレベルは、たとえば3ボルト(V)に選ばれ、Lレベルはたとえば0ボルト(V)に選ばれる。
シリアルパラレル変換部23は、差動信号入力部33から与えられるクロック信号に基づいて、シリアルで与えられる第1のパリティビットが付加された識別情報および第2のパリティビットが付加されたデータ本体のビット列を、パラレルのビット列に変換する。シリアルパラレル変換部23は、前記パラレルに変換したビット列のうち、第1のパリティビットが付加された識別情報のビット列を第1エラー検出部13に与え、第2のパリティビットが付加されたデータ本体のビット列を第2エラー検出部14に与える。
送受信制御部6は、たとえばマイクロコンピュータなどの処理回路によって実現され、第1および第2エラー検出部13,14から与えられる検出信号に基づいて、送信部3および受信部4を制御する。送信制御部6は、第1および第2エラー検出部13,14からの検出信号に基づいて、識別情報のビット列にエラーが発生したのか、データ本体のビット列にエラーが発生したのかを把握することができる。送信制御部6は、具体的には第1エラー検出部13が出力する第2検出信号および第2エラー検出部14が出力する第4検出信号の少なくともいずれか一方が与えられると、送信部3にエラーが検出されたビット列に対応する伝送情報を再送させる第1制御指令を与え、また受信部4にエラーが検出されたビット列を含む伝送情報を無効にする第2制御指令を与える。送信部3は、第1制御指令が与えられると、エラーが検出されたビット列に対応する伝送情報を出力する。受信部4は、第2制御指令が与えられると、受信したエラーが検出されたビット列を含む伝送情報を無効にし、たとえば消去する。送受信制御部6と、第1および第2エラー検出部13,14とによって、伝送制御装置が構成される。
図2は、第1情報付加部11において識別情報から第1のパリティビットを生成する構成を示す論理回路図である。第1情報付加部11は、排他的OR回路11Aと、NOT回路11Bとを含む。排他的OR回路11Aの出力端子と、NOT回路11Bと入力端子とは相互に接続される。排他的OR回路11Aは、2個の入力端子を有する。この2個の入力端子に、識別情報を表す2ビットのうち1ビットずつを与えると、排他的OR回路11Aによって、識別情報の2ビットに含まれる「1」の数を数えることができ、第1のパリティビットが生成される。たとえば識別情報が「00」の2ビットで与えられると、排他的OR回路の出力は、0となり、NOT回路の出力は、0を反転した1となり、この出力が第1のパリティビットとなる。第1付加情報部11は、2ビットの識別情報から前記論理回路によって生成された第1のパリティビットを、この第1パリティビットを生成するために用いられた識別情報に付加する。
図3は、第2情報付加部12においてデータ本体から第2のパリティビットを生成する構成を示す論理回路図である。第2情報付加部12は、排他的OR回路12Aと、NOT回路12Bとを含む。排他的OR回路12Aの出力端子と、NOT回路12Bと入力端子とは相互に接続される。排他的OR回路12Aの24個の入力端子を有する。この24個の入力端子に、データ本体を表す24ビットのうち1ビットずつを与えると、排他的OR回路12Aによって、データ本体の24ビットに含まれる「1」の数を数えることができ、第2のパリティビットが生成される。なお、データ本体が16ビットの場合には、17ビット目から24ビット目までを「0」とすることで、同じ回路で第2のパリティビットを生成することができる。第2付加情報部12は、前記論理回路によって生成された第2のパリティビットをデータ本体に付加する。
図4は、第1エラー検出部13において第1のパリティビットを含む識別情報から、識別情報のエラーを検出する構成を示す論理回路図である。第1エラー検出部13は、排他的OR回路13Aと、NOT回路13Bとを含む。排他的OR回路13Aの出力端子と、NOT回路13Bと入力端子とは相互に接続される。排他的OR回路13Aは、3個の入力端子を有する。この3個の入力端子に、第1のパリティビットを含む識別情報を表す3ビットのうち1ビットずつを与えると、排他的OR回路13Aによって、第1のパリティビットを含む識別情報の3ビットに含まれる「1」の数を数えることができる。排他的OR回路の出力は、NOT回路に入力され、NOT回路の出力が「1」であればエラーがあると判断し、出力が「0」であればエラーがないと判断する。
図5は、第2エラー検出部14において第2のパリティビットを含むデータ本体から、データ本体のエラーを検出する構成を示す論理回路図である。第2エラー検出部14は、排他的OR回路14Aと、NOT回路14Bとを含む。排他的OR回路14Aの出力端子と、NOT回路14Bと入力端子とは相互に接続される。排他的OR回路14Aは、25個の入力端子を有する。この25個の入力端子に、第2のパリティビットを含むデータ本体を表す25ビットのうち1ビットずつを与えると、排他的OR回路14Aによって、第2のパリティビットを含む識別情報の25ビットに含まれる「1」の数を数えることができる。排他的OR回路の出力は、NOT回路に入力され、NOT回路の出力が「1」であればエラーがあると判断し、出力が「0」であればエラーがないと判断する。なお、データ本体が16ビットの場合には、18ビット目から25ビット目までを「0」とすることで、同じ回路でエラー検出を行なうことができる。
図6は、前述した第1のエラー検出情報および第2のエラー検出情報が付加された伝送情報のフォーマットを示す図である。フォーマットは、第1〜第4領域35〜38を含む。第1〜第4領域35〜38は、この順番で配置され、第1領域35は第2領域36よりも先に伝送されるビットを表し、第2領域36は第3領域37よりも先に伝送されるビットを表し、第3領域37は第4領域38よりも先に伝送されるビットを表す。第1領域35に識別情報のビット列を配置し、第2領域36に第1のパリティビットを配置し、第3領域37にデータ本体のビット列を配置し、第4領域38に第2のパリティビットを配置する。
伝送エラー検出装置1は、識別情報のビット列およびデータ本体のビット列のそれぞれにパリティビットを付加するので、識別情報およびデータ本体によって構成される伝送情報のビット列にパリティビットを付加する場合と比較して、ビット列のエラーをより高精度に検出することができる。特に従来の技術では、伝送情報のビット列に複数のビットエラーがあると、エラーを検出することができないが、伝送エラー検出装置1では、識別情報とデータ本体とに1ビットずつエラーがある場合には、エラーを検出することができる。
本実施の形態においては、識別情報のビット列およびデータ本体のビット列の少なくともいずれか一方のエラーを検出すると、ビット列のエラーが検出された伝送情報に対応する伝送情報を再送させるが、たとえば表示データを伝送する場合では、識別情報のビット列にエラーがない場合には、データ本体にエラーがあったとしても、表示制御部の制御動作には支障がないので、送信部3および受信部4にそれぞれ第1および第2制御指令を与えなくてもよい。このような構成とすると伝送情報を再送する必要がないので、高速に表示データを伝送する必要がある場合に好適に用いることができる。
図7は、差動信号伝送部22の具体的な構成を示す回路図である。前述した差動信号出力部31は、電流源41から予め定める一定の電流が与えられるスイッチ部42を含んで構成される。スイッチ部42は、第1〜第4スイッチング素子43〜46を含む。第1〜第4スイッチング素子43〜46は、たとえば半導体スイッチによって実現され、本実施の形態では電界効果型トランジスタによって実現される。本実施の形態で用いられる電界効果型トランジスタは、ゲートに予め定める電圧値以上の電圧が印加されるとソースおよびドレイン間が導通し、ゲートに予め定める電圧値未満の電圧が印加されるとソースおよびドレイン間が非導通となる。
第1および第2スイッチング素子43,44は直列に接続され、第3および第4スイッチング素子45,46は直列に接続される。具体的には、第1スイッチング素子43のソースと、第2スイッチング素子44のドレインとが電気的に接続され、第3スイッチング素子45のソースと、第4スイッチング素子46のドレインとが電気的に接続される。また第1スイッチング素子43の第2スイッチング素子44が接続される側とは反対側の端子は、電流源41に接続され、第3スイッチング素子45の第4スイッチング素子46が接続される側とは反対側の端子は、電流源41に接続される。具体的には、第1スイッチング素子43のドレインと、第3スイッチング素子45のドレインとが、電流源41に電気的に接続される。第2スイッチング素子44の第1スイッチング素子45が接続される側とは反対側の端子と、第4スイッチング素子46の第3スイッチング素子45が接続される側とは反対側の端子は、ともにグラウンドに接続される。
差動信号伝送部32は、一対の伝送線36,37を含む。一対の伝送線36,37のうち、一方の伝送線36の一端部は、第3スイッチング素子45と第4スイッチング素子46との間、具体的には、第3スイッチング素子45のソースと第4スイッチング素子46のドレインとに電気的に接続される。また他方の伝送線37の一端部は、第1スイッチング素子43と第2スイッチング素子44との間、具体的には第1スイッチング素子43のソースと第2スイッチング素子44のドレインとに電気的に接続される。第1および第4スイッチング素子43,46のゲートはデジタル入力端子47に接続され、第2および第3スイッチング素子44,45のゲートは、インバータ48を介してデジタル入力端子47に接続される。
差動信号伝送部32の一対の伝送線36,37の他端部には、各伝送線36,37を電気的に接続する抵抗器38が設けられる。
差動信号入力部33は、差動増幅器によって実現される。差動増幅器の正入力端子、つまり非反転入力端子51は、一方の伝送線36に接続され、具体的には抵抗器38の一端部52に電気的に接続される。また差動増幅器の負入力端子、つまり反転入力端子53は、他方の伝送線37に接続され、具体的には抵抗器38の他端部54に電気的に接続される。
デジタル入力端子47を介して、予め定める電圧値以上の電圧によって表されるHレベルの信号レベルを有する伝送情報が差動信号出力部31に入力されると、第1および第4スイッチング素子43,46が非導通となり、第2および第3スイッチング素子44,45が導通する。これによって、電流源41からの予め定める一定の電流は、第3スイッチング素子43、一方の伝送線36、抵抗器38、他方の伝送線37および第2スイッチング素子46の順番に流れる。これによって抵抗器38では、一端部51から他端部53に向かって電流が流れ、抵抗器38の一端部52の電位が他端部54の電位に対して高くなる。
またデジタル入力端子47を介して、予め定める電圧値未満の電圧を有するLレベルの信号レベルを有する伝送情報が差動信号出力部31に入力されると、第1および第4スイッチング素子43,46が導通し、第2および第3スイッチング素子44,45が非導通となる。これによって、電流源41からの予め定める一定の電流は、第1スイッチング素子43、他方の伝送線37、抵抗器38、一方の伝送線36および第4スイッチング素子46の順番に流れる。具体的には抵抗器38では、他端部53から一端部52に向かって電流が流れ、抵抗器38の一端部52の電位が他端部54の電位に対して低くなる。
差動信号入力部33は、非反転入力端子51および反転入力端子53に与えられる電位差が、予め定める電位差以上であり、かつ非反転入力端子51に与えられる電位が、反転入力端子53に与えられる電位以上である場合に、第1レベル信号を出力する。本実施の形態において第1レベル信号は、Hレベルの信号レベルを有する。
また差動信号入力部33は、非反転入力端子51および反転入力端子53に与えられる電位差が、予め定める電位差以上であり、かつ反転入力端子53に与えられる電位が、非反転入力端子51に与えられる電位以上である場合に、第2レベル信号を出力する。本実施の形態において第2レベル信号は、Lレベル信号である。
以上のように、差動信号出力部31に与えられる伝送情報に対応して、第1〜第4スイッチング素子43〜46が動作することによって、差動信号入力部33は、差動信号出力部31に与えられるシリアル信号およびクロック信号と同様のシリアル信号およびクロック信号を出力することができる。
図8は、本発明の実施の一形態の伝送エラー検出装置101と、この伝送エラー検出装置101が設けられる電子装置102の電気的構成を示すブロック図である。伝送エラー検出装置102および電子装置102は、前述した実施の形態の図1に伝送エラー検出装置102および電子装置102と同様な構成を有するので、同様の部分には同様の参照符号を付してその説明を省略する場合がある。
伝送エラー検出装置101は、送信部3から受信部に伝送される伝送情報のビット列のエラーを検出する。伝送エラー検出装置101は、情報付加手段108と、エラー検出手段109とを含む。情報付加手段108は、第1情報付加部11と第2情報付加部112とを含む。エラー検出手段109は、第1エラー検出部13と第2エラー検出手段114とを含む。第1情報付加部11および第2情報付加部112は、送信部3に設けられる。
第2情報付加部112は、第1の識別情報である第1のパリティビットが付加された識別情報、およびデータ本体のビット列に、このビット列の属性を表す第2のエラー検出情報である第2のパリティビットを付加する。第2情報付加部112と送信部3および第1情報付加部11とは電気的に接続される。
第1情報付加部11から出力される第1のパリティビットが付加された識別情報のビット列と、送信部3からパラレルで出力される伝送情報のうち、データ本体のビット列とは、合成部115によって並べられて第2情報付加部112に与えられる。
本実施の形態において第2情報付加部12は、第1のパリティビットが付加された識別情報のビット列と、送信部3からパラレルで出力される伝送情報のうち、データ本体のビット列とに含まれるデータ「1」の数を計数し、このデータ「1」の個数が奇数個であればデータ「1」を、第1のパリティビットが付加された識別情報と、データ本体とのビット列に付加し、奇数個であれば識別情報のビット列にデータ「0」を付加する。第2情報付加部112は、伝送路5の一端部と電気的に接続され、第2のパリティビットが付加されたビット列を、伝送路5に出力する。第2情報付加部112は、所定の論理回路によって実現される。
送信部3は、この送信部3が出力するデータ本体のデータ量を表すデータ量情報を、第2情報付加部112に与える。第2情報付加部112は、前記データ量情報に基づいて、第1のパリティビットが付加された識別情報と、データ本体とのビット列に第2のパリティビットを付加する。
第2エラー検出部114は、受信部4に設けられ、第1のパリティビットが付加された識別情報、およびデータ本体のビット列に付加された第2のパリティビットに基づいて、第1のパリティビットが付加された識別情報、およびデータ本体のビット列のエラーを検出する。第2エラー検出部114には、伝送路5を介して伝送される第1および第2のパリティビットが付加された伝送情報のビット列がパラレルで与えられる。
本実施の形態において第2エラー検出手段114は、第1のパリティビットが付加された識別情報、および所定のデータ本体のビット列に含まれるデータ「1」の数を計数し、このデータ「1」の個数が奇数個である場合にビット列にエラーがないと判断する。
また第2エラー検出手段114は、第1のパリティビットが付加された識別情報、および所定のデータ本体のビット列に含まれるデータ「1」の数を計数し、このデータ「1」の個数が偶数個である場合にビット列にエラーがあると判断する。
第2エラー検出手段114は、第1のパリティビットが付加された識別情報、および所定のデータ本体のビット列にエラーがないと判断した場合に、前記ビット列にエラーがないことを表す第3検出信号を出力し、第1のパリティビットが付加された識別情報、および所定のデータ本体のビット列にエラーがあると判断した場合に、前記ビット列にエラーがあることを表す第4信号を出力する。第2エラー検出部114が出力する検出信号、つまり第3および第4検出信号によって、第1のパリティビットが付加された識別情報、および所定のデータ本体のビット列にエラーがあるのか否かを判断することができる。第2エラー検出部14は、所定の論理回路によって実現される。第2エラー検出部114は、第1のパリティビットが付加された識別情報、および所定のデータ本体のビット列を分離部116に与える。
分離部116は、第2エラー検出部114から与えられる第1のパリティビットが付加された識別情報、および所定のデータ本体のビット列のうち、第1のパリティビットが付加された識別情報のビット列を第1エラー検出部13に分けて与え、データ本体のビット列を受信部4に分けて与える。
送受信制御部6は、たとえばマイクロコンピュータなどの処理回路によって実現され、第1および第2エラー検出部13,114から与えられる検出信号に基づいて、送信部3および受信部4を制御する。具体的には、第1エラー検出部13が出力する第2検出信号および第2エラー検出手段114が出力する第4検出信号の少なくともいずれか一方が与えられると、送信部3にエラーが検出されたビット列に対応する伝送情報を再送させる第1制御指令を与え、また受信部4にエラーが検出されたビット列を含む伝送情報を無効にする第2制御指令を与える。送信部3は、第1制御指令が与えられると、エラーが検出されたビット列に対応する伝送情報を再送する。受信部4は、第2制御指令が与えられると、受信したエラーが検出されたビット列を含む伝送情報を無効にし、たとえば消去する。送受信制御部6と、第1および第2エラー検出部13,114とによって、伝送制御装置が構成される。前述の図3および図5に示す第2情報付加部12および第2エラー検出部14と同様に、排他的OR回路とNOT回路とを含んで実現される。
伝送エラー検出装置101は、識別情報のビット列、およびパリティビットが付加された識別情報とデータ本体とを含むビット列にパリティビットを付加するので、従来の技術のように識別情報およびデータ本体によって構成される伝送情報のビット列にパリティビットを付加する構成と比較して、ビット列のエラーをより高精度に検出することができる。特に従来の技術では、伝送情報のビット列に複数のビットエラーがあると、エラーを検出することができないが、本発明では、伝送エラー検出装置1では、伝送情報のビット列に複数のエラーがある場合であっても、識別情報とデータ本体とに1ビットずつエラーがある場合には、エラーを検出することができる。
本実施の形態においては、識別情報のビット列と、第1のパリティビットが付加された識別情報、およびデータ本体のビット列との少なくともいずれか一方のエラーを検出すると、ビット列のエラーが検出された伝送情報に対応する伝送情報を再送させるが、たとえば表示データを伝送する場合では、識別情報のビット列にエラーがない場合には、第1のパリティビットが付加された識別情報、およびデータ本体のビット列にエラーがあったとしても、表示制御部の制御動作には支障がないので、送信部3および受信部4にそれぞれ第1および第2制御指令を与えなくてもよい。このような構成とすると伝送情報を再送する必要がないので、高速に表示データを伝送する必要がある場合に好適に用いることができる。
前述した各実施の形態において、各伝送エラー検出装置1,101は、CPUから表示制御部への伝送情報のビット列のエラーを検出しているが、これに限らず2つの装置間で伝送される伝送情報のビット列のエラーを検出することができる。たとえば前記送信部3は、たとえばCCDイメージセンサおよびCMOSイメージセンサなどを含むカメラ部であってもよく、受信部4はたとえばCPUであってもよい。この場合であっても、同様な効果を達成することができる。
前述した各実施の形態において、伝送エラー検出装置1,101は、1つの電子装置2,102に含まれるが、本発明の実施のさらに他の形態において、前記予め定める送信部3および予め定める受信部4は、それぞれ別々の電子装置に含まれる構成としてもよい。この場合であっても同様な効果を達成することができる。
本発明の実施の他の形態において、第1情報付加部11は、識別情報のビット列に含まれるデータ「1」の数を計数し、このデータ「1」の個数が奇数個であればデータ「1」を識別情報のビット列に付加し、偶数個であればデータ「0」を識別情報のビット列に付加してもよい。また第2情報付加部12,112は、識別情報のビット列に含まれるデータ「1」の数を計数し、このデータ「1」の個数が偶数個であればデータ「0」を識別情報のビット列に付加し、奇数個であれば識別情報のビット列にデータ「1」を付加する構成としてもよい。
伝送路5において伝送情報がパラレルデータからシリアルデータに変化されて伝送される場合、このシリアルデータはパラレルデータと比較して高速で伝送されるので、ビット列のエラーが発生するおそれがある。各伝送エラー検出装置1,101は、このようなデータ伝送において好適に用いられ、ビット列のエラーを高精度に検出することができる。
本発明の実施の一形態の伝送エラー検出装置1と、この伝送エラー検出装置1が設けられる電子装置2の電気的構成を示すブロック図である。 第1情報付加部11において識別情報から第1のパリティビットを生成する構成を示す論理回路図である。 第2情報付加部12においてデータ本体から第2のパリティビットを生成する構成を示す論理回路図である。 第1エラー検出部13において第1のパリティビットを含む識別情報から、識別情報のエラーを検出する構成を示す論理回路図である。 第2エラー検出部14において第2のパリティビットを含むデータ本体から、データ本体のエラーを検出する構成を示す論理回路図である。 第1のエラー検出情報および第2のエラー検出情報が付加された伝送情報のフォーマットを示す図である。 差動信号伝送部22の具体的な構成を示す回路図である。 本発明の実施の一形態の伝送エラー検出装置101と、この伝送エラー検出装置101が設けられる電子装置102の電気的構成を示すブロック図である。
符号の説明
1,101 伝送エラー検出装置
2,102 電子装置
3 送信部
4 受信部
5 伝送路
6 送受信制御部
11 第1情報付加手段
12,112 第2情報付加手段
13 第1エラー検出手段
14,114 第2エラー検出手段

Claims (4)

  1. 所定のデータ本体とこのデータ本体の種類を表す識別情報とによって構成され、予め定める送信部から予め定める受信部に伝送される伝送情報のビット列のエラーを検出する伝送エラー検出装置であって、
    前記予め定める送信部に設けられ、前記識別情報のビット列に、このビット列の属性を表す第1のエラー検出情報を付加する第1情報付加手段と、
    前記予め定める送信部に設けられ、前記所定のデータ本体のビット列に、このビット列の属性を表す第2のエラー検出情報を付加する第2情報付加手段と、
    前記予め定める受信部に設けられ、第1のエラー検出情報に基づいて、前記識別情報のビット列のエラーを検出する第1エラー検出手段と、
    前記予め定める受信部に設けられ、第2のエラー検出情報に基づいて、前記所定のデータ本体のビット列のエラーを検出する第2エラー検出手段とを含むことを特徴とする伝送エラー検出装置。
  2. 所定のデータ本体とこのデータ本体の種類を表す識別情報とによって構成され、予め定める送信部から予め定める受信部に伝送される伝送情報のビット列のエラーを検出する伝送エラー検出装置であって、
    前記予め定める送信部に設けられ、前記識別情報のビット列に、このビット列の属性を表す第1のエラー検出情報を付加する第1情報付加手段と、
    前記予め定める送信部に設けられ、第1のエラー検出情報が付加された識別情報、および所定のデータ本体のビット列に、このビット列の属性を表す第2のエラー検出情報を付加する第3情報付加手段と、
    前記予め定める受信部に設けられ、第1のエラー検出情報に基づいて、前記識別情報のビット列のエラーを検出する第1エラー検出手段と、
    前記予め定める受信部に設けられ、第2のエラー検出情報に基づいて、第1のエラー検出情報が付加された識別情報、および所定のデータ本体のビット列のエラーを検出する第3エラー検出手段とを含むことを特徴とする伝送エラー検出装置。
  3. 前記第1および第2のエラー検出情報は、パリティビットであることを特徴とする請求項1または2記載の伝送エラー検出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の伝送エラー検出装置と、
    前記伝送エラー検出装置が伝送情報のビット列のエラーを検出したときに、予め定める送信部から予め定める受信部に、前記ビット列のエラーが検出された伝送情報に対応する伝送情報を再送させる伝送制御手段とを含むことを特徴とする伝送制御装置。
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