JP2005246877A - インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 マルチパス記録で適用するマスクパターンの記録率分布が、各記録素子列が記録する記録デューティに依存して記録素子列ごとに独立に設定される。これにより、記録デューティの高い記録素子列に対しては、端部に位置する記録素子の記録率を低減したマスクパターンを適用し、記録デューティの低い記録素子列に対しては、端部に位置する記録素子の記録率を然程低減していないマスクパターンを適用することができるので、「端部よれ」による画像弊害と「端部よれ」対策用のマスクパターンによって起こる弊害との双方を、適宜抑制させた状態での記録が可能となる。
【選択図】 図9
Description
以下に本発明の第1の実施形態を説明する。
図6は、本実施形態で適用するインクジェット記録装置の制御系の構成を説明するためのブロック図である。602はCPUであり、外部に接続されたホスト装置601から入力される画像信号に従い、記録動作を行ったり装置内のメンテナンス処理を行ったりと、記録装置全体の制御を行っている。CPU602が行う処理プログラムは、ROM603に格納されており、RAM604は、処理中の画像信号を一時的に保存するなどのワークエリアとして利用されている。
以下に、本発明の第2の実施形態を説明する。本実施形態においても図6で説明したブロック図および図7で説明した記録ヘッドの構成については、第1の実施形態と同様とする。本実施形態においては、入力される画像データに対し記録前にプリスキャンを実行し、各色の記録デューティを予め検出し、その結果に応じて、マスクパターンの種類を決定することを特徴とする。
102 マスク制御部A
103 マスク制御部B
104 マスクパターン格納部A
105 マスクパターン格納部B
701 プリントバッファ
702 マスク制御部
703 記録ヘッド制御部
1401 プリントバッファ
1402 マスク制御部
1403 記録ヘッド制御部
1404 記録ヘッド
1405 記録デューティ検出部
1501 セレクタ
1502 マスク制御部A
1503 マスク制御部B
1504 マスクパターン格納部A
1505 マスクパターン格納部B
Claims (11)
- インク滴を吐出可能な複数の記録素子が配置される記録素子列を、複数列備えた記録ヘッドを用い、記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置であって、
前記記録素子列それぞれに対応したデータを前記記録素子列毎に独立に適用されるマスクパターンにより間引き、当該間引かれたデータを出力するマスク制御手段と、
前記記録媒体に対し移動走査を行いながら前記マスク制御手段より出力されたデータに従って前記記録素子列よりインクの吐出を行う記録主走査と、該記録主走査と交差する方向へ前記記録媒体を搬送する副走査とを交互に行うことにより、前記記録媒体に順次画像を形成するマルチパス記録手段とを具備し、
前記マスクパターンは、A)前記記録素子列に含まれる記録素子の数に対応した領域を分割した複数の分割領域より構成され、B)前記複数の分割領域のうち、前記記録素子列の端部に位置する記録素子に対応した分割領域の記録率が前記記録素子列の中央部に位置する記録素子に対応した分割領域の記録率よりも低く定められ、C)前記複数の分割領域のそれぞれに対応する記録率の分布が、前記複数の記録素子列の内のある記録素子列と別の記録素子列とで異なっていることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記記録素子列毎に独立に適用されるマスクパターンは、各記録素子列が吐出するインクの種類に予め対応付けられていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記マスクパターンは、前記記録素子列の端部に位置する記録素子に対応した分割領域の記録率が所定値である第1マスクパターンと、前記記録素子列の端部に位置する記録素子に対応した分割領域の記録率が前記所定値よりも小さい値である第2マスクパターンとを含み、
前記第1のマスクパターンあるいは前記第2のマスクパターンのいずれかが前記インクの種類毎に予め対応付けられていることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。 - 前記インクの種類には、同色系で色材の濃度が異なる濃インクおよび淡インクが含まれ、
前記濃インクに適用されるマスクパターンは前記第1のマスクパターンであり、前記淡インクに適用されるマスクパターンは前記第2のマスクパターンであることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。 - 前記濃インクの種類には、ブラックインク、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクが含まれ、前記淡インクの種類には、ライトシアンインクおよびライトマゼンタインクが含まれることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
- 前記インクの種類とは、インクに含まれる色材の種類または濃度であることを特徴とする請求項2または3に記載のインクジェット記録装置。
- 前記インクの種類とは、前記複数の記録素子のそれぞれが吐出するインク滴の量であることを特徴とする請求項2または3に記載のインクジェット記録装置。
- 前記マスク制御手段は、前記マルチパス記録を実行するに先立って前記記録素子列毎に記録デューティを検出する手段を有しており、前記記録素子列それぞれについて、前記検出手段により得られた記録デューティに応じて予め用意された記録率の分布の異なる複数種類のマスクパターンのうちの1つを選択することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記複数種類のマスクパターンは、前記記録素子列の端部に位置する記録素子に対応した分割領域の記録率が所定値である第1マスクパターンと、前記記録素子列の端部に位置する記録素子に対応した分割領域の記録率が前記所定値よりも小さい値である第2マスクパターンとを含み、
前記マスク制御手段は、前記第1マスクパターンあるいは前記第2マスクパターンのいずれかを前記記録デューティに応じて選択することを特徴とする請求項8に記載のインクジェット記録装置。 - 前記マスク制御手段は、前記記録デューティが閾値を越えたインクについては前記第2マスクパターンを適用し、前記記録デューティが閾値を越えないインクについては前記第1マスクパターンを適用することを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録装置。
- インク滴を吐出可能な複数の記録素子が配置される記録素子列を、複数列備えた記録ヘッドを用い、記録媒体に記録を行うインクジェット記録方法であって、
前記記録素子列それぞれに対応したデータを前記記録素子列毎に独立に適用されるマスクパターンにより間引き、当該間引かれたデータを出力するマスク制御手段工程と、
前記記録媒体に対し移動走査を行いながら前記マスク制御工程において出力されたデータに従って前記記録素子列よりインクの吐出を行う記録主走査と、該記録主走査と交差する方向へ前記記録媒体を搬送する副走査とを交互に行うことにより、前記記録媒体に順次画像を形成するマルチパス記録工程とを有し、
前記マスクパターンは、A)前記記録素子列に含まれる記録素子の数に対応した領域を分割した複数の分割領域より構成され、B)前記複数の分割領域のうち、前記記録素子列の端部に位置する記録素子に対応した分割領域の記録率が前記記録素子列の中央部に位置する記録素子に対応した分割領域の記録率よりも低く定められ、C)前記複数の分割領域のそれぞれに対応する記録率の分布が、前記複数の記録素子列の内のある記録素子列と別の記録素子列とで異なっていることを特徴とするインクジェット記録方法。
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