JP2005246657A - 記録ヘッド及び記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 キャリッジの構造を簡略化でき、さらに、記録ヘッド前方の所定位置にインクリボンを正確に案内する。
【解決手段】 複数本の記録ワイヤと前記記録ワイヤを案内するノーズ部20Bとを有し、キャリッジ21に搭載され、前記キャリッジ21の走行中に前記記録ワイヤをプラテン23に突出させて記録用紙にインクリボン44Aを介して画像を記録する記録ヘッド20において、記録ヘッド本体20Aには、前記インクリボン44Aを前記ノーズ部20B前方の所定位置に案内するリボンホルダ70が取り付けられ、当該リボンホルダ70と共に前記キャリッジ21に取り付けるようにした。
【選択図】 図5
【解決手段】 複数本の記録ワイヤと前記記録ワイヤを案内するノーズ部20Bとを有し、キャリッジ21に搭載され、前記キャリッジ21の走行中に前記記録ワイヤをプラテン23に突出させて記録用紙にインクリボン44Aを介して画像を記録する記録ヘッド20において、記録ヘッド本体20Aには、前記インクリボン44Aを前記ノーズ部20B前方の所定位置に案内するリボンホルダ70が取り付けられ、当該リボンホルダ70と共に前記キャリッジ21に取り付けるようにした。
【選択図】 図5
Description
本発明は、記録用紙に印字・記録するための記録ヘッド及び当該記録ヘッドを備えた記録装置に関する。
従来から、記録ヘッドによりシート(記録用紙)に画像を記録する記録装置として、記録ヘッドを搭載したキャリッジをプラテンの軸方向に沿って走行させる間に、記録ヘッドに設けた複数本の記録ワイヤを上記プラテンへ向かって突出させて、記録ヘッドとプラテンとの間に搬送されるシートに、インクリボンを介して画像を記録するドットインパクトプリンタが知られている。この種のものには、インクリボンカートリッジから送り出されたインクリボンが記録ワイヤの前方に安定して送られるようにするためのリボンホルダを備えたものがある。このリボンホルダは、記録ヘッドを保持するキャリッジに突設された一対のピンに挿着する等して、キャリッジに取り付けられる(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−238831号公報
しかしながら、上記従来の技術では、キャリッジにリボンホルダを取り付ける構成であるため、当該キャリッジにリボンホルダを取り付けるための形状或いは部材等を要し、キャリッジの構造が複雑となることから、結果として、製造コストが高くなるといった問題があった。
また、キャリッジにリボンホルダを取り付ける構成とすると、記録ヘッド前方の所定位置にインクリボンを正確に案内することができない、といった問題があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、キャリッジの構造を簡略化でき、さらに、記録ヘッド前方の所定位置にインクリボンを正確に案内することができる記録ヘッド及び当該記録ヘッドを備えた記録装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、複数本の記録ワイヤと前記記録ワイヤを案内するノーズ部とを有し、キャリッジに搭載され、前記キャリッジの走行中に前記記録ワイヤをプラテンに突出させて記録用紙にインクリボンを介して画像を記録する記録ヘッドにおいて、記録ヘッド本体には、前記インクリボンを前記ノーズ部前方の所定位置に案内するリボンホルダが取り付けられ、当該リボンホルダと共に前記キャリッジに取り付けるようにしたことを特徴とする。
また本発明は、上記発明の記録ヘッドにおいて、前記リボンホルダは、前記記録ヘッド本体に引っ掛かる引掛部を有する係止部を備えることを特徴とする。
また本発明は、上記発明の記録ヘッドにおいて、前記記録ヘッド本体は、前記リボンホルダの高さ方向を位置決めするための位置決め用凸部を備え、前記リボンホルダの係止部は、前記位置決め用凸部に嵌合する位置決め用凹部を備えることを特徴とする。
また本発明は、上記発明の記録ヘッドにおいて、前記記録ヘッド本体は、前記リボンホルダの係止部に設けられた高さ方向を位置決めするための前記位置決め用凸部に嵌合する位置決め用凹部を備えることを特徴とする。
また本発明は、上記発明の記録ヘッドにおいて、前記記録ヘッド本体は、前記記録ワイヤを駆動する駆動部と、前記駆動部に発生する熱を放熱する放熱器とを更に備え、前記リボンホルダは、前記放熱器を覆うカバーを備えることを特徴とする。
また本発明は、複数本の記録ワイヤと前記記録ワイヤを案内するノーズ部とを有し、キャリッジに搭載され、前記キャリッジの走行中に前記記録ワイヤをプラテンに突出させて記録用紙にインクリボンを介して画像を記録する記録ヘッドを備える記録装置において、記録ヘッド本体には、前記インクリボンを前記ノーズ部前方の所定位置に案内するリボンホルダが取り付けられ、前記記録ヘッドを前記リボンホルダと共に前記キャリッジに取り付けるようにしたことを特徴とする。
また本発明は、上記発明の記録装置において、前記リボンホルダは、前記記録ヘッド本体に引っ掛かる引掛部を有する係止部を備えることを特徴とする。
また本発明は、上記発明において、前記記録ヘッド本体は、前記リボンホルダの高さ方向を位置決めするための位置決め用凸部を備え、前記リボンホルダの係止部は、前記位置決め用凸部に嵌合する位置決め用凹部を備えることを特徴とする。
また本発明は、上記発明の記録装置において、前記記録ヘッド本体は、前記リボンホルダの係止部に設けられた高さ方向を位置決めするための前記位置決め用凸部に嵌合する位置決め用凹部を備えることを特徴とする。
また本発明は、上記発明の記録装置において、前記記録ヘッド本体は、前記記録ワイヤを駆動する駆動部と、前記駆動部に発生する熱を放熱する放熱器とを更に備え、前記リボンホルダは、前記放熱器を覆うカバーを備えることを特徴とする。
本発明によれば、キャリッジの構造を簡略化でき、さらに、記録ヘッド前方の所定の位置にインクリボンを正確に配置することが可能となる。
以下図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明が適用された記録装置の一態様たるドットインパクトプリンタの全体を示す斜視図であり、図2及び図3は、ドットインパクトプリンタのプリンタ本体の構成を示す斜視図である。また、図4は、プリンタ本体の断面図である。
図1乃至3に示す記録装置としてのドットインパクトプリンタ10は、記録ヘッド20(図3参照)が備える記録ワイヤ(不図示)を、インクリボン44A(図5参照)を介してシート(記録用紙)に押し付け、このシート上にドットを形成することにより、文字を含む画像を記録するものである。このシートとしては、所定長さに切断されたカットシートと、複数枚が連接された連続シートとがある。カットシートとしては、例えば単票紙や単票複写紙などの普通紙の他、通帳や葉書、封筒などがあり、連続シートとしては、連続紙、連続複写紙がある。
上記ドットインパクトプリンタ10は、大別すると、記録装置本体としてのプリンタ本体11と、プリンタ本体11に着脱自在に装着されたプッシュトラクタユニット12(図2)及び排出ユニット13と、プリンタ本体11の上方、下方のそれぞれを覆う外装体としてのアッパケース14A及びロアケース14Bとを備えて構成されている。
上記プリンタ本体11は、図2乃至図4に示すように、本体フレームとしてのベースフレーム15、フロントフレーム16、リアフレーム17(図4)、左サイドフレーム18及び右サイドフレーム19と、記録ヘッド20及びキャリッジ21を備えた記録機構部22と、プラテン23、シート案内24、第1従動ローラ25及び第2従動ローラ26を備えた第1シート搬送機構部27、第3従動ローラ28及び駆動ローラ29を備えた第2シート搬送機構部30と、を有して構成される。
ベースフレーム15、フロントフレーム16及びリアフレーム17の略両端部に、左サイドフレーム18及び右サイドフレーム19が立設して固定される。これら左サイドフレーム18と右サイドフレーム19との間に、キャリッジ軸31が架け渡されて、回動自在に枢支される。更に、左サイドフレーム18と右サイドフレーム19との間にプラテン23が架け渡されて回転自在に配設されるとともに、更にシート案内24がリアフレーム17上に固定して配設される。
プラテン23を含む上記第1シート搬送機構部27は、図4に示すように、プラテン23の下方に第1従動ローラ25及び第2従動ローラ26が配置され、プリンタ本体11のリア側のシート搬送機構として構成される。第1従動ローラ25及び第2従動ローラ26は、従動ローラホルダ32に回転自在に枢支される。従動ローラホルダ32は、リアフレーム17に一端が固定された付勢バネ33によりプラテン23側に付勢され、これにより第1従動ローラ25及び第2従動ローラ26がプラテン23に対して下方から当接しプラテン23の回転力を受けて回転駆動される。
また第2シート搬送機構部30は、第3従動ローラ28と駆動ローラ29とが当接状態で配置されて、プリンタ本体11のフロント側のシート搬送機構として構成される。
プラテン23及び駆動ローラ29は、駆動輪列部34により正または逆方向に回転駆動される。この駆動輪列部34は、左サイドフレーム18又は右サイドフレーム19の一方、例えば右サイドフレーム19に設置される。この駆動輪列部34は、正転又は逆転可能なシート搬送モータ35(図2)と、シート搬送モータ35の駆動軸に回転一体に固定されたモータピニオンと、このモータピニオンからの駆動力をプラテン23へ伝達する複数の減速ギアと、駆動ローラ29へ伝達する複数の減速ギアとを備えて構成される。この構成により、プラテン23と駆動ローラ29とが反対方向に回転し、カットシートまたは連続シートを、プリンタ本体11の前方から後方へ搬送可能とし、または、プリンタ本体11の後方から前方へ搬送可能とする。従って、カットシート及び連続シートは、キャリッジ21の後述の主走査方向に直交する副走査方向に搬送される。
左サイドフレーム18及び右サイドフレーム19のプリンタ本体11におけるフロント側及びリア側の各々には、トラクタユニット装着部40A、40Bが形成され、各々にプッシュトラクタユニット12が着脱自在に装着される。なお、図3は、プリンタ本体11のフロント側にのみプッシュトラクタユニット12が装着された状態を示す。
プリンタ本体11のリア側に装着されるプッシュトラクタユニット12は、連続シート(例えば連続紙)を、リア側の上記第1シート搬送機構部27へ供給するものであり、フロント側に装着されるプッシュトラクタユニット12は、フロント側の上記第2シート搬送機構部30へ供給するものである。プリンタ本体11のフロント側及びリア側に装着されるプッシュトラクタユニット12は、各々略同様な構成となっており、左右に一対のトラクタ36を有する。これらのトラクタ36は、トラクタ駆動軸37に回転一体且つ軸方向摺動自在に軸支されたトラクタ駆動プーリ(不図示)と、トラクタガイド軸38に回転自在且つ軸方向摺動自在に軸支されたトラクタ従動駆動プーリ(不図示)とにトラクタベルト39が巻き掛けられ、シート押え蓋(不図示)を備えて構成される。
一対のトラクタ36間の距離は、搬送すべき連続シート(連続紙)の幅寸法に応じて調整可能とされる。また、トラクタベルト39の全外周には複数のピンが突設され、連続シートの幅方向両側に穿設された穴に係合可能とされる。このトラクタベルト39も前述の駆動輪列部34により駆動される。
さて、上記キャリッジ21は、キャリッジ軸31に摺動自在に挿通されると共に、フロントフレーム16の上端部に摺接され、更に、記録ヘッド20を搭載する。キャリッジ軸31がプラテン23と平行に配置されることから、キャリッジ21は、これらプラテン23、キャリッジ軸31の軸方向と一致する主走査方向に走行(走査)可能に設けられる。
このキャリッジ21は、キャリッジ駆動モータ41の正転又は逆転により往復移動されるタイミングベルト42(図4)に結合される。従って、キャリッジ21は、キャリッジ駆動モータ41の正転又は逆転により、タイミングベルト42を介し、キャリッジ軸31に案内されて、主走査方向における図1乃至3の左向き又は右向きに走査される。ここで、キャリッジ駆動モータ41は、シート搬送モータ35とともに例えばステッピングモータにて構成される。
キャリッジ軸31の前方左側には、リボン駆動軸43が設けられる。このリボン駆動軸43は、左サイドフレーム18及び右サイドフレーム19に装着されたリボンカセット44内のインクリボン44Aを移動させるものである。このインクリボン44Aは、記録ヘッド20とプラテン23との間に引き回され、リボン駆動軸43により移動可能に設けられる。
上記記録ヘッド20は、多数の記録ワイヤ(不図示)を備え、これらの記録ワイヤの突出方向前方にインクリボン44Aが位置する。記録ヘッド20は、キャリッジ21と共に主走査方向に走行される間に、記録ワイヤを突出させてインクリボン44Aに打ち当て、このインクリボン44Aのインクを、プラテン23と記録ヘッド20との間に搬送されるシートに付着させて、このシートに文字を含む画像を記録する。
記録ヘッド20による記録動作は、キャリッジ21が図1乃至3の主走査方向左向き又は右向きに走行される間に、記録ヘッド20の記録ワイヤにより一行分の記録がなされ、この一行分の記録がなされる度に、上記第1シート搬送機構部27又は第2シート搬送機構部30が、それぞれシートを所定長(通常行間分)搬送させ、これらの動作が繰り返されることにより実施される。
上記排出ユニット13は、図4に示すように、ローラ軸45に回転一体に設けられた排出ローラ46を備え、この排出ローラ46の回転によって、記録ヘッド20により記録されたシートがプリンタ10外に排出される。
上記右サイドフレーム19の外側には、レリースレバー47が設けられ、このレリースレバー47の操作によって、シート搬送モータ35の駆動力を伝達する伝達ギア(不図示)が、プリンタ本体11のリア側に装着されたプッシュトラクタユニット12のトラクタ駆動軸37を駆動するトラクタ駆動ギア(不図示)と噛み合い、または離脱可能に構成される。伝達ギアがトラクタ駆動ギアと噛み合っている時には、図4に示すレリース軸48に形成されたカム49の作用で、第1シート搬送機構部27の第1従動ローラ25がプラテン23から離反して、シートとしての連続紙が、プリンタ本体11のリア側に装着されたプッシュトラクタユニット12からプラテン23へ供給され搬送される。
また、レリースレバー47の操作により、伝達ギアがトラクタ駆動ギアから離脱したときには、上記カム49の作用で、第1シート搬送機構部27の第1従動ローラ25がプラテン23に接触して回転し、図示しないシート供給ガイド等から、シートとしての単票紙が、第1シート搬送機構部27のシート案内24からプラテン23へ供給され搬送される。
上記左サイドフレーム18の外側には、アジャストレバー50が設けられ、このアジャストレバー50の操作によって、その操作量に応じた分だけキャリッジ軸31がプラテン23から離間又は接近可能に構成される。従って、アジャストレバー50の手動操作によって、上記キャリッジ軸31に支持されたキャリッジ21に搭載される記録ヘッド20とプラテン23との間のプラテンギャップを、シート厚等に応じて調整可能となる。
ところで、リボンカセット44に収納されたインクリボン44Aには、図5に示すように、当該インクリボン44Aの幅方向Wの振れを規制しつつ、当該インクリボン44Aを記録ヘッド20前方の所定位置に案内するためのリボンホルダ70が取り付けられ、当該リボンホルダ70は、図5に示すように、記録ヘッド20に装着される。
図6は上記リボンホルダ70が装着された記録ヘッド20の構成を示す正面図、図7は当該記録ヘッド20の上面図、図8は当該記録ヘッド20の側面図である。また、図9は記録ヘッド20の正面方向からみた上記リボンホルダ70と記録ヘッド20との分解斜視図、図10は記録ヘッド20の背面方向からみた上記リボンホルダ70と記録ヘッド20との分解斜視図である。
これらの図に示すように、リボンホルダ70は、その正面に、記録ヘッド20の記録ヘッド本体20Aに設けられたノーズ部20Bが嵌合する嵌合溝部70Aと、インクリボン44Aの反記録側の面に対向して、この反記録側の面が接触する平滑面を有するリボン案内部70Bと、インクリボン44Aの記録側の面に対向して、リボン案内部70Bとの間にインクリボンを挟み込む、棒状のリボン押さえ部70Cと、記録ヘッド本体20Aのノーズ部20Bの両側及び上側を囲う側壁70Dとを備えている。
リボン押さえ部70Cには、インクリボン44Aを通すための、切断状態のスリット72が形成され、このスリット72は、インクリボン44Aの送り出し方向A(図5参照)に対し、斜めに延びる傾斜部72Aを有して構成される。リボンホルダ70を、インクリボン44Aに取り付ける場合、スリット72を通じて、リボン押さえ部70Cの内側にインクリボン44Aを通した後、インクリボン44Aの姿勢を正し、インクリボン44Aをリボン案内部70Bとリボン押さえ部70Cとの間に位置させる。この場合、インクリボン44Aを通すスリット72が、その一部に傾斜部72Aを備えたとしても、インクリボン44Aを長手方向に略二つ折りしたような状態でスリット72に挿入していけば、例えば、インクリボン44Aの送り出し方向Aに対しほぼ直線状に延びるスリット72を有するものに比べても、ほぼ同等にインクリボン44Aを通し易いものになる。
また、スリット72に傾斜部72Aが形成されているため、このスリット72を通じてインクリボン44Aを一旦通した後は、インクリボン44Aがスリット72から不用意に抜け出すことがない。すなわち、スリット72からインクリボン44Aが抜け出す場合には、インクリボン44Aが折れた状態で抜け出すが、このスリット72に傾斜部72Aが存在すると、折れた状態のインクリボン44Aが、傾斜部72Aにじゃまされて、スリット72から抜け出し難くなるのである。
次いで、このリボンホルダ70を記録ヘッド20に取り付けるための構造について詳述する。図9及び図10に示すように、記録ヘッド20Aには放熱器61が設けられ、この放熱器61の両側壁には、リボンホルダ70を取り付けるための取付溝80が凹設されると共に、ノーズ部20Bの左右両側には、リボンホルダ70の高さ方向の取り付け位置を位置決めするためのノーズリブ81(位置決め用凸部)が設けられている。
一方、リボンホルダ70の上記側壁70Dの両側壁内側には、上記取付溝80と嵌合して引っ掛かる一対の突起79(引掛部)と、上記ノーズリブ81と嵌合する一対のリブ嵌合部77(位置決め用凹部)とが形成され、この側壁70Dが上記記録ヘッド20に係合する係合部として機能する。
この構成の下、リボンホルダ70を記録ヘッド20に装着する場合、記録ヘッド20の正面からリボンホルダ70を宛がい、リボンホルダ70の突起79を、放熱器61の取付溝80に引っ掛けるように嵌め合わせると共に、記録ヘッド20のノーズリブ81をリボンホルダ70のリブ嵌合部77と嵌め合わせ、さらに、上記嵌合溝部70Aを記録ヘッド本体20Aのノーズ部20Bに嵌合させることで、リボンホルダ70の取り付けが完了する。この状態においては、リボンホルダ70の突起79と取付溝80との係合により、リボンホルダ70の抜け出しが防止される。また、このようにしてリボンホルダ70を記録ヘッド20に取り付けた後、この記録ヘッド20がリボンホルダ70と共にキャリッジ21に取り付けられることになる。このとき、キャリッジ21に接触することの無い寸法でリボンホルダ70が形成されており、キャリッジ21との接触によって、記録ヘッド20に取り付けたリボンホルダ70がズレないようになっている。
このように、本実施の形態によれば、キャリッジ21ではなく記録ヘッド20にリボンホルダ70が取り付けられる構成としたため、キャリッジ21に当該リボンホルダ70を取り付けるための構造を設ける必要がなく、その構造が簡略化されるため、コストを低くすることが可能となる。
さらに、キャリッジ21にリボンホルダ70を取り付ける構成に比べ、当該リボンホルダ70を記録ヘッド20に直接取り付ける構成であるため、当該リボンホルダ70と記録ヘッド20との相対的な位置決めを正確に行う事が可能となり、結果として、リボンホルダ70に案内されるインクリボン44が記録ヘッド20前方の所定位置に正確に位置決めされる。
詳述すると、本実施の形態では、リボンホルダ70を取り付けるための取付溝80が放熱器61の両側に設けられているため、この取付部80によりリボンホルダ70の横方向の位置決めがなされ、また、リボンホルダ70の高さ方向の位置決めが上述したノーズリブ81によりなされる構成となっている。この構成により、リボンホルダ70を記録ヘッド20に取り付けた際に、リボンホルダ70の上記リボン案内部70Bと、記録ヘッド本体20Aのノーズ部20Bとの位置決めを正確に行うことができ、インクリボン44Aをノーズ部20Bの前方に正しい姿勢で、なおかつ、正確な位置に確実に案内することが可能となり、結果として、印字精度を向上させることが可能となる。
ところで、上述のように記録ヘッド20の記録ヘッド本体20Aには、放熱器61が設けられている。この放熱器61は、記録ヘッド20が電磁石コイル等の磁気回路を備えた駆動部を駆動して記録ワイヤ(不図示)を突出動作させた際に発生する熱を放熱するためのものである。この放熱器61は、アルミニウム合金等の熱伝導性の高い材料にて形成される。従って、印字動作中或いは印字動作終了直後にあっては、この放熱器61の表面が熱を持つことになる。そこで、ユーザが放熱器61に手を触れる等しないように、図11及び図12に示すように、上述した実施の形態の構成に加え、放熱器61が設けられた記録ヘッド20を覆うカバー90を上記リボンホルダ70に設ける構成が望ましい。
具体的には、図11及び図12に示すように、記録ヘッド20の上側、左右両側及び背面側を覆うカバー90がリボンホルダ70の側壁70Dに着脱自在に設けられる。カバー90とリボンホルダ70との連結は、例えば、図10に破線で示すように、リボンホルダ70の側壁70Dに係合突起95を設け、この係合突起95にカバー90を係合させるように記録ヘッド20の背面側から取り付ける構成とすれば良い。図11及び12に示すように、カバー90が有する側壁のうち、記録ヘッド20の両側に位置する側壁90A、90B及び背面側に位置する側壁90Cには、孔91が格子状に形成されており、放熱器61がカバー90外部に十分に放熱できるようになっている。
このような構成とすることで、リボンホルダ70を記録ヘッド20に取り付け、さらに、このリボンホルダ70に記録ヘッド20の放熱器61を覆うカバー90を取り付けることで、当該カバー90により記録ヘッド20が覆われ、ユーザが不意に記録ヘッド20に触ってしまうといったことが防止できる。また、リボンホルダ70とカバー90とを着脱自在とすることで、リボンホルダ70及びカバー90の記録ヘッド20への取り付け作業を容易なものとすることができる。
上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形及び応用が可能であることは勿論である。例えば、上述した実施の形態において、記録ヘッド本体20A側に、リボンホルダ70の高さ方向の位置決めをするための位置決め用凸部たるノーズリブ81を設けると共に、側壁70Dの両側壁内側にノーズリブ81と嵌合する位置決め用凹部たるリブ嵌合部77を設ける構成としたが、これとは逆に、記録ヘッド本体20A側に、位置決め用凹部を設けると共に、リボンホルダ70側に位置決め用凸部を設ける構成としても良い。
10…ドットインパクトプリンタ(記録装置)、11…プリンタ本体、20…記録ヘッド、20A…記録ヘッド本体、20B…ノーズ部、21…キャリッジ、23…プラテン、31…キャリッジ軸、44A…インクリボン、61…放熱器、70…リボンホルダ、70D…側壁(係合部)、77…リブ嵌合部(位置決め用凹部)、79…突起(引掛部)、80…取付溝、81…ノーズリブ(位置決め用凸部)、90…カバー。
Claims (10)
- 複数本の記録ワイヤと前記記録ワイヤを案内するノーズ部とを有し、キャリッジに搭載され、前記キャリッジの走行中に前記記録ワイヤをプラテンに突出させて記録用紙にインクリボンを介して画像を記録する記録ヘッドにおいて、
記録ヘッド本体には、前記インクリボンを前記ノーズ部前方の所定位置に案内するリボンホルダが取り付けられ、当該リボンホルダと共に前記キャリッジに取り付けるようにした
ことを特徴とする記録ヘッド。 - 前記リボンホルダは、前記記録ヘッド本体に引っ掛かる引掛部を有する係止部を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の記録ヘッド。 - 前記記録ヘッド本体は、前記リボンホルダの高さ方向を位置決めするための位置決め用凸部を備え、
前記リボンホルダの係止部は、前記位置決め用凸部に嵌合する位置決め用凹部を
備えることを特徴とする請求項1または2に記載の記録ヘッド。 - 前記記録ヘッド本体は、前記リボンホルダの係止部に設けられた高さ方向を位置決めするための前記位置決め用凸部に嵌合する位置決め用凹部を
備えることを特徴とする請求項1または2に記載の記録ヘッド。 - 前記記録ヘッド本体は、前記記録ワイヤを駆動する駆動部と、前記駆動部に発生する熱を放熱する放熱器とを更に備え、
前記リボンホルダは、前記放熱器を覆うカバーを備える
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の記録ヘッド。 - 複数本の記録ワイヤと前記記録ワイヤを案内するノーズ部とを有し、キャリッジに搭載され、前記キャリッジの走行中に前記記録ワイヤをプラテンに突出させて記録用紙にインクリボンを介して画像を記録する記録ヘッドを備える記録装置において、
記録ヘッド本体には、前記インクリボンを前記ノーズ部前方の所定位置に案内するリボンホルダが取り付けられ、前記記録ヘッドを前記リボンホルダと共に前記キャリッジに取り付けるようにした
ことを特徴とする記録装置。 - 前記リボンホルダは、前記記録ヘッド本体に引っ掛かる引掛部を有する係止部を備える
ことを特徴とする請求項6に記載の記録装置。 - 前記記録ヘッド本体は、前記リボンホルダの高さ方向を位置決めするための位置決め用凸部を備え、
前記リボンホルダの係止部は、前記位置決め用凸部に嵌合する位置決め用凹部を
備えることを特徴とする請求項6または7に記載の記録装置。 - 前記記録ヘッド本体は、前記リボンホルダの係止部に設けられた高さ方向を位置決めするための前記位置決め用凸部に嵌合する位置決め用凹部を
備えることを特徴とする請求項6または7に記載の記録装置。 - 前記記録ヘッド本体は、前記記録ワイヤを駆動する駆動部と、前記駆動部に発生する熱を放熱する放熱器とを更に備え、
前記リボンホルダは、前記放熱器を覆うカバーを備える
ことを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載の記録装置。
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JP (1) | JP2005246657A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007138764A1 (ja) * | 2006-05-25 | 2007-12-06 | Citizen Holdings Co., Ltd. | 記録装置 |
JP2011051113A (ja) * | 2009-08-31 | 2011-03-17 | Seiko Epson Corp | 印刷装置 |
-
2004
- 2004-03-02 JP JP2004057050A patent/JP2005246657A/ja active Pending
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