JP2005246341A - 窒素酸化物除去用触媒、その製造方法、および該触媒を用いた窒素酸化物の除去方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 含水酸化チタンまたはその乾燥体、タングステン酸またはその塩類、二酸化セリウムを分散媒に分散させたゾル状物、ゼオライト及び水性媒体を混合して得られる触媒スラリまたはペーストを担体に担持後、焼成して得られた窒素酸化物除去用触媒。
【選択図】 なし
Description
このため、高温で劣化しにくい触媒に関する多くの工夫・発明がなされ、高い温度でも比較的高性能を発揮する触媒として、特にセリウム(Ce)を活性成分とした触媒が知られている。
本発明の課題は、上記問題を解決し、あらゆるNOx濃度でも高い脱硝性能を得ることのできる窒素酸化物除去用触媒を提供することにある。
(1)含水酸化チタンまたはその乾燥体、タングステン酸またはその塩類、二酸化セリウムを分散媒に分散させたゾル状物、ゼオライト及び水性媒体を混合して得られる触媒スラリまたはペーストを担体に担持後、焼成することを特徴とする窒素酸化物除去用触媒の製造方法。
(2)触媒担体が、シリカアルミナ無機繊維シートをコルゲート加工して得られたコルゲートハニカム担体、またはメタルラスであることを特徴とする(1)記載の方法。
(4)窒素酸化物を含有する排ガスを、アンモニアの存在下に(3)記載の触媒を用いて排ガス中の窒素酸化物を除去することを特徴とする窒素酸化物の除去方法。
(5)前記排ガスが350〜600℃の温度のガスタービン排ガスであることを特徴とする(4)記載の方法。
本発明者らは、NOx濃度が低い場合にも高い脱硝率が得られる触媒を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、次のような結論に至った。
NOx濃度が低いと添加するNH3量が少ないため、触媒のNH3吸着が低下し、高い脱硝率を得られない。これは、NOx濃度が低いと添加するNH3量が少ないため、触媒へのNH3吸着量が低下して、NH3不足となるためであることが分った。そこで、NH3吸着能に優れたゼオライトを触媒に添加すると、ゼオライトは固体酸性が強くNH3の吸着能に優れるため、触媒のNH3吸着能が増し、添加されたNH3を効率よく触媒に吸着することができる。これにより、排ガス中のNOx濃度が低く、添加するNH3量が少ない場合でも、添加したNH3を触媒に取り込むことができ、触媒内の活性成分Ti−W−Ceに吸着しているNOxの除去に必要なNH3を供給することができるようになる。
以下、本発明を実施例および比較例により説明する。
低温乾燥酸化チタン(ミレニアム社製G5、表面積275m2/g)を56g、モルデナイト(Zeolyst社製、CBV21A、SiO2/Al2O3比=20)24g、メタタングステン酸アンモニウム水溶液((NH4)6・H2W12O40・xH2O、WO3として50wt%含有)52.7g、CeO2ゾル(多木化学社製、商品名、ニードラールU-15、CeO2含有量15wt%)26.2g、シュウ酸を4g、シリカゾル(日産化学社製、OSゾル、濃度20wt%)を50g、及び水を混合し、TiO2濃度が約30wt%の触媒スラリを調製した。
得られた触媒スラリ中に、アルミナシルケート系無機繊維製コルゲートハニカム(ニチアス社製、6325)を5cm角に切り出したものを浸漬、無機繊維間及び表面に担持後、150℃で乾燥し、600℃で2時間焼成して本発明の触媒を調製した。
この場合の触媒の担持量は250g/L、ゼオライト/TiO2重量比=3/7である。
実施例1のモルデナイトをペンタシル型ゼオライト(ALSI-PENTA社製、SH-27、SiO2/Al2O3比=23)に変えた以外は実施例1と同様にして触媒を調製した。
〔実施例3〕
実施例1のモルデナイトをβ型ゼオライト(Zeolyst社製、CBV814、SiO2/Al2O3比=25)に変えた以外は実施例1と同様にして触媒を調製した。
〔実施例4〜6〕
実施例1の低温焼成酸化チタンの添加量を72g、64gおよび40gに、モルデナイト添加量を前記酸化チタンの添加量に対応してそれぞれ8g、16gおよび40gに変えた以外は実施例1と同様にして触媒を調製した。この場合の触媒中のゼオライト/TiO2重量比はそれぞれ1/9、2/8および5/5である。
実施例1の低温焼成酸化チタンの添加量を80gにし、ゼオライトを添加しない以外は実施例1と同様にして触媒を調製した。
実施例1〜6及び比較例1の触媒について、第1表に示す2つのNOx濃度の条件で500℃における脱硝率を測定した。得られた結果を第2表に示す。第2表に示されるように、本発明になる触媒は、NOx濃度が低濃度でも高濃度でも高い脱硝率が得られている。一方、比較例1の触媒は、NOx濃度が高い条件では比較的高い脱硝率が得られるが、NOx濃度が低い条件では低い脱硝率しか得られていない。本発明による触媒および方法は、高温でかつ低NOx濃度の排ガス条件で使用される場合に有効であることが明らかである。
Claims (5)
- 含水酸化チタンまたはその乾燥体、タングステン酸またはその塩類、二酸化セリウムを分散媒に分散させたゾル状物、ゼオライト及び水性媒体を混合して得られる触媒スラリまたはペーストを担体に担持後、焼成することを特徴とする窒素酸化物除去用触媒の製造方法。
- 触媒担体が、シリカアルミナ無機繊維シートをコルゲート加工して得られたコルゲートハニカム担体、またはメタルラスであることを特徴とする請求項1記載の方法。
- 請求項1または2の方法により製造された窒素酸化物除去用触媒。
- 窒素酸化物を含有する排ガスを、アンモニアの存在下に請求項3記載の触媒を用いて排ガス中の窒素酸化物を除去することを特徴とする窒素酸化物の除去方法。
- 前記排ガスが350〜600℃の温度のガスタービン排ガスであることを特徴とする請求項4記載の方法。
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