JP2005245357A - トラクタの作業機昇降制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】昇降操作レバー及び耕深設定レバーの操作による、ポジション制御と耕深自動制御を併用した耕耘作業を行うと共に、圃場の硬軟等の条件に応じて作業機の下降を任意の位置で規制し、作業機のハンチングを無くすことができるトラクタの作業機昇降制御装置を提供する。
【解決手段】走行機体1cに装着した作業機12を、昇降操作レバー3Lの操作位置に対応して昇降させるポジション制御と、耕深設定レバー3Rで設定した耕深となるように作業機12を昇降させる耕深自動制御を備えたトラクタ1において、前記耕深自動制御が作動状態にある際に、作業機12の下降を任意の位置で規制する下げ規制手段4を備えたこと。
【選択図】図3
【解決手段】走行機体1cに装着した作業機12を、昇降操作レバー3Lの操作位置に対応して昇降させるポジション制御と、耕深設定レバー3Rで設定した耕深となるように作業機12を昇降させる耕深自動制御を備えたトラクタ1において、前記耕深自動制御が作動状態にある際に、作業機12の下降を任意の位置で規制する下げ規制手段4を備えたこと。
【選択図】図3
Description
本発明は、作業機をポジション制御と耕深自動制御によって昇降させるトラクタの作業機昇降制御装置に関する。
従来、走行機体に装着したロータリ耕耘装置等の作業機を、昇降操作レバーの操作位置に対応して昇降させるポジション制御と、耕深設定レバーで設定した耕深となるように昇降させる耕深自動制御を備えたトラクタは既に公知である。このトラクタは昇降操作レバーを下降操作し作業機を下降させて耕耘作業を行う。
そして、耕耘作業時には作業機の耕深をリヤカバーの上下動に基づいて検出し、耕耘深さが一定となるように作業機を昇降させる耕深自動制御が行なわれる。また作業機が浅耕位置においてハンチングを生じないように、ポジション制御の作動杆に作業機の下降位置を規制する規制具を設けた構造となっている(特許文献1参照。)。
特開平7−327405号公報(第3ページ,図8)
上記特許文献1で示されるトラクタは、昇降制御装置に作業機の下降位置を規制する規制具を設けているので、作業機側から下げ信号があった場合でも、規制具が作業機の下降を阻止し、作業機が著しく下降することによるハンチング現象を防止する。
然し、上記規制具によるハンチング防止構造は、作業機の下降を規制する位置が一定であったため、標準的な浅耕位置より耕深設定レバーで更に浅耕を設定した場合や、車輪の沈下に伴い作業機が相対的に高い位置となった場合には、作業機の下降規制が機能せず作業機がハンチングを生ずるという欠点がある。
即ち、代掻き作業時には作業機を浅耕位置に設定して耕耘作業を行うが、この際圃場に凹部があると、作業機はこれに追従して下降しようとするが、次の段階で凹部から復帰すると直ちに上昇指令が出される結果、作業機は上下動を繰り返してハンチングを惹起することになる。
また、上記先行技術の規制部は制御装置の油圧ケース内に固定して設けた構造で外側から任意に調節することができないので、前述のより浅耕を行うときや車輪の沈下量に対応したい場合、また車輪を大きなタイヤ径のものに取り替えた場合に、規制具の位置を外部から簡単に変更することができないこと、及び油圧ケース内への規制具の組み付け構造が複雑化する等の欠点がある。
そこで本発明は、係る下げ規制位置を外部から任意に調節可能に構成することによって、作業機のハンチングの発生を無くそうとするものである。
そこで本発明は、係る下げ規制位置を外部から任意に調節可能に構成することによって、作業機のハンチングの発生を無くそうとするものである。
上記課題を解決するために本発明のトラクタの作業機昇降制御装置は、第1に、走行機体1cに装着した作業機12を、昇降操作レバー3Lの操作位置に対応して昇降させるポジション制御と、耕深設定レバー3Rで設定した耕深となるように作業機12を昇降させる耕深自動制御を備えたトラクタ1において、前記耕深自動制御が作動状態にある際に、作業機12の下降を任意の位置で規制する下げ規制手段4を備えたことを特徴としている。
第2に、前記ポジション制御機構にコントロールバルブ20を切り換えるポジションコントロールアーム35を備え、前記下げ規制手段4をポジションコントロールアーム35の下げ位置を任意の位置で規制することによって構成することを特徴としている。
以上のように本発明によれば、昇降操作レバー及び耕深設定レバーの操作による、ポジション制御と耕深自動制御を併用した耕耘作業を従来のものと同様に行うことができると共に、作業機の下降を任意の位置で規制することができ、それにより圃場の硬軟等の条件に応じて作業機の下降規制位置を適正に調節することにより、作業機のハンチングを無くすことができる。
また、ポジション制御機構のコントロールバルブを切り換えるポジションコントロールアームの下げ位置を任意の位置で規制するようにすると、ポジションコントロール側の機構を利用して下げ規制手段を簡単に構成することができる。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1において符号1は、本発明に係わるレバー構造を有する作業機昇降制御装置(制御装置)2を設けたトラクタであり、前輪1a,後輪1bを有する走行機体1cの後部に、三点支持方式のリンク機構を介し、作業機の一例として示すロータリ耕耘装置12を昇降自在に装着している。
このトラクタ1は走行機体1cの後部に設置されるトランスミッションケース1dの上部に、前記リンク機構を昇降動作せしめるリフトアーム10を軸支した制御装置2を取付固定している。制御装置2は油圧シリンダ11の伸縮動作によってリフトアーム10を上下回動させると共に、油圧シリンダ11への作動油を切り換えるコントロールバルブ20を油圧ケース3に備えている。
図2で示されるように制御装置2は、コントロールバルブ20の操作を司る昇降操作レバー(ポジションコントロールレバー即ち、P/Cレバー)3Lと、耕深設定レバー(ポジションオートコントロールレバー即ち、PACレバー)3Rの基部側を、コントロールバルブ装置2の側方に軸支している。また後述するリフトアーム10の最下げ位置(作業機12の最下降位置)を外部操作可能に規制する下げ規制手段(吊り位置設定アーム)4を、レバーガイド42のガイド溝に沿って前後方向に回動操作可能に軸支している。
以下各構成について説明する。先ず上記油圧シリンダ11を作動せしめる油圧回路は、図2で示すように従来のものと同様な構成からなり、昇降操作レバー3Lを操作すると、リフトアーム10及びリンク機構を介して作業機をレバーの操作位置に対応せしめた高さ位置に設定するポジション制御機構としている。また耕深設定レバー3Rを操作すると、上記ポジション制御に合わせ、作業機12がレバーの操作位置に対応した耕深になるように制御する耕深自動制御を行う。
走行機体1cに装着される作業機12はロータリ式の耕耘作業機を示し、ロータリ部12aの耕耘深さ(以下耕深と言う)は、ロータリカバー13の後端に上下揺動可能に設けたリヤカバー15をレベラとし、該リヤカバー15が耕土面に接して上下動する変化量を、従来のものと同様にワイヤー及びリンク類からなる耕深フィードバック機構(耕深感知リンク機構)16を介し、制御装置2にフィードバック制御可能に伝える。
これによりリフトアーム10による作業機12の上げ下げを、耕深設定レバー3Rによって設定された耕深とする耕深自動制御機構を構成している。
これによりリフトアーム10による作業機12の上げ下げを、耕深設定レバー3Rによって設定された耕深とする耕深自動制御機構を構成している。
同図で示す油圧回路のコントロールバルブ20は、切換バルブ21aのスプール(メインスプールと言う)21とポペットバルブ22aの下げスプール22及びチェックバルブ20b,アンロードバルブ23等から構成している。そして、ポンプ側から圧送される作動油を入力ポート24に送給し、コントロールバルブ20の出力ポート20aから、降下速度調整バルブ26を介し油圧シリンダ11に送給するように接続している。
このコントロールバルブ20は、従来のものと同様に後述するバルブ作動部5の作動杆50が前後移動(作動)することによって切り換えられる。
このコントロールバルブ20は、従来のものと同様に後述するバルブ作動部5の作動杆50が前後移動(作動)することによって切り換えられる。
そして、コントロールバルブ20は、メインスプール21と下げスプール22を後方に向けて略水平方向に設け、その後方にバルブ作動制御用のリンク機構からなるバルブ作動部5を構成し、油圧ケース3の外側に昇降操作レバー3Lと耕深設定レバー3Rを、それぞれ昇降レーバー軸31と耕深レーバー軸(後述するリンク軸)57aによって回動可能に軸支している。
上記バルブ作動部5は、縦姿勢で前後移動可能に支持される厚肉な平帯状板からなる作動杆50をメインスプール21に連結している。この作動杆50は中途部に支点軸5a,5bを前後方向に離間させて突設し、各支点軸5a,5bにそれぞれ第1リンク51と第2リンク52を枢支し天秤状に回動可能に設けている。
また作動杆50はメインスプール21を常時引き出し方向に引っ張り付勢するスプリング5Sと連結し、コントロールバルブ20を作業機下げ側に切り換えるように付勢している。図3(B)に示すようにコントロールバルブ20は、メインスプール21が中立位置をはさみ、前側(紙面に対し右側)に作動されるとリフトアーム10を上げ回動し、後側(紙面に対し左側)に作動されるとリフトアーム10を下げ回動する。
作動杆50に枢支される第1リンク51は、その上下端にリフトアームフィードバックリンク53とポジションコントロールリンク55を係合可能に対設している。また第2リンク52の上下端には、リアカバーフィードバックリンク56とポジションオートコントロールリンク57を係合可能に対設している。
そして、各リンクのリンク軸53a,55a,56a,57aは油圧ケース3に回動可能に軸支され、次のような操作によって各リンクを揺動回動させる。
そして、各リンクのリンク軸53a,55a,56a,57aは油圧ケース3に回動可能に軸支され、次のような操作によって各リンクを揺動回動させる。
即ち、ポジションコントロールリンク55は最下げ操作位置にある昇降操作レバー3Lを、図3で示す矢印方向に操作(上げ操作)すると、後述するレバー構造を介し第1リンク51下部側を矢印方向に作動し、且つ作動杆50を介しメインスプール21をスプリング5Sに抗し矢印方向に押動し、コントロールバルブ20をリフトアーム10が上げ作動する側に切り換えることができる。
また、昇降操作レバー3Lを上げ操作位置から反矢印方向へ下げ操作すると、ポジションコントロールリンク55は反矢印方向へ回動し、第1リンク51をフリーにしスプリング5Sの付勢力によって作動杆50を反矢印方向に作動し、コントロールバルブ20を下げ側に切り換える。
リフトアームフィードバックリンク53は、リンク軸53a端にリフトアームフィードバックアーム58を設け、該リフトアームフィードバックアーム58をリフトアーム10の基端部に設けたリフトアームフィードバック杆59と連結せしめ、リフトアーム10の作動量に追随した揺動回動(以下追動と言う)を行う。
従って、第1リンク51は同図で示すように、ポジションコントロールリンク55とリフトアームフィードバックリンク53が接当しバランス状態で支持されるとき、作動杆50の前後移動(作動)を停止保持する。そして、何れかのリンクの回動により他方のリンク側を支点に作動杆50を回動せしめ、コントロールバルブ20を上げ又は下げ方向に切換作動しポジション制御をする。
図3,図4を参照し昇降操作レバー3L及び下げ規制手段4について説明する。レバー軸31に軸支される昇降操作レバー3Lは、ポジションコントロールリンク55のリンク軸55a端に設けたポジションコントロールアーム(以下単にP/Cアームと言う)35を併設している。このP/Cアーム35は上端に突設した係合ピン36を昇降操作レバー3Lの上側面に対し、スプリング5Sの付勢力によって係合可能に押接させる。上記係合ピン36には、逆L字状のアームに形成した下げ規制手段4の規制部40が下方から接当可能に対設される。
この下げ規制手段(以下単にアームと言う)4は、レバー部と規制部40の中途部を油圧ケース3側に設けたレバー制動機構付きの支持軸41に回動可能に取付支持され、該支持軸41は係合ピン36の上方近傍に設けている。またアーム4はそのレバー部を耕深設定レバー3Rの後方側で低い位置に突出させ、且つ後輪1bを覆うフェンダー部等に形成したレバーガイド42のガイド溝43に挿入している。
上記ガイド溝43は図3(C)で示すように平面視鉤型に形成され、そのストレート路の後端側に操作解除位置Nを設け、前側に位置決め用の段部45を設けて最浅位置Sを設定し、鉤路の前端に代掻き位置Kを設けている。
このレバー構造によれば、アーム4が解除位置Nにあるとき、昇降操作レバー3Lが最下げ位置まで操作された場合には、P/Cアーム35は昇降操作レバー3Lの最下げ操作位置まで追動する。
このレバー構造によれば、アーム4が解除位置Nにあるとき、昇降操作レバー3Lが最下げ位置まで操作された場合には、P/Cアーム35は昇降操作レバー3Lの最下げ操作位置まで追動する。
また、図4の実線で示すようにアーム4が最浅位置Sに操作されると、昇降操作レバー3Lに追随して下降するP/Cアーム35は、その係合ピン36がアーム4の規制部40と接当しそれ以下の下降が規制される。従って、この場合はリフトアーム10は、アーム4によって下げ規制された最浅位置Sで作業機12を吊り下げ支持し、この位置から上方で支持される作業機12のポジション制御を有効にする。
また、図4,図3(C)の仮想線で示すようにアーム4を代掻き位置Kに操作した場合には、昇降操作レバー3Lに追随して下降するP/Cアーム35は、その係合ピン36が上記最浅位置Sの場合よりも上位置でアーム4の規制部40と接当しそれ以下の下降が規制される。従って、リフトアーム10は最浅位置Sで設定された高さよりもやや高い代掻き作業高さに作業機12を吊り下げ支持し、この位置から上方でのポジション制御を有効にする。
次に、耕深設定レバー3Rとその耕深自動制御について説明する。図3において耕深設定レバー3Rは最浅操作位置にあり矢印方向(前側)に操作すると、ポジションオートコントロールリンク57が矢印方向(後側)に回動し、第2リンク52の下端側の接当を解除した後側で耕深設定レバー3Rの操作量に対応したフィードバック待機位置で停止される。
一方、リアカバーフィードバックリンク56のリンク軸56a端に設けられるリアカバーフィードバックアーム6は、耕深フィードバック機構16を介してリヤカバー15と連結している。そして、リヤカバー15が地面(耕土面)に接地した状態を検知信号としフィードバックしリアカバーフィードバックアーム6が矢印方向(下方)に回動されると、リアカバーフィードバックリンク56が矢印方向(前側)に回動し、第2リンク52を押動し支点軸5bを中心に回動させる。
これにより、第2リンク52の下端側がリアカバーフィードバックリンク56と接当し上端側がさらに押動されると、作動杆50は前側移動しコントロールバルブ20を切り換えリフトアーム10が上げ作動し作業機12を上昇させる。次いで作業機12の上昇によりリヤカバー15が元の位置に復帰すると、リアカバーフィードバックアーム6も図示しない復帰機構によって復帰し、リアカバーフィードバックリンク56による第2リンク52の押動を解除し、作動杆50は昇降操作レバー3Lで設定された位置に復帰し一連の耕深自動制御を行うことができる。
次に、以上のように構成されるトラクタ1の昇降操作レバー3Lの操作について図5,6を参照し説明する。(尚、同図は昇降操作レバー3Lの構造を理解し易くする上で、耕深設定レバー3R及びアーム4等の図示を省略して示す。)
図5は図示を省略したアーム4が解除位置Nにあり、昇降操作レバー3Lを最上げ操作し、これによりリフトアーム10が最上げ位置で停止している状態を示す。
図5は図示を省略したアーム4が解除位置Nにあり、昇降操作レバー3Lを最上げ操作し、これによりリフトアーム10が最上げ位置で停止している状態を示す。
この状態では作業機12は地面から離間した最上昇位置で吊り下げられ、ここから昇降操作レバー3Lを矢印方向に下げ操作すると、ポジションコントロールリンク55が矢印方向に回動し、第1リンク51を介し作動杆50がスプリング5Sの付勢力によってコントロールバルブ20を中立位置から下げ側に切り換える。次いでポジションコントロールリンク55のリンク軸55aに設けたP/Cアーム35は、その係合ピン36が昇降操作レバー3Lに接当しながら追動し、リフトアーム10を下げ回動する。
次いで図3で述べたように、リフトアーム10の所定量の下降回動によって、リフトアームフィードバック杆59とリフトアームフィードバックアーム58を介してリフトアームフィードバックリンク53が矢印方向に動き、これにより第1リンク51及び作動杆50はコントロールバルブ20を下げ側から中立位置に切り換えて、リフトアーム10を停止する。
ここから図6で示すように最下げ位置にある昇降操作レバー3Lを上げ側に操作すると、P/Cアーム35も上げ方向に回動するので、ポジションコントロールリンク55が矢印方向に動き、第1リンク51を介し作動杆50がコントロールバルブ20を中立位置から上げ側に切り換え、リフトアーム10を図5で示す最上げ状態にする。尚、図6はリフトアーム10が最下げ状態であるとき、昇降操作レバー3Lを最上げ位置に操作する状態を示す。
次に、図7,図8について説明する。図7は昇降操作レバー3Lを最下げ位置に操作して、リフトアーム10を最下げ位置に回動停止させ、且つ耕深設定レバー3Rを最浅位置に操作し耕深自動制御を最浅耕深に設定した状態を示す。
このときロータリ部12aによる耕深が耕深設定レバー3Rによる設定深さより深くなると、リヤカバー15に連動しているリアカバーフィードバックアーム6が矢印方向に回動され、リアカバーフィードバックリンク56が矢印方向に回動しコントロールバルブ20を上げ方向に切り換える。これによりリフトアーム10は図8で示すように上げ回動し、作業機12を上昇させ再び設定深さを維持した耕耘作業を行う。
以上のように構成された昇降操作レバー3Lと耕深設定レバー3Rとアーム4を備えたトラクタ1によって、一般的な耕耘作業を行う際には、先ずアーム4を解除位置Nに設定した状態において、従来のものと同様に昇降操作レバー3L及び耕深設定レバー3Rを適宜操作し、ポジション制御と耕深自動制御を併用した耕耘作業を行う。
このような耕耘作業において、表層に凹凸のある圃場で浅く耕したい場合には、アーム4をレバーガイド42の最浅位置Sに切り換えておくと、昇降操作レバー3Lを素早く且つ無造作に最下降位置に操作したとしても、昇降操作レバー3Lに追随作動するP/Cアーム35が最浅位置Sにあるアーム4に接当して規制され、作業機12の設定以上の下降を規制することができる。
これにより作業機12はリフトアーム10によって従来の浅耕位置より高い所定の吊り高さ位置に吊り下げ支持される。従って、この状態では作業機12がポジション制御で下げられてもリヤカバー15が地面の凸部に当たると、この耕深自動制御の信号が優先されて停止し作業機12をより高い方向に上げるように制御され、ハンチングを防止しながら圃場の表層を綺麗に浅耕することができる。
また、代掻き作業を行う場合には、アーム4を代掻き位置Kに操作し昇降操作レバー3Lを最下げ操作すると、上記最浅位置Sよりも高い位置で作業機12を吊り下げ支持することができる。これにより車輪が沈下した状態の耕盤走行を行っても作業機12はより高い位置で下げ規制されるから、上記最浅位置Sの場合と同様に制御され、ロータリ部12aは表層の代掻き作業をハンチングを防止しながらスムーズに行う。
このようにアーム4を外部操作可能に備えるトラクタ1は、作業の状況に応じレバーガイド42に沿ってアーム4を、最浅位置Sと代掻き位置K等の任意の位置に簡単に切り換え操作することができる。尚、上記のようなレバーガイド42で代掻き位置Kを必要としない場合には、アーム4は解除位置Nと最浅位置Sを設けたストレートな操作経路で案内することができる。
また、作業機12を最浅位置で吊り下げた状態で行う浅耕や代掻き作業、及び耕耘する圃場の凹凸や軟弱等の条件、並びに機体毎に異径で装着されるタイヤ径等に応じた作業機12の吊り下げ高さは、ポジション制御機構のコントロールバルブ20を切り換えるポジションコントロールアーム35の下げ位置を選択的に規制することによって行うので、ポジションコンロールト側の機構を利用して、ポジション制御の下げ規制手段を簡単な構成にすることができる。
1 トラクタ
1c 走行機体
2 作業機昇降制御装置(制御装置)
3 油圧ケース
3L 昇降操作レバー
3R 耕深設定レバー
4 下げ規制手段(アーム)
5 バルブ作動部
6 リアカバーフィードバックアーム
10 リフトアーム
11 油圧シリンダ
12 作業機(ロータリ耕耘装置)
20 コントロールバルブ
21 メインスプール
35 ポジションコントロールアーム(P/Cアーム)
50 作動杆
1c 走行機体
2 作業機昇降制御装置(制御装置)
3 油圧ケース
3L 昇降操作レバー
3R 耕深設定レバー
4 下げ規制手段(アーム)
5 バルブ作動部
6 リアカバーフィードバックアーム
10 リフトアーム
11 油圧シリンダ
12 作業機(ロータリ耕耘装置)
20 コントロールバルブ
21 メインスプール
35 ポジションコントロールアーム(P/Cアーム)
50 作動杆
Claims (2)
- 走行機体(1c)に装着した作業機(12)を、昇降操作レバー(3L)の操作位置に対応して昇降させるポジション制御と、耕深設定レバー(3R)で設定した耕深となるように作業機(12)を昇降させる耕深自動制御を備えたトラクタ(1)において、前記耕深自動制御が作動状態にある際に、作業機(12)の下降を任意の位置で規制する下げ規制手段(4)を備えたことを特徴とするトラクタの作業機昇降制御装置。
- 前記ポジション制御にコントロールバルブ(20)を切り換えるポジションコントロールアーム(35)を備え、前記下げ規制手段(4)をポジションコントロールアーム(35)の下げ位置を任意の位置で規制することによって構成することを特徴とする請求項1記載のトラクタの作業機昇降制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004062802A JP2005245357A (ja) | 2004-03-05 | 2004-03-05 | トラクタの作業機昇降制御装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004062802A JP2005245357A (ja) | 2004-03-05 | 2004-03-05 | トラクタの作業機昇降制御装置 |
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Country Status (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100952580B1 (ko) | 2009-12-30 | 2010-04-12 | 동양물산기업 주식회사 | 트랙터용 히치 위치제어 컨트롤러 |
JP2020031588A (ja) * | 2018-08-30 | 2020-03-05 | ヤンマー株式会社 | 作業車両 |
-
2004
- 2004-03-05 JP JP2004062802A patent/JP2005245357A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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