JP2005244096A - 固体撮像素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 CMOSイメージセンサー内のNP接合型フォトダイオードから発生する暗電流を低減させて、CMOSイメージセンサーの画質を改善する。
【解決手段】 PN接合フォトダイオードのP型領域とN型領域の間に形成される空乏層の両脇に新たな空乏層幅制御用N型不純物領域17および空乏層幅制御用P型不純物領域18を設ける事により、半導体基板15と酸化膜との界面に接する空乏層の幅と空乏層内の最大電界強度を制御して、界面近傍の空乏層で発生する暗電流を抑制する。
【選択図】 図3

Description

本発明は増幅型固体撮像素子を備えた半導体装置に関するものである。
PN接合型フォトダイオードで発生する暗電流を低減する際に着目しなければならない箇所を大別すると、(1)熱酸化によって形成する素子分離領域(LOCOS)の端部及びその下部領域、(2)Si基板表面と上部酸化膜との界面領域の2箇所がある。
特許文献1は、非埋め込み型PN接合フォトダイオードを用いた固体撮像素子の暗電流を低下させるために、LOCOS端付近やLOCOS下部に高濃度のP+型層を形成し、欠陥が多数存在する素子分離領域(LOCOS)の端部や下部の領域が空乏化することを抑制する手法を開示している。
一方、半導体基板表面と、この半導体基板表面上の酸化膜等との間で形成される界面には界面準位が存在する。この界面準位は固体撮像素子において暗電流発生の原因となる「発生・再結合中心」として働く。従来の非埋め込み型PN接合フォトダイオードを受光素子として用いると、PN接合に沿って形成される空乏層の半導体基板表面でのその幅を制御する事は成されておらず、そのため、半導体基板と酸化膜との界面に接する空乏層内に多数の界面準位が含まれ、多量の暗電流が発生する。
この界面準位が原因となって発生する暗電流を抑制する手法として、特許文献2はN型シリコン基板内に形成したP型領域の上部にN型領域を形成してP型領域を部分的に基板内部に埋め込むことにより、基板とP型領域との接合が、半導体基板と酸化膜との界面に接する長さを短くして暗電流を低減する手法を開示している。
また、暗電流低減化を更に改善する手段として、特許文献3はPN接合フォトダイオードのN型層の上部にN型層の濃度よりも更に濃いP型層を形成することにより、N型層を完全に基板内に埋め込むことによって、空乏層が界面に接する面積をゼロに近付けて暗電流の発生を低減させる手法を開示している。
一方、特許文献4は、受光領域上部の保護膜に水素供給性を有する膜を採用し、そこから供給された水素原子を界面準位のダングリングボンドと結合させることにより、暗電流発生源となる界面準位を減少させる手法を開示している。
特開2001−28433号公報 特開昭61−019166号公報 特開平10−98176号公報 特開2002−231915号公報
前述の埋め込み型フォトダイオードを固体撮像素子として用いる際には、フォトダイオード部で発生した電荷を処理回路へ取り出すための電荷転送用トランジスタ(転送スイッチ)が別途必要となり、リセット用、信号増幅用、画素選択用の各トランジスタとあわせると、画素内に4つ以上のトランジスタが必要となる。この結果、Fill Factor(1画素に占めるフォトダイオードの面積率)が低化する問題が生じる。このFill Factorの低下を避けるには非埋め込み型フォトダイオードを採用する必要がある。
図22は、従来の非埋め込み型PN接合フォトダイオードの概略構成を示す断面図である。
図22において、P型半導体基板1には、素子分離膜4としてLOCOSが形成されるとともに、素子分離膜4と所定間隔を隔ててN型不純物領域2が形成されている。そして、N型不純物領域2上には、酸化膜からなる層間絶縁膜5が形成されるとともに、N型不純物領域2は層間絶縁膜5を介して金属配線6に接続されている。ここで、半導体基板1とN型不純物領域2との間には空乏層3が形成され、P型半導体基板1と酸化膜との界面では、空乏層幅7の空乏層3が発生している。
しかしながら、従来の非埋め込み型フォトダイオードでは、半導体基板と酸化膜とが接する界面においては、PN接合に沿って形成される空乏層3の空乏層幅7を制御する事は成されていなかった。このため、空乏層幅7が広くなっている場合には、空乏層幅7に暗電流の発生源となる界面準位が数多く含まれ、暗電流が増加する。逆に界面での空乏層幅7が狭い場合には、界面近傍の空乏化領域内の電界強度が大きくなって電界アシストによる暗電流発生確率が上昇し、暗電流が増加する。故に、非埋め込み型フォトダイオードに於ける暗電流の発生を抑制するには空乏層幅7を最適幅に制御する必要がある。
そこで、本発明の目的は、界面に接する空乏層幅を制御して暗電流の発生量を抑制することが可能な固体撮像素子及びその製造方法を提供することである。
上述した課題を解決するために、請求項1記載の固体撮像素子によれば、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板に形成された第2導電型の第1活性化領域と、前記半導体基板及び前記第1活性化領域上に形成された絶縁層と、を備え、前記半導体基板と前記第1活性化領域とが接する領域のうちの前記絶縁層との界面付近の領域の不純物濃度を所定の濃度にし、前記絶縁層との界面付近の領域の空乏層の幅を所定の厚みとした非埋め込み型フォトダイオードを有することを特徴とする。
また、請求項2記載の固体撮像素子によれば、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板に形成された第2導電型の第1活性化領域と、前記半導体基板及び前記第1活性化領域上に形成された絶縁層と、第2導電型であって前記第1活性化領域よりも不純物濃度が高く、前記第1活性化領域に全体を取り囲まれるように形成された第2活性化領域と、第2導電型であって前記第2活性化領域よりも不純物濃度が低く、前記第2活性化領域のうち前記絶縁層と接する領域の周囲を取り囲むように形成された第3活性化領域と、第1導電型であって前記半導体基板よりも不純物濃度が高く、前記第3活性化領域のうち前記絶縁層と接する領域の周囲を取り囲むように形成された第4活性化領域とを備えた非埋め込み型フォトダイオードを有することを特徴とする。
また、請求項3記載の固体撮像素子によれば、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板に形成された第2導電型の第1活性化領域と、前記半導体基板及び前記第1活性化領域上に形成された絶縁層と、第2導電型であって前記第1活性化領域よりも不純物濃度が高く、前記第1活性化領域に全体を取り囲まれるように形成された第2活性化領域と、第2導電型であって前記第2活性化領域よりも不純物濃度が低く、前記第2活性化領域のうち前記絶縁層と接する領域の周囲を取り囲むように形成された第3活性化領域と、第1導電型であって前記半導体基板よりも不純物濃度が高く、前記第3活性化領域のうち前記絶縁層と接する領域の周囲を取り囲むように形成されたウェル領域とを備えた非埋め込み型フォトダイオードを有することを特徴とする。
また、請求項4記載の固体撮像素子によれば、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板に形成された第2導電型の第1活性化領域と、前記半導体基板及び前記第1活性化領域上に形成されたLOCOS層と、第1導電型であって前記半導体基板よりも不純物濃度が高く、前記第1活性化領域のうち前記LOCOS層と接する領域の周囲を取り囲むように形成された第5活性化領域とを備えた非埋め込み型フォトダイオードを有することを特徴とする。
また、請求項5記載の固体撮像素子の製造方法によれば、第1導電型半導体基板に素子分離領域を選択的に形成する工程と、前記素子分離領域の端部に沿って配置された空乏層幅制御用第1導電型不純物領域を前記第1導電型半導体基板に形成する工程と、前記空乏層幅制御用第1導電型不純物領域の端部から隔てられた第2導電型不純物領域を前記第1導電型半導体基板に形成する工程と、前記第2導電型不純物領域の表層に配置され、前記空乏層幅制御用第1導電型不純物領域の端部に延伸された空乏層幅制御用第2導電型不純物領域を前記第1導電型半導体基板に形成する工程と、前記第2導電型不純物領域に内側に配置された高濃度第2導電型不純物領域を前記第1導電型半導体基板に形成する工程と、前記高濃度第2導電型不純物領域にコンタクトを形成する工程とを含むことを特徴とする。
また、請求項6記載の固体撮像素子の製造方法によれば、第1導電型半導体基板に素子分離領域を選択的に形成する工程と、前記素子分離領域から突き出すように配置された第1導電型ウェルを前記第1導電型半導体基板に形成する工程と、前記第1導電型ウェルの端部から隔てられた第2導電型不純物領域を前記第1導電型半導体基板に形成する工程と、前記第2導電型不純物領域の表層に配置され、前記第1導電型不純物領域の端部に延伸された空乏層幅制御用第2導電型不純物領域を前記第1導電型半導体基板に形成する工程と、前記第2導電型不純物領域に内側に配置された高濃度第2導電型不純物領域を前記第1導電型半導体基板に形成する工程と、前記高濃度第2導電型不純物領域にコンタクトを形成する工程とを含むことを特徴とする。
また、請求項7記載の固体撮像素子の製造方法によれば、第1導電型半導体基板に素子分離領域を選択的に形成する工程と、前記素子分離領域下に配置された第1導電型ウェルを前記第1導電型半導体基板に形成する工程と、前記素子分離領域下に延伸され、第1導電型ウェルと接合するように配置された第2導電型不純物領域を前記第1導電型半導体基板のアクティブ領域に形成する工程と、前記第2導電型不純物領域の表層に配置された高濃度第2導電型不純物領域を前記第1導電型半導体基板のアクティブ領域に形成する工程と、前記第1導電型ウェルの表層に配置され、前記第2導電型不純物領域の周囲に配置された空乏層幅制御用P型不純物領域を前記第1導電型半導体基板に形成する工程と、前記高濃度第2導電型不純物領域にコンタクトを形成する工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、非埋め込み型フォトダイオードにおける暗電流の主たる発生場所と考えられる半導体基板と酸化膜との界面に接する空乏層の幅を最適に制御する事が可能となり、非埋め込み型フォトダイオードで発生する暗電流を抑制する事が可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るActive Pixel Sensor型CMOSイメージセンサ(画素内増幅型センサ。以下APSと略す。)のピクセル部の一例を示す回路図である。
図1において、APS型CMOSイメージセンサには、光検出用フォトダイオード11、フォトダイオード11を初期化するためのMOS型リセット素子12、フォトダイオード11の電荷及び電位を出力電圧に変換するためのソースフォロワー素子13および画素(ピクセル)選択用素子14が設けられている。
図2は、本発明の第1実施形態に係るActive Pixel Sensor型CMOSイメージセンサーの光検出用フォトダイオードを示す平面図、図3は、図2のA−A線に沿ったフォトダイオードの構成を示す断面図である。
図2および図3において、P型半導体基板15の表面部には高濃度N型不純物領域16が形成され、高濃度N型不純物領域16と交差するようにリセット素子12のゲート23が配置されている。なお、高濃度N型不純物領域16はリセット素子12のソース/ドレイン領域に対応させることができる。そして、高濃度N型不純物領域16は金属配線19を介して、ソースフォロワー素子13のゲートに接続されている。さらに、高濃度N型不純物領域16のバルク部(底の部分)がP型半導体基板15内部で覆われるように、N型不純物領域21が形成されている。
また、P型半導体基板15には、高濃度N型不純物領域16のP型半導体基板15側の表面部分が覆われるように、高濃度N型不純物領域16よりも不純物濃度が低い空乏層幅制御用N型不純物領域17が形成されている。この時、空乏層幅制御用N型不純物領域17のエッジは高濃度N型不純物領域16のエッジよりも所定の距離だけ突き出すように離して形成することができる。更に、この空乏層幅制御用N型不純物領域17の周囲に空乏層幅制御用P型不純物領域18が形成されている。そして、空乏層幅制御用P型不純物領域18の周囲には、素子分離膜20となるLOCOSが形成されている。また、素子分離膜20下および端付近には、通常のトランジスタを作る際に形成されるPウェル22が形成されている。
ここで、図3の構造のフォトダイオード11での空乏化領域は、P型半導体基板15の表面付近では、空乏層幅制御用N型不純物領域17と空乏層幅制御用P型不純物領域18の間に形成され、P型半導体基板15の内部ではN型不純物領域21とP型半導体基板15との間に形成される。このため、図3に示す構造では、空乏層幅制御用N型不純物領域17と空乏層幅制御用P型不純物領域18の形成時に行う各不純物注入条件を最適化することにより、界面近傍の空乏化領域内の電界強度を抑制しつつ、界面近傍の空乏化領域の空乏層幅を小さくすることができ、界面近傍で発生する暗電流を抑制することができる。
なお、空乏層幅制御用N型不純物領域17と空乏層幅制御用P型不純物領域18を形成するためのイオン注入を行う際は、自己整合的な注入を行うのではなく、空乏層幅制御用N型不純物領域17と空乏層幅制御用P型不純物領域18との境界は、フォトレジストを用いて不純物を注入する領域を定めることができる。また、空乏層幅制御用N型不純物領域17の不純物濃度は高濃度N型不純物領域16よりも小さくすると同時に、空乏層幅制御用N型不純物領域17のエッジは高濃度N型不純物領域16の端から所定の距離だけ離すことが好ましい。これにより、非常に高濃度の不純物注入によって形成される高濃度N型不純物領域16の近傍に多数の結晶欠陥が存在している場合においても、高濃度N型不純物領域16の近傍が空乏化されることを避けることができ、暗電流を抑制することができる。なお、試作結果より、空乏層幅制御用N型不純物領域17のエッジは高濃度N型不純物領域16よりも0.3μm以上離すと、結晶欠陥の影響を十分に避けられる事がわかっている。
一方、空乏層幅制御用P型不純物領域18はトランジスタ作成の際に用いられるPウェル22の表面領域の不純物濃度よりも濃くし、また空乏層幅制御用P型不純物領域18のエッジはP型半導体基板15表面に形成されている素子分離膜20の端から0.1μm以上離すことが好ましい。これにより、素子分離膜20の端部及び下部に存在する多数の結晶欠陥を含む領域が空乏化されることを防ぐことができ、暗電流を抑制することができる。
また、空乏層幅制御用N型不純物領域17と空乏層幅制御用P型不純物領域18のそれぞれ不純物注入量はさまざまな組み合わせが可能であるが、P型半導体基板15表面に接する空乏層の幅が約0.25μm程度になり、かつ、P型半導体基板15の表面近傍での空乏層内に生じる電界の最大強度が2×105V/cm以下となるような不純物注入量の組み合わせが最適である。具体的には、空乏層幅制御用N型不純物領域17を形成するために注入するN型の不純物注入量が3×1013ion/cm-2であるとき、空乏層幅制御用P型不純物領域18を形成するために注入するP型の不純物注入量は約3×1013ion/cm-2程度とするのがよい。
図4は、図3のフォトダイオード11内で形成される空乏化領域を示すイメージ図である。
図4において、界面に接する空乏層3の幅7は、空乏層3の両側に設けられている互いに逆の導電型の空乏層幅制御用N型不純物領域17と空乏層幅制御用P型不純物領域18の存在により、それらの領域17、18が無い構造に比べて狭くすることができる。このため、空乏層3内に存在する界面準位の数が減少し、暗電流を低減させることができる。一方、空乏層3の幅7が狭くなりすぎて電界強度が増加し、その結果、電界強度アシストによる暗電流発生量の増加が見られる場合は、空乏層幅制御用N型不純物領域17と空乏層幅制御用P型不純物領域18のどちらか一方、または両方の不純物注入量を減らすことにより、電界強度を最適な大きさに制御することができる。
図5は、図3のフォトダイオードの空乏層幅制御用P型不純物領域18へのイオン注入量を変化させた際の暗電流のシミュレーション結果を示す図である。
図5において、空乏層幅制御用N不純物領域17を形成する為のイオン注入量を9×1013ion/cm-2に固定し、空乏層幅制御用P型不純物領域18を形成するためのイオン注入量を変化させたシミュレーションから得られた暗電流値(規格化値)である。
この結果から、空乏層幅制御用P型不純物領域18へのイオン注入量が少ない範囲では、不純物注入量の増加に伴って空乏層幅制御用N不純物領域17と空乏層幅制御用P型不純物領域18の間に形成される空乏層3の幅7が縮小し、その結果、空乏層幅7内に含まれる界面準位の総量が低下するため、暗電流が減少する。しかしながら、界面での空乏層幅7の縮小に反比例して、界面近傍の空乏層3内部での電界強度は増加する。或る所定の空乏層幅7以下では、この電界強度が高くなりすぎ、界面準位起因の暗電流発生よりも、高電界強度に起因した電荷対生成確率の上昇が暗電流発生原因の主要因となるため、不純物注入量の増加に伴い暗電流も増加傾向に転じている。故に、本条件では、空乏層幅制御用P型不純物領域18への不純物注入量を約1×1013ion/cm-2程度にすると、暗電流の発生を効果的に抑制する事ができる。
図6は、図3のフォトダイオードの空乏層幅制御用N型不純物領域17へのイオン注入量を変化させた際の暗電流のシミュレーション結果を示す図である。
図6において、空乏層幅制御用P型不純物領域18へのイオン注入量を1.5×1013ion/cm-2で一定に保ち、空乏層幅制御用N不純物領域17への不純物注入量を変化させた場合も、図5での説明と同様、空乏層幅制御用N不純物領域17への不純物注入量が少ない範囲では、不純物注入量の増加に伴って空乏層幅7が縮小し、発生する暗電流が減少傾向にある。不純物注入量が1×1014ion/cm-2程度の時に暗電流値は極小値を示し、これ以上の不純物注入量領域では電界強度の増加により、再び暗電流の発生量が増加傾向に転じている。この結果より、空乏層幅制御用N不純物領域17への不純物注入量を1×1014ion/cm-2程度にする事により、暗電流の発生を効果的に抑制できる事がわかる。
以上のことから、P型半導体基板15と層間絶縁膜5などの酸化膜との界面近傍に、形成条件を最適化したP型領域とN型領域をそれぞれ設ける事により、界面に接する空乏層の幅および電界強度を最適な値に制御して、界面での暗電流の発生を効果的に抑制する事が可能となる。
なお、通常のNMOSFETにおいて、ソース/ドレイン部のLDD構造は、エッチ工程にてゲート電極の形状を完成させた後、先ずN型不純物を自己整合的にイオン注入してextention領域を形成し、続いて、ゲート電極の両脇にサイドウォールを形成した後、N型不純物を、extention領域形成時に注入した量よりも多い量を自己整合的にイオン注入して形成される。
上述した第1実施形態では、CMOSイメージセンサー形成用に新規追加したイオン注入工程により空乏層幅制御用N型不純物領域17を形成していたが、前述のextention領域を形成する際に行うイオン注入にて空乏層幅制御用N型不純物領域17を形成することも可能である。この際は、イオン注入を自己整合的に行うのではなく、フォトレジストにて注入領域を定める必要がある。また空乏層幅制御用P型不純物領域18形成のための不純物の注入量は、第1実施形態にて述べた空乏層3の幅と電界強度の条件を満たすように調整すれば良い。
図7は、本発明の第2実施形態に係るActive Pixel Sensor型CMOSイメージセンサーの光検出用フォトダイオードの構成を示す断面図である。なお、図3と同一の構成部分については同一符号を付し、説明を省略する。
図7において、P型半導体基板15と酸化膜との界面における空乏層幅は、Pウェル22と空乏層幅制御用N型不純物領域17によって制御される。この際、Pウェル22のP型半導体基板15の表面付近における不純物濃度は図3の空乏層幅制御用P型不純物領域18よりも低いが、Pウェル22への不純物注入量は不可変である。故に、空乏層幅を最適幅に制御するためには、空乏層幅制御用N型不純物領域17の不純物注入量を増加させなくてはならない。空乏層幅制御用N型不純物領域17への不純物注入量を増加させることにより、不純物拡散のため空乏層幅制御用N型不純物領域17とPウェル22との接合部は、素子分離膜20側へと大きく移動させることができる。なお、空乏層幅制御用N型不純物領域17とPウェル22との接合に沿って形成される空乏層が素子分離膜20の端部に近づくのを避けるため、Pウェル22へのイオン注入領域端はLOCOS端から0.6μm以上離すと良い。
図8は、図7のフォトダイオード内で形成される空乏化領域を示すイメージ図である。
図8において、図7のPウェル22は標準のNMOSFETに用いられるPウェルであり、図3の空乏層幅制御用P型不純物領域18の代わりに用いる事も可能である。Pウェル22のP型半導体基板15の表面付近の不純物濃度は、図3の空乏層幅制御用P型不純物領域18よりも低いが、トランジスタ特性を一定に保つためには、Pウェル22への不純物注入量は不可変である。故に、空乏層幅制御用N型不純物領域17の不純物濃度を濃くすることにより、空乏層幅7を制御することが好ましい。
ここで、図7の構造のフォトダイオード11での空乏化領域は、P型半導体基板15の表面付近では、空乏層幅制御用N型不純物領域17とPウェル22との間に形成され、P型半導体基板15の内部ではN型不純物領域21とP型半導体基板15との間に形成される。このため、図7に示す構造では、空乏層幅制御用N型不純物領域17とPウェル22の形成時に行う各不純物注入条件を最適化することにより、界面近傍の空乏化領域内の電界強度を抑制しつつ、界面近傍の空乏化領域の空乏層幅を小さくすることができ、界面近傍で発生する暗電流を抑制することができる。
図9は、本発明の第3実施形態に係るActive Pixel Sensor型CMOSイメージセンサーの光検出用フォトダイオードを示す平面図、図10は、図9のB−B線に沿ったフォトダイオードの構成を示す断面図である。なお、図3と同一の構成部分については同一符号を付し、説明を省略する。
図9および図10において、P型半導体基板15のActive領域には、高濃度N型不純物領域16が形成され、この高濃度N型不純物領域16を覆い隠すようにN型不純物領域24が形成されている。この時、N型不純物領域24のエッジは素子分離膜20下に配置されている。更に素子分離膜20下部領域において、このN型不純物領域24に隣接するように空乏層幅制御用P型不純物領域25が形成されている。
また、N型不純物領域24の外側には、Pウェル22が形成されている。この時、N型不純物領域24とPウェル22とは必ずしも接する必要はなく、互いに離して配置してもよい。この構造のフォトダイオードにおける空乏化領域は、素子分離膜20下部ではN型不純物領域24と空乏層幅制御用P型不純物領域25の間に形成され、P型半導体基板15内部ではN型不純物領域24とP型半導体基板15との間に形成される。非埋め込み型のPN接合フォトダイオードにて発生する暗電流のその殆どが界面に接する空乏層の幅に関連していると考えられることから、界面に接する空乏層幅を制御する必要がある。このため、図10に示す構造では、N型不純物領域24と空乏層幅制御用P型不純物領域25の形成時に行う各不純物注入条件を最適化することにより、界面近傍の空乏化領域内の電界強度を抑制しつつ、界面近傍の空乏化領域の空乏層幅を小さくすることができ、界面近傍で発生する暗電流を抑制することができる。
ここで、N型不純物領域24の端部は素子分離膜20下部に位置しており、空乏層幅制御用P型不純物領域25と共に、素子分離膜20下部においてN型不純物領域24と空乏層幅制御用P型不純物領域25の間に生成される空乏層の幅を制御することができる。つまり、本実施形態では、空乏層が素子分離膜20とP型半導体基板15の界面に接触している。また、N型不純物領域24とPウェル22とは必ずしも接触させる必要はなく、N型不純物領域24と空乏層幅制御用P型不純物領域25により素子分離膜20とP型半導体基板15との界面における空乏層の幅が制御されているため、Pウェル22をN型不純物領域24から離して配置させることも可能である。また、N型不純物領域24の端は素子分離膜20端から0.5μm以上離すように配置すると良い。
図11は、本発明の第4実施形態に係るフォトダイオードの製造プロセスを示すフローチャートである。
図11において、実線で囲んだ工程は標準CMOSプロセスであり、破線で囲った工程は本実施形態のために追加したプロセスである。この製造工程には、素子分離領域形成工程(P1)、Pウェル形成工程(P2)、空乏層幅制御用P型不純物領域18形成工程(P3)、Nウェル形成工程(P4)、N型不純物領域21、24形成工程(P5)、ゲート酸化工程(P6)、ポリシリコンゲート形成工程(P7)、エクステンション領域形成工程(P8)、空乏層幅制御用N型不純物領域17形成工程(P9)、ソース/ドレイン拡散層形成工程(P10)、空乏層幅制御用P型不純物領域25形成工程(P11)、層間絶縁層およびコンタクト形成工程(P12)および配線工程(P13)が設けられている。
図12〜図21は、本発明の第4実施形態に係る製造工程を示す断面図である。なお、この第4実施形態では、図3のフォトダイオードと図10のフォトダイオードとをP型半導体基板15上に一括して形成する方法について説明する。
図12において、図3のフォトダイオードを形成するフォトダイオード形成領域26が設けられるとともに、図10のフォトダイオードを形成するフォトダイオード形成領域27が設けられている。
そして、CVDなどの方法により、P型半導体基板15上の全面にシリコン窒化膜101を成膜し、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いてシリコン窒化膜101をパターニングすることにより、素子分離領域上のシリコン窒化膜101を除去する。そして、シリコン窒化膜101をマスクとして、P型半導体基板15の選択酸化を行うことにより、素子分離膜20をP型半導体基板15に形成するとともに、素子分離膜20で囲まれたアクティブ領域を形成する(図11のP1)。そして、素子分離膜20がP型半導体基板15に形成されると、シリコン窒化膜101をP型半導体基板15から除去する。
次に、図13に示すように、P型半導体基板15の熱酸化を行うことにより、表面酸化膜103をP型半導体基板15上に形成する。そして、フォトリソグラフィー技術を用いることにより、フォトダイオード形成領域26の素子分離膜20端から所定間隔だけ隔ててアクティブ領域を覆うとともに、フォトダイオード形成領域27のアクティブ領域全体を覆うフォトレジストR1をP型半導体基板15上に形成する。そして、フォトレジストR1をマスクとして、P型不純物のイオン注入104をP型半導体基板15に行うことにより、フォトダイオード形成領域26では素子分離膜20から突き出すとともに、フォトダイオード形成領域26では素子分離膜20下に配置されたPウェル22を形成する(図11のP2)。そして、Pウェル22がP型半導体基板15に形成されると、フォトレジストR1をP型半導体基板15から除去する。
次に、図14に示すように、フォトリソグラフィー技術を用いることにより、フォトダイオード形成領域26のPウェル22端から所定間隔だけ隔ててアクティブ領域を覆うとともに、フォトダイオード形成領域27全体を覆うフォトレジストR2をP型半導体基板15上に形成する。そして、フォトレジストR2をマスクとして、P型不純物のイオン注入105をP型半導体基板15に行うことにより、フォトダイオード形成領域26のPウェル22から突き出すように配置された空乏層幅制御用P型不純物領域18を形成する(図11のP3)。そして、空乏層幅制御用P型不純物領域18がP型半導体基板15に形成されると、フォトレジストR2をP型半導体基板15から除去する。
なお、空乏層幅制御用P型不純物領域18を形成するためのイオン注入105の条件はとしては、BF2イオンを3×1013ions/cm2だけP型半導体基板15の表面付近に注入することができる。
次に、図15に示すように、フォトリソグラフィー技術を用いることにより、フォトダイオード形成領域26全体を覆うフォトレジストR3をP型半導体基板15上に形成する。そして、フォトレジストR3をマスクとして、N型不純物のイオン注入106をP型半導体基板15に行うことにより、フォトダイオード形成領域27のPウェル22に接するように配置されたN型不純物領域24を形成する(図11のP5)。そして、N型不純物領域24がP型半導体基板15に形成されると、フォトレジストR3をP型半導体基板15から除去する。
なお、N型不純物領域24を形成するためのイオン注入106の条件としては、リンイオンを1×1014ions/cm2程、素子分離膜20を貫通させてP型半導体基板15内に注入することができる。この時、注入したリンの濃度ピークが素子分離膜20P型半導体基板15との界面付近になるように、注入エネルギーを設定することができる。
次に、図16に示すように、フォトリソグラフィー技術を用いることにより、フォトダイオード形成領域26の空乏層幅制御用P型不純物領域18端から所定間隔だけ隔ててアクティブ領域を露出させるとともに、フォトダイオード形成領域27全体を覆うフォトレジストR4をP型半導体基板15上に形成する。そして、フォトレジストR4をマスクとして、N型不純物のイオン注入107をP型半導体基板15に行うことにより、空乏層幅制御用P型不純物領域18端から所定間隔だけ隔てて配置されたN型不純物領域21を形成する(図11のP5)。そして、N型不純物領域21がP型半導体基板15に形成されると、フォトレジストR4をP型半導体基板15から除去する。
なお、N型不純物領域21は、図17の工程で形成される高濃度N型不純物領域16を覆うようにイオン注入107によって形成することができる。例えば、N型不純物領域21を形成するためのイオン注入107の条件としては、リンイオンを160keV程度の注入エネルギーで、1×1012ions/cm2程度の不純物濃度でイオン注入することができる。本工程の後、ゲート酸化膜形成(図11のP6)、ポリシリコンゲート形成(図11のP7)が引き続き行われる。
次に、図17に示すように、フォトリソグラフィー技術を用いることにより、フォトダイオード形成領域26のN型不純物領域21の内側を露出させるとともに、フォトダイオード形成領域27全体を露出させるフォトレジストR5をP型半導体基板15上に形成する。そして、フォトレジストR5をマスクとして、N型不純物のイオン注入108をP型半導体基板15に行うことにより、ソース/ドレイン部のExtention領域を形成する(図11のP8)。ここで、ソース/ドレイン部のExtention領域を形成することにより、高濃度N型不純物領域16をN型不純物領域21、24にそれぞれ形成することができる。そして、ソース/ドレイン部のExtention領域がP型半導体基板15に形成されると、フォトレジストR5をP型半導体基板15から除去する。
次に、図18に示すように、フォトリソグラフィー技術を用いることにより、空乏層幅制御用P型不純物領域18が覆われるようにしてフォトダイオード形成領域26のアクティブ領域を露出させるとともに、フォトダイオード形成領域27全体を覆うフォトレジストR6をP型半導体基板15上に形成する。そして、フォトレジストR6をマスクとして、N型不純物のイオン注入109をP型半導体基板15に行うことにより、空乏層幅制御用P型不純物領域18に接するように配置された空乏層幅制御用N型不純物領域17を形成する(図11のP9)。そして、空乏層幅制御用N型不純物領域17がP型半導体基板15に形成されると、フォトレジストR6をP型半導体基板15から除去する。
なお、イオン注入109の条件としては、リンイオンを30keVで3×1013ions/cm2程度だけイオン注入することができる。なお、イオン注入109は、ソース/ドレイン部のExtention領域を形成するためのイオン注入108によって代用する事も可能である。この場合、イオン注入109をイオン注入108で代用する際は、図18の工程は省略する事ができる。だたし、イオン注入109とイオン注入108は不純物注入量が異なるため、イオン注入109をイオン注入108で代用する際は、図14のイオン注入105の不純物注入量を1.5×1013ions/cm2程度に変更しなくてはならない。
次に、図19に示すように、フォトリソグラフィー技術を用いることにより、フォトダイオード形成領域26のN型不純物領域21の内側を露出させるとともに、フォトダイオード形成領域27全体を露出させるフォトレジストR7をP型半導体基板15上に形成する。そして、フォトレジストR7をマスクとして、N型不純物のイオン注入110をP型半導体基板15に行うことにより、高濃度N型不純物領域16をP型半導体基板15にそれぞれ形成する(図11のP10)。そして、高濃度N型不純物領域16がP型半導体基板15に形成されると、フォトレジストR7をP型半導体基板15から除去する。
次に、図20に示すように、フォトリソグラフィー技術を用いることにより、フォトダイオード形成領域26全体を覆うとともに、フォトダイオード形成領域27のN型不純物領域24を覆うフォトレジストR8をP型半導体基板15上に形成する。そして、フォトレジストR8をマスクとして、P型不純物のイオン注入111をP型半導体基板15に行うことにより、フォトダイオード形成領域27のN型不純物領域24に接するように配置された空乏層幅制御用P型不純物領域25を形成する(図11のP11)。そして、空乏層幅制御用P型不純物領域25がP型半導体基板15に形成されると、フォトレジストR8をP型半導体基板15から除去する。
なお、空乏層幅制御用P型不純物領域25を形成するためのイオン注入111の条件は、ボロンイオンを100keV程度の注入エネルギーで、2×1013ions/cm2程度にすれば良い。
次に、図21に示すように、CVDなどの方法により、P型半導体基板15上に層間絶縁膜5を堆積する。そして、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて層間絶縁膜5をパターニングすることにより、高濃度N型不純物領域16を露出させるコンタクトホールを層間絶縁膜5に形成する(図11のP12)。
そして、スパッタなどの方法により、コンタクトホールが形成された層間絶縁膜5にメタル層を形成する。そして、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いてメタル層をパターニングすることにより、コンタクトを介して高濃度N型不純物領域16に接続された金属配線19を形成する(図11のP13)。
これら一連の工程により、図3に示す構造のフォトダイオードと同じ構造のフォトダイオードと、図10に示すフォトダイオードと同じ構造のフォトダイオードの両方を同一のP型半導体基板15に製造する事ができる。なお、図3のフォトダイオードまたは図10のフォトダイオードどちらか一方のみが必要なときは、前述のプロセスフローの内、不要な工程を省略することにより所望のフォトダイオードだけを製造することが可能となる。
また、上述した実施形態では、P型半導体基板15の基板材料としてシリコンに着目しているが、シリコン以外でも、シリコンゲルマニウム基板、またはシリコン基板上のシリコンカーバイトエピタキシャル層でも、基板表面と酸化膜との界面に接する空乏層の幅を制御して暗電流を抑制する趣旨が同一であれば同様に対処可能である。
以下、本発明の実施例1について図3を参照しながら説明する。実施例1では、P型半導体基板15表面を部分酸化して素子分離膜(LOCOS)20を形成する。LOCOS形成時に使用した窒化膜を除去した後、Pウェル22、空乏層幅制御用P型不純物領域18及びN型不純物領域21をイオン注入技術によりそれぞれ形成する。空乏層幅制御用P型不純物領域18へのイオン注入は、BF2イオンを40keVの加速エネルギーで3×1013ion/cm2程度にする。空乏層幅制御用P型不純物領域18のエッジとLOCOS端との距離は0.1μm以上にする。N型不純物領域21の幅は、後に形成する高濃度N型不純物領領域16の底部をP型半導体基板15内部で覆うように調整する。N型不純物領域21の形成条件はリンイオンを160keV以上の注入エネルギーで1×1012ion/cm2程度注入して形成する。引き続き、ゲート酸化膜、ポリシリコンゲートを形成した後、高濃度N型不純物領領域16に一回目のイオン注入を行う。このイオン注入は標準トランジスタにおけるLDD構造のExtentionを形成する際に行うイオン注入である。引き続いて空乏層幅制御用N型不純物領域17を形成するため、リンイオンを30keVの注入エネルギーで3×1013ion/cm2程度注入する。このとき、空乏層幅制御用N型不純物領域17への不純物注入領域端が後に形成する高濃度N型不純物領領域16の端から0.3μm以上離れるようにする。ランプアニールを行った後、高濃度N型不純物領領域16をイオン注入により形成する。その後、層間膜を付け、コンタクトを取り、配線工程を行う。
実施例1において述べた空乏層幅制御用N型不純物領域17を、標準CMOSのLDD構造のExtention領域形成用のイオン注入にて代用することも可能である。これにより工程削減ができる。この際、イオン注入領域は高濃度N型不純物領領域16へのイオン注入領域よりも大きくする必要がある。具体的には、Extention領域へのイオン注入領域端が高濃度N型不純物領領域16端よりも0.3μm以上大きくなるようにする。また、Extention領域の不純物濃度は実施例1で述べた空乏層幅制御用N型不純物領域17の不純物濃度よりも大きいため、空乏層幅を最適幅に制御するためには、本実施例2では空乏層幅制御用P型不純物領域18を形成する際のイオン注入量を1.5×1013ion/cm2程度に減少させる必要がある。
実施例1において述べた空乏層幅制御用P型不純物領域18をPウェル22にて代用することも可能である。この時、フォトダイオード領域の断面図は図7のようになる。Pウェル22のP型半導体基板15の表面近傍の不純物濃度は、NMOSFETの閾値調整用イオン注入の量によって決まっている。このPウェル22の表面濃度は図3の空乏層幅制御用P型不純物領域18の不純物濃度よりも低いため、空乏層幅を最適幅に制御するには、本実施例3では空乏層幅制御用N型不純物領域17へのイオン注入量を1.2×1014ion/cm2程度に増加させる必要がある。本実施例3ではPウェル22と空乏層幅制御用N型不純物領域17にて界面での空乏層幅を制御しているが、Pウェル22の不純物濃度の方がPウェル22の半導体基板表面濃度よりも大きいため、これらの間の接合はPウェル22の内部に食い込んだ形で形成される。故に空乏層がLOCOS端に近づくのを避けるために、Pウェル22のACTIVE領域内での端はLOCOS端から0.6μm以上離すと良い。
次に、本発明の実施例4について、図10を参照しながら説明する。素子分離領域(LOCOS)20の形成後、窒化膜を除去し、イオン注入技術によりN型不純物領域24と空乏層幅制御用P型不純物領域25を形成する。N型不純物領域24は界面での空乏層幅を制御するのに用いられる。N型不純物領域24はリンイオンを120keVのエネルギーで1×1014ion/cm2程度注入して形成する。ゲート酸化膜およびポリシリコンゲートを形成した後、高濃度N型不純物領域16をイオン注入により形成する。高濃度N型不純物領域16は標準NMOSFETのソース/ドレインを形成する際に用いられるイオン注入により形成される。その後、イオン注入技術により空乏層幅制御用P型不純物領域25を形成する。空乏層幅制御用P型不純物領域25はボロンイオンを100keVのエネルギーで2×1013ion/cm2程度注入して形成する。空乏層幅制御用P型不純物領域25の幅は0.5μm以上あれば良い。その後、層間膜5を装着し、コンタクトを取り、配線工程を行う。また、Pウェル22の端はLOCOS端から0.5μm以上離すようにする。
図10中に示すN型不純物領域24を通常のトランジスタ作製時に形成するNウェルで代用し、空乏層幅制御用P型不純物領域18を介さずにLOCOS下部領域でPウェル22と直接接触させて作製したフォトダイオードを作製した。本構造は一般的なPN接合フォトダイオードであり、このフォトダイオードで発生する暗電流の実測値を規格化して1とする。この時、図10中の空乏層幅制御用P型不純物領域18にボロンを100keVの加速エネルギーで2×1013ions/cm2程度注入し、N型不純物領域24にリンを120keVの加速エネルギーで1×1014ions/cm2程度注入して作成したフォトダイオードで発生する暗電流値は0.7であり、空乏層幅を制御することによる暗電流発生の抑制効果は明らかである。
本発明は非埋め込み型のPN接合フォトダイオードにおける暗電流発生を抑制する効果があり、固体撮像素子の画質向上、低消費電力化が可能となる。
本発明の一実施形態に係るActive Pixel Sensor型CMOSイメージセンサーのピクセル部の一例を示す回路図である。 本発明の第1実施形態に係るActive Pixel Sensor型CMOSイメージセンサーの光検出用フォトダイオードを示す平面図である。 図2のA−A線に沿ったフォトダイオードの構成を示す断面図である。 図3のフォトダイオード内で形成される空乏化領域を示すイメージ図である。 図3のフォトダイオードの空乏層幅制御用P型不純物領域18へのイオン注入量を変化させた際の暗電流のシミュレーション結果を示す図である。 図3のフォトダイオードの空乏層幅制御用N型不純物領域17へのイオン注入量を変化させた際の暗電流のシミュレーション結果を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るActive Pixel Sensor型CMOSイメージセンサーの光検出用フォトダイオードの構成を示す断面図である。 図7のフォトダイオード内で形成される空乏化領域を示すイメージ図である。 本発明の第3実施形態に係るActive Pixel Sensor型CMOSイメージセンサーの光検出用フォトダイオードを示す平面図である。 図9のB−B線に沿ったフォトダイオードの構成を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係るフォトダイオードの製造プロセスを示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る素子分離領域形成時の構成を示す断面図である。 本発明の第4実施形態に係る製造工程のPウェル形成時の断面図である。 本発明の第4実施形態に係る図3の空乏層幅制御用P型不純物領域18の形成時の断面図である。 本発明の第4実施形態に係る図10の空乏層幅制御用N型不純物領域24の形成時の断面図である。 本発明の第4実施形態に係る図3のN型不純物領域21の形成時の断面図である。 本発明の第4実施形態に係るソース/ドレイン領域のExtention領域形成時に行われるイオン注入時の断面図である。 本発明の第4実施形態に係る図3の空乏層幅制御用N型不純物領域17の形成時の断面図である。 本発明の第4実施形態に係るソース/ドレイン領域形成時に行われるイオン注入時の断面図である。 本発明の第4実施形態に係る図10の空乏層幅制御用P型不純物領域25の形成時の断面図である。 本発明の第4実施形態に係る配線工程を示す断面図である。 従来の非埋め込み型PN接合フォトダイオードの概略構成を示す断面図である。
符号の説明
1、15 P型半導体基板
2 N型不純物領域
3 空乏層
4、20 素子分離膜(LOCOS)
5 層間絶縁膜
6 金属配線
7 半導体基板表面と酸化膜との界面に接する空乏層の幅
11 フォトダイオード
12 リセット素子
13 ソースフォロワー素子
14 選択素子
16 高濃度N型不純物領域
17 空乏層幅制御用N型不純物領域
18、25 空乏層幅制御用P型不純物領域
19 金属配線
21、24 N型不純物領域
22 Pウェル
23 リセット素子のゲート
26、27 フォトダイオード形成領域
101 シリコン窒化膜
R1〜R8 レジストパターン
103 表面酸化膜
113 ゲート酸化膜
104 Pウェル領域22を形成するためのイオン注入
105 空乏層幅制御用P型不純物領域18を形成するためのイオン注入
106 空乏層幅制御用N型不純物領域24を形成するためのイオン注入
107 N型不純物領域21を形成するためのイオン注入
108 ソース/ドレイン領域のエクステンション領域を形成するためのイオン注入
111 空乏層幅制御用P型不純物領域25を形成するためのイオン注入
109 空乏層幅制御用N型不純物領域17を形成するためのイオン注入
110 ソース/ドレインを形成するためのイオン注入

Claims (7)

  1. 第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板に形成された第2導電型の第1活性化領域と、前記半導体基板及び前記第1活性化領域上に形成された絶縁層と、を備え、前記半導体基板と前記第1活性化領域とが接する領域のうちの前記絶縁層との界面付近の領域の不純物濃度を所定の濃度にし、前記絶縁層との界面付近の領域の空乏層の幅を所定の厚みとした非埋め込み型フォトダイオードを有することを特徴とする固体撮像素子。
  2. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された第2導電型の第1活性化領域と、
    前記半導体基板及び前記第1活性化領域上に形成された絶縁層と、
    第2導電型であって前記第1活性化領域よりも不純物濃度が高く、前記第1活性化領域に全体を取り囲まれるように形成された第2活性化領域と、
    第2導電型であって前記第2活性化領域よりも不純物濃度が低く、前記第2活性化領域のうち前記絶縁層と接する領域の周囲を取り囲むように形成された第3活性化領域と、
    第1導電型であって前記半導体基板よりも不純物濃度が高く、前記第3活性化領域のうち前記絶縁層と接する領域の周囲を取り囲むように形成された第4活性化領域とを備えた非埋め込み型フォトダイオードを有することを特徴とする固体撮像素子。
  3. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された第2導電型の第1活性化領域と、
    前記半導体基板及び前記第1活性化領域上に形成された絶縁層と、
    第2導電型であって前記第1活性化領域よりも不純物濃度が高く、前記第1活性化領域に全体を取り囲まれるように形成された第2活性化領域と、
    第2導電型であって前記第2活性化領域よりも不純物濃度が低く、前記第2活性化領域のうち前記絶縁層と接する領域の周囲を取り囲むように形成された第3活性化領域と、
    第1導電型であって前記半導体基板よりも不純物濃度が高く、前記第3活性化領域のうち前記絶縁層と接する領域の周囲を取り囲むように形成されたウェル領域とを備えた非埋め込み型フォトダイオードを有することを特徴とする固体撮像素子。
  4. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された第2導電型の第1活性化領域と、
    前記半導体基板及び前記第1活性化領域上に形成されたLOCOS層と、
    第1導電型であって前記半導体基板よりも不純物濃度が高く、前記第1活性化領域のうち前記LOCOS層と接する領域の周囲を取り囲むように形成された第5活性化領域とを備えた非埋め込み型フォトダイオードを有することを特徴とする固体撮像素子。
  5. 第1導電型半導体基板に素子分離領域を選択的に形成する工程と、
    前記素子分離領域の端部に沿って配置された空乏層幅制御用第1導電型不純物領域を前記第1導電型半導体基板に形成する工程と、
    前記空乏層幅制御用第1導電型不純物領域の端部から隔てられた第2導電型不純物領域を前記第1導電型半導体基板に形成する工程と、
    前記第2導電型不純物領域の表層に配置され、前記空乏層幅制御用第1導電型不純物領域の端部に延伸された空乏層幅制御用第2導電型不純物領域を前記第1導電型半導体基板に形成する工程と、
    前記第2導電型不純物領域に内側に配置された高濃度第2導電型不純物領域を前記第1導電型半導体基板に形成する工程と、
    前記高濃度第2導電型不純物領域にコンタクトを形成する工程とを含むことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  6. 第1導電型半導体基板に素子分離領域を選択的に形成する工程と、
    前記素子分離領域から突き出すように配置された第1導電型ウェルを前記第1導電型半導体基板に形成する工程と、
    前記第1導電型ウェルの端部から隔てられた第2導電型不純物領域を前記第1導電型半導体基板に形成する工程と、
    前記第2導電型不純物領域の表層に配置され、前記第1導電型不純物領域の端部に延伸された空乏層幅制御用第2導電型不純物領域を前記第1導電型半導体基板に形成する工程と、
    前記第2導電型不純物領域に内側に配置された高濃度第2導電型不純物領域を前記第1導電型半導体基板に形成する工程と、
    前記高濃度第2導電型不純物領域にコンタクトを形成する工程とを含むことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
  7. 第1導電型半導体基板に素子分離領域を選択的に形成する工程と、
    前記素子分離領域下に配置された第1導電型ウェルを前記第1導電型半導体基板に形成する工程と、
    前記素子分離領域下に延伸され、第1導電型ウェルと接合するように配置された第2導電型不純物領域を前記第1導電型半導体基板のアクティブ領域に形成する工程と、
    前記第2導電型不純物領域の表層に配置された高濃度第2導電型不純物領域を前記第1導電型半導体基板のアクティブ領域に形成する工程と、
    前記第1導電型ウェルの表層に配置され、前記第2導電型不純物領域の周囲に配置された空乏層幅制御用P型不純物領域を前記第1導電型半導体基板に形成する工程と、
    前記高濃度第2導電型不純物領域にコンタクトを形成する工程とを含むことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
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