JP2005241625A - クロック生成装置、振動式ジャイロセンサ、ナビゲーション装置、撮像装置および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 発振回路3にて生成された励振信号S0に基づいて音叉型圧電振動片1を駆動する駆動信号S1を生成し、音叉型圧電振動片1の検出電極1cに発生した検出信号S2に基づいて角速度信号を得るとともに、発振回路3にて生成された励振信号S0をデバイダー7に入力することにより、計時用のクロック信号CKを生成する。
【選択図】 図1
Description
また、DSC(Digital Still Camera)やDVC(Digital Video Camera)などの撮像装置では、映像記録データに時刻データを取り入れるため、ジャイロセンサに加えて、時刻およびカレンダ機能を有するRTC(Real Time Clock)モジュールを搭載したものもある。
さらに、特許文献3には、測位時のGPS信号の受信に用いる衛星の捕捉時間を短縮するために、RTCからの現在時刻および記憶部に保存された測位計算結果や航法メッセージを用いることにより、現在時刻の可視衛星を容易に判定する方法が開示されている。
そこで、本発明の目的は、時刻情報を生成することを可能としつつ、角速度を検出することが可能なクロック生成装置、振動式ジャイロセンサ、ナビゲーション装置、撮像装置および電子機器を提供することである。
これにより、計時用のクロック信号を生成するために、振動式ジャイロセンサの圧電振動子を用いることが可能となる。このため、時刻情報を生成するために、振動式ジャイロセンサとは別にRTCモジュールを搭載する必要がなくなり、機器の大型化および高価格化を抑制しつつ、時刻およびカレンダ機能および角速度検出機能の双方を持たせることが可能となる。
これにより、振動式ジャイロセンサの振動子を用いることで、計時用のクロック信号を生成することを可能としつつ、角速度を検出することが可能となる。このため、時刻情報を生成するために、振動式ジャイロセンサとは別にRTCモジュールを搭載する必要がなくなり、時刻およびカレンダ機能および角速度検出機能の双方を持たせた場合においても、機器の大型化および高価格化を抑制することが可能となる。
これにより、振動子の励振周波数が可聴帯域に入ることを防止しつつ、振動式ジャイロセンサの小型化を図ることが可能となるとともに、カウンタを並べて配置することで、1Hzの信号を生成することが可能となり、時刻情報の更新に必要なクロック信号を容易に生成することが可能となる。
これにより、圧電効果または静電力によって振動子を励振させることができ、励振方向と直角の方向に作用するコリオリ力を検出することができる。このため、振動式ジャイロセンサの小型化を図りつつ、角速度を求めることができる。
これにより、圧電振動子の共振周波数の精度を向上させることが可能となり、振動式ジャイロセンサから計時用のクロック信号を生成した場合においても、時刻精度を向上させることが可能となる。
また、本発明の一態様に係る振動式ジャイロセンサによれば、前記静電振動子は表面マイクロマシン加工振動子であることを特徴とする。
これにより、微細加工技術を用いることで振動式ジャイロセンサを構成することができ、振動式ジャイロセンサの小型化を図ることができる。
これにより、マイクロマシン加工技術を用いることで、静電振動子を基板上に一体的に形成することが可能となり、振動式ジャイロセンサの小型化を図ることができる。
これにより、振動式ジャイロセンサとは別にRTCモジュールを搭載することなく、時刻およびカレンダ機能および角速度検出機能の双方を持たせることが可能となる。
これにより、振動式ジャイロセンサの圧電振動子を用いることで、計時用のクロック信号を生成することを可能としつつ、角速度の検出動作を停止させることが可能となる。このため、角速度検出機能が不要となった場合においても、省電力化を図りつつ、時刻およびカレンダ機能を発揮させることが可能となる。
これにより、時刻およびカレンダ機能および角速度検出機能の双方を電子機器に持たせた場合においても、振動式ジャイロセンサとRTCモジュールとを個々に実装する必要がなくなる。このため、振動式ジャイロセンサとRTCモジュールとを基板上の実装する際の実装面積の増大を抑制することが可能となり、電子機器の小型・低価格化を図ることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る振動式ジャイロセンサの構成を示すブロック図である。
図1において、振動式ジャイロセンサには、音叉型圧電振動片1、音叉型圧電振動片1を励振させる励振回路2、音叉型圧電振動片1が角速度ωで回転した時に振動Bに作用したコリオリ力Fを検出する検出回路9、検出回路9からの出力に基づいて角速度信号Joutを生成する検出出力回路14および音叉型圧電振動片1を励振させる励振信号S0に基づいて計時用のクロック信号を生成するクロック出力回路5が設けられている。
図2において、音叉型圧電振動片1には、例えば、X軸方向に延伸された1対の振動腕が設けられている。なお、音叉型圧電振動片1は、水晶などの圧電材料の平板を音叉型に切り出すことによって形成することができる。
そして、振動腕のZ軸方向に直交する面には、振動Bにコリオリ力Fが作用することによって生成された検出信号S2を出力する検出電極1cが設けられている。また、振動腕のY軸方向に直交する面には、音叉型圧電振動片1を駆動するための駆動信号S1を入力する駆動電極1aが設けられるとともに、検出信号S2をモニタするためのフィードバック信号S3を出力するフィードバック用電極1bが設けられている。
また、発振回路3にて生成された励振信号S0は、バッファ6を介してデバイダー7に入力される。ここで、デバイダー7にはカウンタが設けられ、励振信号S0をデバイダー7にて分周することにより、計時用のクロック信号CKを生成することができる。例えば、音叉型圧電振動片1の共振周波数が32.768×kHzに設定されているものとすると、15個のカウンタを並べることにより、クロック信号CKとして1Hzの信号を生成することができ、1秒ごとのカウント動作を行わせることができる。
ここで、振動式ジャイロセンサを励振させる励振信号S0に基づいて計時用のクロック信号CKを生成することにより、計時用のクロック信号CKを生成するために、振動式ジャイロセンサの音叉型圧電振動片1を用いることが可能となる。このため、時刻および日付情報を生成するために、振動式ジャイロセンサとは別にRTCモジュールを搭載する必要がなくなり、機器の大型化およびコストアップを抑制しつつ、時刻およびカレンダ機能および角速度検出機能の双方を持たせることが可能となる。
また、音叉型圧電振動片1の共振周波数を32.768×NkHzに設定することにより、音叉型圧電振動片1の共振周波数が可聴帯域に入ることを防止しつつ、振動式ジャイロセンサの小型化を図ることが可能となるとともに、カウンタを並べて配置することで、1Hzの信号を生成することが可能となり、時刻情報を容易に生成することが可能となる。例えば、N=2、3、4・・・とした場合、それに対応してカウンタの個数を増加させることで、1Hzの信号を生成することが可能となる。
図3において、図2の検出回路9および検出出力回路14の代わりに、検出回路9´および検出出力回路14´が設けられている。そして、検出回路9´には、図2のIV変換アンプ10、ACアンプ11、90度位相シフタ12および同期検波器13の代わりに、IV変換アンプ10´、ACアンプ11´、90度位相シフタ12´および同期検波器13´が設けられている。また、検出出力回路14´には、図2のローパスフィルタ15および出力アンプ16の代わりに、ローパスフィルタ15´および出力アンプ16´が設けられている。
これにより、音叉型圧電振動片1を励振させる励振信号S0に基づいて計時用のクロック信号CKを生成することを可能としつつ、角速度の検出動作を停止させることが可能となる。このため、角速度検出機能が不要となった場合においても、省電力化を図りつつ、時刻およびカレンダ機能を発揮させることが可能となる。
図4において、ナビゲーション装置には、自己の位置を検出するための位置検出器21、所定地域の地図データを取得する地図データ取得部26、ナビゲーション装置の各種操作を行う操作スイッチ27、自己の現在位置を地図上に重ねて表示可能な表示装置29およびこれらを連携させて全体的な制御を行う制御回路28が設けられている。
また、位置検出器21には、GPS受信機23、振動式ジャイロセンサ24および距離センサ25が設けられ、GPS受信機23には、GPS衛星からの電波を受信するアンテナ22および測位時のGPS信号の受信に用いるGPS衛星を捕捉する衛星捕捉部23aが設けられている。
また、振動式ジャイロセンサ24および距離センサ25を用いることにより、自己の進む方角および距離を算出することが可能となり、自立航法にて自己の現在位置を算出することができる。このため、トンネルなどでGPS信号が受信できなくなった場合においても、自己の現在位置を把握することが可能となるとともに、自己の現在位置の算出精度を向上させることが可能となる。
さらに、振動式ジャイロセンサ24から出力されたデータ信号Doutが制御回路28に入力されると、目的地への誘導などにおいて、到着時刻予想などの演算を行うことができるそして、到着予想時刻が算出されると、自己の現在位置が含まれる地図を地図データ取得部26から取り出し、自己の現在位置がマーキングされた地図を到着予想時刻とともに表示装置29に表示させることができる。
図5において、レンズ31を介して入射した被写体の光学像はCCD33の撮像面上に結像される。そして、CCD33の撮像面上に結像された光学像は画像信号に光電変換され、A/Dコンバータ34にてデジタル化される。そして、デジタル化された画像信号は、画像処理回路35にて画像処理された後、画像メモリ36に記憶されるとともに、表示部41に表示される。また、画像処理回路35にて画像処理された信号は、記録データインターフェース39を介して記録媒体38に送られ、記録媒体38に保存することができる。なお、DSCの場合、記録データインターフェース39としてカードインターフェース、記録媒体38としてメモリカードなどを用いることができる。また、DVCの場合、記録データインターフェース39および記録媒体38として磁気テープなどを用いることができる。
これにより、振動式ジャイロセンサ40で検出された検出信号S2に基づいて手振れ補正を行うことが可能となり、手振れと被写体動作の判別を容易化することが可能となるとともに、振動式ジャイロセンサ40とは別にRTCモジュールを撮像装置に搭載することなく、時刻および日付情報を生成することが可能となる。このため、撮像装置の大型化および高価格化を抑制しつつ、時刻およびカレンダ機能を持たせることが可能となるとともに、手振れ補正を精度よく行うことが可能となる。
そして、手振れ補正をオフする場合、振動式ジャイロセンサ24として図3の構成を用いることにより、音叉型圧電振動片1を励振させる励振信号S0に基づいてデータ信号Doutを生成することを可能としつつ、角速度の検出動作を停止させることが可能となる。このため、時刻および日付情報が取り入れられた画像を表示部41に表示させたり、記録媒体38に保存させたりすることを可能としつつ、省電力化を図ることが可能となる。
図6において、振動式ジャイロセンサには、静電振動子51、静電振動子51を励振させる励振回路52、静電振動子51が角速度ωで回転した時に振動Bに作用したコリオリ力Fを検出する検出回路59、検出回路59からの出力に基づいて角速度信号Jout2を生成する検出出力回路64および静電振動子51を励振させる励振信号S10に基づいて計時用のクロック信号を生成するクロック出力回路55が設けられている。
図7において、静電振動子51には、質量体として作用するボディ74が設けられるとともに、ボディ74を支持する基板70が設けられている。ここで、基板70上には、支持アンカー71a〜71dが形成されるとともに、ボディ74の四隅には、たわみ部73a〜73dがそれぞれ形成されている。そして、ボディ74は、たわみ部73a〜73dを介して支持アンカー71a〜71dに接続され、基板70に対して水平方向に揺動できるように基板70上に懸垂されている。ここで、ボディ74の1対の辺には、ボディ74の振動方向に突き出るように可動フィンガ76b、76cがそれぞれ接続され、ボディ74の残りの1対の辺には、コリオリ力Fの検出方向に突き出るように可動フィンガ76a、76dがそれぞれ接続されている。
また、発振回路53にて生成された励振信号S10は、バッファ56を介してデバイダー57に入力される。ここで、デバイダー57にはカウンタが設けられ、励振信号S10をデバイダー57にて分周することにより、計時用のクロック信号CK2を生成することができる。例えば、静電振動子51の共振周波数が32.768×kHzに設定されているものとすると、15個のカウンタを並べることにより、クロック信号CK2として1Hzの信号を生成することができ、1秒ごとのカウント動作を行わせることができる。
また、静電振動子51として表面マイクロマシン加工振動子を用いることにより、微細加工技術を用いることで振動式ジャイロセンサを構成することができ、振動式ジャイロセンサの小型化を図ることができる。
Claims (12)
- 振動式ジャイロセンサを励振させる励振信号に基づいて計時用のクロック信号を生成することを特徴とするクロック生成装置。
- 振動子を励振させる励振手段と、
前記振動子の励振方向と直角の方向に作用するコリオリ力を検出する検出手段と、
前記振動子を励振させる励振信号に基づいて計時用のクロック信号を生成するクロック生成手段とを備えることを特徴とする振動式ジャイロセンサ。 - 前記振動子の共振周波数は32.768×N(Nは正の整数)kHzであることを特徴とする請求項2記載の振動式ジャイロセンサ。
- 前記振動子は圧電振動子または静電振動子であることを特徴とする請求項2または3記載の振動式ジャイロセンサ。
- 前記圧電振動子は水晶振動子であることを特徴とする請求項4記載の振動式ジャイロセンサ。
- 前記静電振動子は表面マイクロマシン加工振動子であることを特徴とする請求項4記載の振動式ジャイロセンサ。
- 前記表面マイクロマシン加工振動子は、
基板に対して水平方向に揺動できるように前記基板上に懸垂されたボディと、
前記基板に対して水平な第1の方向に突き出るように前記ボディに設けられた第1の可動フィンガと、
前記第1の方向と直交する方向に突き出るように前記ボディに設けられた第2の可動フィンガと、
前記第1の可動フィンガとかみ合うように前記基板に固定された第1の固定フィンガと、
前記第2の可動フィンガとかみ合うように前記基板に固定された第2の固定フィンガとを備えることを特徴とする請求項6記載の振動式ジャイロセンサ。 - 前記クロック生成手段は、
時刻情報を出力する時刻情報出力手段と、
日付情報を出力する日付情報出力手段とを備えることを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項記載の振動式ジャイロセンサ。 - 前記検出手段を選択して動作を停止させる停止手段を備えることを特徴とする請求項2〜8のいずれか1項記載の振動式ジャイロセンサ。
- 請求項2〜9のいずれか1項記載の振動式ジャイロセンサが用いられていることを特徴とする電子機器。
- GPS衛星から送信されるGPS信号を受信するGPS受信機と、
所定地域の地図データを取得する地図データ取得手段と、
振動子を励振させる励振信号に基づいて計時用のクロック信号を生成する振動式ジャイロセンサと、
前記GPS受信機で受信されたGPS信号または前記振動式ジャイロセンサで検出された検出信号に基づいて測位を行う測位手段と、
前記振動式ジャイロセンサから出力されたクロック信号に基づいて時刻または日付情報を生成する時間情報生成手段と、
前記時間情報生成手段にて生成された時刻情報に基づいて前記GPS衛星を捕捉させる衛星捕捉手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。 - 撮像を行う撮像素子と、
振動子を励振させる励振信号に基づいて計時用のクロック信号を生成する振動式ジャイロセンサと、
前記振動式ジャイロセンサで検出された検出信号に基づいて前記撮像素子で撮像された画像の手振れ補正を行う手振れ補正手段と、
前記振動式ジャイロセンサから出力されたクロック信号に基づいて時刻または日付情報を生成する時間情報生成手段とを備えることを特徴とする撮像装置。
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