JP2005240389A - マグネット式脱着器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 マグネット式脱着器具において、永久磁石の磨耗を防止して、永久磁石のめっきが剥がれるのを防止するとともに、永久磁石による吸着力を強めたり弱めたりする操作をより確実に行う。
【解決手段】 永久磁石2と、円柱状外面を有し、互いは所定の間隔をあけて永久磁石2の各磁極に面接触状態で固定されている一対の磁性体ブロック7、7と、一対の磁性体ブロック7、7の外面に面接触した状態で、互いは所定の間隔をあけて配置されている一対の外周磁性体13、13と、一対の外周磁性体13、13が一対の磁性体ブロック7、7を架橋する位置から架橋しなくなる位置まで、永久磁石2および一対の磁性体ブロック7、7と一対の外周磁性体13、13とを相対回転させる把手4とを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明はマグネット式脱着器具に関する。
通常、物品を簡単に止着する部材として、物品の磁性体部分を永久磁石の磁力により吸着させ、この吸着力によって物品を支持するマグネット式止着具や、ドアの開放位置に永久磁石を設置するとともに、ドアに磁性体を設けて、このドアを開放位置において吸着させて支持するドアストッパなどが知られている。
しかし、これら止着具の吸着力は、磁性体に対する永久磁石の磁力のみに頼ったものであるから、あまりに磁力が強すぎると、吸着力向上には都合が良いが、取り外す場合には大きな力を要し、実用上、好適ではない。
一方、磁力を弱くすれば、吸着力そのものが弱くなるので、僅かな外力でも物品の止着状態が解かれてしまい、止着具としての機能が有効に発揮されなくなる。
したがって、これら永久磁石を用いた止着具は、ドアストッパなどのような大型物品や電気スタンドのような確実に支持しなければならないものには、あまり適用性がないという問題があった。
そこで、本願出願人は、強力な吸着力を有するにも拘わらず、取り外すときは吸着力を極端に弱めて簡単に取り外せるようにしたマグネット式脱着器具を提案した(特許文献1)。
このマグネット式脱着器具の一例として説明されているドアストッパは、図19および図20に示すように、支持体3と、支持体3に固定されているとともに、円柱状の内面を有する一対の外周磁性体5、5と、外周磁性体5、5の内面に面接触するように構成されている円筒状ケーシング6aを有する非磁性体製の保持具6と、円筒状ケーシング6aに収容されているとともに、端面1にNS極があらわれるようにされた円柱状の永久磁石2と、保持具6を介して、永久磁石2を一対の外周磁性体5、5に対して回転させる把手4とを有する。
このような構成によれば、図19(a)に示すように、把手4によって永久磁石2を一対の外周磁性体5、5に対して回転させ、永久磁石2のN極S極を、それぞれの外周磁性体5側に、別々に位置させることにより、N極から出た磁力線が一方の外周磁性体5、他方の外周磁性体5を介してS極に入るようにすることで、吸着力を強くすることができる。また、図19(b)に示すように、把手4によって永久磁石2を一対の外周磁性体5、5に対して回転させ、外周磁性体5によって永久磁石2のN極S極を架橋させることで、磁力線がそれぞれの外周磁性体5内を通るようにし、外周磁性体5の外部に出る磁力線を減少させて、吸着力を弱めることができる。
特開2003−148029号
上記のドアストッパにおいて、永久磁石2を把手4により回転自在に支持する構成として、従来では図20に示すように、一端側に円筒状ケーシング6a、他端側に角柱状の支持部6bを有する保持具6における角柱状の支持部6bを、把手4の基部に形成した嵌合孔4aに嵌合させていた。
このような構造にするのは、永久磁石2そのものに把手4を取り付けると、図20において長さLで示すように、構造上長い磁石が必要となるほか、永久磁石2そのものを外周磁性体5、5に対して接触状態で回転させる必要があるからであり、このように、永久磁石2を外周磁性体5の内面に接触させた状態で回転させると、回転時の摩擦により、永久磁石2のめっきが剥がれてしまうことがある。
このように、永久磁石2のめっきが剥がれてしまうと、永久磁石2に錆が発生することがあり、永久磁石2の磁力の低下を招く恐れがある。
そこで、長さの短い円柱状の永久磁石2を円筒状ケーシング6aに収容し、この円筒状ケーシング6aを永久磁石2の保護ケースとして機能させるとともに、他端側の角柱部6bを操作端として把手4に係合させることで上記問題の解消を図ることとしたのである。
しかしながら、上記構造のマグネット式ドアストッパは、永久磁石2の周囲を非磁性体の円筒状ケーシング6aにて囲んでいるので、永久磁石2と外周磁性体5、5との間に、磁力線が漏洩し得る隙間ができることになり、この隙間から磁力線が漏洩すると、図19(a)に示すように、吸着力が強くなるように把手4を操作しても、吸着力が所望の強さまで強くならない。一方、図19(b)に示すように、吸着力が弱くなるように把手4を操作しても、吸着力が残存し、この残存吸着力に抗してドアの吸着状態を解消するのにある程度の力を要するという問題があった。
これに対し、円筒状ケーシング6aが永久磁石2の磁力に影響を与えないように、円筒状ケーシング6aの肉厚をできるだけ薄くすることも行われるが、このような薄いケーシング6aを、例えば、削り出しなどで精度良く製造するには非常に手間がかかり、また、高価になりすぎるといった問題がある。
そこで本発明はこのような問題を解決し、マグネット式脱着器具において、永久磁石の磨耗を防止して、永久磁石のめっきが剥がれるのを防止するとともに、永久磁石による吸着力を強めたり弱めたりする操作をより確実に行うことを目的とする。
上記課題を解決するため請求項1記載の発明は、永久磁石と、円柱状外面を有し、互いは所定の間隔をあけて前記永久磁石の各磁極に面接触状態で固定されている一対の磁性体ブロックと、前記一対の磁性体ブロックの外面に面接触した状態で、互いは所定の間隔をあけて配置されている一対の外周磁性体と、前記一対の外周磁性体が前記一対の磁性体ブロックを架橋する位置から架橋しなくなる位置まで、前記永久磁石および前記一対の磁性体ブロックと前記一対の外周磁性体とを相対回転させる把手とを有するものである。
このような構成によれば、永久磁石に磁性体ブロックが直接固定され、この磁性体ブロックの外面が外周磁性体の内面と接触しながら相対回転するので、永久磁石の磨耗を防止して永久磁石のめっきが剥がれるのを防止することができるとともに、永久磁石が磁性体ブロックを介して外周磁性体に接触していることで、永久磁石と外周磁性体との間に磁力線が漏洩し得る隙間ができず、永久磁石と外周磁性体とが接触しているのと同等の効果を得ることができるので、吸着力を強めたり弱めたりする操作をより確実に行うことができる。
以上のように本発明によれば、永久磁石に磁性体ブロックが直接固定され、この磁性体ブロックの外面が外周磁性体の内面と接触しながら相対回転するので、永久磁石の磨耗を防止して永久磁石のめっきが剥がれるのを防止することができるとともに、永久磁石が磁性体ブロックを介して外周磁性体に接触していることで、永久磁石と外周磁性体との間に磁力線が漏洩し得る隙間ができず、永久磁石と外周磁性体とが接触しているのと同等の効果を得ることができるので、吸着力を強めたり弱めたりする操作をより確実に行うことができる。
本発明のマグネット式脱着器具の実施の形態の一例として、マグネット式ドアストッパを説明する。図1はドアストッパの分解斜視図、図2は組立状態を示す側面図、図3は図2のA−A線矢視断面図、図4は図3のB−B線矢視部分断面図、図5は図3のC−C線矢視断面図を示す。なお、図19および図20で説明したものと同様のものには、同じ符号を付すことでその詳細な説明を省略する。
本実施の形態のマグネット式ドアストッパは、図1〜図5に示すように、端面21にNS極があらわれるようにされた角柱状の永久磁石2と、図3に仮想線で示す円8の一部をなす円柱状の外面を有し、互いは所定の間隔をあけて永久磁石2の各磁極の側面2Nおよび2Sに面接触状態で固定されている一対の磁性体ブロック7、7と、この磁性体ブロック7、7の外面7b、7bに面接触した状態で、互いは所定の間隔をあけて配置されている一対の外周磁性体13、13と、外周磁性体13、13および後述する把手4を支持する支持体3と、永久磁石2および磁性体ブロック7、7を支持するとともに、支持体3に回動可能に支持され、永久磁石2および磁性体ブロック7、7を外周磁性体13、13に対して回転させる非磁性体製の把手4とを有する。
磁性体ブロック7、7は、磁性体ブロック7、7および永久磁石2を共通して貫通するピン孔9に非磁性体ピン10を挿通することにより永久磁石2に固定されている。また、磁性体ブロック7、7には、永久磁石2よりも軸方向に長い延長部分7a、7aが形成されており、この延長部分7a、7aは、後述する把手4の基部4cにおける嵌合孔4a、4aにはめ込まれている。
把手4は、円筒状の基部4cと、基部4cの外面から径方向外側向きに突出して形成されている操作部4bとを有し、基部4cの端面に形成されている嵌合孔4a、4aには、永久磁石2に取り付けられた状態の磁性体ブロック7、7の延長部分7a、7aがはめ込まれている。この状態の延長部分7a、7aと基部4cの外面とに形成した共通の貫通孔12に非磁性体ピン10が挿通されることで、把手4と磁性体ブロック7、7とが固定されている。これにより、操作部4bを基部4cの周方向に回転することで、永久磁石2および磁性体ブロック7、7を一体的に回転させることができる。
把手4の基部4cには、上記の貫通孔12を利用して、操作部4bの回動範囲を規制するストッパ4sが設けられており、このストッパ4sが、後述する支持体3における開口部3wの縁に接触することで、操作部4bの回動範囲を規制することができる。
なお、このストッパ4sは、把手4における左右のどちら側にも取り付けることが可能とされており、これにより、操作部4bの回動方向を左側または右側に、適宜に変更することができるので、本実施の形態のマグネット式ドアストッパを、右開きのドアに適用しても、左開きのドアに適用しても、扉が邪魔になって操作部4bの操作性が悪くなることを防止することができる。また、操作部4bの先端は、正面視してほぼ三角形状に形成されており、これにより、荷物などで使用者の両手が塞がっている場合でも、足先で操作部4bを容易に回動させることができ、また、使用者が操作のために体を屈める必要がない。
把手4は、基部4cが後述する支持体3の本体部3h内に収容され、かつ、操作部4bが本体部3hに形成されている開口部3wから突出している状態で、支持体3に回動可能に支持されている。
外周磁性体13、13は、マグネット式ドアストッパの中心軸32に対して、例えば、左右対称に配置され、かつ、磁性体ブロック7、7の外面7b、7bに接触している状態で配置されている。この外周磁性体13、13には、中心軸32の方向に沿って所定長さの貫通スリット13a、13aが形成されており、後述する支持体3における係合突起31a、31aがこの貫通スリット13a、13aに差し込まれた状態で、外周磁性体13、13は支持体3に支持されている。
支持体3は、図1に示すように、縦に二つ割りとされており、一方側の脚部3aに設けられている丸孔3b、3bにボルト3c、3cを挿通し、この挿通したボルト3c、3cを、他方側の脚部3aに形成されているネジ孔3d、3dにねじ込んで締め付けることで、一体化するようにされている。
支持体3の本体部3hは円筒形に形成されており、この本体部3h内に、永久磁石2、磁性体ブロック7、7、外周磁性体13、13および把手4の基部4cを収容することができる。本体部3hの一方側の端面には、外周磁性体13、13の断面形状に対応する円弧形状の貫通孔3g、3gが形成されており、他方側の外面には開口部3wが形成されている。
本体部3hの内面31には、中心軸32に対して左右対称に係合突起31a、31a(図3、図5参照)が形成されており、外周磁性体13、13を支持体3の本体部3h内に収容する際には、係合突起31a、31aを外周磁性体13、13の貫通スリット13a、13aにはめ込みつつ、一方側の脚部3aと他方側の脚部3aとを一体化するが、このとき、本体部3hに形成されている貫通孔3g、3gから外周磁性体13、13の端面13b、13bが突出するようにして、吸着面13cが本体部3hから露出するようにする。
永久磁石2と磁性体ブロック7、7とを支持している状態の把手4、および外周磁性体13、13を、一方側の脚部3aと他方側の脚部3aとにより挟み込んだ状態で、ボルト3c、3cにより、一方側の脚部3aと他方側の脚部3aとを一体化することで、マグネット式ドアストッパが構成されている。なお、16は、吸着面13cに対面する位置に配置されている磁性金属板である。また、上記においては、支持体3および把手4は、いずれも非磁性体で形成されているが、磁力に影響を与えない材料としては、例えば硬質プラスチック、セラミックで形成することが好ましい。
本実施の形態のマグネット式ドアストッパが上記のように構成されていることで、把手4により、外周磁性体13、13が磁性体ブロック7、7を架橋する位置から架橋しなくなる位置まで、永久磁石2および磁性体ブロック7、7を、外周磁性体13、13に対して回動させることができる。
これにより、把手4における操作部4bを、図6(a)に示すように倒すことで、外周磁性体13、13を永久磁石2のN極S極の間に架橋させることができ、これにより、磁力線がそれぞれの外周磁性体13内を通るようにし、外周磁性体13の外部に出る磁力線を減少させて、吸着力を弱めることができる。
また、把手4における操作部4bを、図6(b)に示すように直立させることで、外周磁性体13、13を永久磁石2のN極S極の間に架橋させないようにすることができ、これにより、N極から出た磁力線が、一方の外周磁性体13および他方の外周磁性体13を介してS極に入るようにして、吸着力を強めることができる。
なお、外周磁性体13、13が磁性体ブロック7、7を架橋する位置と、外周磁性体13、13が磁性体ブロック7、7を架橋しない位置との切り替えは、操作部4bを90度回転させるごとに行うことができ、上述したように、把手4の基部4cにストッパ4sを設け、操作部4bを回動させる時に、このストッパ4sが支持体3の開口部3wにおける縁に接触するようにすることで、操作部4bが回動方向に90度以上回転しないようにし、上記の切り替えを容易に行うことができるようにされている。
次に、上記マグネット式ドアストッパの作動について説明する。このマグネット式ドアストッパは、図7に示すように、支持体3が開いたドア14の開放位置に、かつ、吸着面13c、13cがドア14に設けられている磁性金属板16に正対するようにして床面15に固定されている。
開いたドア14をそのまま保持しようとするときは、把手4の操作部4bを、図6(b)に示すように直立させ、磁性体ブロック7、7をそれぞれの外周磁性体13側に回転移動させて、外周磁性体13、13が永久磁石2のN極S極の間に架橋しない状態にし、N極から出た磁力線が一方の外周磁性体13および他方の外周磁性体13を介してS極に入るようにすることで吸着力が強める。これにより、開いたドアはマグネット式ドアストッパによりしっかりと吸着固定され、開放状態を強固に維持することができる。
このとき、磁性体ブロック7、7は永久磁石2と接触した状態で固定され、また、磁性体ブロック7、7は外周磁性体13と接触しているので、永久磁石2の回転時における磨耗を確実に防止し、永久磁石2のめっきが剥がれることを防止することができる。さらに、永久磁石2が磁性体ブロック7、7を介して外周磁性体13、13に接触していることで、永久磁石2と外周磁性体13、13との間に磁力線が漏洩し得る隙間ができず、永久磁石2と外周磁性体13、13とが接触しているのと同等の効果を得ることができるので、吸着力を所定の強さにまで確実に強めることができる。
また、開放状態を解いて、ドア14を閉める場合は、把手4における操作部4bを、図6(a)に示すように倒し、外周磁性体13、13が永久磁石2のN極S極の間を架橋するようにして、磁力線がそれぞれの外周磁性体13内を通るようにし、外周磁性体13の外部に出る磁力線を減少させて吸着力を弱める。そして、ドア14の開放状態を解く。
このとき、上述したように、磁性体ブロック7、7は永久磁石2と接触した状態で固定され、また、磁性体ブロック7、7は外周磁性体13と接触しているので、永久磁石2の回転時における磨耗を確実に防止し、永久磁石2のめっきが剥がれることを防止することができる。さらに、永久磁石2が磁性体ブロック7、7を介して外周磁性体13、13に接触していることで、永久磁石2と外周磁性体13、13との間に磁力線が漏洩し得る隙間ができず、永久磁石2と外周磁性体13、13とが接触しているのと同等の効果を得ることができるので、吸着力を十分に弱めることができる。
なお、上記の実施の形態における永久磁石2の形状として角柱状のものを示したが、端面21にNS極があらわれていれば、図8に示すような円柱状の永久磁石2を用いることもできる。この場合、永久磁石2の外面に接触する磁性体ブロック7、7は、永久磁石2の外面と面接触が可能な湾曲形状とする。また、磁性体ブロック7、7に対する外周磁性体13、13が、図9および図10に示すように、磁性体ブロック7、7周りを回転できるような構成としても良い。
さらに、上記においては、床15に立設する形式のドアストッパについて説明したが、図11に示すように、土台部3eを支持体3の後端側に設け、壁面(図示は省略)に取り付けるようにすることもできる。この場合、壁面の適当な高さの位置にマグネット式ドアストッパを取り付けることが出来るので、例えば、ドアのノブ近傍の壁面に取り付けると、把手4の操作がより容易となる。なお、図11に示した形態のものは、土台部3eの形状が異なるだけで他の部分の構造は図1〜図7に示したものと同じであるので、同一部分には同一符号を付すことによってその詳細な説明を省略している。
以上、マグネット式ドアストッパについて説明したが、本発明のマグネット式脱着器具は、その構造的特徴により、永久磁石の吸着力を強めたり、弱めたりすることを容易に行えるので、例えば、電気スタンドの脱着器具や物品の止着具としても使用できる。以下においては、その例を説明するが、図1〜図5にて説明したものと同様のものには同じ符号を付すことで、その詳細な説明を省略する。
図12〜図15を参照しながら、マグネット式脱着器具としての、各種物品の脱着器具を説明する。
図12に示すように、脱着器具において、永久磁石2は、その端面21にNS極があらわれるように配置されており、この永久磁石2のそれぞれの極に対応する外側面2Nおよび2Sには、磁性体ブロック7、7が固定されている。また、磁性体ブロック7、7の軸方向一端部には、非磁性体よりなるつまみ20が嵌合されている。そして、この磁性体ブロック7、7は、外周磁性体22、22の内面に接触した状態で、この外周磁性体22、22に支持されている。
外周磁性体22、22には、磁性体ブロック7、7の外面と面接触ができるように、半円溝22a、22aが形成されており、この半円溝22a、22aに、永久磁石2および磁性体ブロック7、7が嵌り込んでいる状態で、永久磁石2、磁性体ブロック7、7および外周磁性体22、22が、ケース24内に収納されている。なお、二つの外周磁性体22、22の間には非磁性体よりなる板状の介在物23、23が配置されており、これにより、外周磁性体22、22どうしが非接触状態とされている。
つまみ20により、磁性体ブロック7、7および永久磁石2を回転させ、図13(a)に示すように、それぞれの外周磁性体22が永久磁石2のN極S極の間を架橋するようにすることで、磁力線がそれぞれの外周磁性体22内を通るようにし、外周磁性体22の外部に出る磁力線を減少させて吸着力を弱めることができる。
また、つまみ20により、磁性体ブロック7、7および永久磁石2を回転させ、図13(b)に示すように、外周磁性体22、22が永久磁石2のN極S極の間に架橋しない状態にし、N極から出た磁力線が一方の外周磁性体22および他方の外周磁性体22を介してS極に入るようにすることで吸着力を強めることができる。なお、この場合、吸着面25は、図13(b)に示すように外周磁性体22の側面とされる。
したがって、図示のように、ケース24の上面25dにソケット31を設け、例えば、図14に示すように、電気スタンド30を取り付ければ、磁性体上であれば、電気スタンド30の取り付けおよび取り外しを容易に行うことができる。
なお、上記において、ソケット31に任意の物品を取り付け可能としておけば、電気スタンド30のほか、図15に示すように工作物Gの表面粗さゲージ32など、他の工具を適宜に取り付けることも可能となり汎用性が増す。
次に、図16〜図18を参照しながら、マグネット式脱着器具としての物品の止着具を説明する。
図16〜図18に示すように、物品の止着具は、端面21にNS極があらわれるようにされた角柱状の永久磁石2と、非磁性体ピン10により永久磁石2に固定されている一対の磁性体ブロック7、7と、一対の外周磁性体13、13と、永久磁石2に固定されている状態の磁性体ブロック7、7を外周磁性体13、13に対して回転可能に支持する把手43と、永久磁石2および磁性体ブロック7、7を支持している把手43、および外周磁性体13、13、を収納するケーシング40とを有する。
把手43は、操作部44と、永久磁石2および磁性体ブロック7、7を回転可能に支持する支持部45とからなり、支持部45の一方側の端面には嵌合孔45a、45aが形成されており、この嵌合孔45a、45aに、磁性体ブロック7、7における延長部分7a、7aがはめ込まれる。また、支持部45の他方側の端面には、中央に切欠部(図示は省略)を有する外部突起部45bが形成されており、支持部45がケーシング40内に収納された状態のときに、この外部突起部45bにおける切欠部に、後述するケーシング40の開口部41cを通って、操作部44の先端部44aが挿し込まれる。これにより、操作部44aを回動させることで、永久磁石2および磁性体ブロック7、7を支持している支持部45を回転させることができる。
ケーシング40は、互いに嵌合可能な上部41と底部42とを有している。上部41は、大径部41aと小径部41bとからなり、大径部41aの外面には、物品を吊り下げるためのフック19が設けられている。また、小径部41bの外面には、把手43における操作部44を回動させるための開口部41cが周方向に形成されている。
一方、底部42は、円筒部42aと底板部42bとからなり、底板部42bには、外周磁性体13、13の断面形状に対応した円弧形状の貫通孔42c、42cが形成されており、円筒部42aが外周磁性体13、13を保持する際に、この貫通孔42c、42cから外周磁性体13、13の端面13b、13bを露出させることができる。
ケーシング40における上部41と底部42とは、ボルト46により互いに固定され、これにより、永久磁石2および磁性体ブロック7、7が回転するときに、外周磁性体13、13が共回りしないようにされている。このようにして、物品の止着具が構成されている。
このような構成において、操作部44を、図18に示す範囲Sだけ回動させることで吸着力を強めたり弱めたりすることができる。これにより、吸着力を強めれば、フック19に物品を吊り下げることができ、吸着力を弱めれば、物品の止着具を磁性金属板47より容易に取り外すことができる。
本発明の実施の形態であるマグネット式脱着器具としてのドアストッパの分解斜視図である。 図1におけるドアストッパの組立状態を示す側面図である。 図2のA−A線矢視断面図である。 図3のB−B線矢視部分断面図である。 図3のC−C線矢視断面図である。 磁性体ブロックと外周磁性体との相対関係を説明する説明図であって、(a)は架橋により吸着力を弱めた場合、(b)は架橋しないことにより吸着力を強めた場合の説明図である。 本発明におけるマグネット式ドアストッパの使用状態を示す斜視図である。 マグネット式ドアストッパの他の構成例を示す要部分解斜視図である。 本発明におけるマグネット式ドアストッパの他の構成例の要部断面図である。 図9に示したマグネット式ドアストッパの作動説明図である。 本発明におけるマグネット式ドアストッパのさらに他の構成例の斜視図である。 マグネット式の物品の脱着器具の分解斜視図である。 図12に示した物品の脱着器具の使用状態を説明する断面図であり、(a)は、架橋により吸着力を弱めた場合、(b)は架橋しないことにより吸着力を強めた場合を示す図である。 物品の脱着器具に電気スタンドを取り付けた場合の斜視図である。 物品の脱着器具に計測器具を取り付けた場合の説明斜視図である。 マグネット式の物品の止着具の分解斜視図である。 物品の止着具の側面図である。 物品の止着具の正面図である。 従来のマグネット式ドアストッパの説明図であり(a)は、吸着状態、(b)は非吸着状態を示す断面図である。 従来のマグネット式ドアストッパの要部の分解斜視図である。
符号の説明
2 永久磁石
3 支持体
4 把手
7 磁性体ブロック
7b 外面
13 外周磁性体
21 端面

Claims (1)

  1. 永久磁石と、円柱状外面を有し、互いは所定の間隔をあけて前記永久磁石の各磁極に面接触状態で固定されている一対の磁性体ブロックと、前記一対の磁性体ブロックの外面に面接触した状態で、互いは所定の間隔をあけて配置されている一対の外周磁性体と、前記一対の外周磁性体が前記一対の磁性体ブロックを架橋する位置から架橋しなくなる位置まで、前記永久磁石および前記一対の磁性体ブロックと前記一対の外周磁性体とを相対回転させる把手とを有することを特徴とするマグネット式脱着器具。
JP2004050608A 2004-02-26 2004-02-26 マグネット式脱着器具 Pending JP2005240389A (ja)

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