JP2005240385A

JP2005240385A - 壁構造

Info

Publication number: JP2005240385A
Application number: JP2004050507A
Authority: JP
Inventors: Katsuhisa Fukumoto; 克久福本; Tomohiro Yamamori; 智広山盛
Original assignee: Inax Corp
Current assignee: Inax Corp
Priority date: 2004-02-25
Filing date: 2004-02-25
Publication date: 2005-09-08

Abstract

【課題】湿気を防ぎ、配管あるいは配線等を内部に容易に施工できる壁構造を提供する。
【解決手段】柱２の内側に胴縁６を介して壁材７，８を取り付ける壁構造において、柱２と胴縁６間にスペーサー５，５を入れ、このスペーサー５，５により通気空間Ｓを壁内に形成させる。
【選択図】図２

Description

本発明は、浴室，脱衣室等の壁構造に関するものである。

従来、特許文献１に開示されているように、壁体の内面に面状防水材と、さらにその内側に仕上げ材を貼着した壁構造が存在する。
特開平１１−１８２０７２号公報

上記従来の壁構造においては、湿気を防ぐことが困難で、また配管とか配線等は別途、壁裏を通して配設する必要があるという問題点があった。

本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、湿気を防ぐことができるとともに、壁内に良好に配管，配線等が行える壁構造を提供せんとするものであり、その請求項１は、柱の内側に胴縁を介して壁材を取り付ける壁構造において、前記柱と胴縁との間にスペーサーを入れ、該スペーサーにより通気空間を形成させたことである。
また、請求項２は、前記通気空間内に補強材を配設したことである。
また、請求項３は、前記通気空間内に配管あるいは配線を配設したことである。

本発明は、柱と胴縁との間にスペーサーを入れ、スペーサーにより通気空間を形成させたことにより、壁内に通気空間を良好に形成させることができるため、通気空間内に空気が通り、湿気を良好に防ぐことができるものとなる。

また、通気空間内に補強材を配設したことにより、通気空間を利用して、この空間内に補強材を設けることにより、壁の内側からこの補強材に手摺り等の部材を強固に取り付けることができるものとなる。

また、通気空間内に配管あるいは配線を配設したことにより、通気空間内を利用して良好に配管あるいは配線を通すことができ、別途、壁の外側に配管あるいは配線を行う必要がなく、すっきりとした状態に配管あるいは配線が行えるものとなる。

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図１は、内部に浴室と脱衣室を形成させる建築構造体の斜視構成図である。
即ち、四隅コーナー部と長手方向の中央部には柱１，１，１が立設されており、各柱１，１間には、所定間隔をおいて複数の間柱２，２，２が立設されて、浴室３と脱衣室４の外周を構成している。

このような間柱２，２，２に対し、例えば浴室３側では、図２の縦断面拡大構成図で示すような断面構造の壁が構築されるものである。
即ち、図２において、各間柱２の内側には、上下方向に所定間隔でスペーサー５が設けられ、このスペーサー５，５の内側には、樹脂胴縁６が固定されるのである。
このように、それぞれの間柱２にスペーサー５を介在させて樹脂胴縁６をそれぞれ固定した後に、複数の樹脂胴縁６，６の内側に防水シート１２が張設されて、壁下地材７が取り付けられ、この壁下地材７の表面にタイル８等の意匠材が貼着されて壁が仕上げられるものである。

なお、図３には、間柱とスペーサーと樹脂胴縁の斜視構成図を示す。
即ち、各間柱２の内側には、両面テープ等で上下方向に間隔をおいて複数のスペーサー５，５を予め仮固定しておき、この状態で、スペーサー５，５の内側に樹脂胴縁６を木ビス９を用いて固定するのである。
スペーサー５は、例えば発泡ポリスチレンで形成されており、また、樹脂胴縁６も発泡倍率の小さい発泡ポリスチレンで形成されており、内側から木ビス９を樹脂胴縁６にねじ込み、さらにスペーサー５を貫通させて間柱２に木ビス９をねじ込むことで、樹脂胴縁６をスペーサー５を介在させて間柱２に固定することができるものである。

なお、例えば間柱２の幅寸法ａが１２０mmである場合には、スペーサーは厚みが２５mmのものを用い、間柱２の幅寸法ａが１０５mmである場合には、スペーサー５の厚みが４０mmのものを使用して調整できるように、スペーサー５の厚みの異なるものが用意されている。
なお、複数のスペーサー５，５の上下間隔は、例えば４５５mm間隔に配置することができるものである。
なお、樹脂胴縁６の厚み寸法は、例えば１８mmであり、壁下地材７の厚み寸法は９mm程度である。

なお、図２のように、浴室３側では、底面を構成する防水パン１０上にも下地材７が敷設されて、この上にタイル８，８等の意匠材が貼着されるものである。
なお、このような壁構造は、脱衣室４側にも採用されるものであり、脱衣室４もタイル８等の意匠材が貼着されて構成されるものである。

このような壁構造では、複数のスペーサー５，５間で通気空間Ｓが形成され、この通気空間Ｓの厚み寸法は、スペーサー５の厚み寸法により調整することができるものである。
この通気空間Ｓ内には空気が良好に流通することができるため、壁内にカビ等が発生することを良好に防ぐことができるものとなる。

また、例えば図４に示すように、通気空間Ｓ内に、横方向に補強材１１を配設し、浴室３の内側から手摺り等を取り付ける際に、この補強材１１にビス等で手摺り等を強固に固定させることができ、その他の浴室内等の補助部材も強固に補強材１１で補強して取り付けることができるものとなる。

なお、さらには、この通気空間Ｓ内に配管あるいは配線を通して、良好に壁内に配管あるいは配線を行うことができ、配管あるいは配線を隠蔽状にすっきりとした状態で施工することができるものとなる。

浴室と脱衣室を形成する建築構造体の斜視構成図である。浴室側の壁構造を示す縦断面拡大構成図である。壁の構成部材の斜視構成図である。壁内に補強材を配設する場合の斜視構成図である。

符号の説明

２間柱
３浴室
４脱衣室
５スペーサー
６樹脂胴縁
７壁下地材
８タイル等の意匠材
９木ビス
１０防水パン
１１補強材

Claims

柱の内側に胴縁を介して壁材を取り付ける壁構造において、前記柱と胴縁との間にスペーサーを入れ、該スペーサーにより通気空間を形成させたことを特徴とする壁構造。
前記通気空間内に補強材を配設したことを特徴とする請求項１に記載の壁構造。
前記通気空間内に配管あるいは配線を配設したことを特徴とする請求項１に記載の壁構造。