JP2005239698A - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【目的】皮膚外用剤に最も求められる効果である皺やタルミを減少させる皮膚外用剤について鋭意研究した。
【構成】プロテオグリカンとアミノ酸およびその塩を配合したことを特徴とする皮膚外用剤は上記の効果が非常に優れていた。さらに酸性アミノ酸、中性アミノ酸、塩基性アミノ酸のそれぞれ1種以上を配合することによって効果はさらに増加することもわかった。プロテオグリカンの中でもサメの軟骨より抽出された物質がより効果があった。

Description

プロテオグリカンとアミノ酸およびその塩を配合したことを特徴とする皮膚外用剤
皮膚外用剤にプロテオグリカンは従来より利用されてきた。牛、豚等の高等動物由来のものも利用されているが、サメ軟骨由来のプロテオグリカンは透明性が高く、皮膚外用剤の原料として有効であり、メラニン生成抑制剤との組み合わせを行うとより優れた効果を発揮することはすでに知られていた。
特開平4−210614号公報 特開2003−246740号公報 特開2003−300858号公報
皮膚外用剤とくに化粧料において求められる効果は、美白等もあるが、基本的には実際の年齢より若くみせたいという要求を叶えることである。年齢が高く見える理由には、シミもあるが、皺やタルミが占める割合が高い。このような皺やタルミを減少させる皮膚外用剤について鋭意研究した。
上記課題に対して試行錯誤の結果、プロテオグリカンとアミノ酸およびその塩を配合することで問題を解決できた。プロテオグリカンは蛋白質コアに100〜200本のムコ多糖(主としてヒアルロン酸)が結合した物質であり、軟骨、皮膚などの結合組織中に存在し、構造を維持するために必要な物質である。皮膚外用剤には牛、豚より得られたプロテオグリカンも利用されているが、サメの軟骨より得られたプロテオグリカンの方が効果が高かった。サメの種類に限定はなく、軟骨魚綱に属するサメであればよいが、実際には漁獲高が多く、他の用途にも利用され、漁法が確立しているヨシキリザメ、ネズミザメ、アオザメ等が実際利用することが多く、その鰭の部分が軟骨が多く、抽出も容易であるが、他のサメや他の部位を用いても問題はない。サメ軟骨からのプロテオグリカンの抽出は常法に従って実施すればよい。なお、抽出はプロテオグリカンの純度は特に問題にならないので用途や用法によってその程度を選択すればよい。
例示すれば、サメの鰭を細断し、水、水と低分子アルコール、これらに、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩酸グアニジン等の塩の1種又は混合物を加えた液を用いて抽出する。
さらに、必要に応じて濃縮、脱塩、脱色、溶媒除去、乾燥(噴霧、凍結)、分子量分画、タンパク分解酵素処理等を行う。また、サメ軟骨のプロテオグリカンは化粧品原料として市販されているので、これを用いてもなんら問題はない。
プロテオグリカンに加えてアミノ酸およびその塩を配合する。アミノ酸にはグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、システイン、メチオニン、プロリン、フェニルアラニン、トリプトファン、チロシンのような中性アミノ酸、グルタミン酸、アスパラギン酸のような酸性アミノ酸、リシン、アルギニン、ヒスチジンのような塩基性アミノ酸があるが、これらの1種以上を配合する。本発明者らが検討した結果、複数の種類のアミノ酸を用いると効果が高くなることが判明した。また幾つかのアミノ酸を混合して配合すると効果的であり、とくに、中性アミノ酸、酸性アミノ酸、塩基性アミノ酸のそれぞれ1種以上を配合すると非常に効果的なことがわかった。また、大豆やコラーゲン等の加水分解物のようにアミノ酸が混合させた状態の原料を用いることも可能である。
これらの配合量であるが、用途、用法によって大きく異なるので、一概には示すことはできないが、固形分でプロテオグリカンが0.0001〜90%、アミノ酸およびその塩が0.001〜70%程度が好ましい。
これらのほかに必要な原料を加えて、皮膚外用剤を作成する。その中で、他の有効性物質、例えば、アスコルビン酸およびその誘導体、ビタミンAおよびその誘導体、類似体、ヒアルロン酸およびその塩、各種植物抽出物等を併用することは本発明の付加価値を高めるので配合することはより好ましい。
また、用途等によって、クリーム、乳液、ローション、パック、スプレー、ジェル等任意の剤型より選択することはなんら問題はない。また、医薬品、医薬部外品、化粧品のいずれでもよく、皮膚に適用するものであれば、入浴剤、ファンデーション等の形態をとってもよい。
上記のようなプロテオグリカンとアミノ酸およびその塩を配合した皮膚外用剤は皺に対して非常に有効性が高く、それぞれ単独に配合したものよりもその効果は非常に強いことがわかった。なお、その作用の発現の理由は必ずしも明確ではないが、本発明者らは線維芽細胞の賦活作用がその1つとしてあることを見出した。その結果、本発明の皮膚外用剤を用いると、皺に有効であることは勿論、肌のタルミ等も少なくなり、皮膚外用剤を使用する大きな目的である、「若く見せる」という大きな課題を解決することがわかった。
以下に実施例を記載するが、当然これに限定させるものではない。
表1にクリーム形状の実施例1〜3、比較例1の処方を表1に示す(数字は重量部を表す)なお、サメ軟骨抽出物1はAETERNA社製商品名MDICOMPLEXを用いた。製法は油相(活性剤を含む)、水相それぞれに計量し、攪拌しつつ加温し、油相に徐々に水相を加え、冷却した。
Figure 2005239698
実施例3 ローション(美容液)(数字は重量部を表す)
オレイルアルコール 0.2
ポリオキシエチレン(60モル)ラウリルエーテル 1.5
ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 1.5
グリセリン 5.0
1,3ブチレングリコール 5.0
ソルビトール70%水溶液 2.0
サメ軟骨抽出物2 5.0
ヒアルロン酸ナトリウム 0.5
パラオキシ安息香酸メチル 0.2
セリン 0.1
グルタミン酸 0.1
アラニン 0.1
リシン 0.1
アルギニン 0.1
トレオニン 0.1
プロリン 0.1
精製水 78.4
製法は油相(活性剤を含む)、水相それぞれに計量し、攪拌しつつ加温し、油相に徐々に水相を加え、冷却した。
サメ軟骨抽出物2は以下のようにして抽出したサメ軟骨抽出物である。
乾燥サメヒレ(市販品ヨシキリザメ)100gを細かく切断後、3M塩酸グアニジン水溶液2リッターを加え、ミキサーで攪拌後3日間放置した。濾布で濾過し、その濾液をセロハン透析チューブを用いて流水中で1昼夜放置した。
実施例4 入浴剤(数字は重量部を表す)
サメ軟骨抽出物1 70.0
グルタミン酸Na 20.0
アロエベラ水抽出液 9.0
ペパーミント熱水抽出液 1.0
製法は計量して混合した。
効果の確認をするために以下の実験を行った。
実験1 シワ改善テスト
50名の女子パネラー(38才〜63才)を用いてシワ改善テストを行った。試験開始前に目じりの部分より皮膚の凹凸を見るためにシリコンでレプリカを採取した。1日2回、3ヶ月間、所定のサンプルを塗布した後、再度同位置にシリコンでレプリカを採取した。
(なお、サンプルの量に関しては特に規定は設けず、左右同量になるように指示した)
レプリカを平板の上に固定し、レプリカより斜めの方向(20℃)から、平行光線を照射し、デジタルカメラで撮影した。(目に対して垂直方向から光を照射した)
データをコンピュータに読み込み、陰影となる面積を算出した。また、アンケートも取り実感として効果の確認を行った。実験は次の3グループに分けて実施した。
サンプルは、グループAは実施例1と比較例1、グループBは実施例1と比較例2、グループCは実施例1と実施例2、グループDは比較例1と比較例3、グループEは比較例2と比較例3で、顔面の左右(特に目じりの部分に)にそれぞれのサンプルを塗布してもらった。(サンプルが同数左右になるようにランダムに割り振った)
結果は表2に示す。なお、改善度はグループAは比較例1を、グループBは比較例2を、グループCは実施例1を、グループDおよびEは比較例3を基準として百分率で10名の平均の皺面積減少率で表した。アンケートに関しても同様に基準の例に比較して++は非常に効果があった。+は効果があった、±は差がない、−は基準より効果がなかった人の数を示した。
Figure 2005239698
実験2 線維芽細胞賦活試験
内径35mmのプラスチックシャーレにヒト皮膚から分離株化された正常線維芽細胞を1×10個分取し、10%牛胎児血清含有MEM−R(ニッスイ製薬)で5時間培養後、角化細胞増殖培地(クラボウ製)に交換し、サンプルを適宜添加し3日間培養した。培養は37℃、5%CO2 in airの条件で行った。培養後に血球計算盤による細胞数を測定した。培養後の細胞数の結果を対照を100として結果を表3に示した。なお、サンプル濃度は培地中の濃度で表した。
Figure 2005239698
Figure 2005239698
実験3 使用テスト
実施例4の入浴剤を毎日3ヶ月間使用してもらった。(使用量としてはお湯100リッターに対して10mlとした)その結果、使用前に比較して肌がすべすべして弾力が増したという人は10名中9名という結果を得た。
以上のようにプロテオグリカンとアミノ酸およびその塩を配合したことを特徴とする皮膚外用剤はそれぞれ単独の配合の皮膚外用剤に比較して皺やタルミを非常に減少もしくは生成を抑制することがわかった。この作用が発生する理由はいくつかの要因があると思われるが、本発明者らが行った線維芽細胞賦活試験によって1つの要因として線維芽細胞が増殖することがわかった。これは皮膚の弾力に関係する構造を強化するものと推察する。
また、アミノ酸およびその塩を複数とくに酸性アミノ酸、中性アミノ酸、塩基性アミノ酸のそれぞれ1種以上を配合するとさらに効果的であることがわかった。

Claims (4)

  1. プロテオグリカンとアミノ酸およびその塩を配合したことを特徴とする皮膚外用剤
  2. アミノ酸がセリン、グリシン、グルタミン酸、アラニン、リシン、アルギニン、トレオニン、プロリンの1種以上を配合した請求項1の皮膚外用剤
  3. 酸性アミノ酸、中性アミノ酸、塩基性アミノ酸のそれぞれ1種以上を配合した請求項1乃至2の皮膚外用剤
  4. サメ軟骨より抽出したプロテオグリカンを用いた請求項1乃至3の皮膚外用剤
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009079016A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Hajime Kozano 化粧料用原料および化粧料
JP2017048151A (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 地方独立行政法人青森県産業技術センター コラーゲンゲル収縮促進剤、抗糖化剤及び皮膚外用剤
CN110200900A (zh) * 2019-07-17 2019-09-06 湖北特必达生物医疗科技有限公司 一种抗衰老眼部益生菌复合素及其制备方法
JP2020125319A (ja) * 2015-09-03 2020-08-20 地方独立行政法人青森県産業技術センター 抗糖化剤及び皮膚外用剤

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