JP2000327553A - 皮膚外用剤 - Google Patents
皮膚外用剤Info
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Abstract
を十分に発揮させ、皮膚老化防止効果、肌荒れ防止効果
並びに保湿効果に優れた皮膚外用剤を提供する。 【解決手段】 カムカム抽出物と、アスコルビン酸及び
/又はその誘導体並びに胎盤抽出物から選ばれる一種又
は二種以上と、多価アルコールとを含有することを特徴
とする皮膚外用剤。
Description
し、更に詳細には、(A)成分としてカムカム抽出物、
(B)成分としてアスコルビン酸及び/又はその誘導
体、胎盤抽出物から選ばれる一種又は二種以上、(C)
成分として多価アルコールを含有することにより、皮膚
の弾力性や柔軟性を改善し、肌あれやくすみを解消し、
肌に透明感を与えることができる皮膚外用剤に関する。
ック、洗浄料、軟膏、分散液、外用液剤等の皮膚外用剤
には、肌状態の改善を目的として種々の薬効成分が加え
られている。例えば、コラーゲン合成促進効果により真
皮マトリックス成分を増加させ、皮膚の弾力性、肌のは
りやつやを改善することを目的として、アスコルビン酸
及び/又はその誘導体や胎盤抽出物などの薬効成分が配
合されている。さらに、肌荒れやくすみを解消し、透明
感を与える効果のある製剤として、グリセリン等に代表
されるような多価アルコールも汎用されてきた。
の薬効成分を加えた皮膚外用剤では、薬効成分の効果が
十分でなかったり、あるいは、薬効を得るのに十分な量
を加えると安定性に欠けたり使用感が損なわれたりとい
った欠点があった。また、多価アルコールについても安
全性や使用感の面から可能な範囲で加えても、必ずしも
その効果は十分でなく改善が望まれていた。
剤による肌状態改善効果の向上をさせるべく鋭意検討を
行った結果、カムカム抽出物と、アスコルビン酸及び/
又はその誘導体もしくは胎盤抽出物から選ばれる一種又
は二種以上と、多価アルコールとを組み合わせれば、皮
膚の弾力性や柔軟性を改善し、肌荒れやくすみを解消
し、肌に透明感を与えることができることを見出し、本
発明を完成した。
(C) (A)カムカム抽出物 (B)アスコルビン酸及び又はその誘導体、胎盤抽出物
から選ばれる一種又は二種以上 (C)多価アルコールを含有することを特徴とする皮膚
外用剤を提供するものである。
ム抽出物は、フトモモ科の果樹であるカムカム(Myr
ciaria Dubia)の果実から、抽出溶媒を用
いて抽出する。その調製法は特に限定されないが、例え
ば種々の適当な溶媒を用いて低温もしくは室温〜加温下
で抽出される。
コール、エチルアルコール等の低級1価アルコール;グ
リセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレング
リコール等の液状多価アルコール等の1種または2種以
上を用いることができる。好ましい抽出方法の例として
は、含水濃度20〜90% (v/v)のエチルアルコ
ールを用い、低温にて2〜3日間抽出を行ったのち濾過
し、得られた濾液をさらに5日間ほど放置して熟成さ
せ、再び濾過を行う方法が挙げられる。
の含有量は、全組成中に乾燥固形分として好ましくは
0.0001〜5重量%(以下単に「%」で示す)であ
り、より好ましくは0.001〜3%である。カムカム
抽出物の含有量がこの範囲であると本発明の効果がより
良く発現する。
及び/又はその誘導体、胎盤抽出物は具体的には例えば
以下に示すものが挙げられる。
L−アスコルビン酸、パルミチン酸L−アスコルビ
ル、ジパルミチン酸L−アスコルビル、イソパルミチン
酸L−アスコルビル、ジイソパルミチン酸L−アスコル
ビル、テトライソパルミチン酸L−アスコルビル、ステ
アリン酸L−アスコルビル、ジステアリン酸L−アスコ
ルビル、イソステアリン酸L−アスコルビル、ジイソス
テアリン酸L−アスコルビル、ミリスチン酸L−アスコ
ルビル、ジミリスチン酸L−アスコルビル、イソミリス
チン酸L−アスコルビル、ジイソミリスチン酸L−アス
コルビル、オレイン酸L−アスコルビル、ジオレイン酸
L−アスコルビル、2−エチルヘキサン酸L−アスコル
ビル、 L−アスコルビン酸リン酸エステルナトリウ
ム、L−アスコルビン酸リン酸エステルカリウム、L−
アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム、L−アス
コルビン酸リン酸エステルカルシウム、L−アスコルビ
ン酸リン酸エステルアルミニウム、L−アスコルビン酸
硫酸エステル二ナトリウム、L−アスコルビン酸硫酸エ
ステル二カリウム、L−アスコルビン酸硫酸エステルマ
グネシウム、L−アスコルビン酸硫酸エステルカルシウ
ム、L−アスコルビン酸硫酸エステルアルミニウム、L
−アスコルビン酸ナトリウム、L−アスコルビン酸カリ
ウム、L−アスコルビン酸マグネシウム、L−アスコル
ビン酸カルシウム、L−アスコルビン酸アルミニウム、
L−アスコルビン酸−2−グルコシド等が挙げられ、
胎盤抽出物としては、ブタ、ウシ等の胎盤抽出物等が挙
げられる。これらの(B)成分は一種又は二種以上を適
宜選択して加えることができる。
盤抽出物のうち、特に好ましいものとしては、テトライ
ソパルミチン酸L−アスコルビル、 L−アスコルビン
酸硫酸エステル二ナトリウム、 L−アスコルビン酸リ
ン酸エステルマグネシウム、L−アスコルビン酸−2−
グルコシド、ウシの胎盤抽出物が挙げられる。
ビン酸及び/又はその誘導体の含有量は、全組成中0.
0001〜10%が好ましく、より好ましくは0.00
1〜5%である。本発明の他方の(B)成分である胎盤
抽出物の含有量は、乾燥固形分として、全組成中0.0
001〜5%が好ましく、より好ましくは0.001〜
3%である。胎盤抽出物を抽出液状態で用いるときは、
乾燥固形分としてこの範囲であればよい。そして上記の
範囲内であれば、製剤及び製剤中のカムカム抽出物に影
響を及ぼすことがなく、経時安定性も良好で、優れた皮
膚弾力性を付与し、かつ、優れた使用感の皮膚外用剤が
得られる。
の好ましいものとしては、グリセリン、ジグリセリン、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコ−ル、1,
3−ブチレングリコール、ソルビトール、エリスリトー
ル、マルチトール、キシリトール、キシロース、トレハ
ロース、イノシトール、グルコース、ポリエチレングリ
コール等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を適宜
選択して用いることができる。
しいものは、グリセリン、ジプロピレングリコ−ル、エ
リスリトール、トレハロース、イノシトール、グルコー
ス、ソルビトールである。
の含有量は、0.001〜80%が好ましく、より好ま
しくは0.01〜20%である。(C)成分の多価アル
コールの含有量がこの範囲であるとカムカム抽出物と組
み合わせた場合、製剤及び製剤中のカムカム抽出物に影
響を及ぼすことがなく、経時安定性も良好で、優れた肌
荒れ改善効果を発揮し、かつ、優れた使用感の皮膚外用
剤が得られる。
することができ、その形態としては、特に限定されず、
例えば、乳液、クリーム、化粧水、パック、洗浄料等の
スキンケア化粧料、口紅、ファンデーション等のメーキ
ャップ化粧料、頭皮用化粧料や、軟膏、分散液、外用液
などの医薬品等とすることができ、その剤型について
も、特に制限はなく、固型状、ペースト状、ムース状、
ジェル状、粉末状、溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分
散系、多層状とすることができる。
(A)〜(C)成分の外に、本発明の効果を損なわない
範囲で、通常、化粧料や医薬部外品、外用医薬品等の製
剤に使用される成分、すなわち、水、油剤、界面活性
剤、金属セッケン、ゲル化剤、粉体、アルコール類、水
溶性高分子、皮膜形成剤、樹脂、紫外線防御剤、包接化
合物、抗菌剤、香料、消臭剤、塩類、PH調整剤、清涼
剤、動物・微生物由来抽出物、植物抽出物、血行促進
剤、収斂剤、抗脂漏剤、活性酸素消去剤、細胞賦活剤、
保湿剤、美白剤、抗炎症剤、角質溶解剤、酵素、ホルモ
ン類、ビタミン類等を加えることができる。
明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらになんら制
約されるものではない。
乾燥したもの30gに、含水濃度80%(v/v)エチ
ルアルコール100mlを加え、室温にて3日間抽出を
行った後、濾過してカムカム抽出物を得た(乾燥固形分
3.0%)。
を洗浄、除去し、精製水5リットルを加え、減圧、低温
下で3日間抽出し、濾過して胎盤抽出物を得た(乾燥固
形分3.5%)。
種して、37℃、二酸化炭素濃度5%中にて静置する。
翌日、凍結乾燥した表1に示すアスコルビン酸類、胎盤
抽出物、カムカム抽出物及びグルコースを濃度が100
mg/mlとなるようにPBS(リン酸緩衝液)に溶解
し、培地の1/10量をシャーレに添加混和する。対照
として、PBSを添加する。各試料に対する細胞数
(A)及び対照の細胞数(B)を測定し、数1により細
胞増殖率を算出した。以上の結果を表1に示す。
出物とグルコースと、L−アスコルビン酸リン酸エステ
ルマグネシウム、胎盤抽出物抽出物又はL−アスコルビ
ン酸リン酸エステルマグネシウムと胎盤抽出物の両方を
各々組合わせたものは、非常に高い細胞増殖促進効果が
得られた。
れ防止効果を調べた。その結果も併せて表2に示す。
70℃に保つ。 B.成分(6)、(11)及び(13)、(14)を混
合し、加熱して70℃に保つ。 C.AにBを加え、混合した後、冷却する。 D.Cに(7)、(9)、(10)及び(12)を加え
て乳液を得た。
15名の合計105名をパネルとし、実験的な肌荒れを
惹起する前の肌状態をミクロスコープカメラで撮影し、
下記基準によりそのスコアを求めた。実験的な肌荒れ
は、上腕屈側部をエーテル、アセトン(1:1)混液で
処理することにより惹起した。さらにその後は、7日間
にわたって毎日、朝と夜の2回被験乳液を塗布し、肌荒
れ惹起の1、3、5及び7日後に前記と同様肌状態のス
コアを求めた。それらのスコアを平均して、肌荒れの改
善効果を評価した。
抽出物、アスコルビン酸類と多価アルコールを配合した
乳液は、これらを皮膚に適用することにより、肌荒れの
発生を防止、改善することができ、美しい肌とすること
が明らかとなった。
た。その結果も併せて表3に示す。
70℃に保つ。 B.成分(6)、(11)及び(13)、(14)を混
合し、加熱して70℃に保つ。 C.AにBを加え、混合した後、冷却する。 D.Cに(7)、(9)、(10)及び(12)を加え
て乳液を得た。
0才の女性を15名をパネルとし、毎日、朝と夜の2
回、12週間にわたって洗顔後に被験乳液の適量を顔面
に塗布した。塗布による美肌効果を下の基準によって評
価した。
係わるカムカム抽出物、胎盤抽出物及び多価アルコール
とを配合した乳液は、皮膚に適用することにより、肌の
はり、つやが顕著に改善された。
する。 B.成分(1)、(2)、(5)、(6)及び(10)
を混合溶解する。 C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
係わるは、皮膚に適用することにより、肌のはり、つや
が改善され、肌荒れを防止する化粧水であった。
し、75℃に保つ。 B.成分(1)及び(2)を加熱混合し、75℃に保
つ。 C.AをBに徐々に加える。 D.Cを冷却しながら(8)の残部で溶解した(5)〜
(7)を加え、軟膏を得た。
であった。
を混合し、70℃に加熱し、撹拌する。 B.成分(2)、(8)及び(9)を混合する。 C.BをAに加え、混合した後、冷却 して(5)、
(6)を均一に分散してパックを得た。
クであった。
0℃に加熱する。 B.成分(1)〜(6)、(8)を混合し、70℃に加
熱する。 C.BをAに加え、 しばらく70℃に保ち混合後、 5
0℃まで冷却し、成分(7)、(9)及び(11)を加
え、冷却して洗浄料を得た。
荒れを防止する洗浄料であった。
る。 B.Aに成分(1)〜(3)及び(4)、(12)を加
えた後、再びローラーで練る。 C.Bを冷却・成型して口紅を得た。
つや、はりをもたらす口紅であった。
と、アスコルビン酸及び/又はその誘導体並びに胎盤抽
出物から選ばれる一種又は二種以上と、多価アルコール
とを含有することにより、これらの薬効成分の本来有す
る作用を十分に発揮させることができる。すなわち、安
定で且つ優れた美肌効果を有するため、皮膚のはりやつ
やを維持し、皮膚の弾力性や柔軟性の改善し、肌荒れや
くすみを解消し、透明感等を与えることができるもので
ある。従って、本発明の皮膚外用剤は、美容や医療にお
いて極めて有用なものである。
Claims (5)
- 【請求項1】 次の成分(A)〜(C) (A)カムカム抽出物 (B)アスコルビン酸及び/又はその誘導体、胎盤抽出
物から選ばれる一種又は二種以上 (C)多価アルコールを含有することを特徴とする皮膚
外用剤。 - 【請求項2】 多価アルコールが、グリセリン、ジグリ
セリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ−
ル、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、エリ
スリトール、マルチトール、キシリトール、キシロー
ス、トレハロース、イノシトール、グルコース、ポリエ
チレングリコールから選ばれる一種又は二種以上のもの
である請求項1記載の皮膚外用剤。 - 【請求項3】 カムカム抽出物の含有量が乾燥固形分と
して、0.0001〜5重量%である請求項1又は2記
載の皮膚外用剤。 - 【請求項4】 アスコルビン酸及び/又はその誘導体の
含有量が、0.0001〜10重量%であり、胎盤抽出
物の含有量が乾燥固形分として、0.0001〜5重量
%である請求項1〜3のいずれか1項に記載の皮膚外用
剤。 - 【請求項5】 多価アルコールの含有量が、0.001
〜80重量%である請求項1〜4のいずれか1項に記載
の皮膚外用剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11139141A JP2000327553A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11139141A JP2000327553A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 皮膚外用剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000327553A true JP2000327553A (ja) | 2000-11-28 |
Family
ID=15238518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11139141A Pending JP2000327553A (ja) | 1999-05-19 | 1999-05-19 | 皮膚外用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000327553A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7192617B2 (en) * | 2002-12-13 | 2007-03-20 | Nichirei Biosciences Inc. | Whitening agent, skin preparation for external use and cosmetic |
WO2013029634A2 (es) | 2011-09-03 | 2013-03-07 | Pharmabrand S.A. | Composición antioxidante, antigripal natural. |
US20140023602A1 (en) * | 2005-10-05 | 2014-01-23 | Ezaki Glico Co., Ltd. | External preparation for skin containing a phosphorylated saccharide |
JP2021514349A (ja) * | 2018-02-08 | 2021-06-10 | エルジー ハウスホールド アンド ヘルスケア リミテッド | 光散乱減少物質を含む肌の光学特性改善用の組成物 |
Citations (1)
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---|---|---|---|---|
JP2000327549A (ja) * | 1999-05-17 | 2000-11-28 | Nichirei Corp | カムカムエキスを含む化粧料 |
-
1999
- 1999-05-19 JP JP11139141A patent/JP2000327553A/ja active Pending
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JP2022173215A (ja) * | 2018-02-08 | 2022-11-18 | エルジー ハウスホールド アンド ヘルスケア リミテッド | 光散乱減少物質を含む肌の光学特性改善用の組成物 |
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