JP2005239343A - ヤードクレーンの運転方法、および運転システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 荷役レーン2に停止したシャシSに対して荷役作業を行うヤードクレーン10を備え、前記シャシSの上方に配置した前記コンテナCを下降させて前記シャシSに載せる作業がオペレータの手動運転によって実施されるととともに、その他の作業が自動運転によって実施されるヤードクレーンの運転システムにおいて、前記荷役レーン2に停車した前記シャシSの存在を検出するセンサ28と、該センサ28の出力に基づいて前記ヤードクレーン10の運転を自動運転から手動運転へ切り換える切換タイミングを決定するセンサ制御部29とを設けた。
【選択図】 図1
Description
また、シャシに搭載されたコンテナを蔵置エリアのある位置に降ろす場合、ヤードクレーンを自走させてコンテナを降ろすべきある位置を跨ぐように配置するとともに、コンテナを搭載したシャシを荷役レーンに進入させてヤードクレーンの直下で停止させる。そして、トロリをシャシの直上に移動させ、スプレッダを下降させてコンテナを掴ませ、スプレッダを上昇させてコンテナを吊り上げ、コンテナを吊り上げたトロリを、コンテナを降ろすべきある位置の直上に移動させ、スプレッダを下降させてコンテナをある位置に降ろす。
請求項1に記載の発明は、コンテナヤードにてコンテナの荷役作業を行うヤードクレーンの運転方法であって、荷役レーンに停車したシャシに対して該シャシの上方に配置した前記コンテナを下降させて載せる作業、ならびに前記シャシに載せられた前記コンテナの上方に配置したスプレッダを下降させて前記コンテナを掴む作業をオペレータの手動運転によって実施し、その他の作業を自動運転によって実施し、前記自動運転から手動運転への切り換えを、前記荷役レーンに停車した前記シャシの存在を検出することで行うことを特徴とする。
さらに、前記スプレッダの全体を視野に収める第1のカメラを備え、該第1のカメラが捕らえた前記スプレッダの全体映像を前記モニタに表示する、または、前記シャシが停止すべき位置を視野に収める第2のカメラを備え、該第2のカメラが捕らえた前記シャシの停止位置の映像を前記モニタに表示する、または、前記コンテナと前記シャシとを斜め上方からひとつの視野に収める第3のカメラを備え、該第3のカメラが捕らえた前記スプレッダおよび前記コンテナの映像を前記モニタに表示する、または、前記コンテナと前記シャシとを側方からひとつの視野に収める第4のカメラを備え、該第4のカメラが捕らえた前記コンテナおよび前記シャシの映像を前記モニタに表示する、または、前記コンテナと前記スプレッダとの連結部分を視野に収める第5のカメラを備え、該第5のカメラが捕らえた前記コンテナおよび前記スプレッダの映像を表示するようにしてもよい。
また、センサ制御部がセンサの検出出力を検出開始から所定時間無視することで、通行レーンを通過するシャシの誤検出を防ぐことができる。
図1に示すコンテナヤードには、実際にコンテナCが段積みされて蔵置される蔵置エリア1と、シャシSが蔵置エリア1に隣接して停車される荷役レーン2と、有人のシャシSを蔵置エリア1に沿って走行させる通行レーン3とが設けられており、蔵置エリア1、荷役レーン2、および通行レーン3を跨ぐようにヤードクレーン10が配置されている。蔵置エリア1、荷役レーン2、および通行レーン3は互いに平行に延在して設けられており、ヤードクレーン10は、別個に設けられたオペレーション室(図示略)に居るオペレータによって遠隔操作され、蔵置エリア1や荷役レーン2の延在する方向に自走しながら、荷役レーン2に停止したシャシSと蔵置エリア1との間でコンテナCの荷役を行う。
なお、蔵置エリア1と荷役レーン2との間でコンテナCの荷役を行いやすいように、また安全上の観点から蔵置エリア1と荷役レーン2とが隣接し、通行レーン3は荷役レーン2の外側に位置している。
ヤードクレーン10の一方の脚部11aには、ほぼ中間の高さに、下降途中のコンテナCとシャシSとを斜め上方からひとつの視野に収めるカメラ(第3のカメラ)25が設置されている。また、脚部11aには、走行輪12が設けられた下端にほぼ等しい高さに、コンテナCとシャシSとを側方からひとつの視野に収めるカメラ(第4のカメラ)26a,26bが設置されている。カメラ26a,26bは、シャシSの前後に向けてそれぞれ設けられており、一方のカメラ26aはシャシSの前端を視野に収め、他方のカメラ26bはシャシSの後端を視野に収めるようになっている。
またセンサ28はセンサ制御部29によりセンサ28の検出出力が処理され、処理結果が自動運転制御装置5に出力される。
蔵置エリア1に蔵置されたあるコンテナCをシャシ1に載せる作業(「ジョブ」と呼ばれる)が指示されると、自動運転制御装置5による自動運転が行われる。まず、ヤードクレーン10は、走行輪12を駆動させて自走し、荷役すべきコンテナCを門形の本体11の直下に置く目標位置まで移動する。目標位置まで移動している間に、ヤードクレーン10は、トロリ13を荷役すべきコンテナCの直上にあたる目標位置まで移動させる。なお、スプレッダ15は、コンテナCを掴んでいない状態ではワイヤ14をすべて巻き上げられて最も高い位置にまで吊り上げられている。
本センサ28は照射したレーザがシャシSにより反射され、その反射光を受けることでシャシSの存在を検出するセンサである。したがって、シャシSが荷役レーン2に停車したものであって、通行レーン3を通行中のシャシS’ではないことを確認する必要がある。
そのため、本実施形態では、センサ28が検知状態となってから3.5秒継続しなければシャシSが荷役レーン2にあるとの認識に至らないようにセンサ制御部29がデータ処理を行う。3.5秒との根拠は、通行レーン3を通過するシャシS’の速度が25km以下であるとし、シャシトレーラの全長が約17mであることに基づく。この場合に通過するシャシSを検知する時間は約2.5秒であり、1秒の余裕を加味して3.5秒とする。
このように制御されることで、通行レーン3を通過するシャシS’によってセンサ28がONとなるものの、データ処理によってその検出は無視される。一方、荷役レーン2に停車するシャシSは、センサ28の検知エリアに進入してセンサ28をONとしてから完全停車するまでは、3〜4秒程度の時間は十分にある。したがってセンサ28の検知状態が3.5秒無視されても、実用上問題となる遅れは生じない。なお既にシャシSが待機している場所にヤードクレーン10が移動する場合も同様である。
このようにして、荷役レーン2にシャシSが停車すると、その停車完了からほぼ遅延無くセンサ制御部29がシャシSの停止を自動運転制御装置5に伝える。このセンサ制御部29からの出力が自動運転から手動運転へ切り換える切換タイミングとなる。
ヤードクレーン10は、ワイヤ14を送り出し、スプレッダ15を下降させて荷役すべきコンテナCを掴ませ、続いてスプレッダ15を上昇させてコンテナCを吊り上げる。次に、ヤードクレーン10は、コンテナCを吊り上げたトロリ13を、荷役レーン12に停止させたシャシSの直上に移動させる。
コンテナCがシャシSに接近すると、シャシSの前端に近づくコンテナCの前端底部がカメラ26aの視野に入り、モニタ31の下段左側の画面には、シャシSの前端に接近するコンテナCの前端底部が見え始める。同時に、シャシSの後端に近づくコンテナCの後端底部がカメラ26bの視野に入り、モニタ31の下段右側の画面には、シャシSの後端に接近するコンテナCの後端底部が見え始める。そこで、オペレータは、モニタ31の下段の2つの画面を見ながら、図8に示すように、シャシSの荷台に立設されたシャシピンSpをコンテナCの底面に形成されたピン穴Cbに嵌め合わせ、コンテナCをシャシSの適正な位置に載せるように、コンテナCの位置を微調整する操作を行う。
スプレッダ15がコンテナCから不具合なく離間したら、オペレータによる手動運転がヤードクレーン10の自動運転に切り替わり、ヤードクレーン10は次のジョブの実行に取り掛かる。
ここまで、ヤードクレーン10の運転はすべて自動で行われる。
スプレッダ15がコンテナCに接近すると、モニタ32の上段左側の画面には、コンテナC上面の前右隅がスプレッダ15の前右隅に近づいてくる様子が見え、モニタ32の上段右側の画面には、コンテナC上面の後右隅がスプレッダ15の後右隅に近づいてくる様子が見え、モニタ32の下段左側の画面には、コンテナC上面の前左隅がスプレッダ15の前左隅に近づいてくる様子が見え、モニタ32の下段右側の画面には、コンテナC上面の後左隅がスプレッダ15の後左隅に近づいてくる様子が見える。そこで、オペレータは、モニタ31の4つの画面を見ながら、コンテナCの上面の四隅にそれぞれ設けられた係止穴Caに、スプレッダ15に設けられたフックピン15aを係止させ、スプレッダ15でコンテナCを掴む操作を行う。
コンテナCがシャシSから離間したら、オペレータによる手動運転がヤードクレーン10の自動運転に切り替わり、ヤードクレーン10は次のジョブの実行に取り掛かる。
また、本実施形態においてはセンサ28を使用し、ほぼ真横からシャシSの有無を検出している。使用するセンサとしては、図11のように構成してもよい。図11の例ではヤードクレーン10の荷役レーン2側の脚部11aの十分な高さに、センサ28’を設けた。本センサ28’は、荷役レーン2に向けて斜め下方にレーザL’を照射し、反射光によってシャシSを検出する。
この例の場合、通行レーン3を通過するシャシS’の影響を受けないため、上記のように検出を遅らせるデータ処理は不要である。
レーザをスキャンする方式ではなく、幅を持ったレーザ光を照射するようにしてもよい。
また、測定対称との間の距離を測定する距離計を用いてもよい。これにより通行レーン3を通過するシャシS’の影響を受けないため、上記のように検出を遅らせるデータ処理は不要である。
シャシSの有無だけではなく、シャシS上のコンテナCの有無も検出するようにしてもよい。これは、例えば図4のスキャンエリアLa中にコンテナCが存在するか否かを反射したレーザ光の検出角度領域、光量等で判断する。これによって、オペレータがコンテナCをシャシSに載せる際、またはシャシSから吊り上げる際、カメラ26a、26bの補助として、またはカメラ26a、26bの替わりとして用いることができる。
2 荷役レーン
5 自動運転制御装置
10 ヤードクレーン
13 トロリ
15 スプレッダ
15a フックピン
15b ビーム
21 カメラ(第1のカメラ)
22 カメラ(第2のカメラ)
25 カメラ(第3のカメラ)
26a,26b カメラ(第4のカメラ)
27a〜27d カメラ(第5のカメラ)
28 センサ
29 センサ制御部
31,32 モニタ
S シャシ
Sp シャシピン
C コンテナ
Ca 係止穴
Cb ピン穴
Claims (4)
- コンテナヤードにてコンテナの荷役作業を行うヤードクレーンの運転方法であって、
荷役レーンに停車したシャシに対して該シャシの上方に配置した前記コンテナを下降させて載せる作業、ならびに前記シャシに載せられた前記コンテナの上方に配置したスプレッダを下降させて前記コンテナを掴む作業をオペレータの手動運転によって実施し、その他の作業を自動運転によって実施し、前記自動運転から手動運転への切り換えを、前記荷役レーンに停車した前記シャシの存在を検出することで行うことを特徴とするヤードクレーンの運転方法。 - 前記荷役レーンに停車した前記シャシの存在の検出を、検出開始から所定時間無視することを特徴とする請求項1に記載のヤードクレーンの運転方法。
- 荷役レーンに停車したシャシに対して該シャシの上方に配置した前記コンテナを下降させて載せる作業、ならびに前記シャシに載せられた前記コンテナの上方に配置したスプレッダを下降させて前記コンテナを掴む作業がオペレータの手動運転によって実施され、その他の荷役作業が自動運転によって実施されるヤードクレーンの運転システムにおいて、
前記荷役レーンに停車した前記シャシの存在を検出するセンサと、前記ヤードクレーンの運転を自動運転から手動運転へ切り換える切換タイミングを前記センサの出力に基づいて定めるセンサ制御部とを備えていることを特徴とするヤードクレーンの運転システム。 - 前記センサ制御部は、前記センサの検出出力を検出開始から所定時間無視することを特徴とする請求項3に記載のヤードクレーンの運転システム。
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