JP2005238779A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】顔料インクを長期間放置しても画質の低下しない画像形成装置を提供する。
【解決手段】キャップ大気連通弁35及びサブタンク大気連通弁72を閉じると共にインク供給弁50を開き、キャップ32Kで印字ヘッド22Kのインク吐出口を機密に塞ぎ、吸引ポンプ33Kを所定時間だけ作動させて印字ヘッド22Kからインク及び空気を強制的に吸引し、その後、キャップ大気連通弁35だけを開いてインクタンク40内のインクの一部をサブタンク70に流入させる動作を数回繰り返す。これにより、インクタンク40内にサブタンク70からインクが流入したり、サブタンク70内にインクタンク40からインクが流入したりするので、インクが撹拌されることとなる。
【選択図】 図7

Description

本発明は、印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成する画像形成装置に関する。
コンピュータやワークステーションの出力装置の一つとして、記録紙などの記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式画像形成装置が知られている。このインクジェット方式画像形成装置は、通常、インクが吐出する複数のノズルが形成された印字ヘッドと、この印字ヘッドを搭載して主走査方向に往復動するキャリッジと、この主走査方向に直交する方向(副走査方向であり記録媒体搬送方向)に記録媒体を搬送する記録媒体搬送装置とを備えている。このようにキャリッジの走査方向と記録媒体の搬送方向が直交するタイプはシリアルタイプと呼ばれる。
このシリアルタイプのインクジェット方式画像形成装置で記録媒体に画像を形成する際は、記録媒体搬送装置で搬送中の記録媒体を一時的に停止させ、キャリッジを主走査方向に往復動させながら、画像情報を担持した画像信号に基づいて複数のノズルから選択的にインクを吐出し、記録媒体のうちノズルの出口(インク吐出口)に向き合う画像形成領域に位置する部分に1バンド分の画像を形成する。その後、記録媒体を1バンド分の幅だけ搬送して停止させ、再び、キャリッジを主走査方向に往復動させながら、画像信号に基づいてノズルからインクを吐出し、記録媒体のうち画像形成領域に新たに位置する部分に画像を形成する。このような動作を繰り返すことによって記録媒体に画像を形成する。
ところで、上記した印字ヘッドにはインクが供給される。インクを供給する技術としては、印字ヘッドとインクタンクを一体型にしてインクを印字ヘッドに供給する技術や、大容量インクタンクからチューブを介して(経由して)印字ヘッドにインクを供給する技術などが知られている。大容量インクタンクからチューブを介して印字ヘッドにインクを供給する技術では、インクタンクには多量のインクが貯められているのでインクタンクを交換する手間が少ない。このため、この技術は、A0サイズやB0サイズの記録媒体に画像を形成できるプロッタでは広く採用されている。
また、記録媒体に形成された画像の耐候性を向上させるために、インクに顔料を分散させた顔料インクが採用されることがある。この顔料インクは、液体に顔料成分を分散させることにより作製される。
上記した顔料成分は液体よりも比重が大きい。このため、インクタンクに顔料インクを静かに長期間(例えば3ヶ月程度)放置した場合、顔料成分が沈降する。このようにインクタンク内で顔料成分が沈降した顔料インクを印字ヘッドから吐出させた場合、インクの吐出が不良になったり、画像濃度が変動したりすることがある。即ち、顔料インクを長期間放置した後に画像を形成したときは、その画像の画質が低下するおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑み、顔料インクを長期間放置しても画質の低下しない画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の画像形成装置は、インクを貯めるインクタンクからチューブを経由して印字ヘッドにインクを供給し、この印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成する画像形成装置において、
(1)前記インクタンクに連通すると共に大気に連通するサブタンクと、
(2)該サブタンク室を大気に連通させるサブタンク大気連通弁と、
(3)前記インクタンク及び前記サブタンクの内部を減圧する減圧手段とを備えたことを特徴とするものである。
ここで、
(4)前記減圧手段は、
(4―1)前記印字ヘッドのインク吐出口を機密に塞ぐ閉塞部材と、
(4―2)前記印字ヘッドの内部から空気を吸引する吸引手段とを備えたものであってもよい。
また、
(5)前記閉塞部材は、前記印字ヘッドのインク吐出口を覆うキャップからなるものであってもよい。
さらに、
(6)前記閉塞部材は、前記キャップを大気に連通させるキャップ大気連通弁を有するものであってもよい。
さらにまた、
(7)前記サブタンクは、空気が溜め込まれた、内容積が変化する弾性部材を備えたものであってもよい。
さらにまた、
(8)前記印字ヘッドのインク吐出口を閉塞部材で機密に塞ぐと共に前記サブタンク大気連通弁を閉じた状態で、前記吸引手段によって前記印字ヘッドの内部から空気を吸引することにより前記サブタンクの内部を減圧し、その後、
(9)前記インク吐出口を大気に連通させてこのインク吐出口から印字ヘッドの内部に空気を入れることにより、前記インクタンク内のインクを前記サブタンクに流入させてもよい。
さらにまた、
(10)前記インクタンク内のインクを前記サブタンクに流入させる動作を所定のタイミングで繰り返し行わせてもよい。
本発明の画像形成装置によれば、インクタンク内を減圧したり大気圧にしたりすることにより、インクタンク内にサブタンクからインクが流入したり、サブタンクにインクタンクからインクが流入したりするので、インクが撹拌されることとなる。この結果、インクタンク内におけるインクでは顔料成分が一様に分散する。インク撹拌を適宜のタイミングで行うことにより、顔料インクを長期間放置しても画質が低下しない。
図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1を参照して、本発明の画像形成装置の一例であるインクジェット方式のプロッタを説明する。
図1は、インクジェット方式のプロッタの概略構成を示す斜視図である。
プロッタ10は、矢印A方向に搬送される記録紙12が載置されるプラテン14を備えている。このプラテン14の上方には、プラテン14に対して平行に2本の走査レール(ガイドレール)16が掛け渡されている。この走査レール16には、モータ(図示せず)とベルト18によって矢印B,C方向(矢印A方向に直交する方向)に往復動する(走査する)キャリッジ20がスライド軸受(図示せず)を介して取り付けられている。
キャリッジ20には、インクを吐出するインク吐出口(ノズルの出口であり、図示せず)を有する4つの印字ヘッド22K(ブラック),22C(シアン),22M(マゼンタ),22Y(イエロー)が搭載されている。インク吐出口の前方は、画像が形成される画像形成領域23である。記録紙12のうち画像形成領域23に位置する部分にインク吐出口からインクが吐出され、これにより、この部分に画像が形成される。
また、キャリッジ20の移動可能な領域のうち画像形成領域23から離れた領域には、ノズルからインクを強制的に吸引し、印字ヘッド22K,22C,22M,22Yに形成されたインク供給経路やノズルなどをクリーニングして印字ヘッド22K,22C,22M,22Yのインク吐出状態を初期の吐出状態にする回復装置30が配置されている。
回復装置30には、4つの印字ヘッド22K,22C,22M,22Yそれぞれのインク吐出口を覆うゴム製の4つのキャップ32K,32C,32M,32Yが備えられている。各キャップ32K,32C,32M,32Yには廃インクチューブ(図示せず)の一端が接続されており、この廃インクチューブの他端は吸引ポンプ(図示せず)に接続されている。なお、4つのキャップ32K,32C,32M,32Yはキャップ台32に固定されている。
ロール紙などの記録紙12に画像を形成するに当っては、プラテン14に記録紙12を載置して、プラテン14に形成された開口部(図示せず)から外周面の一部を露出した搬送ローラ24と、記録紙12の両端部を上方から押えるピンチローラ26とによって記録紙12を挟持しながら、搬送モータ(図示せず)によって搬送ローラ24を回転させて記録紙12を搬送する。記録紙12の上方でキャリッジ20を矢印B,C方向に往復動させ、ヘッド制御部(図示せず)から印字ヘッド22K,22C,22M,22Yに送信された画像情報を担持する画像信号に基づいてノズルからインクを吐出して、記録紙12のうち画像形成領域23に位置する部分に画像を形成する。
画像を形成し終ると、キャリッジ20に搭載されたカッタ(図示せず)を所定位置まで飛び出させて記録紙12を所定サイズに裁断する。なお、画像形成動作中、ノズルなどをクリーニングするために、ノズルからインクを吸引することが必要な状態になると、キャリッジ20を回復装置30の上方に移動させる。
上記した各印字ヘッド22K,22C,22M,22Yには、インクが貯められたインクタンクからチューブを経由してインクが供給される。図2を参照して、インクタンクから印字ヘッドまでのインク供給機構を説明する。
図2は、インクタンクから印字ヘッドまでインクを供給するインク供給機構を上面から見て示す模式図である。図2では、図1に示された構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
プロッタ10には、インクが貯められたインクタンク40が着脱自在に装着されている。インクタンク40は、各印字ヘッド22K,22C,22M,22Y(図1参照)ごとに4つ配置されている。各インクタンク40は、キャリッジ20に搭載された各印字ヘッド22K,22C,22M,22Yにそれぞれチューブ42で接続されている。従って、1つのインクタンク40は1本のチューブ42で1つの印字ヘッド(例えば印字ヘッド22K)に接続されている。1つのインクタンク40に貯められたインクは1本のチューブ(インク供給チューブ)42を通って1つの印字ヘッドに供給される。
また、チューブ42の途中には固定部42aがあり、チューブ42のうち固定部42aよりもインク供給方向下流側の部分(印字ヘッドに近い部分)がキャリッジ20の走査に追従して移動する。チューブ42のうちインクタンク40の近傍部分には、この近傍部分を開閉するインク供給弁50(本発明にいう開閉手段の一例である)が取り付けられている。インク供給弁50を開けたときは、チューブ42が開くのでインクタンク40から印字ヘッドにインクが供給される。この逆に、インク供給弁50を閉じたときは、チューブ42が閉じるのでインクタンク40から印字ヘッドにインクが供給できない。インク供給弁50の構造を、図3と図4を参照して説明する。
図3は、閉じた状態のインク供給弁の構造を模式的に示す断面図である。図4は、開いた状態のインク供給弁の構造を模式的に示す断面図である。これらの図では、図2に示された構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
インク供給弁50は、下部にチューブ42が差し込まれて固定された筐体52を有する。筐体52の下部には、インクが流れるインク流路54が形成されている。筐体52の下部に差し込まれたチューブ42はインク流路54に接続されている。インク流路54の真上には蓋56が配置されている。この蓋56は、筐体52の内部空間52aを矢印D方向に移動し(上下動し)、蓋56が下がったときにインク流路54が塞がれてインクが流れない。蓋56の上面には、矢印D方向に延びる棒57が固定されている。棒57の上端面には、矢印D方向に伸縮するコイルばね58の一端(下端)が固定されている。コイルばね58の他端(上端)は、筐体52の上壁59に固定されている。
棒57の上部は、連結棒60の一端部60aが回動自在に固定されている。この連結棒60は、棒57に交差して延びており、蓋56がインク流路54を塞いでいるときには、連結棒60は棒57にほぼ直交している。連結棒60の他端部60bにはソレノイド62が連結されている。ソレノイド62のオン・オフに伴って連結棒60は回動軸61を中心にして回動する。ソレノイド62のオフのときは、図3に示すように、連結棒60は棒57にほぼ直交するように回動し、この結果、蓋56がインク流路54を塞ぐ。従って、チューブ42にはインクが流れない。一方、ソレノイド62のオンのときは、図4に示すように、連結棒60の一端部60aが上がって他端部60bが下がり、棒57が上がる。この結果、蓋56も上がってインク流路54が開放される。従って、チューブ42にはインクが流れる。
図5から図8までを参照して、インクタンク内の顔料インクを撹拌して顔料成分を一様に分散させる際の手順の第1例を説明する。
図5は、印字ヘッドのインク吐出口をキャップで塞ぐと共にサブタンク大気連通弁を閉じた状態を示す模式図である。図6は、吸引ポンプを作動させている状態を示す模式図である。図7は、キャップ大気開放弁を開放した状態を示す模式図である。図8は、インク供給チューブの先端に接続された中空の針を示す斜視図である。これらの図では、図2に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
インクタンク40には、大気に連通するサブタンク70が接続チューブ80を介して接続(連通)されている。サブタンク70には、インクタンク40内のインクが使用(消費)された分だけ大気が取り込まれる。また、サブタンク70には、インクタンク40内のインクの一部が流れ込んでくる。サブタンク70のうち大気に連通した部分にはサブタンク大気連通弁72が取り付けられている。このサブタンク大気連通弁72を開らく(閉じる)ことによりサブタンク70が大気に連通する(大気から遮断される)。チューブ42の一端はインクタンク40に接続されており、他端は印字ヘッド22Kに接続されている。
接続チューブ80の先端部82には、図8に示す中空の針83が接続されている。この針83には、インクが流れ込む孔83aが形成されている。この針83をインクタンク40に刺すことによりインクが接続チューブ80に引き込まれる。
は、インクタンク40に差し込まれている。
印字ヘッド22Kの内部の上方部分は、空気の溜まったエアバッファ22Kaになっている。印字ヘッド22Kのインク吐出口がキャップ32Kで塞がれた状態で吸引ポンプ33K(本発明にいう吸引手段の一例である)を駆動させることにより、印字ヘッド22Kからインクが強制的に吸引される。また、キャップ32Kには、このキャップ32Kを大気に連通させるキャップ大気連通弁35が接続されている。上記したサブタンク大気連通弁72とキャップ大気連通弁35の構造はインク供給弁50と同様の構造である。
インクタンク内の顔料インクを撹拌して顔料成分を一様に分散させるに当たっては、先ず、図6に示すように、キャップ大気連通弁35を閉じると共にキャップ32Kで印字ヘッド22Kのインク吐出口を機密に塞ぐ。さらに、サブタンク大気連通弁72を閉じる。また、インク供給弁50を開く。この状態で吸引ポンプ33Kを作動させて印字ヘッド22Kからインク及び空気を強制的に吸引する。この吸引により、チューブ42内とインクタンク40内のインクや空気が印字ヘッド22Kに移動すると共にサブタンク70内の空気がインクタンク40に移動する。この結果、サブタンク70内は減圧されて負圧になる(大気圧よりも低圧となる)。サブタンク70内が所定の負圧になったときに吸引ポンプ33Kを停止する。
上記の状態でキャップ大気連通弁35を開く。なお、サブタンク大気連通弁72は閉じたままである。キャップ大気連通弁35を開くことにより、外部の空気が印字ヘッド22Kに入り込み、この結果、チューブ42やインクタンク40にも空気が入り込む。このとき、サブタンク70にはインクタンク40からインク及び空気が流れ込み、サブタンク70内は大気圧に戻る。
上記のようにキャップ大気連通弁35及びサブタンク大気連通弁72を閉じると共にインク供給弁50を開き、キャップ32Kで印字ヘッド22Kのインク吐出口を機密に塞ぎ、吸引ポンプ33Kを所定時間だけ作動させて印字ヘッド22Kからインク及び空気を強制的に吸引し、その後、キャップ大気連通弁35だけを開いてインクタンク40内のインクの一部をサブタンク70に流入させる動作を数回繰り返す。これにより、インクタンク40内にサブタンク70からインクが流入したり、サブタンク70内にインクタンク40からインクが流入したりするので、インクが撹拌されることとなる。この結果、インクタンク40内におけるインクでは顔料成分が一様に分散する。なお、吸引ポンプ33Kの吸引能力は、インクタンク40からサブタンク70内に流入させるインクの量に基づいて決定する。上記した動作は、所定のタイミングでプロッタ10の所定のボタンを押すことにより自動で行われるように構成されている。また、上記したようにインクを撹拌する動作を行った時点からの経過時間を計測する計測器(図示せず)をプロッタ10に備えておき、この計測器で計測された経過時間が所定の時間を越えたとき(本発明にいう所定のタイミングの一例である)に上記のインク撹拌動作を行うようにしてもよい。他の印字ヘッド22C,22M,22Yについても同様である。
図9から図11までを参照して、インクタンク内の顔料インクを撹拌して顔料成分を一様に分散させる際の手順の第2例を説明する。
図9は、印字ヘッドのインク吐出口をキャップで塞ぐと共にサブタンク大気連通弁を閉じた状態を示す模式図である。図10は、吸引ポンプを作動させている状態を示す模式図である。図11は、キャップ大気開放弁を開放した状態を示す模式図である。これらの図では、図5から図7までに示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
第2例の特徴は、サブタンク70の上部に、空気が溜め込まれた弾性部材74を配置した点にある。この弾性部材74はサブタンク70に連通しており、弾性変形することにより内容積が変化するものである。
インクタンク内の顔料インクを撹拌して顔料成分を一様に分散させるに当っては、先ず、図10に示すように、キャップ大気連通弁35を閉じると共にキャップ32Kで印字ヘッド22Kのインク吐出口を機密に塞ぐ。さらに、サブタンク大気連通弁72を閉じる。また、インク供給弁50を開く。この状態で吸引ポンプ33Kを作動させて印字ヘッド22Kからインク及び空気を強制的に吸引する。この吸引により、チューブ42内とインクタンク40内のインクや空気が印字ヘッド22Kに移動すると共にサブタンク70内及び弾性部材74内の空気がインクタンク40に移動する。この結果、サブタンク70内および弾性部材74内は減圧されて負圧になる(大気圧よりも低圧となる)。弾性部材74は風船のように萎む。サブタンク70内が所定の負圧になったときに吸引ポンプ33Kを停止する。
上記の状態でキャップ大気連通弁35を開く。なお、サブタンク大気連通弁72は閉じたままである。キャップ大気連通弁35を開くことにより、外部の空気が印字ヘッド22Kに入り込み、この結果、チューブ42やインクタンク40にも空気が入り込む。このとき、サブタンク70及び弾性部材74にはインクタンク40から空気が流れ込むと同時にサブタンク70内にはインクタンク40からインクが流れ込み、サブタンク70内および弾性部材74内は大気圧に戻る。この場合、萎んでいる弾性部材74は復元して元のサイズに戻ろうとするので、インクタンク40からは多量のインクがサブタンク70に流れ込む。
上記のようにキャップ大気連通弁35及びサブタンク大気連通弁72を閉じると共にインク供給弁50を開き、キャップ32Kで印字ヘッド22Kのインク吐出口を機密に塞ぎ、吸引ポンプ33Kを所定時間だけ作動させて印字ヘッド22Kからインク及び空気を強制的に吸引し、その後、キャップ大気連通弁35だけを開いてインクタンク40内のインクの一部をサブタンク70に流入させる動作を数回繰り返す。これにより、インクタンク40内にサブタンク70からインクが流入したり、サブタンク70内にインクタンク40からインクが流入したりするので、インクが撹拌されることとなる。この結果、インクタンク40内におけるインクでは顔料成分が一様に分散する。なお、吸引ポンプ33Kの吸引能力は、インクタンク40からサブタンク70内に流入させるインクの量に基づいて決定する。上記した動作は、所定のタイミングでプロッタ10の所定のボタンを押すことにより自動で行われるように構成されている。また、上記したようにインクを撹拌する動作を行った時点からの経過時間を計測する計測器(図示せず)をプロッタ10に備えておき、この計測器で計測された経過時間が所定の時間を越えたとき(本発明にいう所定のタイミングの一例である)に上記のインク撹拌動作を行うようにしてもよい。
上記のように弾性部材74を使ってサブタンク70内の負圧を大きくしているので、吸引ポンプ33Kの吸引能力が小さくても、インクタンク40内のインクを確実にサブタンク70に移動できる。なお、他の印字ヘッド22C,22M,22Yについても同様である。また、上記の例では、キャップ大気連通弁35を開放したが、これを開放する代わりに、キャップ33Kを印字ヘッド22Kから離してインク吐出口から直接に空気を取り込んでもよい。
インクジェット方式のプロッタの概略構成を示す斜視図である。 インクタンクから印字ヘッドまでインクを供給するインク供給機構を上面から見て示す模式図である。 閉じた状態のインク供給弁の構造を模式的に示す断面図である。 開いた状態のインク供給弁の構造を模式的に示す断面図である。 印字ヘッドのインク吐出口をキャップで塞ぐと共にサブタンク大気連通弁を閉じた状態を示す模式図である。 吸引ポンプを作動させている状態を示す模式図である。 キャップ大気開放弁を開放した状態を示す模式図である。 インク供給チューブの先端に接続された中空の針を示す斜視図である。 印字ヘッドのインク吐出口をキャップで塞ぐと共にサブタンク大気連通弁を閉じた状態を示す模式図である。 吸引ポンプを作動させている状態を示す模式図である。 キャップ大気開放弁を開放した状態を示す模式図である。
符号の説明
10 プロッタ
32K キャップ
35 キャップ大気連通弁
40 インクタンク
42 チューブ
50 インク供給弁
70 サブタンク
72 サブタンク大気連通弁
74 弾性部材

Claims (7)

  1. インクを貯めるインクタンクからチューブを経由して印字ヘッドにインクを供給し、この印字ヘッドから記録媒体にインクを吐出して画像を形成する画像形成装置において、
    前記インクタンクに連通すると共に大気に連通するサブタンクと、
    該サブタンク室を大気に連通させるサブタンク大気連通弁と、
    前記インクタンク及び前記サブタンクの内部を減圧する減圧手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記減圧手段は、
    前記印字ヘッドのインク吐出口を機密に塞ぐ閉塞部材と、
    前記印字ヘッドの内部から空気を吸引する吸引手段とを備えたものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記閉塞部材は、
    前記印字ヘッドのインク吐出口を覆うキャップからなるものであることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記閉塞部材は、
    前記キャップを大気に連通させるキャップ大気連通弁を有するものであることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記サブタンクは、
    空気が溜め込まれた、内容積が変化する弾性部材を備えたものであることを特徴とする請求項1から4までのうちのいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記印字ヘッドのインク吐出口を閉塞部材で機密に塞ぐと共に前記サブタンク大気連通弁を閉じた状態で、前記吸引手段によって前記印字ヘッドの内部から空気を吸引することにより前記サブタンクの内部を減圧し、その後、前記インク吐出口を大気に連通させてこのインク吐出口から印字ヘッドの内部に空気を入れることにより、前記インクタンク内のインクを前記サブタンクに流入させることを特徴とする請求項1から5までのうちのいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記インクタンク内のインクを前記サブタンクに流入させる動作を所定のタイミングで繰り返し行わせることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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