JP2005238153A - ワーク洗浄装置及びワーク洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークに付着している洗浄液が濯ぎ槽に混入してしまうことを極力防止できるワーク洗浄装置及びワーク洗浄方法を得る。
【解決手段】ワークを洗浄する洗浄液が貯溜された洗浄槽12と、洗浄槽12で洗浄されたワークが投入されワークを濯ぐ洗浄水が貯溜された濯ぎ槽14、16、28と、濯ぎ槽14、16、28に水を供給する水供給手段と、を有するワーク洗浄装置であって、濯ぎ槽に供給する水の水量とワークの投入量とに基づいて所定の水量を算出する演算手段と、演算手段により算出された水量の水をワークに対して放出しワークに付着した洗浄液を除去する水放出手段54と、を設けた構成とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基板上に構成部品を実装して回路形成したモジュール部品などのワークを洗浄するワーク洗浄装置及びワーク洗浄方法に関する。
図2に示すように、従来のワーク洗浄装置200では、洗浄槽202で洗浄したワークが洗浄後に第1濯ぎ槽204、第2濯ぎ槽206、第3濯ぎ槽208と順番に持ち込まれ、各濯ぎ槽204、206、208においてワークの濯ぎが行われる(下記特許文献1参照)。このワーク洗浄装置200では、各濯ぎ槽204、206、208における水質悪化を防止するために、第3濯ぎ槽208から溢れた洗浄水を第2濯ぎ槽206に落とし、さらに第2濯ぎ槽206から溢れた洗浄水を第1濯ぎ槽204に落とし、第1濯ぎ槽204から溢れた洗浄水を廃液処理装置210に落として廃液処理され、この廃液処理で分離された水を再生水として第3濯ぎ槽208に供給していた。
また、図3に示すように、別のワーク洗浄装置300として、洗浄槽302の上方にシャワー器304を取り付けたものがある。このワーク洗浄装置300では、洗浄槽302で洗浄されたワークがシャワー器304から放出される水で洗浄されることにより、ワークに付着した洗浄液を除去することができる(下記特許文献2参照)。シャワー器304により洗浄液が除去されたワークは各濯ぎ槽306、308、310に順番に持ち込まれ、各濯ぎ槽306、308、310においてワークの濯ぎが行われる。なお、この洗浄槽302の内部の洗浄廃液は、逆浸透圧型フィルタ312によって廃液処理される。
特開平8−325767号公報 特開平8−131979号公報 特開平5−15858号公報 特開2003−145066号公報
ところで、上記特許文献1に記載されたワーク洗浄装置では、洗浄槽で洗浄されたワークが洗浄後に濯ぎ槽に持ち込まれると、ワークに付着した洗浄液が第1濯ぎ槽に混入し濯ぎ槽の洗浄水が汚れてしまう。このため、各濯ぎ槽間で再生水を循環させているが、洗浄するワークの処理量がある程度増えると、再生水を循環させたとしても、第1濯ぎ槽の洗浄水の水質が悪化し、各濯ぎ槽の洗浄水を頻繁に定期交換しなければならならい。この結果、ワークの洗浄効率が著しく低下し、廃液処理量も増大する。また、各濯ぎ槽の洗浄水を頻繁に定期交換すると、水道水の使用量が増加する。これらは、近年ISO14001において、使用する水道水の削減と廃液排出の削減への取り組みの強化が求められており、かかる観点から問題となる。
また、上記特許文献2に記載されたワーク洗浄装置では、ワークに付着した洗浄液がシャワー器からの水とともに洗浄槽に落下するため、洗浄槽内部の大量の洗浄廃液を廃液処理しなければならず、逆浸透圧型フィルタの劣化が早くなる問題がある。また、シャワー器から放出された水によりワークに付着した洗浄液を除去しても、その後にワークを液切りしなければ、僅かながらも各濯ぎ槽に洗浄液が混入してしまうおそれがある。さらに、ワーク毎に追加する水道水が必要となり、水道水の使用量が多いことも問題になる。
そこで、本発明は、上記事情を考慮し、ワークに付着している洗浄液が濯ぎ槽に混入してしまうことを極力防止できるワーク洗浄装置及びワーク洗浄方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ワークを洗浄する洗浄液が貯溜された洗浄槽と、前記洗浄槽で洗浄された前記ワークが投入され前記ワークを濯ぐ洗浄水が貯溜された濯ぎ槽と、前記濯ぎ槽に水を供給する水供給手段と、を有するワーク洗浄装置であって、前記濯ぎ槽に供給する水の水量と前記ワークの投入量とに基づいて所定の水量を算出する演算手段と、前記演算手段により算出された水量の水を前記ワークに対して放出し前記ワークに付着した洗浄液を除去する水放出手段と、を設けたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、洗浄槽にてワークが洗浄液により洗浄される。洗浄槽で洗浄されたワークは、水放出手段から放出された水によりワークに付着した洗浄液が除去される。洗浄液が除去されたワークは、濯ぎ槽に投入され、内部に貯溜された洗浄水により濯がれる。
ここで、水放出手段から放出される水の水量は、水供給手段から濯ぎ槽に供給される水の水量と濯ぎ槽に投入されるワークの投入量とに基づいて演算手段により算出されるため、ワークに付着した洗浄液を十分に除去することができることに加え、ワークを濯ぎ槽で濯いでも、濯ぎ槽の内部の洗浄水の水質の悪化を極力防止することができる。このため、濯ぎ槽内部の洗浄水を交換する必要がなく水道水の使用量を格段に低減することができるとともに、濯ぎ槽内部の洗浄水を廃液処理装置などにより廃液処理する必要がなく排出される廃液を削減することができる。この結果、地球環境保全に大いに貢献できる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のワーク洗浄装置において、前記水放出手段により洗浄液が除去された前記ワークに空気を吹き付ける空気供給手段を設けたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、水放出手段により洗浄液が除去されたワークに空気供給手段から空気が吹き付けられると、ワークに付着した洗浄液が水と共にワークから吹き飛ばされる。これにより、ワークに付着した洗浄液をほとんど除去することができ、ワークを濯ぎ槽で濯いでも、濯ぎ槽内部に貯溜された洗浄水の水質悪化を極力防止することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のワーク洗浄装置において、前記水放出手段から放出された水と前記空気供給手段により吹き付けられた空気により前記ワークから取り除かれた水の少なくとも一方の水を含む廃液が貯溜される液切槽を設け、前記水供給手段は前記液切槽に貯溜された廃液を廃液処理する廃液処理手段であり、前記廃液処理手段で廃液処理されて分離した再生水が前記濯ぎ槽に供給されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、液切槽には、水放出手段から放出された水と空気供給手段により吹き付けられた空気によりワークから取り除かれた水の少なくとも一方の水を含む廃液が貯溜される。この液切槽に貯溜された廃液は、廃液処理手段により廃液処理されて再生水が分離され、この分離された再生水が濯ぎ槽に供給される。このように、この液切槽に貯溜された廃液を有効利用することにより、水道水の使用量を格段に低減することができる。
また、従来のように濯ぎ槽内部の洗浄水を全て廃液処理手段で廃液処理する場合と比較して、廃液処理手段の廃液処理負担を軽減することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のワーク洗浄装置において、前記水放出手段は、前記濯ぎ槽に貯溜された洗浄水を放出することを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、濯ぎ槽に貯溜された洗浄水を水放出手段で放出することにより、濯ぎ槽に貯溜された洗浄水を有効に活用することができるため、水道水の使用量を格段に低減することができる。
なお、濯ぎ槽の貯溜された洗浄水を使用した場合でも、水放出手段から放水される水の水量が演算手段により所定の水量となるように算出されるため、濯ぎ槽の内部の洗浄水が不足することはなく、濯ぎ能力が低下することはない。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のワーク洗浄装置において、前記濯ぎ槽は、複数設けられ、前記水放出手段から放出される水を貯溜する前記濯ぎ槽には、他の濯ぎ槽の洗浄水が供給されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、水放出手段から放出される洗浄水を貯溜する濯ぎ槽には他の濯ぎ槽の洗浄水が供給されるため、濯ぎ槽内部の洗浄水を循環させることができる。これにより、濯ぎ槽内部の洗浄水の汚染を効果的に防止できる。
請求項6に記載の発明は、洗浄液が貯溜された洗浄槽にワークを投入し洗浄する洗浄工程と、洗浄水が貯溜された濯ぎ槽に前記洗浄工程で洗浄された前記ワークを投入し前記ワークを濯ぐ濯ぎ工程と、水供給手段により前記濯ぎ槽に水を供給する水供給工程と、を有するワーク洗浄方法であって、前記濯ぎ槽に供給する水の水量と前記ワークの投入量とに基づいて所定の水量を演算手段により算出する演算工程と、前記演算工程により算出された水量の水を前記洗浄工程で洗浄された後でありかつ前記濯ぎ工程で濯がれる前の前記ワークに対して放出し前記ワークに付着した洗浄液を除去する水放出工程と、を有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、洗浄工程において、洗浄槽にてワークが洗浄液により洗浄される。水放出工程において、洗浄工程で洗浄されたワークは水放出手段から放出された水によりワークに付着した洗浄液が除去される。濯ぎ工程において、洗浄液が除去されたワークは濯ぎ槽に投入され、内部に貯溜された洗浄水により濯がれる。
ここで、水放出工程において水放出手段から放出される水の水量は、演算工程において水供給工程にて水供給手段から濯ぎ槽に供給される水の水量と濯ぎ工程にて濯ぎ槽に投入されるワークの投入量とに基づいて演算手段により算出されるため、ワークに付着した洗浄液を十分に除去することができることに加え、ワークを濯ぎ槽で濯いでも、濯ぎ槽の内部の洗浄水の水質の悪化を極力防止することができる。このため、濯ぎ槽内部の洗浄水を交換する必要がなく水道水の使用量を格段に低減することができるとともに、濯ぎ槽内部の洗浄水を廃液処理装置などにより廃液処理する必要がなく排出される廃液を削減することができる。この結果、地球環境保全に大いに貢献できる。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のワーク洗浄方法において、前記水放出工程において洗浄液が除去された前記ワークに空気供給手段により空気を吹き付ける空気供給工程を設けたことを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、水放出工程により洗浄液が除去されたワークに空気供給工程において空気供給手段から空気が吹き付けられると、ワークに付着した洗浄液が水と共にワークから吹き飛ばされる。これにより、ワークに付着した洗浄液をほとんど除去することができ、濯ぎ工程においてワークを濯ぎ槽で濯いでも、濯ぎ槽内部に貯溜された洗浄水の水質悪化を極力防止することができる。
請求項1に記載の発明は、水放出手段から放出される水の水量が水供給手段から濯ぎ槽に供給される水の水量と濯ぎ槽に投入されるワークの投入量とに基づいて演算手段により算出されるため、ワークに付着した洗浄液を十分に除去することができることに加え、ワークを濯ぎ槽で濯いでも、濯ぎ槽の内部の洗浄水の水質の悪化を極力防止することができる。このため、濯ぎ槽内部の洗浄水を交換する必要がなく水道水の使用量を格段に低減することができるとともに、濯ぎ槽内部の洗浄水を廃液処理装置などにより廃液処理する必要がなく排出される廃液を削減することができる。この結果、地球環境保全に大いに貢献できる。
請求項2に記載の発明は、水放出手段により洗浄液が除去されたワークに空気供給手段から空気が吹き付けられると、ワークに付着した洗浄液が水と共にワークから吹き飛ばされるため、ワークに付着した洗浄液をほとんど除去することができ、ワークを濯ぎ槽で濯いでも、濯ぎ槽内部に貯溜された洗浄水の水質悪化を極力防止することができる。
請求項3に記載の発明は、液切槽には水放出手段から放出された水と空気供給手段により吹き付けられた空気によりワークから取り除かれた水の少なくとも一方の水を含む廃液が貯溜され、この液切槽に貯溜された廃液は廃液処理手段により廃液処理されて再生水が分離され、この分離された再生水が濯ぎ槽に供給される構成としたので、この液切槽に貯溜された廃液を有効利用することができ、水道水の使用量を格段に低減することができる。また、従来のように濯ぎ槽内部の洗浄水を全て廃液処理手段で廃液処理する場合と比較して、廃液処理手段の廃液処理負担を軽減することができる。
請求項4に記載の発明は、濯ぎ槽に貯溜された洗浄水を水放出手段で放出することにより、濯ぎ槽に貯溜された洗浄水を有効に活用することができるため、水道水の使用量を格段に低減することができる。
請求項5に記載の発明は、水放出手段から放出される洗浄水を貯溜する濯ぎ槽には他の濯ぎ槽の洗浄水が供給されるため、濯ぎ槽内部の洗浄水を循環させることができ、濯ぎ槽内部の洗浄水の汚染を効果的に防止できる。
請求項6に記載の発明は、水放出工程において水放出手段から放出される水の水量は、演算工程において水供給工程にて水供給手段から濯ぎ槽に供給される水の水量と濯ぎ工程にて濯ぎ槽に投入されるワークの投入量とに基づいて演算手段により算出されるため、ワークに付着した洗浄液を十分に除去することができることに加え、ワークを濯ぎ槽で濯いでも、濯ぎ槽の内部の洗浄水の水質の悪化を極力防止することができる。このため、濯ぎ槽内部の洗浄水を交換する必要がなく水道水の使用量を格段に低減することができるとともに、濯ぎ槽内部の洗浄水を廃液処理装置などにより廃液処理する必要がなく排出される廃液を削減することができる。この結果、地球環境保全に大いに貢献できる。
請求項7に記載の発明は、水放出工程により洗浄液が除去されたワークに空気供給工程において空気供給手段から空気が吹き付けられると、ワークに付着した洗浄液が水と共にワークから吹き飛ばされるため、ワークに付着した洗浄液をほとんど除去することができ、濯ぎ工程においてワークを濯ぎ槽で濯いでも、濯ぎ槽内部に貯溜された洗浄水の水質悪化を極力防止することができる。
次に、本発明の一実施形態に係るワーク洗浄装置及びワーク洗浄方法について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、ワーク洗浄装置10は、ワーク(図示省略)を洗浄するための洗浄槽12を備えている。この洗浄槽12の内部には所定量の洗浄液が貯溜されている。また、洗浄槽12の近傍には、ワークを濯ぐための第1濯ぎ槽14が配置されている。第1濯ぎ槽14の近傍には、第1濯ぎ槽14で濯がれたワークをさらに濯ぐための第2濯ぎ槽16が配置されている。第1濯ぎ槽14と第2濯ぎ槽16とは、ハンドバルブ18、フィルタ20、ハンドバルブ22、ポンプ24、電磁バルブ26を介して配管1により接続されている。この第1濯ぎ槽14及び第2濯ぎ槽16の内部には、ワークを濯ぐための洗浄水が貯溜されている。
また、第2濯ぎ槽16の近傍には、第2濯ぎ槽16で濯がれたワークをさらに濯ぐための第3濯ぎ槽28が配置されている。第2濯ぎ槽16と第3濯ぎ槽28とは、ハンドバルブ30、フィルタ32、ハンドバルブ34、ポンプ36、電磁バルブ38を介して配管3により接続されている。この第3濯ぎ槽28の内部には、ワークを濯ぐための純水が貯溜されている。また、第3濯ぎ槽28の近傍には、水道水を再生処理して純水に変えるための純水再生装置40が配置されている。この純水再生装置40には、水道水を浄水とするための活性炭(図示省略)が設けられている。また、この活性炭が劣化すると、別の新しい活性炭に交換することができるようになっている。第3濯ぎ槽28は、ハンドバルブ42、ストレーナ44、ハンドバルブ46、ポンプ48及び逆止弁50を介して配管5により純水再生装置40と接続されている。また、水道水の純水再生装置40への供給は電磁バルブ52により制御されている。
ここで、ワーク洗浄装置10には、洗浄槽12で洗浄されたワークに付着した洗浄液をワークから除去するシャワー器(水放出手段)54が設けられている。このシャワー器54は、ハンドバルブ56、フィルタ58、ハンドバルブ60、ポンプ62及び電磁バルブ64を介して配管7により第1濯ぎ槽14と接続されている。この電磁バルブ64は図示しない制御部(演算手段)によりその開閉が制御される構成になっている。
また、シャワー器54の近傍には、ワークに対して空気を吹き付ける液切エアノズル(空気供給手段)66が配置されている。これらシャワー器54と液切エアノズル66は、液切槽68の内部に配置されている。
また、第3濯ぎ槽28の近傍には、第3濯ぎ槽28で濯ぎが行われたワークに対して空気を吹き付ける水切エアノズル70が配置されている。この水切エアノズル70は、水切槽72の内部に配置されている。
さらに、ワーク洗浄装置10には、廃液処理装置(廃液処理手段)74が設けられている。この廃液処理装置74は、洗浄液が混入した廃液を濃縮廃液と再生水とに分離する機能を有している。また、廃液処理装置74は、電磁バルブ76、78、ハンドバルブ80、ストレーナ82、ハンドバルブ84、ポンプ86、ハンドバルブ88、フィルタ90及びハンドバルブ92を介して、液切槽68及び水切槽72と配管9によりそれぞれ接続されている。これにより、液切槽68及び水切槽72にそれぞれ貯溜された廃液を廃液処理装置74に供給することができる。また、廃液処理装置74は、第2濯ぎ槽16と配管11等で接続されており、廃液処理により分離した再生水を第2濯ぎ槽16の内部に還流(供給)することができる。
また、廃液処理装置74の近傍には廃液タンク94が配置されており、廃液処理装置74と配管13等により接続されている。廃液処理装置74で廃液処理されて分離した濃縮廃液を廃液タンク94に供給できるようになっている。
廃液タンク94はハンドバルブ96、フィルタ98、ハンドバルブ100を並列的に設けた並列構造にポンプ102及び電磁バルブ104を直列的に設けた直列構造を介して配管15により洗浄槽12と接続されており、洗浄槽12の内部の洗浄原液を廃液タンク94に供給できるようになっている。
特に、フィルタ98を並列に設けたことにより、フィルタ98に目詰まりが生じた場合に、運転中でも容易に切り換え交換することができる。
なお、各配管1、3、7、15には、圧力計106が適宜設けられている。
また、ローダ(図示省略)により、ワークを保持した状態で、洗浄槽12、液切槽68、第1濯ぎ槽14、第2濯ぎ槽16、第3濯ぎ槽28、水切槽72のそれぞれの槽に投入されるワークラック108が設けられている。また、ワークラック108をローダ(図示省略)により洗浄槽12に投入した後、洗浄槽12から液切槽68、液切槽68から第1濯ぎ槽14、第1濯ぎ槽14から第2濯ぎ槽16、第2濯ぎ槽16から第3濯ぎ槽28、第3濯ぎ槽28から水切槽72にワークラック108を自動的に搬送してアンローダ(図示省略)に搬出するためのワークラック搬送手段(図示省略)が設けられている。
なお、ワークラック108は、上記のように1個だけ設けられている場合に限られるものではなく、複数個設けられている構成でも良い。複数個のワークラック(図示省略)を用いることにより、各槽での洗浄工程(後述)あるいは各濯ぎ工程(後述)などが同時に行えるため、ワークの洗浄がより効率的となる。
次に、本実施形態のワーク洗浄装置10を用いたワーク洗浄方法について説明する。
先ず、本実施形態のワーク洗浄装置10を用いた洗浄されるワークについて説明する。対象となるワークは、VCO、TCXO、混成集積回路、高周波アンプなど、基板上に構成部品を実装して回路形成したモジュール部品が主として対象となるが、これに限られない。例えば、上記構成部品を、ソルダーペーストを用いてセラミック又はガラスエポキシ樹脂などからなる親基板上にリフロー実装した後、残留しているフラックス及びはんだボールを洗浄して除去する工程や、例えば、ガラスエポキシ樹脂などからなる親基板を子基板にカットした時に発生する切屑を洗浄して除去する工程に本実施形態のワーク洗浄装置10が用いられる。
図1に示すように、ワークがワークラック108で保持されて、洗浄槽12の洗浄液で洗浄される(洗浄工程)。これにより、上述したように、ワークに残留しているはんだボールが除去され、また、カット時に発生する切屑が除去される。なお、除去されたはんだボール及び切屑は、フィルタ98で濾過され、濾過後の洗浄液が洗浄槽12に戻される。
洗浄槽12で洗浄されたワークは、ワークラック108により保持された状態で、ワークラック搬送手段により液切槽68に自動搬送される。液切槽68では、ワークがワークラック108により保持された状態で、シャワー器54から放出された洗浄水によりワークに付着した洗浄液がワークから除去される(水放出工程)。
ここで、シャワー器54から放出される水の水量は、制御部(演算手段)により制御される電磁バルブ64で調整することができる。制御部では、廃液処理装置74で廃液処理され分離された再生水が第2濯ぎ槽16に還流する還流量と、各濯ぎ槽14、16、28に投入されるワークの投入量とに基づいて必要な水量が算出され(演算工程)、この算出された水量の水が1回の放出でシャワー器54から放出される。シャワー器54では、この水量の水が間欠的(例えば、3分〜30分間隔)に放出される。
なお、シャワー器54からの放水量は、制御部による電磁バルブ64の制御により適宜調整することができる。
また、第1濯ぎ槽14の洗浄水をシャワー器54から放出することにより、第1濯ぎ槽14の洗浄水を有効に活用することができ、水道水の使用量を格段に低減することができる。
次に、シャワー器54からの放水により洗浄液がほぼ除去されたワークに対して、液切エアノズル66から空気が吹き付けられる(空気供給工程)。これにより、ワークに付着した洗浄液混じりの水がワークからほぼ完全に除去される。なお、シャワー器54から放出された水、ワークに付着した洗浄液及び液切エアノズル66からの空気の吹き付けによりワークから取り除かれた洗浄液混じりの水は、液切槽68に廃液として貯溜される。
空気供給工程を経たワークは、ワークラック108により保持された状態で、ワークラック搬送手段により第1濯ぎ槽14に搬送される。第1濯ぎ槽14において、ワークは、ワークラック108に保持された状態で、内部に貯溜された洗浄水により濯がれる(第1濯ぎ工程)。これにより、ワークから完全に洗浄液が除去される。
第1濯ぎ槽14において洗浄水により濯がれたワークは、ワークラック108により保持された状態で、ワークラック搬送手段により第2濯ぎ槽16に自動搬送される。第2濯ぎ槽16において、ワークは、ワークラック108に保持された状態で、内部に貯溜された洗浄水により濯がれる(第2濯ぎ工程)。これにより、ワークから完全に洗浄液が除去される。なお、第2濯ぎ槽16の内部の洗浄水は、適宜第1濯ぎ層14に供給されている。
ここで、第2濯ぎ槽16には廃液処理装置74で廃液処理されて分離した再生水が供給され、第2濯ぎ槽16の洗浄水が補充される。
第2濯ぎ槽16において洗浄水により濯がれたワークは、ワークラック108により保持された状態で、ワークラック搬送手段により第3濯ぎ槽28に自動搬送される。第3濯ぎ槽28において、ワークは、ワークラック108に保持された状態で、内部に貯溜された純水により濯がれる(第3濯ぎ工程)。これにより、ワークは水道水を純水再生装置40で再生処理された純水(水電導度1.2μs/cm以下)により濯がれるため、ワークの濯ぎ効果を格段に向上させることができ、ワークから完全に洗浄液を除去することができる。また、純水再生装置40に用いられている活性炭の寿命を延ばすことができる。
ここで、第3濯ぎ槽28には、槽内の水を清浄にすると共に、撹拌して槽内の水質を均一にするために循環水量6〜12リットル/分で純水再生装置40により再生処理された純水が配管17を通して適宜供給される。これにより、ワーク投入量が増加した場合でも、第3濯ぎ槽28内部の純水が劣化することがなく、ワークの濯ぎ効果が低下することがない。
なお、第3濯ぎ槽28の内部の純水は、配管3を通して第2濯ぎ槽16に適宜供給される。これにより、第2濯ぎ槽16の内部の洗浄水の品質を格段に向上させることができる。さらに、第2濯ぎ槽16の内部の洗浄水が配管1を通して第1濯ぎ層14に適宜供給されることにより、第1濯ぎ槽14の内部の洗浄水の品質を格段に向上させることができる。
第3濯ぎ槽28において洗浄水により濯がれたワークは、ワークラック108により保持された状態で、ワークラック搬送手段により水切槽72に自動搬送される。水切槽72において、ワークはワークラック108に保持された状態で、水切エアノズル70からワークに空気が吹き付けられる(水切工程)。これにより、ワークに付着した洗浄水がワークから除去される。
ここで、液切層68及び水切槽72の内部に貯溜した廃液は、廃液処理装置74に適宜供給される。この廃液処理装置74では、供給された廃液が濃縮廃液と再生水とに分離される。この分離された再生水は第2濯ぎ槽16に還流され(水供給工程)、濃縮廃液は廃液タンク94に送られる。これにより、液切層68及び水切槽72の内部に貯溜した廃液を有効に利用することができ、水道水の使用量を格段に低減することができる。なお、洗浄槽12の内部の洗浄原液も廃液タンク94に送られる。
なお、上記したワークの洗浄方法では、ワークが1個のワークラック108に保持された状態で各槽に順次移動していく構成を示したが、これに限られることはなく、複数個のワークラック(図示省略)を別個独立に制御して、上記各工程を行うようにしてもよい。これにより、ワークの単位時間当たりの洗浄量を増加させることができる。
以上のように、本実施形態のワーク洗浄装置10を用いたワーク洗浄方法によれば、ワークを各濯ぎ槽14、16、28に投入する前に、シャワー器54から放出された水により洗浄されるため、ワークから洗浄液を除去した状態で、ワークを各濯ぎ槽14、16、28に投入することができる。
特に、シャワー器54から放出される水の水量は、廃液処理装置74から第2濯ぎ槽16に還流される再生水の水量と各濯ぎ槽14、16、28に投入されるワークの投入量とに基づいて制御部により算出されるため、ワークに付着した洗浄液を十分に除去することができることに加え、ワークを各濯ぎ槽14、16、28で濯いでも、各濯ぎ槽14、16、28の内部の洗浄水の水質の悪化を極力防止することができる。
また、シャワー器54から放水されたワークに液切エアノズル66から空気を吹き付けて、ワークに付着した洗浄液混じりの水をほぼ完全にワークから除去することにより、ワークの投入により各濯ぎ槽14、16、28に持ち込まれる洗浄液を略完全に無くすことができる。
これらにより、各濯ぎ槽14、16、28内部の洗浄水を交換する必要がなく水道水の使用量を格段に低減することができるとともに、廃液処理装置74で洗浄水を廃液処理する必要がないため濃縮廃液の排出を削減できる。この結果、本実施形態のワーク洗浄装置10は、地球環境保全に大いに貢献することができる。
本発明の一実施形態に係るワーク洗浄装置の概略構成図である。 従来のワーク洗浄装置の概略構成図である。 従来のワーク洗浄装置の概略構成図である。
符号の説明
10 ワーク洗浄装置
12 洗浄槽
14 濯ぎ槽
16 濯ぎ槽
28 濯ぎ槽
54 シャワー器(水放出手段)
66 液切エアノズル(空気供給手段)
68 液切槽
74 廃液処理装置(水供給手段、廃液処理手段)

Claims (7)

  1. ワークを洗浄する洗浄液が貯溜された洗浄槽と、前記洗浄槽で洗浄された前記ワークが投入され前記ワークを濯ぐ洗浄水が貯溜された濯ぎ槽と、前記濯ぎ槽に水を供給する水供給手段と、を有するワーク洗浄装置であって、
    前記濯ぎ槽に供給する水の水量と前記ワークの投入量とに基づいて所定の水量を算出する演算手段と、前記演算手段により算出された水量の水を前記ワークに対して放出し前記ワークに付着した洗浄液を除去する水放出手段と、を設けたことを特徴とするワーク洗浄装置。
  2. 前記水放出手段により洗浄液が除去された前記ワークに空気を吹き付ける空気供給手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載のワーク洗浄装置。
  3. 前記水放出手段から放出された水と前記空気供給手段により吹き付けられた空気により前記ワークから取り除かれた水の少なくとも一方の水を含む廃液が貯溜される液切槽を設け、
    前記水供給手段は前記液切槽に貯溜された廃液を廃液処理する廃液処理手段であり、前記廃液処理手段で廃液処理されて分離した再生水が前記濯ぎ槽に供給されることを特徴とする請求項1又は2に記載のワーク洗浄装置。
  4. 前記水放出手段は、前記濯ぎ槽に貯溜された洗浄水を放出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のワーク洗浄装置。
  5. 前記濯ぎ槽は、複数設けられ、
    前記水放出手段から放出される水を貯溜する前記濯ぎ槽には、他の濯ぎ槽の洗浄水が供給されることを特徴とする請求項4に記載のワーク洗浄装置。
  6. 洗浄液が貯溜された洗浄槽にワークを投入し洗浄する洗浄工程と、洗浄水が貯溜された濯ぎ槽に前記洗浄工程で洗浄された前記ワークを投入し前記ワークを濯ぐ濯ぎ工程と、水供給手段により前記濯ぎ槽に水を供給する水供給工程と、を有するワーク洗浄方法であって、
    前記濯ぎ槽に供給する水の水量と前記ワークの投入量とに基づいて所定の水量を演算手段により算出する演算工程と、前記演算工程により算出された水量の水を前記洗浄工程で洗浄された後でありかつ前記濯ぎ工程で濯がれる前の前記ワークに対して放出し前記ワークに付着した洗浄液を除去する水放出工程と、を有することを特徴とするワーク洗浄方法。
  7. 前記水放出工程において洗浄液が除去された前記ワークに空気供給手段により空気を吹き付ける空気供給工程を設けたことを特徴とする請求項6に記載のワーク洗浄方法。
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