JP2005237616A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技盤面上の遊技領域を第1遊技領域と第2遊技領域とに分割構成した弾球遊技機において、遊技者に対する遊技内容の理解度を高めるとともに、興趣性を向上させる。
【解決手段】遊技盤面11上の遊技領域14を第1遊技領域11Lと第2遊技領域11Rとに分割構成し、第1遊技領域11Lと第2遊技領域11Rとの境界部分に、第1遊技領域11Lから第2遊技領域11Rに向けて遊技球が通過可能な連通部11Uを設けるとともに、連通部11Uを開閉する可変分断シャッタ64を設ける。そして、第1遊技領域11Lでの遊技結果に応じて可変分断シャッタ64が連通部11Uを開閉作動するように構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】遊技盤面11上の遊技領域14を第1遊技領域11Lと第2遊技領域11Rとに分割構成し、第1遊技領域11Lと第2遊技領域11Rとの境界部分に、第1遊技領域11Lから第2遊技領域11Rに向けて遊技球が通過可能な連通部11Uを設けるとともに、連通部11Uを開閉する可変分断シャッタ64を設ける。そして、第1遊技領域11Lでの遊技結果に応じて可変分断シャッタ64が連通部11Uを開閉作動するように構成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、遊技盤の盤面上に遊技球を発射させて遊技を行う弾球遊技機に関するものである。
従来、遊技盤面上の遊技領域を、入球に応じて賞球を払い出す第1遊技装置が配置された第1遊技領域と、入球に応じて賞球を払い出す第2遊技装置が配置された第2遊技領域とに分割構成して、複数の遊技性を含むようにした弾球遊技機がある(例えば、特許文献1等)。
特許文献1に記載の弾球遊技機では、第1および第2遊技装置は、始動口および表示装置等から構成されており、各遊技領域において、始動口に遊技球が入球すると、乱数値が抽出されて当否判定がなされると共に、図柄表示装置上の図柄を変動表示し、当否結果をその図柄によって報知し、前記当否判定が当たりであれば、遊技領域の遊技が遊技者に有利な状態となるように設定される。
また、第1および第2遊技領域は左右に分割されており、遊技盤中央には、遊技盤上に発射された遊技球を左右いずれかの遊技領域に振り分ける振分装置が設けられている。そして、遊技球がいずれの遊技領域に振り分けられるかには規則性がなく、第1遊技領域を流下する遊技球の数と第2遊技領域を流下する遊技球の数とはほぼ同数であり、第1遊技領域での遊技と第2遊技領域での遊技とを同時に楽しめるように構成されている。
しかしながら、特許文献1に記載の弾球遊技機では、第1遊技領域での遊技と第2遊技領域での遊技とが同時に進行するため、遊技者は、両遊技領域を同時に注目しながら遊技を行わなければならない。具体的には、第1遊技領域の始動口に遊技球が入球するか否か、第1遊技領域の表示装置に表示される当否結果が当たりか否か、第2遊技領域の始動口に遊技球が入球するか否か、第2遊技領域の表示装置に表示される当否結果が当たりか否か、等を注目しなければならない。
すると、注目すべき箇所が多いため、遊技者の注意が行き届きにくいので、各遊技領域において理由も解らず何らかの処理が進む場合も生じてしまい、遊技内容を理解できない遊技者がでてしまうという課題が生じる。
また、特許文献1に記載の弾球遊技機のように遊技領域を分割構成すると、第1遊技領域での遊技と第2遊技領域での遊技とが個別的で関連性を持たない遊技となってしまい、複数の遊技領域を有する混合機独特の興趣が低下してしまうという課題が生じる。
本発明は、上記点に鑑み、遊技盤面上の遊技領域を第1遊技領域と第2遊技領域とに分割構成した弾球遊技機において、遊技者に対する遊技内容の理解度を高めるとともに、興趣性を向上させることを課題とする。
前記課題を解決するため請求項1に記載の発明は、
遊技盤面上の遊技領域を、入球に応じて賞球を払い出す第1遊技装置が配置された第1遊技領域と、入球に応じて賞球を払い出す第2遊技装置が配置された第2遊技領域とに分割構成した弾球遊技機において、
前記遊技盤面上の前記第1遊技領域と前記第2遊技領域との境界部分に、前記第1遊技領域から前記第2遊技領域に向けて遊技球が通過可能な連通部を設けるとともに、前記連通部を開閉する可変分断手段を設け、
前記可変分断手段により前記連通部が閉鎖されている分断状態では、前記第1遊技領域へ遊技球を到達させることが容易、かつ、前記第2遊技領域へは前記第1遊技領域に比べて遊技球を到達させることが困難となるように構成され、
前記分断状態にて前記第1遊技領域での遊技結果が所定の開放条件を満たした場合に、前記可変分断手段によって前記連通部を開放する開放状態に移行するように、前記可変分断手段は前記開閉の作動を行うことを特徴とする弾球遊技機である。
遊技盤面上の遊技領域を、入球に応じて賞球を払い出す第1遊技装置が配置された第1遊技領域と、入球に応じて賞球を払い出す第2遊技装置が配置された第2遊技領域とに分割構成した弾球遊技機において、
前記遊技盤面上の前記第1遊技領域と前記第2遊技領域との境界部分に、前記第1遊技領域から前記第2遊技領域に向けて遊技球が通過可能な連通部を設けるとともに、前記連通部を開閉する可変分断手段を設け、
前記可変分断手段により前記連通部が閉鎖されている分断状態では、前記第1遊技領域へ遊技球を到達させることが容易、かつ、前記第2遊技領域へは前記第1遊技領域に比べて遊技球を到達させることが困難となるように構成され、
前記分断状態にて前記第1遊技領域での遊技結果が所定の開放条件を満たした場合に、前記可変分断手段によって前記連通部を開放する開放状態に移行するように、前記可変分断手段は前記開閉の作動を行うことを特徴とする弾球遊技機である。
ここで、「分割構成」とは、釘列や樹脂部材によって遊技球の往来を遮断する構成であり、上下又は左右の2つに分割構成することが望ましい。また、「連通部」の位置は、遊技者が直接狙える位置にすることが好ましく、例えば、遊技盤面上の弾球発射口から連通部までの弾球経路上に釘等の障害物が無い構成が好ましい。
また、第1遊技領域は第1種遊技、第2遊技領域は第3種遊技というように、第1遊技装置と第2遊技装置とが異なる種類の遊技装置となるように構成してもよいし、同じ種類の遊技装置となるように構成してもよい。
また、「所定の開放条件」の具体例として、第1遊技領域における大当たり、リーチの発生、所定回数のリーチ外れ回数、所定回数の始動口入球数、継続遊技時間、等の条件が挙げられる。
また、請求項2に記載の発明は、前記第2遊技領域による遊技価値は、前記第1遊技領域による遊技価値に比べて高く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機である。なお、遊技価値を高く設定するとは、例えば、所定期間内に発射された球数に対する賞球払出数が多くなるように設定することが挙げられる。
また、請求項3に記載の発明は、前記開放状態にて前記第2遊技領域での遊技結果が所定の分断条件を満たした場合に、前記分断状態に移行するように設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機である。ここで、「所定の分断条件」の具体例として、可変分断手段の開放(第2遊技領域での遊技の開始)から一定時間の経過、第2遊技領域内の入球口への所定個数の遊技球の入球、第2遊技領域での大当たりの終了、等の条件が挙げられる。
また、請求項4に記載の発明は、前記開放状態を継続する開放時間は、前記分断状態時の前記第1遊技領域での遊技結果に基づいて設定されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の弾球遊技機である。ここで、「遊技結果に基づいて」の具体例としては、第1遊技領域での遊技中において開放条件が成立する際に抽出された乱数値に基づいて開放時間を設定すること(例えば、第1遊技領域での大当たりの終了が開放条件とされている場合、その大当たりが発生する際に表示された図柄の種類によって異なる時間を設定する)が挙げられる。
また、請求項5に記載の発明は、前記開放時間は、前記第1遊技領域での遊技結果および前記第2遊技領域での遊技結果のうち少なくとも一方の遊技結果に基づいて、再設定されることを特徴とする請求項4に記載の弾球遊技機である。ここで、「再設定」の具体例としては、可変分断手段の作動時間の延長、短縮、終了、等を再設定することが挙げられる。
また、請求項6に記載の発明は、前記分断状態であるか否かに応じて、第1および第2遊技領域のうち少なくとも一方の遊技領域での遊技価値が変更するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の弾球遊技機である。
また、請求項7に記載の発明は、前記第1遊技領域と前記第2遊技領域との境界には、前記第1遊技領域から前記第2遊技領域に向けて遊技球が通過可能なバイパス部が、前記連通部とは別に設けられており、
前記バイパス部は、前記第1遊技領域での遊技結果に拘わらず開放するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の弾球遊技機である。
前記バイパス部は、前記第1遊技領域での遊技結果に拘わらず開放するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の弾球遊技機である。
また、請求項8に記載の発明は、前記第1遊技領域および前記第2遊技領域の両領域に跨って、前記第1遊技領域での遊技結果および前記第2遊技領域での遊技結果を表示する表示装置ユニットを配置し、前記表示装置ユニットに前記バイパス部を設けたことを特徴とする請求項7に記載の弾球遊技機である。
また、請求項9に記載の発明は、前記第1遊技装置は、第1可変入賞口および該第1可変入賞口を開閉する第1蓋部材を備え、前記第2遊技装置は、第2可変入賞口および該第2可変入賞口を開閉する第2蓋部材を備え、前記第1および第2可変入賞口と、前記第1および第2蓋部材を一体的に形成してなる可変入賞装置ユニットを、前記第1遊技領域および前記第2遊技領域の両領域に跨って配置し、前記第1可変入賞口を閉鎖している状態の前記第1蓋部材の表面が、前記バイパス部を構成するようになっていることを特徴とする請求項7に記載の弾球遊技機である。
また、請求項10に記載の発明は、前記第1遊技領域と前記第2遊技領域との境界のうち、前記第1遊技領域から前記第2遊技領域に向けて遊技球が通過可能な部分を、前記連通部のみとしたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の弾球遊技機である。
請求項1に記載の発明によれば、分断状態では、遊技盤面上を流下する遊技球の全てまたは大多数が第1遊技領域を流下することとなる。また、開放状態では、遊技者が連通部を狙って遊技球を発射させるように操作すれば、遊技盤面上を流下する遊技球の大多数が第2遊技領域を流下することとなる。従って、遊技者は、分断状態では第1遊技領域を注目し、開放状態では第2遊技領域を注目すればよいので、遊技の進行に伴って遊技者が注目すべき遊技領域を明確にでき、注意が行き届くようにすることができる。よって、遊技者に対する遊技内容の理解度を高めることができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、可変分断手段は、分断状態にて第1遊技領域での遊技結果が所定の開放条件を満たした場合に開放状態に移行するように、連通部を開閉する作動を行うので、第1遊技領域での遊技の結果が分断状態から開放状態に移行する契機となる。よって、遊技領域を第1および第2遊技領域に分割構成しつつも第1遊技領域での遊技と第2遊技領域での遊技とに関連性を持たせることを可能とすることができ、複数の遊技領域を有する混合機独特の興趣性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、分断状態にて第1遊技領域で遊技するにあたり、可変分断手段を作動させて開放状態に移行させるといった目標を達成させる意欲を遊技者に与えることとなるので、混合機独特の興趣をより一層向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、開放状態で遊技することを目標とする遊技者に対し、第2遊技領域での遊技において緊迫感を与え、遊技の興趣を増大する効果がある。
請求項4に記載の発明によれば、第1遊技領域の遊技に関する興趣を高めることができる。また、開放時間が短く設定されれば、長く設定された場合に比べて第2遊技領域で遊技する際の緊迫感が増大する。このように、開放時間の設定次第で、第2遊技領域での遊技の緊迫感が変化に富んだものとなり、興趣を高めることができる。
請求項5に記載の発明によれば、分断状態から開放状態に移行した後に、第2遊技領域で得られる遊技価値が変化することになるため、開放状態移行後の第2遊技領域での遊技にも緊迫感を与え、興趣を高めることができる。
請求項6に記載の発明によれば、分断状態のときにどのように遊技を行うか(例えば第1遊技領域を狙って発射するか、第2遊技領域を狙って発射するか)を遊技者に判断させる遊技性を持たせることができるので、遊技の幅を広くし、興趣を高めることができる。
請求項7に記載の発明によれば、分断状態であっても、遊技球を第2遊技領域に到達させることが可能となるため、第1遊技領域での遊技と第2遊技領域での遊技を同時に行うことができるようになる。このとき、第2遊技領域を狙って発射した遊技球が第2遊技領域へ到達できない場合に第1遊技領域の主要な装置に到達可能とすることが望ましく、このように構成することで遊技球の無駄な消費を抑えて両方の遊技を楽しむことができる。
例えば、分断状態のときにバイパス部を経由して遊技球が第2遊技領域に入った場合、その遊技球による第2遊技領域での遊技結果に基づいて分断状態から開放状態に移行する場合には、分断状態のときに第1遊技領域での遊技結果に基づいて開放状態に移行する場合に比べて、遊技価値が高くなるように設定することが望ましく、このように構成することで可変分断手段の作動に変化を持たせ、遊技の興趣を高めることができる。なお、この場合における「遊技価値が高くなるように設定」の具体例としては、可変分断手段の開放時間を長く設定する例や、可変分断手段の開放状態における第2遊技領域での遊技価値を高める例が挙げられる。
請求項8に記載の発明によれば、遊技領域を左右に分割した場合のデザイン、或いはバランスを向上させることができる。また、第1遊技領域での遊技結果および第2遊技領域での遊技結果を1つの表示装置ユニットで表示させることで、部品点数の削減や、遊技球通路の確保を容易にすることができる。
請求項9に記載の発明によれば、遊技領域を左右に分割した場合のデザイン、或いはバランスを向上させることができる。また、第1および第2蓋部材を1つの可変入賞装置ユニットで形成させることで、部品点数の削減や、遊技球通路の確保を容易にすることができる。
請求項10に記載の発明によれば、第1遊技領域における遊技と第2遊技領域における遊技とを明確に分離することが可能となり、遊技者が注目すべき遊技領域を理解しやすくする効果が得られる。
以下に、本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。尚、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることは無論である。
(第1実施形態)
図1は本実施形態のパチンコ機(弾球遊技機)1の正面図であり、該図1に示す通り、パチンコ機1は、大きくは長方形の外枠(図示せず)と前面枠3が設けられている。前面枠3は、左端上下のヒンジにより外枠に対し回動可能に取り付けられている。前面枠3の下方には玉貯留部を備えた上皿6が設けられ、賞球或いは貸球のための図示しない排出口と球抜き釦とを備えている。上皿6と下皿12とは連結されていて、上皿6が遊技球で満杯状態になれば下皿12に遊技球を誘導するよう構成されている。
図1は本実施形態のパチンコ機(弾球遊技機)1の正面図であり、該図1に示す通り、パチンコ機1は、大きくは長方形の外枠(図示せず)と前面枠3が設けられている。前面枠3は、左端上下のヒンジにより外枠に対し回動可能に取り付けられている。前面枠3の下方には玉貯留部を備えた上皿6が設けられ、賞球或いは貸球のための図示しない排出口と球抜き釦とを備えている。上皿6と下皿12とは連結されていて、上皿6が遊技球で満杯状態になれば下皿12に遊技球を誘導するよう構成されている。
上皿6の前面枠3下部には、玉貯留部を備えた下皿12が設けられ、下皿12の右側には発射ハンドル13が取り付けられている。この発射ハンドル13は、回動リング(タッチプレート)13aと発射停止釦(図示せず)を備え、回動リング13aに手が触れることを条件に、この回動リング13aを時計方向に回動すると、発射ハンドル13の内部に設けたタッチスイッチ13c(図4参照)がONされ、遊技球を遊技盤11上に発射することができる。これは、タッチ信号がスイッチで導通され、後述する主制御装置39に入力され、発射制御装置51aで発射駆動信号に変換され、発射装置51を駆動させるものである。
次に図2を用いて遊技盤11について説明する。図2はパチンコ機1から取り外した状態の遊技盤11を示す正面図である。遊技盤11の外形はほぼ矩形であり、パチンコ機の機構盤(図示せず)に装着する際の位置決めに用いられる等の切欠11aが設けられている。遊技盤11には外レール11bと内レール11cとによって囲まれた略円形の遊技領域14が形成されている。遊技領域14は、外レール11bの頂部から内レール11cの最下部までを遊技領域14の上下寸法として、これを2等分することで上から順に上位部、下位部に区分される。さらに、内レール11cの左端部にて水平に延びる左右寸法として、これを2等分することで左から順に左部、右部に区分される。遊技盤面11の左部および右部の境界線には、遊技球が通過できない間隔で縦一列に遊技釘が打ち込まれてなる、遊技釘列57が設けられ、遊技盤11左部の第1遊技領域11Lと、右部の第2遊技領域11Rとを分断している。なお、遊技釘は本発明の構成や効果に関係の深い部分のみ図示しており、図示以外にも遊技領域14の各所に植設されている。
遊技盤11には、遊技球が入球可能な第1始動口52、第2始動口52’、第1大入賞口54および第2大入賞口54’が設置され、また遊技盤11の盤面上位部には第1図柄表示装置41、第2図柄表示装置41’が設置されている。第1始動口52および第1大入賞口54は、遊技盤11の盤面上の左部に所定の発射強度で発射された遊技球の流下経路上に上下方向に並べて配置されており、第1大入賞口54は始動口52の直下近傍に配置されている。また、第2始動口52’および第2大入賞口54’は、遊技盤11の盤面上に所定の発射強度で発射された遊技球の流下経路上に上下方向に並べて配置されており、第2大入賞口54’は第2始動口52’の直下近傍に配置されている。
第1始動口52には電動役物52bが備えられたチューリップ式が採用されており、第1始動口52に入球した遊技球は遊技盤11の裏面側に取り込まれる。電動役物52bは、通過ゲート52cを遊技球が通過することに起因して、所定時間、所定回数だけ開放するように主制御装置39によって駆動制御される。第2始動口52’についても、第1始動口と同様の構成となっている。
また、第1大入賞口54および第2大入賞口54’は開閉可能な第1蓋部材54eおよび第2蓋部材54e’を備える所謂アタッカーとして構成されており、各蓋部材54e,54e’が閉じた状態(図1および図2に示す状態)では各大入賞口54,54’内に各蓋部材54e,54e’が収納されることにより各大入賞口54,54’の上を遊技球が通過し、各蓋部材54e,54e’が開いた状態では各蓋部材54e,54e’は各大入賞口54,54’の下端にて突出し、遊技球が各大入賞口54,54’内に取り込まれることとなる。
遊技領域14のうち上位部の左部および右部には夫々、LCDパネルユニット(以下、「LCD」という。)41a,41a’等を有する第1図柄表示装置41および第2図柄表示装置41’が配置されている。そして、これらの第1および第2図柄表示装置41,41’には装飾部41f,41f’が備えられている。また、遊技領域14のうち内レール11cの最下部に対応する部分には、アウト穴63が開口している。
本実施形態では、以上に説明した第1図柄表示装置41、第1始動口52、通過ゲート52cおよび第1大入賞口54から、特許請求の範囲に記載の「入球に応じて賞球を払い出す第1遊技装置」を構成し、第2図柄表示装置41’、第2始動口52’、通過ゲート52c’および第2大入賞口54’から、特許請求の範囲に記載の「入球に応じて賞球を払い出す第2遊技装置」を構成している。
第1遊技領域11Lと第2遊技領域11Rの境界線に設けられた縦一列の遊技釘列57は、上位部および下位部に夫々、第1遊技領域11Lと第2遊技領域11Rとを連通可能に開放した連通部11U、11Dを備えている。上位部の連通部11Uでは、第1遊技領域11Lから第2遊技領域11Rに向けて遊技球が通過可能であり、第2遊技領域11Rに向けて連通部11Uから通過した遊技球は第2遊技装置の上方(第2図柄表示装置41’の上方)に流入し、第2遊技装置を流下することで、第2遊技領域11Rでの遊技が行われることとなる。
そして、上位部の連通部11Uには、サーボモータ等のアクチュエータにより駆動して連通部11Uを開閉する、板状の可変分断シャッタ(可変分断手段)64が設けられており、該可変分断シャッタ64は所定の開放条件を満たした場合に連通部11Uを開放し、所定の分断条件を満たした場合に連通部11Uを閉鎖するように作動する。なお、アクチュエータにより駆動する可変分断シャッタ64の回転軸は、遊技盤面に対して垂直に延びる向きとなるように配置されるとともに、連通部11Uの最下端部に配置されている。
開放条件には、第1遊技領域11Lにおける大当たり、リーチの発生、所定回数のリーチ外れ回数、所定回数の始動口入球数、継続遊技時間、等の条件が挙げられる。分断条件には、可変分断シャッタ64の開放から一定時間の経過、第2大入賞口54’への所定個数の遊技球の入球、第2遊技領域11Rでの大当たりの終了、等の条件が挙げられる。
一方、下位部の連通部11Dでは、第1遊技領域11Lから第2遊技領域11Rに向けて遊技球が通過可能であるものの、連通部11Dから通過した遊技球は第2遊技装置の下方(第2大入賞口54’の下方)に流入するため、第2遊技領域11Rでの遊技には影響しない。下位部の連通部11Dには、第1遊技領域11L及び第2遊技領域11Rに共通のアウト穴63が設けられ、第1遊技領域11L、第2遊技領域11R夫々のアウト球を遊技盤11の裏面側に取り込んでいる。
図2に示す遊技盤11の盤面上の構成において、可変分断シャッタ64によって連通部11Uが閉鎖されている分断状態では、第1遊技領域11Lと第2遊技領域11Rとの境界のうち連通部11U,11D以外の部分からは、遊技釘列57及び可変分断シャッタ64に阻まれて第2遊技領域11Rに遊技球が到達することができないように構成されている。従って、分断状態では、発射された遊技球の全てが第1遊技領域11Lを流下することとなる。
一方、可変分断シャッタ64によって連通部11Uを開放する開放状態では、第2遊技領域11Rへと遊技球を到達させることが可能となる。ここで、連通部11Uの位置は、遊技者が直接狙える位置(具体的には遊技領域14の中央上端位置)に配置され、かつ、遊技盤面上の弾球発射口に設けられた戻り防止弁60から連通部11Uまでの弾球経路上に釘等の障害物が無いように構成されている。従って、遊技者が発射ハンドル13を大きく回動操作すれば、発射された遊技球は外レール11bにほぼ沿った軌道を描いて連通部11Uに到達し、連通部11Uを通過して第2遊技領域11Rのうち第2図柄表示装置41’の上方から流下することとなる。
なお、上述したように、可変分断シャッタ64の回転軸は連通部11Uの最下端部に配置されているので、外レール11bにほぼ沿った軌道を描いて連通部11Uに到達した遊技球が、可変分断シャッタ64の回転軸に衝突してしまう可能性を低減できる。
なお、上述したように、可変分断シャッタ64の回転軸は連通部11Uの最下端部に配置されているので、外レール11bにほぼ沿った軌道を描いて連通部11Uに到達した遊技球が、可変分断シャッタ64の回転軸に衝突してしまう可能性を低減できる。
上記の構成から、遊技者は、まず第1遊技領域11Lにおいて遊技を行い、可変分断シャッタ64を開放する条件を満たすことで連通部11Uを開放し、その後は第2遊技領域11Rに球を到達させて遊技を継続する。そして第2遊技領域11Rでの遊技の最中に、可変分断シャッタ64が分断状態に移行する分断条件を満たすことによって、連通部11Uは閉鎖され、遊技者は再び第1遊技領域11Lでの遊技を行う。上記の構成から、第2遊技領域11Rによる遊技価値は、第1遊技領域11Lによる遊技価値に比べて高く設定されていることが望ましい。このとき、遊技価値とは例えば賞球の払出数であり、第1遊技領域11Lの大当たり確率と比べて第2遊技領域11Rの大当たり確率が高くするというような遊技者が遊技盤面14を見ただけでは判らない構成、又は遊技球が第2始動口52’や第2通過ゲート52c’等の役物に入球しやすいように第2遊技領域11Rの遊技釘を植設する構成、或いは遊技球が第2始動口52’や第2通過ゲート52c’等に入球しやすいように第2遊技領域11Rに配置した構成等、遊技者が遊技盤面14を目で見て判る構成が挙げられる。
また、可変分断シャッタ64の開放状態を継続する開放時間を、分断状態時の第1遊技領域11Lでの遊技結果に基づいて設定する構成や、第1遊技領域11Lでの遊技結果および第2遊技領域11Rでの遊技結果のうち少なくとも一方の遊技結果に基づいて、再設定する構成も挙げられる。
このように、縦一列の遊技釘を挟んだ遊技領域14の左部および右部にそれぞれ独立した第1遊技領域11Lおよび第2遊技領域11Rを配置するといったゲージ構成としているため、遊技者は、発射ハンドル13の回動リング13aを時計方向に回動させるハンドル操作を行うことにより、外レール11bと内レール11cとの間の部分を走行し、戻り防止弁60を押しのけて遊技領域14に飛び込んだ遊技球が、まず第1遊技領域11Lにて遊技を行い、その結果、所定条件を満たすことによって可変分断シャッタ64を開放するべく作動させ、第2遊技領域11Rへと遊技球を到達させることが可能となる。また、第1遊技領域11Lで遊技を行っている間は第2遊技領域11Rの第2始動口52’、第2通過ゲート52c’に入球することは無く、したがって第2図柄表示装置41’が変動することも無いので、遊技盤面14を二つに分断した構成でありながら、遊技者が遊技中に何処に注目すべきかを示すことができ、遊技者が混乱することなく遊技できる効果を発揮する。
続いて前述したパチンコ機1の電気的構成を図3のブロック図を用いて説明する。パチンコ機1の電気回路は、図示する通り、前述した主制御装置39、賞球制御装置40、第1図柄表示装置41、第2図柄表示装置41’、発射制御装置51a、ランプ制御装置45および音制御装置46等から構成されている。尚、この回路図には、信号の受け渡しを行うための所謂中継装置などは記載していない。
主制御装置39は、遊技制御プログラムを記憶したROM、演算等を行うCPU、演算等の作業領域として働くRAM等を内蔵した8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成され、この他各基板又は各種スイッチ類および各種アクチュエータ類との入出力を行うための外部入出力回路も設けられている。主制御装置39の入力側には、満タンスイッチ48a、玉切れスイッチ82、第1始動口スイッチ52a、第2始動口スイッチ52a’、作動口スイッチ53a、第1Vスイッチ54a、第1カウントスイッチ54b、第2Vスイッチ54a’、第2カウントスイッチ54b’、賞球センサ83、一般入賞口スイッチ62a等が接続されている。
また、主制御装置39の出力側には、第1大入賞口ソレノイド54c、第1普通役物ソレノイド52e、第2大入賞口ソレノイド54c’、第2普通役物ソレノイド52e’、可変分断ソレノイド64bおよび盤用外部接続端子90等が接続されている。
満タンスイッチ48aは下皿12内、玉切れスイッチ82は球タンク内、第1始動口スイッチ52aは第1始動口52内、第2始動口スイッチ52a’は第2始動口52’内、第1特別図柄始動口スイッチ54aは第1大入賞口54内、第2特別図柄始動口スイッチ54a’は第2大入賞口54’内、同じく第1カウントスイッチ54bは第1大入賞口54内、第2カウントスイッチ54b’は第2大入賞口54’内、賞球払出スイッチ40cは賞球払出装置33内の賞球モータ40bの下方に、各々取り付けられている。
ここで、満タンスイッチ48aは下皿12内に遊技球が満タン状態になったことを、玉切れスイッチ82は球タンク31内に遊技球が存在しないことを、第1始動口スイッチ52aは第1始動口52に入球したことを、第2始動口スイッチ52a’は第2始動口52’に入球したことを、第1普通図柄始動口52dは遊技球が第1通過ゲート52cを通過したことを、第2普通図柄始動口52d’は遊技球が第2通過ゲート52c’を通過したことを、第1カウントスイッチ54bは第1大入賞口54内に入賞する全ての遊技球を、第2カウントスイッチ54b’は第2大入賞口54’内に入賞する全ての遊技球を、賞球センサ83は玉切りモータ40bにより上皿6に排出される遊技球を、入賞口スイッチ62aは入賞口(図示せず)に入賞したことを、各々検出するためのものである。
また、主制御装置39の出力側に接続された第1大入賞口ソレノイド54cは第1大入賞口54内、第2大入賞口ソレノイド54c’は第2大入賞口54’内、第1普通役物ソレノイド52eは第1始動口52内、第2普通役物ソレノイド52e’は第2始動口52’内に、各々取り付けられている。第1および第2大入賞口ソレノイド54c,54c’は第1蓋部材54eおよび第2蓋部材54e’を各々開閉するためのものであり、第1および第2普通役物ソレノイド52e,52e’は電動役物52b,52b’を各々開閉するためのものである。
賞球制御装置40は、出力側に玉切りモータ40b、盤用外部接続端子90が接続され、入力側に賞球払出スイッチ40cが接続されている。またプリペイドカードユニット4およびCR精算表示装置16が双方向通信可能に接続されている。
賞球制御装置40は、主制御装置39からの指令コマンドに従って玉切りモータ40bを駆動制御して入賞があった場合に遊技者に賞球としての遊技球を払い出すと共に、前述したプリペイドカードユニット4およびCR精算表示装置16等も制御するものであり、マイクロコンピュータを用いた論理演算回路として構成しても良いし、ディスクリートな回路として構成しても良い。CR精算表示装置16は、前述した下皿12の貸出釦17、精算釦18および残高表示部19等と接続されたものである。
賞球制御装置40は主制御装置39からの指令に従って遊技球を払い出すが、入賞に対応した遊技球が払い出されているか否かの検知は主制御装置39で行われる。この遊技球が払い出されているか否かの検知は、主制御装置39および賞球制御装置40の双方で行っても良い。
発射制御装置51aは、遊技者が操作する発射ハンドル13の回動量に応じて発射モータ51bを駆動制御するものであり、その他遊技者が発射停止スイッチ51cを押下したとき発射を停止させたり、発射ハンドル13に内蔵されたタッチスイッチ13cがオン状態のときタッチランプ13dを点灯させるためのものである。ここで、タッチスイッチ13cは発射ハンドル13に内蔵され、遊技者が発射ハンドル13に触れていることを検知するためのもので、検知情報は発射制御装置51aに入力される。
第1図柄表示装置41および第2図柄表示装置41’は夫々、LCD41a,41a’と、該LCD41a,41a’を駆動制御する第1図柄制御基板41bおよび第2図柄制御基板41b’とから構成されている。LCD41a,41a’は、TFT基板、CF基板、画像信号に応じた所定の電圧を印加するコントローラ等からなる液晶パネル、およびバックライト等から構成されている。第1図柄制御基板41b,第2図柄制御基板41b’は、32ビットワンチップマイコンを中心とした論理演算回路として構成されている。
ランプ制御装置45は主として発光(LED)素子制御部を含む、トランジスタ等の駆動素子から構成されており、主制御装置39からの指令を受けて、賞球および貸球の払出表示、当たり表示、球不足表示およびエラー表示等を行う各種ランプ84、各種LED85等を点灯報知させるためのものである。また、音制御装置46は音源ICおよびアンプ等から構成されており、主制御装置39の指令を受けてスピーカ15を駆動制御するためのものである。
前述した、発射制御装置51a、ランプ制御装置45および音制御装置46への送信は、主制御装置39からのみ送信することができるよう一方向通信の回路として構成されているが、双方向の通信も可能であるようにも構成できる。
次に、上記遊技概要を実現すべく、主制御装置39内の8ビットワンチップマイコン(以下、単に「マイコン」と呼ぶ。)が実行する処理を、図4ないし図9に示すフローチャートに従って説明することにする。このフローチャートは、約2ms毎のリセット信号によるハード割り込みにより定期的に実行される処理である。
図4に示す保留記憶処理では、はじめに、第1始動口52への入球がありかつ第1保留記憶が満杯でないことを条件として、第1乱数値を抽出するとともに保留記憶を行う(S100〜S115)。具体的には、ステップ100において遊技球が第1始動口52に入球したか否かを判定し、入球していた場合には(S100:Yes)、保留記憶数が最大値(例えば4個)でないか否かを判定する(ステップS105)。保留記憶数が最大値でなければ(S105:Yes)、第1始動口52に入球したタイミングで第1乱数値を取得し(ステップS110)、続いて、取得した第1乱数値を主制御装置39に保留記憶として記憶する(ステップS115)。
続いて、第2始動口52’への入球がありかつ第2保留記憶が満杯でないことを条件として、第2乱数値を抽出するとともに保留記憶を行う(S120〜S135)。具体的には、ステップ120において遊技球が第2始動口52’に入球したか否かを判定し、入球していた場合には(S120:Yes)、保留記憶数が最大値(例えば4個)でないか否かを判定する(ステップS125)。保留記憶数が最大値でなければ(S125:Yes)、第2始動口52’に入球したタイミングで第2乱数値を取得し(ステップS130)、続いて、取得した第2乱数値を主制御装置39に保留記憶として記憶する(ステップS135)。
次に、図5に示す第1および第2図柄変動処理を説明する。はじめに、ステップS200ないしステップS245からなる第1図柄変動処理を説明すると、先ず、大当たり第1フラグおよび大当たり第2フラグが0で大当たり中でないか否かの判定(ステップS200)、第1図柄が変動停止中であるか否かの判定(ステップS205)、および第1保留記憶があるか否かの判定(ステップS210)を行い、第1および第2図柄にて大当たり中ではなく(S200:Yes)かつ第1図柄が変動停止中であり(S205:Yes)、第1保留記憶がある(S210:Yes)と判定されれば、ステップS215において第1保留数をデクリメントする保留シフトを実行し、ステップS220に進む。第1および第2図柄の少なくとも一方が大当たり中である(S200:No)と判定されれば、後述するステップS297にて各種信号を送信した後リターンへと抜ける。また、第1図柄が変動停止中でない(S205:No)或いは第1保留記憶が無い(S210:No)と判定されれば、第2図柄変動処理であるステップ250に進む。
続くステップS220では、第1当否判定の結果が大当たりであるか否かを判定する。すなわち、ステップS115にて保留記憶された第1乱数値が、予め設定された所定値である場合には大当たりであると判定し、前記第1乱数値が前記所定値でなければハズレであると判定する。
大当たりならば(S220:Yes)、大当たり第1フラグを立て(ステップS225)、第1当たり確定図柄としての図柄を複数の当たり図柄の中から選択し(ステップS230)、続いて、当たり確定図柄に至る第1当たり変動パターンを、複数の変動パターンの中から選択し(ステップS235)、ステップS250に進む。一方、大当りでなければ(S220:No)、第1ハズレ確定図柄としての図柄を複数のハズレ図柄の中から選択し(ステップS240)、続いて、ハズレ確定図柄に至る第1ハズレ変動パターンを、複数の変動パターンの中から選択し(ステップS245)、ステップS250に進む。
次に、ステップS250ないしステップS295からなる第2図柄変動処理を説明すると、先ず、大当たり第1フラグが0で大当たり中でないか否かの判定(ステップS250)、第2図柄が変動停止中であるか否かの判定(ステップS255)、および第2保留記憶があるか否かの判定(ステップS260)を行い、第1図柄にて大当たり中ではなく(S250:Yes)かつ第2図柄が変動停止中であり(S255:Yes)、第2保留記憶がある(S260:Yes)と判定されれば、ステップS265において第2保留数をデクリメントする保留シフトを実行し、ステップS270に進む。第2図柄が変動停止中でない(S250:No)或いは第1図柄が大当たり中である(S255:No)或いは第2保留記憶が無い(S260:No)と判定されれば、ステップS297に進む。
続くステップS270では、第2当否判定の結果が大当たりであるか否かを判定する。すなわち、ステップS165にて保留記憶された第2乱数値が、予め設定された所定値である場合には大当たりであると判定し、前記第2乱数値が前記所定値でなければハズレであると判定する。
大当たりならば(S270:Yes)、大当たり第2フラグを立て(ステップS275)、第2当たり確定図柄としての図柄を複数の当たり図柄の中から選択し(ステップS280)、続いて、当たり確定図柄に至る第2当たり変動パターンを、複数の変動パターンの中から選択し(ステップS285)、ステップS297に進む。一方、大当りでなければ(S270:No)、第2ハズレ確定図柄としての図柄を複数のハズレ図柄の中から選択し(ステップS290)、続いて、ハズレ確定図柄に至る第2ハズレ変動パターンを、複数の変動パターンの中から選択し(ステップS295)、ステップS297に進む。
そして、ステップS297において、それ以前の処理として選択された第1および第2変動開始コマンド、停止図柄に至るまでの第1および第2変動パターン等の情報を含む各種信号を、図柄制御基板41b、ランプ制御装置45および音制御装置46に送信する。ここで、第1および第2大当たり遊技のいずれか一方の遊技が行われているとき(S200:No)の場合、それ以前に第1および第2変動開始コマンド、停止図柄に至るまでの第1および第2変動パターン等の情報が選択されていないため、信号は送信されない。同様に、第2図柄が変動停止中でない(S250:No)或いは第1図柄が大当たり中である(S255:No)或いは第2保留記憶が無い(S260:No)場合、それ以前に第1変動開始コマンド、停止図柄に至るまでの第1変動パターン等の情報が選択されていれば信号として送信するが、少なくとも第2変動開始コマンド、停止図柄に至るまでの第2変動パターン等の情報は選択されていないため、信号は送信されない。
なお、これらの図柄制御基板41b、ランプ制御装置45および音制御装置46と主制御装置39との間に演出統合基板を介在して接続し、前記各種信号を、主制御装置39から演出統合基板を介して図柄制御基板41b、ランプ制御装置45および音制御装置46に送信するように構成してもよい。
なお、これらの図柄制御基板41b、ランプ制御装置45および音制御装置46と主制御装置39との間に演出統合基板を介在して接続し、前記各種信号を、主制御装置39から演出統合基板を介して図柄制御基板41b、ランプ制御装置45および音制御装置46に送信するように構成してもよい。
第1変動開始コマンドを受信した図柄制御基板41bは、ステップS235或いはステップS245で選択された第1変動パターンにて第1図柄が変動表示されるように、LCD41aの駆動を制御する。ランプ制御装置45および音制御装置46は、LCD41aで表示される第1図柄の変動表示に対応した音響、照明となるように、各種ランプ84およびスピーカ15の駆動を制御する。
第2図柄制御基板41b’が第2変動開始コマンドを受信した場合も同様にして、第2変動パターンにて第2図柄が変動表示されるように、第2図柄制御基板41b’はLCD41a’の駆動を制御する。ランプ制御装置45および音制御装置46は、LCD41a’で表示される第2図柄の変動表示に対応した音響、照明となるように、各種ランプ84およびスピーカ15の駆動を制御する。
図5に示すフローチャートによれば、第1および第2大当たり遊技のいずれか一方の遊技が行われているとき(S205:No)には、ステップS297の処理をしようとするものの、それ以前に第1および第2変動開始コマンド等の各種信号が選択されていないため、信号を送信することはない。(第1および第2図柄表示装置41,41’にて図柄変動は開始しないこととなる。)これにより、大当たり遊技中における遊技者の意識が図柄変動に向けられてしまうことを防止でき、大当たり遊技に集中させることができる。しかも、第1大当たり遊技と第2大当たり遊技とが同時に行われることもないので、一方の大当たり遊技遊技中における遊技者の意識が他方の大当たり遊技に向けられてしまうことを防止でき、一方の大当たり遊技に意識を集中させることができる。
なお、第1および第2大当たり遊技のいずれか一方を行っている最中に他方の遊技が行われないようにする構成は、図5のフローチャートに限られるものではなく、例えば次のような変形例が考えられる。すなわち、両大当たり遊技が同時に行われることのない構成であれば、両大当たり遊技のいずれか一方の遊技が行われているときに、第1および第2図柄表示装置41,41’にて図柄変動を開始する構成であっても構わない。そして、このような構成においては、図柄変動時間を伸縮調整することによって、両大当たり遊技が同時に行われることのないようにして好適である。
次に、図6に示す変動終了処理を説明すると、はじめに、第1図柄表示装置41にて第1図柄の変動表示を開始してから所定時間(変動時間)が経過したか否かを判定する(ステップS300)。なお、前述した第1変動パターンの情報には変動時間の情報も含まれており、該変動時間の情報に基づいてステップS300では判定している。
所定時間が経過していないと判定されれば(S300:No)処理はステップS320に進み、所定時間が経過していると判定され(S300:Yes)、かつ大当たり第2図柄表示装置41’が大当たり中でないと判定されれば(S303:Yes)、ステップS230或いはステップS240にて選択された確定第1図柄を情報として含む第1確定コマンドを、主制御装置39から図柄制御基板41bに送信し(ステップS305)、処理はステップS310に進む。
ステップS310では、第1確定図柄が当たり確定図柄であるか否かを判定する。この判定は、変動開始時(S297処理時)に送信した各種図柄コマンドによって判断してもよいし、変動開始時に立てられた大当たり第1フラグによって判断してもよい。そして、第1確定図柄が当たり確定図柄であれば(S310:Yes)、ステップS315において、大当たりの発生を報知するためのオープニングインターバル中にLCD41a、スピーカ15および各種ランプ84を駆動制御するための第1オープニングコマンド(OPコマンド)を、図柄制御基板41b、ランプ制御装置45および音制御装置46に主制御装置39から送信する。
第1OPコマンドが送信されると、LCD41a、各種ランプ84およびスピーカ15は、大当たりの発生を報知する態様の表示、音響および照明を行うように駆動制御される。第1OPコマンド送信処理(S315)が為された後、或いは、確定図柄がハズレ確定図柄である場合(S310:No)には、処理はステップS320に進む。
また、ステップS303にて大当たり第2図柄表示装置41’が大当たり中(または大当たりとなる変動中)であると判定され(S303:No)、第1図柄表示装置41での変動表示に対しての確定第1コマンドの送信を、第2図柄表示装置41’での大当たり処理が終了するまで遅延する処理(ステップS317)を行うことで、第1図柄表示装置41での大当たり表示と第2図柄表示装置41’での大当たり表示とが同時期に実行されないようにできる。これにより、一方の大当たり遊技中における遊技者の意識が他方の大当たり遊技に向けられてしまうことを防止でき、一方の大当たり遊技に意識を集中させることができる。
次に、第2図柄表示装置41’にて第2図柄の変動表示を開始してから所定時間(変動時間)が経過したか否かを判定する(ステップS320)。なお、前述した第2変動パターンの情報には変動時間の情報も含まれており、該変動時間の情報に基づいてステップS320では判定している。
所定時間が経過していないと判定されれば(S320:No)処理はリターンに抜け、所定時間が経過していると判定され(S320:Yes)、かつ大当たり第1図柄表示装置41が大当たり中でないと判定されれば(S323:Yes)、ステップS280或いはステップS290にて選択された確定第2図柄を情報として含む第2確定コマンドを、主制御装置39から第2図柄制御基板41b’に送信し(ステップS325)、処理はステップS330に進む。
ステップS330では、第2確定図柄が当たり確定図柄であるか否かを判定する。この判定は、変動開始時(S297処理時)に送信した各種図柄コマンドによって判断してもよいし、変動開始時に立てられた大当たり第2フラグによって判断してもよい。そして、第2確定図柄が当たり確定図柄であれば(S330:Yes)、ステップS335において、大当たりの発生を報知するためのオープニングインターバル中にLCD41a、スピーカ15および各種ランプ84を駆動制御するための第2オープニングコマンド(OPコマンド)を、図柄制御基板41b、ランプ制御装置45および音制御装置46に主制御装置39から送信する(ステップS335)。
第2OPコマンドが送信されると、LCD41a、各種ランプ84およびスピーカ15は、大当たりの発生を報知する態様の表示、音響および照明を行うように駆動制御される。確定図柄がハズレ確定図柄である場合(S330:No)には、処理はリターンに抜ける。
また、ステップS323にて大当たり第1図柄表示装置41が大当たり中(又は大当たりとなる変動中)であると判定され(S323:No)、第2図柄表示装置41’での変動表示に対しての確定第1コマンドの送信を、第2図柄表示装置41での大当たり処理が終了するまで遅延する処理(ステップS340)を行うことで、第1図柄表示装置41での大当たり表示と第2図柄表示装置41’での大当たり表示とが同時期に実行されないようにでき、前述したように一方の大当たり遊技に遊技者の意識を集中させることができる。
次に、図7に示す第1大当たり処理を説明すると、はじめに、ステップS315にて送信された第1オープニングコマンドが終了しているか否かを判定し(ステップS400)、第1オープニングコマンドが終了しているならば(S400:Yes)、ステップS225による大当たり第1フラグが立っているか否かを判定することで、第1大当たり遊技が開始しているか否かを判定する(ステップS403)。大当たり第1フラグが立っていると判定されれば(S403:Yes)ステップS405に進み、第1大入賞口54が閉鎖中であるか否かを判定する。第1オープニングコマンドが終了していない場合(S400:No)、或いは、大当たり第1フラグが立っていないと判定されれば(S403:No)処理はリターンに抜ける。
続くステップS405において第1大入賞口54が閉鎖中であると判定されれば(S405:Yes)、大当たり遊技を開始すべく、ステップS415にて第1大入賞口54を開放し、続くステップS420にてタイマ計時を開始する。ステップS420での処理の後、或いは第1大入賞口54が閉鎖中でないと判定された場合(S405:No)にはステップS425に進む。
ステップS425においては、第1大入賞口54に入球したか否かを判定し、入球したと判定されれば(S425:Yes)第1大入賞口54への入球数をカウントするカウンタの値を1増加させる(ステップS430)。その後、ステップS435にてカウンタの値が所定数(例えば10個)となったか否かを判定し、第1大入賞口54に所定数入球したと判定された場合(S435:Yes)には、第1大入賞口54を閉鎖する(ステップS445)。また、ステップS425にて第1大入賞口54に入球していないと判定された後、ステップS420にてタイマ計時開始されてから所定の時間(例えば約30秒間)が経過したと判定された場合(S440:Yes)にも、第1大入賞口54を閉鎖する(ステップS445)。
また、ステップS435にて第1大入賞口54に所定数入球していないと判定された場合(S435:No)或いはステップS440にて第1大入賞口54を開放してから所定時間が経過していないと判定された場合(S440:No)には、処理はリターンに抜ける。
ステップS445にて第1大入賞口54が閉鎖されるとステップS450に進み、第1大入賞口54を開放(S415)してから閉鎖(S445)するまでを開放数1回(1ラウンド)とすると、その開放数をカウントするカウンタの値を1増加させる(ステップS450)。その後ステップS455に進み、第1大入賞口54への入球数をカウントするS430でのカウンタの値、および第1大入賞口54を開放してからの経過時間を計時するS420でのタイマの値をリセットする。
その後、ステップS460にて開放数をカウントするカウンタの値が所定数(例えば15回)となったか否かを判定し、所定数のラウンドをカウントしたと判定された場合(S460:Yes)には、大当たり第1フラグを0にして(ステップS465)、前記ラウンド数(開放数)のカウンタを0にリセットする(ステップS470)。
その後、ステップS475において、第1大当たり遊技の終了を報知するためのエンディングインターバル中にLCD41a、スピーカ15および各種ランプ84を駆動制御するための第1エンディングコマンド(EDコマンド)を、図柄制御基板41b、ランプ制御装置45および音制御装置46に主制御装置39から送信し、処理はリターンに抜ける。第1EDコマンドが送信されると、LCD41a、各種ランプ84およびスピーカ15は、大当たりの発生を報知する態様の表示、音響および照明を行うように駆動制御される。
一方、ステップS460にて所定数のラウンドをカウントしていないと判定された場合(S460:No)には、第1大当たり遊技のラウンド間インターバル中にLCD41a、スピーカ15および各種ランプ84を駆動制御するための第1ラウンド間コマンド(R間コマンド)を、図柄制御基板41b、ランプ制御装置45および音制御装置46に主制御装置39から送信し(ステップS480)、処理はリターンに抜ける。第1R間コマンドが送信されると、LCD41a、各種ランプ84およびスピーカ15は、大当たりの発生を報知する態様の表示、音響および照明を行うように駆動制御される。
次に、図8に示す第2大当たり処理を説明すると、はじめに、ステップS335にて送信された第2オープニングコマンドが終了しているか否かを判定し(ステップS400)、第2オープニングコマンドが終了しているならば(S400:Yes)、ステップS275による大当たり第2フラグが立っているか否かを判定することで、第2大当たり遊技を開始する権利が発生しているか否かを判定する(ステップS503)。大当たり第2フラグが立っていると判定されれば(S503:Yes)ステップS505に進み、第2大入賞口54’が閉鎖中であるか否かを判定する。第2オープニングコマンドが終了していない場合(S400:No)、或いは、大当たり第2フラグが立っていないと判定されれば(S503:No)処理はリターンに抜ける。
続くステップS505において第2大入賞口54’が閉鎖中であると判定されれば(S505:Yes)、第2大当たり遊技を開始する権利を獲得したこととなり、ステップS515にて第2大入賞口54’を開放し、続くステップS520にてタイマ計時を開始する。ステップS520での処理の後にはステップS525に進む。
ステップS525においては、第2大入賞口54’に入球したか否かを判定し、入球したと判定されれば(S525:Yes)第2大入賞口54’への入球数をカウントするカウンタの値を1増加させる(ステップS530)。その後、ステップS535にてカウンタの値が所定数(例えば10個)となったか否かを判定し、第2大入賞口54’に所定数入球したと判定された場合(S535:Yes)には、第2大入賞口54’を閉鎖する(ステップS545)。また、ステップS525にて第2大入賞口54’に入球していないと判定された後、ステップS520にてタイマ計時開始されてから所定の時間(例えば約30秒間)が経過したと判定された場合(S540:Yes)にも、第2大入賞口54’を閉鎖する(ステップS545)。
また、ステップS535にて第2大入賞口54’に所定数入球していないと判定された場合(S535:No)或いはステップS540にて第2大入賞口54’を開放してから所定時間が経過していないと判定された場合(S540:No)には、処理はリターンに抜ける。
ステップS545にて第2大入賞口54’が閉鎖されるとステップS550に進み、第2大入賞口54’を開放(S515)してから閉鎖(S545)するまでを開放数1回(1ラウンド)とすると、その開放数をカウントするカウンタの値を1増加させる(ステップS550)。その後ステップS555に進み、第2大入賞口54’への入球数をカウントするS530でのカウンタの値、および第2大入賞口54’を開放してからの経過時間を計時するS520でのタイマの値をリセットする。
その後、ステップS560にて開放数をカウントするカウンタの値が所定数(例えば15回)となったか否かを判定し、所定数のラウンドをカウントしたと判定された場合(S560:Yes)には、大当たり第2フラグを0にして(ステップS565)、前記ラウンド数(開放数)のカウンタを0にリセットする(ステップS570)。
その後、ステップS575において、第2大当たり遊技の終了を報知するためのエンディングインターバル中にLCD41a、スピーカ15および各種ランプ84を駆動制御するための第2エンディングコマンド(EDコマンド)を、図柄制御基板41b、ランプ制御装置45および音制御装置46に主制御装置39から送信し(ステップS580)、処理はリターンに抜ける。第2EDコマンドが送信されると、LCD41a、各種ランプ84およびスピーカ15は、大当たりの発生を報知する態様の表示、音響および照明を行うように駆動制御される。
次に図9に示す、可変分断駆動処理を説明すると、はじめに、分断状態にて第1遊技領域11Lでの遊技結果が所定の開放条件を満たした場合に、可変分断シャッタ64は開放状態に移行するように作動する。具体的には、ステップS600において駆動第1フラグが0であるか否かの判定を行い、ステップS605において、第1図柄表示装置41による第1エンディング表示が終了しているか否かを判定する。そして、駆動第1フラグが0(S600:Yes)、かつ、第1エンディング表示が終了(S605:Yes)との開放条件を満たした場合に、後述するステップS630にて開放状態に移行する。
次に、開放状態に移行するにあたり、どのような可変分断シャッタ64の駆動パターンによって開放状態にするかを、第1遊技領域11Lでの遊技結果に応じて決定する。具体的には、第1図柄表示装置41に停止表示された確定図柄が、所定の図柄(例えば奇数図柄)であるか否かを判定し(ステップS610)、所定図柄であるならば(S610:Yes)、後述する駆動パターン1を選択し(ステップS615)、所定図柄で無いならば(S610:No)、後述する駆動パターン2を選択する(ステップS620)。
そして、何れの駆動パターンを選択した場合においても、ステップS625にて駆動第1フラグに1を代入し、ステップS630にて可変分断シャッタ64を開放し、分断状態から開放状態に移行する。
次に、開放状態にて第2遊技領域11Rでの遊技結果が所定の分断条件を満たした場合に、可変分断シャッタ64は分断状態に移行するように作動する。具体的には、ステップS635において、可変分断シャッタ64を開放した時点からタイマ計時を開始し、該タイマの計時が所定値に達したか否かを判定し(ステップS640)、所定値に達したと判定されれば上記分断条件を満たしたとして可変分断シャッタ64を閉鎖する(ステップS645)。
ここで、ステップS615,S620における駆動パターンとは、ステップS640のタイマ=所定値?の判定時に用いられる判定テーブルを設定するものであり、ステップS615にて選択される駆動パターン1と、ステップS620にて選択される駆動パターン2とは、それぞれ可変分断シャッタ64の開放時間(判定テーブルに記憶された数値)が異なるように設定して好適であり、その種類は2種類に限らずより多くの種類を設定可能に構成することが望ましい。
ステップS600にて駆動第1フラグが0でないと判定された場合(S600:No)、およびステップS605にて第1エンディング表示が終了していないと判定された場合(S605:No)においても、処理はステップS640に進む。また、ステップS645にて可変分断シャッタ64を閉鎖した後には、ステップS635にて計時開始されたタイマをリセットし(ステップS650)、駆動第1及び第2フラグを0にする(ステップS655)。
次に、可変分断シャッタ64を開放した時点からの計時が所定値に達していない場合(S640:No)、およびステップS655の処理が終了したときに、ステップS660以降の処理に進む。そして、開放状態にて第2遊技領域11Rでの遊技結果が所定の再設定条件を満たした場合には、ステップS615,S620にて設定された駆動パターンを再設定する。
具体的には、ステップS660において駆動第2フラグが0であるか否かの判定を行い、ステップS665において、第2図柄表示装置41’による第2エンディング表示が終了しているか否かを判定する。そして、駆動第2フラグが0(S660:Yes)、かつ、第2エンディング表示が終了(S665:Yes)との再設定条件を満たした場合に、ステップS670,S675,S680にて駆動パターンを再設定する。
ステップS670では、第2図柄表示装置41’に停止表示された確定図柄が、所定の図柄(例えば奇数図柄)であるか否かを判定し、所定図柄であるならば(S670:Yes)、駆動パターン再設定1を選択し(ステップS675)、所定図柄で無いならば(S670:No)、駆動パターン再設定2を選択する(ステップS680)。
ここで、ステップS675,S680における駆動パターン再設定とは、ステップS640のタイマ=所定値?の判定時に用いられる判定テーブル内の数値を変化させるものであり、それぞれ可変分断シャッタ64の開放時間(判定テーブルに記憶された数値)を増減させる数値を異ならせて設定して好適であり、その種類は2種類に限らずより多くの種類を設定可能に構成することが望ましい。
そして、何れの駆動パターン再設定を選択した場合においても、ステップS685にて駆動第2フラグに1を代入し、処理はリターンに抜ける。また、ステップS660にて駆動第2フラグが0でないと判定された場合(S660:No)、およびステップS665にて第2エンディング表示が終了していないと判定された場合(S665:No)においても、処理はリターンに抜ける。
以上により、本実施形態によれば、第1遊技領域11Lと第2遊技領域11Rとの境界部分に連通部11Uを設けるとともに、連通部11Uを開閉する可変分断シャッタ64を設け、第1遊技領域11Lでの遊技結果に応じて可変分断シャッタ64の開閉作動を行うことで、分断状態と開放状態とを切り替えるように構成されている。よって、分断状態では、遊技盤面11上を流下する遊技球の全てが第1遊技領域11Lを流下することとなる。また、開放状態では、遊技者が連通部11Uを狙って遊技球を発射させるように操作すれば、遊技盤面11上を流下する遊技球の大多数が第2遊技領域11Rを流下することとなる。従って、遊技者は、分断状態では第1遊技領域11Lを注目し、開放状態では第2遊技領域11Rを注目すればよいので、遊技の進行に伴って遊技者が注目すべき遊技領域を明確にでき、注意が行き届くようにすることができる。よって、遊技者に対する遊技内容の理解度を高めることができる。
また、本実施形態によれば、ステップS600,S605に示す処理により、第1遊技領域11Lでの遊技によって所定の開放条件(ここでは第1エンディング表示の終了)を満たすことによって可変分断シャッタ64を開放し、第2遊技領域11Rに遊技球を到達させ、遊技可能な状態にする。つまり、第1遊技領域11Lでの遊技の結果が可変分断シャッタ64を開閉作動させる契機となる。よって、遊技領域11を第1および第2遊技領域11L,11Rに分割構成しつつも第1遊技領域11Lでの遊技と第2遊技領域11Rでの遊技とに関連性を持たせることを可能とすることができ、複数の遊技領域を有する混合機独特の興趣性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、ステップS660,S665に示す処理により、第2遊技領域11Rでの遊技中に、所定の再設定条件(ここでは第2エンディング表示が終了)を満たすことによって、可変分断シャッタ64の開放時間を再設定することが可能となっている。これにより、分断状態から開放状態に移行した後に、第2遊技領域11Rで得られる遊技価値が変化することになるため、開放状態移行後の第2遊技領域11Rでの遊技にも緊迫感を与え、興趣を高めることができる。
また、本実施形態によれば、ステップS610〜S620,S670〜S680に示す処理により、大当たり時の確定図柄の種類によって(例えば奇数図柄、偶数図柄)可変分断シャッタ64の駆動パターンを決定する構成となっているので、遊技の幅を広くし、興趣を高めることができる。なお、本実施形態において、可変分断シャッタ64を開放するために、第1遊技領域11Lで満たすべき開放条件は、大当たりに限らず、リーチ回数、特定の入賞口への入球回数、遊技時間等が挙げられる。また、再設定についても、開放時間の延長、開放時間の短縮、開放時間の終了などが挙げられ、またこれらをランダムに選択して再設定する構成も考えられる。
(第2実施形態)
次に本発明の第2実施形態について説明する。遊技盤面11の構成は第1実施形態と概ね同様であるため、第1実施形態の図面番号を100番台として共通するものについては援用する。
次に本発明の第2実施形態について説明する。遊技盤面11の構成は第1実施形態と概ね同様であるため、第1実施形態の図面番号を100番台として共通するものについては援用する。
第1実施形態では、第1遊技領域11Lと第2遊技領域11Rとの境界のうち、第1遊技領域11Lから第2遊技領域11Rに向けて遊技球が通過可能な部分を、連通部11U,11Dのみとなるように構成しているが、本実施形態では、図10に示すように、第1遊技領域111Lと第2遊技領域111Rとの境界には、第1遊技領域111Lから第2遊技領域111Rに向けて遊技球が通過可能なバイパス部166が、連通部111U,111Dとは別に設けられている。このバイパス部166は、第1遊技領域111Lでの遊技結果に拘わらず常時開放するように構成されている。
図10を用いてより具体的に説明すると、本実施形態では、第1および第2大入賞口154,154’と、第1および第2蓋部材154e,154e’とを一体的に形成してなる可変入賞装置ユニット165を備えている。この可変入賞装置ユニット165は、第1遊技領域111Lおよび第2遊技領域111Rの両領域に跨って配置されており、より具体的には遊技盤面114上位部の可変分断シャッタ164と第1図柄表示装置141、第2図柄表示装置141’との間に配置されている。
そして、第1大入賞口154を閉鎖している状態の第1蓋部材154eの表面、および第2大入賞口154’を閉鎖している状態の第2蓋部材154e’の表面が、バイパス部166を構成するようになっている。この構成により、可変分断シャッタ164が連通部111Uを閉鎖している分断状態であっても、バイパス部166を経由して遊技球を第1遊技領域111Lから第2遊技領域111Rへと到達させることが可能となっている。この場合、第1蓋部材154e、第2蓋部材154e’の表面に遊技釘を植設する構成も考えられる。
なお、分断状態において、遊技球がバイパス部166を通過して第2遊技領域111Rに到達した場合には、第2遊技領域111Rの遊技価値を極めて高いものにする構成が考えられる。例えば、分断状態において第2始動口152’、第2通過ゲート152c’に入球した場合には高い大当たり確率で抽選を行う構成、又は、分断状態において第2始動口152’、第2通過ゲート152c’に入球した場合には可変分断シャッタ164を開放し、開放状態へと移行する構成等が考えられる。
以上の構成による本実施形態によれば、第1実施形態による効果と同様の効果が発揮されることに加え次の効果が発揮される。すなわち、分断状態であっても、遊技球を第2遊技領域111Rに到達させることが可能となるため、第1遊技領域111Lでの遊技と第2遊技領域111Rでの遊技を同時に行うことができるようになる。ただし、遊技球がバイパス部166を容易に通過できる構成にしてしまうと、分断状態において、第2遊技領域111Rを流下する遊技球の数が多くなってしまい、分断状態のときに第1遊技領域111Lに注目することが困難となってしまう。よって、分断状態のときに第1遊技領域111Lへの注目が著しく損なわれない程度に、遊技球がバイパス部166を通過できる構成にすることが望ましい。
さらに本実施形態では、第2遊技装置の構成部品である第2図柄表示装置141’、第2始動口152’及び通過ゲート152c’を、バイパス部166を経由した遊技球の流下経路上に配置しているので、バイパス部166から第2遊技領域211Rへ流入した遊技球が第2図柄表示装置141’、第2始動口152’及び通過ゲート152c’に入球することが可能となり、上記構成を好適に実現できる。なお、本発明は、上記配置に限られるものではなく、第2図柄表示装置141’、第2始動口152’及び通過ゲート152c’の少なくとも1つを前記流下経路上に配置してもよいし、第2図柄表示装置141’、第2始動口152’及び通過ゲート152c’の全てが前記流下経路の上方に位置するようにしてもよい。
また、本実施形態によれば、遊技領域を左右に分割した場合のデザイン、或いはバランスを向上させることができる。また、第1および第2蓋部材154e,154e’を1つの可変入賞装置ユニット165で形成させることで、部品点数の削減や、遊技球通路の確保を容易にすることができる。
(第3実施形態)
次に本発明の第3実施形態について図11を参照して説明する。遊技盤面211の構成は第1実施形態と概ね同様であるため、第1実施形態の図面番号を200番台として共通するものについては援用する。
次に本発明の第3実施形態について図11を参照して説明する。遊技盤面211の構成は第1実施形態と概ね同様であるため、第1実施形態の図面番号を200番台として共通するものについては援用する。
第2実施形態では、バイパス部166を、可変入賞装置ユニット165を構成する第1および第2蓋部材154e,154e’の表面で構成しているが、本実施形態では、図11に示すように、第1遊技領域211Lおよび第2遊技領域211Rの両領域に跨って、第1遊技領域211Lでの遊技結果および第2遊技領域211Rでの遊技結果を表示する図柄表示装置ユニット(以下単に「図柄表示装置」という)241を配置し、該図柄表示装置ユニット241にバイパス部271,272を設けている。本実施形態におけるバイパス部271,272は、第2実施形態におけるバイパス部166と同様の働きをしており、可変分断シャッタ264が分断状態であるときにも、遊技球を第2遊技領域11Rへと到達可能にしている構成である。
図11を用いてより具体的に説明すると、第1実施形態においては、第1遊技領域11L、第2遊技領域11R夫々に第1図柄表示装置41、第2図柄表示装置41’を備えていたが、本実施形態の遊技盤面214においては、図柄表示装置241を遊技釘257をまたぐ遊技盤面214中央に1つだけ配置している構成である。このとき図柄表示装置241の樹脂製装飾部241fの左上方には、ワープ口271が備え、図柄表示装置241の下辺には、遊技球が遊動可能なステージ272が設けられている。
ワープ口271から入球した遊技球は、図柄表示装置241内部の矢印Aに示すワープルートを通って、ステージ272に流下する。ここでステージ中央の誘導路から矢印Bに示す流下経路を通って遊技盤面214に流下し、遊技釘Kにぶつかって、第1遊技領域211L、或いは第2遊技領域211Rへと流下する。このとき、ワープ口271は遊技球1個が通過できる程度の幅を備えている。またステージ上の遊技球は必ずしも矢印Bに示す流下経路を通って誘導されるわけではなく、ステージ272から直接第1遊技領域211L、或いは第2遊技領域211Rに流下することもありえる。
図柄表示装置241は、第1遊技領域211Lでの始動口252へ入賞した場合に演出表示される第1演出パターンと、第2遊技領域211Rでの始動口252’へ入賞した場合に演出表示される第2演出パターンBとを備えている。これにより、遊技者に現在遊技している遊技領域が第1遊技領域211Lなのか第2遊技領域211Rなのかを明確に表示することが可能となっている。また、可変分断シャッタ264が開放している際には、「可変分断シャッタ開放中」、「右打ちしてください」などの表示を行って、遊技者の混乱を防ぐようにする構成も挙げられる。
このような構成を具体的に実現するため本実施形態では、第1遊技装置の構成部品である第1始動口252、通過ゲート252cおよび第1大入賞口254と、第2遊技装置の構成部品である第2始動口252’、通過ゲート252c’および第2大入賞口254’とを、ステージ272を経由した遊技球の流下経路上に配置している。
これにより、ワープ口271から入球してステージ272から遊技領域214に流下する遊技球のうち第2遊技領域211Rへ到達できなかった遊技球でも第1始動口252、通過ゲート252cおよび第1大入賞口254に入球することが可能とすると共に、ワープ口271から入球してステージ272から遊技領域214に流下する遊技球のうち第2遊技領域211Rへ到達できた遊技球でも第2始動口252’、通過ゲート252c’および第2大入賞口254’に入球することが可能となり、上記構成を好適に実現できる。
これにより、ワープ口271から入球してステージ272から遊技領域214に流下する遊技球のうち第2遊技領域211Rへ到達できなかった遊技球でも第1始動口252、通過ゲート252cおよび第1大入賞口254に入球することが可能とすると共に、ワープ口271から入球してステージ272から遊技領域214に流下する遊技球のうち第2遊技領域211Rへ到達できた遊技球でも第2始動口252’、通過ゲート252c’および第2大入賞口254’に入球することが可能となり、上記構成を好適に実現できる。
さらに、第1および第2実施形態では第1および第2遊技装置のそれぞれに個々の図柄表示装置41(141),41’(141’)を設けているのに対し、本実施形態では図柄表示装置241が1つであるため、図柄表示装置241の設置スペースを効果的に利用でき、画面が大型化できるので、演出効果を高めるというメリットがある。
また、第1遊技領域211Lでの遊技結果および第2遊技領域211Rでの遊技結果を同一の表示装置241で表示できるため、第1又は第2遊技領域のいずれの遊技領域で遊技を行っている場合にも遊技者が見る位置(視線)を一定とすることができる。よって、表示装置を第1および第2遊技装置の個々に設ける場合に比べて、遊技者の注意が散漫とならない。
また、本実施形態では、表示装置241の表示領域を分割して第1図柄表示領域と第2図柄表示領域を構成しており、これにより、状況にあわせて各表示領域を拡大又は縮小することで注目すべき表示領域を明確にし、その表示も見やすく(大きく)表示することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図12を参照して説明する。遊技盤面311の構成は、第1実施形態の遊技盤11が第1遊技領域11Lと第2遊技領域11Rとを左部と右部とに分断しているのに対して、本実施形態では遊技釘列357を略水平に配置して第1遊技領域311Lと第2遊技領域311Rとを上位部と下位部に分断し、遊技釘列357の左右夫々に2つの連通部311Uおよび可変分断シャッタ364を設けている。
次に、本発明の第4実施形態について図12を参照して説明する。遊技盤面311の構成は、第1実施形態の遊技盤11が第1遊技領域11Lと第2遊技領域11Rとを左部と右部とに分断しているのに対して、本実施形態では遊技釘列357を略水平に配置して第1遊技領域311Lと第2遊技領域311Rとを上位部と下位部に分断し、遊技釘列357の左右夫々に2つの連通部311Uおよび可変分断シャッタ364を設けている。
本実施形態の第1遊技領域311Lと第2遊技領域311Rに配置した遊技装置(役物)の構成については、第1実施形態と概ね同様であるため、第1実施形態の図面番号を300番台として共通するものについては援用する。また、本実施形態の遊技の流れは、第1遊技領域11Lと第2遊技領域11Rが上位部と下位部に分断されている点を除いては第3実施形態と概ね同様であるが、第1遊技領域311Lと第2遊技領域311Rとの分断方法を変更したことにより、下記のような点が異なる。
すなわち、第3実施形態では、可変分断シャッタ264が作動して開放状態となっている場合には、遊技者が遊技球の発射強度を変更することで、遊技盤面上に発射された遊技球のほぼすべてが第2遊技領域211Rに到達し、第2遊技領域211Rに備えられた第2遊技装置(第2始動口252’、通過ゲート252c’および第2大入賞口254’)での遊技が行われるのに対して、本実施形態では、可変分断シャッタ364が開放して第2遊技領域311Rでの遊技が可能となり、第2遊技領域311Rでの遊技を行えるように遊技球の発射強度を変更した場合においても、第2遊技領域311Rへ到達するための流下経路上に設けられた第1遊技領域311Lに備えられた第1遊技装置(第1始動口252、通過ゲート252cおよび第1大入賞口254)の近傍を経なければならず、第1及び第2遊技領域311L,311Rでの遊技を同時に行うこととなる(単純に第2遊技領域311Rでの遊技を行うことができない)。
さらに、本実施形態では、第3実施形態と同様に図柄表示装置341が1つであるため、図柄表示装置341の設置スペースを効果的に利用でき、画面が大型化できるので、演出効果を高めるというメリットがある。また、第3実施形態と同様にして、第1又は第2遊技領域のいずれの遊技領域で遊技を行っている場合にも遊技者が見る位置(視線)を一定とすることができるので、遊技者の注意が散漫とならない。また、第3実施形態と同様に表示装置341の表示領域を分割して構成しているため、状況にあわせて各表示領域を拡大又は縮小することで注目すべき表示領域を明確にし、その表示も見やすく(大きく)表示することができる。
そして、上記構成により、本実施形態における図柄表示装置341は、第1遊技領域311Lでの遊技に関する表示と第2遊技領域311Rでの遊技に関する表示とを同時に、且つ、一カ所で行うことが可能であるため、特に、第1及び第2遊技領域311L,311Rでの遊技を同時に行う場合において、遊技者の注意が散漫とならないといった上述の効果を有効に発揮できる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、第2遊技領域11Rによる遊技価値が、第1遊技領域11Lによる遊技価値に比べて高くなるように設定することを実現するために、所定期間内に発射された球数に対する賞球払出数が多くなるように設定されているが、第2遊技領域11Rによる遊技価値を高くすることを実現するための他の構成として、第1遊技領域11Lの大当たり確率と比べて第2遊技領域11Rの大当たり確率が高くするというような、遊技者が遊技盤面11を見ただけでは判らない構成としてもよいし、又は、遊技球が第2始動口52’や第2通過ゲート52c’等の役物に入球しやすいようなゲージ構成等、遊技者が遊技盤面を目で見て判る構成としてもよい。
上記各実施形態では、第2遊技領域11Rによる遊技価値が、第1遊技領域11Lによる遊技価値に比べて高くなるように設定することを実現するために、所定期間内に発射された球数に対する賞球払出数が多くなるように設定されているが、第2遊技領域11Rによる遊技価値を高くすることを実現するための他の構成として、第1遊技領域11Lの大当たり確率と比べて第2遊技領域11Rの大当たり確率が高くするというような、遊技者が遊技盤面11を見ただけでは判らない構成としてもよいし、又は、遊技球が第2始動口52’や第2通過ゲート52c’等の役物に入球しやすいようなゲージ構成等、遊技者が遊技盤面を目で見て判る構成としてもよい。
尚、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲に於て、改変等を加えることが出来るものであり、それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれることとなる。
1…パチンコ機(弾球遊技機) 11…遊技盤 11L…第1遊技領域
11R…第2遊技領域 11U…連通部
41…第1図柄表示装置(第1遊技装置)
41’…第2図柄表示装置(第2遊技装置)
52…第1始動口(第1遊技装置) 52’…第2始動口(第2遊技装置)
52c…通過ゲート(第1遊技装置) 52c’…通過ゲート(第2遊技装置)
54…第1大入賞口(第1遊技装置) 54’…第2大入賞口(第2遊技装置)
64…可変分断シャッタ(可変分断手段)
11R…第2遊技領域 11U…連通部
41…第1図柄表示装置(第1遊技装置)
41’…第2図柄表示装置(第2遊技装置)
52…第1始動口(第1遊技装置) 52’…第2始動口(第2遊技装置)
52c…通過ゲート(第1遊技装置) 52c’…通過ゲート(第2遊技装置)
54…第1大入賞口(第1遊技装置) 54’…第2大入賞口(第2遊技装置)
64…可変分断シャッタ(可変分断手段)
Claims (10)
- 遊技盤面上の遊技領域を、入球に応じて賞球を払い出す第1遊技装置が配置された第1遊技領域と、入球に応じて賞球を払い出す第2遊技装置が配置された第2遊技領域とに分割構成した弾球遊技機において、
前記遊技盤面上の前記第1遊技領域と前記第2遊技領域との境界部分に、前記第1遊技領域から前記第2遊技領域に向けて遊技球が通過可能な連通部を設けるとともに、前記連通部を開閉する可変分断手段を設け、
前記可変分断手段により前記連通部が閉鎖されている分断状態では、前記第1遊技領域へ遊技球を到達させることが容易、かつ、前記第2遊技領域へは前記第1遊技領域に比べて遊技球を到達させることが困難となるように構成され、
前記分断状態にて前記第1遊技領域での遊技結果が所定の開放条件を満たした場合に、前記可変分断手段によって前記連通部を開放する開放状態に移行するように、前記可変分断手段は前記開閉の作動を行うことを特徴とする弾球遊技機。 - 前記第2遊技領域による遊技価値は、前記第1遊技領域による遊技価値に比べて高く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
- 前記開放状態にて前記第2遊技領域での遊技結果が所定の分断条件を満たした場合に、前記分断状態に移行するように設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。
- 前記開放状態を継続する開放時間は、前記分断状態時の前記第1遊技領域での遊技結果に基づいて設定されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の弾球遊技機。
- 前記開放時間は、前記第1遊技領域での遊技結果および前記第2遊技領域での遊技結果のうち少なくとも一方の遊技結果に基づいて、再設定されることを特徴とする請求項4に記載の弾球遊技機。
- 前記分断状態であるか否かに応じて、第1および第2遊技領域のうち少なくとも一方の遊技領域での遊技価値が変更するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の弾球遊技機。
- 前記第1遊技領域と前記第2遊技領域との境界には、前記第1遊技領域から前記第2遊技領域に向けて遊技球が通過可能なバイパス部が、前記連通部とは別に設けられており、
前記バイパス部は、前記第1遊技領域での遊技結果に拘わらず開放するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の弾球遊技機。 - 前記第1遊技領域および前記第2遊技領域の両領域に跨って、前記第1遊技領域での遊技結果および前記第2遊技領域での遊技結果を表示する表示装置ユニットを配置し、
前記表示装置ユニットに前記バイパス部を設けたことを特徴とする請求項7に記載の弾球遊技機。 - 前記第1遊技装置は、第1可変入賞口および該第1可変入賞口を開閉する第1蓋部材を備え、
前記第2遊技装置は、第2可変入賞口および該第2可変入賞口を開閉する第2蓋部材を備え、
前記第1および第2可変入賞口と、前記第1および第2蓋部材を一体的に形成してなる可変入賞装置ユニットを、前記第1遊技領域および前記第2遊技領域の両領域に跨って配置し、
前記第1可変入賞口を閉鎖している状態の前記第1蓋部材の表面が、前記バイパス部を構成するようになっていることを特徴とする請求項7に記載の弾球遊技機。 - 前記第1遊技領域と前記第2遊技領域との境界のうち、前記第1遊技領域から前記第2遊技領域に向けて遊技球が通過可能な部分を、前記連通部のみとしたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の弾球遊技機。
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