JP2005236265A - 粗面度が小さい半導体合金、およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 組成比が徐々に変化し、粗面度が小さく、歪みが緩和されたSi1-xGex、およびこの製造方法を提供する。
【解決手段】 粗面度が1nm未満で、歪みが緩和された、組成比が徐々に変化するSi1-xGex(0<x<1)合金、好ましくは、表面のスレディング転位密度が1×105cm-2未満であり、組成比が徐々に変化するSi1-xGex(0<x<0.3)合金を、蒸着その他の適当な方法によって、容易に形成する。この際、Si1-xGex/Siのような歪みの大きいヘテロ構造を形成するのに適した、低粗面度・低スレディング転位密度で、組成比が徐々に変化するシリコン−ゲルマニウム膜を形成するため、結晶の成長プロセスにおいて、所望により、ゲルマニウム前駆体の流量を変化させつつ、温度を適宜変化させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体合金、より詳しくは、組成比が徐々に変化し、粗面度が小さくて、歪みが緩和されたSi1-xGex層、およびその製造方法、ならびに組成比が徐々に変化する材料(Si1-xGex等)とシリコンとを含む粗面度が小さいヘテロ構造、およびその製造方法に関する。
マイクロ電子デバイスを製造する際のエピタキシャル層の形成においては、歪みが生じるようにエピタキシャルシリコン層を形成すると、デバイスの性能を高めうることが分かっている。例えば、非特許文献1は、歪みが生じるように形成したシリコン装置が、大型のシリコン装置よりも性能が高いことを報告している。
歪みが生じるようにシリコン層を形成する方法の1つは、歪みが緩和されたSi1-xGex層上にシリコンを沈着させるというものである。このような歪みが緩和されたSi1-xGex層は、「事実上の基板」と呼ばれることもある。事実上の基板に、歪みが緩和されたシリコン層を沈着するため、長年にわたり活発な研究がなされてきた(非特許文献2参照)。このような事実上の基板を形成する試みとは、歪みが非常に小さく、表面の格子欠陥が少なくて滑らかな表面をもつSi1-xGex層を沈着させることである。このようなSi1-xGex層を有する基板は、歪みを生じさせるシリコン沈着工程と、その後のデバイス構造にとって最適な基板となる。
事実上の基板に格子欠陥があると、これが歪みの大きいシリコン層に影響し、デバイスの性能を低下させる(非特許文献3参照)。デバイス製造機において歪みが緩和されたSi1-xGex層を用いる主たる目的は、歪みの大きいシリコン層に影響を与えるおそれのある、Si1-xGex層の格子欠陥を減らすことである。
歪みが緩和されたSi1-xGex層を沈着するために行われてきた一般的な方法は、材料の一方の面においては純粋なシリコンであり、他方の面においては所望のゲルマニウム濃度となるよう、厚さ方向において、Si1-xGex層の組成比を徐々に変化させることである。ブラセン(Brasen)外の特許文献1は、850℃を超える温度下で、組成比が徐々に変化するSi1-xGex層を形成する方法を開示している。また、レゴース(Legoues)外の特許文献2も、組成比が徐々に変化するSi1-xGex層を形成する方法を開示している。
上述の特許文献に開示された方法においては、格子の不整合とスレディング(threading;糸通し)の転位を減らすために、組成比を徐々に変化させている。組成比を徐々に変化させると、組成比が徐々に変化する領域において、不整合の少ない結晶界面が連続するため、格子の不整合、およびこれに関連するスレディングの転位を生じさせる力を減少させることができる。膜の表面と交差するスレディングの転位は、ウエハを越えて移動し、この移動の過程で、ウエハの縁部において、スレディングの転位が消滅する可能性がある。
組成比が徐々に変化するSi1-xGexを用いると、スレディング不整合の密度が105cm-2のレベルにまで低下する(非特許文献4)。しかし、格子不整合は、通常、界面に残存し、垂直方向において結晶格子に小さなずれを生じさせる。複数の垂直方向の変位は、組み合わされて、より大きな垂直方向の変位と膜の局所的な歪みを生じさせ、一般に「クロスハッチ」と呼ばれる3次元の粗面をつくり出す。クロスハッチの程度が激しいと、膜の表面が、デバイスを形成する上で不適当となる。すなわち、過度に粗いSi1-xGex面に沈着されるシリコン層は、デバイスの性能を低下させる。
組成比が徐々に変化するSi1-xGexのクロスハッチ粗面と、格子不整合の発生との間に相関関係があることは知られていたが、組成比が徐々に変化するSi1-xGexがクロスハッチ現象を引き起こす正確なメカニズムについては、引き続き研究がなされてきた。格子不整合と関連する歪みは、膜の局所的な成長率に影響し、クロスハッチの程度を増大させるとの報告がある(非特許文献5参照)。
その一方で、膜の3次元的な成長が、表面状態の周期的な変動に影響されることは認めながらも、粗面度は、主として、スレディングの転位に起因する格子不整合の滑りが集まって生じるとの報告もある(非特許文献6参照)。
クロスハッチを改善すると報告された成膜プロセスの条件は、主として、Si1-xGex層における組成比の変化率と沈着温度に関するものである。Si1-xGex層における最終的なゲルマニウムの濃度がx=0.2の場合、上述の非特許文献6は、1.4nmの粗面度を実現するには、1μm当たりのGeの組成比変化率を、5%まで低下させる必要があると報告している。
非特許文献7は、1μm当たりのGeの組成比変化率が5%の場合、Si1-xGex(x=0.23)における粗面度は、2〜6nmになると報告している。また、この文献は、このような粗面度を実現するには、800℃以上の高温が必要であるとも報告している。
非特許文献8は、Si1-xGex(x=0.3)の3つの組成比変化のパターン(線形変化、1段階の変化、段階的変化)について、650〜800℃の温度下に、Geの組成比変化率を、1μm当たり5〜30%とした場合の粗面度を報告している。これによれば、1.2nmという最もよい粗面度を示したのは、1μm当たりのGeの組成比変化率が5%の場合とされている。
上述の各報告から分かるのは、歪みを十分に小さくし、組成比を徐々に変化させたSi1-xGex層(x≦0.3)であっても、粗面度は、最もよい場合でも1.0nmを超えるということである。
粗面度をできるだけ小さくする試みは、最近の研究が、望ましくない高密度のスレッディング転位を生み出していることから、複雑なものとなっている。成膜条件を適当に選択することによって、粗面度を、例えば3nmから1.2nmに減少させると、スレディング転位密度は、4×104cm-2から4×105cm-2へ増大する。
これまでのところ、歪みが十分に緩和され、組成比を徐々に変化させたSi1-xGex層(x≦0.3)について、膜の表面におけるスレディング転位密度を1×105cm-2未満にとどめつつ、1.0nm以下の粗面度を実現したというプロセスは報告されていない。
Currie外, J.Vac.Sci.Technol.B19(6), Nov/Dec 2001 Fitzgerald外, Appl. Phys. Lett., 59, (1991)811 Larsen, Mat. Sci. and Eng. B71,(2000) 6-13 Leitz外, J.Appl.Phys.,第90巻, 第6号, 第15頁(2000年9月) Hsu外, Appl. Phys. Lett., 61, (1992)1293 Li外, J.Vac.Sci.Technol.B16(3), May/June 1998 Pidduck外, Proceedings Microsc. Semicond. Mater. Conf., Oxford, 1997年4月7-10日 Kazuki外, Mat. Res. Soc. Symp. Proc. 第648巻(2001年) 米国特許第5,221,413号明細書 米国特許第5,810,924号明細書
本発明は、半導体合金、より詳しくは、組成比が徐々に変化し、粗面度が小さく、歪みが緩和されたSi1-xGex、およびその製造方法、ならびに組成比が徐々に変化する材料(Si1-xGex等)とシリコンとを含む粗面度が小さいヘテロ構造、およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一つの様相によれば、粗面度が1nm未満で、かつ歪みが緩和されていることを特徴とする、組成比が徐々に変化するSi1-xGex(0<x<1)合金が提供される。
本発明のもう一つの様相によれば、表面のスレディング転位密度が1×105cm-2未満で、かつ粗面度が1nm未満である、組成比が徐々に変化する、歪みが緩和されたSi1-xGex(x≦0.3)が提供される。
本発明の他の様相によれば、粗面度が1nm未満で、かつ歪みが緩和された、組成比が徐々に変化するエピタキシャルSi1-xGex(0<x<1)層と、このエピタキシャルSi1-xGex層の上に沈着されたヘテロ材料とを含むエピタキシャルへテロ構造が提供される。
本発明のさらに他の様相によれば、温度勾配の制御を含む蒸着条件の下に、シリコン前駆体およびゲルマニウム前駆体を含むガスを基板に接触させることによって、基板の上に形成された、粗面度が1nm未満で、かつ表面のスレディング転位密度が1×105cm-2未満である、組成比が徐々に変化し、歪みが緩和されたエピタキシャルSi1-xGex層が提供される。
本発明のさらに他の様相によれば、Si1-xGex(0<x<1)エピタキシャル層を成長させる条件下に、シリコン前駆体およびゲルマニウム前駆体を含むガスを基板に接触させる工程と、前記接触工程の少なくとも一部において、温度を変化させる工程を含む、基板上に、粗面度が1nm未満で、歪みが緩和された、組成比が徐々に変化するSi1-xGex(0<x<1)エピタキシャル層を形成する方法が提供される。
本明細書の記載の中で、「温度勾配」とは、シリコン前駆体およびゲルマニウム前駆体を接触させる工程の少なくとも一部において、温度を、例えば線形または非線形に連続的に変化させることを意味する。
本明細書の記載の中で、「粗面度」とは、組成比が徐々に変化するSi1-xGex合金の10μm×10μmの表面上において、原子間力顕微鏡(AFM)で測定した平均の粗面度を意味する。
本発明によれば、組成比が徐々に変化し、粗面度が小さく、歪みが緩和されたSi1-xGex、およびその製造方法、ならびに組成比が徐々に変化する材料(Si1-xGex等)とシリコンとを含む粗面度が小さいヘテロ構造、およびこの製造方法が提供される。
本発明は、平均粗面度が1nm未満で、組成比が徐々に変化し、歪みが緩和されたSi1-xGex/Si材料、およびこのような粗面度の低い材料の製造方法に関する。
本発明に係る、組成比が徐々に変化し、歪みが緩和されたSi1-xGex層は、この上に形成される、歪みが大きいシリコン、またはSiGe,Si,Ge,GaAs等のヘテロ構造の材料が、平均粗面度が1nm以下でエピタキシャル成長するための適切な基礎となる。
本発明に係る組成比が徐々に変化するSi1-xGex層は、適宜の方法によって形成することができるが、好ましいのは、シリコンおよびゲルマニウムの前駆体ガスを基板に接触させる際に、化学蒸着(CVD;例えば減圧CVD、高真空CVD、大気圧CVD等)を用いる方法である。
Si1-xGex層は、シリコン基板との界面におけるシリコン100%の組成比から、その表面における最終的な組成比まで、ゲルマニウムの含有量を徐々に増やしつつ成長する。最後に、Si1-xGex層の表面上に、歪みの大きいシリコンやヘテロ構造材料による被覆層を成長させる。
本発明者らは、組成比が徐々に変化するSi1-xGex層の化学蒸着中に、粗面度が変化する事実を見い出し、この事実から、Si1-xGex層の成長プロセス中に、これまで報告されたレベルよりも著しく粗面度が小さいSi1-xGex層を形成するように、温度を変化させる方法を発明した。本発明に係る、組成比が徐々に変化するSi1-xGex層の粗面度は、1nm未満であり、0.9nm以下のものも実現することができる。
組成比が徐々に変化するSi1-xGex層の粗面度に対する結晶成長温度の影響を、下記表1に示す。この表は、異なる温度(800℃、850℃、および900℃)の下で成長させた、組成比が徐々に変化するSi1-xGex層の上に形成した被覆層について、原子間力顕微鏡(AFM)によって測定した10μm×10μmの表面積における平均粗面度をnm単位で示している。なお、Si1-xGex層の厚さと、被覆層であるSi0.8Ge0.2層の厚さは、μm単位で示してある。
Figure 2005236265
表1のデータは、組成比が徐々に変化するSi1-xGex層の上に沈着させたSi0.8Ge0.2層について、粗面度は、結晶成長温度の関数であり、結晶成長温度が低いほど、滑らかな表面の膜ができることを示している。平均粗面度が0.9nmの最も滑らかな表面は、結晶成長温度が800℃のときに得られた。
残念ながら、低温で成長させた膜のスレディング転位密度は、高温で成長させた膜のそれよりも大きい。したがって、半導体デバイスの製造において、同じ成長温度の下で、滑らかな表面をもつ膜と、小さいスレディング転位密度を同時に実現することは、相反する要求となる。
本発明の方法は、小さい粗面度と、小さいスレディング転位密度の両方を実現するよう、これら2つの相反する要求を統合する試みというよりも、等温成長プロセスによるよりも著しく小さいスレディング転位密度と粗面度を実現するため、組成比が徐々に変化するSi1-xGex層の成長温度を変化させる試みというべきものである。
表2は、組成比が徐々に変化するSi1-xGex層の成長時に、結晶成長温度を変化させることによって、予想しえないような改善が見られることを示す。結晶成長温度のデータは、3次元成長をさせるときのものである。第1番目、第2番目、および第3番目のデータは、それぞれ、800℃の等温で成長させたとき、900℃の等温で成長させたとき、および結晶成長温度を徐々に変化させたときに得られたものである。表中、平均粗面度は、原子間力顕微鏡によって測定した10μm×10μmの表面におけるものである。
Figure 2005236265
表2は、スレディング転位密度と粗面度に対する結晶成長温度の影響を示している。800℃で等温成長させたSi1-xGex層は、原子間力顕微鏡によれば、平均粗面度が0.9nm、スレディング転位密度が4×105cm-2であった。等温成長の温度を900℃に上昇させると、スレディング転位密度は、4×104cm-2に減少するが、平均粗面度は、2.5nmまで顕著に増加している。
これら2つの等温成長の場合とは対照的に、本発明に係る結晶成長温度を徐々に変化させる方法によれば、スレディング転位密度が、800℃で等温成長させた場合の10分の1で、かつ粗面度が、900℃で等温成長させた場合よりも、60%以上小さいSi1-xGex材料を製造することができる。
したがって、本発明の結晶成長温度を徐々に変化させる方法によれば、これまでいかなる温度の等温成長によっても実現しえなかった小さい粗面度(1nm未満)と小さいスレディング転位密度(1×105cm-2未満、実際には5×104cm-2未満)を有する、組成比が徐々に変化するSi1-xGex膜を製造することができる。
表2に示すデータが得られた、結晶成長温度を徐々に変化させるプロセスにおいては、温度だけでなく、水素化ゲルマニウム(ゲルマン;GeH4)の流量も徐々に変化させている。結晶成長温度を徐々に変化させるプロセスは、2666Pa (20Torr)の気相圧力下で、水素ガス(H2)について25標準リットル/分、およびジクロロシラン(DCS)について100標準cm3/分(sccm)の流量の下に行われた。
このプロセスは、2つの相を含む。表3に記載したように、第1の相においては、900℃の一定の温度下で、時間とともに、水素化ゲルマニウムの流量を漸増させる。
第2の相においては、表4に示すように、水素化ゲルマニウムについて、60sccmの一定の流量下で、30秒ごとに、結晶成長温度を徐々に低下させる。
両相において、水素化ゲルマニウムの流量は、10重量%の水素化ゲルマニウムを含む水素担体ガスについてのものである。
Figure 2005236265
Figure 2005236265
上述の温度勾配を利用して組成比が徐々に変化するSi1-xGex層を形成した後、分析のため、この層を、組成比が一定のSi0.8Ge0.2層で被覆した。
組成比が徐々に変化するSi1-xGex層を形成するための本発明に係る方法においては、気相に多くの核が生じて、沈着が行われる気相反応器において、過剰な塗膜が形成されるのを回避するため、プロセスを900℃から始める。これより高温でのプロセスにおいては、そのような塗膜が観察される。本発明の方法は、広範に利用されるため、特定の材料、プロセス条件、使用される気相反応器、および前駆体によって、好適な温度条件は変化するが、この温度条件は、不必要な実験を行わなくても、本明細書の記載内容から容易に決定することができる。
さらに、本発明の方法において、組成比が徐々に変化するSi1-xGex層を形成するには、沈着が好ましいが、他の成膜方法も用いることができる。その場合には、プロセス条件を適宜変更しなければならないが、これも、当業者ならば、上述の温度条件と同様に、本明細書による開示に基づいて容易に行うことができるはずである。
本発明の方法に係る温度勾配において結晶の成長に好ましい温度範囲は、本発明の方法によって形成する「事実上の基板」としてのSiGeの最終的な組成比に依存する。使用する前駆体(蒸着源)にもよるが、一般的には、組成比が徐々に変化する結晶の成長は、約900℃またはこれより高い温度からで行うのが好ましい。最終的な組成比(結晶の成長が終わった表層における組成比)が、Si0.8Ge0.2である場合、成長プロセスの最終的な段階における温度は、800℃前後、例えば約775〜約825℃の範囲であるのが好ましい。最終的なGeの含有量がこれより高い場合には、最終的な温度は、800℃未満とすることもできる。
本発明の方法に係る温度勾配は、すでに述べた特許文献1の分子ビームエピタキシー(MBE)におけるそれとは区別される。MBE反応器においては、結晶を、蒸気圧を低く保つ条件下において成長させることが必要である。さもないと、ゲルマニウムが蒸発するからである。特許文献1には、結晶を成長させて得られる膜の粗面度を1nm以下にするのに適した方法は記載されていない。この文献には、900℃以下の温度で、化学蒸着によって膜を成長させることが記載されているが、本発明者らの検証によれば、この温度の下では、ゲルマニウム含有量が約10原子%を超えると、粗面度は、増加傾向を示すことが分かった。本発明に係る温度勾配は、このような欠点を克服し、ゲルマニウム含有量が約10原子%を超える場合にも、優れた粗面度を実現する。
本発明の方法は、米国特許第6,117,750号明細書に記載されている低温下で結晶を成長させる方法とも区別される。この文献における方法によっては、組成比が徐々に変化するSi1-xGex層において、本発明に係る方法によって実現されるような非常に滑らかな表面を得ることはできない。
本発明の方法における温度勾配は、線形でも非線形でもよい。結晶の成長過程において、温度勾配は、ゲルマニウム源、例えば水素化ゲルマニウムからのゲルマニウム流量の変化と同時に生起させることもできる。温度勾配は、結晶成長プロセス全体にわたるものとすることも、また用途に応じて、必要ないし望ましい限りにおいて、プロセスの一部のみにおいて生じさせることも可能である。
本発明に係る方法は、組成比が1段階で、または段階的に変化するSi1-xGex膜を形成する場合にも適用することができる。
本発明に係る、格子欠陥密度が低く、低粗面度のSi1-xGex膜を形成するには、化学蒸着が最も望ましいが、他にも適当な沈着方法を用いることができる。減圧CVD、超高真空CVD、大気圧CVD、プラズマCVD等を含む化学蒸着は、本明細書で開示された範囲内の適当な条件下で行う。
本発明に係る、格子欠陥密度が低く、低粗面度のSi1-xGex膜を形成する上で有用なゲルマニウムとシリコンの供給源は、適宜選択することができる。例えば、ゲルマニウム供給源として、水素化ゲルマニウム、ハロゲルマン(ハロゲン元素は、塩素、フッ素、ヨウ素、または臭素;例えば化学式GeHxCl4-x(xは1〜3の整数)のクロロゲルマン)、またシリコン供給源として、シラン(SiH4),Si38,Si26や、ハロシラン(ハロゲン元素は、塩素、フッ素、ヨウ素、または臭素;例えば化学式SiHxCl4-x(xは1〜3の整数)のクロロシラン)がある。
格子欠陥密度が低く、低粗面度のSi1-xGex層が形成された後は、被覆層を成長させる。被覆層は、その下にあるSi1-xGex層の表面における最終的な組成比と同じ組成比で成長させたSi1-xGex層の上に、歪みの大きいシリコンまたは他のヘテロ構造材料(例えば、Ge,GaAs,AlAs,AlGaAs等、ならびにこれらを含む3元半導体および4元半導体)の膜を形成したものとすることができる。または、用途に応じ、必要ないし望ましい限りにおいて、Si1-xGex中間被覆層なしで、単に、シリコンもしくは他のヘテロ構造材料の膜を、格子欠陥密度が低く、低粗面度のSi1-xGex層の上に形成することもできる。
本発明に係るSi1-xGexは、用途にとって必要ないし望ましい厚さをもつ膜として形成することができる。ある態様においては、Si1-xGexは、厚さが0.01〜3,000μmの薄い膜として形成される。一方、本発明に係る、組成比が徐々に変化するシリコン−ゲルマニウム層の広範な用途に応じ、これより厚い膜も薄い膜も形成することができる。
図1は、厚さ2μmで組成比が徐々に変化するSi1-xGex層について、横軸に蒸着中における膜厚をとり、縦軸に、直線Aについては、原子%で表わしたゲルマニウム濃度を、直線BとCについては、蒸着温度(℃単位)をとったグラフである。
図1の曲線Aは、Si1-xGex層におけるゲルマニウムの組成比変化率が、1μm当り10%であることを示している。曲線Cは、先に表3と表4に記載した温度勾配条件を示している。また、曲線Bは、結晶を成長させるプロセス全体にわたって線形の温度勾配を有する最も簡単な場合を示している。曲線Cに相当するプロセスにおいては、Si1-xGex層の最初の厚さ部分は、一定の温度下で成長し、その上の部分は、温度勾配条件下で成長する。温度一定の条件下では、ゲルマニウム源である水素化ゲルマニウムの流量は、ゲルマニウム濃度が線形変化するように、制御される。すでに述べたように、結晶を成長させる際の温度勾配は、線形でも非線形でもよい。
図1に示す温度勾配を実現するために必要な条件を決定するためには、図2と図3に示すデータを用いる。
図2は、本発明の方法によって形成したSi1-xGex層について、ゲルマニウム濃度(原子%単位)と蒸着温度(℃単位)との関係を示すグラフである。
図3は、本発明の方法によって形成したSi1-xGex層について、蒸着温度の逆数(単位:103・K-1)と蒸着速度(Å/分)との関係を示すアレニウスプロットである。
図2は、特定のプロセス条件下で、蒸着温度を変化させつつ、エピタキシャル層におけるゲルマニウム濃度を記録したものである。このデータを、温度勾配を決定する上で利用しやすくするため、蒸着温度は、y軸にとってある。
図3は、図2を作成するために行った実験から得られた蒸着速度と温度の関係を示すアレニウスプロットである。温度勾配をつくり出すため、最初に、組成比が徐々に変化するSi1-xGex層における最終的なゲルマニウム濃度を決定する。
図2に示す曲線においては、最も低いゲルマニウム濃度は、900℃のときの15%である。この濃度は、データ収集のための一連のプロセス条件の中で、蒸着開始時のものである。図1に示す曲線と同様に、温度勾配の開始時におけるゲルマニウム濃度は、15%とした。プロセス条件を調整し、ゲルマニウム濃度をより低くしつつ、図2に示す曲線に類似した曲線が実現されるようにすることもできる。
Si1-xGex層のゲルマニウム濃度を最終的に25%とした場合、最終的な温度は780℃であった。したがって、温度は、900℃から780℃まで、線形の勾配をもつように決定される。
図3のアレニウスプロットは、図1の曲線Aに示す組成比変化を得るため、温度勾配における各温度間隔に係る蒸着時間を算出する際に用いることができる。
以下の実施形態においては、下記の表5に示すように、組成比が徐々に変化するSi1-xGex層の結晶成長プロセス全体にわたって、線形の温度勾配を実現した。プロセス条件は、気相の圧力が1333Pa (10Torr)、水素ガスの流量が30標準リットル/分、ジクロロシラン(DCS)の流量が100sccm、および水素化ゲルマニウム(水素担体ガスの10重量%)の流量が20sccmであった。
Figure 2005236265
蒸着プロセス開始時の温度は900℃であったが、これを20分かけて線形的に傾斜させ、840℃とした。以下、温度が700℃となるまで、20分間隔で線形の温度勾配を継続させた。温度勾配は、各用途における必要または所望により、この20分より短いか、または長い間隔で実現することができる。温度勾配の下に得られたSi1-xGex層の上に、分析のため、組成比が一定のSi0.8Ge0.2層を被覆した。
許容しうる格子欠陥の程度と粗面度を維持しつつ、Si1-xGex層の平均組成比変化率を増加させるために、温度勾配を利用することができる。平均組成比変化率を増加させることの利点は、(i) Si1-xGex層の形成に係るプロセス時間とコストを節減することができること、および(ii) 熱伝導特性が改善される、より薄いSi1-xGex層を形成できることである。SiGe合金は、純粋なシリコンよりも熱伝導性が低いため、薄い膜ならば、この層の上に形成される電子装置全体の熱伝導特性を改善することができる。
以下に述べる本発明のさらに他の実施形態においては、Si1-xGex薄膜は、厚さ方向において、1μm当り通常10原子%の割合でGe濃度が変化する。しかし、濃度変化に係る1μm当りのGeの原子%を増加させ、これが40原子%にまで達すると、格子欠陥密度が1.1×105cm2で、粗面度が0.9nmのSi1-xGex薄膜が形成された。
等温下における水素化ゲルマニウムの流量勾配に関するデータを、下記の表6に示す。プロセス条件は、気相の圧力が2666Pa (20Torr)、水素ガスの流量が25標準リットル/分、ジクロロシラン(DCS)の流量が100sccm、および塩化水素の流量が100sccmであった。水素担体中のゲルマニウムの濃度は0%から始め、最終的には10重量%とした。
Figure 2005236265
Si1-xGex膜を形成するプロセスにおいて、上記等温プロセス後の温度勾配のデータを下記の表7に示す。プロセス条件は、気相の圧力が2666Pa (20Torr)、水素ガスの流量が25標準リットル/分、GeH4の流量が60sccm、ジクロロシラン(DCS)の流量が100sccm、および塩化水素の流量が100sccmであった。水素担体中のゲルマニウムの濃度は、10重量%から始め、最終的には20重量%とした。
Figure 2005236265
ついで、このSi1-xGex膜を分析するため、この膜を、組成比が一定のSi0.8Ge0.2膜で被覆した。
上述の各実施形態は、粗面度と格子欠陥密度がともに小さく(例えば表面における格子欠陥密度が1×105cm-2未満)、組成比が徐々に変化するSi1-xGex(0<x<1)膜を形成しうる本発明の方法の長所を示している。このような組成比が徐々に変化する、低粗面度・低格子欠陥密度の材料は、Si1-xGex/Siのようなヘテロ構造の製造にとって有用である。
ここで説明した本発明の方法は、例えば化学蒸着法を用いることにより、容易に実施することができる。この際、歪みが大きいシリコンのような、歪みの働いているコーティング材料に影響を及ぼしうる、事実上の基板を形成するため、温度は、Si1-xGex(0<x<1)結晶の成長中に適宜変化させ、所望により、基板への前駆体の流量も変化させる。特に好ましい実施形態においては、本発明の方法は、粗面度が1nm未満で、表面のスレディング転位密度が1×105cm-2未満の、組成比が徐々に変化するSi1-xGex(x≦0.3)材料を製造するために用いられる。
以上、本発明を、種々の様相、特徴、および実施形態について説明してきたが、当業者ならば、ここでの記載に基づき、種々の変更を加えて、ここで説明した以外の態様において、本発明を実施しうると思われる。したがって、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲の記載、およびこれと均等の範囲を斟酌し、そのような変更や他の態様をすべて含むように、広く解釈されるべきである。
厚さ2μmで組成比が徐々に変化するSi1-xGex層について、横軸に蒸着中における層の厚さをとり、縦軸に、直線Aについては、原子%で表わしたゲルマニウム濃度を、直線BとCについては、蒸着温度(℃単位)をとったグラフである。 本発明の方法によって形成したSi1-xGex層について、ゲルマニウム濃度(原子%単位)と蒸着温度(℃単位)との関係を示すグラフである。 本発明によって形成したSi1-xGex層について、蒸着温度の逆数(単位:103・K-1)と蒸着速度(Å/分)との関係を示すアレニウスプロットである。

Claims (43)

  1. 粗面度が1nm未満で、かつ歪みが緩和されていることを特徴とする、組成比が徐々に変化するSi1-xGex(0<x<1)合金。
  2. x≦0.3であることを特徴とする請求項1記載のSi1-xGex合金。
  3. 表面のスレディング転位密度が1×105cm-2未満であることを特徴とする請求項1記載のSi1-xGex合金。
  4. 表面のスレディング転位密度が5×104cm-2未満であることを特徴とする請求項1記載のSi1-xGex合金。
  5. 膜厚が約0.01〜約3000μmであることを特徴とする請求項1記載のSi1-xGex合金。
  6. 粗面度が0.9nm以下であることを特徴とする請求項1記載のSi1-xGex合金。
  7. 粗面度が1nm未満、表面のスレディング転位密度が1×105cm-2未満で、かつ歪みが緩和されていることを特徴とする、組成比が徐々に変化するSi1-xGex(x≦0.3)合金。
  8. 表面のスレディング転位密度が5×104cm-2未満であることを特徴とする請求項7記載のSi1-xGex合金。
  9. 膜厚が約0.01〜約3000μmであることを特徴とする請求項7記載のSi1-xGex合金。
  10. 粗面度が0.9nm以下であることを特徴とする請求項7記載のSi1-xGex合金。
  11. 粗面度が1nm未満で、かつ歪みが緩和された、組成比が徐々に変化するエピタキシャルSi1-xGex(0<x<1)層と、このエピタキシャルSi1-xGex層の上に沈着されたヘテロ材料とを含むエピタキシャルへテロ構造。
  12. 前記へテロ材料は、歪みの大きいシリコンであることを特徴とする請求項11記載のエピタキシャルへテロ構造。
  13. 前記へテロ材料は、Si、Ge、GaAs、AlAs、AlGaAs、ならびにこれらを含む3元半導体および4元半導体からなる群より選択されたものであることを特徴とする請求項11記載のエピタキシャルへテロ構造。
  14. x≦0.3であることを特徴とする請求項11記載のエピタキシャルへテロ構造。
  15. 前記エピタキシャルSi1-xGex層表面のスレディング転位密度が、1×105cm-2未満であることを特徴とする請求項11記載のエピタキシャルへテロ構造。
  16. 前記エピタキシャルSi1-xGex層表面のスレディング転位密度が、5×104cm-2未満であることを特徴とする請求項11記載のエピタキシャルへテロ構造。
  17. 前記エピタキシャルSi1-xGex層の粗面度が、0.9nm以下であることを特徴とする請求項11記載のエピタキシャルへテロ構造。
  18. SOIウエハをさらに含むことを特徴とする請求項11記載のエピタキシャルへテロ構造。
  19. 前記へテロ材料は、前記エピタキシャルSi1-xGex層の上に形成された歪みの大きいシリコンからなる第1の被覆層、およびこの第1の被覆層の上に形成された第2の被覆層を含むことを特徴とする請求項11記載のエピタキシャルへテロ構造。
  20. 温度勾配の制御を含む蒸着条件の下に、シリコン前駆体およびゲルマニウム前駆体を含むガスを基板に接触させることによって、基板の上に形成され、粗面度が1nm未満で、かつ表面のスレディング転位密度が1×105cm-2未満である、組成比が徐々に変化し、歪みが緩和されたエピタキシャルSi1-xGex層。
  21. Si1-xGex(0<x<1)エピタキシャル層を成長させる条件下に、シリコン前駆体およびゲルマニウム前駆体を含むガスを基板に接触させる工程と、前記接触工程の少なくとも一部において、温度を変化させる工程を含む、基板上に、粗面度が1nm未満で、歪みが緩和された、組成比が徐々に変化するSi1-xGex(0<x<1)エピタキシャル層を形成する方法。
  22. 前記温度を変化させる工程は、温度勾配をつける工程を含むことを特徴とする請求項21記載のSi1-xGexエピタキシャル層を形成する方法。
  23. 前記温度勾配は、線形であることを特徴とする請求項22記載のSi1-xGexエピタキシャル層を形成する方法。
  24. 前記温度勾配は、非線形であることを特徴とする請求項22記載のSi1-xGexエピタキシャル層を形成する方法。
  25. 前記温度勾配は、約900〜約700℃の範囲にあることを特徴とする請求項22記載のSi1-xGexエピタキシャル層を形成する方法。
  26. 前記温度勾配は、約900〜約800℃の範囲にあることを特徴とする請求項22記載のSi1-xGexエピタキシャル層を形成する方法。
  27. 前記接触工程の少なくとも一部において、温度を変化させる工程は、表面のスレディング転位密度が1×105cm-2未満で、歪みが緩和された、組成比が徐々に変化するSi1-xGex(0<x<1)エピタキシャル層を形成するように行われることを特徴とする請求項21記載のSi1-xGexエピタキシャル層を形成する方法。
  28. 前記温度を変化させる工程は、接触工程の一部において行われ、前記接触工程は、さらに、この温度を変化させる工程以外の部分において、一定の温度下に、Si1-xGex(0<x<1)エピタキシャル層を成長させる工程を含むことを特徴とする請求項21記載のSi1-xGexエピタキシャル層を形成する方法。
  29. 前記一定の温度は、約775〜約825℃の範囲にあることを特徴とする請求項28記載のSi1-xGexエピタキシャル層を形成する方法。
  30. 前記歪みが緩和された、組成比が徐々に変化するSi1-xGex(0<x<1)エピタキシャル層は、組成比が1段階で、段階的にまたは変化する構造を有することを特徴とする請求項21記載のSi1-xGexエピタキシャル層を形成する方法。
  31. x≦0.3であることを特徴とする請求項21記載のSi1-xGexエピタキシャル層を形成する方法。
  32. 前記歪みが緩和された、組成比が徐々に変化するSi1-xGex(0<x<1)エピタキシャル層は、表面のスレディング転位密度が1×105cm-2未満であることを特徴とする請求項31記載のSi1-xGexエピタキシャル層を形成する方法。
  33. 前記接触工程は、化学蒸着工程を含むことを特徴とする請求項21記載のSi1-xGexエピタキシャル層を形成する方法。
  34. 前記接触工程は、減圧化学蒸着工程を含むことを特徴とする請求項21記載のSi1-xGexエピタキシャル層を形成する方法。
  35. 前記接触工程は、超高真空化学蒸着工程を含むことを特徴とする請求項21記載のSi1-xGexエピタキシャル層を形成する方法。
  36. 前記接触工程は、大気圧化学蒸着工程を含むことを特徴とする請求項21記載のSi1-xGexエピタキシャル層を形成する方法。
  37. 前記接触工程は、プラズマ化学蒸着工程を含むことを特徴とする請求項21記載のSi1-xGexエピタキシャル層を形成する方法。
  38. 前記ゲルマニウム前駆体は、水素化ゲルマニウム(GeH4)とハロゲルマンからなる群より選択されることを特徴とする請求項21記載のSi1-xGexエピタキシャル層を形成する方法。
  39. 前記ゲルマニウム前駆体は、化学式GeHxCl4-x(xは1〜3の整数)のクロロゲルマンから選択されたものであることを特徴とする請求項38記載のSi1-xGexエピタキシャル層を形成する方法。
  40. 前記シリコン前駆体は、シラン(SiH4)、Si38、Si26、およびハロシランからなる群より選択されたものであることを特徴とする請求項21記載のSi1-xGexエピタキシャル層を形成する方法。
  41. 前記シリコン前駆体は、化学式SiHxCl4-x(xは1〜3の整数)のクロロシランから選択されたものであることを特徴とする請求項40記載のSi1-xGexエピタキシャル層を形成する方法。
  42. 前記接触工程の少なくとも一部において、前記ゲルマニウム前駆体の供給量を漸次変化させる工程をさらに含むことを特徴とする請求項22記載のSi1-xGexエピタキシャル層を形成する方法。
  43. 前記ゲルマニウム前駆体の供給量を漸次変化させる工程は、前記接触工程の少なくとも一部において、温度勾配をつける工程と同時に行われることを特徴とする請求項42記載のSi1-xGexエピタキシャル層を形成する方法。
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