JP2005236133A - 樹脂封止成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】様々な基板の樹脂成形体部分をトランスファーレス成形用の金型と離型フィルムとを用いて、離型フィルム成形と真空引き成形とを併用実施して樹脂封止する際に発生する真空引き成形上の問題となる、樹脂成形体部分に樹脂材料が接触することを効率良く防止する樹脂封止成形方法を提供することを目的とする。
【解決手段】基板12の樹脂成形体16(チップ13・ワイヤ14)側を下向きで上型面7に装着固定し且つ中下型4・3とを嵌装して下型キャビティ面11にフィルム6を装着固定して形成されたキャビティ空間部22に樹脂材料19を供給した状態で、上中型2・4が型締めし且つ上中型2・4間にシール部材24を介在させて外気遮断空間部23を形成する際に、中下型4・3間に弾性シール機構25を嵌入させることによって、樹脂成形体16部分と溶融樹脂55(或いは樹脂材料19)とが非接触状態で真空引きを行う。
【選択図】図6

Description

本発明は、IC等の半導体チップを装着した基板やウェーハ基板等の樹脂成形体(パッケージ)部分を、トランスファーレス成形用の金型(三型)にて樹脂封止する時に、離型フィルム成形と真空引き成形とを併用実施する樹脂封止成形方法の改良に関する。
近年、基板の種類やボンディングの有無・方式のいかんを問わず、コストダウンのために基板について大型化の要請が強くなることに加えて、基板の厚みが薄型化すること、さらに、基板に装着されたIC等の半導体チップにおける端子数の増大、半導体チップのスタック化、パッケージの薄型化等による、ワイヤ長の長大化・ワイヤ間隔の狭小化という傾向に起因して、ウェーハ基板や半導体チップを装着した基板の樹脂成形体(パッケージ)部分を、トランスファーレス成形用の金型にて樹脂封止して封止済基板(製品)を成形することが行われている。
本発明者は、前記した樹脂封止する時に、金型と樹脂材料(高密度な樹脂材料も含む)および封止済基板と金型との離型性が格段に向上する離型フィルム成形と、様々な樹脂材料を加熱溶融化する際に発生するボイド(気泡)を防止する真空引き成形とを併用して実施することができるか、一番目に、上型と下型とから成る二型構造の金型とリリースフィルム(離型フィルム)とを備えた装置(例えば、特許文献1参照。)、二番目に、金型が三型構造と離型フィルムとを備えた装置(例えば、特願2002−260894号公報参照。)における金型構造に着目し且つ応用して検証を行ったものである。
一番目の装置に備えた金型要部の拡大断面図を示す図9にて説明する。
前記した一番目の金型は、図9に示すように、上型101と下型102とから成るトランスファーレス成形用の二型構造の金型100と、両型101・102間に供給する離型フィルム103とを用いて、下型面104に形成されたキャビティ105面に沿ってフィルム用の吸引排出孔106より吸着して被覆させた離型フィルム103に樹脂材料107を供給した状態で、且つ、両型101・102を型締めして上型面108に設けたシール部材109を介在させて外気遮断空間部110を形成しながら該空間部110の空気・水分・ガス等を吸引排出孔111より真空引きした状態で、基板固定手段112で吸着固定された基板113に装着された樹脂成形体(該チップ114・ワイヤ115)部分を下方に向けて上型101と下型102とを型締めして、離型フィルム103を被覆させたキャビティ105内に供給された溶融樹脂116に樹脂成形体部分を浸漬して封止成形する。最終的に、樹脂封止された基板113の樹脂成形体部分の溶融樹脂116が硬化して硬化樹脂を形成して、封止済基板(製品)を成形するように構成されている。つまり、外気遮断空間部110形成状態を、図9(1)、或いは、図9(2)に示している。
二番目の装置に備えた金型要部の拡大断面図を示す図10にて説明する。
前記した二番目の金型は、図10に示すように、上型201と下型202と中間プレート203とから成るトランスファーレス成形用の三型構造の金型200と、下型202と中間プレート203との間に供給する離型フィルム204とを用いて、下型202と中間プレート203とを型締めして、下型202の外周囲に設けたフィルム狭持部材205で離型フィルム204を確実に弾性支受し、さらに、下型202の傾斜部206にて中間プレート203の下型202側金型面と下型用金型面207との間に離型フィルム204を緊張させ被覆させてキャビティ空間部208を形成しながら当該空間部208内に樹脂材料209を供給した状態で、且つ、上型201と中間プレート203とを型締めして上型面210に設けたシール部材211を介在させて外気遮断空間部212を形成しながら該空間部212の空気・水分・ガス等を吸引排出孔213より強制的に吸引排出した(真空引きした)状態で、基板固定手段214で吸着固定された基板215に装着された樹脂成形体(該チップ216・ワイヤ217)部分を下方に向けて上型201と中間プレート203とを徐々に型締めしてキャビティ空間部208内の溶融樹脂218に浸漬して封止成形する。最終的に、樹脂封止された樹脂成形体部分の溶融樹脂218が硬化して硬化樹脂を形成して、封止済基板(製品)を成形するように構成されている。つまり、外気遮断空間部212形成状態を、図10(1)、或いは、図10(2)に示している。
特開2002−43345号公報(第15頁、図13)
しかしながら、前述した一番目の二型101・102構造の金型100において、図9に示すように、上型面108に基板113を吸着固定させる基板用吸引力(図例の上方向矢印部分)と、下型面104に離型フィルム103をキャビティ105面の形状に沿って吸引排出孔106より吸着固定させるフィルム用吸引力(図例の下方向矢印部分)と、シール部材109にて離型フィルム103を介して外気遮断空間部110を形成しながら当該空間部110内を吸引排出孔111より真空引きする真空引き用吸引力(図例の上方向破線矢印部分)、との各吸引力をシビアに調整する必要がでてくることからも、少しでも各吸引力の調整に差異が生じると、後述するような樹脂成形上の問題、特に、真空引き成形上の問題が発生することが考えられる。
第一に、図9(1)に示すように、キャビティ105面からシール部材109で圧接された下型面104まで被覆された離型フィルム103が、外気遮断空間部110内を真空引きすることにより、樹脂材料107がキャビティ105内の離型フィルム103上に供給された状態であるにもかかわらず、離型フィルム103がキャビティ105内に引張られて移動することにより、キャビティ105内の基板113の樹脂成形体部分、この場合、ワイヤ115部分に、離型フィルム103や樹脂材料107が衝突することによる、ワイヤ115の変形・切断等の不良の問題が発生すると考えられる。
第二に、真空引きを行う場合、シール部材109を介在させて外気遮断状態として外気遮断空間部110を形成することから、シール部材109のつぶれ状態(度合)にどうしても依存することになるので、外気遮断空間部110形成時に、既に、ワイヤ115の所要部分が、図9(1)に示す樹脂材料107の上面、或いは、図9(2)に示す溶融樹脂116の液面に接触する問題が発生すると考えられる。そして、図9(2)に示すように、当該空間部110内を真空引きする真空引き用吸引力によって、溶融状態の樹脂116の液面が波打った状態となるので、この波打ち現象により接触状態のワイヤ115部分が、最終的に、変形・切断等の不良の問題をより一層発生させると考えられる。
このことから、ワイヤ115部分が接触した状態で、図9(1)或いは図9(2)に示す樹脂材料107を加熱溶融化して溶融樹脂116とする際に、ボイド(気泡)を十分に除去するための真空引きを行うので、ワイヤ115の変形・切断等の不良を発生することに加えて、真空度を任意に調整できずに真空引きに多大な時間を費やすこと、満足のいく真空引きを実施できずにボイド(気泡)が残存したままで樹脂封止してボイド・未充填等の成形不良を発生させること等が考えられる。
一方、前述した二番目の三型201・202・203構造の金型200においては、下型202の狭持部材205と中間プレート203とで離型フィルム204を狭持する構成としているので、前記した第一の問題で発生したキャビティ空間部208内に離型フィルム204(少なくとも下型用金型面207に被覆された離型フィルム204)が引張られて移動する問題については、効率良く防止することができる。
しかし、前記した第二の問題については、三型構造の金型200であっても、シール部材211を介在させて外気遮断状態として外気遮断空間部212を形成することから、シール部材211のつぶれ状態に依存することになるので、外気遮断空間部212形成時に、既に、ワイヤ217の所要部分が、図10(1)に示す樹脂材料209、或いは、図10(2)に示す溶融樹脂218に接触する問題が解決されずに発生すると考えられる。そして、前記した一番目の二型構造の金型100にも同様に考えられることだが、キャビティ空間部208内に樹脂材料209を供給する際に、図10(1)に示すように、略水平に且つ略均一に供給されず盛り上がった状態で樹脂材料209が供給されると、樹脂材料209とワイヤ217部分との接触頻度が高くなって、ワイヤ217の変形・切断等の不良がより一層発生することが考えられる。また、真空引きを行う際に、図10(2)に示すように、外気遮断空間部212内を真空引きする真空引き用吸引力によって、溶融状態の樹脂218の液面が波打った状態となるので、波打ち現象により接触状態のワイヤ217部分が、最終的に、変形・切断等の不良の問題をより一層発生させると考えられる。
以上のことからも、様々な基板113(215)における樹脂成形体(パッケージ)部分を、前述した従来のトランスファーレス成形用の二型、或いは、三型の構成を備えた金型100(200)と離型フィルム103(204)とを用いて、離型フィルム成形と真空引き成形とを併用実施して樹脂封止する、金型100(200)を型締めして外気遮断空間部110(212)の形成時に、特に、基板113(215)の樹脂成形体部分(この場合、ワイヤ115(217)部分)に樹脂材料107(209)、或いは、溶融樹脂116(218)が接触することを効率良く防止することができる、樹脂封止成形方法を提供することを目的とするものである。
そこで、前記した技術的課題を解決するための本発明に係る樹脂封止成形方法は、上型2と該上型2に対向配置した下型3と前記上型2と下型3との間に配置した中間型4との三型の構成を備えた樹脂封止成形用金型1、および、少なくとも前記下型3側に設けたキャビティ面(下型キャビティ面11)を含む成形金型面の上面8側と中間型4の下面10側とに被覆して張設する離型フィルム6を用いると共に、前記した中間型4と前記下型3側に設けた離型フィルム6用の狭持部材41とで前記離型フィルム6を狭持した状態で少なくとも前記下型キャビティ面11を被覆し、更に、この状態で、前記上型2と中間型4とを型締めし、且つ、前記上型2と中間型4との間に外気遮断形成用のシール部材24を介在させることによって、外気遮断空間部23を形成して当該空間部23内を真空引きした状態で、基板12に装着される樹脂成形体16(パッケージ)部分を前記離型フィルム6にて被覆した前記下型キャビティ5内(キャビティ空間部22内)に嵌入させて、該下型キャビティ5内に供給した樹脂材料19(溶融樹脂55)にて封止成形する樹脂封止成形方法であって、前記した外気遮断空間部23を形成する際に、前記下型キャビティ面11の外周囲となる下型3と中間型4との間に弾性シール機構25を嵌入させることによって、前記下型キャビティ5内に供給した樹脂材料19(溶融樹脂55)と基板12の樹脂成形体16部分とが非接触状態で真空引きを行うことを特徴とするものである。
近年における大型化・薄型化した基板12の樹脂成形体16(パッケージ)部分を樹脂封止するのに、離型フィルム成形と真空引き成形とを併用実施するのに適したトランスファーレス成形用の三型2・3・4の構成を備えた金型1と離型フィルム6とを用いて、特に、前記した真空引き成形上の諸問題を効率良く解決することができる、樹脂封止成形方法を提供すると云う優れた効果を奏するものである。
即ち、トランスファーレス成形用の三型(上型2・下型3・中間型4)構造の金型1と離型フィルム6とを用いて、基板12の樹脂成形体16部分を樹脂封止し、且つ、離型フィルム成形と真空引き成形とを併用実施するものである。
本発明に係わる樹脂封止成形方法は、まず、基板12の樹脂成形体16(半導体チップ13・ワイヤ14)側を下方に向けた状態で基板12を上型面7に装着固定すると共に、下型3と中間型4とを嵌装して型締めした状態で下型面8の所定位置に離型フィルム6を装着固定することにより形成されたキャビティ空間部22内に樹脂材料19を供給する。次に、上型2と中間型4とを型締めし、且つ、上型2と中間型4との間にシール部材24を介在させることにより、少なくともキャビティ空間部22を外気遮断状態として形成された外気遮断空間部23内を真空引きした状態で、さらに上型2と中間型4とが型締めすることにより、キャビティ空間部22の基板当接部位47と上型面7との間で基板12を当接し、次に、さらに中間型4と下型3とが嵌装して型締めする金型1(三型2・3・4)の完全型締め状態で、加熱溶融化された樹脂材料19(溶融樹脂55)を樹脂成形体16部分に圧縮成形して樹脂封止する。なお、外気遮断空間部23を形成する際に、キャビティ空間部22の外周囲となる下型3と中間型4との間に弾性シール機構25を嵌入させることによって、キャビティ空間部22内に供給した樹脂材料19或いは溶融樹脂55と基板12の樹脂成形体16部分とが非接触状態で真空引きを行うものである。
以下、図1乃至図8に基づいて、詳細に説明する。
なお、図1乃至図8は、本発明に係わる樹脂封止成形方法で用いる樹脂封止成形用金型の断面図であって、基板の樹脂成形体部分を圧縮成形して樹脂封止する実施方法を段階的に示している。
即ち、前記金型1は、図1に示すように、少なくとも、上型2と該上型2に相対向配置した下型3と上型2と下型3との間に配置した中間型4との三型の構成を備えた樹脂封止成形用金型1と、および、少なくとも前記下型3側に設けたキャビティ面(下型キャビティ面11)を含む成形金型面の上面8(下型面8)側と中間型4の下面10(下型側金型面10)側とに被覆して張設する離型フィルム6とを設けていると共に、三型2・3・4が型開きした状態を示している。各三型2・3・4には、固定された上型2に形成された上型面7を平面位置Aと、図の垂直方向に上下動する下型3に形成された下型面8を、その中でも凸所46天面の平面位置G(下型キャビティ面11)と、上下型2・3間を図の垂直方向に上下動する中間型4に形成された上型側金型面9を平面位置Bと下型側金型面10を平面位置Cとして形成されている。なお、下型3に形成されたその他の平面位置D乃至平面位置Fおよび平面位置H乃至平面位置Kにおいては、後述にて図例で説明する。
また、上型面7と上型側金型面9との間(平面位置Aと平面位置Bとの間)では、封止前基板15の供給または封止済基板の取出または樹脂材料19の供給、下型側金型面10と下型面8との間(平面位置Cと平面位置Dとの間)では、離型フィルム6の供給・送出を行って、離型フィルム6を介して下型3と中間型4とが上下方向に嵌装自在に型締め・型開きするように構成されている。なお、可動可能な下型3・中間型4の型締め・型開き動作においては、油圧、水圧、空気圧、機械式等による適宜なプレス手段(図示なし)が設けられていると共に、上下型2・3とは別に中間型4は、独立した他の適宜なプレス手段(図示なし)が設けられている。各プレス手段が、単動・連動に制御することで、各金型2・3が図の上下方向に嵌装自在に型締め・型開きできるように構成されている。
例えば、前記した金型1にて樹脂封止する基板12は、従来の短冊状のリードフレームを含む基板12に加えて、円形状或いは多角形状である任意の形状で形成された大型化・薄型化した基板12上にダイボンディングされた複数個の半導体チップ13と、該基板12と該チップ13とを電気的に接続するワイヤ14とから少なくとも構成された封止前基板15を用いる。そして、該チップ13・ワイヤ14部分を圧縮成形して樹脂封止する樹脂成形体16と、樹脂成形体16側の外周囲で且つ樹脂封止されない基板外周部17と、樹脂成形体16側と相対向配置された基板裏面である該チップ非装着面18とが形成されている。最終的に、樹脂封止後には、硬化した樹脂成形体16(硬化樹脂)を形成する基板12となる封止済基板(図示なし)が成形されるように構成されている。
前記した金型1のその他の構成要素としては、図1に示すように、上型2と中間型4との間に供給する基板12の樹脂成形体16側を下方に向けて、上型面7の所定位置に基板12を装着固定する上型2に設けた基板装着固定手段20と、下型3と中間型4とを型締めして当該フィルム6を挟持した状態で下型キャビティ5の形成面の全面に当該フィルム6を被覆して、少なくとも下型キャビティ面11(平面位置G)に当該フィルム6を吸着固定することにより、下型面8の所定位置に当該フィルム6を装着固定する下型3に設けたフィルム装着固定手段21と、基板12を装着固定し、且つ、下型キャビティ5の形成面の全面に当該フィルム6を装着固定して形成されたキャビティ空間部22内に樹脂材料19(図例では顆粒樹脂)を供給した状態で、少なくともキャビティ空間部22内を外気遮断状態にして外気遮断空間部23を形成する上型面7に設けた外気遮断形成用のシール部材24と、上型2と中間型4との間にシール部材24を介在させることにより形成された外気遮断空間部23内の真空引きをする真空引き機構(図示なし)に連絡する上型2に設けた吸引排出孔26と、基板12を装着固定し且つキャビティ空間部22内に樹脂材料19を供給した状態で、外気遮断空間部23を形成する際に、キャビティ空間部22に供給された樹脂材料19と基板12の樹脂成形体16部分とを非接触状態で弾性的に支受する下型3に設けた弾性シール機構25を嵌入して設けている。
前記した基板装着固定手段20とシール部材24とのほかに、基板装着固定手段20とシール部材24との間における平面位置Aの下面(上型面7)側に開口して形成され且つ外気遮断空間部23内から空気・ガス・水分等を強制的に吸引排出する真空引き機構に連絡する経路になる所要複数個の吸引排出孔26とを設けていることは記述したが、吸引排出孔26の配置構成は、上型面7(平面位置A)側に開口していれば、後述する基板狭持固定機構28の取付棒33の内縁部に設けてもよい。つまり、平面位置Aの上型面7に形成されたシール部材24に平面位置Bの上型側金型面9が上動して当接して、上型2と中間型4とがシール部材24を介在させることによって、外気遮断状態にして外気遮断空間部23を形成すると略同時に、外気遮断空間部23内を真空引きする真空引き機構に連絡する所要複数個の吸引排出孔26より、樹脂成形体16部分とキャビティ空間部22に供給された樹脂材料19とが非接触状態で真空引きを行うことができるように構成されている(図6参照)。
上型2の基板装着固定手段20は、基板12(封止前基板15・封止済基板)を吸着固定する基板吸着固定機構27と、基板12を狭持固定する基板狭持固定機構28とを組み合わせた構成で設けている。この組み合わせた構成を採用したのには、近年における基板12の大型化・薄型化に対応して、従来の基板吸着固定方式に加えて、基板12を狭持する基板狭持固定方式を併用して、より一層確実に基板12を金型面(上型面7)に装着固定するためである。
基板吸着固定機構27は、上型面7(平面位置A)と略同一平面に形成され且つ上型2の所定位置に装設され且つ基板12の該チップ非装着面18を吸着する適宜な通気性部材29と、通気性部材29の上型面7と相対向する当該部材29の上面側には、通気性部材29と連通した所要複数個の連通溝30と、連通溝30と連通した図の垂直方向に貫通した経路になる空気・ガス・水分等を強制的に吸引排出する前述した真空引き機構或いは別の吸引排出機構(図示なし)に連絡する所要複数個の吸引排出孔31とを設けている。つまり、基板吸着固定機構27で封止前基板15或いは封止済基板を吸着するのには、吸引排出孔31、連通溝30、通気性部材29、の経路を介して上型面7の所定位置に基板12の該チップ非装着面18を吸引して吸着固定することができるように構成されている。好ましくは、封止済基板を樹脂封止完了後に基板狭持固定機構28を解除するのと略同時に、吸引排出作用と同様の経路29・30・31を用いて、基板12の該チップ非装着面18を上型面7から離型するために圧送作用を併用できるようにも構成されている。なお、該チップ非装着面18と当接する所要部位に通気性部材29を採用したのは、該チップ13部分における基板12に損傷を与えないように配慮したためである。
基板狭持固定機構28は、基板吸着固定機構27とシール部材24との間における外周囲に設けていると共に、基板12の基板外周部17を載置可能にし且つ該チップ13部分が開口されたチャック部材32と、チャック部材32に取付けられ且つ図の垂直方向に貫通した取付棒33と、チャック部材32と上型面7(通気性部材29の上型面7側)との間で基板12を狭持するように、図の垂直方向にチャック部材32・取付棒33が上下動するように構成されている。そして、チャック部材32と取付棒33とを図の垂直方向に上下動させる空気圧・油圧・水圧・機械式等を駆動源とした駆動部材34(この場合、エアシリンダ・サーボモータ等)と、取付棒33の所要個所に巻き付けたスプリング等の適宜な弾性部材35とを設けている。なお、図1に示す基板狭持固定機構28の動作として、封止前基板15を供給するために、チャック部材32が上型2に収容された状態ではなく、駆動部材34にてチャック部材32・取付棒33を下動させると共に、取付棒33に巻き付けた弾性部材35が縮んだ状態、つまり、チャック部材32を上型面7から離間して保持した状態で、封止前基板15を適宜なメカチャック搬送機構やロボットアーム搬送機構等の基板搬送手段(図示なし)にて供給するように構成されている。その一方で、封止前基板15を供給すると略同時に、弾性部材35が復元する(伸張する)と共に、チャック部材32・取付棒33が上動することにより、封止前基板15の基板外周部17をチャック部材32と上型面7の所定位置(通気性部材29の上型面7側)に狭持固定できるように構成されている(図2参照)。
また、前記した基板狭持固定機構28については、大型化・薄型化した基板12を対象として、基板12の基板外周部17の外周囲全体をチャック部材32で狭持固定する構成にしているが、従来で用いる短冊状の基板12(リードフレームも含む)であれば、例えば、基板外周部17の所要複数箇所にチャック爪(図示なし)を設けて、基板外周部17をチャック爪で狭持固定する構成でもよい。
従って、基板装着固定手段20における基板吸着固定機構27の吸着固定方式と基板狭持固定機構28の狭持固定方式とを組み合わせた構成とすることで、基板12(封止前基板15或いは封止済基板)において、図例のとおり、確実に上型面7における所定位置に保持されるので、基板12自体が下方に向けて移動する基板12の反りが効率良く防止できて、基板12を装着固定することができるように構成されている。
中間型4においては、図1に示すように、平面位置Bの上型側金型面9に開口し且つ基板12を狭持固定されたチャック部材32を収容する収容部36と、収容部36底面の略中央部分を開口し且つ中間型4を図の垂直方向に平面位置Bから平面位置Cまで貫通させ且つ下型3の少なくとも下型キャビティ5部分を遊挿させる開口部37とが設けられている。そして、開口部37には、図3に示すように、中間型4と下型3とを嵌装して型締めすることにより、少なくとも離型フィルム6を被覆された下型キャビティ5(キャビティ空間部22)を遊挿することができるように構成されている。
フィルム装着固定手段21は、前述した基板吸着固定機構27とほぼ同様の機構であって、吸着固定する対象が基板12でなく離型フィルム6ではあるが、平面位置Gの下型キャビティ面11と略同一平面に形成され且つ下型3の所定位置に装設され且つ少なくとも下型キャビティ面11に当該フィルム6を吸着する適宜な通気性部材38と、通気性部材38の下型面8と相対向する当該部材38の下面側には、通気性部材38と連通した所要複数個の連通溝39と、連通溝39と連通した図の垂直方向に貫通した経路になる空気・ガス・水分等を強制的に吸引排出する前述した真空引き機構或いは別の吸引排出機構(図示なし)に連絡する所要複数個の吸引排出孔40とを設けている。すなわち、フィルム装着固定手段21で、少なくとも下型キャビティ面11に当該フィルム6を吸着するのには、吸引排出孔40、連通溝39、通気性部材38、の経路を介して下型面6の所定位置に当該フィルム6を吸引して吸着固定することができるように構成されている。好ましくは、封止済基板を樹脂封止完了後に中間型4と下型3とを型開きして下型3のみを下動するのと略同時に、吸引排出作用と同様の経路38・39・40を用いて、硬化された樹脂成形体16部分を離型フィルム6を介して、下型面8から封止済基板を離型するための圧送作用も併用できる構成にされている。
従って、図3に示すように、中間型4と下型3とを嵌装して型締めして当該フィルム6を挟持した状態で、下型キャビティ5の形成面の全面に当該フィルム6を被覆して、少なくとも下型キャビティ面11を吸着固定する、つまりは、当該フィルム6を吸着固定方式と狭持固定方式とを組み合わせた構成としているので、下型面8の所定位置(下型キャビティ面11)である平面位置Gにフィルム装着固定手段21にて当該フィルム6を確実に装着固定してキャビティ空間部22を形成することができる。
前記したフィルム装着固定手段21と弾性シール機構25とのほかに、下型3には、狭持部材41やキャビティ部材45といった部材等が設けられているが、その際に、中間型4と下型3とが嵌装して型締めすることでキャビティ空間部22を形成する実施方法についても、図例を用いて、詳述する。
まず、図1に示す三型2・3・4の型開き状態から、中間型4が下動すると、図2に示すように、平面位置Cの下型側金型面10の開口部37周縁部と、下型キャビティ5部分を遊挿させる略中央部分を貫通させた貫通孔42を備えた狭持部材41天面(平面位置D)とで当該フィルム6を当接して狭持するように構成されている。
そして、離型フィルム用の狭持部材41に付設された図の垂直方向に所要複数個の取付棒43と、狭持部材41・取付棒43を上下動に弾性的に摺動させるスプリング等からなる適宜な弾性部材44とを設けている。つまり、図1に示すような型開き状態では、下型3に設けた狭持部材41天面の平面位置Dが上方に突出した状態で、且つ、弾性部材44が復元した(伸張した)状態で待機すると共に、中間型4と下型3とを型締めすると、狭持部材41・取付棒43が下動すると略同時に、弾性部材44も縮んだ状態になるように構成されている。
次に、中間型4と下型3の狭持部材41とで当該フィルム6を狭持した状態で、さらに中間型4と狭持部材41とを一体で下動すると、狭持部材41に狭持されない貫通孔42部分の当該フィルム6が、キャビティ部材45天面の基板当接部位47(平面位置E)に当接するように構成されている。
そして、キャビティ部材45は、図1に示すように、下型キャビティ面11を備えた凸所46の外周囲に嵌入され且つ凸所46部分を開口されて構成されている。なお、当該部材45の断面形状は、図例のとおり、L字形状をしている。当該部材45におけるL字形状の垂直部分には、主に、当該フィルム6を介して基板外周部17を当接する基板当接部位47である平面位置Eと、下型キャビティ面11の外周囲に配置され且つ下型キャビティ面11と下型キャビティ5底面を形成するキャビティ外周面48である平面位置Fと、キャビティ5の側面部分(図例ではテーパ部分)である平面位置Eと平面位置Fとの間の部分で形成されている。また、当該部材45におけるL字形状の水平部分には、狭持部材41を載置する平面位置Iと、当該部材45が下動すると平面位置Kと当接する平面位置Jとを形成していると共に、当該部材45を上下動に弾性的に摺動させるスプリング等からなる適宜な弾性部材49を平面位置Kよりも凹んだ部分に嵌装するように構成されている。つまり、図1に示すような型開き状態では、キャビティ部材45の平面位置E・Fが平面位置Gの下型キャビティ面11よりも上方に突出し且つ狭持部材41天面の平面位置Dよりも低い位置で待機し、且つ、弾性部材49が復元した状態で待機すると共に、中間型4と下型3とが嵌装して型締めする図8に示すような状態になると、当該部材45が、平面位置Fは平面位置Gと、および、平面位置Jは平面位置Kとが下動して当接して、弾性部材49が縮んだ状態になるように構成されている。また、下型キャビティ5の形成面は、平面位置Eと平面位置Fとの間の当該部材45の側面部分と、平面位置Fのキャビティ外周面48と、平面位置Gの下型キャビティ面11とで形成されて構成されている。
次に、中間型4と下型3の狭持部材41とで当該フィルム6を狭持した状態で、さらに中間型4と狭持部材41とを一体で下動すると、前述した下型3に形成された凸所46、キャビティ部材45、狭持部材41の部分を少なくとも開口させ且つ弾性シール機構25に備えた支受プレート50天面の平面位置Hに離型フィルム6が当接されて、図3に示すように、中間型4の下型側金型面10における開口部37の周縁部分と、下型3に設けた平面位置Dを有する狭持部材41天面および平面位置Hを有する支受プレート50天面とで、離型フィルム6を狭持するように構成されている。
このとき、図3に示すように、下型キャビティ5の形成面の全面に離型フィルム6を被覆して、前述したフィルム装着固定手段21にて、少なくとも下型キャビティ面11に当該フィルム6を吸着固定するように構成されている。すなわち、図3に示すような状態が、中間型4と下型3とが嵌装して型締めして、キャビティ空間部22を形成する状態を示している。そして、弾性シール機構25を中間型4と下型3との間に嵌入させることによって、狭持部材41の底面とキャビティ部材45の水平部分の上面(平面位置I)側との間に隙間を形成することができるので、中間型4の上型側金型面9(平面位置B)を高い位置で待機することができるように構成されている。
このことから、キャビティ空間部22を形成する場合、キャビティ部材45の基板当接部位47の平面位置Eよりも低い位置になるまで、狭持部材41天面の平面位置Dが当該フィルム6を中間型4と狭持した状態で下動すると、狭持されない基板当接部位47内の当該フィルム6によって、下型キャビティ5内が外気遮断状態となるので、フィルム装着固定手段21で下方に強制的に吸引排出すると、金型1の加熱状態で当該フィルム6も伸張していることからも、伸張した当該フィルム6がキャビティ5の形成面の全面に被覆して、少なくとも下型キャビティ面11に確実に装着固定するように構成されている。
従って、少なくとも下型キャビティ面11を完全に被覆して吸着固定する吸着固定方式に加えて、中間型4と狭持部材41天面および支受プレート50天面で確実に離型フィルム6を狭持した状態で当該フィルム6を装着固定することができるので、必要とされる下型キャビティ5部分の離型フィルム6を上方に移動しないように構成されている。
下型3の弾性シール機構25は、前述した支受プレート50を載置でき且つOリング形状をした所要複数個の載置部材51と、載置部材51におけるOリング形状の開口部分に嵌装された図の垂直方向に所要複数個の取付棒52と、載置部材51を上下動に弾性的に摺動させ且つ載置部材51を載置するスプリング等からなる適宜な弾性部材53とを設けている。また、54は、押エ部材であり、この押エ部材54をセットするのには、まず、取付棒52に弾性部材53をセットし、次に、弾性部材53天面に載置部材51を載置セットし、載置部材51が取付棒52から飛び出さないように上方から押えるように構成されている。つまり、前述した載置部材51・取付棒52・弾性部材53・押エ部材54とがセットされた状態で、支受プレート50の断面形状の凹み部分が下方に向いた開口部分に、押エ部材54を嵌装すると共に、押エ部材54外周囲の載置部材51天面に、下方に向いた凹み部分の支受プレート50底面を供給セットするように構成されている。このことからも、図1に示すような型開き状態では、支受プレート50天面の平面位置Hが凸所46天面の平面位置Gの下型キャビティ面11よりも低い位置で待機し、且つ、キャビティ部材45の水平部分の上面(平面位置I)よりも高い位置で待機し、且つ、弾性部材53が復元した状態で待機すると共に、支受プレート50と弾性部材53との間の載置部材51が狭持された状態で構成されている。一方、中間型4と下型3とが嵌装して型締めして中間型7が下動する図7および図8に示すような状態になると、支受プレート50天面は、下型側金型面10の平面位置Cとで当該フィルム6を狭持した状態で、当該プレート50・載置部材51が一体に下動して載置部材51と押エ部材54とが離間して、弾性部材53が縮んだ状態になるように構成されている。
従って、下型3にシール部材24を上型面7と同様に設けず、弾性シール機構25を採用したのは、仮に、シール部材24を下型3に設けて中間型4と下型3とが嵌装して型締めすると、シール部材24のつぶれ状態に依存されて、金型2・3の水平状態を保持することが困難であると考えられるが、弾性的に当該フィルム6を介して中間型4を支受する弾性シール機構25であれば、図3に示すような状態(キャビティ空間部22形成状態)の中間型4を水平状態で効率良く保持する構成となるので、図6に示すような状態(外気遮断空間部23形成状態)の真空引き工程へのタイミングもより迅速に実施することができる。当然のことながら、弾性シール機構25には、狭持部材41と同様に、当該フィルム6を狭持する機能も兼ね備えているので、まず、狭持部材41天面、次に、外周囲にある支受プレート50天面の二段階の構成となっていることからも、少なくとも下型キャビティ面11部分のフィルム皺の発生を防止して緊張した状態で離型フィルム6を装着固定すると共に、外気遮断空間部23の外気遮断(シール)効果をより一層高めることができるように構成されている。また、外気遮断空間部23内を真空引きする真空引き用吸引力によって、溶融状態の樹脂55の液面が波打った状態となること、或いは、キャビティ空間部22内に樹脂材料19を供給する際に、略水平に且つ略均一に供給されず盛り上がった状態で樹脂材料19が供給されること等が発生しても、基板12の樹脂成形体16(チップ13・ワイヤ14)部分と樹脂材料19或いは溶融樹脂55とが十分に離間した状態(非接触状態)となっているので、従来の問題となるワイヤ14の接触を含めて、ワイヤ14の変形・切断等の成形不良を効率良く防止することができるように構成されている。
即ち、本発明に係わる樹脂封止成形方法において、図1乃至図8を用いて、詳述する。
まず、図1に示すように、上型2の所定位置の下部に封止前基板15を樹脂成形体16(チップ13・ワイヤ14)側を下方に向けて供給すると共に、基板狭持固定機構28のチャック部材32が、平面位置Aの上型面7と離間した状態で待機する。このとき、駆動部材34は下動されて、取付棒33に巻付けた弾性部材35は縮んだ状態で保持される。
次に、図2に示すように、基板狭持固定機構28で封止前基板15の基板外周部17を上型面7とチャック部材32とで狭持固定すると共に、封止前基板15の該チップ非装着面18を通気性部材29の上型面7側に吸着固定して、封止前基板15の樹脂成形体16側を下方に向けて、封止前基板15を基板装着固定手段20にて確実に装着固定される。このとき、中間型4と下型3とが嵌装して型締めすると共に、離型フィルム6を平面位置Cの下型側金型面10に当接した状態で中間型4が下動して、平面位置Cの下型側金型面10と平面位置Dの狭持部材41天面とで当該フィルム6が狭持される。
次に、図3に示すように、中間型4と下型3の狭持部材41とが離型フィルム6を狭持した状態で、さらに中間型4が下動して、平面位置Dの狭持部材41天面と平面位置Hの支受プレート50天面とが略同一平面上となると共に、平面位置Cの下型側金型面10と、平面位置Hの支受プレート50天面および平面位置Dの狭持部材41天面とで当該フィルム6が狭持される。このとき、狭持されない中間型4の開口部37内面にある当該フィルム6部分は、金型1が加熱状態となって下型キャビティ5内で伸張していることもあいまって、この伸張した状態の当該フィルム6部分をフィルム装着固定手段21の通気性部材38の下型面8側から、少なくとも平面位置Gの下型キャビティ面11に被覆して且つ吸着した状態で、当該フィルム6を確実に装着固定する。つまり、図3に示す中間型4と下型3とが嵌装して型締めした状態で、キャビティ空間部22が形成される。
次に、図4に示すように、図3に示す状態を保持したままで、キャビティ空間部22内に樹脂材料19(図例では顆粒樹脂)を供給する。このとき、三型2・3・4を加熱溶融化するのに必要な所定温度近傍まで加熱しておくことが好ましい。なお、前述した樹脂材料19および成形前基板14の供給は、この場合、各別に行うように説明しているが、或いは、封止前基板15と樹脂材料19とを各別に且つ略同時的に金型1内に供給する構成で実施してもよい。
次に、図5に示すように、キャビティ空間部22内に供給された樹脂材料19は、加熱溶融化されて溶融樹脂55となる。このとき、キャビティ空間部22内の溶融樹脂55によって、溶融樹脂55と接触する当該フィルム6部分である、平面位置Eの基板当接部位47と平面位置Fのキャビティ外周面48との間のキャビティ部材45の側面部分(テーパ部分)、ならびに、平面位置Fのキャビティ外周面48に、確実に当該フィルム6が被覆されることになる。当然のことながら、平面位置Gの下型キャビティ面11の当該フィルム6はフィルム装着固定手段21にて装着固定されているが、溶融樹脂55によって、下型キャビティ面11の当該フィルム6も、より一層被覆される。
なお、図1乃至図5で説明した実施方法において、主に、封止前基板15の上型面7への装着固定、或いは、キャビティ空間部22の形成、或いは、三型2・3・4の予備加熱、キャビティ空間部22内への樹脂材料19の供給等における実施順序については、後述する図6に示す真空引き工程までに実施できれば、適宜に変更することができる。
次に、図6に示すように、キャビティ空間部22を形成した状態で、上型2と中間型4とが型締めし、且つ、上型2と中間型4との間でシール部材24を介在させる、つまり、平面位置Aの上型面7のシール部材24に平面位置Bの中間型4の上型側金型面9が当接してシール部材24がつぶれ状態となると、少なくともキャビティ空間部22(下型キャビティ5)を外気遮断状態となる外気遮断空間部23が形成すると略同時に、真空引き機構に連絡する吸引排出孔26で強制的に空気・ガス・水分等を吸引排出する、すなわち、真空引きを開始する。このとき、上型面7の所定位置に装着固定された樹脂成形体16(該チップ13・ワイヤ14)部分は、この場合、溶融樹脂55の液面であるが、或いは、樹脂材料19の上面と完全に離間した状態の非接触状態で、真空引きを行うことになる。この真空引きを実施することで、樹脂材料19(溶融樹脂55を含む)のボイド(気泡)を完全に除去することとなる。なお、シール部材24を上型面7でなく、中間型4の上型側金型面9(平面位置B)側に設けるようにして実施してもよい。
次に、図7に示すように、図6に示す状態のままで、さらに、中間型4と上型2とが型締めすることで、平面位置Aの上型面7に平面位置Bの上型側金型面9とが略合致すると略同時に、キャビティ空間部22の平面位置Eの基板当接部位47と基板12の基板外周部17とが当接すると共に、狭持部材41底面が下動して、平面位置Iのキャビティ部材45の水平部分上面に当接する、ならびに、前述した狭持部材41が下動したのとほぼ等しく、平面位置Hの支受プレート50天面・載置部材51天面も下動される。また、基板狭持固定機構28に備えたチャック部材32が、封止前基板15の基板外周部17を狭持した状態で、中間型4の収容部36に収容される。このことから、キャビティ空間部22における突出した基板当接部位47部分で基板外周部17全体を確実に当接するので、後述する図8に示す完全型締め状態で、溶融樹脂55を樹脂成形体16部分に圧縮成形して樹脂封止したとしても、基板外周部17の基板12上に溶融樹脂55が漏出することを効率良く防止する。なお、上型面7に上型側金型面9が略合致するような構成で説明しているが、シール部材24が完全につぶれ状態となり外気遮断状態になれば、上型面7(平面位置A)と上型側金型面9(平面位置B)とが離間した状態でもよい。また、真空引きを解除するタイミングは、中間型締め状態(図6参照)から完全型締め状態(図8参照)になるまでの間で、適宜に変更して実施できる。この場合においては、図8に示す完全型締め状態である樹脂封止完了まで真空引きを継続して、樹脂封止完了後に解除することが好ましい。
次に、図8に示すように、図7に示す状態のままで、さらに、中間型4と下型3とが型締めして下型3が上動すると共に、平面位置Gの下型キャビティ面11が平面位置Fのキャビティ部材45のキャビティ外周面48と略同一平面上となり、完全に、溶融樹脂55を樹脂成形体16部分に圧縮成形して樹脂封止することになる。なお、樹脂封止時には、トランスファー成形で樹脂材料を注入充填する樹脂封止圧力よりも、同じか或いは低い樹脂封止圧力で樹脂封止できる利点を有しており、さらに、この樹脂封止圧力をモニタリング(監視)するように、下型キャビティ面11に開口し且つ下型3の凸所46に埋設する圧力センサ等の適宜な圧力制御手段(図示なし)を設けてもよい。つまり、図8に示す状態が、金型1(三型2・3・4)を完全に型締めした状態を示している。このとき、狭持部材41とキャビティ部材45とが一体となった状態で、平面位置Jの当該部材45の水平部分底面が下動して、平面位置Kに形成された下型面8に当接する、ならびに、前述した狭持部材41・当該部材45が下動したのとほぼ等しく、平面位置Hの支受プレート50天面・載置部材51天面もさらに下動される。また、図8に示す状態が、下型3に設けた各弾性部材44・49・53が最も縮んだ状態を示しており、各三型2・3・4を弾性的に支受して水平状態を保持することになる。つまり、各三型2・3・4を弾性的に支受させるのには、各三型2・3・4を各プレス手段のみで上下動するための型締め(各金型面が合致する)時の衝撃を和らげる効果も含まれている。なお、平面位置Gの下型キャビティ面11を平面位置Fのキャビティ部材45と略同一平面にせずに、例えば、下型キャビティ面11を完全型締めする際に、平面位置Fの当該部材45よりも高くしたり低くしたりして、基板12の樹脂成形体16の厚みを適宜に変更することも可能である。
次に、図示していないが、図8に示す状態で保持して、樹脂成形体16部分の溶融樹脂55を硬化するための所要時間経過後に、硬化した樹脂成形体16(硬化樹脂)が成形されて、最終的に、封止済基板(製品)を完成させる。次に、好ましくは、成形された封止済基板を金型1および離型フィルム6から離型する手段として、図8の状態から図7に示す状態へ移行する、すなわち、中間型4と下型3とが型開きする下型3のみを下動すると共に、略同一平面上に形成された当該位置から平面位置Gの下型キャビティ面11が下動することにより、硬化した樹脂成形体16部分に被覆された当該フィルム6と下型キャビティ面11との間に隙間ができるのと略同時に、前述したフィルム装着固定手段21に兼ね備えられた圧送作用を用いて、通気性部材38から圧送することで、下型キャビティ面11から当該フィルム6を介して完全に封止済基板を離型させることができる。
従って、本発明の樹脂封止成形方法は、様々な基板12に対応して、金型1(三型2・3・4)と樹脂材料19(高密度な樹脂材料19も含む)および封止済基板(製品)と金型1との離型性が格段に向上する離型フィルム成形の長所、一方、様々な樹脂材料19を加熱溶融化する際に発生するボイド(気泡)を防止する真空引き成形の長所を生かすことによって、どのような基板12・樹脂材料19であっても効率良く樹脂封止することが実現可能となると共に、トランスファーレス成形用の三型2・3・4構造の金型1と離型フィルム6とを用いて、様々な基板12の樹脂成形体16部分(この場合、ワイヤ14部分)に接触する前に、真空引きを開始することができるので、従来の真空引き成形上の問題である、この場合、ワイヤ14の変形・切断等の不良を効率良く防止することに加えて、真空度を任意に調整できて真空引き時間を短縮すること、満足のいく真空引きを実施できてボイド(気泡)が残存せずに樹脂封止してボイド・未充填等の成形不良を効率良く防止すること等、特に、真空引き成形上の諸問題を効率良く解決することができる。
なお、本実施例における図6に示す三型2・3・4を型締めして真空引きを行う、外気遮断空間部23形成状態、つまりは、中間型締め状態を示しているが、前述した中間型締め状態と完全型締め状態(図8参照)とを断続的に停止させて実施するか、もしくは、両型3・4を停止させることなく、前述した中間型締め状態の位置から完全型締め状態の位置に至るまでの間、型締めの速度(両型3・4の型締め速度)を遅くしながら連続的に行うように適宜設定して実施することも可能である。また、本実施例においては、固定された上型2と上下方向に嵌装自在な中間型4と下型3とから成る樹脂封止成形用金型1構造にしたが、可動させる金型1を任意に変更させて実施することも可能である。また、本実施例においては、上型2では、基板装着固定手段20、シール部材24、吸引排出孔26、および、中間型4では、収容部36、開口部37、および、下型3では、フィルム装着固定手段21、弾性シール機構25、狭持部材41(取付棒43・弾性部材44を含む)、キャビティ部材45(弾性部材49を含む)の構成にて、上型面7の所定位置に基板12を装着固定させ、且つ、キャビティ空間部22底面における下型面8の凸所46天面の下型キャビティ面11に離型フィルム4を装着固定するような構造で説明したが、基板12や離型フィルム6の装着固定を満足させる構造であれば、適宜に各手段・各機構・各部材の形状・配置・数量等の構成要件を変更させて対応することも可能である。この中でも、フィルム装着固定手段21や基板吸着固定機構27における吸引排出機構、および、真空引き機構においても、吸引排出作用と圧送作用との両作用を兼ね備えているのであれば、同一の機構、或いは、各機構毎に別々の機構、で適宜に変更して実施することも可能である。また、本実施例においては、顆粒樹脂である樹脂材料19にて樹脂封止する構成にて説明してきたが、顆粒樹脂ではなく液状樹脂・粉末状樹脂、或いは、粉末よりも粒径が大きく顆粒よりも粒径の小さい微粒状樹脂を採用して実施することも適宜可能である。また、本実施例においては、ワイヤボンディングされた半導体チップ13を樹脂封止する構成にて説明してきたが、ワイヤ14の無い該チップ13を搭載されたフリップチップ基板やウェーハ基板等においても前述の樹脂封止を適応することは可能であると共に、ワイヤ14の無い基板12の場合においては、所要量のタブレット状の樹脂材料19を供給するような構成にすることも可能である。
図1は、本発明に係わる樹脂封止成形方法で用いられる樹脂封止成形用金型(三型)の概略縦断面図であって、上型と下型と中間型とを型開きした状態を示す。 図2は、図1に対応する前記金型要部の概略拡大縦断面図であって、基板を装着して、中間型が下動する状態を示す。 図3は、図1に対応する前記金型要部の概略拡大縦断面図であって、キャビティ空間部を形成した状態を示す。 図4は、図1に対応する前記金型要部の概略拡大縦断面図であって、キャビティ空間部内に樹脂材料を供給する状態を示す。 図5は、図1に対応する前記金型要部の概略拡大縦断面図であって、キャビティ空間部内の樹脂材料を加熱溶融化した状態を示す。 図6は、図1に対応する前記金型要部の概略拡大縦断面図であって、上型と下型と中間型とを型締めして形成された外気遮断空間部を真空引きする状態を示す。 図7は、図1に対応する前記金型要部の概略拡大縦断面図であって、上型と下型と中間型とを型締めしてキャビティの所要部位が基板に当接する状態を示す。 図8は、図1に対応する前記金型要部の概略縦断面図であって、上型と下型と中間型とを完全型締めして圧縮成形して基板を樹脂封止する状態を示す。 図9は、従来における一番目の金型(二型)要部の概略拡大縦断面図であって、上型と下型とを型締めして形成された外気遮断空間部の真空引き状態を示す。 図10は、従来における二番目の金型(三型)要部の概略拡大縦断面図であって、上型と下型と中間型とを型締めして形成された外気遮断空間部の真空引き状態を示す。
符号の説明
1 金型
2 上型
3 下型
4 中間型
5 下型キャビティ
6 離型フィルム
7 上型面
8 下型面
9 上型側金型面
10 下型側金型面
11 下型キャビティ面
12 基板
13 半導体チップ
14 ワイヤ
15 封止前基板
16 樹脂成形体
17 基板外周部
18 半導体チップ非装着面
19 樹脂材料
20 基板装着固定手段
21 フィルム装着固定手段
22 キャビティ空間部
23 外気遮断空間部
24 シール部材
25 弾性シール機構
26 吸引排出孔
27 基板吸着固定機構
28 基板狭持固定機構
29 通気性部材
30 連通溝
31 吸引排出孔
32 チャック部材
33 取付棒
34 駆動部材
35 弾性部材
36 収容部
37 開口部
38 通気性部材
39 連通溝
40 吸引排出孔
41 狭持部材
42 貫通孔
43 取付棒
44 弾性部材
45 キャビティ部材
46 凸所
47 基板当接部位
48 キャビティ外周面
49 弾性部材
50 支受プレート
51 載置部材
52 取付棒
53 弾性部材
54 押エ部材
55 溶融樹脂
100・200 金型
101・201 上型
102・202 下型
103・204 離型フィルム
104 下型面
105 キャビティ
106 吸引排出孔
107・209 樹脂材料
108・210 上型面
109・211 シール部材
110・212 外気遮断空間部
111・213 吸引排出孔
112・214 基板固定手段
113・215 基板
114・216 半導体チップ
115・217 ワイヤ
116・218 溶融樹脂
203 中間プレート
205 フィルム狭持部材
206 傾斜部
207 下型用金型面
208 キャビティ空間部

Claims (1)

  1. 上型と該上型に対向配置した下型と前記上型と下型との間に配置した中間型との三型の構成を備えた樹脂封止成形用金型、および、少なくとも前記下型側に設けたキャビティ面を含む成形金型面の上面側と中間型の下面側とに被覆して張設する離型フィルムを用いると共に、前記した中間型と前記下型側に設けた離型フィルム用の狭持部材とで前記離型フィルムを狭持した状態で少なくとも前記下型キャビティ面を被覆し、更に、この状態で、前記上型と中間型とを型締めし、且つ、前記上型と中間型との間に外気遮断形成用のシール部材を介在させることによって、外気遮断空間部を形成して当該空間部内を真空引きした状態で、基板に装着される樹脂成形体部分を前記離型フィルムにて被覆した前記下型キャビティ内に嵌入させて、該下型キャビティ内に供給した樹脂材料にて封止成形する樹脂封止成形方法であって、
    前記した外気遮断空間部を形成する際に、
    前記下型キャビティ面の外周囲となる該下型と中間型との間に弾性シール機構を嵌入させることによって、前記下型キャビティ内に供給した樹脂材料と前記基板の樹脂成形体部分とが非接触状態で真空引きを行うことを特徴とする樹脂封止成形方法。

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