JP2005232910A - ブレースダンパー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ブレースダンパー1は、ブレース芯材2と補剛材3により構成され、ブレース芯材2は、軟鋼もしくは極軟鋼等の部材幅が一様な帯状鋼板を、両端部2bと比較して中間部の板厚を薄くすることで先行降伏部2aを形成した構成を有し、補剛材3は、対をなす溝形鋼4をブレース芯材2を挟んでシンメトリーに配置して構成されている。ブレースダンパー1は、ブレース芯材2を補剛材3で挟み込むことでブレース芯材2の軸方向変形を許容しつつ、座屈を補強し、座屈強度に優れたブレースとしての機能とエネルギー吸収性能に優れたダンパーとしての機能を併せ持つ構成としている。
【選択図】 図1
Description
つまり、先行降伏部の長さを相対的に長くとることにより、塑性歪みは全長にわたり分散されるため小さくなり、疲労特性を向上することが可能となる。一方、先行降伏部の長さを相対的に短くとると、先行降伏部の塑性歪みは大きくなり、小さな層間変位から地震エネルギーの吸収効率を大きくとることが可能となる。
これにより、補剛材は断面視が見かけ上、H形鋼と同様の外観を呈するから、構造物に対する設置の形態も通常のブレースの場合となんら変わることがなく、構造物への設置に際しても取り扱いの容易な構成とすることが可能となる。
なお、補強部材を介して補剛材の補剛効果をさらに高めたい場合には、補強部材として従来より補強縦リブと併せて用いられており、前記溝形鋼のウェブ部に垂直な面を有する板材よりなり、溝形鋼の軸線方向に延在して隣り合う補強縦リブを連結するように固着される補強横リブを追加すればよい。
ブレース芯材2の両端部2b各々における両面には、図3に示すように、鋼板よりなり前記ブレース芯材2に対して直交する面を形成するリブプレート6が設置されて、ブレース芯材1の両端部2bにおける横断面形状は十字形をなすものとされている。該リブプレート6は、構造物との接合部を構成するものであり、溶接等の固着手段を介して固着されている。
なお、ブレース芯材2の両端部2bと先行降伏部2aに設定された中間部で板厚差を設ける方法としては、両端部2bを高周波加熱により増厚する方法やブレース芯材2を鋳造する方法等があるが、その方法はこれに限定されず何れを用いても良い。
該溝形鋼4は、汎用の鋼材であり、ウェブ部4aとその両側縁部に一体に成形された対をなすフランジ部4bを有し、ブレース芯材2と平行に延在しこれと前記ウェブ部4aが面どうしで接するように配置されている。これらは、図2(a)に示すように、対をなす溝形鋼4のウェブ部4aでブレース芯材2を両面から挟み込んだ状態で、対をなす溝形鋼4各々の隣り合うフランジ部4bに跨るように帯鋼板からなるカバープレート7を配置し、図1(a)に示すように、該カバープレート7とフランジ部4bとを高力ボルト8を用いた1面摩擦接合で締結している。
また、前記溝形鋼4がロール材溝形鋼の場合には、フランジ部4bにテーパーが形成されているため、カバープレート7との接合に高力ボルト8を用いる場合には、一般に用いられているテーパー座金を併用する。
さらに、板幅が一様なブレース芯材2はその板幅を、対をなす溝形鋼4の成と比較して略小さく成形している
また、該はさみ板5とウェブ部4aへの固着は、両者間に相対ズレを生じさせない程度の接合強度を有していれば良いため、本実施の形態では、図4に示すように断続隅肉溶接を用いているが、その固着方法は必ずしもこれにこだわるものではない。
図1(a)に示すように、本実施形態における補強部材10は、補強縦リブ11と補強横リブ12により構成されており、補強縦リブ11は、補剛材3を構成する溝形鋼4のウェブ部4aに垂直な面を有し、対をなすフランジ部4bを連結する鋼板により構成されている。
これら補強横リブ12は、図1(a)に示すように、対をなす溝形鋼4各々のウェブ部4aで、隣り合う補強縦リブ11を連結するように配置されており、ウェブ部4a及び隣り合う補強縦リブ11に溶接等の固着手段を介して固着されている。
このため、補強部材10による補剛効果に依存する必要性が低減するから、ブレース芯材2の負担力が小さければ、補強部材10自身を必ずしも設置する必要はなく、補剛材3全体の大きさやブレース芯材2の負担力に応じて要否を適宜使い分ければよい。
一方、先行降伏部2aの長さを相対的に短くとると、先行降伏部2aの塑性歪みは大きくなり、小さな層間変位から地震エネルギーの吸収効率を大きくすることが可能となる。
これにより、補剛材3は、断面視が見かけ上H形鋼と同様の外観を呈するから、構造物に対する設置の形態も通常のブレースの場合となんら変わることがなく、構造物への設置に際しても取り扱いの容易な構成とすることが可能となる。
なお、補強部材10を介して補剛材3の補剛効果をさらに高めたい場合には、補強部材10として従来より補強縦リブ11と併せて用いられており、前記溝形鋼4のウェブ部4aに垂直な面を有する板材よりなり、溝形鋼4の軸線方向に延在して隣り合う補強縦リブ11を連結するように固着される補強横リブ12を追加すればよい。
2 ブレース芯材
3 補剛材
4 溝形鋼
5 はさみ板
6 リブプレート
7 カバープレート
8 高力ボルト
9 綴りボルト
10 補強部材
11 補強縦リブ
12 補強横リブ
13 絶縁材
14 当て板
Claims (6)
- 構造物にブレースとして設置され、構造物の振動エネルギーを吸収するダンパーとしても機能するブレースダンパーであって、
所定軸力を受けた際に降伏する先行降伏部が所定位置に設定された長さ方向に一様な板幅を有する帯板状の極軟鋼板または軟鋼板からなり、両端が構造物に対して固定されるブレース芯材と、
該ブレース芯材を両面から挟み込んだ形態でその周囲に装着され、ブレース芯材の軸方向変形を許容しつつ、その座屈を防止する補剛材とからなり、
前記ブレース芯材の先行降伏部が、軸線方向の両端部と比較して板厚を薄く形成した中間部に形成されることを特徴とするブレースダンパー。 - 請求項1に記載のブレースダンパーにおいて、
前記補剛材の前記ブレース芯材に形成されている先行降伏部と向かい合う両面各々に、ブレース芯材の両端部と先行降伏部との板厚差の1/2に相当する板厚を有するはさみ板が、固着手段を介して固着されることを特徴とするブレースダンパー。 - 請求項1または2に記載のブレースダンパーにおいて、
前記補剛材が、ブレース芯材を挟んでシンメトリーに対をなして配置され、前記ブレース芯材と平行に延在しこれと面どうしで接するウェブ部とその両側縁部に一体に形成された対のフランジ部を有する溝形鋼により構成されることを特徴とするブレースダンパー。 - 請求項3に記載のブレースダンパーにおいて、
前記補剛材を構成する対をなす溝形鋼各々のウェブ部で、ブレース芯材の先行降伏部を挟み込む位置に、面外方向変形を防止する補強部材が設置され、
該補強部材が、少なくとも、前記溝形鋼のウェブ部に垂直な面を有する板材よりなり溝形鋼の対をなすフランジ部を連結するように固着手段を介して固着される複数の補強縦リブを備えることを特徴とするブレースダンパー。 - 請求項3または4に記載のブレースダンパーにおいて、
前記ブレース芯材の板幅が、前記溝形鋼の成と比較して略小さく成形されることを特徴とするブレースダンパー。 - 請求項5に記載のブレースダンパーにおいて、
前記ブレース芯材の小口面を覆うカバープレートが、対をなす前記溝形鋼各々の隣り合うフランジ部に跨るように配置されて、固定手段を介して固定されることを特徴とするブレースダンパー。
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