JP2005232693A - 電動式シャッタの落下防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造の簡単で、シャッタカーテンの落下事故が最も発生しやすい開放時に確実にシャッタカーテンの落下を防止できる電動式シャッタの落下防止装置を提供する。
【解決手段】シャッタカーテン1の両側部を上下方向に案内するガイドレール3の少なくとも一方に本体フレーム21を固定し、本体フレームに、シャッタカーテン1の下降を阻止する突出位置と、上方へ回転してシャッタカーテン1の上下移動を許容する退避位置との間で上下方向に回動自在なストッパ30を取り付ける。本体フレーム21に、突出位置にあるストッパの下面に当接してストッパの下方への回動を阻止する停止部23を形成し、ストッパ30を突出位置方向に回動付勢するスプリング35と、ストッパ30を退避位置へ回動させる電磁ソレノイド40とを設ける。シャッタカーテン1の上昇時、ストッパ30は上方へ追従回転して上方への移動を許容する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ビルや住宅などの開口部に設けられる電動式シャッタにおいて、シャッタカーテンの落下を防止する落下防止装置に関するものである。
従来、スラットと呼ばれるシャッタ部材を上下方向にカーテン状に連結し、電動開閉機によって巻取軸を回転させ、この巻取軸にシャッタカーテンを巻き取ることでビルや住宅の開口部を開閉する電動式シャッタが知られている。
ところが、巻取軸と開閉機とを連結しているチェーンが切断したり、開閉機に設けられているブレーキ装置が故障したりすると、巻取軸の回転がフリーになるため、シャッタカーテンは自重によって落下してしまう。特に、シャッタカーテンは速度を増しながら落下するため、閉鎖位置付近では衝撃力が非常に大きくなる。
このようなシャッタカーテンの落下を防止するため、特許文献1には、巻取軸に設けられる制動装置と、巻取軸の回転数を倍増して出力する増速装置と、増速装置の出力を制動装置に連携させる手段とを設け、シャッタカーテンの落下に伴う巻取軸の高速回転を検出して制動装置を作動させるようにした落下防止装置が提案されている。
しかし、この落下防止装置は、巻取軸に制動装置や増速装置などの装置を取り付ける必要があるため、構造が複雑で、コスト高になる欠点がある。また、巻取軸の回転数がある程度上昇しないと、シャッタカーテンの落下を検知できないので、落下検知が遅れる可能性がある。
特許文献2には、シャッタカーテンの表裏面を挟みこむことでシャッタカーテンの落下を防止する落下防止装置が提案されている。
この落下防止装置は、支持体と、シャッタカーテンの表裏の一方の面に圧接する規制部材と、規制部材をリンクを介して前後移動させるリンク機構と、規制部材が開放位置へ動くようにリンク機構を作動させるソレノイドと、シャッタカーテンの落下検知に連携してソレノイドを開放動作させる制御回路とを備えている。シャッタカーテンの他方の面には、上記と同様の落下防止装置を設けてもよいし、固定された規制部材を設けてもよい。
この場合、巻取軸などに格別な装置を付加する必要はないが、支持体と規制部材とがリンクを介して連結されているため、機械的強度が十分ではない。間口が5m×5m以上のシャッタの場合、シャッタカーテンの重量は1トンを越えるため、リンク機構を用いた落下防止装置では確実にシャッタカーテンの落下を防止できない場合がある。リンク機構の強度を高めれば、大重量のシャッタカーテンでも落下防止可能であるが、落下防止装置自体の重量が大きくなる上、構造が大型となり、既存の電動式シャッタに取り付けるのは困難になる。
電動式シャッタにおいて、シャッタカーテンの落下事故が最も発生しやすいのは、シャッタカーテンの開放(上昇)時である。その理由は、シャッタカーテンの開放時には開閉機に最も大きなトルクがかかり、機構的に最も脆弱なチェーンが切断しやすいからである。
特許文献2における落下防止装置の制御回路は、シャッタカーテンの開閉動作時にソレノイドに通電し、シャッタカーテンの落下検知に連携してソレノイドへの通電を断つようになっている。落下検知の方法としては、例えば巻取軸の回転異常、シャッタカーテンの開閉速度の異常などを検出している。
そこで、もしシャッタカーテンの開放途中にチェーンが切断すると、シャッタカーテンが落下を開始し、センサ等で巻取ドラムの回転異常やシャッタカーテンの開閉速度異常などを検出し、ここで初めてソレノイドの通電が断たれ、規制部材がスプリングによって作動してシャッタカーテンに圧接し、その表裏面を挟み込むことでシャッタカーテンを停止させる。このように多段階の動きを経由した後でシャッタカーテンが停止するため、シャッタカーテンが落下し始めてから停止するまでに時間を必要とし、その間にシャッタカーテンは大きく落下してしまう可能性がある。
さらに、特許文献2における落下防止装置の場合、停電やソレノイドの電気系の故障などによって、ソレノイドに通電されなくなったとき、規制部材が突出してシャッタカーテンを挟み込むことになり、落下事故が発生していないにもかかわらず、シャッタカーテンを開くことができない。
特開2001−32655号公報 特開平8−218753号公報
そこで、本発明の目的は、小型で構造の簡単な電動式シャッタの落下防止装置を提供することにある。
他の目的は、シャッタカーテンの落下事故が最も発生しやすい開放時に確実にシャッタカーテンの落下を防止できる電動式シャッタの落下防止装置を提供することにある。
さらに、他の目的は、停電時や電気系の故障時でもシャッタカーテンを開くことが可能な電動式シャッタの落下防止装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、電動開閉機の駆動力を巻取軸に伝え、この巻取軸にシャッタカーテンを巻き取ることで開閉する電動式シャッタにおいて、上記シャッタカーテンの両側部を上下方向に案内するガイドレールの少なくとも一方に固定された本体フレームと、上記本体フレームに、上記シャッタカーテンの上下移動経路中に突出してシャッタカーテンの下降を阻止する突出位置と、突出位置に対して上方へ回転して上記シャッタカーテンの上下移動を許容する退避位置との間で上下方向に回動自在に取り付けられたストッパと、上記本体フレームに設けられ、上記突出位置にあるストッパの下面に当接してストッパの下方への回動を阻止する停止部と、上記本体フレームに取り付けられ、上記ストッパを突出位置方向に回動付勢するスプリングと、上記本体フレームに取り付けられ、上記ストッパを退避位置へ回動させる電気的作動手段とを備え、上記ストッパの突出位置において、上記シャッタカーテンが上昇する際にシャッタカーテンと接触してストッパは上方へ追従回転し、シャッタカーテンの上方への移動を許容するよう構成されていることを特徴とする電動式シャッタの落下防止装置を提供する。
本発明では、ストッパが突出位置と退避位置との間で上下に回動自在に設けられ、突出位置ではストッパが本体フレームの停止部に当接して下方への回動が阻止される。そのため、シャッタカーテンからストッパに加わる荷重の殆どを本体フレームの停止部で受けることができ、ストッパの回転軸などに加わる荷重を軽減できる。本体フレームの停止部の機械的強度を高めるだけで、シャッタカーテンの大きな荷重を受けることができるので、落下防止装置を小型化できると同時に、構造を簡素化できる。
また、シャッタカーテンの上昇(開放)時には、スプリングによってストッパが突出位置へ回動していても、シャッタカーテンがストッパと接触してストッパを退避方向(上方)へ回転させるので、シャッタカーテンを開くことができる。そのため、停電時や電気的作動手段の故障などがあっても、手動でシャッタカーテンを開くことができる。
本落下防止装置は、本体フレームに全ての部品が取り付けられており、本体フレームをガイドレールに固定すれば、簡単に組み付けることができる。そのため、既存の電動式シャッタのガイドレールに対して後付けすることが可能であり、低コストの落下防止装置を実現できる。
ストッパと係合するシャッタカーテンの部位としては、シャッタカーテンの下端部に設けられる座板や、スラットのインターロック部であってもよいし、さらにはシャッタカーテンの側端部に適宜間隔で取り付けられる横ずれ防止用金具であってもよい。
本発明における電気的作動手段としては、電磁ソレノイドや電動モータ等を使用することができる。
請求項2のように、シャッタカーテンを上昇および下降させるための上昇スイッチおよび下降スイッチと、これらスイッチの操作に基づいて電動開閉機および電気的作動手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、下降スイッチの操作時にストッパを退避位置へ回動させるべく電気的作動手段を作動させ、上昇スイッチの操作時に電気的作動手段を非作動状態とするのがよい。
シャッタカーテンの下降時に電気的作動手段が非作動状態(ストッパが突出位置)にあると、シャッタカーテンが下降できないので、電気的作動手段を作動状態(ストッパを退避位置)とする必要があるが、電気的作動手段をシャッタカーテンの下降時だけでなく上昇時にも作動させ、ストッパを退避させることも可能である。しかし、シャッタカーテンの上昇時にはチェーンが最も切断しやすく、シャッタカーテンの落下事故が発生しやすい。チェーンが切断し、シャッタカーテンが落下し始めた時、その異常を検知して電気的作動手段を非作動状態とし、ストッパを突出させたのでは、時間遅れが生じ、シャッタカーテンは大きく落下する可能性がある。
そこで、シャッタカーテンの上昇時に電気的作動手段を非作動状態(ストッパを突出位置)とすることで、シャッタカーテンはストッパに接触し、ストッパを上方へ回転させながら上昇することができる。もし、チェーンの切断などによってシャッタカーテンが落下しようとすれば、既にストッパはスプリングによって突出位置にあるので、異常検出を待つことなく、瞬時にシャッタカーテンに係合し、落下を防止することができる。
請求項3のように、電動開閉機と巻取軸とを連結するチェーンと、チェーンの切断を検知する切断検知手段とを備え、制御手段は、切断検知手段の切断信号が存在する時、下降スイッチの操作に拘わらず電気的作動手段を非作動状態とするのがよい。
シャッタカーテンの上昇時には電気的作動手段が非作動状態であるので、チェーンの切断とは関係なく落下防止できる。一方、シャッタカーテンの下降時には電気的作動手段を作動状態としているため、シャッタカーテンの落下異常を検出して電気的作動手段を非作動状態にしなければ、シャッタカーテンの落下を防止できない。
シャッタカーテンの落下を検出するために、従来では巻取軸の回転異常やシャッタカーテンの開閉速度異常などを検出していたが、センサによって回転速度を逐一検出し、閾値と比較する必要があるため、制御が複雑になるとともに、誤作動を防止するために閾値を高めに設定すると、シャッタカーテンの落下速度がかなり高くならないと、異常を判定できない。これに対し、チェーンの切断を検知すれば、シャッタカーテンの落下速度が高くなる前に異常を検出でき、シャッタカーテンの落下を確実に防止できる。
なお、切断検知手段としては、例えばチェーンに当接して追随回転する回転体と、この回転体の変位によって切断信号を発生するチェーン切断スイッチとで構成することができる。回転体としては、単なるローラでもよいが、チェーンの溝にかみ合うスプロケットとしてもよい。回転体は上昇駆動時におけるチェーンの張り側に当接させるのがよい。緩み側に当接させると、チェーンが切断していない時でもチェーンの伸びなどによって回転体が変位することがあり、チェーンの切断を誤検出する恐れがあるからである。また、上昇駆動時におけるチェーンの張り側は下降駆動時におけるチェーンの張り側に比べてチェーンにかかる負荷が大きいので、チェーンの切断を速やかに判別できる。
請求項4のように、シャッタカーテンは複数のスラットを上下方向に連結したスラットカーテンであり、スラットの側端部には横ずれ防止用金具が取り付けられ、ストッパは横ずれ防止用金具に係合してシャッタカーテンの落下を防止するように構成してもよい。
シャッタカーテンがストッパと係合する部分は、シャッタカーテンの下端に設けられる座板であってもよいが、シャッタカーテンの上昇または下降の途中に落下事故が発生すると、ストッパの位置がシャッタカーテンの側部の途中にあり、座板を係止することができない。
一方、スラットの側端部には、ガイドレールに対して横ずれを防止するための横ずれ防止用金具が上下方向に一定間隔で取り付けられていることがある。この横ずれ防止用金具にストッパの係止面を係合させるようにすれば、ストッパが設けられている位置がシャッタカーテンの側部の途中にあっても、シャッタカーテンの落下を防止することが可能である。
なお、横ずれ防止用金具には、シャッタカーテンの耐風圧性を高めるための撓み防止用金具も含まれる。
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、シャッタカーテンからストッパに加わる荷重の殆どを本体フレームの停止部で受けることができ、ストッパの回転軸などに加わる荷重を軽減できるので、落下防止装置を小型・軽量化できる。また、本体フレームに全ての部品がアッセンブリされているので、ガイドレールへの組み付けが簡単であり、既存の電動式シャッタに対して後付けすることも可能である。
さらに、ストッパはシャッタカーテンに係合してシャッタカーテンの下降を阻止するとともに、シャッタカーテンの上昇時にシャッタカーテンの上方への移動を許容するので、停電時や電気的作動手段の故障時などにストッパが突出位置にあっても、手動でシャッタカーテンを開くことができるという効果を有する。
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜図5はビルや住宅などの開口部に設けられる電動式シャッタの第1の実施形態を示す。
図において、1は複数のスラットを上下方向に連結してなるシャッタカーテンであり、シャッタカーテン1の上端部は巻取軸2に巻装されている。シャッタカーテン1の両側部は開口部左右に配置された一対のガイドレール3によって上下方向に案内されている。巻取軸2は電動モータよりなる電動開閉機4とチェーン5を介して連結されており、巻取軸2は電動開閉機4によって正方向および逆方向に回転駆動される。なお、電動開閉機4には、公知のようにブレーキ装置6とリミットスイッチ7とが設けられている。
上記チェーン5の上昇駆動時の張り側には、図2に示すように、チェーン5と追随回転するスプロケット8が当接している。スプロケット8は支持具9によって変位自在に支持されており、支持具9にはスプロケット8を前方へ付勢するスプリング(図示せず)が内蔵されている。支持具9にはスプロケット8の変位を検出するチェーン切断スイッチ10が設けられており、チェーン5が切断すると、スプロケット8がスプリングによって突出するので、スイッチ10が切り換わり、チェーン5の切断を検出することができる。
シャッタカーテン1の下端部には座板11が取り付けられている。また、シャッタカーテン1の両側端部には、図3,図4に示すように、スラット1個置きに横ずれ防止用金具12が固定されている。横ずれ防止用金具12の先端部と座板11の側端部とを、シャッタカーテン1よりやや側方へ突出させておくのがよい。
左右のガイドレール3には、本発明にかかる落下防止装置20が取り付けられている。落下防止装置20の取り付け高さは、例えば人の平均身長よりやや上部とするのがよい。落下防止装置20は、図3〜図5に示すように、ガイドレール3の外側面に固定された金属製の本体フレーム21と、本体フレーム21に突出位置と退避位置(格納位置)との間で上下方向に回動自在に取り付けられたストッパ30と、ストッパ30を突出位置方向に回動付勢するスプリング35と、ストッパ30を退避位置へ回動させる電磁ソレノイド40とを備えている。
ストッパ30の一端部は、本体フレーム21に幅方向に取り付けられた回転軸22によって回転自在に枢着されており、他端部には先端が尖った係合部31が設けられている。ストッパ30が突出位置にある時、係合部31の上面31aはほぼ水平となり、係合部31の下面31bは本体フレーム21からの突出方向に向かって斜め上方へ傾斜している。ここでは、図3に示すように、ストッパ30が突出位置にある時、その係合部31がガイドレール3に形成された窓穴3aからガイドレール3内に突入し、座板11または横ずれ防止用金具12の下面に当接して、シャッタカーテン1の落下を防止することができる。シャッタカーテン1が上昇する時、横ずれ防止用金具12または座板11が係合部31の下面31bに接触するが、ストッパ30は上方へ回転できるので、シャッタカーテン1の上昇動作を阻害しない。ストッパ30の中間部両側には、当接音吸収用のクッションゴム32が固定されており、ストッパ30が突出位置にある時、クッションゴム32は本体フレーム21に一体に設けられた停止部23に当接するように構成されている。停止部23はストッパ30に加わる下方向荷重を支える高強度部であり、ストッパ30が突出位置より下方へ回転するのを阻止している。ストッパ30にシャッタカーテン1の落下重量が掛かった時には、クッションゴム32が圧縮され、ストッパ30は停止部23に直接当接して停止する。このようにシャッタカーテン1の落下重量は停止部23で受けられ、回転軸22には殆ど作用しない。
ストッパ30の係合部31寄りの位置には、ピン33を介してリンク34が回転自在に連結されており、このリンク34は電磁ソレノイド40のプランジャ41と連結されている。
スプリング35は捩りばねよりなり、そのコイル部はストッパ30の回転軸22に挿通され、一端部は本体フレーム21の軸27に係止され、他端部は上記ピン33に係止されている。そのため、ストッパ30を突出位置方向に回動付勢するばね力が付与される。ここでは、スプリング35の他端部を連結ピン33に係止したが、ストッパ30自身に係止してもよい。
なお、スプリング35は捩りばねに限らず、引張バネ、圧縮バネあるいは板ばねであってもよい。また、電磁ソレノイド40のプランジャ41にリターンスプリングを挿通し、このリターンスプリングで上記スプリング35を代用することもできる。
電磁ソレノイド40の作動(通電)時には、プランジャ41が引き込まれるため、リンク34を介してストッパ30は上方へ回転し、クッションゴム32が本体フレーム21の内側面に突設された固定ピン24に当接して停止する。この位置が退避位置である(図3に破線で示す)。一方、電磁ソレノイド40の非作動(非通電)時には、プランジャ41の引き込み力が解除されるので、ストッパ30はスプリング35のばね力によって突出位置へ回転し、リンク34を介してプランジャ41を引き出す(図3に実線で示す)。
本体フレーム21の内面には、ストッパ30の突出位置および退避位置を検出するための作動確認スイッチ25,26が取り付けられている。ここでは、作動確認スイッチ25,26はリンク34の動きを検出しているが、ストッパ30自身の動きを検出してもよいことは勿論である。
図6において、50は開閉機4や落下防止装置20(電磁ソレノイド40)などを制御するためのコントローラである。建物の開口部近傍には、上昇、停止、下降の3つの押ボタンを有する押ボタンスイッチ51(図1参照)が設けられ、コントローラ50と接続されている。
コントローラ50には、押ボタンスイッチ51の他、リミットスイッチ7、チェーン切断検知スイッチ10、作動確認スイッチ25,26などから信号が入力され、これら信号に基づいて開閉機4や電磁ソレノイド40を制御している。ここでは、図示していないが、座板スイッチや、エマージェンシースイッチなどの公知の信号をコントローラ50に入力してもよいことは勿論である。
ここで、図7〜図9に従って、コントローラ50の制御について説明する。
図7はメインルーチンを示し、いずれの押ボタンスイッチ51が押されたか否かを判定する(ステップS1)。上昇スイッチが押された場合には、上昇制御を実施し(ステップS2)、停止スイッチが押された場合には、停止制御を実施し(ステップS3)、下降スイッチが押された場合には、下降制御を実施する(ステップS4)。
次に、上昇制御について、図8を参照して説明する。
上昇制御がスタートすると、まず電磁ソレノイド40をOFF、つまり非作動状態とする(ステップS5)。これにより、ストッパ30は突出位置で保持される。なお、初期状態ではソレノイド40はOFFであるから、ここではOFF状態を維持すればよい。次に、チェーン切断検知スイッチ10の信号を判定し(ステップS6)、切断していない場合には、ブレーキ6を解放し(ステップS7)、開閉機4を上昇方向に駆動する(ステップS8)。そして、リミットスイッチ7によって上端位置に到達したかどうかを判定し(ステップS9)、上端位置に到達していない場合には、ステップ6以降を繰り返す。上端位置に到達している場合には、開閉機4を停止し(ステップS10)、ブレーキ6を締結し(ステップS11)、制御を終了する。
一方、ステップS6において、チェーン5が切断されていると判定された場合には、開閉機4を停止し(ステップS12)、ブレーキ6を締結する(ステップS13)。シャッタカーテン1は、巻取軸2の回転異常やシャッタカーテン1の開閉速度異常などを検出しなくても、突出位置で保持されているストッパ30によって落下防止されるので、安全である。
上記のように、シャッタカーテン1の上昇時にソレノイド40を非作動状態(OFF)とし、ストッパ30を突出させるので、ストッパ30がシャッタカーテン1の横ずれ防止金具12を乗り越える度に停止部23との当接音が発生するが、ストッパ30にはクッションゴム32が取り付けられているので、当接音を軽減することが可能である。
また、下降制御は図9に基づいて実施される。
下降制御がスタートすると、まずチェーン切断検知スイッチ10の信号を判定し(ステップS14)、切断していない場合には、電磁ソレノイド40をON、つまり作動状態とする(ステップS15)。これにより、ストッパ30は退避位置へ回動する。次に、ブレーキ6を解放し(ステップS16)、開閉機4を下降方向に駆動する(ステップS17)。そして、リミットスイッチ7によって下端位置に到達したかどうかを判定し(ステップS18)、下端位置に到達していない場合には、ステップS14以降を繰り返す。下端位置に到達した場合には、開閉機4を停止し(ステップS19)、ブレーキ6を締結し(ステップS20)、制御を終了する。
一方、ステップS14において、チェーン5が切断されていると判定された場合には、電磁ソレノイド40をOFF、つまり非作動状態とし(ステップS21)、ストッパ30をスプリング力によって突出位置へ回転させる。ついで、開閉機4を停止し(ステップS22)、ブレーキ6を締結する(ステップS23)。
上記のようにチェーン5の切断検知によって速やかにストッパ30は突出位置へ回転するので、シャッタカーテン1の落下速度が増大する前にシャッタカーテン1を停止させることができる。そのため、巻取軸2の回転異常やシャッタカーテン1の開閉速度異常などによってシャッタカーテン1の落下を検出する従来の場合に比べて、シャッタカーテン1の落下量を少なくすることができる。
なお、ここでは停止制御について説明していないが、停止制御は電磁ソレノイド40をOFF状態とし、チェーンの切断検知に関係なく開閉機を停止し、ブレーキを締結状態とするので、説明を省略する。
本発明は上記実施例に限定されるものではない。
上記実施例では、落下防止装置20の取り付け位置を、人間の背丈よりやや上部の1箇所としたが、これに限らず、高さ方向の複数箇所に設けてもよい。また、左右のガイドレール3にそれぞれ落下防止装置20を取り付けたが、いずれか一方のガイドレール3に取り付けるだけでもよい。
上記実施例の横ずれ防止用金具12は、断面L字形の板金で形成したものであるが、ストッパ30によって係止可能な形状であれば、任意に変更可能である。また、横ずれ防止用金具12以外に、耐風圧性を高めるための外れ防止金具をシャッタカーテンの側端部に設け、この金具をストッパ30に係合させてもよい。
シャッタカーテン1の上昇時にソレノイド40をONさせ、ストッパ30を退避位置に回転させるようにしてもよい。この場合も、チェーンの切断を検出することで、いち早くシャッタカーテン1の落下を検知できるので、従来の方法に比べてシャッタカーテン1の落下量を少なくできる。
上記実施例では、落下防止装置20をガイドレール3の外側面に固定したが、ガイドレール3内にスペース上の余裕がある場合は、ガイドレール3内に取り付けてもよい。
また、ストッパ30の突出位置をシャッタカーテン1と平行にする場合のほか、直交方向としてもよい。この場合には、例えばインターロック部に係止可能である。
本発明にかかる落下防止装置を備えた電動式シャッタの正面図である。 図1に示す電動式シャッタの側面図である。 本発明にかかる落下防止装置の縦断面図である。 本発明にかかる落下防止装置の横断面図である。 本発明にかかる落下防止装置の正面図である。 本発明にかかる落下防止装置の回路システム図である。 電動式シャッタの作動を示すメインルーチン図である。 上昇制御時のフロー図である。 下降制御時のフロー図である。
符号の説明
1 シャッタカーテン
2 巻取軸
3 ガイドレール
4 開閉機
5 チェーン
8 スプロケット(回転体)
10 チェーン切断検知スイッチ
20 落下防止装置
21 本体フレーム
23 停止部
30 ストッパ
35 スプリング
40 電磁ソレノイド

Claims (4)

  1. 電動開閉機の駆動力を巻取軸に伝え、この巻取軸にシャッタカーテンを巻き取ることで開閉する電動式シャッタにおいて、
    上記シャッタカーテンの両側部を上下方向に案内するガイドレールの少なくとも一方に固定された本体フレームと、
    上記本体フレームに、上記シャッタカーテンの上下移動経路中に突出してシャッタカーテンの下降を阻止する突出位置と、突出位置に対して上方へ回転して上記シャッタカーテンの上下移動を許容する退避位置との間で上下方向に回動自在に取り付けられたストッパと、
    上記本体フレームに設けられ、上記突出位置にあるストッパの下面に当接してストッパの下方への回動を阻止する停止部と、
    上記本体フレームに取り付けられ、上記ストッパを突出位置方向に回動付勢するスプリングと、
    上記本体フレームに取り付けられ、上記ストッパを退避位置へ回動させる電気的作動手段とを備え、
    上記ストッパの突出位置において、上記シャッタカーテンが上昇する際にシャッタカーテンと接触してストッパは上方へ追従回転し、シャッタカーテンの上方への移動を許容するよう構成されていることを特徴とする電動式シャッタの落下防止装置。
  2. 上記シャッタカーテンを上昇および下降させるための上昇スイッチおよび下降スイッチと、これらスイッチの操作に基づいて上記電動開閉機および上記電気的作動手段を制御する制御手段とを備え、
    上記制御手段は、上記下降スイッチの操作時に上記ストッパを退避位置へ回動させるべく上記電気的作動手段を作動させ、上記上昇スイッチの操作時に上記電気的作動手段を非作動状態とすることを特徴とする請求項1に記載の電動式シャッタの落下防止装置。
  3. 上記電動開閉機と上記巻取軸とを連結するチェーンと、
    上記チェーンの切断を検知する切断検知手段とを備え、
    上記制御手段は、上記切断検知手段の切断信号が存在する時、上記下降スイッチの操作に拘わらず上記電気的作動手段を非作動状態とすることを特徴とする請求項2に記載の電動式シャッタの落下防止装置。
  4. 上記シャッタカーテンは複数のスラットを上下方向に連結したスラットカーテンであり、
    上記スラットの側端部には横ずれ防止用金具が取り付けられ、
    上記ストッパは上記横ずれ防止用金具に係合してシャッタカーテンの落下を防止することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電動式シャッタの落下防止装置。
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