JP2005232088A - 水中油型化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】低粘度領域における乳化安定性に優れ、粉体の分散性が良好で、経時による粘度変化がなく長期にわたり良好な流動性を保ち、かつべたつきがなく肌なじみが良好で、さっぱりとした使用感に優れた、粉体を含有する水中油型化粧料を提供する。
【解決手段】特定の多価アルコール変性シリコーン化合物と、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、環状シリコーン、粉体、及び水を配合することを特徴とする低粘度の水中油型化粧料である。
【選択図】なし
【解決手段】特定の多価アルコール変性シリコーン化合物と、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、環状シリコーン、粉体、及び水を配合することを特徴とする低粘度の水中油型化粧料である。
【選択図】なし
Description
本発明は、粉体を含有する水中油型化粧料おいて、低粘度領域における乳化安定性に優れ、粉体の分散性が良好で、また経時による粘度変化がなく長期にわたり良好な流動性を保ち、さっぱりとした使用感に優れた水中油型化粧料に関する。
従来、水中油型化粧料は、さっぱりとした使用感を有したものであるが、さらに、油相に油感の少ないシリコーン油を配合することで、より優れた使用感を満たしている。しかしながらシリコーン油を配合すると、炭化水素油やエステル油との相溶性が悪いため乳化安定性が悪く、それを解決する方法として、シリコーン系界面活性剤を配合する技術(例えば特許文献1)が提案されている。
また、使用感の向上や化粧効果を目的として、水中油型化粧料に粉体を配合するが、シリコーン油と粉体を配合しべたつきを抑える技術(例えば特許文献2)が知られている。
また、使用感の向上や化粧効果を目的として、水中油型化粧料に粉体を配合するが、シリコーン油と粉体を配合しべたつきを抑える技術(例えば特許文献2)が知られている。
しかしながら、前者の技術においては、低粘度領域における乳化性及び乳化安定性と使用感との両立に関して、いまだ満足のいくものではなく、また後者の技術においても、使用感には優れるものの、特に光や熱に対する長期的な保存安定性に問題があり、良好な流動性や粉体の分散性を確保することが困難であった。
このため、粉体を含有しても、長期的な保存安定性に優れ、さっぱりとした使用感に優れた、低粘度の水中油型化粧料を提供することが課題とされていた。
このため、粉体を含有しても、長期的な保存安定性に優れ、さっぱりとした使用感に優れた、低粘度の水中油型化粧料を提供することが課題とされていた。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を行った結果、特定の多価アルコール変性シリコーン化合物と、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、環状シリコーン、粉体及び水を配合すると、低粘度領域においても乳化安定性に優れ、粉体の分散性が良好で、かつ経時による粘度変化もなく長期にわたり良好な流動性を保ち、熱や光に対しても安定で、さらには、べたつきがなく、さっぱりとした使用感に優れた水中油型化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、次の成分(A)〜(E):
(A)下記一般式(1)で示される多価アルコール変性シリコーン
R1 aR2 bR3 cSiO(4−a−b−c)/2 (1)
〔但し、式中R1は炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基又はフッ素置換アルキル基、アミノ置換アルキル基、カルボキシ置換アルキル基及び下記一般式(2)
−CmH2m−O−(C2H4O)d(C3H6O)e−R4 (2)
で示される有機基から選択される同種または異種の有機基を示し(式中、R4は炭素数4〜30の炭化水素基、又はR5−(CO)−で示される有機基、R5は炭素数1〜30の炭化水素基を示し、mは0≦m≦15の整数、d、eはそれぞれ0≦d≦50、0≦e≦50の整数を示す。)、
R2は下記一般式(3)
−Q−O−X (3)
で示し(式中、Qはエーテル結合及びエステル結合の少なくとも一方を含有してもよい炭素数3〜20の二価の炭化水素基を示し、Xは水酸基を少なくとも2個有する多価アルコール置換炭化水素基を示す。)、
R3は下記一般式(4)
で表されるオルガノシロキサンを示し(式中、R1は上記と同様であり、nは1≦n≦5の整数、hは0≦h≦500の整数を示す。)、a、b、cはそれぞれ1.0≦a≦2.5、0.001≦b≦1.5、0.001≦c≦1.5を示す。〕
(B)アルキル変性カルボキシビニルポリマー
(C)環状シリコーン
(D)粉体
(E)水
を含有し、30℃における粘度が2000〜10000mPa・sであることを特徴とする水中油型化粧料を提供するものである。
さらに、ジエチレントリアミン五酢酸塩を含有することを特徴とする水中油型化粧料を提供するものである。
(A)下記一般式(1)で示される多価アルコール変性シリコーン
R1 aR2 bR3 cSiO(4−a−b−c)/2 (1)
〔但し、式中R1は炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基又はフッ素置換アルキル基、アミノ置換アルキル基、カルボキシ置換アルキル基及び下記一般式(2)
−CmH2m−O−(C2H4O)d(C3H6O)e−R4 (2)
で示される有機基から選択される同種または異種の有機基を示し(式中、R4は炭素数4〜30の炭化水素基、又はR5−(CO)−で示される有機基、R5は炭素数1〜30の炭化水素基を示し、mは0≦m≦15の整数、d、eはそれぞれ0≦d≦50、0≦e≦50の整数を示す。)、
R2は下記一般式(3)
−Q−O−X (3)
で示し(式中、Qはエーテル結合及びエステル結合の少なくとも一方を含有してもよい炭素数3〜20の二価の炭化水素基を示し、Xは水酸基を少なくとも2個有する多価アルコール置換炭化水素基を示す。)、
R3は下記一般式(4)
(B)アルキル変性カルボキシビニルポリマー
(C)環状シリコーン
(D)粉体
(E)水
を含有し、30℃における粘度が2000〜10000mPa・sであることを特徴とする水中油型化粧料を提供するものである。
さらに、ジエチレントリアミン五酢酸塩を含有することを特徴とする水中油型化粧料を提供するものである。
本発明の水中油型化粧料は、低粘度領域における乳化安定性と、粉体の分散性に優れ、かつ経時による粘度変化がなく長期にわたり良好な流動性を保ち、さらにはべたつきがなく肌なじみが良好で、さっぱりとした使用感に優れた品質を有するものである。
本発明で用いられる成分(A)の多価アルコール変性シリコーンは、下記の一般式(1)で示される。
R1 aR2 bR3 cSiO(4−a−b−c)/2 (1)
R1の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、エイコシル基等のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基などのアリール基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基、トリフロロプロピル基、ヘプタデカフロロデシル基などのフッ素置換アルキル基、3−アミノプロピル、3−〔(2−アミノエチル)アミノ〕プロピル基等のアミノ置換アルキル基、3−カルボキシプロピル基等のカルボキシ置換アルキル基等が挙げられる。
R1 aR2 bR3 cSiO(4−a−b−c)/2 (1)
R1の具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、エイコシル基等のアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基などのアリール基、ベンジル基、フェネチル基等のアラルキル基、トリフロロプロピル基、ヘプタデカフロロデシル基などのフッ素置換アルキル基、3−アミノプロピル、3−〔(2−アミノエチル)アミノ〕プロピル基等のアミノ置換アルキル基、3−カルボキシプロピル基等のカルボキシ置換アルキル基等が挙げられる。
R1の一部は、下記一般式(2)
−CmH2m−O−(C2H4O)d(C3H6O)e−R4 (2)
であらわされる有機基であってもよい。ここでR4は炭素数4〜30の炭化水素基、又はR5−(CO)−で示される有機基であって、R5は炭素数1〜30の炭化水素基である。mは0≦m≦15の整数、d、eはそれぞれ0≦d≦50、0≦e≦50の整数である。このR1の一部はアルコール残基又はアルケニル付加型残基であり、具体例としては、
m=0のとき、
−O−(C2H4O)d(C3H6O)e−R4
この場合、d=0、e=0であれば炭素数4〜30のアルコキシ基、例えばブトキシ基などの低級アルコキシ基からセチルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール等のオレイロキシ基、ステアロキシ基などの高級アルコキシ基が挙げられ、あるいは酢酸、乳酸、酪酸、オレイン酸、ステアリン酸、ベヘン酸等の脂肪酸残基が挙げられる。また、d>1、e>1であれば高級アルコールのアルキレンオキサイド付加物(末端は水酸基)のアルコール残基となる。
m≧1、e=0の場合は、特にdが3、5又は11が好ましく、この場合はアリルエーテル、ペンテニルエーテル、ウンデセニルエーテル残基であり、R4の置換基によって例えばアリルステアリルエーテル残基、ペンテニルベヘニルエーテル残基、ウンデセニルオレイルエーテル残基などが挙げられる。d若しくはeが0で無い場合は、ポリオキシアルキレンを介してアルコキシ基やエステル基が存在することとなる。ここでd、eが何であれ、m=0のときは耐加水分解性に劣る場合があり、dが15以上であると油臭が強い為、3〜5であることが望ましい。特に、R1全体の50%以上がメチル基であることが望ましく、100%ということもあり得る。
−CmH2m−O−(C2H4O)d(C3H6O)e−R4 (2)
であらわされる有機基であってもよい。ここでR4は炭素数4〜30の炭化水素基、又はR5−(CO)−で示される有機基であって、R5は炭素数1〜30の炭化水素基である。mは0≦m≦15の整数、d、eはそれぞれ0≦d≦50、0≦e≦50の整数である。このR1の一部はアルコール残基又はアルケニル付加型残基であり、具体例としては、
m=0のとき、
−O−(C2H4O)d(C3H6O)e−R4
この場合、d=0、e=0であれば炭素数4〜30のアルコキシ基、例えばブトキシ基などの低級アルコキシ基からセチルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール等のオレイロキシ基、ステアロキシ基などの高級アルコキシ基が挙げられ、あるいは酢酸、乳酸、酪酸、オレイン酸、ステアリン酸、ベヘン酸等の脂肪酸残基が挙げられる。また、d>1、e>1であれば高級アルコールのアルキレンオキサイド付加物(末端は水酸基)のアルコール残基となる。
m≧1、e=0の場合は、特にdが3、5又は11が好ましく、この場合はアリルエーテル、ペンテニルエーテル、ウンデセニルエーテル残基であり、R4の置換基によって例えばアリルステアリルエーテル残基、ペンテニルベヘニルエーテル残基、ウンデセニルオレイルエーテル残基などが挙げられる。d若しくはeが0で無い場合は、ポリオキシアルキレンを介してアルコキシ基やエステル基が存在することとなる。ここでd、eが何であれ、m=0のときは耐加水分解性に劣る場合があり、dが15以上であると油臭が強い為、3〜5であることが望ましい。特に、R1全体の50%以上がメチル基であることが望ましく、100%ということもあり得る。
R2は、下記一般式(3)
−Q−O−X (3)
で表され、ここでQはエーテル結合及びエステル結合を含有しても良い炭素数3〜20の二価炭化水素基を示しており、−(CH2)2−、−(CH2)3−、−CH2CH(CH3)CH2−、−(CH2)4−、−(CH2)6−、−(CH2)7−、−(CH2)8−、−(CH2)2−CH(CH2CH2CH3)−、−CH2−CH(CH2CH3)−、−(CH2)3−O−(CH2)2−、−(CH2)3−O−(CH2)2−O−(CH2)2−、−(CH2)3−O−CH2CH(CH3)−、−CH2−CH(CH3)−COO(CH2)2−等を例示することができる。Xは水酸基を少なくとも2個有する多価アルコール置換炭化水素基であって、好ましくはグリセリン及び糖誘導体から選択される炭化水素基である。
−Q−O−X (3)
で表され、ここでQはエーテル結合及びエステル結合を含有しても良い炭素数3〜20の二価炭化水素基を示しており、−(CH2)2−、−(CH2)3−、−CH2CH(CH3)CH2−、−(CH2)4−、−(CH2)6−、−(CH2)7−、−(CH2)8−、−(CH2)2−CH(CH2CH2CH3)−、−CH2−CH(CH2CH3)−、−(CH2)3−O−(CH2)2−、−(CH2)3−O−(CH2)2−O−(CH2)2−、−(CH2)3−O−CH2CH(CH3)−、−CH2−CH(CH3)−COO(CH2)2−等を例示することができる。Xは水酸基を少なくとも2個有する多価アルコール置換炭化水素基であって、好ましくはグリセリン及び糖誘導体から選択される炭化水素基である。
グリセリンとしては、下記一般式(5)〜(7)に示す化合物が挙げられる。
ここで、式(5)〜(7)中のQは、一般式(3)中のQと同様であり、l及びmは1〜20の整数である。また、上記化合物中の水酸基の一部がアルコキシ基あるいはエステル基で置換されていても良い。
単糖、オリゴ糖若しくは多糖から誘導される糖残基としては、例えばグルコシル基、マンノシル基、ガラクトシル基、リボシル基、アラビノシル基、キシロシル基、フルクトシル基等の単糖基、マルトシル、セロビオシル基、ラクトシル基、マルトトリオシル基等のオリゴ糖基、セルロース、でんぷんなどの多糖基が例示され、好ましい基としては、単糖基及びオリゴ糖基が挙げられる。
R3は、下記一般式(4)
本発明で用いる上記一般式(1)の多価アルコール変性シリコーンは、オルガノハイドロジェンポリシロキサンと、下記一般式(8)
−CmH(2m−1)−O−(C2H4O)d(C3H6O)e−R4 (8)
で表されるポリオキシアルキレン化合物、下記一般式(9)
−CmH(2m−1)−O−X (9)
で表される有機化合物、場合によってはさらにアルキレン化合物及び/又は下記一般式(10)で表されるシリコーン化合物とを、白金触媒又はロジウム触媒の存在下で付加反応させるとにより容易に合成することができる。
−CmH(2m−1)−O−(C2H4O)d(C3H6O)e−R4 (8)
で表されるポリオキシアルキレン化合物、下記一般式(9)
−CmH(2m−1)−O−X (9)
で表される有機化合物、場合によってはさらにアルキレン化合物及び/又は下記一般式(10)で表されるシリコーン化合物とを、白金触媒又はロジウム触媒の存在下で付加反応させるとにより容易に合成することができる。
ここで、オルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、直鎖状、環状のいずれでも良いが、付加反応を円滑に進める上からも、直鎖状であることが好ましい。
オルガノハイドロジェンポリシロキサンと、上記一般式(9)で表される多価アルコール化合物、上記一般式(10)で表されるシリコーン化合物、並びにアルキレン化合物及び/又は上記一般式(8)で表される化合物との合計の混合比率は、SiH基1モルに対する末端不飽和基のモル比で0.5〜2.0、好ましくは0.8〜1.2である。
また、上記付加反応は、白金触媒又はロジウム触媒の存在下で行うことが望ましく、具体的には塩化白金酸、アルコール変性塩化白金、塩化白金酸−ビニルシロキサン錯体の触媒が好ましい。特に,白金又はロジウム量で50ppm以下,好ましくは20ppm以下である。
本発明で用いられる成分(A)の多価アルコール変性シリコーンの合成は、必要に応じて有機溶媒中で行ってもよい。例えば、メタノール、エタノール、2−プロパノール、ブタノール等の脂肪族アルコール、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、n−ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族または脂環式炭化水素、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素等が挙げられるが、付加反応条件は特に限定されるものではないが、還流下で1〜10時間反応させることが好ましい。
前記一般式(1)において、aは1.0〜2.5、好ましくは1.2〜2.3である。aが1.0より小さいと油剤との相溶性に劣り、2.5より大きいと親水性に乏しくなる。bは0.001〜1.5、好ましくは0.05〜1.0である。bが0.001より小さいと親水性に乏しくなり、1.5より大きいと親水性が高くなりすぎる。cは0.001〜1.5、好ましくは0.05〜1.0である。cが0.001より小さいとシリコーン油との相溶性に劣り、1.5より大きくなると親水性に乏しくなる。
本発明で用いられる成分(A)の多価アルコール変性シリコーンの重量平均分子量は特に限定されるものではないが、2000〜10000が好ましく、さらに好ましくは4000〜8000である。
本発明の水中油型化粧料における成分(A)の多価アルコール変性シリコーンの配合量は、特に限定されないが、好ましくは0.001〜2質量%(以下、単に「%」と記す)であり、より好ましくは0.01〜1%である。この範囲であれば、乳化安定性、粉体の分散性、使用感に優れた水中油型化粧料が得られる。また、これらの多価アルコール変性シリコーンは必要に応じて一種又は二種以上用いることができる。
本発明で用いられる成分(B)のアルキル変性カルボキシビニルポリマーは、特に限定されないが、具体的にはアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体等が挙げられ、市販品としてはカーボポール1342、ペミュレンTR−1、ペミュレンTR−2(以上、Noveon,Inc.製)等の市販品を使用することができる。これらは必要に応じて一種又は二種以上用いることができる。
本発明の水中油型化粧料における成分(B)の配合量は、特に限定されるものではないが、好ましくは0.005〜0.5%であり、より好ましくは0.01〜0.2%である。この範囲であれば乳化安定性、使用感に優れた水中油型化粧料を得ることができる。
本発明で用いられる成分(C)の環状シリコーンは、具体的にはオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等が挙げられ、これらの一種又はニ種以上を用いることができる。これらの中でも、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンが、べたつきがない使用感の点でより好ましい。
本発明の水中油型化粧料における成分(C)の配合量は、特に限定されるものではないが、好ましくは0.1〜20%であり、より好ましくは1〜15%である。この範囲であれば、乳化安定性、使用感に優れた水中油型化粧料が得られる。
本発明で用いられる成分(D)の粉体は、通常化粧料に使用されるものであれば何でもよいが、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、酸化チタン、黒酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーティング雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、シリコーン樹脂パウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、N−アシルリジン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
また、本発明に用いられる成分(D)の粉体は、表面処理を施して用いても良い。表面処理に用いられる処理剤としては、シリコーン系化合物、フッ素系化合物、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面活性剤等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いて通常公知の方法により、表面処理を行う。
本発明の水中油型化粧料における成分(D)の配合量は、特に限定されないが、好ましくは1〜20%であり、より好ましくは5〜15%である。この範囲であれば、保存安定性、分散性、使用感に優れた水中油型化粧料が得られる。
本発明に用いられる成分(E)の水は、通常化粧料に含有することが可能な水であれば特に限定されず、例えば精製水、温泉水、深層水、又は植物等の水蒸気蒸留水等が挙げられる。
本発明の水中油型化粧料における成分(E)の配合量は、特に限定されないが、好ましくは30〜98%であり、より好ましくは40〜95%である。この範囲であれば、保存安定性、使用感に優れた水中油型化粧料が得られる。
本発明に用いられる成分(F)のジエチレントリアミン五酢酸塩は、金属イオン封鎖剤として用いられ、具体的にはジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム等が挙げられる。
本発明の水中油型化粧料における成分(F)の配合量は、好ましくは0.001〜0.15であり、より好ましくは0.01〜0.1%である。この範囲であれば、光、熱に対する保存安定性により優れた水中油型化粧料が得られる。
本発明の水中油型化粧料は、粘度が2000〜10000mPa・sである。粘度が2000mPa・s未満であると粉体の分散性が悪くなり、沈降等が生じる。粘度が10000mPa・sより高くなるとのびの悪さや使用時のべたつきが生じる。ここで、粘度は、B型粘度計、例えば、単一円筒型回転粘度計ビストロンVS−A1(芝浦システム社製)で測定できる。
さらに本発明の水中油型化粧料には、前記成分(A)〜(F)以外の各種成分、例えば、油剤、保湿剤、界面活性剤、粉体、色素、低級アルコール、紫外線吸収剤、防腐剤、抗菌剤、香料、酸化防止剤、pH調整剤、キレート剤、清涼剤、美肌用成分(美白剤、細胞賦活剤、抗炎症剤、血行促進剤、皮膚収斂剤、抗脂漏剤等)、ビタミン類、核酸、ホルモン、包接化合物等を本発明の効果を妨げない範囲で添加することができる。
本発明の水中油型化粧料は、乳液、クリーム、美容液、リップクリーム、ハンドクリーム、などのスキンケア化粧料、ファンデーション、メイクアップ下地、アイシャドウ、マスカラ、アイライナー、アイブロウ、口紅等のメイクアップ化粧料、ヘアクリーム、シャンプー、リンス、コンデショナー、整髪料等の毛髪用化粧料等に適用できる。また、その形状は、液状、乳液状等の形態を適宜選択することができる。本発明の化粧料は、通常の化粧料を製造する方法にて製造されるものであり、その製法は限定されない。
以下、本発明に関して合成例及びそれを応用した実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。なお、下記組成式においてMe3SiO基(又は、Me3Si基(Meはメチル基を示す))を「M」、Me2SiO基を「D」、HMeSiO基を「H」と表記し、M及びD中のいずれかの置換基によって変性した単位をMR及びDRと表記する。
(合成例1)多価アルコール変性シリコーン1
反応器に平均組成式M2H2で表されるメチルハイドロジェンポリシロキサン282gを仕込み、ペンタメチルビニルジシロキサン174gと塩化白金酸0.5質量%のトルエン溶液0.1gの混合物を滴下して室温下で攪拌して分岐ポリシロキサンを得た。別の反応器にジグリセリンモノアリルエーテルを210g及びイソプロピルアルコール(以下IPAと記載する)210g及び塩化白金酸0.5質量%のIPA溶液を0.1g仕込み、先に合成した分岐ポリシロキサンを溶媒還流下に滴下を行った。反応物を減圧下で加熱して溶媒を溜去することによって、平均組成式M2DR*1DR*2で表される多価アルコール変性シリコーン1を得た。
式中、R*1及びR*2は下記に示す。
反応器に平均組成式M2H2で表されるメチルハイドロジェンポリシロキサン282gを仕込み、ペンタメチルビニルジシロキサン174gと塩化白金酸0.5質量%のトルエン溶液0.1gの混合物を滴下して室温下で攪拌して分岐ポリシロキサンを得た。別の反応器にジグリセリンモノアリルエーテルを210g及びイソプロピルアルコール(以下IPAと記載する)210g及び塩化白金酸0.5質量%のIPA溶液を0.1g仕込み、先に合成した分岐ポリシロキサンを溶媒還流下に滴下を行った。反応物を減圧下で加熱して溶媒を溜去することによって、平均組成式M2DR*1DR*2で表される多価アルコール変性シリコーン1を得た。
式中、R*1及びR*2は下記に示す。
R*2=−C3H6OCH2CH(OH)CH2OCH2CH(OH)CH2OH (12)
(合成例2)多価アルコール変性シリコーン2
反応器に平均組成式H4で表されるメチルハイドロジェンポリシロキサン120gを仕込み、ペンタメチルビニルジシロキサン180gと塩化白金酸0.5質量%のトルエン溶液0.1gの混合物を滴下して室温下で攪拌して分岐ポリシロキサンを得た。別の反応器にグリセリンモノアリルエーテルを140g及びIPA210g及び塩化白金酸0.5質量%のIPA溶液を0.1g仕込み、先に合成した分岐ポリシロキサンを溶媒還流下に滴下を行った。反応物を減圧下で加熱して溶媒を溜去することによって、平均組成式DR*1 2DR*3 2で表される多価アルコール変性シリコーン2を得た。
式中、R*1は上記と同じ、R*3は下記に示す。
R*3=−C3H6OCH2CH(OH)CH2OH (13)
反応器に平均組成式H4で表されるメチルハイドロジェンポリシロキサン120gを仕込み、ペンタメチルビニルジシロキサン180gと塩化白金酸0.5質量%のトルエン溶液0.1gの混合物を滴下して室温下で攪拌して分岐ポリシロキサンを得た。別の反応器にグリセリンモノアリルエーテルを140g及びIPA210g及び塩化白金酸0.5質量%のIPA溶液を0.1g仕込み、先に合成した分岐ポリシロキサンを溶媒還流下に滴下を行った。反応物を減圧下で加熱して溶媒を溜去することによって、平均組成式DR*1 2DR*3 2で表される多価アルコール変性シリコーン2を得た。
式中、R*1は上記と同じ、R*3は下記に示す。
R*3=−C3H6OCH2CH(OH)CH2OH (13)
(合成例3)多価アルコール変性シリコーン3
反応器に平均組成式M2H8で表されるメチルハイドロジェンポリシロキサン320gを仕込み、ペンタメチルビニルジシロキサン260gと塩化白金酸0.5質量%のトルエン溶液0.1gの混合物を滴下して室温下で攪拌して分岐ポリシロキサンを得た。別の反応器にトリグリセリンモノアリルエーテルを750g及びIPA750g及び塩化白金酸0.5質量%のIPA溶液を0.3g仕込み、先に合成した分岐ポリシロキサンを溶媒還流下に滴下を行った。反応物を減圧下で加熱して溶媒を溜去することによって、平均組成式M2DR*1 3DR*4 5で表される多価アルコール変性シリコーン3を得た。
式中、R*1は上記と同じ、R*4は下記に示す。
R*4=−C3H6OCH(CH2OCH2CH(OH)CH2OH)2 (14)
反応器に平均組成式M2H8で表されるメチルハイドロジェンポリシロキサン320gを仕込み、ペンタメチルビニルジシロキサン260gと塩化白金酸0.5質量%のトルエン溶液0.1gの混合物を滴下して室温下で攪拌して分岐ポリシロキサンを得た。別の反応器にトリグリセリンモノアリルエーテルを750g及びIPA750g及び塩化白金酸0.5質量%のIPA溶液を0.3g仕込み、先に合成した分岐ポリシロキサンを溶媒還流下に滴下を行った。反応物を減圧下で加熱して溶媒を溜去することによって、平均組成式M2DR*1 3DR*4 5で表される多価アルコール変性シリコーン3を得た。
式中、R*1は上記と同じ、R*4は下記に示す。
R*4=−C3H6OCH(CH2OCH2CH(OH)CH2OH)2 (14)
(合成例4)多価アルコール変性シリコーン4
反応器に平均組成式M2H8で表されるメチルハイドロジェンポリシロキサン214gを仕込み、下記平均組成式(15)に示すオルガノポリシロキサン714gと塩化白金酸0.5質量%のトルエン溶液0.2gの混合物を滴下して室温下で攪拌して分岐ポリシロキサンを得た。
反応器に平均組成式M2H8で表されるメチルハイドロジェンポリシロキサン214gを仕込み、下記平均組成式(15)に示すオルガノポリシロキサン714gと塩化白金酸0.5質量%のトルエン溶液0.2gの混合物を滴下して室温下で攪拌して分岐ポリシロキサンを得た。
別の反応器にトリグリセリンモノアリルエーテルを500g及びIPA500g及び塩化白金酸0.5質量%のIPA溶液を0.3g仕込み、先に合成した分岐ポリシロキサンを溶媒還流下に滴下を行った。反応物を減圧下で加熱して溶媒を溜去することによって、平均組成式M2DR*5 3DR*6 5で表される多価アルコール変性シリコーン4を得た。
式中、R*5及びR*6は下記に示す。
式中、R*5及びR*6は下記に示す。
R*6=−C3H6O(CH2CH(OH)CH2O)3H (17)
(合成例5)多価アルコール変性シリコーン5
反応器に平均組成式M2D42H5で表されるメチルハイドロジェンポリシロキサン120gを仕込み、下記平均組成式(18)に示すオルガノポリシロキサン95gと塩化白金酸0.5質量%のトルエン溶液0.2gの混合物を滴下して室温下で攪拌して分岐ポリシロキサンを得た。
反応器に平均組成式M2D42H5で表されるメチルハイドロジェンポリシロキサン120gを仕込み、下記平均組成式(18)に示すオルガノポリシロキサン95gと塩化白金酸0.5質量%のトルエン溶液0.2gの混合物を滴下して室温下で攪拌して分岐ポリシロキサンを得た。
別の反応器にトリグリセリンモノアリルエーテル28g及びIPA200gと塩化白金酸0.5質量%のIPA溶液を0.3g仕込み、先に合成した分岐ポリシロキサンを溶媒還流下に滴下を行った。反応物を減圧下で加熱して溶媒を溜去することによって、平均組成式M2D42DR*7 3DR*6 2で表される多価アルコール変性シリコーン5を得た。
式中、R*6は上記と同じ、R*7は下記に示す。
式中、R*6は上記と同じ、R*7は下記に示す。
(合成例6)多価アルコール変性シリコーン6
反応器に平均組成式M2DR*8 10D40H4(ここでR*8=−C12H25を示す)で表されるラウリル基含有メチルハイドロジェンポリシロキサン120gを仕込み、上記平均組成式(18)に示すオルガノポリシロキサン22gと塩化白金酸0.5質量%のトルエン溶液0.2gの混合物を滴下して室温下で攪拌して分岐ポリシロキサンを得た。
別の反応器にトリグリセリンモノアリルエーテル15g及びIPA200gと塩化白金酸0.5質量%のIPA溶液を0.3g仕込み、先に合成した分岐ポリシロキサンを溶媒還流下に滴下を行った。反応物を減圧下で加熱して溶媒を溜去することによって、平均組成式M2DR*8 10D40DR*7 2DR*6 2で表される多価アルコール変性シリコーン6を得た。
式中、R*6、R*7及びR*8は上記と同じである。
反応器に平均組成式M2DR*8 10D40H4(ここでR*8=−C12H25を示す)で表されるラウリル基含有メチルハイドロジェンポリシロキサン120gを仕込み、上記平均組成式(18)に示すオルガノポリシロキサン22gと塩化白金酸0.5質量%のトルエン溶液0.2gの混合物を滴下して室温下で攪拌して分岐ポリシロキサンを得た。
別の反応器にトリグリセリンモノアリルエーテル15g及びIPA200gと塩化白金酸0.5質量%のIPA溶液を0.3g仕込み、先に合成した分岐ポリシロキサンを溶媒還流下に滴下を行った。反応物を減圧下で加熱して溶媒を溜去することによって、平均組成式M2DR*8 10D40DR*7 2DR*6 2で表される多価アルコール変性シリコーン6を得た。
式中、R*6、R*7及びR*8は上記と同じである。
(合成例7)多価アルコール変性シリコーン7
反応器に平均組成式M2D40H8表されるメチルハイドロジェンポリシロキサン110gを仕込み、前記平均組成式(15)のオルガノポリシロキサン60gと塩化白金酸0.5質量%のトルエン溶液0.2gの混合物を滴下して80℃にて3時間反応させた。ついで、オレイルポリオキシプロピレン(3)アリルエーテル(RG−1252;日本乳化剤社製)48gを添加して3時間観閲還流することによって反応させた。更に、トリグリセリンモノアリルエーテル30gを加えて80℃にて3時間反応させた。反応物を減圧下で加熱して溶媒を溜去することによって、平均組成式M2D40DR*5 2DR*4 3DR*9 3で表される多価アルコール変性シリコーン7を得た。
式中、R*4、R*5は上記と同じ、R*9は下記に示す。
R*9=−C3H6O(C3H6O)3C18H35 (20)
反応器に平均組成式M2D40H8表されるメチルハイドロジェンポリシロキサン110gを仕込み、前記平均組成式(15)のオルガノポリシロキサン60gと塩化白金酸0.5質量%のトルエン溶液0.2gの混合物を滴下して80℃にて3時間反応させた。ついで、オレイルポリオキシプロピレン(3)アリルエーテル(RG−1252;日本乳化剤社製)48gを添加して3時間観閲還流することによって反応させた。更に、トリグリセリンモノアリルエーテル30gを加えて80℃にて3時間反応させた。反応物を減圧下で加熱して溶媒を溜去することによって、平均組成式M2D40DR*5 2DR*4 3DR*9 3で表される多価アルコール変性シリコーン7を得た。
式中、R*4、R*5は上記と同じ、R*9は下記に示す。
R*9=−C3H6O(C3H6O)3C18H35 (20)
本発明品1〜6及び比較品1〜4:化粧下地
表1に示す組成の化粧下地を下記の製造方法にて製造し、乳化安定性、粉体の分散性、使用感(さっぱり感)、流動性について下記の方法より評価を行った。その結果も併せて表1に示す。
表1に示す組成の化粧下地を下記の製造方法にて製造し、乳化安定性、粉体の分散性、使用感(さっぱり感)、流動性について下記の方法より評価を行った。その結果も併せて表1に示す。
*1:KF−96A−6cs(信越化学工業社製)
*2:KF−995(信越化学工業社製)
*3:カーボポール1342(Noveon,Inc.製)
*4:カーボポール940(Noveon,Inc.製)
*2:KF−995(信越化学工業社製)
*3:カーボポール1342(Noveon,Inc.製)
*4:カーボポール940(Noveon,Inc.製)
(製造方法)
A:成分1〜11を加熱溶解する。
B:成分15〜23を加熱溶解した後、Aを加えて乳化する。
C:Bに成分12〜14を加えて水中油型化粧下地を得る。
A:成分1〜11を加熱溶解する。
B:成分15〜23を加熱溶解した後、Aを加えて乳化する。
C:Bに成分12〜14を加えて水中油型化粧下地を得る。
(評価方法1)
本発明品1〜6及び比較品1〜3を40℃の恒温槽に2ヶ月放置した後、その状況を目視にて観察した。判定は以下の基準にて行った。
◎:乳化および粉体分散状態が非常に良好である。
○:乳化および粉体分散状態が良好である。
△:乳化および粉体分散状態が不良である。
×:乳化および粉体分散状態が非常に不良である。
本発明品1〜6及び比較品1〜3を40℃の恒温槽に2ヶ月放置した後、その状況を目視にて観察した。判定は以下の基準にて行った。
◎:乳化および粉体分散状態が非常に良好である。
○:乳化および粉体分散状態が良好である。
△:乳化および粉体分散状態が不良である。
×:乳化および粉体分散状態が非常に不良である。
(評価方法2:使用感)
女性20名の専門パネルにより使用テストを行い、下記の基準で評価を行い、試料ごとの平均点から下記の判定基準に従い判定した。
[評価基準]
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:やや不良
1点:不良
[判定基準]
◎:平均点4.5以上
○:平均点3.5以上4.5未満
△:平均点2.5以上3.5未満
×:平均点2.5未満
女性20名の専門パネルにより使用テストを行い、下記の基準で評価を行い、試料ごとの平均点から下記の判定基準に従い判定した。
[評価基準]
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:やや不良
1点:不良
[判定基準]
◎:平均点4.5以上
○:平均点3.5以上4.5未満
△:平均点2.5以上3.5未満
×:平均点2.5未満
(評価方法3:流動性)
本発明品1〜6及び比較品1〜3を50℃の恒温槽に1ヶ月放置した後、室温に戻した容器を傾け、その状況を標準品(室温にて保存)と目視にて比較した。判定は以下の基準にて行った。
◎:標準品の流動性と差がない(粘度変化がない)。
○:標準品の流動性とほとんど差がない。
△:標準品の流動性とわずかに差がある。
×:標準品の流動性と明らかに差がある。
本発明品1〜6及び比較品1〜3を50℃の恒温槽に1ヶ月放置した後、室温に戻した容器を傾け、その状況を標準品(室温にて保存)と目視にて比較した。判定は以下の基準にて行った。
◎:標準品の流動性と差がない(粘度変化がない)。
○:標準品の流動性とほとんど差がない。
△:標準品の流動性とわずかに差がある。
×:標準品の流動性と明らかに差がある。
表1の結果から明らかなように、本発明品1〜6の化粧下地は、乳化安定性、粉体の分散性、使用感(さっぱり感)、流動性の全ての項目について優れた水中油型化粧料であった。一方、多価アルコール変性シリコーンを含有しない比較品1は乳化安定性に劣っており、粘度に変化が見られた。また、アルキル変性カルボキシビニルポリマーに替えて他の増粘剤を配合した比較品2は、乳化安定性と粉体の分散性と流動性に劣っていた。さらに環状シリコーンに替えて他の油剤を配合した比較品3は、使用感に劣っていた。
アイライナー
(成分) (%)
1.ミツロウ 5.0
2.セタノ−ル 0.5
3.ステアリン酸 1.0
4.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
5.モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.1
6.ジメチルポリシロキサン*5 1.0
7.デカメチルシクロペンタシロキサン*2 3.0
8.多価アルコール変性シリコーン(合成例6) 1.0
9.大豆リン脂質 0.1
10.黒酸化鉄 10.0
11.酸化チタン 0.1
12.グンジョウ 1.0
13.アルキル変性カルボキシビニルポリマー*3 0.1
14.トリエタノールアミン 1.0
15.ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム 0.05
16.1,3−ブチレングリコール 6.5
17.酢酸ビニルポリマーエマルション 10.0
18.防腐剤 適量
19.精製水 残量
*5:KF−96A−50cs(信越化学工業社製)
(成分) (%)
1.ミツロウ 5.0
2.セタノ−ル 0.5
3.ステアリン酸 1.0
4.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
5.モノオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 0.1
6.ジメチルポリシロキサン*5 1.0
7.デカメチルシクロペンタシロキサン*2 3.0
8.多価アルコール変性シリコーン(合成例6) 1.0
9.大豆リン脂質 0.1
10.黒酸化鉄 10.0
11.酸化チタン 0.1
12.グンジョウ 1.0
13.アルキル変性カルボキシビニルポリマー*3 0.1
14.トリエタノールアミン 1.0
15.ジエチレントリアミン五酢酸五ナトリウム 0.05
16.1,3−ブチレングリコール 6.5
17.酢酸ビニルポリマーエマルション 10.0
18.防腐剤 適量
19.精製水 残量
*5:KF−96A−50cs(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:成分1〜9を加熱溶解し、成分10〜12を加え均一に混合する。
B:成分13〜19を均一混合した後、Aに加えて乳化し、容器に充填してアイライナーを得た。
実施例2のアイライナーは、使用感、及び乳化安定性、粉体の分散性に非常に優れた水中油型化粧料であった。
A:成分1〜9を加熱溶解し、成分10〜12を加え均一に混合する。
B:成分13〜19を均一混合した後、Aに加えて乳化し、容器に充填してアイライナーを得た。
実施例2のアイライナーは、使用感、及び乳化安定性、粉体の分散性に非常に優れた水中油型化粧料であった。
Claims (3)
- 次の成分(A)〜(E):
(A)下記一般式(1)で示される多価アルコール変性シリコーン
R1 aR2 bR3 cSiO(4−a−b−c)/2 (1)
〔但し、式中R1は炭素数1〜30のアルキル基、アリール基、アラルキル基又はフッ素置換アルキル基、アミノ置換アルキル基、カルボキシ置換アルキル基及び下記一般式(2)
−CmH2m−O−(C2H4O)d(C3H6O)e−R4 (2)
で示される有機基から選択される同種または異種の有機基を示し(式中、R4は炭素数4〜30の炭化水素基、又はR5−(CO)−で示される有機基、R5は炭素数1〜30の炭化水素基を示し、mは0≦m≦15の整数、d、eはそれぞれ0≦d≦50、0≦e≦50の整数を示す。)、
R2は下記一般式(3)
−Q−O−X (3)
で示し(式中、Qはエーテル結合及びエステル結合の少なくとも一方を含有してもよい炭素数3〜20の二価の炭化水素基を示し、Xは水酸基を少なくとも2個有する多価アルコール置換炭化水素基を示す。)、
R3は下記一般式(4)
(B)アルキル変性カルボキシビニルポリマー
(C)環状シリコーン
(D)粉体
(E)水
を含有し、30℃における粘度が2000〜10000mPa・sであることを特徴とする水中油型化粧料。 - 前記成分(A)の配合量が0.001〜2質量%、(B)の配合量が0.005〜0.5質量%、(C)の配合量が0.1〜20質量%、(D)の配合量が1〜20質量%、(E)の配合量が30〜98質量%であることを特徴とする請求項1記載の水中油型化粧料。
- さらに、成分(F)としてジエチレントリアミン五酢酸塩を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の水中油型化粧料。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004043713A JP2005232088A (ja) | 2004-02-19 | 2004-02-19 | 水中油型化粧料 |
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-
2004
- 2004-02-19 JP JP2004043713A patent/JP2005232088A/ja active Pending
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CN109476847A (zh) * | 2016-07-14 | 2019-03-15 | 信越化学工业株式会社 | 新型有机硅化合物及包含该有机硅化合物的化妆品 |
KR20190028702A (ko) * | 2016-07-14 | 2019-03-19 | 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 | 신규 실리콘 화합물 및 이것을 포함하는 화장료 |
US10787544B2 (en) | 2016-07-14 | 2020-09-29 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Silicone compound and cosmetic containing the same |
KR102198336B1 (ko) | 2016-07-14 | 2021-01-05 | 신에쓰 가가꾸 고교 가부시끼가이샤 | 신규 실리콘 화합물 및 이것을 포함하는 화장료 |
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