JP2005232027A - 組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】大豆油、ナタネ油等の植物油は多量に消費されているが、これらを製造する際に多量の脱臭時留出物が副生する。この留出物中には数パーセントから数十パーセントのトコフェロール及び、フィトステロール類が含まれており、これらの原料として用いられているが、トコフェロールあるいはフィトステロール含量の低い留出物は用途が無く燃料として用いられている。この用途の無かった植物油脱臭時の留出物を、化粧品、医薬部外品に有効な原料として提供する事にある。
【解決手段】植物油脱臭時留出物に触媒を添加し、遊離の脂肪酸とアルコールをエステル化反応を行った後、精製して得られる組成物を有効成分とする組成物。
【解決手段】植物油脱臭時留出物に触媒を添加し、遊離の脂肪酸とアルコールをエステル化反応を行った後、精製して得られる組成物を有効成分とする組成物。
Description
本発明は化粧品または医薬部外品に関するものである。
本発明は、植物油脱臭時に留出するトコフェロール、ステロール、ステロールエステル及び油脂類の混合物を触媒存在下で遊離アルコールと脂肪酸をエステル化反応した後、精製して得られる組成物を化粧品又は医薬部外品に用いる発明。当該エステルは顔、体の皮膚、唇、つめまたはケラチン繊維(髪、まつげ、まゆげ)をケア、トリートメント、またはメークアップするための化粧料又は医薬部外品への使用である。
特開昭02−205005号公報
油脂類は精製行程中で高温、高真空下で脱臭処理が行われるが、脱臭時に数%の成分が留出する。この成分はトリグリセリド、ジグリセリド、モノグリセリド、トコフェロール類、ステロール類の混合物で、特にトコフェロールの原料として利用されている。しかし、トコフェロール含量の低い一部の留出物は利用される事無く、そのまま廃棄処分されている。しかし、これらは産業上貴重な資源であり、有効的に利用される事が望まれていた。
遊離のステロール類、トコフェロール類及び遊離脂肪酸を含む留出物に酸又はアルカリ触媒を加え、これを加熱処理する事によりエステル化反応したのち、精製した組成物はステロールエステルを多量に含み、化粧品、医薬部外品の成分として用いた場合、非常に優れた油性成分で、これらの植物性留出物を有効的に利用できる事が分かった。これらの留出物はエステル化した後、精製した物をそのまま配合することができるが、水素添加を行い酸化安定性を良くしたり、本発明者等が提案したカラムクロマトグラフ的手法(特開昭 02−205005)で精製した物は特に優れた本発明に適した方法である。この方法によれば無色、無臭で経時安定性に優れたものが得られる。
利用できる植物油脱臭時の留出物としては菜種油、大豆油、米油、ゴマ油、アーモンド油、アボカド油、亜麻仁油、オリブ油、カカオ脂、カシューナッツ油、サフラワー油、シア脂、ヒマワリ油、シソ油、茶油、ツバキ油、月見草油、コーン油、パーム油、ブドウ種子油、ブラジルナッツ油、マカデミアナッツ油、ブラジルナッツ油、綿実油、落花生油で、これらの1種又は2種以上の留出物を混合しても良い。又、牛脂、魚油等の動物性油脂類を用いる事も出来るが、臭が強く好ましくない。
利用できる植物油脱臭時の留出物としては菜種油、大豆油、米油、ゴマ油、アーモンド油、アボカド油、亜麻仁油、オリブ油、カカオ脂、カシューナッツ油、サフラワー油、シア脂、ヒマワリ油、シソ油、茶油、ツバキ油、月見草油、コーン油、パーム油、ブドウ種子油、ブラジルナッツ油、マカデミアナッツ油、ブラジルナッツ油、綿実油、落花生油で、これらの1種又は2種以上の留出物を混合しても良い。又、牛脂、魚油等の動物性油脂類を用いる事も出来るが、臭が強く好ましくない。
植物油留出物は色、臭いが改善され、しっとり感がありながら、べたつき感の少ない優れた使用感を示し、トイレタリーや化粧品、医薬部外品用の添加剤として極めて有用なものである。
化粧料または医薬及び医薬部外品
次に実施例を挙げて、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
菜種油の留出物(酸価77.2、トコフェロール8.2%、トコフェロール類11.9%、)2kgにエステル化触媒としてパラトルエンスルホン酸1gを添加し、160℃、減圧下で8時間反応し、酸価55.9の反応物を得た。この反応物中の未反応脂肪酸を分子蒸留で取り除き、酸価1.1の処理物を得た。この処理物をさらに精製し、精製された組成物(酸価0.2)を850g得た。
実施例1の組成物300gを水添処理し、融点が42℃の水素添加処理物を得た(酸価0.1)。
実施例2の組成物100gを、活性アルミナ50gを充填したカラムで処理し、淡黄色のペースト精製物を76g得た(酸価0.05)。
試験例1:クリーム
実施例1〜3で得られた組成物を使用して表−1の処方でクリームを調整して使用感の試験を行った。10人のパネラーによる使用感を表−2にまとめた。実施例1〜3の組成物を配合したクリームはしっとりしていて、べたつきがなく、使用感もすぐれていた。これらの結果から、植物油脱臭時留出物をエステル化した後、精製した組成物は使用感の優れた化粧料原料であることがわかる。
実施例1〜3で得られた組成物を使用して表−1の処方でクリームを調整して使用感の試験を行った。10人のパネラーによる使用感を表−2にまとめた。実施例1〜3の組成物を配合したクリームはしっとりしていて、べたつきがなく、使用感もすぐれていた。これらの結果から、植物油脱臭時留出物をエステル化した後、精製した組成物は使用感の優れた化粧料原料であることがわかる。
しっとり感 評価点 評価
5 非常にしっとりしている
4 しっとりしている
3 普通
2 しっとりしていない
1 またくしっとりしていない
べたつき感 5 べたつきが全くない
4 べたつきがほとんどない
3 普通
2 べたつきがある
1 ひどくべたつく
しっとり感、べたつき感とも10人のパネラーの評価点の平均をとった。
試験例2:口紅処方
実施例1〜3で得られた組成物を使用して表−3の処方で口紅を調整して使用感の試験を行った。10人のパネラーによる使用感を表−4にまとめた。実施例1〜3の組成物を配合した口紅は光沢性及び、のびがよく使用感もすぐれていた。これらの結果から、植物油脱臭時留出物を精製した組成物は優れた化粧料原料である事がわかる。
実施例1〜3で得られた組成物を使用して表−3の処方で口紅を調整して使用感の試験を行った。10人のパネラーによる使用感を表−4にまとめた。実施例1〜3の組成物を配合した口紅は光沢性及び、のびがよく使用感もすぐれていた。これらの結果から、植物油脱臭時留出物を精製した組成物は優れた化粧料原料である事がわかる。
本発明は、優れた感触を呈する植物油脂脱臭留出物のエステル化物を含有する化粧料、医薬部外品組成物に関する。本発明は顔、皮膚、くちびる、つめ、または毛髪のケアー、トリートメント又は、メイクアップするための組成物への使用である。
Claims (3)
- 植物油脱臭時留出物に触媒を加え、エステル化反応を行った後、精製して得られる組成物を0.1〜50%含有してなる化粧品又は医薬部外品。
- 請求項1で得られる組成物に残存する遊離脂肪酸及びアルコール類を分子蒸留又は液々抽出法で除去して得られる組成物を0.1〜50%含有してなる化粧品又は医薬部外品。
- 請求項2で得られる組成物を水素添加処理して得られる組成物を0.1〜50%含有してなる化粧品又は医薬部外品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004039603A JP2005232027A (ja) | 2004-02-17 | 2004-02-17 | 組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004039603A JP2005232027A (ja) | 2004-02-17 | 2004-02-17 | 組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005232027A true JP2005232027A (ja) | 2005-09-02 |
Family
ID=35015350
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004039603A Pending JP2005232027A (ja) | 2004-02-17 | 2004-02-17 | 組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005232027A (ja) |
-
2004
- 2004-02-17 JP JP2004039603A patent/JP2005232027A/ja active Pending
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