JP2005230900A - 調質圧延方法及び調質圧延機 - Google Patents

調質圧延方法及び調質圧延機 Download PDF

Info

Publication number
JP2005230900A
JP2005230900A JP2004046387A JP2004046387A JP2005230900A JP 2005230900 A JP2005230900 A JP 2005230900A JP 2004046387 A JP2004046387 A JP 2004046387A JP 2004046387 A JP2004046387 A JP 2004046387A JP 2005230900 A JP2005230900 A JP 2005230900A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
temper rolling
work roll
hardness
steel strip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004046387A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4315015B2 (ja
Inventor
Yosuke Amanuma
陽介 天沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2004046387A priority Critical patent/JP4315015B2/ja
Publication of JP2005230900A publication Critical patent/JP2005230900A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4315015B2 publication Critical patent/JP4315015B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Metal Rolling (AREA)
  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Abstract

【課題】ワークロール表面の「凹み疵」及び「異物付着」の両方の発生を防止することで、鋼帯表面へのロールマークの発生を抑制し、表面性状に優れた鋼帯の製造が可能となる調質圧延方法及び調質圧延機を提供する。
【解決手段】
ワークロールのショア硬度A(Hs)及びバックアップロールのショア硬度B(Hs)を下式(1),(2),(3)の範囲としたワークロール及びバックアップロールを用いて鋼帯の調質圧延を行う。
A≧90 (1)
B>75 (2)
A−20<B≦A−10 (3)
【選択図】図1

Description

本発明は、鋼帯の調質圧延方法、特に鋼帯の表面性状に優れた調質圧延方法及び調質圧延機に関する。
冷間圧延された鋼帯は、焼鈍された後、適度な粗度の付与、降伏点伸びの消去及び形状矯正のために、調質圧延が施される。
調質圧延を行う圧延機で用いられるワークロールとバックアップロールの硬度としては、ワークロールがショア硬度で90〜95Hs、バックアップロールがショア硬度で70〜75Hsの範囲で一般的に運用されている。
バックアップロールの硬度をワークロールの硬度より低くしているのは、ワークロールやバックアップロールに付着した異物がワークロールとバックアップロールの間に噛み込まれる際、バックアップロール側に「凹み疵」を発生させることにより、ワークロール表面の「凹み疵」の発生を防止するためである。ワークロール表面に「凹み疵」が発生すると、調質圧延を行う際に鋼帯表面に転写されロールマークと呼ばれる表面欠陥の原因となる。
ここで、前記ワークロールとバックアップロールとの硬度は、その硬度差が大きいほどバックアップロールが異物噛み込みのダメージを吸収するため、ワークロールへの「凹み疵」発生防止の効果が高いとされていた。なお、特開平8−192204号公報(特許文献1)には、このような理由により、ワークロールとバックアップロールとの硬度差をショア硬度で20〜35Hsとする旨の記載がある。
一方、ワークロール表面には、上述の「凹み疵」以外にも、ワークロール表面に異物が付着することにより発生する「異物付着」がある。このワークロール表面に発生する「異物付着」によっても、それが調質圧延を行う際に鋼帯表面に転写されロールマーク発生の原因となる。
特開平8−192204号公報
調質圧延、特に乾式調質圧延の場合、ワークロールとバックアップロールとが直接接触する。そのため、バックアップロールの硬度が低く、さらに、ワークロールとバックアップロールとの硬度差が大きい場合、バックアップロールに磨耗が起こり、その磨耗粉が圧延荷重を伴ったロールの転動によりワークロールとバックアップロールとの間に挟み込まれ箔状の異物を形成し、この箔状の異物がワークロールの表面に付着して「異物付着」が発生する。なお、前記バックアップロールの磨耗は、ワークロール表面がダル仕上げされている場合に特に顕著に発生する。
このように、上記特許文献1に記載されているように、ワークロールとバックアップロールとの硬度差をショア硬度で20〜35Hsとするだけでは、ワークロール表面の「凹み疵」の発生防止には効果があるものの、ワークロール表面の「異物付着」の発生を防止することができない。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、ワークロール表面の「凹み疵」及び「異物付着」の両方の発生を防止することで、鋼帯表面へのロールマークの発生を抑制し、表面性状に優れた鋼帯の製造が可能となる調質圧延方法及び調質圧延機を提供することを目的とする。
本発明者等は上記課題を解決するために鋭意検討を行った。
図1に、ワークロールとバックアップロールの表面硬度をそれぞれ変化させて調質圧延を行った場合の、調質圧延後の鋼帯表面における欠陥発生の有無を調べた結果を示す。なお、乾式調質圧延とし、ワークロールにはダルロールを用いた。図1中、丸印は表面欠陥の発生がなく良好な場合、三角印はワークロールへの異物付着が原因で欠陥が発生した場合、四角印はワークロールの凹み疵が原因で欠陥が発生した場合を示す。図1に示すように、ワークロールとバックアップロールのそれぞれの硬度、及び、ワークロールとバックアップロールとの硬度差を最適に設計することで、ワークロール表面の「凹み疵」及び「異物付着」の両方の発生を防止することが出来ることを見い出した。つまり、前記「凹み疵」を防止するためには、ワークロールとバックアップロールとの硬度差をある値以上とすることが必要であり、さらに、前記「異物付着」を防止するためには、磨耗防止の観点からバックアップロールの硬度をある一定以上の値としつつ、且つ、ワークロールとバックアップロールとの硬度差を一定値以内とすることが必要となる。
以上のような知見に基づき上記課題は次の発明により解決される。
[1]ワークロール及びバックアップロールを備えた調質圧延機による鋼帯の調質圧延方法であって、
ワークロールのショア硬度A(Hs)及びバックアップロールのショア硬度B(Hs)を下式(1),(2),(3)の範囲としたワークロール及びバックアップロールを用いて鋼帯の調質圧延を行うことを特徴とする鋼帯の調質圧延方法。
A≧90 (1)
B>75 (2)
A−20<B≦A−10 (3)
[2]ワークロールのショア硬度A(Hs)及びバックアップロールのショア硬度B(Hs)を下式(1),(2),(3)の範囲としたワークロール及びバックアップロールを備えたことを特徴とする鋼帯の調質圧延機。
A≧90 (1)
B>75 (2)
A−20<B≦A−10 (3)
本発明によれば、ワークロール表面の「凹み疵」及び「異物付着」の両方の発生を防止することで、鋼帯表面へのロールマークの発生を抑制し、表面性状に優れた鋼帯の製造が可能となる調質圧延方法及び調質圧延機が提供される。
以下、本発明を実施するための最良の形態の一例を説明する。
図2に、乾式調質圧延ラインにおける、ワークロール及びバックアップロールを備えた調質圧延機の構成の一例を示す。図2において、本発明は、ワークロール1のショア硬度A(Hs)及びバックアップロール2のショア硬度B(Hs)を下式(1),(2),(3)の範囲としたワークロール及びバックアップロールを用いて鋼帯の調質圧延を行うものである。
A≧90 (1)
B>75 (2)
A−20<B≦A−10 (3)
ここで、前記ワークロール1及びバックアップロール2の硬度は、それぞれのロール表面の硬度をいう。
ワークロール1のショア硬度A(Hs)を上式(1)の範囲、つまり、90(Hs)以上とするのは、ワークロール1のショア硬度が90Hs未満では、ワークロールの磨耗によりロール表面粗度が著しく低下し、ロール寿命が極端に低下するためである。また、バックアップロール2のショア硬度Bを上式(2)及び(3)の範囲、つまり、バックアップロール2のショア硬度を75Hsより大きくし、且つ、ワークロール1の硬度に対して、10以上20未満の硬度差を持たせることにより、ワークロール1とバックアップロール2との間に異物が噛み込んだ場合においても、バックアップロール2が異物噛み込みのダメージを吸収し、ワークロール1表面への「凹み疵」の発生を防止し、さらに、バックアップロール2の磨耗による磨耗粉の発生が抑制され、ワークロール1表面の「異物付着」の発生を防止する。なお、バックアップロール2のショア硬度B(Hs)を75(Hs)より大きくするのは、バックアップロール2のショア硬度が75Hs以下では、バックアップロール2の磨耗による磨耗粉の発生を抑えることが難しく、ワークロール1表面への「異物付着」が発生するからである。
ここで、前記ワークロール1のショア硬度Aは、通常はロール製造上の制約等により105以下の硬度で運用される場合が多い。
また、上記図2においては、1スタンドの調質圧延機の場合について記載しているが、本発明は、2スタンド以上を備える調質圧延機においても同様に適用できる。
以上本発明にかかる実施形態の一例について説明したが、本発明は、特にワークロール表面がダル仕上げされた乾式の調質圧延方法及び乾式の調質圧延機に好適に用いられる。
本発明にかかる実施例として、2スタンドを備えた乾式調質圧延ラインにおいて、ワークロール及びバックアップロールのそれぞれの硬度を下記本発明例に示す値として調質圧延を行い、「凹み疵」または「異物付着」により発生したロールマークによる歩留りロスの発生率を調べた。また、従来技術にかかる比較例として、ワークロール及びバックアップロールのそれぞれの硬度を下記比較例に示す値として調質圧延を行い、同様に歩留りロスの発生率を調べた。
・本発明例
[#1スタンド、ワークロール]
表面硬度:92〜97Hs
ロール材質:鍛鋼
表面粗さ:0.8〜1.4μmRa(ダル仕上げ)
[#2スタンド、ワークロール]
表面硬度:95〜100Hs
ロール材質:鍛鋼
表面粗さ:0.8〜1.4μmRa(ダル仕上げ)
[#1スタンド、バックアップロール]
表面硬度:80Hs
ロール材質:Niグレン鋳鉄
[#2スタンド、バックアップロール]
表面硬度:82Hs
ロール材質:高クロム鋳鉄
・比較例
[#1スタンド、ワークロール]
表面硬度:95〜100Hs
ロール材質:鍛鋼
表面粗さ:0.8〜1.4μmRa(ダル仕上げ)
[#2スタンド、ワークロール]
表面硬度:90〜95Hs
ロール材質:鍛鋼
表面粗さ:0.8〜1.4μmRa(ダル仕上げ)
[#1スタンド、バックアップロール]
表面硬度:70Hs
ロール材質:Niグレン鋳鉄
[#2スタンド、バックアップロール]
表面硬度:87Hs
ロール材質: 高クロム鋳鉄
なお、前記本発明例及び比較例において使用した鋼帯の材質、板厚、板幅、ライン速度を以下に示す。
材質:ブリキ原板、及び、一般冷延鋼板
板厚:0.1mm〜1.2mm
板幅:600mm〜1,275mm
ライン速度:MAX、約1500mpm
本発明例においては、前記歩留ロスは0.1%以下であったのに対し、比較例では0.5%程度となり、大幅な歩留ロスの低下が達成でき、本発明の効果が確認できた。
ワークロールとバックアップロールの表面硬度をそれぞれ変化させて調質圧延を行った場合の、調質圧延後の鋼帯表面における欠陥発生の有無を調べた結果を示す図である。 本発明方法に係る乾式調質圧延ラインにおける、ワークロール及びバックアップロールを備えた調質圧延機の構成の一例を示す図である。
符号の説明
1 ワークロール
2 バックアップロール
3 鋼帯

Claims (2)

  1. ワークロール及びバックアップロールを備えた調質圧延機による鋼帯の調質圧延方法であって、
    ワークロールのショア硬度A(Hs)及びバックアップロールのショア硬度B(Hs)を下式(1),(2),(3)の範囲としたワークロール及びバックアップロールを用いて鋼帯の調質圧延を行うことを特徴とする鋼帯の調質圧延方法。
    A≧90 (1)
    B>75 (2)
    A−20<B≦A−10 (3)
  2. ワークロールのショア硬度A(Hs)及びバックアップロールのショア硬度B(Hs)を下式(1),(2),(3)の範囲としたワークロール及びバックアップロールを備えたことを特徴とする鋼帯の調質圧延機。
    A≧90 (1)
    B>75 (2)
    A−20<B≦A−10 (3)
JP2004046387A 2004-02-23 2004-02-23 調質圧延方法及び調質圧延機 Expired - Fee Related JP4315015B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004046387A JP4315015B2 (ja) 2004-02-23 2004-02-23 調質圧延方法及び調質圧延機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004046387A JP4315015B2 (ja) 2004-02-23 2004-02-23 調質圧延方法及び調質圧延機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005230900A true JP2005230900A (ja) 2005-09-02
JP4315015B2 JP4315015B2 (ja) 2009-08-19

Family

ID=35014374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004046387A Expired - Fee Related JP4315015B2 (ja) 2004-02-23 2004-02-23 調質圧延方法及び調質圧延機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4315015B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008291300A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Nippon Steel Hardfacing Co Ltd 耐圧痕性に優れたロール

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008291300A (ja) * 2007-05-23 2008-12-04 Nippon Steel Hardfacing Co Ltd 耐圧痕性に優れたロール

Also Published As

Publication number Publication date
JP4315015B2 (ja) 2009-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5035806B2 (ja) 1次冷延シャドウマスク鋼帯の製造方法
JP5573175B2 (ja) 方向性電磁鋼板の製造方法
JP4315015B2 (ja) 調質圧延方法及び調質圧延機
BR112021014167A2 (pt) Método para a fabricação de tiras de aço inoxidável
JP4238198B2 (ja) スキンパス圧延機およびその圧延方法
JP6680426B1 (ja) 圧延用ワークロールおよびこれを備えた圧延機ならびに圧延方法
JP2008254061A (ja) 調質圧延時の圧延安定性を高めた鋼板の冷間圧延方法、冷間圧延設備、及びその方法に使用する冷延鋼板
JP3783439B2 (ja) 鋼板の調質圧延方法
JP4052140B2 (ja) 鋼板の形状矯正方法
JP2001262232A (ja) ステンレス鋼帯の製造方法
JP3298730B2 (ja) 表面欠陥の少ないオーステナイト系ステンレス鋼板の製造方法
JP4655826B2 (ja) 感光性樹脂版材用冷延鋼板とその製造方法
JP7331874B2 (ja) 調質圧延機のバックアップロール、調質圧延機および調質圧延方法
JPH11319904A (ja) 薄鋼板の熱間圧延方法およびその装置
JP2022056159A (ja) 熱間圧延機及び熱延鋼板の製造方法
JP2002113503A (ja) 金属帯の連続式調質圧延における溶接継手部通過時の荷重制御方法
JP2951424B2 (ja) 連続焼鈍設備におけるインラインスキンパスダル目転写方法
JPH1157811A (ja) 光沢の良好なステンレス冷間圧延鋼板の製造方法
JP2023061110A (ja) 金属帯の冷間圧延方法及びバックアップロールの補修方法
JP2991622B2 (ja) ステンレス冷延鋼帯の製造方法
JP3815245B2 (ja) 高硬度高炭素薄鋼板の製造方法
RU2124956C1 (ru) Способ эксплуатации валка
JPH10193068A (ja) Cr−Ni系ステンレス鋼板の製造方法及び装置
RU1780884C (ru) Способ изготовлени холоднокатаной нагартованной ленты дл производства биметаллических ленточных пил
JP3636536B2 (ja) 耐ローピング性に優れたフェライト系ステンレス鋼板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060921

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061026

A977 Report on retrieval

Effective date: 20080919

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20080930

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20081126

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20090428

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090511

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120529

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees