JP2005228980A - 冷却装置、冷却装置を用いた投写型表示装置、及び冷却装置を用いた電子機器 - Google Patents

冷却装置、冷却装置を用いた投写型表示装置、及び冷却装置を用いた電子機器 Download PDF

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Shoji Kawahara
河原  昭二
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Osamu Nanba
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Abstract

【課題】液状媒体が漏洩した場合であっても、冷却効率をより低下させることのない、又は導電性を有する液状媒体が漏洩した場合であっても、電気回路の短絡をより防止することが可能な冷却装置、冷却装置を用いた投写型表示装置、及び冷却装置を用いた電子機器を提供する。
【解決手段】冷却対象である発熱体から受熱する受熱手段101cと、受熱手段101cから受熱する液状媒体106と、液状媒体106から受熱し、放熱する放熱手段103と、液状媒体が流れる流路と、受熱手段101cと放熱手段103の間に液状媒体106を循環させる送液手段102とを備え、液状媒体106は、所定波長域の光照射によって硬化する物質を有している、冷却装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、筐体内部に配設された半導体、CPU、映像素子などの発熱電子部品を液状媒体を循環させて冷却または温度制御する冷却装置およびその冷却装置を搭載した電子機器に関するものである。そしてその電子機器としては画像を投写レンズによりスクリーン上に拡大投写する投写型表示装置やパーソナルコンピュータ、半導体レーザー装置等が掲げられる。
ノートタイプのパーソナルコンピュータや移動体通信機器に代表される携帯型の電子機器は、マルチメディア情報を処理するためのマイクロプロセッサを装備している。この種のマイクロプロセッサは、演算速度の高速化や多機能化に伴い、動作中の発熱量が急速に増大する傾向がある。そのため、マイクロプロセッサの動作を安定的に保証するためには、その発熱量に見合う冷却性の向上が必要である。
また、半導体レーザー光源装置に代表される電子機器は、高出力化やビームの波長安定性確保の観点から、発振源となる半導体を適当な温度に温度制御する必要がある。また、近年の小型化の要望のため、その温度制御装置の小型化と高い温度制御性能が要求されるようになってきている。
また、ライトバルブ上で映像信号に変調された画像を照明光で照射し、投写レンズによりスクリーン上にその画像を拡大投写する投写型表示装置に代表される表示装置においては、画像情報をより鮮明に投影するために高解像度のライトバルブからなる映像素子が用いられ、さらに投影画面の明るい高輝度化が促進されている。
また、高輝度が求められる投写型表示装置の映像素子や、偏光板等の光学素子は原理的には入射される光量に対し、有効にスクリーンに投影されない成分等の光による熱量を吸収するため、発熱が輝度アップの制限となっている。
以下、電子機器や投写型表示装置の熱対策に関する従来の技術について説明する。
ここでは、一般的な投写型表示装置における液状媒体を用いた冷却装置を例として説明する。
従来の液状媒体を用いた冷却装置に関して、例えば、特許文献1、又は特許文献2に開示されている投写型表示装置の基本的な構成を図6に示す。これらの投写型表示装置では、光源装置1のランプ1aから出射された光のうち最終的に投写レンズ7を介してスクリーン上へ投写されるもの以外の光の多くは、透過型液晶表示素子604a、604b、604cや、その周辺の光学素子などに吸収されて発熱する。
そこで、透過型液晶表示素子604a、604b、604c、偏光子605や投写レンズ7の一部等で封止した密閉構造物に、透光性の液状媒体を充填すること、または、充填された冷却媒体706が循環可能な容器である受熱部701c内に液晶表示素子604cを封入し、発熱部の冷却を行っている。又、発熱部の冷却を行うために、図6に示す従来の投写型表示装置は、透過型液晶表示素子604cから冷却媒体706に伝えられた熱を放熱するための放熱器103と放熱フィン105が設置されている。又、冷却媒体706を循環させるための送液ポンプ102が設置されており、受熱部701c、送液ポンプ102、放熱器103は、ホース704によって接続されている。
なお、液状媒体706としては、効率よく冷却が行えるように熱伝導率、熱容量が比較的良く、冷却媒体の循環または対流が潤滑に行えるように粘度が低い液体であるエチレングリコール、グリセリン、または、これらと水との混合液などを用いている。
特開平11−119202号公報 特許第2724074号公報
しかしながら、上記のような従来の冷却装置では、液状媒体706を封入している容器である受熱部701cと各部品を取り付ける勘合部に形成される開口部などを封止するために用いるOリングや接着剤、パテなどの劣化や、液状媒体706を封入している容器自身の劣化等によって液状媒体706が漏洩し、規定の冷却効果が得られないことや、筐体外に液体が漏れる等という問題を有する。
さらに、液状媒体706が水などの導電性を有する場合、容器周辺の導線部がむき出しの電気基板に触れた場合、電気回路が短絡してしまうという問題を有する。
上記従来の課題を考慮し、本発明の目的は、液状媒体が漏洩した場合であっても、冷却効率がより低下しない、又は導電性を有する液状媒体が漏洩した場合であっても、電気回路の短絡をより防止することが可能な冷却装置、冷却装置を用いた投写型表示装置、及び冷却装置を用いた電子機器を提供することである。
上記目的を達成するために、第1の本発明は、冷却対象である発熱体から受熱する受熱手段と、前記受熱手段から受熱する液状媒体と、前記液状媒体から受熱し、放熱する放熱手段と、前記液状媒体が流れる流路とを備え、前記液状媒体は、所定波長域の光照射によって硬化する物質を有している、冷却装置である。
又、第2の本発明は、前記受熱手段と前記放熱手段の間に前記液状媒体を循環させる送液手段と、前記受熱手段、前記放熱手段、及び前記送液手段を結ぶホースとを備えた、第1の本発明の冷却装置である。
又、第3の本発明は、前記流路は、前記所定波長域の光を実質上透過しない、第2の本発明の冷却装置である。
又、第4の本発明は、前記所定波長域とは、紫外線の波長域である、第1の本発明の冷却装置である。
又、第5の本発明は、前記所定波長域とは、可視光線の波長域である、第1の本発明の冷却装置である。
又、第6の本発明は、前記所定波長域を含む光を、前記流路の全部又は一部に照射する光源装置を更に備えた、第1の本発明の冷却装置である。
又、第7の本発明は、投写用光源装置と、光の変調を行う映像素子と、前記投写用光源装置から入射した光を分解し、前記映像素子へ出射し、前記映像素子から入射した光の合成を行う色分離合成プリズムと、前記色分離合成プリズムから入射した、前記合成が行われた光をスクリーン上へ投写する投写レンズと、第1〜5のいずれかの本発明の冷却装置とを備え、前記発熱体は、前記映像素子である、投写型表示装置である。
又、第8の本発明は、投写用光源装置と、光の変調を行う映像素子と、前記投写用光源装置から入射した光を分解し、前記映像素子へ出射し、前記映像素子から入射した光の合成を行う色分離合成プリズムと、前記色分離合成プリズムから入射した、前記合成が行われた光をスクリーン上へ投写する投写レンズと、第6の本発明の冷却装置とを備え、前記発熱体は、前記映像素子であり、前記光源装置は、前記投写用光源装置と兼ねられている、投写型表示装置である。
又、第9の本発明は、前記映像素子は、反射型映像素子又は透過型映像素子である、第7又は8の本発明の投写型表示装置である。
又、第10の本発明は、発熱する電子部品と、第1〜5のいずれかの本発明の冷却装置とを備え、前記発熱体は、前記電子部品である、電子機器である。
又、第11の本発明は、発光する電子部品と、発熱する電子部品と、第6の本発明の冷却装置とを備え、前記発熱体は、前記発熱する電子部品であり、前記光源装置は、前記発光する電子部品と兼ねられている、電子機器である。
本発明によれば、液状媒体が漏洩した場合であっても、冷却効率がより低下しない、又は導電性を有する液状媒体が漏洩した場合であっても、電気回路の短絡をより防止することが可能な冷却装置、冷却装置を用いた投写型表示装置、及び冷却装置を用いた電子機器を提供することが出来る。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明にかかる実施の形態1における投写型表示装置を示す概略構成図である。
図1に示す様に、本実施の形態1における投写型表示装置は、投写用光源装置1と、投写用光源装置1から出射された光を赤(R)、緑(G)、青(B)に色分解し、又は合成するための、2つの三角柱形状と1つの四角柱形状を組み合わせた色分離合成プリズム5を備えている。この投写用光源装置1はランプ1aを有しており、ランプ1aとしては、キセノンランプや、メタルハライドランプや、超高圧の水銀ランプなど、紫外線から可視光線、または赤外線までの波長域を有するランプを用いることができる。又、投写用光源装置1から色分離合成プリズム5まで光を導入するためのレンズ2、ミラー3、及びビームスプリッタ6が設置されている。
又、色分離合成プリズム5で色分離された光を変調するための、本発明の発熱体の一例である反射型映像素子4a、4b、4cが、色分離合成プリズム5の周囲に設置されている。この反射型映像素子4cには、反射型映像素子4cを冷却するための冷却装置8が設置されている。なお、色分離合成プリズムによって分離された赤(R)、緑(G)、青(B)の各色の光に対応する反射型映像素子が反射型映像素子4a、4b、4cであり、図示していないが反射型映像素子4a、4bにも同様の機能を有する冷却装置が設けられている。
又、色分離合成プリズム5によって合成され、ビームスプリッタ6を透過した光を、スクリーン上に投写するための投写レンズ7が設置されている。尚、ビームスプリッタ6は、例えば、反射光と透過光の分離を偏光で行う偏光ビームスプリッタや、ランプ1a側から入射した光がプリズム内側の境界部で全反射し色分離合成プリズム5側へ、さらに色分離合成プリズム5側から入射した光が、そのまま透過することを可能とする全反射プリズムと呼ばれる光学手段等である。要するに、ビームスプリッタ6は投写レンズ7と色分離合成プリズム5の間に設置されており、投写用光源装置1からの光を反射し、色分離合成プリズム5で合成された光を透過することを可能とする光学手段であればよい。
上記構成の本実施の形態1における投写型表示装置の動作について以下に説明する。
図1において、まず、投写用光源装置1から放射された光はレンズ2、ミラー3、及びビームスプリッタ6を介して、色分離合成プリズム5まで導光される。導光された光は色分離合成プリズム5で、赤(R)、緑(G)、青(B)に色分解され、各色の光に対応する反射型映像素子4a、4b、4cへ導かれる。
次に、反射型映像素子4a、4b、4cに導かれた光は変調され、再び色分離合成プリズム5で合成される。反射型映像素子4a、4b、4cで光変調された光の内、投写レンズ7を介してスクリーン側へ出射するように変調された光のみが、ビームスプリッタ6及び投写レンズ7を透過してスクリーン上へ有効な画像として投写される。
このとき、反射型映像素子4cは、光源から出射され色分離された光の一部が吸収され、発熱する。そのため、熱暴走や熱破壊を起こさないように、反射型映像素子4c自体が冷却装置8によって冷却される。
次に、冷却装置8の構成及び動作について説明する。この冷却装置8は、反射型映像素子4cの受光面(色分離合成プリズム5側)とは反対側の背面に密着接合された受熱部101cを有している。この受熱部101cは入口部と出口部を有した容器であり、液状媒体106が充填されている。又、この液状媒体106は受熱部101cの容器材料と直接接触している。同様に、反射型映像素子4aには受熱部101aが、反射型映像素子4bには受熱部101bが密着接合されている。
冷却装置8は、本発明の放熱手段の一例である放熱器103と、放熱器103の近傍に、放熱効果を高めるための放熱ファン105とを有している。又、放熱器103と受熱部101cの間には、液状媒体106を循環するために扁平形状の遠心ポンプからなる、本発明の送液手段の一例である送液ポンプ102が設置されている。又、受熱部101c、送液ポンプ102、及び放熱器103は可撓性のホース104で接続されており、液状媒体106が充填されている。
この液状媒体106は、例えばプロプレングリコールのようなアルコール水溶液からなり、その水溶液内に可視光線の波長域を有する光の照射によって硬化する光硬化樹脂を含んでいる。
上記構成の冷却装置8では、反射型映像素子4cで生じた熱が受熱部101cに伝達され、さらに、受熱部101c内に充填された液状媒体106へ伝達される。そして、送液ポンプ102によって循環される液状媒体106が、受熱部101cの容器から放熱ファン105により冷却される放熱器103へ移動する。放熱器103で液状媒体106内に蓄積した熱を外部へ放熱し、これにより温度が低下して再び受熱部101c内へ戻される。これを繰り返すことによって発熱体である反射型映像素子4cの熱量を高効率に放熱し、冷却できる。
尚、本発明の流路は、本実施の形態1では受熱部101c、送液ポンプ102、放熱器103、及び、それらを接続するホース104内の液状媒体106の流通部分に相当する。
又、本発明の受熱手段の一例である受熱部101cは高熱伝導率を有する金属材料、例えば銅合金あるいは純アルミニューム等で形成されている。このとき、発熱体である反射型映像素子4cと受熱部101cとの接合部に、より熱伝導を向上させるために熱伝導性グリース等を塗布する等の補助熱伝導部材を介在させても良い。又、この密着接合はゴム製のOリング(図示せず)をビス等で固定しても良い。
又、本発明の所定波長の光照射によって硬化する物質とは、例えば、本実施の形態1の可視光線によって硬化する光硬化樹脂に相当する。この光硬化樹脂は、変性アクリレートや変性メタクリレート等を主成分とする光硬化型接着剤に使用されている光硬化樹脂であるが、これらに限らず光照射によって硬化する物質であれば良い。また、液状媒体106の循環する速度の低下がほとんど無く、熱伝搬が潤滑に行うためには、粘度についても低粘度の水(1Pa・s(20℃))に近い、できるだけ粘度が低いものが好ましい。さらに、可視光線の波長域を有する光ではなく、紫外線等の可視光線以外の波長域を有する光で硬化する物質であっても良い。
又、可撓性のホース104には、可視光線の透過量がほとんど無い材料が用いられている。ただし、光照射によって硬化する物質が、紫外線等の可視光線以外の波長域を有する光で硬化する場合は、その光硬化樹脂を硬化させる波長域を有する光に対して透過量がほとんど無ければよい。
つまり、紫外線の照射で硬化する光硬化樹脂を用いた場合は、可撓性のホース104が紫外線はほとんど通さない材料であればよく、可視光線の波長域での透過率が高くても良い。この場合、ホース104は透明であるため、ホース104内で目詰まりが生じた場合に発見しやすくなるなどの効果が得られる。
尚、受熱部101c、放熱器103、及び送液ポンプ102には、ホース104と同様に、光硬化樹脂を硬化させる波長域を実質上透過しない材料が用いられている。
次に、液状媒体106漏洩から硬化までの流れについて説明する。
この冷却装置8において、送液ポンプ102、放熱器103、受熱部101cとホース104の接続部の隙間や、ホース104や各部品自体の経時変化による劣化によって、循環させている液状媒体106が漏洩することが考えられる。
図2は、ホース104の劣化部からの液状媒体106の漏洩防止を説明するための、受熱部101cとホース104の接続部の概略断面図である。尚、受熱部101cとホース104の接続部に光201が照射されており、光201は液状媒体106に含まれている光硬化樹脂を硬化させる波長域を含んでいる。又、光201は図2において矢印で示されている。
図2(a)の通常状態から、図2(b)のホース104内部から亀裂202を生じたが貫通していない状況では、ホース104外部から光硬化樹脂を硬化させる光201を照射していても樹脂が硬化することなく、液状媒体106は潤滑に循環される。
図2(c)は、ホース104の内側から外側に亀裂202が貫通した場合を示す。この場合、一気に液体が噴出することはほとんど無く、徐々に漏洩してくることが多いため、ホース104外側の表面に沿って液体203が広がっていく。
このとき、図2(d)に示す様に、ホース104外部に漏洩した液体203に含まれた光硬化樹脂が、光硬化樹脂を硬化させる光201の照射によって硬化する。この硬化した光硬化樹脂204がホース104の亀裂部を塞ぐため、ホース104内の液状媒体106はそれ以上漏洩することがない。さらに、ホース104の亀裂202も微小領域であるため、ホース104の内部まで照射光がほとんど入り込まない。そのためホース104の内部を通過する液状媒体106は硬化することなく潤滑に循環される。
このように、冷却装置の液状媒体106が漏洩しても、さらなる液体の漏洩を防ぎ、液状媒体106の減少による冷却効果の低下を軽減させることができる。また、冷却装置の液状媒体106が導電性を有する水を含む水溶液であり、その液体が漏洩した場合であっても、さらなる漏洩を防げるので、冷却装置周辺に導線がむき出しの電子部品や電気回路でも短絡する心配が無いため、電気回路に液体漏洩対策構造を設けるが必要なく、装置全体の小型化が可能である。
尚、本実施の形態1における冷却装置では、光201用の光源を別途設けず、反射型映像素子4cの有効部を照射する投写用光源装置1から漏れた光や、レンズやプリズム界面で反射した光を図2に示す光硬化樹脂を硬化させるための光201として用いている。
しかし、硬化させるだけの十分な照射光量が得られない場合や、光が当たらない部分がある場合は、図3のように、別途樹脂硬化用の光源装置301を設けても良い。この硬化用の光源装置301は、硬化樹脂を硬化させる波長域を有するランプや、レーザーや、発光ダイオード、その他発光する光源であれば良い。また、図4のように、既存の投写用光源装置1や、別途専用の光源装置から光ファイバー401などで光を導光しても良い。
又、本発明の光源装置は、投写用光源装置と兼ねられているとは、例えば、上述したような投写用光源装置1から漏れた光や、投写用光源装置1から光ファイバー401によって冷却装置8に導いた光を光硬化樹脂を硬化させる光源として用いる場合に相当する。
又、冷却装置8を備える投写型表示装置の筐体内に筐体外からの外光を導入する構成であったり、冷却装置8の一部または全体が筐体外からの外光に直接照らされる構造であっても良い。
更に、液状媒体106の硬化用に照射する光は、必ず冷却装置全体を照射する必要はなく、前述した漏洩しやすい接続部や、劣化しやすいホース104などの一部分が照射される構成であっても良い。
尚、上記冷却装置8は反射型映像素子4a、4b側においても同様に構成されており、これにより投写型表示装置の映像素子の高効率な冷却が実現できるものである。
以上の実施の形態1では、反射型映像素子をR、G、B用に3枚使用する3板式投写型表示装置を例に挙げて説明したが、モバイル用等で最近市販されている1枚の反射型映像素子を使用し、時系列的にR、G、Bの色情報を作り出す単板式の投写型表示装置に適用することも当然可能である。
尚、本発明の色分離合成プリズムは、図1では、2つの三角柱形状と1つの四角柱形状のガラス柱を組み合わせたプリズムの構成で示されているが、特に各ガラス柱の形状や、プリズム全体の形状は、前記形状と異なっていても良く、色分離フィルタなど板状の光学手段を用いて、色分離及び色合成を行うといった構成等であっても良い。要するに、色分離合成プリズムは、投写画像をカラー表示させるために白色光のランプから出射された光を複数の色の光に分離し、複数個の表示素子によって変調された複数の色の光を再度合成させることを可能とする構成又は光学手段であれば良い。
尚、本発明の映像素子は、本実施の形態1では反射型映像素子4a、4b、4cに相当するが、入力された光束に対して光変調された光束を出射することが可能な反射型のライトバルブであれば良く、液晶によって偏光成分を変調させる反射型液晶素子や、アレイ状に配置された微小ミラーによって反射方向を変化できるミラーパネル、または光書き込み方式の光変調素子、画像表示デバイスなどを用いることができる。
また、反射型映像素子ではなく、図6の従来例として用いた、透過型映像素子604cやその他の光学素子604cの一部を冷却する冷却装置として用いても良い。これら透過型映像素子604cや、その他の光学素子全体を冷却するには、図6に示す様に、光源から放射され透過型映像素子604a、604b、604cを照射する光路中に冷却装置を循環する液状媒体106が介在するような構成となる。透過型映像素子604cを照射する光が可視光線なので、液状媒体106が可視光線で硬化する光硬化樹脂を含んでいると、通常状態(液状媒体の漏洩がない状態)の流路内で液状媒体106の硬化が起こる。そのため、それ以外の波長域、つまり紫外線または赤外線で硬化する光硬化樹脂を用いれば良く、紫外線又は赤外線の光源を用いて、漏洩部の樹脂硬化用に冷却装置の一部または全体へ照射されるように導光すれば良い。
更に、冷却装置8は、送液ポンプ102と放熱器103を備えた液状媒体106を強制循環させ冷却効率を高める構成であったが、送液ポンプ102がなく受熱部101cと放熱器103が一体化し、液状媒体106の対流のみで冷却する構成であっても良い。その場合、本発明の流路は、一体化された受熱部101cと放熱器103内の液状媒体106の流通部分に相当する。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2について説明する。
図5は、本発明にかかる実施の形態2における電子機器の概略構成図である。図5に示す様に本実施の形態2は、パーソナルコンピュータ等の電子機器のCPUやLSIを冷却する例であり、筐体501内の電気基板502に取り付けられた、本発明の発熱する電子部品の一例であるCPU503の表面に上記実施の形態1で説明した冷却装置8を備えたものである。すなわち受熱部101cをCPU503の放熱表面に熱的に接合したものである。なお、放熱器103等は実施の形態1と同様であるため、説明は省略する。
尚、図5に示したように、冷却装置8から漏洩した光硬化樹脂を硬化させる光源は、コンピュータ等の電子機器筐体501内で導通やON/OFF確認用等の目的で使用されている、本発明の発光する電子部品の一例である発光ダイオード504やその他の発光体があれば、別途設ける必要は無い。
又、コンピュータ等の電子機器筐体501内に発光ダイオード504やその他の発光体が無い場合や、硬化させるだけの十分な照射光量が得られない場合や、上記光が当たらない部分がある場合は、別途樹脂硬化用の光源を設けても良い。また、既存の発光ダイオード504や、別途樹脂硬化用の光源から光ファイバーなどで光を導光しても良い。
又、本発明の光源装置は、発光する電子部品と兼ねられているとは、例えば、上述したような発光ダイオード504やその他の電子部品による光や、既存の発光ダイオード504から光ファイバーによって冷却装置8に導いた光を光硬化樹脂を硬化させる光源として用いる場合に相当する。
又、本冷却装置8を備えるコンピュータ等の電子機器筐体501内に筐体501外からの外光を導入する構成であったり、冷却装置の一部または全体が筐体外からの外光に直接照らされる構造であっても良い。
更に、液状媒体106の硬化用に照射する光は、必ず冷却装置全体を照射する必要はなく、前述した漏洩しやすい接続部や、劣化しやすいホース104などの一部分が照射される構成であっても良い。
これによって、上記実施の形態1で説明したのと同様に、本実施の形態2における電子機器においても、液状媒体106の漏洩による冷却効果の低下や、漏洩した液状媒体106による電気基板502の短絡を心配することなく、CPU503の発熱冷却を行えるものである。
尚、実施の形態1では、本発明の冷却装置を投写型映像表示装置に使用し、実施の形態2ではその他の電子機器、パーソナルコンピュータのCPUやLSIに使用しているが、これらに限られるものではなく、上記装置を含む電子機器における発熱を伴う電子部品や、大出力の半導体レーザー、発光ダイオード、ランプ自身や、その他の発熱体であっても同様に使用可能である。
また、放熱器103を筐体中央部に置いているが、放熱能力を高めるために筐体の外部に近い部分に設置し、外部空気による放熱を利用しても良い。
本発明にかかる冷却装置は、液状媒体が漏洩した場合であっても、冷却効率がより低下しない、又は導電性を有する液状媒体が漏洩した場合であっても、電気回路の短絡をより防止することが可能な効果を有し、投写型表示装置、及び電子機器等に用いる冷却装置として有用である。
本発明にかかる実施の形態1における投写型表示装置の概略構成図 (a)本発明にかかる実施の形態1における冷却装置のホース104の劣化部からの液状媒体106の漏洩防止を説明するための概略断面図(b)本発明にかかる実施の形態1における冷却装置のホース104の劣化部からの液状媒体106の漏洩防止を説明するための概略断面図(c)本発明にかかる実施の形態1における冷却装置のホース104の劣化部からの液状媒体106の漏洩防止を説明するための概略断面図(d)本発明にかかる実施の形態1における冷却装置のホース104の劣化部からの液状媒体106の漏洩防止を説明するための概略断面図 本発明にかかる実施の形態1における投写型表示装置の概略構成図 本発明にかかる実施の形態1における投写型表示装置の概略構成図 本発明にかかる実施の形態2における電子機器の概略構成図 従来の投写型表示装置の概略構成図
符号の説明
1 投写用光源装置
1a ランプ
2 レンズ
3 ミラー
4a、4b、4c 反射型映像素子
5 色合成分離プリズム
6 ビームスプリッタ
7 投写レンズ
8 冷却装置
101a、101b、101c 受熱部
102 送液ポンプ
103 放熱器
104 ホース
105 放熱ファン
106 液状媒体
201 樹脂硬化用光
204 硬化後の樹脂
301 樹脂硬化用光源
401 光ファイバ
501 筐体
502 電気基板
503 CPU
504 発光ダイオード
604a、604b、604c 透過型映像素子
605 偏光子
701a、701b、701c 受熱部
704 ホース
706 液状媒体

Claims (11)

  1. 冷却対象である発熱体から受熱する受熱手段と、
    前記受熱手段から受熱する液状媒体と、
    前記液状媒体から受熱し、放熱する放熱手段と、
    前記液状媒体が流れる流路とを備え、
    前記液状媒体は、所定波長域の光照射によって硬化する物質を有している、冷却装置。
  2. 前記受熱手段と前記放熱手段の間に前記液状媒体を循環させる送液手段を備えた、請求項1記載の冷却装置。
  3. 前記流路は、前記所定波長域の光を実質上透過しない、請求項2記載の冷却装置。
  4. 前記所定波長域とは、紫外線の波長域である、請求項1記載の冷却装置。
  5. 前記所定波長域とは、可視光線の波長域である、請求項1記載の冷却装置。
  6. 前記所定波長域を含む光を、前記流路の全部又は一部に照射する光源装置を更に備えた、請求項1記載の冷却装置。
  7. 投写用光源装置と、
    光の変調を行う映像素子と、
    前記投写用光源装置から入射した光を分解し、前記映像素子へ出射し、前記映像素子から入射した光の合成を行う色分離合成プリズムと、
    前記色分離合成プリズムから入射した、前記合成が行われた光をスクリーン上へ投写する投写レンズと
    請求項1〜5のいずれかに記載の冷却装置とを備え、
    前記発熱体は、前記映像素子である、投写型表示装置。
  8. 投写用光源装置と、
    光の変調を行う映像素子と、
    前記投写用光源装置から入射した光を分解し、前記映像素子へ出射し、前記映像素子から入射した光の合成を行う色分離合成プリズムと、
    前記色分離合成プリズムから入射した、前記合成が行われた光をスクリーン上へ投写する投写レンズと
    請求項6記載の冷却装置とを備え、
    前記発熱体は、前記映像素子であり、
    前記光源装置は、前記投写用光源装置と兼ねられている、投写型表示装置。
  9. 前記映像素子は、反射型映像素子又は透過型映像素子である、請求項7又は8記載の投写型表示装置。
  10. 発熱する電子部品と、
    請求項1〜5のいずれかに記載の冷却装置とを備え、
    前記発熱体は、前記電子部品である、電子機器。
  11. 発光する電子部品と、
    発熱する電子部品と、
    請求項6記載の冷却装置とを備え、
    前記発熱体は、前記発熱する電子部品であり、
    前記光源装置は、前記発光する電子部品と兼ねられている、電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009014806A (ja) * 2007-07-02 2009-01-22 Sanyo Electric Co Ltd 投写型映像表示装置

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