JP2005227887A - データ駆動型情報処理装置および方法 - Google Patents

データ駆動型情報処理装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 データ伝送路においてデータパケットの転送をより高速に行なうデータ駆動型情報処理装置および方法を提供する。
【解決手段】 分岐制御部10は、転送許可を分岐先ごとに受けることができる論理ゲート12A,NAND回路12Bを含む。分岐制御部10は、さらに論理ゲート12A,NAND回路12Bの各々の出力を受ける転送要求部13,14を含み、転送要求部13,14は論理ゲート12A,NAND回路12Bのいずれかが活性化されると分岐先にデータ転送要求を行なう。分岐先ごとに転送許可を受けて転送要求を行なうことが可能になるので他の分岐先のデータ保持状態に依存したデータの待ち状態が発生しなくなる。
【選択図】 図3

Description

この発明はデータ駆動型情報処理装置および方法に関し、より特定的には自己同期型転送制御回路を含む分岐部の構成およびデータ転送の制御方法に関するものである。
画像を含むマルチメディアデータ処理では、多量のデータが高速に処理される。特に、画像処理においては多量の演算処理が高速に実行されるよう求められる。このような要求に応える処理装置としてデータ駆動型情報処理装置が提案される。
データ駆動型情報処理装置とは、ある処理に必要な入力データがすべて揃い、かつ、その処理に必要な演算装置などの資源が割当てられると処理を行なう装置である。
データ駆動型情報処理装置としては、たとえば非同期のハンドシェイク方式を採用したデータ伝送装置が用いられる。データ駆動型情報処理装置におけるハンドシェイク方式とは、データを転送するための回路ブロック(以下、データ伝送路と称する)同士で、データの転送を要求する転送要求信号とデータの転送を許可するか否かを示す転送許可信号とを交わすことによって自律的なデータ転送を行なうという、データ転送方式の1つである。なお、以後は転送要求信号をSEND信号と称し、転送許可信号をACK信号と称する。
データ駆動型情報処理装置の動作は、たとえば特開2001−331472号公報(特許文献1)に開示される。以下、特許文献1に開示されるデータ駆動型情報処理装置について説明する。
図7は、従来および本発明に適用されるデータパケットの構成図である。
図7を参照して、データパケットDPは、行先ノード番号ND♯を格納する行先ノード番号領域F1と、世代番号GN♯を格納する世代番号領域F2と、命令コードOPCを格納する命令コード領域F3と、データDATAを格納するデータ領域F4とを含む。
世代番号とは、並列処理されるデータ群を互いに区別する番号である。また、行先ノード番号とは、同一の世代番号を含む入力データを互いに区別する番号である。また、命令コードとは、データに対して行なうべき命令を示すコードである。
図8は、データ伝送路の構成を示す図である。
図8を参照して、データ伝送路100は、自己同期型の転送制御回路(以下、C素子と称する)101Aと、Dタイプフリップフロップからなるデータ保持回路(以下、パイプラインレジスタと称する)101Bとを含む。なお、「自己同期型」の意味については後に詳細な説明がなされる。
C素子101Aは、入力ノードCIからSEND信号を受けると出力ノードROからACK信号を出力する。また、C素子101Aは、出力ノードCOからSEND信号を出力し、入力ノードRIにACK信号を受ける。なお、C素子101Aの動作および構成については後に説明がなされる。
パイプラインレジスタ101Bは、C素子101Aの出力ノードCPから出力されるクロックパルスを受けてデータパケットの入力および出力を行なう。
図9は、図8のC素子101Aの各ノードから入出力される信号の波形図である。
まず、時刻t1〜t3において入力ノードCIに入力されるSEND信号が「L」レベルになり、C素子101Aはデータパケットの転送要求を受ける。続いて時刻t2においてC素子101Aは出力ノードROから出力するACK信号を「L」レベルにして、さらなるデータパケットの受け入れを禁止する。
時刻t3において、入力ノードCIに入力されるSEND信号が「H」レベルになると図8のパイプラインレジスタ101Bへのデータパケットの入力が完了する。時刻t4において出力ノードROから出力されるACK信号は、データパケットの転送許可を示す「H」レベルになり、C素子101Aは再びデータパケットの入力が可能になる。
続いて時刻t5において、C素子101Aは出力ノードCOから出力するSEND信号を「L」レベルにしてデータパケットの転送要求を行ない、データパケットの出力を開始する。
続いて時刻t7において出力ノードCPから出力されるクロックパルスが「L」レベルに切り換ると、時刻t8において出力ノードCOから出力するSEND信号は「H」レベルになり、データパケットの出力が終了する。
このように、SEND信号およびACK信号に従って、少なくとも予め設定された遅延時間を伴って非同期に行なうデータ転送制御を自己同期型転送制御と称し、自己同期型転送制御を行なう回路を自己同期型転送制御回路と称する。
図10は、データ駆動型情報処理装置におけるデータ伝送路の適用例である。
図10を参照して、データパケットはパイプラインレジスタ104Aからパイプラインレジスタ104B,104Cの順に転送される。転送される途中において、データパケットはロジック回路103A,103Bによって処理される。
パイプラインレジスタ104Bがデータパケットを保持している間は、パイプラインレジスタ104Aからパイプラインレジスタ104Bにデータパケットは送られない。一方、パイプラインレジスタ104Bがデータパケットを保持していない状態かデータパケットを出力しようとする状態かのいずれかであれば、データパケットは、パイプラインレジスタ104Aからロジック回路103Aに送られ、さらにパイプラインレジスタ104Bに送られる。
図11は、C素子101Aの具体的な回路例である。図11を参照して、C素子101Aは、フリップフロップ105Aと,フリップフロップ105Aの出力Qから出力される信号を反転するインバータ105Gと、セットされると遅延回路105Eを介して出力ノードCPから信号を出力し、リセットされると出力ノードCOから信号を出力するフリップフロップ105Bを含む。
フリップフロップ105Aは図示されない前段のC素子から「L」レベルのSEND信号を受けてセットされ、出力Qから信号を出力する。出力される信号はインバータ105Gによって反転し、前段のC素子へのACK信号となる。
フリップフロップ105Bは、NAND回路105CからLレベルの信号を受けるとセットされる。フリップフロップ105Bがセットされると出力ノードCPから信号が出力される。出力ノードCPから出力される信号は後段のパイプラインレジスタに対するデータ出力の制御信号となる。また、フリップフロップ105Bがリセットされると出力ノードCOから信号が出力される。出力ノードCOから出力される信号は後段のC素子に対するSEND信号になる。
NAND回路105Cは、前段のC素子から送られるSEND信号を入力ノードCIから受ける。また、NAND回路105Cは、後段のC素子から送られるACK信号を入力ノードRIから受ける。さらに、NAND回路105Cは、フリップフロップ105Bがリセットされると出力される信号およびフリップフロップ105Aの出力Qから送られる信号を受ける。
図12は、従来および本発明のデータ駆動型情報処理装置で用いられる2入力2出力型ルータのブロック図である。ルータとは、演算装置間でのデータパケットの交換や演算装置と外部とのデータパケットの交換に用いられる装置である。
図12を参照して、ルータ106は、分岐部106A,106Bと、合流部106C,106Dとを含む。
入力ノードIN1に入力されたデータパケットは、出力ノードOUT1または出力ノードOUT2のいずれかから出力される。同様に、入力ノードIN2に入力されたデータパケットは、出力ノードOUT1または出力ノードOUT2のいずれかから出力される。
図13は、図12の分岐部106Aの従来のブロック図である。
図13を参照して、分岐部106Aは、分岐制御部107を含む。分岐制御部107は、C素子107Aと、入力ノードBEに入力されてデータパケットの分岐先を示す分岐許可信号BEINおよびC素子107AからのSEND信号を受けるOR回路107C,論理ゲート107Dと、図12に示される合流部106C,106DからACK信号を受けるAND回路107Eとを含む。出力ノードCOAから合流部106CにSEND信号が送られ、出力ノードCOBから合流部106DにSEND信号が送られる。
SEND信号を図12の合流部106Cと合流部106Dのどちらに送信するかは分岐許可信号BEINによって指定される。分岐許可信号BEINが「L」レベルか「H」レベルであるかによって、出力ノードCOAか出力ノードCOBのいずれかから転送要求を示す「L」レベルのSEND信号が出力される。
一方、転送許可を示すACK信号は入力ノードRIA,RIBからAND回路107Eに入力される。各分岐先からのACK信号が、ともにデータ転送許可状態を示す「H」レベルであることに応じてAND回路107Eは「H」レベルの信号を出力する。AND回路107Eから出力される「H」レベルの信号はC素子107Aの入力ノードRIに入力されて、C素子107Aはデータ転送許可を受ける。
図14は、図13の分岐制御部107のC素子107Aをより詳細に示した具体例である。図14を参照して、分岐制御部107は、C素子107Aを含む。なお、C素子107Aの構成は図11に示すC素子101Aの構成と同様である。
図15は、図14に示される信号の波形図である。
図15を参照して、時刻t1〜t4における分岐制御部107の動作は図9におけるC素子101Aの動作と同様である。よって説明は繰り返さない。
時刻t5において、ACK信号ACKIN1,ACKIN2がともに「H」レベルになると時刻t6においてC素子107Aの入力ノードRIに転送許可を示す「H」レベルのACK信号ACKINが入力される。
続いて時刻t9において、出力ノードCOAから「L」レベルのSEND信号SNDOT1が図12の合流部106Cに送られてデータパケットの出力が開始される。
図16は、他のルータを構成する1入力4出力型の分岐部の従来のブロック図である。
図16を参照して、分岐部109は、C素子109Aと、入力ノードBEA,BEBに入力される分岐許可信号およびC素子109AからのSEND信号を受けるOR回路109F,論理ゲート109G〜109Iと、各分岐先からのACK信号を受けるAND回路109Jとを含む。
図13の分岐制御部と同様にSEND信号の送信先は入力ノードBEA,BEBに入力される分岐許可信号の論理レベルの組み合わせによって指定される。
一方、入力ノードRIA,RIB,RIC,RIDに入力された各々の分岐先からのACK信号はAND回路109Jに入力される。図13のAND回路107Eと同様に各分岐先からのACK信号が、ともにデータ転送許可状態を示す「H」レベルであることに応じてAND回路109Jは「H」レベルの信号を出力し、C素子107AはAND回路109Jからデータ転送許可を示す「H」レベルのACK信号を受ける。
特開2001−331472号公報
特許文献1に開示される従来の分岐部では、複数のデータの分岐先がすべてデータ転送許可状態にならなければC素子から分岐先にSEND信号の出力が開始されない。
たとえば図15のタイミングチャートに示されるように、時刻t3においてSEND信号SNDINが「H」レベルになり、データパケットの入力が完了する。時刻t3においてACK信号ACKIN1は「H」レベルであるので、時刻t3では図12の合流部106Cはデータ入力が可能な状態である。しかし、時刻t9になるまで合流部106Cに「L」レベルのSEND信号SNDOT1が送られないので転送要求が行なわれない。このため、従来の分岐部においてはデータパケットの待ち状態が発生し、データの滞留を引き起こすという問題が生じる。
本発明は、要約すれば、行先情報と命令情報とデータとを含むデータパケットに対して行先情報と命令情報に従って演算を実行するデータ駆動型情報処理装置であって、データパケットを受けると演算を行なう複数の演算回路と、複数の演算回路のうちの第1の演算回路からデータパケットを受けて、複数の演算回路および外部のいずれかであるデータパケットの複数の分岐先のうち、第1の演算回路によって指示された分岐先にデータパケットを転送する転送回路とを備える。
転送回路は、データ保持状態を分岐先ごとに監視して、第1の演算回路によって指示された分岐先のデータ保持状態がデータ転送禁止状態からデータ転送許可状態に切り換ると、他の分岐先のデータ保持状態と独立して指示された分岐先にデータパケットの転送を行なう制御回路を含む。
より好ましくは、制御回路は、要求応答部と、選択指示部と、転送要求部とを有する。
要求応答部は、第1の演算回路からデータパケットの転送開始を指示する第1の転送要求信号を受けて、データパケットが転送回路に入力可能であることを示す第1の転送許可信号を第1の演算回路に返す。
選択指示部は、要求応答部からデータパケットの入力完了を示す完了情報を受けて、第1の演算回路から送られる分岐先情報によって指示された分岐先におけるデータ保持状態を監視し、指示された分岐先からデータパケットが入力可能な状態であることを示す第2の転送許可信号を受けるとデータパケットの転送開始を指示する。
転送要求部は、選択指示部の指示を分岐先ごとに各々受けて、指示された分岐先にデータパケットの転送開始を指示する第2の転送要求信号を送る。
さらに好ましくは、選択指示部は、分岐先ごとに対応して設けられ、完了情報と分岐先情報と第2の転送許可信号とを受けて、転送要求部にデータパケットの転送開始を指示する複数の指示部を有する。
本発明の別の局面に従うと、行先情報と命令情報とデータとを含むデータパケットに対して行先情報と命令情報に従って演算を実行するデータ駆動型情報処理方法であって、データパケットを受けると演算を行なう複数の演算ステップと、複数の演算ステップのうちの第1の演算ステップからデータパケットを受けて、複数の演算ステップおよび外部のいずれかであるデータパケットの複数の分岐先のうち、第1の演算ステップによって指示された分岐先にデータパケットを転送する転送ステップとを備える。
転送ステップは、データ保持状態を分岐先ごとに監視して、第1の演算ステップによって指示された分岐先のデータ保持状態がデータ転送禁止状態からデータ転送許可状態に切り換ると、他の分岐先のデータ保持状態と独立して指示された分岐先にデータパケットの転送を行なう制御ステップを含む。
より好ましくは、制御ステップは、要求応答ステップと、選択指示ステップと、転送要求ステップとを有する。
要求応答ステップは、第1の演算ステップからデータパケットの転送開始を指示する第1の転送要求信号を受けて、データパケットが転送ステップに入力可能であることを示す第1の転送許可信号を第1の演算ステップに返す。
選択指示ステップは、要求応答ステップからデータパケットの入力完了を示す完了情報を受けて、第1の演算ステップから送られる分岐先情報によって指示された分岐先におけるデータ保持状態を監視し、指示された分岐先からデータパケットが入力可能な状態であることを示す第2の転送許可信号を受けるとデータパケットの転送開始を指示する。
転送要求ステップは、選択指示ステップの指示を分岐先ごとに各々受けて、指示された分岐先にデータパケットの転送開始を指示する第2の転送要求信号を送る。
さらに好ましくは、選択指示ステップは、分岐先ごとに対応して設けられ、完了情報と分岐先情報と第2の転送許可信号とを受けて、転送要求ステップにデータパケットの転送開始を指示する複数の指示ステップを有する。
本発明のデータ駆動型情報処理装置および実行制御方法によれば、データパケットの転送待ちの状態が発生せず、データパケットの転送がより高速に行なわれる。
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
[実施の形態1]
図1は、本発明のデータ駆動型情報処理装置の概略ブロック図である。図1を参照して、
データ駆動型情報処理装置1は、演算処理を行なうデータ駆動型プロセッサPE1〜PE4と、ルータRTとを備える。なお、以後において、データ駆動型プロセッサを単にプロセッサと称する。
また、図1においては4つのプロセッサが図示されるが、本発明においてプロセッサの個数は4つに限定されるものではなく、必要とされる演算処理能力に応じた個数が設定される。
プロセッサPE1〜PE4のいずれもデータパケットの処理を行なわない場合、ルータRTに入力されたデータパケットはそのままルータRTから出力される。一方、プロセッサPE1〜PE4の間でデータパケットを交換する場合、データパケットは一旦ルータRTを経由する。
たとえば、データパケットがプロセッサPE1、プロセッサPE3、プロセッサPE2の順に処理される場合、データパケットはルータRTからプロセッサPE1に入力される。次に、プロセッサPE1で処理されたデータパケットはルータRTを経由してプロセッサPE3に入力される。続いて、プロセッサPE3で処理されたデータパケットはルータRTを経由してプロセッサPE2に入力される。プロセッサPE2で処理されたデータはルータRTに戻されて外部に出力されるか、あるいはプロセッサPE1〜PE4で再び処理される。
図2は、プロセッサPE1およびルータRTを説明する概略ブロック図である。
図2を参照して、データ駆動型情報処理装置1におけるプロセッサPE1〜PE4のうちプロセッサPE1が代表的に示される。また、図1におけるルータRTは、図2において合流部3と分岐部9として示される。合流部3は、入力されるデータパケットとプロセッサPE1で処理されたデータパケットとを合流させる。分岐部9はデータパケットを外部か合流部3のいずれかに分岐させる。
なお、図1におけるプロセッサPE2〜PE4の構成はプロセッサPE1と同様であるので、以後の説明においてはプロセッサPE1についてのみ説明し、他のプロセッサの構成についての説明は繰り返さない。
プロセッサPE1は、データの転送を要求する転送要求信号とデータの転送を許可するか否かを示す転送許可信号を交わすことによって自律的なデータ転送を行なうC素子2A〜2Cと、C素子2A〜2Cの各々から出力されるクロックパルスによってデータパケットを入出力するパイプラインレジスタ4A〜4Cを含む。
プロセッサPE1は、さらに、合流部3から図7に示されるデータパケットDPを受けて、データパケットDPから行先ノード番号ND#と世代番号GN#とが一致する2つのデータパケットを検出し、必要なデータがそろうと一方のデータパケットのデータ領域に他方のデータパケットのデータを格納してデータパケットを出力する発火制御部5を含む。
プロセッサPE1は、さらに、データパケットDPに含まれる命令コードOPCに基づいてデータ領域F4内のデータに所定の演算を行ない、演算結果をデータ領域F4に格納してデータパケットDPを出力する演算部6を含む。
プロセッサPE1は、さらに、入力されたデータパケットDPの行先ノード番号ND#に基づいてデータパケットが次に行くべきノード情報と次に実行されるべき命令コードを図示されないプログラムメモリから求め、求めた結果をデータパケットの行先ノード番号領域F1および命令コード領域F3に各々格納してデータパケットDPを出力するプログラム記憶部7を含む。
プロセッサPE1は、さらに、パイプラインレジスタ4Bから出力されるデータパケットによってデータパケットの分岐先を検出するBE検出部8を含む。BE検出部8で検出した分岐先は分岐許可信号BEINとしてパイプラインレジスタ4Cを経由し、分岐部9に送られる。
分岐部9は、SEND信号とACK信号とをC素子2Cとの間で交わしてデータパケットを入力し、SEND信号とACK信号とを合流部3との間で交わしてデータパケットを出力する分岐制御部10を含む。
データパケットは分岐部9から外部あるいは合流部3に出力される。合流部3に入力されたデータパケットは、再びプロセッサPE1に送られる。
なお、以後においては説明の便宜上、分岐部9からのデータパケットの出力先である外部または合流部3を「分岐先」と称することにする。
図3は、実施の形態1の分岐制御部10を示す回路図である。実施の形態1の分岐制御部10は、複数あるデータパケットの分岐先のうちデータパケットを転送する分岐先がデータ入力可能な状態であれば他の分岐先のデータ保持状態に依存せずデータ転送を行なうことを可能にする。
図3を参照して、分岐制御部10は、入力ノードCIからSEND信号SNDINを受けてACK信号ACKOTを出力ノードROから出力する要求応答部11を含む。
要求応答部11は、「L」レベルのSEND信号SNDINを受けてセットされ、マスタリセット信号MRINによってリセットされるフリップフロップ11Aと、フリップフロップ11Aがセットされるとフリップフロップ11Aから出力される信号を受けて論理レベルを反転させ、ACK信号ACKOTとして出力ノードROから出力するインバータ11Gとを含む。
フリップフロップ11Aは、SEND信号SNDINを受けるNAND回路11Bと、マスタリセット信号MRINの論理レベルを反転させた信号を受けるNAND回路11Cとを含む。
分岐制御部10は、さらに、図2の分岐部9へのデータパケットの入力が完了したことを示す「L」レベルの信号(この信号はインバータ11Gに入力されてACK信号ACKOTとして出力される)をフリップフロップ11Aから受け、さらに、分岐許可信号BEINによって選択された分岐先から転送許可を示す「H」レベルのACK信号を受けると、その選択された分岐先にSEND信号を送るための指示を行なう選択指示部12を含む。
選択指示部12は、分岐許可信号BEINが「L」レベルであれば活性化されて「L」レベルの信号を出力する論理ゲート12Aと、分岐許可信号BEINが「H」レベルであれば活性化されて「L」レベルの信号を出力するNAND回路12Bとを含む。
分岐制御部10は、さらに、一方の分岐先のC素子にSEND信号SNDOT1を送り、その一方の分岐先のC素子からACK信号ACKIN1を受ける転送要求部13を含む。
転送要求部13は、論理ゲート12Aから「L」レベルの信号を受けてセットされ、マスタリセット信号MRINの論理レベルを反転した信号またはACK信号ACKIN1によってリセットされるフリップフロップ13Aを含む。
転送要求部13は、さらに、フリップフロップ13Aがセットされると図示されないパイプランレジスタにデータパケットを出力するよう指示するためのクロックパルスCP1を遅延させるための遅延回路13Eとを含む。
転送要求部13は、さらに、フリップフロップ13Aがリセットされると出力される信号SNDOT1を遅延させるインバータ13F,13G,遅延回路13Dを含む。
フリップフロップ13Aは、論理ゲート12Aからの出力を受けるNAND回路13Bと,ACK信号ACKIN1および信号MRINを反転した信号を受けるNAND回路13Cとを含む。
分岐制御部10は、さらに、他方の分岐先のC素子にSEND信号SNDOT2を送り、その他方の分岐先のC素子からACK信号ACKIN2を受け、図示されないパイプランレジスタにデータパケットを出力するよう指示するためのクロックパルスCP2を出力する転送要求部14を含む。
なお、転送要求部14の構成は転送要求部13と同様である。よって、転送要求部14の構成についての説明は以後繰り返さない。
分岐制御部10は、さらに、論理ゲート12A,NAND回路12Bの出力がともに「H」レベルであればフリップフロップ11AをリセットするためのHレベルの信号を出力するAND回路15を含む。論理ゲート12A,NAND回路12Bの出力がともに「H」レベルである状態とは、前段のC素子が転送要求を行なっている状態(SEND信号SNDINが「L」レベル)である。
分岐制御部10は、さらに、分岐制御部10を初期化するためのマスタリセット信号MRINの論理レベルを反転して出力し、その出力をフリップフロップ11A,13A,14Aに入力するためのインバータ16を含む。
従来の分岐制御部である図14の分岐制御部106Aと比較しながら、図3の分岐制御部10について説明する。
図14の分岐制御部106Aにおいては、C素子107Aの構成は図11で示すC素子と同一である。C素子107Aでは、分岐先に対してフリップフロップ108Bおよび遅延回路108Dから信号を送ることで転送要求を行なう。ただしC素子107Aは、どの分岐先に転送要求を行なうかを指定できない。よって、分岐許可信号BEINとSEND信号SNDOTがOR回路107Cおよび論理ゲート107Dに入力され、OR回路107Cおよび論理ゲート107Dのいずれか一方から信号が出力されることによって、異なる分岐先への転送要求を行なうことができる。
一方、各分岐先から送られる各々の転送許可をC素子107Aに入力するためには各々の分岐先からの転送許可を示すACK信号を1つにすることが必要である。図14においてACK信号ACKIN1,ACKIN2はAND回路107Eに入力され、AND回路107Eの論理積の結果がC素子107Aに入力される。上述のように、ACK信号ACKIN1,ACKIN2がすべて「H」レベルにならなければC素子107Aに「H」レベルの信号ACKINが入力されない。
つまり、図14の分岐制御部106Aにおいては、出力先を指定して転送要求を行なうことが可能であるが、各分岐先から受ける転送許可については入力元である各分岐先のデータ保持状態の情報を分離することができない。
これに対し、図3の分岐制御部10は、転送許可を分岐先ごとに受けることができる論理ゲート12A,NAND回路12Bを含む。分岐制御部10は、さらに論理ゲート12A,NAND回路12Bの各々の出力を受ける転送要求部13,14を含み、転送要求部13,14は論理ゲート12A,NAND回路12Bのいずれかが活性化されると分岐先にデータ転送要求を行なう。分岐先ごとに転送許可を受けて転送要求を行なうことが可能になるので他の分岐先のデータ保持状態に依存したデータの待ち状態が発生しなくなる。
論理ゲート12A,NAND回路12Bは分岐許可信号BEINによって、各分岐先からの転送許可に対して活性化するかどうかが指定される。つまり、論理ゲート12A,NAND回路12Bは各分岐先のデータ入力可能状態を監視する役割を果たす。
次に、実施の形態1の分岐制御部10について、より詳細に説明する。
図4は、図3の分岐制御部10の動作を示すタイミングチャートである。
図4を参照して、まず時刻t1以前において分岐制御部10は初期化される。入力ノードMRからマスタリセット信号MRINが入力される。ただし図4においてマスタリセット信号MRINは図示されない。
フリップフロップ11A,13A,14Aがマスタリセット信号MRINによってリセットされることにより、分岐制御部10は初期化される。
分岐許可信号BEINの論理レベルは「L」レベルである。つまり、分岐制御部10は出力ノードCOAから「L」レベルのSEND信号SNDOT1を送るよう設定される。
初期化によって、時刻t1以前にACK信号ACKIN1は前段のC素子から受ける転送要求を許可することを示す「H」レベルになる。また、SEND信号SNDOT1,SNDOT2はともに「H」レベルになるので分岐制御部10はいずれの分岐先にも転送要求を行なわない。
次に時刻t1においてSEND信号SNDINの論理レベルが転送要求を示す「L」レベルになり、前段のC素子からデータパケットが転送される。
また、時刻t2では、フリップフロップ11Aがセットされたことに応じて「L」レベルのACK信号ACKOTが出力される。つまり、前段のC素子からデータ転送要求がなされると、分岐制御部10は前段のC素子にさらなるデータ転送の禁止を指示する。
さらに時刻t3において、入力ノードCIに入力されるSEND信号SNDINは「H」レベルになり、データパケットの入力が完了する。
時刻t3においてSEND信号SNDINが「H」レベルになると、続いて時刻t4ではACK信号ACKOTが「H」レベルになる。つまり、分岐制御部10は再び転送許可状態になったことを前段のC素子に知らせる。
また、時刻t3においてACK信号ACKIN1が「H」レベルであり、かつ、SEND信号SNDINが「H」レベルであることに応じて、時刻t4では図3のフリップフロップ13Aがセットされる。フリップフロップ13Aがセットされると「H」レベルのクロックパルスCP1が出力される。つまり、データパケットがパイプラインレジスタから出力可能状態になる。
時刻t4においてクロックパルスCP1が「H」レベルになると続いて時刻t5ではSEND信号SNDOT1が「L」レベルになる。つまり、一方の分岐先に転送要求が行なわれてデータパケットがパイプラインレジスタから出力される。
続いて時刻t6において、ACK信号ACKIN1がさらなるデータ転送を禁止することを示す「L」レベルになる。ACK信号ACKIN1が「L」レベルになったことに応じて図3のフリップフロップ13Aはリセットされる。
続いて時刻t7において、クロックパルスCP1が「L」レベルになり、パイプラインレジスタからデータパケットの出力が完了する。
続いて時刻t8において、クロックパルスCP1が「L」レベルになったことに応じてSEND信号SNDOT1が「H」レベルになり、一方の分岐先に対するデータパケットの転送が終了する。
また、時刻t9においてACK信号ACKIN1が「H」レベルに変化する。つまり、後段のパイプラインレジスタに格納されたデータパケットが出力され、一方の分岐先が再び転送許可状態になったことが分岐制御部10に示される。
続いて時刻t10において、他方の分岐先からのACK信号ACKIN2が「H」レベルに変化する。つまり他方の分岐先がデータ転送許可状態になる。
時刻t10では一方の分岐先に対するデータパケットの出力が既に完了した状態になる。つまりデータパケットの出力は他方の分岐先のデータ保持状態には依存しない。よって待ち状態が発生せずデータパケットの転送が可能になる。
[実施の形態2]
図5は、実施の形態2の分岐制御部10Aを示す回路図である。
実施の形態2の分岐制御部10Aは、1入力4出力の分岐部の分岐制御部である。図3の分岐制御部10と同様に、実施の形態2の分岐制御部10Aは、分岐先が4つの場合においてもデータパケットを転送する分岐先がデータ入力可能な状態であれば、他の分岐先のデータ保持状態に依存せずデータ転送を行なうことを可能にする。
図5を参照して、分岐制御部10Aは、前段のC素子からSEND信号SNDIN1を受けてACK信号ACKOT1を返す要求応答部21を含む。
要求応答部21の構成は図3における要求応答部11の構成と同様である。よって要求応答部21の構成について、以後の説明は繰り返さない。
分岐制御部10Aは、さらに、図2の分岐部9へのデータパケットの入力が完了したことを示す「L」レベルの信号(この信号はインバータ21Gに入力されてACK信号ACKOT1として出力される)をフリップフロップ21Aから受け、さらに、分岐許可信号BEIN1,BEIN2によって選択された分岐先から転送許可を示す「H」レベルのACK信号を受けると分岐先にSEND信号を送るための指示を行なう選択指示部22を含む。
選択指示部22は、分岐許可信号BEIN1,BEIN2の論理レベルの組み合わせによって各々活性化されて「L」レベルの信号を出力する論理ゲート22A〜22CおよびNAND回路22Dを含む。
分岐制御部10Aは、さらに、各々の分岐先にSEND信号を送り、SEND信号を送った分岐先からACK信号を受ける転送要求部23〜26を含む。
転送要求部23〜26の構成は図3における転送要求部13の構成と同様である。よって、転送要求部23〜26の構成について以後の説明は繰り返さない。
分岐制御部10Aは、さらに、論理ゲート22A〜22CおよびNAND回路22Dの出力がすべて「H」レベルであればフリップフロップ21AをリセットするためのHレベルの信号を出力するAND回路27を含む。論理ゲート22A〜22CおよびNAND回路22Dの出力がすべて「H」レベルである状態とは、図3の分岐制御部10における場合と同様に前段のC素子が転送要求を行なっている状態(SEND信号SNDIN1が「L」レベル)である。
分岐制御部10Aは、さらに、分岐制御部10Aを初期化するためのマスタリセット信号MRINの論理レベルを反転して出力し、その出力をフリップフロップ21A,23A,24A,25A,26Aに入力するためのインバータ28を含む。
実施の形態2の分岐制御部10Aについて説明する。分岐許可信号BEIN1とBEIN2の論理レベルの組み合わせによってデータパケットの分岐先が決定される。図3の分岐制御部10と同様に、分岐制御部10Aは、分岐先ごとに対応してACK信号を受ける論理ゲート22A〜22CおよびNAND回路22Dを含む。分岐制御部10Aは、論理ゲート22A〜22CおよびNAND回路22Dの各々の出力を受ける転送要求部23〜26を含み、転送要求部23〜26は論理ゲート22A〜22CおよびNAND回路22Dのいずれかが活性化されると分岐先にデータ転送要求を行なうためのSEND信号を出力する。図3の分岐制御部10と同様に、分岐先ごとにACK信号の入力およびSEND信号の出力を独立して行なうことが可能になるので他方の分岐先のデータ保持状態に依存したデータの待ち状態が発生しなくなる。
データパケットの分岐先は、分岐許可信号BEIN1とBEIN2の論理レベルの組み合わせによって決定される。
図5の分岐制御部10Aにおいて、分岐許可信号BEIN1,BEIN2がともに「L」レベルのときは論理ゲート22Aが活性化されて「L」レベルの信号が出力されることでフリップフロップ23Aがセットされ、フリップフロップ23Aから「L」レベルのSEND信号SNDOT11が出力される。
同様に、分岐許可信号BEIN1が「H」レベルであり分岐許可信号BEIN2が「L」レベルのときは論理ゲート22Bが活性化されて「L」レベルの信号が出力されることでフリップフロップ24Aがセットされ、フリップフロップ24Aから「L」レベルのSEND信号SNDOT12が出力される。
同様に、分岐許可信号BEIN1が「L」レベルであり分岐許可信号BEIN2が「H」レベルのときは論理ゲート22Cが活性化されて「L」レベルの信号が出力されることでフリップフロップ25Aがセットされ、フリップフロップ25Aから「L」レベルのSEND信号SENDOT13が出力される。
同様に、分岐許可信号BEIN1,BEIN2がともに「H」レベルのときはNAND回路22Dが活性化されて「L」レベルの信号が出力されることでフリップフロップ26Aがセットされ、フリップフロップ26Aから「L」レベルのSEND信号SENDOT14が出力される。
次に、実施の形態2の分岐制御部10Aについて、より詳細に説明する。
図6は、図5の分岐制御部10Aの動作を示すタイミングチャートである。
図6を参照して、まず、時刻t1以前において、分岐制御部10Aは初期化される。時刻t1以前の初期化動作については図4のタイミングチャートにおける時刻t1以前の初期化動作と同様であるので、以後の説明は繰り返さない。
また、分岐許可信号BEIN1,BEIN2の論理レベルはともに「L」レベルである。つまり、分岐制御部10Aは出力ノードCOAからSEND信号SNDOT11を送るよう設定される。
初期化されると、出力ノードROから出力されるACK信号ACKOT1は「H」レベルになる。つまり、分岐制御部10Aは前段のC素子から受ける転送要求を許可する。また、初期化されるとSEND信号SNDOT11〜SNDOT14の論理レベルはすべて「H」レベルになる。つまり、分岐制御部10Aはいずれの分岐先にも転送要求を行なわない。
時刻t1〜t4では前段のC素子からデータ転送要求を示す「L」レベルのSEND信号を受けて、分岐制御部10Aは前段のC素子にさらなるデータ転送の禁止を指示する。時刻t1〜t4における分岐制御部10Aの動作は図2の時刻t1〜t4における分岐制御部10の動作と同様であるので、以後の説明は繰り返さない。
続いて時刻t4では、時刻t3においてSEND信号SNDIN1が「H」レベルになったことに応じてACK信号ACKOT1が「H」レベルになり、分岐制御部10Aは再び転送許可状態であることを前段のC素子に知らせる。
また、時刻t3においてACK信号ACKIN11が「H」レベルであり、かつ、SEND信号SNDIN1が「H」レベルであることに応じて、時刻4では図5におけるフリップフロップ23Aがセットされる。フリップフロップ23Aがセットされると「H」レベルのクロックパルスCP11が出力される。つまり、データパケットがパイプラインレジスタから出力可能状態になる。
時刻t4においてクロックパルスCP11が「H」レベルであると、続いて時刻t5ではSEND信号SNDOT11が「L」レベルになる。つまり、指定された分岐先に転送要求が行なわれてデータパケットがパイプラインレジスタから出力される。
続いて時刻t6において、ACK信号ACKIN11がさらなるデータ転送を禁止することを示す「L」レベルになる。ACK信号ACKIN11の論理レベルが「L」レベルになったことに応じてフリップフロップ23Aはリセットされる。
続いて時刻t8において、クロックパルスCP11が「L」レベルになり、パイプラインレジスタからデータパケットの出力が完了する。
続いて時刻t9において、クロックパルスCP11が「L」レベルになったことに応じてSEND信号SNDOT11が「H」レベルになり、指定された分岐先に対するデータパケットの転送が終了する。
また、時刻t10において、ACK信号ACKIN11が「H」レベルに変化する。つまり後段のパイプラインレジスタに格納されたデータパケットが出力され、指定された分岐先が再び転送許可状態になったことが分岐制御部10Aに示される。
一方、他の分岐先のデータ保持状態を示すACK信号については、時刻t1以後ACK信号ACKIN13は常に「H」レベルである。また、ACK信号ACKIN12は時刻t11において「H」レベルになる。さらに、ACK信号ACKIN14は時刻t7において「H」レベルになる。つまり、各分岐先においてデータパケットの入力が可能となるタイミングはすべて異なる。
このように各分岐先からのACK信号が「H」レベルになるタイミングが異なっていても、分岐制御部10Aは該当の分岐先のACK信号が「H」レベルになるタイミングに応じてデータパケットの転送を行なうことが可能である。よってデータ転送の待ち状態が発生しない。
なお、本発明における分岐制御部は、図3や図5に示されるような分岐先が2つあるいは4つの場合にのみ適用されるものではない。分岐先がさらに増える場合であっても、本発明における分岐制御部は、以下のようにして分岐先の増加に対応できる。
まず、分岐制御部に分岐許可信号を伝達する信号伝達線を増やす。これによって、より多くの分岐先の指定が分岐許可信号の論理レベルの組み合わせによって可能になる。
また、分岐許可信号および追加された分岐先からのACK信号を受ける論理ゲート(図5においては論理ゲート22A〜22CおよびNAND回路22Dが相当する)を分岐先の追加に応じて新たに追加する。
さらに、図5における転送要求部23と同様の構成の転送要求部を分岐先の数に応じて分岐制御部に追加する。
さらに、分岐許可信号および追加された分岐先からのACK信号を受ける論理ゲートの出力を受けるAND回路(図5においてはAND回路27が相当する)について、論理ゲートの数に応じた入力数のAND回路を選択する。
以上のように対応すれば、分岐先の数が増えた場合でも本発明の分岐制御部は容易に適用が可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明のデータ駆動型情報処理装置の概略ブロック図である。 プロセッサPE1およびルータRTを説明する概略ブロック図である。 実施の形態1の分岐制御部10を示す回路図である。 図3の分岐制御部10の動作を示すタイミングチャートである。 実施の形態2の分岐制御部10Aを示す回路図である。 図5の分岐制御部10Aの動作を示すタイミングチャートである。 従来および本発明に適用されるデータパケットの構成図である。 データ伝送路の構成を示す図である。 図8のC素子101Aの各ノードから入出力される信号の波形図である。 データ駆動型情報処理装置におけるデータ伝送路の適用例である。 C素子101Aの具体的な回路例である。 従来および本発明のデータ駆動型情報処理装置で用いられる2入力2出力型ルータのブロック図である。 図12の分岐部106Aの従来のブロック図である。 図13の分岐制御部107のC素子107Aをより詳細に示した具体例である。 図14に示される信号の波形図である。 他のルータを構成する1入力4出力型の分岐部の従来のブロック図である。
符号の説明
1 データ駆動型情報処理装置、2A〜2C,101A,102A〜102C,107A,109A C素子、3,106C,106D 合流部、4A〜4C,101B,104A,104B,104C,107B,109B パイプラインレジスタ、5 発火制御部、6 演算部、7 プログラム記憶部、8 BE検出部、9,106A,106B,109 分岐部、10,10A,107 分岐制御部、11G,13F,13G,14F,14G,16,21G,23F,23G,24F,24G,25F,25G,26F,26G,28,105F,105G,108F,108G インバータ回路、11,21 要求応答部、11A,13A,14A,21A,23A,24A,25A,26A,105A,105B フリップフロップ、11B,11C,12B,13B,13C,14B,14C,21B,21C,22D,23B,23C,24B,24C,25B,25C,26B,26C,105C NAND回路、12,22 転送指示部、12A,22A〜22C,107D,109G〜109I 論理ゲート、13,14,23〜26 転送要求部、13D,13E,14D,14E,23D,23E,24D,24E,25D,25E,26D,26E,105D,105E 遅延回路、15,27,107E,109J AND回路、100 データ伝送路、103A,103B ロジック回路、106,RT ルータ、107C,109F OR回路、BE,BEA,BEB,MR,CI,RI,RIA,RIB,RIC,RID,CIA,CIB,IN1,IN2 入力ノード、CO,CP,CPA,CPB,CPC,CPD,RO,COA,COB,COC,COD,OUT1,OUT2 出力ノード、DP データパケット、F1 行先ノード番号領域、F2 世代番号領域、F3 命令コード領域、F4 データ領域、GN 世代番号、ND 行先ノード番号、OPC 命令コード、PE1〜PE4 データ駆動型プロセッサ。

Claims (6)

  1. 行先情報と命令情報とデータとを含むデータパケットに対して前記行先情報と前記命令情報に従って演算を実行するデータ駆動型情報処理装置であって、
    前記データパケットを受けると前記演算を行なう複数の演算回路と、
    前記複数の演算回路のうちの第1の演算回路から前記データパケットを受けて、前記複数の演算回路および外部のいずれかである前記データパケットの複数の分岐先のうち、前記第1の演算回路によって指示された分岐先に前記データパケットを転送する転送回路とを備え、
    前記転送回路は、
    データ保持状態を前記分岐先ごとに監視して、前記第1の演算回路によって指示された分岐先の前記データ保持状態がデータ転送禁止状態からデータ転送許可状態に切り換ると、他の分岐先の前記データ保持状態と独立して前記指示された分岐先に前記データパケットの転送を行なう制御回路を含む、データ駆動型情報処理装置。
  2. 前記制御回路は、
    前記第1の演算回路から前記データパケットの転送開始を指示する第1の転送要求信号を受けて、前記データパケットが前記転送回路に入力可能であることを示す第1の転送許可信号を前記第1の演算回路に返す要求応答部と、
    前記要求応答部から前記データパケットの入力完了を示す完了情報を受けて、前記第1の演算回路から送られる分岐先情報によって前記指示された分岐先における前記データ保持状態を監視し、前記指示された分岐先から前記データパケットが入力可能な状態であることを示す第2の転送許可信号を受けると前記データパケットの転送開始を指示する選択指示部と、
    前記選択指示部の指示を前記分岐先ごとに各々受けて、前記指示された分岐先に前記データパケットの転送開始を指示する第2の転送要求信号を送る転送要求部とを有する、請求項1に記載のデータ駆動型情報処理装置。
  3. 前記選択指示部は、前記分岐先ごとに対応して設けられ、前記完了情報と前記分岐先情報と前記第2の転送許可信号とを受けて、前記転送要求部に前記データパケットの転送開始を指示する複数の指示部を有する、請求項2に記載のデータ駆動型情報処理装置。
  4. 行先情報と命令情報とデータとを含むデータパケットに対して前記行先情報と前記命令情報に従って演算を実行するデータ駆動型情報処理方法であって、
    前記データパケットを受けると前記演算を行なう複数の演算ステップと、
    前記複数の演算ステップのうちの第1の演算ステップから前記データパケットを受けて、前記複数の演算ステップおよび外部のいずれかである前記データパケットの複数の分岐先のうち、前記第1の演算ステップによって指示された分岐先に前記データパケットを転送する転送ステップとを備え、
    前記転送ステップは、
    データ保持状態を前記分岐先ごとに監視して、前記第1の演算ステップによって指示された分岐先の前記データ保持状態がデータ転送禁止状態からデータ転送許可状態に切り換ると、他の分岐先の前記データ保持状態と独立して前記指示された分岐先に前記データパケットの転送を行なう制御ステップを含む、データ駆動型情報処理方法。
  5. 前記制御ステップは、
    前記第1の演算ステップから前記データパケットの転送開始を指示する第1の転送要求信号を受けて、前記データパケットが前記転送ステップに入力可能であることを示す第1の転送許可信号を前記第1の演算ステップに返す要求応答ステップと、
    前記要求応答ステップから前記データパケットの入力完了を示す完了情報を受けて、前記第1の演算ステップから送られる分岐先情報によって前記指示された分岐先における前記データ保持状態を監視し、前記指示された分岐先から前記データパケットが入力可能な状態であることを示す第2の転送許可信号を受けると前記データパケットの転送開始を指示する選択指示ステップと、
    前記選択指示ステップの指示を前記分岐先ごとに各々受けて、前記指示された分岐先に前記データパケットの転送開始を指示する第2の転送要求信号を送る転送要求ステップとを有する、請求項4に記載のデータ駆動型情報処理方法。
  6. 前記選択指示ステップは、前記分岐先ごとに対応して設けられ、前記完了情報と前記分岐先情報と前記第2の転送許可信号とを受けて、前記転送要求ステップに前記データパケットの転送開始を指示する複数の指示ステップを有する、請求項5に記載のデータ駆動型情報処理方法。
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