JP2005225824A - 透明性水中油型乳化化粧料 - Google Patents

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安則 野口
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Abstract

【課題】 本発明の透明性水中油型乳化化粧料は、一般にある外観が白い水中油型乳化化粧料と変わらぬ水相と油相量から成り、且つ種々の原料が配合でき、消費者が好む、透明乃至半透明の外観を有し、その透明性が低温から高温域において損なわれず温度安定性に優れると共に、また使用感も一般にある外観が白い水中油型乳化化粧料に比べ、のびが良くベタつき感が少なく(油性感が少ない)、その優れた使用感と透明性から、新規なハンドクリーム、スキンクリーム等のスキンケア化粧料やヘアクリーム等のヘアケア化粧料等、幅広い乳化化粧料の開発に利用可能な透明性水中油型乳化化粧料を提供する。
【解決手段】 水性成分から成る水相と油性成分から成る油相を乳化して得る水中油型乳化化粧料において、水相と油相との40℃における屈折率の差が±0.05以内であり、且つ水相と油相の重量比が20:80〜80:20の範囲である、外観が透明乃至半透明である透明性水中油型乳化化粧料を用いる。

Description

本発明は、透明性水中油型乳化化粧料に関するものである。更に詳しくは化粧品としての美的感覚が良好な透明乃至半透明の外観を有し、その透明性が低温から高温域において損なわれず温度安定性に優れると共に、また使用感も一般にある外観が白い水中油型乳化化粧料に比べ、のびが良くベタつき感が少なく(油性感が少ない)、その優れた使用感と透明性から、新規なハンドクリーム、スキンクリーム等のスキンケア化粧料やヘアクリーム等のヘアケア化粧料の開発を可能とした透明性水中油型乳化化粧料に関する。
従来より報告されている技術として、ポリアクリル酸とその誘導体を利用し、そこへ液状油を配合した透明又は半透明化粧料が報告されている(特許文献1)。この技術は、シリコーン油の種類も特に制限なく、種々の油が配合できるものであるが、配合可能な油剤の上限量が50重量%と制限があった。また、ポリアクリル酸とその誘導体を併用したゲル強度の高い配合剤系であるため、皮膚や毛髪に塗布した場合、配合した油が皮膚や毛髪に馴染むまでの間が、通常の乳化化粧料に比べ時間がかかり過ぎ、使用性面上において好ましくない透明性の乳化化粧料であった。
上記以外の技術としては、界面活性剤によって油性成分を可溶化する技術がある。しかし、この技術については透明に可溶化できる油性成分の量が極めて少量であり制限があるばかりか、更には界面活性剤も多く必要とするため、皮膚刺激が懸念されるといった問題があった。また、可溶化できる油の種類にも制限があり、例えばシリコーン油類は、可溶化が困難な油剤であるため、配合出来ない等の問題があった。これに対してシリコーン油を配合し、外観が透明乃至半透明の乳化化粧料が提案されている(特許文献2)が、シリコーン油の種類に制限(10cSt以下)や、その配合量(40重量%以下)にも制限のある内容であった。
上述したポリアクリル酸とその誘導体を利用した剤系や界面活性剤の可溶化力を用いずに、更には超高圧ホモジナイザー、超音波乳化機等の強力な剪断力を与える乳化機等を用いた特別な機械的処理を行うことなく、一般にあるスキンクリームやハンドクリーム等、外観が白い水中油型乳化化粧料と変わらぬ水相と油相量から成り、且つ種々の原料が配合でき、化粧品としての美的感覚が良好な透明乃至半透明の外観を有し、その透明性が低温から高温域において損なわれることのない温度安定性に優れた透明性水中油型乳化化粧料を得ることは困難であった。
特開平 6―256136 特開平10―120524
本発明が解決しようとする課題は、化粧品としての美的感覚が良好な透明乃至半透明の外観を有し、その透明性が低温から高温域において損なわれず温度安定性に優れると共に、また使用感も外観が白い一般にある水中油型乳化化粧料に比べ、のびが良くベタつき感が少なく(油性感が少ない)、その優れた使用感と透明性から、新規なハンドクリーム、スキンクリーム等のスキンケア化粧料やヘアクリーム等のヘアケア化粧料の開発を可能とした透明性水中油型乳化化粧料を提供することである。
本発明者は、上記問題を解決するため鋭意検討した結果、水中油型乳化化粧料において、水相と油相との屈折率の差が±0.05以内である透明性水中油型乳化化粧料が、上記課題を解決し得ることを見出だし、本発明を完成するに至った。即ち、本発明は、水性成分から成る水相と油性成分から成る油相を乳化して得る水中油型乳化化粧料において、水相と油相との40℃における屈折率の差が±0.05以内であり、且つ水相と油相の重量比が20:80〜80:20の範囲である、外観が透明乃至半透明である透明性水中油型乳化化粧料に関するものである。
本発明の透明性水中油型乳化化粧料は、一般にある外観が白い水中油型乳化化粧料と変わらぬ水相と油相量から成り、且つ種々の原料が配合でき、消費者が好む、透明乃至半透明の外観を有し、その透明性が低温から高温域において損なわれず温度安定性に優れると共に、また使用感も一般にある外観が白い水中油型乳化化粧料に比べ、のびが良くベタつき感が少なく(油性感が少ない)、その優れた使用感と透明性から、新規なハンドクリーム、スキンクリーム等のスキンケア化粧料やヘアクリーム等のヘアケア化粧料等、幅広い乳化化粧料の開発に応用できる新規な透明性水中油型乳化化粧料を得ることができる。
以下に本発明を詳細にする。
本発明で使用する、水性成分及び油性成分とは、特に限定はなく通常乳化化粧料に用いられるものが使用できる。例えば、水性成分ではグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、マビット等の多価アルコール類、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合体等の非イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、N―アシルアミノ酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩等のアニオン界面活性剤、アルキルベタイン、アルキルアミドベタイン等の両性界面活性剤、モノ長鎖アルキル四級アンモニウム塩、ジ長鎖アルキル四級アンモニウム塩、ジ長鎖アルキルポリオキシエチレン四級アンモニウム塩等のカチオン界面活性剤、エタノール等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を組み合わせて、水相として使用する。
また、油性成分も特に限定はなく通常の乳化化粧料に用いられるものが使用できる。例えば、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ホホバ油、ゲイロウ等のエステル類、牛脂、アボガド油、オリブ油、ヒマワリ油、ククイナッツ油、グレープシード油、サザンカ油、サフラワー油、スイートアルモンド油、マカデミアナッツ油、ローズヒップ油等のトリグリセライド類、セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ヘキシルデカノール、オレイルアルコール等の高級アルコール類、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン等のシリコーン油類、及びポリオキシエチレンやポリオキシプロピレン変性シリコーン類、モノステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル等の親油性非イオン界面活性剤等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を組み合わせて、油相として使用する。
本発明の透明性水中油型乳化化粧料において、外観の透明性を保持するためには、上記の水相と油相との40℃における屈折率の差が±0.05以内、更には±0.03以内が好ましい。40℃における屈折率の差が±0.05を超えて調製した場合、外観の透明性が悪い水中油型乳化化粧料となる。
本発明の透明性水中油型乳化化粧料には、上記の水相と油相の重量比が20:80〜80:20の範囲、更には30:70〜70:30の範囲がより好ましい。水相と油相の重量比が20:80〜80:20の範囲から外れると、のびが悪く、またベタつき感のある使用性面上の問題や、外観の透明性において問題が生じる。例えば、水相と油相の重量比において水相量の割合が20未満の場合、油性感が強く使用性面上の問題が生じる。逆に水相と油相の重量比において水相量の割合が80を超えると、外観の透明性が損なわれた水中油型乳化化粧料となる。
本発明の透明性水中油型乳化化粧料には、発明の効果を損なわない範囲で通常、水中油型乳化化粧料に使用される成分、例えば、トリメチルグリシン、尿素、ヒアルロン酸ナトリウム等の天然保湿剤、水溶性高分子類、各種ビタミン、アミノ酸、生薬、消炎剤、細胞賦活剤、色素、防腐剤、香料等を適宜配合することができる。
以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例により限定されるものではない。
〈実施例1〜4、比較例1〜2〉
表1に記載の水中油型乳化化粧料を調製し、以下の評価方法により評価した。その結果を表1に示す。
(評価方法)
1)透明性
実施例、比較例で調製した水中油型乳化化粧料の外観を目視にて観察し、以下の評価基準を基に評価した。
◎:5〜45℃の間で良好な透明性を呈する
○:5〜45℃の間で透明性を呈する
△:5〜45℃の間で少し濁る
×:5〜45℃の間で白濁を呈する
2)使用感
健常女性パネラー20名に、実施例、比較例で調製した水中油型乳化化粧料を毛髪及び顔面に使用させ、その際「のびの良さ」、「馴染み易さ」及び「後感(ベタつきや油性感のなさ)」の各項目を100点満点として採点し、その平均点より以下の基準に従い評価した。
(評価基準)
評 価 平 均 点 判定
良 好 : 75点以上 : ◎
やや良好 : 50点以上〜75点未満 : ○
やや不良 : 25点以上〜50点未満 : △
不 良 : 25点未満 : ×
3)安定性
実施例、比較例で調製した水中油型乳化化粧料を0℃、50℃の恒温槽に1ヵ月放置後の状態を目視にて観察し、以下の評価基準を基に評価した。
(評価基準)
○:状態変化なし
×:白濁、分離等の状態変化がある
Figure 2005225824
実施例1〜4に示した、透明性水中油型乳化化粧料は全評価項目について十分なものであった。一方、比較例1〜2に示した水中油型乳化化粧料については、評価項目のいずれかの項目で不十分な評価結果であった。
本発明の透明性水中油型乳化化粧料は、一般にある外観が白い水中油型乳化化粧料と変わらぬ水相と油相量から成り、且つ種々の原料が配合でき、消費者が好む、透明乃至半透明の外観を有し、その透明性が低温から高温域において損なわれず温度安定性に優れると共に、また使用感も外観が白い一般にある水中油型乳化化粧料に比べ、のびが良くベタつき感が少なく(油性感が少ない)、その優れた使用感と透明性から、新規なハンドクリーム、スキンクリーム等のスキンケア化粧料やヘアクリーム等のヘアケア化粧料等、幅広い乳化化粧料の開発に利用が可能である。

Claims (1)

  1. 水性成分から成る水相と油性成分から成る油相を乳化して得る水中油型乳化化粧料において、水相と油相との40℃における屈折率の差が±0.05以内であり、且つ水相と油相の重量比が20:80〜80:20の範囲である、外観が透明乃至半透明である透明性水中油型乳化化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2016500688A (ja) * 2012-10-23 2016-01-14 ジェニック カンパニー リミテッドGenic Co.,Ltd. 可変的な透明度を有する水中油型のオルガノゲル化粧料組成物
KR20190107498A (ko) * 2018-03-12 2019-09-20 주식회사 코스메카코리아 감마선 조사를 통한 유연성을 가지는 고형의 경시적 색변화 하이드로겔 화장료 조성물

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