JP2005225520A - 筒体及びその製造方法並びに容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 アルミニウム層を有する積層体からなる筒体において、アルミニウム層の厚さが厚い場合であっても容易に製造することができる筒体を提供する。
【解決手段】 外側樹脂フィルム31、アルミニウム層33及び内側樹脂フィルム32を積層してなる積層体3を巻回し、その両端面を接触させる。第1、第2樹脂フィルム41,45の間にアルミニウム層43が設けられた接合体4を積層体3の両端面の接触部に沿って配置し、外側樹脂フィルム31と同一の樹脂からなる第1樹脂フィルム41の両側部を外側樹脂フィルム31の両端部に溶着する。接合体4のアルミニウム層43の厚さを積層体3のアルミニウム層33より薄くする。
【選択図】 図9
【解決手段】 外側樹脂フィルム31、アルミニウム層33及び内側樹脂フィルム32を積層してなる積層体3を巻回し、その両端面を接触させる。第1、第2樹脂フィルム41,45の間にアルミニウム層43が設けられた接合体4を積層体3の両端面の接触部に沿って配置し、外側樹脂フィルム31と同一の樹脂からなる第1樹脂フィルム41の両側部を外側樹脂フィルム31の両端部に溶着する。接合体4のアルミニウム層43の厚さを積層体3のアルミニウム層33より薄くする。
【選択図】 図9
Description
この発明は、例えば塗料を収容する容器の筒部として用いるのに好適な筒体、その筒体を製造するのに好適な製造方法、並びにその筒体を用いて製造された容器に関する。
一般に、塗料、接着剤等を収容する容器の筒部は、順次積層された外側樹脂フィルム、アルミニウム層及び内側樹脂フィルムからなる積層体によって構成されている。積層体は、下記特許文献1に記載されているように、その両端部が重ね合うように巻回される。その後、重ね合わせた端部の接触面どうしを溶着又は融着する。これにより、筒体が製造される。
上記のようにして筒部を製造した場合には、積層体の端部どうしを重ねるため、筒部の内周面に筒部の軸線方向にその一端から他端まで延びる段差が形成されてしまうという問題があった。また、積層体の端部どうしを重ねると、外側樹脂フィルムと内側樹脂フィルムとが互いに接触するので、それらのフィルムは互いに溶着又は融着することができるよう、同一又は同種類の樹脂で構成する必要がある。このため、樹脂フィルムの選択の自由度が狭くなるという問題があった。
上記の問題を解決するために、この発明に係る筒体は、積層された外側樹脂フィルム及びアルミニウム層を有し、上記外側樹脂フィルムを外側にした状態で両端面が互いに接触するように巻回された柔軟性を有する積層体と、アルミニウム層を間にして積層された第1、第2樹脂フィルムを有し、帯状に形成された柔軟性を有する接合体とを備え、上記積層体の外面を構成する上記外側樹脂フィルムの両端部に、上記積層体の両端面の接触部を跨ぐように配置された上記接合体の第1樹脂フィルムの両側部が固着されていることを特徴としている。
上記の問題を解決するために、この発明に係る筒体の製造方法は、積層された外側樹脂フィルム及びアルミニウム層を有する柔軟な積層体を、上記外側樹脂フィルムを外側にした状態で上記積層体の両端面が互いに接触するように巻回する巻回工程と、アルミニウム層を間にして積層された第1、第2樹脂フィルムを有する帯状の柔軟な接合体を、上記第1樹脂フィルムを上記外側樹脂フィルムと対向させた状態で上記積層体の両端面の接触部に沿って配置し、上記第1樹脂フィルムの上記外側樹脂フィルムとの対向面の両側部を上記外側樹脂フィルムの両端部にそれぞれ固着する固着工程とを備えていることを特徴としている。
上記の問題を解決するために、この発明に係る容器の第1の態様は、軸線を上下方向に向けて配置された請求項1又は2に記載の筒体と、この筒体の外周面の上端部に固着された樹脂からなる環状の補強部材と、上記筒体の外周面の下端部に固着され、上記筒体の下端開口部を閉じる樹脂からなる底部材とを備えたことを特徴としている。
また、この発明に係る容器の第2の態様は、軸線を上下方向に向けて配置された請求項1又は2に記載の筒体と、互いに積層された樹脂フィルムとアルミニウム層とを有し、上記筒体の外周面又は内周面の上端部に上記樹脂フィルムが固着された環状の補強部材と、互いに積層された樹脂フィルムとアルミニウム層とを有し、上記筒体の外周面又は内周面の下端部に固着されて上記筒体の下端開口部を閉じる底部材とを備えたことを特徴としている。
上記の問題を解決するために、この発明に係る筒体の製造方法は、積層された外側樹脂フィルム及びアルミニウム層を有する柔軟な積層体を、上記外側樹脂フィルムを外側にした状態で上記積層体の両端面が互いに接触するように巻回する巻回工程と、アルミニウム層を間にして積層された第1、第2樹脂フィルムを有する帯状の柔軟な接合体を、上記第1樹脂フィルムを上記外側樹脂フィルムと対向させた状態で上記積層体の両端面の接触部に沿って配置し、上記第1樹脂フィルムの上記外側樹脂フィルムとの対向面の両側部を上記外側樹脂フィルムの両端部にそれぞれ固着する固着工程とを備えていることを特徴としている。
上記の問題を解決するために、この発明に係る容器の第1の態様は、軸線を上下方向に向けて配置された請求項1又は2に記載の筒体と、この筒体の外周面の上端部に固着された樹脂からなる環状の補強部材と、上記筒体の外周面の下端部に固着され、上記筒体の下端開口部を閉じる樹脂からなる底部材とを備えたことを特徴としている。
また、この発明に係る容器の第2の態様は、軸線を上下方向に向けて配置された請求項1又は2に記載の筒体と、互いに積層された樹脂フィルムとアルミニウム層とを有し、上記筒体の外周面又は内周面の上端部に上記樹脂フィルムが固着された環状の補強部材と、互いに積層された樹脂フィルムとアルミニウム層とを有し、上記筒体の外周面又は内周面の下端部に固着されて上記筒体の下端開口部を閉じる底部材とを備えたことを特徴としている。
上記特徴構成を有するこの発明によれば、積層体の端部どうしを重ねることなく、端面どうしを互いに接触させているので、筒部の内周面にその軸線方向に延びる段差が形成されることがない。また、積層体の端部どうしを重ね合わせることがないから、積層体をアルミニウム層を間にした3層以上の積層体で構成する場合に、最外層の樹脂フィルムを構成する樹脂と最内層の樹脂フィルム構成する樹脂とを任意に選択することができる。さらに、積層体を樹脂フィルムとアルミニウム層との二層構造にすることも可能である。ただし、その場合には、積層体を巻回するに際しては、樹脂フィルムを外側にして巻回する必要がある。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図4は、この発明に係る容器の一実施の形態を示すものであり、この実施の形態の容器1は、上端から下端へ向かうにしたがって漸次小径になる断面円形の筒部(筒体)2と、この筒体2の外周面の上端部に設けられた補強部材5、筒体2の外周面の下端部に設けられた底部材6とを有している。
図1〜図4は、この発明に係る容器の一実施の形態を示すものであり、この実施の形態の容器1は、上端から下端へ向かうにしたがって漸次小径になる断面円形の筒部(筒体)2と、この筒体2の外周面の上端部に設けられた補強部材5、筒体2の外周面の下端部に設けられた底部材6とを有している。
筒部2は、上下の両端が開口し、かつ下方へ向かうにしたがって漸次小径になる断面円形のテーパ筒状に形成されており、それぞれ柔軟性を有する積層体3及び接合体4によって構成されている。筒部2は、断面非円形に形成してもよく、一定の内外径を有するストレートな筒状に形成してもよい。
積層体3は、図5に示すように、外側樹脂フィルム31、内側樹脂フィルム32及びそれらの間に配置されたアルミニウム層33を積層してなるものであり、外側樹脂フィルム31とアルミニウム層33、及び内側樹脂フィルム32とアルミニウム層33とは、互いに固着されている。外側樹脂フィルム31及び内側樹脂フィルム32は、ポリエチレンによって構成されている。外側樹脂フィルム31及び内側樹脂フィルム32は、ポリエチレン以外の樹脂によって構成してもよい。その場合、外側樹脂フィルム31及び内側樹脂フィルム32は、互いに同一の樹脂によって構成してもよく、異なる樹脂によって構成してもよい。外側樹脂フィルム31及び内側樹脂フィルム32の厚さは、数μm〜数十μmに設定されている。内側樹脂フィルム32は、必ずしも必要ではなく、用いなくてもよい。逆に、内側樹脂フィルム32とアルミニウム層33との間に1又は複数の他の樹脂フィルムを設けてもよい。1又は複数の樹脂フィルムは、外側樹脂フィルム31とアルミニウム層33との間にも設けてもよい。
アルミニウム層33は、アルミニウム箔からなるものであり、容器の外側の水分が筒部2を通過して容器1内に侵入するのを防止するとともに、容器1に例えば液状の塗料又は接着剤を収容したときに、筒部2が収容前とほぼ同一の形状を維持することができよう、筒部2の強度を向上させてその保形性を確保するものでもある。その一方、アルミニウム層33は、容器1をその軸線方向へ押し潰そうとしたときには、筒部2を人手によっても容易に押し潰すことができるものであることが望ましい。容器1を廃棄する際にその容積を小さくするためである。これらの条件を満たすために、アルミニウム層33の厚さは、数十μm以上に設定するのが望ましく、特に50〜200μm程度に設定するのが望ましい。
図3、図7〜図9に示すように、積層体3は、外側樹脂フィルム31を外側にし、内側樹脂フィルム32を内側にした状態で巻回されており、その周方向における両端面が互いに接触するように突き当てられている。この場合、積層体3の両端部の接触部(筒部2の内周面における接触部)に段差が生じないよう、外側樹脂フィルム31の外周面の両端縁が同一円周上に位置するとともに、内側樹脂フィルム32の内周面の両端縁が同一円周上に位置するように、両端面どうしが互いに接触されている。しかも、積層体3をこのように巻回したときに、積層体3が断面円形で上端から下端へ向かうにしたがって漸次小径になるテーパ筒状になるよう、巻回前の積層体3は、略扇形のシート状に形成されている。
接合体4は、巻回された積層体3の両端面が接触した状態に維持し、ひいては筒部2を一定の形状に維持しておくためのものであり、帯状に形成されている。図6に示すように、接合体4は、順次積層固着された第1樹脂フィルム41、第1保護層42、アルミニウム箔からなるアルミニウム層43、第2保護層44及び第2樹脂フィルム45によって構成されている。
第1樹脂フィルム41及び第2樹脂フィルム45は、外側フィルム31と同一の材質であるポリエチレンによって構成されている。第1樹脂フィルム41及び第2樹脂フィルム45は、外側フィルム31と異なる樹脂によって構成してもよい。その場合、第1樹脂フィルム41及び第2樹脂フィルム45は、互いに異なる材質の樹脂で構成してもよく、互いに同一の樹脂によって構成してもよい。ただし、第1フィルム41は、外側樹脂フィルム31に溶着ないしは融着することができるような樹脂によって構成するのが望ましく、そのような観点からすると、外側樹脂フィルム31と同一の樹脂によって構成するのが特に望ましい。
アルミニウム層43は、外部の水分が積層体3の互いに接触する端面間から容器1内に侵入するのを防止するためのものであり、筒部2の保形性を維持するための強度が求められることはない。そこで、アルミニウム層43の厚さは、できる限り薄くするのが望ましい。この実施の形態では、アルミニウム層43の厚さが積層体3のアルミニウム層33よりも薄く設定されている。勿論、筒部2の軸線方向における強度向上を図るのであれば、アルミニウム層43の厚さをアルミニウム層33の厚さに対して同等以上に設定してもよい。第1、第2保護層42,44は、薄いアルミニウム層43が破損するのを防止するようにアルミニウム層43を保護するためのものであり、ナイロンによって構成されている。接合体4は、このような構成に限定されるものでなく、適宜変更可能である。例えば、積層体3と同様に三層構造にしてもよい。
接合体4は、その長手方向を上下方向に向け、かつ幅方向の中央部が積層体3の両端面の接触部と対向するように配置されている。この結果、接合体4の両側部が積層体3の両端面の接触部を跨いでおり、外側樹脂フィルム31と同一の樹脂からなる第1樹脂フィルム41の左右両側部が、外側樹脂フィルム31の外周面の周方向における両端部にそれぞれ溶着、融着又は接着等の固着手段によって固着されている。これにより、積層体3がテーパ筒状に巻回された形態を維持することになり、積層体3及び接合体4によって筒部2が構成されている。
上記補強部材5は、樹脂を成形してなるものであり、短筒部51と、この短筒部51の外周面の上端部に一体に設けられた環状の板部52とから構成されている。短筒部41の内周面は、筒部2の外周面(外側樹脂フィルム31の外周面)と同一のテーパ度を有するテーパ面とされている。短筒部41の内周面には、筒部2の上端部外周面が嵌合され、溶着又は融着等の固着手段によって固着されている。板部52は、補強部材5の径方向における強度を向上させるものであり、補強部材5が筒部2の上端部外周面に嵌合固定されることにより、筒部2の上端開口部の径方向における強度が補強されている。板部52の外周面には、周方向に180°離れて配置された一対の突出部52a,52aが形成されている。一対の突出部52a,52aは、把持部としての機能を果たすものであり、突出部52a,52aを持って容器1を持ち運ぶことができる。
底部材6は、樹脂を成形してなるものであり、短筒部61と、この短筒部51の内周面の中間部に一体に形成され、短筒部61の内部を上下に遮断する隔壁部52とから構成されている。短筒部61の内周面は、筒部2の外周面と同一のテーパ度を有するテーパ面とされている。短筒部61の内周面61の隔壁部52より上側の部分には、筒部2の外周面の下端部が嵌合され、溶着又は融着等の固着手段によって固着されている。この結果、筒部2の下端開口部が隔壁部52によって遮蔽されている。つまり、隔壁部52によって容器1の底部が構成されている。
上記構成の容器1においては、筒部2の内周面を構成する積層体3の周方向における両端部が重ねられることなく、両端面が互いに接触させられているから、筒部2の内周面に段差が形成されるのを防止することができる。また、外側樹脂フィルム31と内側樹脂フィルム32とが溶着又は融着されることがないから、外側樹脂フィルム31を構成する樹脂と内側樹脂フィルムを構成する樹脂ととして、同一ないしは同種の樹脂を選択することも可能であり、互いに異なる樹脂を選択することも可能である。したがって、外側及び内側樹脂フィルム31,32を構成する樹脂の選択の自由度を広げることができる。さらに、この実施の形態では、積層体3のアルミニウム層33の厚さを厚くしたとしても、接合体4のアルミニウム層43を薄くしているので、積層体3の外側樹脂フィルム31と接合体4の第1樹脂フィルムとをヒートシールすることが可能である。ちなみに、筒体3の強度を向上させるために、積層体3及び接合体4の各アルミニウム層33,43の厚さを厚くすると、ヒートシールのための熱がアルミニウム層33,43によって拡散されてしまい、積層体3と接合体4との接触面まで到達することができない。このため、ヒートシールが困難になってしまう。この点、この実施の形態では、接合体4のアルミニウム層43の厚さを薄くすることができるので、ヒートシールを容易に行うことができる。
上記構成の容器1を製造する場合には、図7に示すように、まず積層体3を巻回してその両端面を接触させる。この場合、筒部と同一のテーパ度を有する芯金(図示せず)を用い、この芯金に積層体3を隙間無く巻回することにより、積層体3を容易に巻回することができるとともに、積層体3の両端部を互いに接触させることができる。また、そのようにすることにより、巻回された積層体3の両端面を、それらの間が段差が生じることなく接触させることができる。
次に、図8及び図9に示すように、接合体4の幅方向(左右方向)の中央部を積層体3の両端面の接触部と対向させた状態で接合体4を接触部に沿って配置する。そして、接合体4の第1樹脂フィルム41の両側部を積層体3の外側樹脂フィルム31の外周面の両端部とそれぞれ固着する。この場合、接合体4のアルミニウム層43の厚さが薄いので、周知のヒートシール法によって溶着ないしは融着することも可能である。接合体4のアルミニウム層43の厚さを積層体3のアルミニウム層33と同等以上の厚さにする場合には、超音波溶着法、高周波溶着法によって接合体4を積層体3に容易に固着することができる。接合体4は、積層体3に接着固定してもよい。
接合体4を積層体3に超音波溶着法によって固着するに際しては、図10に示すように、接合体4の第2樹脂フィルム45に接触するシールバーBの表面に断面略三角形の突条Baを形成しておき、この突条Baを積層体3の接触部に対向するように位置させると、積層体3の接触部に凹部3aが形成される一方、接合体4に凹部3aに対応する凸部4aが形成される。これにより、接合体4の積層体3に対する接合強度を向上させることができる。ただし、この場合には、突条Baの高さを外側樹脂フィルム31の厚さと同等以下に設定するのが望ましい。
接合体4を積層体3に固着して筒部2を形成した後、筒部2の外周面の上端部(大径側の端部)に補強部材5を固着するとともに、筒部2の外周面の下端部(小径側の端部)に底部材6を固着する。補強部材5の筒部2に対する固着は、射出成形法の一種である周知のインサート成形法を採用することにより、補強部材5の成形と同時に行うことができる。これは、底部材6についても同様である。筒部2に補強部材5及び底部材6を固着することにより、容器1が製造される。
次に、この発明に係る容器の他の実施の形態について説明する。
この実施の形態の容器においては、上記実施の形態の容器1の補強部材5及び底部材6に代えてそれぞれ積層体からなる補強部材及び底部材が用いられている。補強部材は、例えば図5に示す積層体3と同様の三層構造をなする積層体によって構成されており、二つの樹脂フィルムが外周面と内周面と構成するように短円筒状に形成されている。そして、補強部材は、筒部2の上端部の外周面又は内周面に超音波振動法、その他の方法によって固着されている。補強部材は、樹脂フィルムとアルミニウム層との二層構造からなる積層体によって構成してもよい。ただし、そのようにする場合には、補強部材を筒部2の外周面と内周面とのいずれに固着するときも樹脂フィルムを筒部2に固着することになる。また、底部材も補強部材と同様の三層構造をなす積層体によって構成されており、短円筒部と、この短円筒部の下端開口部を閉じる底部とを有している。そして、短円筒部が筒部2の下端部の内周面又は外周面に超音波振動法、その他の方法によって固着されている。筒部2の下端部に底部材の短円筒部を固着すると、底部が筒部2の下端開口部を閉じ、容器全体の底部として機能する。底部材も補強部材と同様に樹脂フィルムとアルミニウム層との二層構造の積層体によって構成してもよい。
この実施の形態の容器においては、上記実施の形態の容器1の補強部材5及び底部材6に代えてそれぞれ積層体からなる補強部材及び底部材が用いられている。補強部材は、例えば図5に示す積層体3と同様の三層構造をなする積層体によって構成されており、二つの樹脂フィルムが外周面と内周面と構成するように短円筒状に形成されている。そして、補強部材は、筒部2の上端部の外周面又は内周面に超音波振動法、その他の方法によって固着されている。補強部材は、樹脂フィルムとアルミニウム層との二層構造からなる積層体によって構成してもよい。ただし、そのようにする場合には、補強部材を筒部2の外周面と内周面とのいずれに固着するときも樹脂フィルムを筒部2に固着することになる。また、底部材も補強部材と同様の三層構造をなす積層体によって構成されており、短円筒部と、この短円筒部の下端開口部を閉じる底部とを有している。そして、短円筒部が筒部2の下端部の内周面又は外周面に超音波振動法、その他の方法によって固着されている。筒部2の下端部に底部材の短円筒部を固着すると、底部が筒部2の下端開口部を閉じ、容器全体の底部として機能する。底部材も補強部材と同様に樹脂フィルムとアルミニウム層との二層構造の積層体によって構成してもよい。
1 容器
2 筒部(筒体)
3 積層体
4 接合体
5 補強部材
6 底部材
31 外側樹脂フィルム
31a 凹部
33 アルミニウム層
41 第1樹脂フィルム
41a 凸部
43 アルミニウム層
45 第2樹脂フィルム
2 筒部(筒体)
3 積層体
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5 補強部材
6 底部材
31 外側樹脂フィルム
31a 凹部
33 アルミニウム層
41 第1樹脂フィルム
41a 凸部
43 アルミニウム層
45 第2樹脂フィルム
Claims (4)
- 積層された外側樹脂フィルム及びアルミニウム層を有し、上記外側樹脂フィルムを外側にした状態で両端面が互いに接触するように巻回された柔軟性を有する積層体と、アルミニウム層を間にして積層された第1、第2樹脂フィルムを有し、帯状に形成された柔軟性を有する接合体とを備え、上記積層体の外面を構成する上記外側樹脂フィルムの両端部に、上記積層体の両端面の接触部を跨ぐように配置された上記接合体の第1樹脂フィルムの両側部が固着されていることを特徴とする筒体。
- 積層された外側樹脂フィルム及びアルミニウム層を有する柔軟な積層体を、上記外側樹脂フィルムを外側にした状態で上記積層体の両端面が互いに接触するように巻回する巻回工程と、
アルミニウム層を間にして積層された第1、第2樹脂フィルムを有する帯状の柔軟な接合体を、上記第1樹脂フィルムを上記外側樹脂フィルムと対向させた状態で上記積層体の両端面の接触部に沿って配置し、上記第1樹脂フィルムの上記外側樹脂フィルムとの対向面の両側部を上記外側樹脂フィルムの両端部にそれぞれ固着する固着工程とを備えていることを特徴とする筒体の製造方法。 - 軸線を上下方向に向けて配置された請求項1に記載の筒体と、この筒体の外周面の上端部に固着された樹脂からなる環状の補強部材と、上記筒体の外周面の下端部に固着され、上記筒体の下端開口部を閉じる樹脂からなる底部材とを備えたことを特徴とする容器。
- 軸線を上下方向に向けて配置された請求項1に記載の筒体と、互いに積層された樹脂フィルムとアルミニウム層とを有し、上記筒体の外周面又は内周面の上端部に上記樹脂フィルムが固着された環状の補強部材と、互いに積層された樹脂フィルムとアルミニウム層とを有し、上記筒体の外周面又は内周面の下端部に固着されて上記筒体の下端開口部を閉じる底部材とを備えたことを特徴とする容器。
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JP (1) | JP2005225520A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020226173A1 (ja) * | 2019-05-09 | 2020-11-12 | 藤森工業株式会社 | 筒状部材、容器、及び筒状部材の製造方法 |
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2004
- 2004-02-13 JP JP2004035897A patent/JP2005225520A/ja active Pending
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