JP2020183269A - 筒状部材、容器、及び筒状部材の製造方法 - Google Patents

筒状部材、容器、及び筒状部材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】展開が容易な筒状部材、容器、及び筒状部材の製造方法を提供する。【解決手段】内層部材2と外層部材3とを有する筒状部材1であって、内層部材2の外面と外層部材3の内面とが剥離可能に積層され、内層部材2は、筒状部材1の周方向の両側にそれぞれ一端部2a及び他端部2bを有し、外層部材3は、筒状部材1の周方向の両側にそれぞれ一端部3a及び他端部3bを有し、内層部材2の一端部2aの外面上には外層部材3の一端部3aが配置され、内層部材2の他端部2bの外面上には外層部材3の他端部3bが配置され、内層部材2の一端部2aの内面と外層部材3の他端部3bの外面とが重ね合わされて、内層部材2の外面と外層部材3の内面との間の剥離可能な積層よりも強い接合強度で接合されている。【選択図】図2

Description

本発明は、展開が容易な筒状部材、容器、及び筒状部材の製造方法に関する。
特許文献1には、先端部及び基端部を開放端とした円筒状収容筒と、その基端部開放端に設けられた底部材と、先端部の開放端に設けられた天板部材と、を有して成り、内部に流動性物質が充填される流動性物質用カートリッジが記載されている。特許文献1の場合は、円筒状収容筒が内容物の押出し方向に沿って潰されていくので、全量吐出完了時には略全域が潰れた状態となる。
特開2013−56692号公報
特許文献1の場合は、筒状容器を筒の軸方向に潰すため、注出されずに残った内容物が筒状容器内に残留したままとなる。容器の内容物を最後まで取り出したり、残った内容物を洗い落としたりする場合に、容器を展開することが容易ではない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、展開が容易な筒状部材、容器、及び筒状部材の製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、内層部材と外層部材とを有する筒状部材であって、前記内層部材の外面と前記外層部材の内面とが剥離可能に積層され、前記内層部材は、前記筒状部材の周方向の両側にそれぞれ一端部及び他端部を有し、前記外層部材は、前記筒状部材の周方向の両側にそれぞれ一端部及び他端部を有し、前記内層部材の前記一端部の外面上には前記外層部材の前記一端部が配置され、前記内層部材の前記他端部の外面上には前記外層部材の前記他端部が配置され、前記内層部材の前記一端部の内面と前記外層部材の前記他端部の外面とが重ね合わされて、前記内層部材の外面と前記外層部材の内面との間の前記剥離可能な積層よりも強い接合強度で接合されていることを特徴とする筒状部材を提供する。
また、本発明は、前記筒状部材の軸方向の少なくとも片側に、前記筒状部材の端部を閉塞する端面部材を有することを特徴とする容器を提供する。
前記端面部材に注出口を有してもよい。
また、本発明は、筒状の胴部の外周に、前記筒状部材を表示体として有することを特徴とする容器を提供する。
前記胴部の一端に口部を有してもよい。
また、本発明は、内層部材と外層部材とを有する筒状部材の製造方法であって、前記内層部材は、前記筒状部材の周方向の両側にそれぞれ一端部及び他端部を有し、前記外層部材は、前記筒状部材の周方向の両側にそれぞれ一端部及び他端部を有し、前記筒状部材は、前記内層部材の前記一端部の外面上には前記外層部材の前記一端部を配置し、前記内層部材の前記他端部の外面上には前記外層部材の前記他端部を配置して、前記内層部材の外面と前記外層部材の内面とを剥離可能に積層した後、前記内層部材の前記一端部の内面と前記外層部材の前記他端部の外面とを重ね合わせて、前記内層部材の外面と前記外層部材の内面との間の前記剥離可能な積層よりも強い接合強度で接合して製造することを特徴とする筒状部材の製造方法を提供する。
本発明の筒状部材によれば、内層部材の外面と外層部材の内面とが剥離可能に積層されているので、展開が容易であり、かつ、内層部材の一端部の内面と外層部材の他端部の外面とが強く接合されているので、実用的な強度で筒状の状態を維持することができる。
筒状部材の一例を示す斜視図である。 筒状部材の一例を示す上面図である。 筒状部材の一端部から剥離を開始した状態を例示する上面図である。 筒状部材の外層部材を内層部材から剥離した状態を例示する上面図である。 筒状部材を展開した状態を例示する平面図である。 注出口を有する筒状容器の一例を示す斜視図である。 注出口を有する筒状容器を展開する状態を例示する斜視図である。 注出口を有しない筒状容器の一例を示す斜視図である。 注出口を有しない筒状容器を展開した状態を例示する平面図である。 筒状部材を胴部に装着した容器の一例を示す斜視図である。
以下、好適な実施形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図1に示すように、本実施形態の筒状部材1は、内層部材2と外層部材3とを有する。内層部材2の外面と外層部材3の内面とが剥離可能に積層されている。図2に示すように、内層部材2は、筒状部材1の周方向の両側にそれぞれ一端部2a及び他端部2bを有する。外層部材3は、筒状部材1の周方向の両側にそれぞれ一端部3a及び他端部3bを有する。内層部材2の一端部2aの外面上には外層部材3の一端部3aの内面が配置されている。内層部材2の他端部2bの外面上には外層部材3の他端部3bの内面が配置されている。さらに、内層部材2の一端部2aの内面と外層部材3の他端部3bの外面とが重ね合わされ、接合部4として接合されている。接合部4の接合強度は、内層部材2の外面と外層部材3の内面との間の剥離可能な易剥離部5からなる積層よりも強くされている。
図3に示すように、易剥離部5において、外層部材3の一端部3aを内層部材2の一端部2aから剥離しても、接合部4には影響せず、内層部材2は筒状を維持することができる。さらに易剥離部5の剥離を進行させると、図4に示すように、外層部材3の他端部3bが内層部材2の他端部2bから剥離される。この状態では接合部4が残っていても、接合部4と内層部材2の他端部2bとの間に隙間6が生じ、内層部材2は筒状を維持せず、略C字状のように開いた状態となる。図5に示すように、内層部材2の一端部2aと外層部材3の他端部3bとの接合部4を残したまま、内層部材2の他端部2bと外層部材3の一端部3aとを反対向きに引き離すと、内層部材2及び外層部材3が平面状に展開される。このような筒状部材1は、易剥離部5が筒状部材1の略全周にわたっているので、剥離が短いうちは筒状を維持することができ、易剥離部5の剥離が全周に及ぶと平面状に展開することができるので、容器及び包装の分野に有用である。
易剥離部5は、内層部材2の外面と外層部材3の内面との間で、筒状部材1の全周又は全面にわたって形成されてもよい。易剥離部5が、内層部材2と外層部材3との間で部分的に形成されてもよい。少なくとも、内層部材2の一端部2aと外層部材3の一端部3aとの間、及び内層部材2の他端部2bと外層部材3の他端部3bとの間に、易剥離部5が設けられていることが好ましい。易剥離部5の接着強度としては、例えば180°剥離強度が15N/15mm未満、好ましくは2〜6N/15mm程度が挙げられる。接合部4の接合強度としては、180°剥離強度が15N/15mm以上、好ましくは23N/15mm以上が挙げられる。接合部4及び易剥離部5の剥離強度は、熱可塑性樹脂、シーラント材、接着剤等の選択により、所望の値を得ることができる。易剥離部5における剥離強度の調整方法として、例えば、接着強度を高めるためのコロナ処理、アンカー剤、接着剤等の程度や量を減少させること、貼り合わせ面の表面に凹凸を設けること、接着層のフィラー添加を無くすこと等が挙げられる。
内層部材2及び外層部材3は、樹脂フィルム、ラミネートフィルム等のフィルムから構成することができる。内層部材2又は外層部材3の少なくとも一方が、フィルムと同様な可撓性を有する成形部品であってもよい。樹脂フィルムは、単層の樹脂フィルムでもよく、多層の樹脂フィルムでもよい。ラミネートフィルム又は成形部品において、樹脂と積層する異種材料としては、金属箔、金属蒸着層、紙等が挙げられ、異種材料の少なくとも片面に樹脂層を有する。内層部材2及び外層部材3を構成するラミネートフィルム又は成形部品は、バリア性、剛性等の観点から、アルミニウム箔等の金属箔を含むことが好ましい。バリア層等の機能層は、内層部材2又は外層部材3の少なくとも一方に設けてもよい。内層部材2及び外層部材3のラミネートフィルム又は成形部品にアルミニウム箔を用いる場合の厚さは、特に限定されないが、例えば10〜20μm程度、あるいはそれ以上又はそれ以下が挙げられる。内層部材2又は外層部材3を成形部品から構成する場合、厚さが1mm以下であることが好ましい。
本実施形態の筒状部材1を製造する方法としては、例えば、内層部材2と外層部材3とをそれぞれ一端部2a,3aから他端部2b,3bまで重ね合わせて剥離可能(易剥離)に積層した後、得られた積層体を筒状にして、内層部材2の一端部2aの内面と外層部材3の他端部3bの外面とを重ね合わせて、強接着にて接合する方法が挙げられる。内層部材2の外面と外層部材3の内面との易剥離部5を形成する工程では、内層部材2及び外層部材3が平面状のまま加工することができるので、加工が容易である。
図6に、注出口付き筒状容器の一例を示す。筒状容器10は、注出口14を有する天面部材11と、上端部に天面部材11が接合された側面部材12と、側面部材12の下端部に接合された底面部材13とを有して、略円筒状に構成されている。側面部材12を上述の筒状部材1から構成することにより、使用後には側面部材12を容易に展開することができる。このため、容器の内容物を最後まで取り出したり、残った内容物を洗い落としたりすることも容易になり、使用性、廃棄性が向上する。具体的には、図7に示すように、側面部材12を構成する筒状部材1の外層部材3を内層部材2から剥離すると、接合部4と内層部材2の他端部2bとの間の隙間6が筒状容器10の側面に生じる。この隙間6をきっかけとして、側面部材12と天面部材11及び底面部材13とを容易に分離することができる。
筒状容器10は、自立性を有することができる。筒状容器10の自立性とは、少なくとも内容物を充填した状態で自立が可能な性質である。さらには、内容物を充填していない状態でも筒状容器10の自立が可能であることが好ましい。筒状容器10は、側面部材12の軸方向の端部に設けられる端面部材として、天面部材11及び底面部材13を有する。以下、天面部材11及び底面部材13を総称して、端面部材11,13という場合がある。筒状容器10は、天面部材11と、側面部材12と、底面部材13とをそれぞれ1枚ずつ組み合わせた3パーツから構成することができる。端面部材11,13は、側面部材12から分離可能なパーツであることが好ましい。本実施形態の端面部材11,13は、略円形である。
端面部材11,13は、樹脂フィルム、ラミネートフィルム等のフィルムから構成することができる。端面部材11,13の少なくとも一方は、可撓性を有しても有しなくてもよい成形部品から構成することも可能である。これらは、例えば厚さが均一な成形部品でもよく、三次元形状の構造を有する成形部品であってもよい。樹脂フィルムは、単層の樹脂フィルムでもよく、多層の樹脂フィルムでもよい。ラミネートフィルム又は成形部品において、樹脂と積層する異種材料としては、金属箔、金属蒸着層、紙等が挙げられ、異種材料の少なくとも片面に樹脂層を有する。端面部材11,13を構成するラミネートフィルム又は成形部品は、バリア性、剛性等の観点から、アルミニウム箔等の金属箔を含むことが好ましい。バリア層等の機能層は、端面部材11,13の少なくとも一方に設けてもよい。端面部材11,13のラミネートフィルム又は成形部品にアルミニウム箔を用いる場合の厚さは、特に限定されないが、例えば10〜20μm程度、あるいはそれ以上又はそれ以下が挙げられる。端面部材11,13を成形部品から構成する場合、厚さが1mm以下であることが好ましい。
端面部材11,13と側面部材12との接合部は、例えば、端面部材11,13の周縁部を屈曲させ、側面部材12の端部(上端部又は下端部)に対向させて構成することができる。端面部材11,13と側面部材12との接合部は、それぞれ端面部材11,13の周囲で環状に形成されている。端面部材11,13の周縁部を屈曲させるとき、周縁部の内面又は外面のいずれを側面部材12の内面に対向させて接合してもよい。さらに、端面部材11,13の周縁部を側面部材12の外面と対向させて接合してもよい。ここで、端面部材11,13及び側面部材12の内面とは、筒状容器10に充填される内容物に接する側であり、端面部材11,13及び側面部材12の外面とは、それぞれ各部材の内面の反対側である。図7は、側面部材12の内層部材2を端面部材11,13の外面と接合した場合を示す。
本実施形態の筒状容器10は、天面部材11に注出口14を有する場合に限らず、底面部材13に注出口14を有することも可能である。キャップ15は、ねじ、弾性収縮力等により注出口14と再封可能に結合してもよい。注出口14は、端面部材11,13と一体成形により構成してもよい。注出口14と端面部材11,13とが一体の成形部品から構成されてもよい。
端面部材11,13において、側面部材12と接合される側の面(例えば内面)を含む層と、その反対側の面(例えば外面)を含む層とが剥離しやすいように、端面部材11,13の少なくとも一方が、易剥離部を介して積層された内層と外層とから構成されてもよい。端面部材11,13の易剥離部は、筒状部材1の易剥離部5と同様に構成することができる。端面部材11,13の内層又は外層のいずれを側面部材12と接合してもよいが、端面部材11,13の外層を側面部材12の内層部材2に接合すると、側面部材12の外層部材3の剥離が容易になる。端面部材11,13の内層を側面部材12の内層部材2に接合し、端面部材11,13の外層を側面部材12の外層部材3に接合してもよい。
端面部材11,13の全面にわたって内層と外層とが積層されてもよく、端面部材11,13の一部のみに内層と外層との積層領域が設定されてもよい。例えば注出口14付近には内層と外層との積層領域を設定せず、注出口14から離れた端面部材11,13の周縁部のみに内層と外層との積層領域を設定してもよい。端面部材11,13の内層又は外層のいずれか一方が、注出口14と一体化された成形部品から構成されてもよい。
端面部材11,13及び側面部材12を構成するフィルムの具体例として、例えばシーラント層、基材層等を有する積層体が挙げられる。各積層体にバリア層を設けてもよい。シーラント層を構成する材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂、シクロオレフィンポリマー(COP)、シクロオレフィンコポリマー(COC)等の環状オレフィン系樹脂、接着性樹脂、コーティング剤などの少なくとも1種以上が挙げられる。バリア層としては、アルミニウム箔又はアルミニウム蒸着フィルムが好ましい。基材層を構成する材料としては、ナイロン(脂肪族ポリアミド)、ポリエステル等が好ましい。基材層の厚さとしては、例えば5〜50μmであり、より好ましくは10〜30μmである。柔軟性を有するフィルムは、例えば各層を合計した総厚としての厚さが500μm以下であることが好ましく、350μm程度や200μm程度などでもよい。
側面部材12の直径は、例えば、5〜250mmの範囲内で、10〜200mmの範囲内が好ましい。ここで、側面部材12が角筒状である場合の直径とは、互いに対向する頂点と頂点、辺と辺、又は頂点と辺との距離であり、これらが2以上ある場合は、最小値及び最大値が上記範囲内であることが好ましい。側面部材12の直径は、特に限定されないが、例えば、20mm、50mm、100mm、150mm等でもよい。
筒状容器10に収容される内容物の性状は、液体、固体、粉体、粒体、これらの2種以上の混合物など任意である。注出口14から内容物を取り出す場合は、流動性のある液体、粉体、粒体等が好ましい。内容物の種類としては、特に限定されず、飲料品、食料品、調味料、化粧品、医薬品、洗剤、接着剤、家庭用品、工業製品などが挙げられる。筒状容器10を構成する各部材(天面部材11、側面部材12、底面部材13、注出口14)には、酸素吸収機能、匂い吸収機能、非吸着機能など、1又は2以上の機能性を付与してもよく、また、これらの各部材は、それぞれ少なくとも1以上の印刷柄を有してもよい。
注出口14は、流路に沿った筒状部に対してフランジ部等を有する立体的な成形品としてもよく、あるいは、内容物の取出し口として機能すれば、任意の構造でもよい。また、注出口14を閉鎖する手段は、キャップ15に限らず、任意の構造でよい。例えば、天面部材11の開口部をそのまま注出口とし、開口部に封止用のフィルムを貼り、フィルムにストローを差し込むことで内容物を吸い出す構造としてもよい。また、側面部材12に注出口14を設けることも可能であるが、筒状容器10の自立性や強度等の観点から、側面部材12は注出口14を有しない構造としてもよい。
注出口14の向きは、端面部材11,13に対して略垂直とは限らず、斜め方向でもよい。内容物を注出するときは、注出口14を横向き又は下向きとしてもよく、又は、注出口14が上向きのまま、内容物を吸引により取り出してもよい。筒状容器10に注出口14を設ける数は限定されず、2以上としてもよい。注出口14が内容物の注入、空気の流入等、内容物の注出以外の目的で使用されてもよい。
図8に、円柱状の筒状容器の一例を示す。この筒状容器20は、天面部材21と側面部材22と底面部材23とを有する。天面部材21を省略することも可能であるが、側面部材22の軸方向の両側に天面部材21及び底面部材23を有してもよい。注出口14を省略したこと以外は、上述の端面部材11,13に関する説明を、適宜、天面部材21及び底面部材23に応用することができるので、重複する説明は省略する。
また、底面及び側面を有する容器本体と、側面及び天面を有する蓋部材との組み合わせにより、筒状容器20を構成してもよい。本実施形態の筒状容器20は、側面部材22を上述の筒状部材1から構成することにより、使用後に側面部材22を容易に展開することができる。注出口を有しない筒状容器20は、袋、箱等の用途として用いることもできる。容器本体と蓋部材との組み合わせである場合は、容器本体から蓋部材を取り外せば、内容物を取り出すことができる。
側面部材22の軸方向の両側に天面部材21及び底面部材23を有し、相互に接合されている場合、側面部材22から筒状容器20を開封することも可能である。上述したように、側面部材22を構成する筒状部材1において、外層部材3の一端部3aを剥離し、さらに易剥離部5の剥離を進行させると、接合部4と内層部材2の他端部2bとの間の隙間6を広げて開口部を形成することにより、筒状容器20の側面から内容物を取り出すことができる。この状態では、天面部材21及び底面部材23が内層部材2に接合された状態を維持することもできる。このため、側面部材22の内側で、固形の内容物が底面部材23上に配置されたまま、筒状容器20の側面に開口部を形成することができる。
さらに、天面部材21及び底面部材23を内層部材2から剥離すると、図9に示すように、平面状に展開することができる。必要に応じて、側面部材22と天面部材21又は底面部材23との接合部又はその近傍に、ミシン目、ハーフカット線等の易開封線を設けてもよい。側面部材22の内面が天面部材21又は底面部材23と接合されている場合、内層部材2に易開封線を設けてもよい。易開封線がフィルムの切込みから構成される場合、内層部材2を構成するフィルムの厚さ方向で少なくとも一方の面に切込みが通じてもよく、フィルムの厚さ方向の内部の層のみに切込みが形成されていてもよい。フィルムの一軸延伸等により、易開封性を付与してもよい。フィルムにノッチを設ける場合は、例えば内層部材2の他端部2b等にノッチを設けてもよい。側面部材22の周方向又は高さ方向における易開封線の位置、範囲等は、適宜設定することができる。天面部材21又は底面部材23に易開封線を設けてもよい。なお、上述した注出口付き筒状容器10を廃棄する際の展開を容易にする目的においても、側面部材12等を構成するフィルムに易開封線、ノッチ等を設けることができる。
図10に、瓶型容器の一例を示す。この瓶型容器30は、筒状の胴部31と、胴部31の一端に延びる口部32を有する。胴部31の外周には、上述の筒状部材1からなる表示体33が設けられている。これにより、筒状の表示体33を胴部31に密着させても、上述の筒状部材1と同様に、表示体33を展開することができるので、表示体33を胴部31から容易に取り外すことができる。表示体33は、ラベル、タグ等の用途として用いることもできる。
筒状部材1からなる表示体33の用途は、瓶型容器30に限らず、種々の物品に装着することができる。両端面が開口した筒状部材1の用途は、表示体33に限らず、例えば折り畳まれた物品、巻回された物品、複数積み重ね又は束ねられた物品等の結束等に用いることができる。筒状部材1を装着可能な物品の形状は筒状又は柱状に限らず、例えば板状、薄葉状、箱状、棒状、塊状等が挙げられる。筒状部材1が熱収縮性を有すると、物品への装着が容易になるので好ましい。内層部材2と外層部材3との間を易剥離部5で積層した積層体を物品に巻き付けた後、内層部材2の一端部2aと外層部材3の他端部3bとを重ね合わせ、接合部4を設けて筒状部材1を構成してもよい。
以上、本発明を好適な実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。改変としては、各実施形態における構成要素の追加、置換、省略、その他の変更が挙げられる。また、2以上の実施形態に用いられた構成要素を適宜組み合わせることも可能である。
筒状部材の端面(天面又は底面)の平面形状は、円形に限らず、楕円形、長円形、卵形、多角形等でもよい。平面形状の多角形としては、例えば三角形、四角形、五角形、六角形、七角形、八角形等の凸多角形、星形等の凹多角形が挙げられる。端面部材の平面形状及び筒状部材の水平断面形状は、端面(天面又は底面)の平面形状に応じて、適宜設定することができる。例えば、端面部材が多角形状の場合は、筒状部材も多角柱状となる。筒状部材の端面が多角形の場合、軸方向は、両端面を構成する多角形の略中心(例えば重心)を結ぶ方向とすることができる。軸に交差する径方向は、端面に沿って端面の略中心を通る方向であればよく、例えば対向する二辺の中点を結ぶ方向、一頂点とそれに対向する辺の中点とを結ぶ方向、対角線方向(対向する二頂点を結ぶ方向)等が挙げられる。ここで、筒状部材の端面とは、各端面における端面部材の有無によらず、例えば、筒状部材の軸方向の両端部において、軸に垂直な平面のうち筒状部材に囲まれる内側の領域からなる仮想面である。
筒状部材は天面と底面とが合同(同一形状及び同一寸法)である場合に限らず、例えば、天面が大で底面が小、又は、天面が小で底面が大となるようなテーパを有してもよい。天面と底面とが相似形でもよく、又は、互いに異種の形状としてもよい。円筒状の筒状部材は、略矩形状のフィルムの両端縁を接合して構成してもよい。略矩形状のフィルムにおいて対向する二辺を円弧状にすると、筒状部材を円錐状に構成することができる。
1…筒状部材、2…内層部材、2a…内層部材の一端部、2b…内層部材の他端部、3…外層部材、3a…外層部材の一端部、3b…外層部材の他端部、4…接合部、5…易剥離部、6…隙間、10,20…筒状容器、11,21…天面部材、12,22…側面部材、13,23…底面部材、14…注出口、15…キャップ、30…瓶型容器、31…胴部、32…口部、33…表示体。

Claims (6)

  1. 内層部材と外層部材とを有する筒状部材であって、
    前記内層部材の外面と前記外層部材の内面とが剥離可能に積層され、
    前記内層部材は、前記筒状部材の周方向の両側にそれぞれ一端部及び他端部を有し、
    前記外層部材は、前記筒状部材の周方向の両側にそれぞれ一端部及び他端部を有し、
    前記内層部材の前記一端部の外面上には前記外層部材の前記一端部が配置され、
    前記内層部材の前記他端部の外面上には前記外層部材の前記他端部が配置され、
    前記内層部材の前記一端部の内面と前記外層部材の前記他端部の外面とが重ね合わされて、前記内層部材の外面と前記外層部材の内面との間の前記剥離可能な積層よりも強い接合強度で接合されていることを特徴とする筒状部材。
  2. 請求項1に記載の筒状部材の軸方向の少なくとも片側に、前記筒状部材の端部を閉塞する端面部材を有することを特徴とする容器。
  3. 前記端面部材に注出口を有することを特徴とする請求項2に記載の容器。
  4. 筒状の胴部の外周に、請求項1に記載の筒状部材を表示体として有することを特徴とする容器。
  5. 前記胴部の一端に口部を有することを特徴とする請求項4に記載の容器。
  6. 内層部材と外層部材とを有する筒状部材の製造方法であって、
    前記内層部材は、前記筒状部材の周方向の両側にそれぞれ一端部及び他端部を有し、
    前記外層部材は、前記筒状部材の周方向の両側にそれぞれ一端部及び他端部を有し、
    前記筒状部材は、前記内層部材の前記一端部の外面上には前記外層部材の前記一端部を配置し、前記内層部材の前記他端部の外面上には前記外層部材の前記他端部を配置して、前記内層部材の外面と前記外層部材の内面とを剥離可能に積層した後、前記内層部材の前記一端部の内面と前記外層部材の前記他端部の外面とを重ね合わせて、前記内層部材の外面と前記外層部材の内面との間の前記剥離可能な積層よりも強い接合強度で接合して製造することを特徴とする筒状部材の製造方法。
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