JP2005224203A - 摘果器 - Google Patents

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JP2005224203A JP2004037710A JP2004037710A JP2005224203A JP 2005224203 A JP2005224203 A JP 2005224203A JP 2004037710 A JP2004037710 A JP 2004037710A JP 2004037710 A JP2004037710 A JP 2004037710A JP 2005224203 A JP2005224203 A JP 2005224203A
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優美 柳生
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Abstract

【課題】 果実類の間引きのために花や蕾又は結実直後等の小さい実の内に効率的に摘果できるようにすること。
【解決手段】 同心円状に嵌合した内側シリンダ2と外側シリンダ3とからなる摘果シリンダと、内側シリンダ2及び外側シリンダ3の外端に外開き状態に設けた各々8枚の摘果刃2a、3aと、外側シリンダ3の外周に取付けた操作レバー4と、外側シリンダ3の外周の一部とグリップ部5の一部との間に配した復帰バネ6と、内側シリンダ2の周側の一部に開口した規制溝2bと外側シリンダ3の内周から規制溝2b中に突出させた規制ピン3bと、内側シリンダ2の内端側を先端側に開口した取付穴5a中に装入して固設したグリップ部5とで構成する。外側シリンダ3は内側シリンダ2に回転自在に配し、摘果刃2a、3aは各々定角度間隔で構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、果実類の間引のために、蕾又は花、或いは結実間もない小さな実の内に、効率的に摘果(又は摘花)するための摘果器に関するものである。
果実類は、その花や蕾又は結実間もない小さな実の段階で、十分な成長を確保して商品価値を高めるなどの目的から間引する必要が生じ、これは、その成長速度との関係から限られた短期間の内に行う必要があるものである。このため、多数の花、蕾又は小果実等の対象を間引する果実農家等では臨時に作業者を雇ったりして対応しているが、これは果実栽培のコスト高を招き、或いは不慣れな作業者が誤って鋏の刃先で残すべき果実や葉又は幹等を突くなどして商品価値の低下等を招く要因となっている。
ところで、林檎や梨等の多くの果実の場合、図3(a)に示すように、枝の随所に複数の花やその蕾又はこれらに基づく果実が纏まって付いていることが多く、間引は、こうした個所毎に、どれか1つ(図示の場合G)だけを残して、その他のものを(図示の場合N、N…をp、p…の位置で)摘取ることにより行う。例えば、中心のものを1つ残して、周囲のものを摘取ることになるが、現時点では多くの場合、通常の剪定鋏を用いて逐一処理しているため、纏まっているからと云って、周囲の間引き対象の蕾等を一度に摘み取ることは可能ではなく、殆ど効率向上には繋がらず、前記したように、このような摘み取りの際に残すべき果実や花等に剪定鋏の先で誤って傷つけると言った弊害すら生じている。
そこで以上のような問題点を解決する趣旨の摘果鋏が提案されている(特許文献1)。この摘果鋏は、十手型選別刃と、その両側のサイド刃と、握り柄とからなり、間引の際には、先ず十手型選別刃を突き出して残すべき中心果を挟み、同時にその周囲の側果を広げた状態のサイド刃と十手型選別刃との間に導き、次いで、サイド刃をバネの作用により十手型選別刃側に動かして、その間で側果を切除しようとするものである。
この摘果鋏は、このような思惑通りに動作すれば、側果を一度に切除することができることになり間引の作業を効率的に行うことができる。しかしこの摘果鋏は、このように好都合な動作を容易には確保し得ないものと思われる。まず十手型選別刃の狭い隙間にスピーディに中心果の柄を導入することは困難であり、相当手間取ることは明かである。またその際にその十手型選別刃の先端で中心果を傷つける虞も相当高いと言わざるを得ない。他方、サイド刃と十手型選別刃の間への側果の導入もなかなか容易ではない。この摘果鋏は側方から摘果対象に接近せざるを得ず、そうすると、中心果の手前及び後方の側果についてはサイド刃と十手型選別刃との間にそれらを導くことは殆ど不可能に近い。またこのとき手前の葉などが邪魔になることも多い。該摘果鋏の進行方向両側の側果に関してもサイド刃と十手型選別刃との間を十分に開いていないと導入が難しいが、広げれば広げるほど、葉や枝などの不要物が同時にこの間に導かれる可能性も高くなり、側果だけを切除することは困難になる。
実開平5−55851号公報
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解決し、果実類の間引きのために、花や蕾又は結実直後等の小さい実の内に、効率的に摘果(又は摘花)するための使い勝手の良い摘果器を提供することを解決の課題とするものである。
本発明の1は、相互に同心円状かつその軸心を中心として相手方に対して相対的に回動可能に嵌合した内側シリンダ及び外側シリンダからなる摘果シリンダであって、該内側シリンダ及び該外側シリンダの外端に複数かつ同数の摘果刃を各々定角度間隔で外開き状態に突出させた摘果シリンダと、
前記摘果シリンダに構成した摘果操作手段であって、これを摘果操作すると、前記内側シリンダ及び前記外側シリンダがその軸心を中心として相対的に回転し、前者及び後者の各外端の摘果刃が相互の重なり状態から非重なり状態を経て少なくとも隣接する他の摘果刃との一部重なり状態にまで移行し、この摘果操作を終了させると、該内側シリンダ及び該外側シリンダが復帰回転して、前者及び後者の各外端の摘果刃が元の重なり状態に復帰するように構成した摘果操作手段と、
前記摘果シリンダを支持するグリップ部であって、摘果作業者がこれを握って操作するためのグリップ部と、
で構成した摘果器である。
本発明の2は、本発明の1の摘果器に於いて、前記摘果シリンダを、その内側シリンダの内端側を前記グリップ部の先端に開口した取付穴に装入した状態で固定し、かつ外側シリンダを該内側シリンダに回転自在に外装したものに構成したものである。
本発明の3は、本発明の2の摘果器に於いて、前記摘果操作手段を、前記外側シリンダの外周に固定した操作レバーであって、グリップ部を握った手の指で該外側シリンダを一定方向に回転操作可能な操作レバーと、該外側シリンダの外周の一部と前記グリップ部の一部との間に配された復帰バネであって、該外側シリンダを回転操作開始位置まで回転復帰させる復帰バネと、外側シリンダの回転範囲を規制する規制手段とで構成したものである。
本発明の4は、本発明の3の摘果器に於いて、前記規制手段を、前記内側シリンダの周側の一部に周方向に沿って開口した規制溝と、前記外側シリンダの内周から該規制溝中に突出させた規制ピンであって、該外側シリンダの回転にともなって該規制溝中を周方向に移動可能に配した規制ピンとで構成したものである。
本発明の1の摘果器によれば、内側シリンダ及び外側シリンダの外端に外広がりの摘果刃を定角度間隔でリング状に配置した構成であるため、中心果(中心花を含む、以下同じ)を中心にして上方からこれらに接近させると、摘果シリンダの内側に中心果を導き、隣接する摘果刃の間に側果の柄を極めて簡単に導くことができる。そしてこの後、摘果操作手段を操作し、内側シリンダと外側シリンダとに相対的な回転動作をさせれば、内外の摘果刃が切断動作を行い、隣接する摘果刃の間に導かれていた側果(側花を含む、以下同じ)の柄を切断する動作を行うこととなる。そのため、簡単な構成で、残すべき中心果を傷を付けることなく確実に残しつつ、側果の除去すべきものを効率的かつ確実に摘果(摘花を含む、以下同じ)除去することができる。
本発明の2の摘果器によれば、簡明な構成で、内外シリンダ間の相対的な回転を実現し得、これによる内外の摘果刃の開閉を通じて側果の除去が容易に行われ得るものとなる。
本発明の3の摘果器によれば、外側シリンダを容易かつ確実に回転動作させ、内外の摘果刃による側果の切除を容易かつ確実に行うことができる。
本発明の4の摘果器によれば、外側シリンダの回転範囲を側果を切除するのに必要かつ十分な範囲に限定することができるため、無駄な回転をさせる虞がなく、動作が確実なものとなる。
本発明の摘果器は、内側シリンダ及び外側シリンダからなる摘果シリンダと、該摘果シリンダの内側シリンダ及び外側シリンダの外端に定角度間隔で外開き状態に突出させた複数かつ同数の摘果刃と、前記摘果シリンダに構成した摘果操作手段と、前記摘果シリンダを支持すると共に、摘果作業者がこれを握って操作するためのグリップ部とで構成したものであり、林檎や梨等の枝の随所に複数の花やこれに基づく果実が一纏まりになって付くものがその摘果対象となる。このような果実類に於いては、一纏まりになっている花(又は果実)の内の一つのみ、例えば、中心花(果)のみを残して、他の花(果実)、例えば、側果を切除するいわゆる間引きを行い、残した果実の十分な生育を期待することが一般に行われている。
前記摘果シリンダの内側シリンダと外側シリンダとは、相互に同心円状となるように、かつ相互が軸心を中心として相手方に対して相対的に回転可能であるように、嵌合させた構成とする。従って内側シリンダと外側シリンダとは、前者のみが回転可能であっても、後者のみが回転可能であっても、或いは双方が回転可能であっても良い。構成の簡明性及び機構の動作確実性の観点からは、内側シリンダを固定とし、外側シリンダをその軸心を中心として回転自在に構成するのが適当である。摘果シリンダの内径は、摘果の際に、残すべき中心果を傷つけることなく内側シリンダ内に導きうる寸法とする。例えば、内側シリンダの内径が20mm程度以上となるように設定する。
前記摘果刃は、前記のように、内側シリンダのそれと外側シリンダのそれとを同数とし、かつ外開き状態に構成する。その数は、摘果のために切除する側果の数を考慮して5〜10枚程度とするのが適当である。個々の摘果刃は先端に向かって概ね逆U字形とするのが適当であり、また隣接する摘果刃間の谷となる部位の形状もU字形とするのが適当である。摘果刃及び隣接するそれの谷の以上の形状は、側果を谷の中に確実に導くと共に、確実にその柄を切断するのに好都合である。
なお内側シリンダの摘果刃は、両側又は必要な一側の外周面に接する部位にブレードを構成し、外側シリンダの摘果刃は両側又は必要な一側の内周面に接する部位にブレードを構成する。
前記したように、各摘果刃は、内側シリンダ又は外側シリンダの外周面から外開き状態に突出させるものであるが、その外開き角度は、摘果シリンダの径と摘果する側果の伸び出し角度との関係で適切に設定する。リンゴ等の摘果に用いる場合は、摘果シリンダの径を、前記したように、その内側シリンダの内径を21mmに、外側シリンダの外径を30mmに設定した場合は、それらの外周面の仮装延長面と各摘果刃との間の角度を概ね30度前後となるように設定するのが適当である。
以上の内側シリンダ及び外側シリンダはそれぞれ金属で構成するのが適当であり、それらの外端に突出させる摘果刃は、それぞれ内側シリンダ又は外側シリンダと一体に金属で構成するのが適当である。勿論、他の材質でも可能であり、例えば、セラミック等を採用することも可能である。
前記グリップ部は、以上の摘果シリンダをこれに取り付ける支持部材であり、またこれを摘果作業者が握って摘果作業を行うための把持手段でもある。木質材又はプラスチック類等で構成するのが適当である。
該グリップ部の先端付近に前記摘果シリンダを取り付けることとするのが適当である。
例えば、摘果手段の内側シリンダを固定し、外側シリンダを回転自在に構成する場合は、該グリップ部の先端側に取付穴を開口し、この取付穴に、外側シリンダを回転自在に外装嵌合した内側シリンダの内端側を装入して固定することとすることができる。
前記摘果操作手段は、摘果シリンダの内側シリンダ又は外側シリンダの一方又は双方を一定の範囲で回転操作して、その外端の摘果刃により側果の切除動作をさせるための操作手段であり、そのような目的を実現できる種々な手段を自由に採用することができる。
前記のように、内側シリンダを固定し、外側シリンダを回転自在に配した場合は、該摘果操作手段は、例えば、グリップ部を握った手の指で外側シリンダを一定方向に回転操作可能なであるようにその外周に固定した操作レバーと、該操作レバーで回転動作させられた外側シリンダを回転操作開始位置まで回転復帰させる復帰バネと、外側シリンダの回転範囲を所定の範囲に規制する規制手段とで構成することができる。
該復帰バネは、例えば、該外側シリンダの外周の一部と前記グリップ部の一部との間に配したコイルスプリング等で構成することができる。
また前記規制手段は、前記内側シリンダの周側の一部に周方向に沿って開口した規制溝と、前記外側シリンダの内周から該規制溝中に突出させた規制ピンであって、該外側シリンダの回転にともなって該規制溝中を周方向に移動可能に配した規制ピンとで構成することができる。
前記規制手段による規制範囲は、操作レバーの操作開始時点では、これ及び内側シリンダの外端の摘果刃が相互に重なり状態にあり、該操作レバーの操作を進めると、相互の非重なり状態を経て少なくとも隣接する他の摘果刃との一部重なり状態にまで移行させ得るように設定する。勿論、これを越えて、隣接する他の摘果刃との全部重なり状態にまで移行させ得るように規制範囲を設定しても良い。
本発明の摘果器は以上のような構成であり、次のように使用することができる。
先ず、前記グリップ部を掴み、その先端の摘果シリンダを下に向けた状態で、中心果及び摘果対象の側果に上方から接近させ、これによってその摘果シリンダの内側シリンダの内側に中心果を導き、同時に摘果シリンダの外端に定角度間隔で並んだ摘果刃の間の谷に複数の側果の柄を導く。後者、即ち、摘果刃間の谷へ側果の柄を導入することは、単に中心果を内側シリンダの内側へ導くように上方からこれに接近させて行く過程で自ずと行われることとなる。
こうして、内側シリンダの内側に中心果が進入し、隣接する摘果刃間の谷に側果の柄が入った状態になったところで、前記摘果操作手段を操作し、内側シリンダと外側シリンダとを相対的に回転させると、これにともなって内外の摘果刃が相対的に移動し、内外のそれの重なり状態から非重なり状態を経て、少なくとも隣接する他の摘果刃相互の一部重なり状態にまで移行し、これによって内外の隣接する摘果刃による切断動作が行われ、側果の柄が切断され、摘果動作が行われたことになる。中心果は切断動作時内側シリンダの内側に位置しており傷つく虞もない。
前記した一例のように、外側シリンダのみが回転可能に構成してあり、これを操作レバーによって回転操作できるように構成してある場合は、該操作レバーを操作すれば、同様の動作が行われ、側果の柄の切断結果が得られる。
摘果操作手段による操作を終了させれば、元の位置まで摘果シリンダは復帰することとなる。外側シリンダのみを回転可能に構成した前記一例の場合は、復帰バネによって該外側シリンダが元の位置まで復帰することとなる。
従って、本発明の摘果器によれば、残したい果実や花等を傷つけることなく、効率的に不要な側果等を摘果するための、使い勝手の良い摘果器を簡単な構成で実現することができる。
この実施例の摘果器1は、図1(a)、(b)、(c)及び図2(a)、(b)に示すように、同心円状に嵌合した内側シリンダ2と外側シリンダ3とからなる摘果シリンダと、該摘果シリンダの内側シリンダ2及び外側シリンダ3の外端に設けた各々8枚の摘果刃2a、2a…、3a、3a…と、該外側シリンダ3の外周に取付けた操作レバー4と、該外側シリンダ3の外周の一部と後記グリップ部5の一部との間に配した復帰バネ6と、該内側シリンダ2の周側の一部に開口した規制溝2bと該外側シリンダ3の内周から該規制溝2b中に突出させた規制ピン3bと、前記内側シリンダ2の内端側を先端側に固設したグリップ部5とで構成したものである。
前記内側シリンダ2と外側シリンダ3とは、それぞれ金属で構成する。この実施例では、内側シリンダ2は硬質アルミニウムで、外側シリンダ3はステンレススチールで構成した。また内側シリンダ2の内径は、保存対象の中心果を傷つけることなく安全にこの内部に導き得る寸法である21mmに設定した。該内側シリンダ2はその厚みが1.7mmのそれを用いたためその外径は24.4mmである。外側シリンダ3の内径は24.6mmであり、該外側シリンダ3は該内側シリンダ2に対して0.1mmのギャップにより自由に回転可能な状態で外装嵌合する。該外側シリンダ3の厚みも1.7mmであり、それ故、その外径は28mmである。
内側シリンダ2及び外側シリンダ3の各外端に突出させる各8枚の摘果刃2a、2a…、3a、3a…も同一金属によりそれらと一体に構成する。即ち、内側シリンダ2及び外側シリンダ3の外端側に若干長く突出した部分を加工して摘果刃2a、2a…、3a、3a…を構成する。各8枚の摘果刃2a、2a…、3a、3a…は、それぞれ内側シリンダ2と外側シリンダ3の外端から定角度間隔で外開き状態に突出させる。内側シリンダ2又は外側シリンダ3の周側の仮装延長面と各々の摘果刃2a、2a…、3a、3a…との間の角度は、この実施例では30度に設定した。
各摘果刃2a、2a…、3a、3a…は概ね逆U字形に突出した形状に構成し、隣接する摘果刃2a、2a、3a、3a間の谷もU字形に切り欠いた形状に構成する。内側シリンダ2の摘果刃2a、2a…は、ブレードをそれらの両側外面側に形成し、外側シリンダ3の摘果刃3a、3a…は、ブレードをそれらの両側内面側に形成する。外側シリンダ3の回転動作に伴う外側の摘果刃3a、3a…の周回動作により、内外の摘果刃2a、2a…、3a、3a…の両ブレードで隣接する摘果刃2a、3a間に位置する側果の柄等は切断されることとなる。
前記操作レバー4は、前記外側シリンダ3の外周に固定用ネジ4bで固定した取付け用の帯状リング4aの周側に、その内端部を溶接により取り付けている。該操作レバー4は、平面から見て部分円弧状の曲線を持った構成とし、例えば、右手でグリップ部5を握って操作する場合、握った手の親指側にその外端側が突出し、これを該親指でグリップ下方側に移動するように操作すると、該外側シリンダ3が反時計回りに回転するように位置決めする。
前記復帰バネ6は、図1(b)、(c)に示すように、その一端を前記帯状リング4aの一部に配したバネ端係止ネジ6aに係止し、他端を前記グリップ部5の一部に固設した係止環6bに係止する。該バネ端係止ネジ6aは、該帯状リング4aの該当する部位に形成した雌ねじ部に螺合することで該部位に固定し、該係止環6bは、その下端に延長したネジ部を該グリップ部5の該当する部位にねじ込むことで固定する。
該復帰バネ6は、このように配することにより、前記操作レバー4を操作して反時計回りに回転させた外側シリンダ3を、操作開始点まで時計回りで復帰回転することができるようにしたものである。
前記規制溝2bは、前記のように、内側シリンダ2の周側の一部に開口したものであるが、その溝の長さ方向は周方向に沿ったものに構成し、その長さは後記所定のそれに設定する。前記規制ピン3bは、該規制溝2b中に突出するものであるが、その径は、該規制溝2bの幅を僅かに下回り、外側シリンダ3の回転にともないスムーズに該規制溝2b中をスライド移動可能でありつつ、該外側シリンダ3が内側シリンダ2に対して軸方向には殆ど動くことができない程度のものとする。
前記規制溝2bの所定の長さは、前記操作レバー4を操作して外側シリンダ3を回転させ得る回転角に応じたそれとする。外側シリンダ3は、該操作レバー4の操作による回転の開始前の状態で、図1(a)、(b)及び図2(a)に示すように、その摘果刃3a、3a…の各々が内側シリンダ2の各摘果刃2a、2a…の各々に重なり合った状態であるべきであり、この実施例では、この状態(操作開始点)から、該操作レバー4の操作で外側の摘果刃3a、3a…が周回移動し、これが当初の内側の摘果刃2a、2a…との重なり状態から、図1(c)に示す非重なり状態を経て、更に内側の隣接する他の摘果刃2a、2a…との重なり状態(操作限界)にまで移行することが可能な長さとしたものである。また前記規制ピン3bは外側シリンダ3の動きをその範囲に規制する位置関係で外側シリンダ3から突出させ前記規制溝2b中に突出させたものとする。
従って前記操作レバー4で操作限界まで反時計回りに回転した外側シリンダ3は、前記復帰バネ6により操作開始点まで復帰させられるようになっている訳である。
前記グリップ部5は、特に図1(a)に示すように、先端に内側シリンダ2の内端側を固設した棒状部材であり、この実施例では、木質材によって構成したものである。該グリップ部5の先端側に取付穴5aを開口し、これに、図1(a)に示すように、下方から該内側シリンダ2の内端側を装入し、二つの固定ネジ5b、5bによってこの部位に固定したものである。
従ってこの実施例の摘果器1によれば、次のように、リンゴその他の果実の栽培に当たって、その摘果をスピーディかつ確実に行うことができることとなる。
先ず、図3(a)に示すように、前記グリップ部5を手Hで掴み、その先端の摘果シリンダを下に向けた状態で、残すべき中心果G及び摘果対象の側果N、N…に上方から降下させ、これによって、図3(b)に示すように、該摘果シリンダの内側シリンダ2の内側に中心果Gを進入させ、同時に摘果シリンダの外端に定角度間隔で並び、かつ内外重なり合った摘果刃2a、2a…、3a、3a…間の谷に各々側果N、N…の柄p、p…を導く。側果N、N…の柄pは、通常各々の谷に1本ずつ進入するが、2本以上が同時に進入しても不都合ではない。このような内外重なり合った摘果刃2a、2a…、3a、3a…間の谷への側果N、N…の柄p、p…の進入は、単に中心果Gを摘果シリンダの内側シリンダ2の内側に導くように上方からこれに向かって下降させて行く過程で自ずと行われることとなり、そのための特別な操作を必要としない。
こうして、内側シリンダ2の内側に中心果Gが進入し、重なり合った内外の摘果刃2a、2a…、3a、3a…の隣接するそれの間の谷に側果N、N…の柄p、p…が入った状態になったところで、前記操作レバー4を親指で操作し、外側シリンダ3を反時計回りに回転させると、これにともなってその外端の摘果刃3a、3a…が周回移動し、内側のそれへの重なり状態から非重なり状態を経て、隣接する他の内側の摘果刃2a、2a…への重なり状態にまで移行し、この過程で内外の隣接する摘果刃2a、2a…、3a、3a…による切断動作が行われ、側果N、Nの柄p、p…が切断され、摘果動作が行われたことになる。中心果Gは切断動作時に内側シリンダ2の内側に位置しており傷つく虞もない。
こうして、側果N、N…の柄p、p…を切断し、摘果を完了させた後は、そのまま摘果シリンダを引き上げ、その後、操作レバー4から親指を離して、前記復帰バネ6による外側シリンダ3の操作開始点までの復帰動作を許容する。又は摘果を完了させた後、操作レバー4から親指を離して、前記復帰バネ6による外側シリンダ3の操作開始点まで復帰動作をさせた後、摘果シリンダを引き上げることとすることができる。図3(c)は摘果後の中心果G及びその周囲の状態を示している。
従ってこの実施例の摘果器1によれば、残したい中心果G等の果実や花等を傷つけることなく、簡単かつ確実に不要な側果N、N…等を摘果することができる。
(a)は実施例の摘果器の外観を示す斜視図、(b)は反転させた状態の実施例の摘果器の外観を示す一部切欠斜視図、(c)は外側シリンダを若干回転させた状態の実施例の摘果器の外観を示す一部切欠斜視図。 (a)は反転状態の実施例の摘果器を示す縦断面図、(b)は反転状態で外側シリンダを若干回転させた状態の実施例の摘果器を示す縦断面図。 (a)は実施例の摘果器を中心果に上方から接近させている状態を示す説明図、(b)は実施例の摘果器を中心果に被せた状態を示す説明図、(c)は実施例の摘果器により側果が切除された状態の中心果及びその周囲を示す説明図。
符号の説明
1 摘果器
2 内側シリンダ
2a 内側シリンダの摘果刃
2b 規制溝
3 外側シリンダ
3a 外側シリンダの摘果刃
3b 規制ピン
4 操作レバー
4a 帯状リング
4b 固定用ネジ
5 グリップ部
5a 取付穴
5b 固定ネジ
6 復帰バネ
6a バネ端係止ネジ
6b 係止環
G 中心果
H 手
N 側果
p 柄

Claims (4)

  1. 相互に同心円状かつその軸心を中心として相手方に対して相対的に回動可能に嵌合した内側シリンダ及び外側シリンダからなる摘果シリンダであって、該内側シリンダ及び該外側シリンダの外端に複数かつ同数の摘果刃を各々定角度間隔で外開き状態に突出させた摘果シリンダと、
    前記摘果シリンダに構成した摘果操作手段であって、これを摘果操作すると、前記内側シリンダ及び前記外側シリンダがその軸心を中心として相対的に回転し、前者及び後者の各外端の摘果刃が相互の重なり状態から非重なり状態を経て少なくとも隣接する他の摘果刃との一部重なり状態にまで移行し、この摘果操作を終了させると、該内側シリンダ及び該外側シリンダが復帰回転して、前者及び後者の各外端の摘果刃が元の重なり状態に復帰するように構成した摘果操作手段と、
    前記摘果シリンダを支持するグリップ部であって、摘果作業者がこれを握って操作するためのグリップ部と、
    で構成した摘果器。
  2. 前記摘果シリンダが、その内側シリンダの内端側を前記グリップ部の先端に開口した取付穴に装入した状態で固定し、かつ外側シリンダを該内側シリンダに回転自在に外装したものである請求項1の摘果器。
  3. 前記摘果操作手段が、前記外側シリンダの外周に固定した操作レバーであって、グリップ部を握った手の指で該外側シリンダを一定方向に回転操作可能な操作レバーと、該外側シリンダの外周の一部と前記グリップ部の一部との間に配された復帰バネであって、該外側シリンダを回転操作開始位置まで回転復帰させる復帰バネと、外側シリンダの回転範囲を規制する規制手段とで構成したものである請求項2の摘果器。
  4. 前記規制手段を、前記内側シリンダの周側の一部に周方向に沿って開口した規制溝と、前記外側シリンダの内周から該規制溝中に突出させた規制ピンであって、該外側シリンダの回転にともなって該規制溝中を周方向に移動可能に配した規制ピンとで構成した請求項3の摘果器。
JP2004037710A 2004-02-16 2004-02-16 摘果器 Pending JP2005224203A (ja)

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KR101835651B1 (ko) 2016-06-14 2018-03-08 (주)태림기연 휴대용 자동 적과장치
CN108293425A (zh) * 2018-02-27 2018-07-20 嘉善信息技术工程学校 一种适用于高处的智能摘果器
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