JP5971627B2 - 切断器具 - Google Patents

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Description

本発明は、果樹の着果管理作業を行うときに使用される切断器具に関する。
果樹の着果管理作業のうち摘果作業は、通常、4〜5個の果実が着果している果そうに対して、1つの果実を残して残りの果実をハサミで切断したり、手で果実をもぎ取ったり、果そうに摘果剤を散布したりする方法がある。
手で果実をもぎ取る方法は、1個1個果柄を捻って切断する作業であり、作業者の手の疲労負担は大きい。摘果剤を散布する方法は、非摘果果実を手作業と同精度で残すことは困難であり、摘果剤の散布時期、天候、果実の肥大の程度により、効果が異なるという問題がある。
そこで、殆どの生産者は、ハサミを使って摘果作業を行っている。この摘果作業で使用されるハサミが提案されている(特許文献1参照)。このハサミ(文献では摘果用カッター)は、可動把持杆を回動させると、固定刃上に設けられた可動刃が固定刃の延びる方向に沿って移動可能に構成されている。固定刃の先端側の側部には切断する果実の果柄を受容可能な凹部(文献では切込部)が設けられ、また固定刃の先端部には切断しない残すべき果実の果柄を受容可能な切込部が設けられている。この凹部内に切断する果実の果柄を受容させた状態で可動把持杆を回動させると、可動刃が固定刃上を移動して切断する果実の果柄を切断する。
実公平5−16922号公報
この従来のハサミは、凹部と切込部が接近した位置に設けられている。また、1つの果そうに着果している果実の果柄は互いに異なる方向に開いた状態で延びるとともに、果柄の太さは2〜3mmと細い。このため、従来のハサミで摘果作業を行う際に、非摘果果実の果柄を中央部の切り込み部に挿入する作業や、摘果果実の果柄を凹部に引っ掛ける作業は、作業者にとって非常に煩わしい。また果実がリンゴの場合、1樹当たり約1000本以上の果柄が存在し、1日約10000本以上の果柄を切断する作業を行う際に、従来のハサミで1本1本果柄を切断する作業の作業者の労力負担は極めて大きくなる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、果柄等の切断物の切断作業を効率的に行うことができ、また作業者の労力負担を軽減可能な切断器具を提供することを目的とする。
このような課題を解決するため、本発明の切断器具は、先端側に刃体部が設けられ該刃体部から後方に向かって握り柄部が連設され、刃体部と握り柄部との間に設けられた軸部を中心として回動自在に連結された一対の切断本体(実施の形態における切断本体左11,切断本体右30)と、一対の切断本体間に配置されて軸部に連結され一対の切断本体の刃体部間に延びる中央刃体とを備え、一対の切断本体の各刃体部の開閉方向内側に刃縁が設けられ、一対の切断本体の握り柄部の開閉によって、一対の切断本体の各刃体部が中央刃体に対して開閉し、一対の切断本体の握り柄部間には、握り柄部同士を開方向に附勢する弾性体が設けられ、中央刃体の後側には、一対の切断本体の握り柄部の各先端側へ突出して先端部に接触して、握り柄部の開方向の回動を規制するとともに、中央刃体に対する一対の切断本体の各刃体部の開き角度を所定角度に維持する回動規制部材が設けられていることを特徴とする(請求項1)。
また、本発明は、中央刃体の後側には、一対の切断本体の握り柄部間に突出する突出部が設けられ、一対の切断本体の握り柄部の各先端部内側には、握り柄部の閉方向の回動時に中央刃体に対して一対の切断本体の刃体部が閉じた位置に移動すると、突出部に接触して握り柄部の閉方向の回動を規制する係止突起(実施の形態における係止突起部15e、35e)が設けられていることを特徴とする(請求項)。
また、本発明は、中央刃体の先端部には、該中央刃体の基端側へ延びる凹部(実施の形態における挿入凹部81a)が設けられていることを特徴とする(請求項)。
また、本発明の中央刃体の突出部は、弾性体に接続されて、中央刃体を一対の切断本体の刃体部間の略中央に配置していることを特徴とする(請求項)。
本発明に係わる切断器具によれば、上記特徴を有することで、果柄等の切断物を切断する切断作業を効率的に行うことができ、また作業者の労力負担を軽減可能な切断器具を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係わる切断器具の平面図を示す。 本発明の第1実施形態の切断器具の一対の切断本体の部分平面図を示す。 本発明の第1実施形態の切断器具の一対の握り柄部の平面図を示す。 本発明の第1実施形態に係わる切断器具の中央刃体を示し、同図(a)は中央刃体の正面図であり、同図(b)は中央刃体の平面図であり、同図(c)は中央刃体の側面図である。 本発明の第1実施形態に係わる切断器具が閉じた状態にあるときの切断器具の平面図を示す。 本発明の第1実施形態に係わる切断器具によってリンゴの果柄を切断する際の切断器具の先端側の斜視図を示す。 本発明の第1実施形態に係わる切断器具の他の中央刃体を示し、同図(a)は中央刃体の正面図であり、同図(b)は中央刃体の平面図であり、同図(c)は中央刃体の側面図である。 本発明の第2実施形態に係わる切断器具の平面図を示す。 本発明の第2実施形態に係わる切断器具の中央刃体を示し、同図(a)は中央刃体の平面図であり、同図(b)の中央刃体の側面図である。 本発明の第2実施形態に係わる切断器具によってリンゴの果柄を切断する際の切断器具の先端側の斜視図を示す。 本発明の他の実施形態に係わる切断器具の平面図を示す。 本発明の他の実施形態に係わる切断器具の中央刃体を示す、同図(a)は中央刃体の正面図であり、同図(b)は中央刃体の平面図であり、同図(c)は中央刃体の側面図である。 本発明の第3実施形態に係わる切断器具の平面図を示す。
以下、本発明に係わる切断器具の好ましい実施の形態を図1〜図13に基づいて説明する。本実施形態では、果樹に着果しているリンゴの果柄を切断可能な切断器具を例にして説明する。なお、本発明の切断器具は、リンゴ以外のナシ、桜桃等の果実の果柄や、茶樹等の枝やキュウリの葉の切断にも使用することができる。
[第1実施形態]
先ず、本発明に係わる切断器具の第1実施形態について、図1〜図7を参照しながら説明する。なお、説明の都合上、切断器具は、これによって果実の果柄を切断する側を「先端側」とし、手で握られる側を「後側」と記す。切断器具1は、図1(平面図)に示すように、鋏と近似した構造を有し、先端側に刃体部11a,30aが設けられ刃体部11a,30aから後側に向かって握り柄部15,35が連設され、刃体部11a,30aと握り柄部15,35との間に設けられた軸部3を中心として回動自在に連結された一対の切断本体10と、一対の切断本体10間に配置されて軸部3に連結され一対の切断本体10の刃体部11a,30a間に延びる中央刃体50と、一対の切断本体10の握り柄部15、35間に設けられた圧縮ばね60を備えてなる。
切断本体10は、図2(平面図)に示すように、刃体部11aの幅方向一方側(左側)に刃縁11bが形成された切断本体左11と、刃体部30aの幅方向他方側(右側)に刃縁30bが形成された切断本体右30とを有してなる。なお、切断本体左11と切断本体右30は同一構造を有しているので、切断本体左11についてのみ説明し、切断本体右30については切断本体左11と対応する部分については対応する符号を附してその説明を省略する。
切断本体左11は、板状に形成され、先端側に進むに従って幅が狭くなる刃体部11aが設けられている。この刃体部11aの幅方向一方側に形成された刃縁11bは刃体部11aの先端から後側に直線状に連続して延びている。切断本体左11の後側には、軸部3(図1参照)が挿通される挿通孔11cが設けられている。挿通孔11cよりも切断本体左11の後側は、内側に屈曲して後方側へ延びている。切断本体左11の後側と切断本体右35の後側との間の開き角度αについては後述する。この切断本体左11の後側には握り柄部15(図1参照)を固定するための固定孔11dが設けられている。これら切断本体左11及び切断本体右30は、厚さ方向に重ねられるとともに、切断本体左11及び切断本体右30間に中央刃体50(図1参照)を挟むようにして配置され、挿通孔11cに挿通された軸部3を回動中心として開閉自在である。
握り柄部15,35は、図1に示すように、切断本体左11及び切断本体右30の後側に挿着されてねじ等の締結手段16によって固定されている。切断本体左11に挿着される握り柄部15と切断本体右30に挿着される握り柄部35は同一構造を有している。このため、切断本体左11に装着される握り柄部15についてのみ説明し、切断本体右30に装着される握り柄部35については握り柄部15に対応する符号を附してその説明を省略する。
握り柄部15は、図1及び図3に示すように、合成樹脂材料で形成され、握り柄部15の先端側15fは直方体状に形成され、握り柄部15の後側15gはその幅方向外側が凸状に湾曲形成されて作業者の手による把持を容易にしている。直方体状に形成された握り柄部15の先端面15aには、切断本体左11の後側が挿入される挿入穴が設けられ、握り柄部15の先端側15fの上面15bには握り柄部15を切断本体左11に固定するための固定孔が設けられている。この固定孔は、切断本体左11に設けられた固定孔11dと連通して締結手段16が挿通されて、握り柄部15を切断本体左11の後側に固定する。また握り柄部15の先端側15fの内面には圧縮ばね60の端部が挿入されてばね座として機能する穴部15cが設けられている。
切断本体左11と切断本体右30との間に設けられる中央刃体50は、図4(a)(正面図)、図4(b)(平面図)、図4(c)(側面図)に示すように、側面視において板状に形成されている。中央刃体50は、平面視において二等辺三角状に形成された刃体本体51を有する。刃体本体51の幅方向両側には、刃縁51bが形成されて、回動する切断本体左11及び切断本体右30の刃体11a、30aと協働して果柄を切断する。なお、中央刃体50は、この幅方向両側に刃縁51bが形成されていないものでもよい。この場合には、中央刃体50の幅方向両側の面は中央刃体50の上面及び底面に対して略直交する方向に延びるようにする。刃体本体51の後側には切断本体左11及び切断本体右30の挿通孔11c、30c(図2参照)に連通する挿通孔51aが設けられ、これらの挿通孔11c、30c、51aに軸部3(図1参照)が挿通される。
中央刃体51の後側には、中央刃体幅方向に突出する一対の回動規制部材52が設けられている。回動規制部材52の突出方向端部の後側には、突出方向外側に進むに従って先端側に傾斜する傾斜面52aが形成されている。この傾斜面52aは、詳細は後述するが、図1に示す握り柄部15,35の先端面15a、35aに沿って当接して、切断本体左11及び切断本体右30の開く方向の回動を規制する。回動規制部材52の突出長さの詳細については後述する。
また、中央刃体50の後端部の幅方向中央には後方側へ延びる突出部53が設けられている。この突出部53は、詳細は後述するが、図3、図5に示す握り柄部15,35の内面15d、35dに当接して、切断本体左11及び切断本体右30の閉じる方向の回動を規制する。
回動規制部材52の突出長さは、図1に示すように、回動規制部材52の傾斜面52aに握り柄部15,35の先端面15a、35aが当接して切断本体左11及び切断本体右30が開いた状態にあるときに、中央刃体50と切断本体左11との間の空間部20及び中央刃体50と切断本体右30との間の空間部40に果柄が容易に挿入できる長さを有している。本実施例では、中央刃体50に対する切断本体左11及び切断本体右の開き角度θが約40°になるように、回動規制部材52の突出長さが設定されている。なお、開き角度θは、果柄の挿入を容易にすることができる角度であればよく、約30°〜約45°の範囲内の角度でもよい。
また、回動規制部材52の傾斜面52aに握り柄部15,35の先端面15a、35aが当接したときの一対の握り柄部15,35間の開き角度αは、作業者の手のひらに一対の握り柄部15,35が収まる角度に設定されている。本実施例では、開き角度αは約50°に設定されている。なお、開き角度αは、作業者の手のひらに一対の握り柄部15,35が収まる角度であればよく、約45°〜約55°の範囲の角度でもよい。
切断器具1は、一対の握り柄部15,35が閉じた状態になると、図5に示すように、一対の握り柄部15,35の先端側15f、35fの各内面15d、35dが突出部53の幅方向外側端部に接触して、切断本体左11及び切断本体右30の閉じる方向の回動が規制される。これと同時に、切断本体左11の刃体部11a、切断本体右30の刃体部30a、中央刃体50は同一方向を向いた状態で重なりあう。
圧縮ばね60は、図1に示すように、この一端側が切断本体左11の穴部15cに挿入され、他端側が切断本体右30の穴部35cに挿入される。この圧縮ばね60は、一対の握り柄部15,35が開いた状態で自然長よりも僅かに圧縮された長さを有している。このため、切断器具1は、一対の握り柄部15,35の非操作時には、常に、一対の握り柄部15,35が開いた状態になり、切断本体左11及び切断本体右30の刃体部11a,30aが開いた状態になる。
このように構成された切断器具1を使用してリンゴ71の果そう70の果柄72を切断する方法について図6を参照しながら説明する。先ず、作業者が切断器具1の一対の握り柄部15,35を把持し、開いた状態の切断本体左11及び切断本体右30の刃体部11a,30aを切り取る果実側に向ける。そして、中央刃体50と切断本体左11との間の空間部20、中央刃体50と切断本体右30との間の空間部40に果そう70の果柄72を挿入する。図面では各空間部20,40に2本の果柄72が挿入されている。前述したように、切断器具1は、非操作時には、切断本体左11及び切断本体右30の刃体部11a,30aの中央刃体50に対する開き角度θは、開いた方向に延びる果柄72でも容易に挿入可能な角度を有している。このため、作業者は果柄72を各空間部20、40内に容易に挿入することができ、また各空間部20,40に1本の果柄のみならず複数本の果柄72を挿入することができる。
各空間部20,40内に果柄72が挿入されると、切断本体左11及び切断本体右30の一対の握り柄部15,35が閉じる方向に回動され、切断本体左11及び切断本体右30の一対の刃体部11a、30aが閉じる方向に回動して、中央刃体50及び切断本体左11、中央刃体50及び切断本体右30の協働によって空間部20,40内に挿入された果柄72が切断される。
このように、本発明の切断器具1は、開いた状態の切断本体左11及び切断本体右30の刃体部11a、30aと中央刃体50との各内側の空間部20,40に果柄72を容易に挿入することができる。このため、複数のリンゴ71の果柄72を切断する際に、果柄72が広がる方向に延びていても、これらをいずれかの空間部20,40に挿入することができる。このため、リンゴ71の果柄72の切断作業を効率的に行うことができる。
なお、前述した実施例では、中央刃体50の刃体本体51が先端側に進むにしたがって細くなるものを示したが(図1参照)、図7(a)、図7(b)、図7(c)に示すように、中央刃体55の刃体本体56が平面視において長方形状に形成されたものでもよい。このようにすると、刃体本体56の先端部の形状を平面状にすることができ、果実の果柄の切断時に非切断の果実を傷つける虞を小さくすることができる。
[第2実施形態]
次に、本願発明の切断器具の第2実施形態について、図8〜図10を参照しながら説明する。なお、第2実施形態については、前述した第1実施形態との相違点のみについて説明し、第1実施形態と同一態様部分については同一符号を附して説明を省略する。
第2実施形態の切断器具80の中央刃体81は、図8、図9に示すように、その先端部に非切断の果実(リンゴ)の果柄を挿入可能な挿入凹部81aが形成されている。挿入凹部81aは、平面視においてV字状に形成されている。挿入凹部81aは果柄の挿入を容易にするものであれば、V字状に限るものではなく、U字状でもよい。
この中央刃体81は、前述した切断本体左11(図1参照)の刃体部11aに近似した構造の中央刃体本体部左11a'と、前述した切断本体右30の刃体部30aに近似した構造の中央刃体本体部右30a'の基端部同士を重ね合わせて固着して形成されている。中央刃体本体部左11a'は刃縁11bが刃縁幅方向外側(左側)に向き、中央刃体本体部右30a'は刃縁30bが刃縁幅方向外側(右側)に向いた状態で、両切断本体が一体的に固定されている。なお、中央刃体本体部左11a'と中央刃体本体部右30a'は一体的に形成してもよい。
このように中央刃体81の先端部に挿入凹部81aを設けることで、図10に示すように、切断しないリンゴ71'の果柄72'を挿入凹部81a内に位置決めすることができるので、切断本体左11及び切断本体右30による切断時に切断しないリンゴ71'の果柄72'を傷つける虞を防止することができる。なお、中央刃体81の先端部の形状は、直線状に形成される必要はなく、鋭く尖った形状や湾曲した形状でもよい。
また、中央刃体81の後側に設けられた突出部83は、図8に示すように、圧縮ばね60と交差する位置まで延びるとともに、圧縮ばね60に接続されている。突出部83の圧縮ばね60への接続方法は、圧縮ばね60を構成する隣接する線材間に突出部83を挿入し、隣接する線材間を紐等で結んで線材間に突出部83を挟持させ、また突出部83を圧縮ばね60の線材に溶接させるようにしてもよい。このように、突出部83を圧縮ばね60に接続することで、切断本体左111及び切断本体右30の回動時に、中央刃体81が一緒に回動する事態を抑えることができる。従って、果柄72の切断時に、切断本体左11及び切断本体右30が同時に回動して、各空間部20,40に挿入された果柄72を略同時に切断することができ、切断時間が短縮化して作業の効率を上げることができる。
握り柄部15,35の先端側の内面15d、35dには、突出部83側へ突出する係止突起部15e,35eが設けられている。これらの係止突起部15e,35eは、切断本体左11及び切断本体右30が閉じた状態になると、突出部83の側面に接触して切断本体左11及び切断本体右30の閉じる方向の回動を規制する。
なお、前述した第1実施形態の中央刃体51(図1参照)は、突出部53が圧縮ばね60に接続されていないものを示し、また第2実施形態の中央刃体81は先端部に凹部81aが設けられたものを示したが、中央刃体84は、図11(平面図)、図12(a)、図12(b)、図12(c)に示すように、一枚の板状部材で形成されて、平面視において二等辺三角状に形成された刃体本体85の後端部に、圧縮ばね60に交差可能な長さを有する突出部83が形成されたものでもよい。
この刃体本体85の後端部の幅方向両側は円弧状に面取りがされて、握り柄部15,35の先端部との接触を防止している。突出部83は圧縮ばね60に接続されて、中央刃体84は切断本体左11及びの切断本体右30の回動に拘わらずに常に先端側に向いている。
このように、中央刃体84の刃体本体85を、先細状に形成するとともに圧縮ばね60に接続することで、中央刃体84と切断本体左11との間の空間部20及び中央刃体84と切断本体右30との間の空間部40を比較的に広くすることができる。このため、果柄の空間部20,40への挿入作業をより容易にすることができ、また、空間部20,40内に挿入された複数の果柄を略同時に切断することができる。なお、刃体本体85の先端部の形状は、先細状に限るものではなく、円弧状に形成されたものでもよい。
[第3実施形態]
次に、本願発明の切断器具の第3実施形態について、図13を参照しながら説明する。前述した第1及び第2実施形態では、作業者が一対の握り柄部15,35を把持することで、果柄を切断する場合を示したが、図13に示すように、握り柄部15,35の代わりにリンク機構90を設け、リンク機構90に電動シリンダ91のロッド91aの先端部を接続して、ロッド91aの伸縮動によってリンク機構90を介して切断本体左11及び切断本体右30が開閉するようにしてもよい。
リンク機構90は、切断本体部左11の後端部に回動自在に接続されたリンク部材左90aと、切断本体部右35の後端部に回動自在に接続されたリンク部材右90bとを有してなる。リンク部材左90a及びリンク部材右90bの各後端部は重ね合わされるようにして、電動シリンダ91のロッド91aの先端部に回動自在に接続されている。また中央刃体81の突出部83は、電動シリンダ91の先端下部に取り付けられて先端側へ延びる固定板92に接続されて、電動シリンダ91に対して切断器具80を位置決めしている。電動シリンダ91にはロッド91aの伸縮操作が可能な操作スイッチ91bが設けられている。
このため、操作スイッチ91bが操作されて電動シリンダ91のロッド91aが伸びると、リンク部材左90a及びリンク部材右90bの先端側が切断器具80の幅方向に拡開するように作動して、リンク部材左90a及びリンク部材右90bが開いた状態になる。一方、操作スイッチ91bが操作されて電動シリンダ91のロッド91aが縮むと、リンク部材左90a及びリンク部材右90bの先端側が切断器具80の幅方向に閉じるように作動して、リンク部材左90a及びリンク部材右90bは閉じた状態になる。
このように電動シリンダ91によって切断本体左11及び切断本体右30を開閉させることで、作業者の労力の負担を大幅に軽減することができる。なお、電動シリンダ91の代わりに電動モータを使用してもよい。
なお、前述した第1実施形態及び第2実施形態の中央刃体50、55,81,84に色彩(例えば、赤色、黄色等の有彩色)を付けてもよい。中央刃体50、55,81,84に色彩を付けると、複数の果柄に対する中央刃体50、55,81,84の位置を容易に認識することができ、果柄の切断作業の作業効率を向上させることができる。また、前述した実施例では、握り柄部15,35は合成樹脂材料で形成された場合を示したが、これに限るものではなく、握り柄部15に繋がる切断本体部左11及び、握り柄部35に繋がる切断本体部右30を金属材料で一体的に形成してもよい。
また、前述した切断本体部10の刃体部11a,30aは、先端側に進むに従って幅が小さくなるような先細状に形成されたものを示したが、幅が変わらないものや、幅方向外側が湾曲するように形成されたものでもよい。また、前述した切断本体部左11及び切断本体部右30の後側は握り柄部15,35に設けられた穴部15c、35cに挿入されて固定される場合を示したが、切断本体部左11及び切断本体部右30の後側を握り柄部15,35の先端側の表面又は裏面に沿って接触させた状態でボルト等の締結手段で固定してもよい。
また、前述した圧縮ばね60は、握り柄部15,35に設けられた穴部15c,35cに挿入されて設けられた場合を示したが、握り柄部15,35の内側の面に圧縮ばね60を掛止可能な部材を設け、この部材に圧縮ばね60を取り付けてもよい。またねじ等で圧縮ばね60の端部を握り柄部15,35の内側の面に取り付けてもよい。
1、80 切断器具
3 軸部
10 切断本体
11 切断本体左(切断本体)
30 切断本体右(切断本体)
11a、30a 刃体部
11b、30b、51b 刃縁
15,35 握り柄部
15e、35e 係止突起部
50,55,81,84 中央刃体
52 回動規制部材
53 突出部
60 圧縮ばね(弾性体)
81a 挿入凹部(凹部)

Claims (4)

  1. 先端側に刃体部が設けられ該刃体部から後方に向かって握り柄部が連設され、前記刃体部と前記握り柄部との間に設けられた軸部を中心として回動自在に連結された一対の切断本体と、
    前記一対の切断本体間に配置されて前記軸部に連結され前記一対の切断本体の刃体部間に延びる中央刃体とを備え、
    前記一対の切断本体の各刃体部の開閉方向内側に刃縁が設けられ、
    前記一対の切断本体の前記握り柄部の開閉によって、前記一対の切断本体の各刃体部が前記中央刃体に対して開閉し、
    前記一対の切断本体の前記握り柄部間には、該握り柄部同士を開方向に附勢する弾性体が設けられ、
    前記中央刃体の後側には、前記一対の切断本体の前記握り柄部の各先端側へ突出して該先端部に接触して、前記握り柄部の開方向の回動を規制するとともに、前記中央刃体に対する前記一対の切断本体の各刃体部の開き角度を所定角度に維持する回動規制部材が設けられている
    ことを特徴とする切断器具。
  2. 前記中央刃体の後側には、前記一対の切断本体の前記握り柄部間に突出する突出部が設けられ、
    前記一対の切断本体の前記握り柄部の各先端部内側には、前記握り柄部の閉方向の回動時に前記中央刃体に対して前記一対の切断本体の刃体部が閉じた位置に移動すると、前記突出部に接触して前記握り柄部の閉方向の回動を規制する係止突起が設けられている
    ことを特徴とする請求項に記載の切断器具。
  3. 前記中央刃体の先端部には、該中央刃体の基端側へ延びる凹部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の切断器具。
  4. 前記中央刃体の前記突出部は、前記弾性体に接続されて、前記中央刃体を前記一対の切断本体の刃体部間の略中央に配置している
    ことを特徴とする請求項に記載の切断器具。
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