JP2005224127A - 大豆7sグロブリン高含有豆腐 - Google Patents

大豆7sグロブリン高含有豆腐 Download PDF

Info

Publication number
JP2005224127A
JP2005224127A JP2004034007A JP2004034007A JP2005224127A JP 2005224127 A JP2005224127 A JP 2005224127A JP 2004034007 A JP2004034007 A JP 2004034007A JP 2004034007 A JP2004034007 A JP 2004034007A JP 2005224127 A JP2005224127 A JP 2005224127A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
globulin
tofu
protein
content
soybean
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004034007A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshimitsu Baba
俊充 馬場
Ken Ishida
謙 石田
Motohiko Hirotsuka
元彦 広塚
Mitsutaka Kono
光登 河野
Chiaki Miyazaki
千晶 宮崎
Yasumatsu Nakai
康松 中井
Tomoka Tamada
友香 玉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tajimaya Food Co Ltd
Fuji Oil Co Ltd
Original Assignee
Tajimaya Food Co Ltd
Fuji Oil Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tajimaya Food Co Ltd, Fuji Oil Co Ltd filed Critical Tajimaya Food Co Ltd
Priority to JP2004034007A priority Critical patent/JP2005224127A/ja
Publication of JP2005224127A publication Critical patent/JP2005224127A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract


【課題】 7Sグロブリンを多く含むにも関わらず、好ましい風味や食感を有する豆腐を作成することにより、血中中性脂肪低減や肥満予防等の生理効果を期待できる、豆腐様食品を提供することを課題とする。
【解決手段】 総たん白含量と、総たん白中の7Sグロブリン含有量がてきせつな範囲であり、また糖類、ミネラル、脂質等からなる非たん白固形分を含む豆乳に、凝固剤を加えて凝固させることで、上記課題を解決できる。
【選択図】 なし。

Description

本発明は、大豆7Sグロブリンを多く含有し、良好な風味とクリーミーな新規な食感を有する豆腐に関する。
大豆及びその加工品は食生活において重要な蛋白源であるとともに、その種々の成分は生体調整機能があることで知られている。このうち、7Sグロブリンと11Sグロブリンはグロブリン画分の主要な構成蛋白成分(注:7Sグロブリン、11Sグロブリンは沈降法による分類名であり、免疫学的命名法にいうβ−コングリシニン、グリシニンに実質的に相当する)であり、この両者は粘性・凝固性・界面活性能及び生理効果等において異なる性質を有する。
一般に、大豆中には7Sグロブリンと11Sグロブリンの比率が1:2で存在するとされてきたが、それ以外に脂質会合たん白が存在し工業的に生産する分離大豆たん白の約35%を占めていることが報告されており(非特許文献1)、また、水溶性の大豆たん白中の7Sグロブリン存在比率は16.8〜20.9%であることを示す別の報告もある(非特許文献2)。これらを考慮すると7Sグロブリンは大豆たん白中に概ね20%程度含まれることとなる。
近年、脂肪摂取量の増加に伴い血中の中性脂肪は増加の傾向にあるが、中性脂肪は血中コレステロールと共に高脂血症の二大因子とされている(非特許文献3)。そしてまた高脂血症は動脈硬化発生に結びつき、さらに脳や心臓の血管系の疾病に至る。また、脂肪の過剰摂取は肥満につながり、高血圧、肝臓疾患にも結びつく。以上、体内での脂質代謝を改善することの重要性が考えられ、血中の中性脂肪を低減させることの意義は大きい。7Sグロブリンは血中中性脂肪の低減作用があるとの検討報告もあり(非特許文献4)、7Sグロブリン摂取の意義が認められつつある。
しかしながら、日本人の食生活の多様化に伴い動物性食品の摂取が増加し、動物性食品/植物性食品の摂取バランスが崩れ、一般食品から7Sグロブリンを血中の中性脂肪抑制の有効量である5g以上(非特許文献5)を摂取することが容易ではない。
伝統的な大豆加工食品として豆腐がある。豆腐は現在も日本人の食卓に常食として定着しており、豆腐の7Sグロブリン含量を増やすことができれば、日々の7Sグロブリンの摂取も容易となりうる。豆腐のグロブリン比率を変化させる研究は、以前にも行われていた。脱脂大豆から粗7Sグロブリン及び11Sグロブリンを得、これらの混合比率を変えた豆腐のテクスチャー特性を調べた研究報告がある(非特許文献6)。これによれば11Sグロブリンに富む豆腐は硬く凝集性があるが、一方、主に7Sグロブリンからなる豆腐は付着性をもつ難点があり、豆腐特有の構造や物性は11Sグロブリンの寄与が大きいことを示唆している。すなわち、7Sグロブリンを主成分とする豆腐を調製しようとしても、豆腐様の好ましい食感を得ることができないという認識であり、ゲル形成の機構解明のための実験に留まっていた。すなわち、これまでに風味も含めた上での検討や、豆乳を原料とする7Sに富む豆腐についての検討は、行われていなかった。
特開昭55-124457号公報 特開昭48-56843号公報 特開昭49-31843号公報 特開昭58-36345号公報 特開平5-43597号公報 特開昭61-187755号公報 WO 02/28198 A1 特願2002-328243 US 6,171,640 B1 SAMOTO, Biosci Biotechnol Bioche Vol.62, No5 935-940 1998 BROOKS JR J. Am. Chem. Soc. 62 1347-1354 1985 厚生労働省平成11年度国民栄養調査 OKITA, J.Nutr.Sci.Vitaminol.,27,379-388,1981 KAMBARA Therapeutic Research vol.23 no.1 85-89 2002 Agr. Biol. Chem., Vol.33, NO.9, p.1301〜1308、1969 J.Agric.Food Chem.,24,117 1976 SAITO,Biosci.Biotechnol.Biochem.,Vol.65,No.4,884-887 2001 Breeding Science ,46, 11,1996 Breeding Science ,50, 101,2000 Rittenburg, J. H. J. Assoc. Off. Anal. Chem., 70, 582-587 1987
本発明は、大豆7Sグロブリンを高含有し、風味が良好で且つクリーミーな新規な食感を有する豆腐を作成することで、大豆7Sグロブリンの摂取を容易にすることを目的とするものである。本発明はまた、摂取することで血中中性脂肪低減や肥満予防等の生理効果が期待できる豆腐を提供することにある。
本発明者らは、7Sグロブリンを多く含むにも関わらず、豆腐特有の食感や良好な風味を維持した豆腐類が得られないかを鋭意検討した結果、7Sグロブリンを多く含むが、グロブリン以外の成分も含む豆乳を凝固させることで、豆腐特有の口の中で崩れるような食感や風味を保ちつつも、新規にクリーミーな食感を付与した豆腐に仕上がることを見出した。さらに、こうした食感を得るには、該豆乳中の粗たん白総量や7Sグロブリン含量が影響すること、好ましい風味を得るには、単に脱脂大豆から分離した7Sグロブリンを凝固させるのではなく、豆乳中の非たん白固形分であるホエー成分や油脂を含有させることが必要であることを見出し、これらの条件について鋭意研究を行い、本発明を完成させた。
本発明は、
(1)以下の組成の豆乳と凝固剤から調製してなる豆腐類、
1.粗たん白含量が2〜11重量%
2.粗たん白中の大豆7Sグロブリン含有量が25〜77重量%
(2)豆乳中の非たん白固形分が1.5重量%〜7重量%の豆乳よりなる(1)記載の豆腐類、
(3)以下の組成の豆乳に凝固剤を加えて凝固させることを特徴とする豆腐類の製造法。
1.粗たん白含量が2〜11重量%。
2.粗たん白中の大豆7Sグロブリン含有量が25〜77重量%。
に関するものである。
本発明によって、通常の豆腐に比べて総たん白中の大豆7Sグロブリンの含有率が高く、豆腐本来の崩れるようなもろい食感を保ちつつも、クリーミーな新しい食感を有し、風味良好な嗜好性及び栄養生理機能に優れた豆腐及びその製造方法を提供することができる。
大豆7Sグロブリンはα、α’、βの3種類のサブユニットからなる。本発明における7Sグロブリンは、サブユニットの一部が欠失している様なものであってもよい。7Sグロブリンの量をいうときはそれらα、α’、βサブユニットのうち、存在するものの総量を指す。
本発明における豆腐類とは、7Sグロブリンを多く含む豆乳を凝固させたものを広く含み、例えば木綿豆腐、絹こし豆腐、充填豆腐、ソフト豆腐等、並びに厚揚げ、絹揚げ、生揚げ、薄揚げ、がんも等の揚げ豆腐の類や、焼き豆腐等も含む。本発明における豆腐類は、7Sグロブリンを多くふくむ豆乳(以下、本豆乳と云う)を凝固させることで得られるが、その食感は従来の豆腐の様なもろさ、くずれやすさを有しつつ、新規にクリーミーであることを特長とする。本発明で云うクリーミーさとは、従来の豆腐が舌と上顎で押し潰すといくつかの塊状に崩れるのに比べ、適度な粘性が付与され、押し潰した際に塊感が少なく滑らかに崩れていく食感を指す。
こうした食感を得るには、粗たん白総量及び粗たん白中の7Sグロブリンが含有率が重要な要素である。本発明において粗たん白とは大豆由来のものを指す。粗たん白中の7Sグロブリン含有率は、クリーミーさに影響する。また、粗たん白総量は、主に豆腐の固さに影響する。2つの要素は互いに関連しあうため、好ましい食感のために最適な量は一律ではない。また、良好な豆腐の風味を得るには、豆乳中の非たん白固形分が必要である。以下、順を追って説明する。尚、本発明における粗たん白総量(分析法は後述)とは、本豆乳中に含まれる大豆由来の全粗たん白量である。また非たん白固形分には通常、糖質、脂質、ミネラル類、油脂等が含まれる。
一般の豆乳は原料大豆のたん白組成を反映し、その粗たん白中の7Sグロブリン含有率は、本発明における測定方法によれば概ね20重量%である。一方、本豆乳の粗たん白中の7Sグロブリン含有率はこれより高く、概ね25〜77重量%、好ましくは35〜63重量%にすることにより、その最適な値は粗たん白総量によって異なるものの、クリーミーな食感を得ることができる。この範囲において含有率が上がるにつれその傾向は増すが、7Sグロブリンの比率が高くなりすぎると、糊っぽい食感に感じられる。一方、少なすぎるとクリーミーな食感が減じるとともに、7Sグロブリンを効率良く摂取するという本発明の意図から外れるものとなる。
本豆乳は、大豆由来の粗たん白総量を2〜11重量%、好ましくは5〜11重量%、更に好ましくは6〜9重量%含み、この範囲は本発明の意図する豆腐とするのに必要である。5〜11重量%では、凝固性は十分となり充填豆腐や絹ごし豆腐にもでき、又、従来より親しまれた豆腐の硬さに近づけるには7Sグロブリン含有率の影響もあるが、概ね6〜9重量%にすれば得られる。粗たん白量が多すぎると硬くさくい食感となり、クリーミーさや豆腐の風味が感じられなくなってしまう。一方、低すぎると固まりにくくなり、豆腐にならない。2〜5重量%では、充填豆腐や絹ごし豆腐にするには凝固が不十分でゆるいものとなる場合もあるが、圧搾等により水分(所謂「ユ」)を除いて木綿豆腐にできる。さらにこれより低いと圧搾等で木綿豆腐にすることも困難である。
豆乳は大豆の水性媒体による抽出物、またはそれから分離したものであって、非たん白固形分を含む。非たん白固形分の本豆乳中の含有量は、好ましくは本豆乳中に1.5%〜7重量%、より好ましくは2.5〜6.0重量%含有させると豆腐の風味を程よく醸し出すことができる。豆乳由来の非たん白固形分を含まないと豆腐風味が感じられず、嗜好性に優れたものにならない。本発明における豆腐類は、非たん白固形分を含むため、脱脂大豆由来の7Sグロブリンたん白を凝固させた豆腐と異なり風味良好なものである。尚、非たん白固形分は、後述の本豆乳の製造方法によれば、自然に含まれることとなる。そうでない場合は、別途これを加えればよい。
続いて本発明における豆腐の調製方法を述べる。
本発明における豆腐は、豆乳の成分調整を除けば従来公知の豆腐の製造方法により得られる。典型的には、豆腐は、水洗・水浸漬した大豆を加水とともに摩砕してできた呉を加熱した後、おからを分離し得られる豆乳に凝固剤添加、加熱を施し凝固させることで得られる。或いはおから分離後に加熱する所謂生しぼり法によるものであってもよい。豆腐の種類により凝固方法は多少異なるが、充填豆腐の場合は冷却した豆乳に凝固剤を混合し容器に注入し、密封してから80〜90℃で40〜50分加熱して製造する。絹ごし豆腐の場合には予め水に分散した凝固剤に75〜80℃の豆乳を一気に注ぎ込んで凝固させ製造する。また木綿豆腐の場合は、予め水に分散した凝固剤を70〜75℃の豆乳に混合し、好ましくは保温し凝固させた後に崩し容器に充填・圧搾し製造する。本発明は、凝固剤を使用し、いかなる方法で本豆乳を凝固させて豆腐を得ても良い。
本発明における凝固剤は、豆腐の製造に用いられている凝固剤であれば特に制限なく使用できる。例えば塩化マグネシウム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、グルコノデルタラクトンやにがり等が挙げられる。凝固剤の添加量も、通常の豆腐製造における量と同等量で問題ない。また、これ以外に、乳化剤、消泡剤、油脂、大豆以外のたん白源、風味剤等、物性や風味を損なわない限りにおいて任意の食材を含んでも良い。
本発明における本豆乳は、その組成が先に規定したものであれば、その製法は問わない。いくつか例を挙げれば、大豆7Sグロブリンに富むたん白(以下、大豆7Sたん白と云う)の粉末と一般的な大豆より得られた豆乳を混合する、或いは大豆7Sたん白水溶液と豆乳粉末を混合してもよい。或いは、大豆から豆乳をつくる工程のいずれかで大豆7Sたん白を添加してもよい。また、7Sグロブリンに富んだ豆乳を使用し、通常の豆乳及び豆腐製造と同様に実施してもよい。中でも、大豆7Sたん白を使用する場合が、望む粗たん白含量、7Sグロブリン含有率の調整が容易で好ましい
大豆7Sたん白は、Thanh & Shibasakiの方法(非特許文献7)を初めとし、等電点の違いを利用する分画法(特許文献1)、カルシウムとの反応性を利用する分画法(特許文献2)、pH・イオン強度での溶解性の違いを利用する分画法(特許文献3、特許文献4、特許文献5)、冷沈現象と還元剤を利用する分画法(特許文献6)等、従来公知のいずれの方法によって得られたものを用いても良い。
中でもフィターゼを用いる方法(非特許文献8)、大豆たん白を含む溶液をpH3.8〜6.8において、30〜75℃に加温した後に分画する方法(特許文献7)や、同じく酸性下での加温時にイオン強度の調整を行い、より低いpH域において分画する方法(特許文献8)によって得られた7Sたん白は、純度が高く好適に用いられる。
また、11Sグロブリン欠損大豆、すなわち7Sグロブリンに富んだ種子(非特許文献9、非特許文献10、特許文献9)から得た大豆7Sたん白でも良い。また、7Sグロブリンに富んだ豆乳も、この大豆から得られる。
7Sたん白の7Sグロブリン含量は40%以上、好ましくは60%以上、より好ましくは80%以上、更に好ましくは85%以上、最も好ましくは90%以上であれば、7Sグロブリン含量を調整しやすい、7Sグロブリン含量を上げることができる、等の利点がある。
以下に本発明で用いた分析法を記す。
*粗たん白総量:試料中の粗たん白総量はケールダール法により窒素含量を求め、これに係数6.25を乗じた値とした。
*7Sグロブリン含量:試料中の7Sグロブリン含量は、Rittenburgらの各種蛋白質抽出方法(非特許文献11)により処理した試料を大豆7Sグロブリン抗体およびHRP結合二次抗体を使用し、不溶化抗原固相を用いる間接非競合EIA法により求めた。
*7Sグロブリン含有率:上記7Sグロブリン含量の上記粗たん白総量に占める割合で表した。
*非たん白固形分含量:豆乳由来の固形分含量(次に述べる)から、豆乳中の粗たん白総量を減じた値を用いた。
*固形分含量:試料を適量秤とり、105℃で5時間乾燥し水分を除いて測定した。
以下実施例により本発明の実施態様を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例によってその技術範囲が限定されるものではない。また、特に断りの無い限り、%は重量%を意味する。
<製造例>
〔工業的に分画した7Sたん白(A)の調製〕
低変性脱脂大豆1重量部に、10重量部の抽出水を加え、室温、pH7.0において1時間抽出後、遠心分離し脱脂豆乳を得た。この脱脂豆乳を塩酸にてpH4.8に調整した後、50℃になるように加温を行った。pH調整した脱脂豆乳が50℃に達した後、直ちに45℃付近まで冷却し、苛性ソーダでpH5.8に調整してバッチ式遠心分離機(1,000G)で遠心分離した。この時可溶性画分と不溶性画分は明確に分離した。なお、遠心分離時の溶液温度は40℃付近であった。得られた可溶性画分を40℃になるように加温した後、粗たん白質単位重量(g)あたり8unit 相当のフィターゼ(ノボ社製「PHYTASE NOVO L」)を加え、30分間酵素反応を行った。反応後、塩酸にてpH4.9に調整し、遠心分離(4,000r.p.m.,20℃で10分間) してホエー画分を除き、沈澱カードを得た。沈澱カードは加水(4倍重量)し、苛性ソーダでpH7.0に中和し、140℃15秒間殺菌し、これを噴霧乾燥して、7Sたん白(以下Aと云う)を得た。Aは粗たん白含量90%、7Sグロブリン含量は82%と高く、風味良好な7Sたん白であった。
〔豆乳の調製〕
浸漬した大豆に2.8倍の加水とともに摩砕して得られた呉を3分沸騰させた後、おからを分離し豆乳(以下Bと云う)を調製した。得られた豆乳は非たん白固形分5.6%、粗たん白含量5.7%、7Sグロブリン含量1.0%であった。
<実施例1>
ジューサーミキサーに10℃に冷却したBを70部、水24.8部、A4.2部を入れ均一にした後、水0.65部に0.35部のにがりを溶いたものを添加し本豆乳(7Sグロブリン:4.1%、大豆由来の粗たん白総量:7.8%、7Sグロブリン含有率:53.3%、非たん白固形分:3.9%)を得た。この本豆乳を80mlの容器に充填後、80℃45分の条件下にて加熱した後、10℃に冷却して充填豆腐を製造した。
<実施例2〜9>
実施例1と同様な方法で調製した充填豆腐の配合と評価を表1にまとめた。
Figure 2005224127
<実施例10>
ジューサーミキサーに10℃に冷却したBを30部、水63.8部、A1.8部を入れ均一にした液を75℃に昇温した後、水4部に0.4部のすまし粉(硫酸カルシウム)を溶いたものにすばやく混合し本豆乳(7Sグロブリン:1.8%、大豆由来の粗たん白総量:3.3%、7Sグロブリン含有率:53.3%、非たん白固形分:1.7%)を得た。この本豆乳を75℃でホールドし凝固させた後、崩して木綿豆腐用の木型に充填し、手動で圧搾を行い木綿豆腐を調製した。得られた木綿豆腐は、保型性がありクリーミーで、豆腐風味は若干薄いながらも良好なものに仕上がった。
<実施例11>
実施例10と同様な方法で、10℃に冷却したBを70部、水21.4部、A4.2部と水4部、0.4部のすまし粉からなる本豆乳(7Sグロブリン:4.1%、粗たん白:7.8%、7Sグロブリン含有率:53.2%、非たん白固形分:3.9%)を使用し、木綿豆腐を調製したところ、保型性がありクリーミーな、豆腐の風味の良好なものに仕上がった。
<比較例1〜3>
実施例1と同様な方法で調製した充填豆腐の配合と評価を表2にまとめた。
Figure 2005224127

Claims (3)

  1. 以下の組成の豆乳と凝固剤から調製してなる豆腐類。
    1.粗たん白含量が2〜11重量%。
    2.粗たん白中の大豆7Sグロブリン含有量が25〜77重量%。
  2. 豆乳中の非たん白固形分が1.5重量%〜7重量%の豆乳よりなる請求項1記載の豆腐類。
  3. 以下の組成の豆乳に凝固剤を加えて凝固させることを特徴とする豆腐類の製造法。
    1.粗たん白含量が2〜11重量%。
    2.粗たん白中の大豆7Sグロブリン含有量が25〜77重量%。
JP2004034007A 2004-02-10 2004-02-10 大豆7sグロブリン高含有豆腐 Pending JP2005224127A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004034007A JP2005224127A (ja) 2004-02-10 2004-02-10 大豆7sグロブリン高含有豆腐

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004034007A JP2005224127A (ja) 2004-02-10 2004-02-10 大豆7sグロブリン高含有豆腐

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005224127A true JP2005224127A (ja) 2005-08-25

Family

ID=34999320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004034007A Pending JP2005224127A (ja) 2004-02-10 2004-02-10 大豆7sグロブリン高含有豆腐

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005224127A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103202342A (zh) * 2013-03-12 2013-07-17 马鞍山市黄池食品(集团)有限公司 一种刺嫩芽降血糖茶干及其制备方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103202342A (zh) * 2013-03-12 2013-07-17 马鞍山市黄池食品(集团)有限公司 一种刺嫩芽降血糖茶干及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW200836640A (en) Method of separating fat from soy materials and compositions produced therefrom
JP2009528847A (ja) 大豆原料からの脂肪の分離方法および該方法によって製造した組成物
JP2004518440A (ja) 高度に可溶性の高分子量ダイズタンパク質
JP2009528848A (ja) 植物由来のタンパク質組成物
CA3026320C (en) Foam comprising rapeseed protein isolate
CN102657265A (zh) 营养蛋五谷豆腐及其制作方法
JP5327391B2 (ja) 大豆加工素材及び大豆加工素材の製造法
JP6061118B1 (ja) チョコレート様食品
EP3735132A1 (en) Foam comprising rapeseed and dairy proteins
JP2005224127A (ja) 大豆7sグロブリン高含有豆腐
JPH06197699A (ja) 高純度米蛋白質の製造方法
JP2011024600A (ja) 渋味成分含有果実食品の脱渋及び製造方法
KR101718724B1 (ko) 치즈 스낵식품의 제조방법
JPH0564558A (ja) 大豆蛋白含有プリンの製造方法
KR102628560B1 (ko) 닭가슴살을 이용한 단백질 강화면 및 이의 제조방법
JP2003339335A (ja) 滋養豆腐及び滋養豆腐の製造方法
RU2813784C1 (ru) Комбинированный творожный продукт
JPS5930063B2 (ja) 栄養豆腐類及びその製造方法
JPS5991842A (ja) 牛乳を用いた豆腐様食品の製造法
CN105265591B (zh) 一种内酯豆腐粉及其制备内酯豆腐的方法
JPS6411265B2 (ja)
JPS60164462A (ja) ス−プ原料
CN104522122A (zh) 一种豆腐豆浆蛋糕及其制备方法
KR101942385B1 (ko) 배아미를 이용한 두부 및 그 제조방법
KR20220113037A (ko) 얼룩두부의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081024

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100108

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100302