JP2005221159A - 空気調和装置用リモコン - Google Patents

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Hajime Shimayama
一 島山
Yukio Tobi
幸生 鳶
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Abstract

【要 約】
【課 題】 リモコンが壁面に設けられているホルダーなどの保持具に保持されている際などにも、室内機からの信号をリモコンの受信部がより確実に受信する。
【解決手段】 空気調和装置用リモコン(16)は、空気調和装置の室内機(1)と赤外線で送受信する。そして、リモコンの先端部に設けられた受信部(22)は、その受信中心線(L)が操作面(23)側に傾斜するように配置されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、空気調和装置の室内機と赤外線で送受信する空気調和装置用リモコンに関する。
たとえば特許文献1などに記載されている従来の空気調和装置用リモコンを図1(b)および図6に基づいて説明する。ルームエアコンなどの空気調和装置の室内機01には赤外線を送信する送信部02が設けられ、一方、ワイヤレス式のリモコン(すなわち、リモートコントローラ)03の先端部には赤外線を受信する受信部04が設けられている。そして、リモコン03の受信部04は室内機01の送信部02からの赤外線を直接受信したり、また、その反射光を受信したりする。この従来のリモコン03の受信部04は、その取付基板04aがリモコン03の操作面06に対して略垂直に配置され、受信中心線0Lがリモコン03の操作面06と略平行となるように設けられている。
ところで、この様な従来のリモコン03を手で持って室内機01に向けて送受信を行うと、室内機01の送信部02からの信号を略確実にリモコン03の受信部04で受信することができるが、図6に図示するように、室内機01の設置壁面07の左右の角部のホルダー0Hに収納すると、室内機01の送信部02からの赤外線をリモコン03の受信部04で受信することができないことがある。
特開2002−206790号公報
解決しようとする問題点は、リモコンが壁面に設けられているホルダーなどの保持具に保持されている際に、室内機からの信号をリモコンの受信部で受信することができないことがある点である。
本発明の空気調和装置用リモコン(16)は、空気調和装置の室内機(1)と赤外線で送受信する。そして、リモコンの先端部に設けられた受信部(22)は、その受信中心線(L)が操作面(23)側に傾斜するように配置されている。
また、受信中心線と操作面とのなす角度(φ)が、5°から45°の範囲であることがある。
さらに、リモコンには、受信部を挟んで両側に送信部(21)が設けられているとともに、この両送信部は、その送信中心線が操作面側に傾斜するように配置されていることがある。
本発明によれば、リモコンの先端部に設けられた受信部が、その受信中心線を操作面側に傾斜するように配置されているので、室内機の設置されている壁面に設けられているホルダーなどの保持具で保持されている際にも、受信範囲が壁面により妨げられて減少することが殆どなく、より確実に室内機からの信号を受信することができる。
また、送信部が受信部を挟んで両側に各々設けられているので、2個の送信部で、従来の単一の送信部に比して、より確実に室内機に信号を送信することができるとともに、送信部からの信号が受信部で妨げられることを極力防止することができる。
空気調和装置用リモコンにおいて、リモコンが壁面に設けられているホルダーなどの保持具に保持されている際などにも、室内機からの信号をリモコンの受信部でより確実に受信するという目的を、リモコンの受信部を、その受信中心線が操作面側に傾斜するように配置することで実現した。
次に、本発明における空気調和装置用リモコンの一実施例について、図1ないし図6を用いて説明する。図1はリモコンの一部切欠き側面図で、(a)が本発明におけるリモコンの図、(b)が従来のリモコンの図である。図2は本発明における空気調和装置用リモコンの正面図である。図3は空気調和装置の説明図である。図4は室内機とリモコンとの送受信の説明図である。図5はホルダーに収納された状態の本発明におけるリモコンの説明図である。図6はホルダーに収納された状態の従来のリモコンの説明図である。なお、図1において、リモコンの先端部は、図2の I-I断面で一部が切り欠かれた状態で図示されている。また、図5および図6において、リモコンを保持するホルダーは二点鎖線で図示されている。
まず始めに、空気調和装置の全体構成を説明する。
図3において、空気調和装置は、室内機1および、この室内機1と冷媒配管2で接続される室外機3を備えている。室内機1は屋内に設置され、一方、室外機3は屋外に設置されており、冷媒配管2は、壁4に形成された孔5を通って、室内機1と室外機3とを接続している。また、室外機3は、冷媒を圧縮する圧縮機6、室外熱交換器7および熱交換器用送風機8などの機器を具備している。そして、室外機3の運転時には、冷凍サイクルの冷媒が室外機3から暖冷房のために冷媒配管2を介して室内機1に循環している。
室内機1は、室内熱交換器11、循環用送風機12、赤外線を送信するLED式の送信部13および、赤外線を受信するフォトダイオードなどからなる5V(ボルト)駆動の受信部14を具備している。そして、循環用送風機12が稼働すると、室内の空気が、室内熱交換器11で熱交換されながら、室内を循環している。
また、ワイヤレス式のリモコン16は図2に図示するように、液晶式の表示部17、各種操作部18、おしえてボタン19、赤外線を送信するLED式の送信部21および、赤外線を受信するフォトダイオードなどからなる3V(ボルト)駆動の受信部22などを具備している。図1(a)および図2に図示するように、送信部21および受信部22はリモコン16に内蔵されるとともに、送信部21は受信部22を挟んで左右に各々1個ずつ設けられている。また、表示部17、操作部18および、おしえてボタン19は、リモコン16の操作面23に設けられている。
リモコン16の受信部22は、その取付基板22aがリモコン16の操作面23に対して傾斜して設けられており、受信中心線Lが操作面23側に傾斜するように配置されている。受信中心線Lと操作面23とのなす角度φは約15°で、5°〜45°の範囲で設計可能になっている。また、受信中心線Lを中心として受信角度αの範囲に入る赤外線を、受信部22は受信することができる。そして、リモコン16を収納するホルダーHが、壁4に設けられている。また、リモコン16の送信部21も、受信部22と同様に、その送信中心線が操作面23側に傾斜するように配置され、送信部21の送信中心線と操作面23とのなす角度は、受信部22の受信中心線Lと操作面23とのなす角度φと略同じ角度になっている。
そして、リモコン16の操作部18を操作して、設定温度や運転モードなどを指令すると、リモコン16のマイコンなどからなる制御装置(図示しない)は、その指令信号を2個の送信部21から赤外線信号として送信する。この赤外線信号を室内機1の受信部14が受信する。この受信された信号は、室内機1の制御装置(図示しない)に入力され、設定温度や運転モードなどが制御装置に指令される。
また、外気温度や二酸化炭素ガス濃度等の空気調和装置の運転状況を知りたい際には、リモコン16のおしえてボタン19を操作する。すると、リモコン16の制御装置は、その要求信号を2個の送信部21から赤外線信号として送信する。この赤外線信号を室内機1の受信部14が受信する。受信部14で受信された信号は、室内機1の制御装置に入力され、室内機1の制御装置は要求されたデータを外気温度センサ(図示しない)やCO2センサ(図示しない)などから入手し、室内機1の送信部13から赤外線信号として送信する。この赤外線信号をリモコン16の受信部22が受信する。この受信された信号は、リモコン16の制御装置に入力され、リモコン16の制御装置は室内機1の制御装置からのデータを、表示部17に表示する。
そして、図4に図示するように、リモコン16を室内機1に向けて信号を送受信した際には、従来のリモコン03と同様に円滑に送受信することができる。一方、前述のように、従来のリモコン03をホルダー0Hに収納させた状態(図6参照)では、室内機01の送信部02からの赤外線の反射光が、リモコン03の受信部04で受信されないことがあった。しかしながら、本実施例のリモコン16をホルダーHに収納させた状態(図5参照)にして、おしえてボタン19などを押して、送受信を行った際には、リモコン16の送信部21からの赤外線の反射光は、室内機1の受信部14で受信されるとともに、室内機1の送信部13からの赤外線の反射光が、リモコン16の受信部22で受信される。
この様に、ホルダー0H,Hに収納された状態で、本実施例のリモコン16が、従来のリモコン03よりも確実に室内機1からの信号を受信できるのは、下記の理由によるものと思われる。
すなわち、従来のリモコン03の受信中心線0Lは操作面06と略平行なため、ホルダー0Hに収納された状態(図6参照)では、リモコン03の受信中心線0Lが壁面07と略平行となり、リモコン03の受信角度αが壁面07に妨げられて角度α1に減少され、受信範囲が狭くなる。一方、本実施例のリモコン16の受信中心線Lはリモコン16の操作面23に対して傾斜しており、ホルダーHに収納された状態(図5参照)で、リモコン16の受信中心線Lが壁4に対して室内側に傾斜する。そのため、リモコン16の受信角度αは、壁4に妨げられることは殆どなく、受信範囲を維持することができる。この様に、本実施例のリモコン16は、ホルダーHに収納された状態で、従来のリモコン03よりも広い受信範囲を確保することができるため、従来のリモコン03よりも確実に室内機1からの信号を受信することができる。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を下記に例示する。
(1)リモコンの受信部および送信部の個数、配置や取付構造などは、特許請求の範囲に限定されていない限り、適宜変更可能である。
(2)室内機の受信部および送信部の個数、配置や取付構造などは適宜変更可能である。
(3)リモコンは、壁に設けられている保持具としてのホルダーに保持されているが、保持具はリモコンを保持することができるならば、ホルダーに限定されず、その構造や形状などは適宜選択可能である。
(4)リモコンは必ずしも壁に設けられているホルダーに保持される必要はなく、ホルダーが設けられていないことも可能である。
リモコンの受信部を、その受信中心線が操作面側に傾斜するように配置することにより、壁面に設けられているホルダーなどの保持具にリモコンが保持されている際などにも、室内機からの信号をリモコンの受信部でより確実に受信することができる。したがって、壁面に設けられている保持具に保持される空気調和装置用リモコンに適用することが最適である。
図1はリモコンの一部切欠き側面図で、(a)が本発明におけるリモコンの図、(b)が従来のリモコンの図である。 図2は本発明における空気調和装置用リモコンの正面図である。 図3は空気調和装置の説明図である。 図4は室内機とリモコンとの送受信の説明図である。 図5はホルダーに収納された状態の本発明におけるリモコンの説明図である。 図6はホルダーに収納された状態の従来のリモコンの説明図である。
符号の説明
φ 受信中心線と操作面とのなす角度
L 受信中心線
1 室内機
16 リモコン
21 リモコンの送信部
22 リモコンの受信部
23 リモコンの操作面

Claims (3)

  1. 空気調和装置の室内機と赤外線で送受信する空気調和装置用リモコンにおいて、
    リモコンの先端部に設けられた受信部は、その受信中心線が操作面側に傾斜するように配置されていることを特徴とする空気調和装置用リモコン。
  2. 前記受信中心線と操作面とのなす角度が、5°から45°の範囲であることを特徴とする請求項1記載の空気調和装置用リモコン。
  3. 前記リモコンには、前記受信部を挟んで両側に送信部が設けられているとともに、この両送信部は、その送信中心線が操作面側に傾斜するように配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の空気調和装置用リモコン。
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