JP2005220663A - 建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】 作業装置の強度を保ちつつ、作業装置全体の重量を抑える。
【解決手段】 旋回フレーム4とブーム13との間に第1,第2のリンク16,18を設けると共に、第1のリンク16と旋回フレーム4との間にブーム13を俯仰動させるブームシリンダ21を設ける。そして、旋回フレーム4に対するブームシリンダ21の取付部位(ピン22の位置)を、旋回フレーム4に対するブーム13の取付部位(ピン14の位置)よりも後側に設定する。これにより、ブームシリンダ21の重量により旋回中心軸O−Oを中心として旋回フレーム4に作用するモーメントを小さくすることができる。この結果、旋回中心軸O−Oを中心として作業装置12から旋回フレーム4に作用するモーメントを軽減することができ、作業装置12全体の実質的な重量を、従来技術による作業装置に比較して軽減することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば油圧ショベル等の作業装置を備えた建設機械に関する。
一般に、土砂の掘削作業等に油圧ショベルは、自走可能なクローラ式の下部走行体と、下部走行体上に旋回可能に搭載された上部旋回体と、上部旋回体の前部側に俯仰動可能に設けられたバックホウ型の作業装置とにより大略構成されている。
そして、油圧ショベルの作業装置は、上部旋回体のベースとなる旋回フレームの前部側に取付けられたブームと、該ブームの先端側に取付けられたアームと、該アームの先端側に取付けられたバケットと、旋回フレームに対してブームを回動させるブームシリンダと、ブームの先端側でアームを回動させるアームシリンダと、アームの先端側でバケットを回動させるバケットシリンダとにより構成されている。
ここで、ブームシリンダは、基端側が旋回フレームに対するブームの取付部位よりも前側に回動可能にピン結合されると共に、先端側がブームの長さ方向の途中部位に回動可能にピン結合され、ブームを旋回フレームに対して上下方向に回動(俯仰動)させるものである。また、旋回フレームの後部側には、作業装置との重量バランスを保つためのカウンタウエイトが配設されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−145717号公報
ところで、近年では、土砂等を掘削するときの作業性を向上させるため、油圧ショベルの掘削力が増大する傾向にあり、この増大する掘削力に対応するためには、例えばブーム、アーム等の肉厚を大きくすることにより作業装置の強度を確保する必要がある。
しかし、作業装置の強度を確保するためにブーム、アーム等の肉厚を大きくした場合には、作業装置全体の重量が増大してしまう。そして、作業装置の重量が増大した場合には、この作業装置との重量バランスをとるカウンタウエイトの重量も増大することになるため、作業装置の掘削動作、上部旋回体の旋回動作が遅くなり、掘削作業の作業効率が低下してしまうという問題がある。
また、例えば市街地における道路工事等のように、狭隘なスペース内での掘削作業に用いられる後方小旋回型の油圧ショベルは、カウンタウエイト後端部の旋回半径を可及的に小さくするため、カウンタウエイトをできるだけ小型化する必要があり、このカウンタウエイトを小型化するためには、作業装置全体の重量を軽減する必要がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、作業装置の強度を保ちつつ、該作業装置全体の重量を抑えることができるようにした建設機械を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため本発明は、支持構造体をなすフレームと、該フレームの前,後方向の一側に俯仰動可能に設けられた作業装置と、フレームの前,後方向の他側に設けられ該作業装置との重量バランスをとるカウンタウエイトとを備えてなる建設機械に適用される。
そして、請求項1の発明の特徴は、作業装置は、基端側がフレームの一側に回動可能に取付けられたブームと、フレームと該ブームとの取付部位よりも後側に位置して基端側がフレームに回動可能に取付けられた第1のリンクと、基端側が該第1のリンクの先端側に回動可能に取付けられ先端側がブームの長さ方向の途中部位に回動可能に取付けられた第2のリンクと、基端側がフレームに対する前記ブームの取付部位よりも後側に回動可能に取付けられ先端側が第1のリンクに回動可能に取付けられたブームシリンダとにより構成したことにある。
請求項2の発明は、ブームシリンダの基端側は、フレームに対するブームの取付部位と第1のリンクの取付部位との間に位置して取付ける構成としたことにある。
請求項3の発明は、ブームシリンダの基端側は、フレームに対する第1のリンクの取付部位よりも後側に位置して取付ける構成としたことにある。
請求項4の発明は、ブームシリンダの先端側は、第1のリンクの長さ方向の中間部位に取付ける構成としたことにある。
請求項5の発明は、ブームシリンダの先端側は、第1のリンクと第2のリンクとの取付部位に同軸に取付ける構成としたことにある。
請求項6の発明は、ブームは、上面、下面、左側面および右側面によって囲まれた角筒体として形成し、第2のリンクの先端側は、ブームの左,右の側面間に設けたボス部に取付ける構成としたことにある。
請求項7の発明は、ブームは、上面、下面、左側面および右側面によって囲まれた角筒体として形成し、第2のリンクの先端側は、ブームの上面に設けたブラケットに取付ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、フレームと第1のリンクとの間に設けられるブームシリンダの基端側を、フレームに対するブームの取付部位よりも後側(カウンタウエイト側)に取付ける構成としている。これにより、ブームシリンダの重量によってフレームに作用するモーメントを小さくすることができ、この分、作業装置からフレームに作用するモーメントを軽減することができる。このため、作業装置の強度を確保しつつ、該作業装置全体の実質的な重量を軽減することができる。
この結果、作業装置との重量バランスをとるカウンタウエイトも小型化、軽量化することができ、例えば市街地での道路工事等、狭隘なスペース内での掘削作業も効率良く行なうことができる。また、作業装置、カウンタウエイトの重量を軽減することにより、作業装置の掘削動作等を速めることができ作業効率を高めることができる。
請求項2の発明によれば、ブームシリンダの基端側を、フレームのうちブームの取付部位と第1のリンクの取付部位との間に取付ける構成としたので、ブームシリンダの重量によってフレームに作用するモーメントを小さくすることができ、作業装置全体の実質的な重量を軽減することができる。
請求項3の発明によれば、ブームシリンダの基端側を、フレームのうち第1のリンクの取付部位よりも後側に取付ける構成としたので、ブームシリンダの重量によってフレームに作用するモーメントを一層小さくすることができ、作業装置全体の実質的な重量をさらに軽減することができる。
請求項4の発明によれば、ブームシリンダの先端側を、第1のリンクの長さ方向の中間部位に取付ける構成としたので、ブームシリンダの伸縮動作を第1,第2のリンクを通じて確実にブームに伝えることができる。
請求項5の発明によれば、ブームシリンダの先端側を、第1のリンクと第2のリンクとの取付部位に同軸に取付ける構成としたので、これら第1のリンクの先端側、第2のリンクの基端側、ブームシリンダの基端側を共通なピンを用いて互いに回動可能に取付けることができる。これにより、部品点数を削減することができ、作業装置の製造コストの低減にも寄与することができる。
請求項6の発明によれば、第2のリンクの先端側を、ブームの左,右の側面間に設けたボス部に取付ける構成としたので、ブームシリンダの伸縮動作を第1,第2のリンクおよびボス部を通じて確実にブームに伝えることができる。
請求項7の発明によれば、第2のリンクの先端側を、ブームの上面に設けたブラケットに取付ける構成としたので、ブームの側面に第2のリンクを配置する必要がなくなる分、ブームの左,右方向の幅寸法を大きく設定することができ、ブームの強度を高めることができる。
以下、本発明に係る建設機械の実施の形態を、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図9を参照しつつ詳細に説明する。
まず、図1ないし図4は本発明の第1の実施の形態を示し、1は油圧ショベルで、該油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回中心軸O−Oを中心として旋回可能に搭載された上部旋回体3と、該上部旋回体3の前部側に俯仰動可能に設けられた後述の作業装置12とにより大略構成されている。
ここで、上部旋回体3は、強固な支持構造体をなす旋回フレーム4を有し、該旋回フレーム4は、図2および図3等に示すように、左,右方向の中央部に位置して前,後方向に延びたセンタフレーム5と、該センタフレーム5から左,右方向に張出した複数の張出しビーム6と、これら各張出しビーム6の先端側に固着されセンタフレーム5に沿って前,後方向に延びた左,右のサイドフレーム7,8とにより構成されている。
また、センタフレーム5は、底板5Aと、該底板5A上に立設され前,後方向に延びた左,右一対の縦板5B,5Bとにより構成されている。そして、各縦板5Bの前,後方向の一側(前部側)には、後述するブーム13が回動可能にピン結合され、各縦板5Bの前,後方向の他側(後部側)には、後述のカウンタウエイト11が固定されている。
そして、上部旋回体3は、上述の旋回フレーム4と、該旋回フレーム4上に設けられたキャブ9、建屋カバー10、カウンタウエイト11等により構成されている。この場合、キャブ9は、内部に運転室を画成し、建屋カバー10は、カウンタウエイト11と共にエンジン、油圧ポンプ(いずれも図示せず)等を収容する機械室を画成するものである。また、カウンタウエイト11は、後述する作業装置12との重量バランスをとるものである。
12は旋回フレーム4の前部側に俯仰動可能に設けられたバックホウ型の作業装置で、該作業装置12は、後述のブーム13、第1のリンク16、第2のリンク18、ブームシリンダ21、アーム24、アームシリンダ25、バケット26、バケットシリンダ28等により構成されている。
13は作業装置12のブームで、該ブーム13は、上面13A、下面13B、左側面13Cおよび右側面13Dによって囲まれた四角形の断面形状を有する角筒体として形成されている。
そして、ブーム13の基端部13Eは、旋回フレーム4を構成する縦板5Bの前,後方向の一側(前部側)にピン14を用いて回動可能にピン結合されている。また、ブーム13の先端部13Fには、後述のアーム24がピン結合される構成となっている。さらに、左,右の側面13C,13D間には、後述する第2のリンク18がピン結合されるボス部15が設けられている。
16,16は左,右方向で対をなす第1のリンクで、これら各第1のリンク16の基端部16Aは、旋回フレーム4の左,右の縦板5Bにそれぞれピン17を用いて回動可能にピン結合されている。ここで、旋回フレーム4に対する第1のリンク16の基端部16Aの取付部位(ピン17の位置)は、旋回フレーム4に対するブーム13の基端部13Eの取付部位(ピン14の位置)よりも後側(カウンタウエイト11側)に設定されている。一方、第1のリンク16の先端部16Bには、後述する第2のリンク18がピン結合される構成となっている。
18,18は左,右方向で対をなす第2のリンクで、これら各第2のリンク18の基端部18Aは、第1のリンク16の先端部16Bにピン19を用いて回動可能にピン結合されている。また、第2のリンク18の先端部18Bは、ブーム13の長さ方向の途中部位に設けられたボス部15にピン20を用いて回動可能にピン結合されている。
21,21は旋回フレーム4に対してブーム13を俯仰動させる左,右のブームシリンダで、これら各ブームシリンダ21は、チューブ21Aと、該チューブ21A内に摺動可能に挿嵌されたピストン(図示せず)と、基端側がピストンに取付けられ先端側がチューブ21Aから突出したロッド21Bとにより構成されている。
そして、各ブームシリンダ21の基端側となるチューブ21Aは、旋回フレーム4を構成する左,右の縦板5Bの外側面にそれぞれピン22を用いて回動可能にピン結合されている。一方、各ブームシリンダ21の先端側となるロッド21Bは、左,右の第1のリンク16の長さ方向の中間部位にそれぞれピン23を用いて回動可能にピン結合されている。
ここで、ブームシリンダ21のチューブ21Aと旋回フレーム4との取付部位(ピン22の位置)は、旋回フレーム4に対するブーム13の取付部位(ピン14の位置)よりも後側に位置し、このブーム13の取付部位(ピン14の位置)と旋回フレーム4に対する第1のリンク16の取付部位(ピン17の位置)との間に設定されている。
このように、各ブームシリンダ21は、旋回フレーム4に対するブーム13の取付部位よりも後側(カウンタウエイト11側)に位置して旋回フレーム4と第1のリンク16との間に設けられている。そして、ブームシリンダ21は、チューブ21Aに対してロッド21Bを伸縮させることにより、第1,第2のリンク16,18を介して、ブーム13を図2に示す伏せ位置と図4に示す起立位置との間でピン14を中心として上,下方向に回動(俯仰動)させるものである。
ここで、図2に示すように、ブームシリンダ21の重心位置をGとし、旋回フレーム4の旋回中心軸O−Oからブームシリンダ21の重心位置Gまでの距離をLとし、ブームシリンダ21の重量をWとすると、ブームシリンダ21の重量Wにより旋回中心軸O−Oを中心として旋回フレーム4に作用するモーメントMは、下記数1として表される。
Figure 2005220663
一方、例えば特許文献1(特開2000−145717号公報)に記載された従来技術の油圧ショベルは、通常、旋回フレームに対するブームシリンダの取付位置が、旋回フレームに対するブームの取付部位よりも前側に設定されている。
このように、従来技術による油圧ショベルは、図2中に二点鎖線で示す位置にブームシリンダ21′が取付けられており、このブームシリンダ21′の重心位置をG′とし、旋回中心軸O−Oからブームシリンダ21′の重心位置G′までの距離をL′とし、ブームシリンダ21の重量をW′とすると、ブームシリンダ21′の重量W′により旋回中心軸O−Oを中心として旋回フレーム4に作用するモーメントM′は、下記数2として表される。
Figure 2005220663
この場合、本実施の形態によるブームシリンダ21は、その基端側となるチューブ21Aを、旋回フレーム4に対するブーム13の取付部位(ピン14の位置)よりも後側に、ピン22を用いて回動可能にピン結合している。これにより、旋回中心軸O−Oからブームシリンダ21の重心位置Gまでの距離Lを、旋回中心軸O−Oから従来技術によるブームシリンダ21′の重心位置G′までの距離L′よりも小さくすることができる(L<L′)。
また、ブームシリンダ21は、第1,第2のリンク16,18を介してブーム13を俯仰動させる構成となっているので、従来技術によるブームシリンダ21′に比較してロッド21Bのストロークが短くなる分、ブームシリンダ21を小型化することができる。従って、ブームシリンダ21の重量Wは、従来技術によるブームシリンダ21′の重量W′よりも小さくすることができる(W<W′)。
この結果、上記数1に示した本実施の形態によるブームシリンダ21の重量Wによって旋回フレーム4に作用するモーメントMと、上記数2に示した従来技術によるブームシリンダ21′の重量W′によって旋回フレーム4に作用するモーメントM′との関係は、下記数3のように表される。
Figure 2005220663
即ち、本実施の形態においては、ブームシリンダ21の重量Wによって旋回フレーム4に作用するモーメントMを、従来技術によるブームシリンダ21′の重量W′によって旋回フレーム4に作用するモーメントM′よりも小さく抑えることができる構成となっている。
24はブーム13の先端部13Fに回動可能にピン結合されたアームで、該アーム24とブーム13との間にはアームシリンダ25が設けられている。そして、アーム24は、アームシリンダ25を伸縮させることにより、ブーム13に対して上,下方向に回動するものである。
26はアーム24の先端側に回動可能にピン結合された作業具としてのバケットで、該バケット26とアーム24との間には、バケットリンク27を介してバケットシリンダ28が設けられている。そして、バケット26は、バケットシリンダ28を伸縮させることにより、アーム24に対して上,下方向に回動しつつ土砂等の掘削作業を行うものである。
本実施の形態による油圧ショベル1は上述の如き構成を有するもので、この油圧ショベル1は、下部走行体2によって作業現場まで自走した後、下部走行体2上で上部旋回体3を旋回させつつ、作業装置12を用いて土砂等の掘削作業を行う。
ここで、作業装置12を用いて土砂等の掘削作業を行なうときには、まず、ブームシリンダ21を伸縮させることにより、第1のリンク16をピン17を中心として回動させる。これにより、第1のリンク16の回動動作が、第2のリンク18を介してブーム13に伝わり、ブーム13はピン14を中心として上,下方向に回動する。そして、アームシリンダ25を伸縮させることにより、アーム24を上,下方向に回動させてバケット26を地中に没入させた後、バケットシリンダ28を伸縮させてバケット26を回動させることにより、地中の土砂を掘削することができる。
ここで、本実施の形態によれば、ブームシリンダ21の基端側となるチューブ21Aを、旋回フレーム4のうちブーム13の取付部位(ピン14の位置)よりも後側に、ピン22を用いて回動可能にピン結合する構成としている。
これにより、図2に示すように、旋回フレーム4の旋回中心軸O−Oからブームシリンダ21の重心位置Gまでの距離Lを、旋回中心軸O−Oから従来技術によるブームシリンダ21′の重心位置G′までの距離L′よりも小さくすることができる(L<L′)。また、ブームシリンダ21は、第1,第2のリンク16,18を介してブーム13を俯仰動させるため、従来技術によるブームシリンダ21′に比較して小型化することができ、ブームシリンダ21の重量Wを、従来技術によるブームシリンダ21′の重量W′よりも小さくすることができる(W<W′)。
これにより、本実施の形態による油圧ショベル1は、上述の数3で示すように、ブームシリンダ21の重量Wにより旋回中心軸O−Oを中心として旋回フレーム4に作用するモーメントMを、従来技術によるブームシリンダ21′の重量W′により旋回中心軸O−Oを中心として旋回フレーム4に作用するモーメントM′よりも小さく抑えることができる。
このように、本実施の形態による油圧ショベル1は、旋回中心軸O−Oを中心として作業装置12から旋回フレーム4に作用するモーメントを軽減することにより、作業装置12の強度を確保しつつ、該作業装置12全体の実質的な重量を従来技術による作業装置に比較して軽減することができる。この結果、本実施の形態による油圧ショベル1においては、作業装置12との重量バランスをとるカウンタウエイト11を小型化、軽量化することができる。
従って、カウンタウエイト11を小型化した分、該カウンタウエイト11の後端部の旋回半径を小さくすることができ、例えば市街地での道路工事等、狭隘なスペース内での掘削作業も、本実施の形態による油圧ショベル1を用いて効率良く行なうことができる。
また、作業装置12、カウンタウエイト11の重量を軽減することにより、作業装置12の掘削動作を速めることができると共に、上部旋回体3の旋回速度を増大することができるので、掘削作業の作業効率を高めることができる。
さらに、作業装置12、カウンタウエイト11の重量を軽減することにより、油圧ショベル1全体の重量を軽減することができ、例えばトレーラ等に油圧ショベル1を積載して作業現場に輸送する場合に、当該トレーラを小型化することができる。
しかも、本実施の形態による油圧ショベル1は、旋回フレーム4とブーム13との間に第1,第2のリンク16,18を設け、第1のリンク16と旋回フレーム4との間に、ブーム13の基端部13Eよりも後側に位置してブームシリンダ21を設ける構成としている。これにより、キャブ9内で作業装置12を操作するオペレータが右前方を目視したときに、このオペレータの視線がブームシリンダ21によって遮られることがなく、作業装置12を用いた掘削作業の作業性、安全性を高めることができる。
次に、図5は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、ブームシリンダの基端側を、フレームに対する第1のリンクの取付部位よりも後側に取付けたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、31は第1の実施の形態による作業装置12に代えて本実施の形態に用いた作業装置で、該作業装置31は、第1の実施の形態による作業装置12とほぼ同様に、ブーム13、第1のリンク16、第2のリンク18、後述のブームシリンダ32、アーム、アームシリンダ、バケット、バケットシリンダ(いずれも図示せず)等により構成されるものの、旋回フレーム4に対するブームシリンダ32の取付部位が、第1の実施の形態によるものとは異なるものである。
32は旋回フレーム4に対してブーム13を俯仰動させる左,右のブームシリンダ(右側のみ図示)で、該ブームシリンダ32は、チューブ32Aと、該チューブ32A内に摺動可能に挿嵌されたピストン(図示せず)と、基端側がピストンに取付けられ先端側がチューブ32Aから突出したロッド32Bとにより構成されている。
そして、ブームシリンダ32の基端側となるチューブ32Aは、旋回フレーム4の縦板5Bにピン33を用いて回動可能にピン結合され、ブームシリンダ32の先端側となるロッド32Bは、第1のリンク16の長さ方向の中間部位にピン34を用いて回動可能にピン結合されている。
ここで、旋回フレーム4に対するブームシリンダ32の取付部位(ピン33の位置)は、旋回フレーム4に対する第1のリンク16の取付部位(ピン17の位置)よりも後側(カウンタウエイト11側)に設定されている。
このように、ブームシリンダ32は、旋回フレーム4に対する第1のリンク16の取付部位よりも後側(カウンタウエイト11側)に位置して旋回フレーム4と第1のリンク16との間に設けられている。そして、ブームシリンダ32は、チューブ32Aに対してロッド32Bを伸縮させることにより、第1,第2のリンク16,18を介して、ブーム13をピン14を中心として上,下方向に回動させるものである。
本実施の形態による油圧ショベルは上述の如き作業装置31を備えたもので、その基本的作動については、上述した第1の実施の形態によるものと格別差異はない。
然るに、本実施の形態によれば、ブームシリンダ32の基端側となるチューブ32Aを、旋回フレーム4のうち第1のリンク16との取付部位(ピン17の位置)よりも後側に、ピン33を用いて回動可能にピン結合する構成としている。
これにより、旋回中心軸O−Oを中心として作業装置31から旋回フレーム4に作用するモーメントを一層軽減することができ、作業装置31全体の実質的な重量を、第1の実施の形態による作業装置12よりもさらに軽減することができる。この結果、作業装置31との重量バランスをとるカウンタウエイト11についても、一層の小型化、軽量化を図ることができる。
次に、図6は本発明の第3の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、ブームシリンダの先端側を、第1のリンクと第2のリンクとの取付部位に同軸に取付けたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、41は第1の実施の形態による作業装置12に代えて本実施の形態に用いた作業装置で、該作業装置41は、第1の実施の形態による作業装置12とほぼ同様に、ブーム13、第1のリンク16、第2のリンク18、後述のブームシリンダ42、アーム、アームシリンダ、バケット、バケットシリンダ(いずれも図示せず)等により構成されるものの、旋回フレーム4に対するブームシリンダ42の取付位置と、第1のリンク16に対するブームシリンダ42の取付位置とが、第1の実施の形態によるものとは異なるものである。
42は旋回フレーム4に対してブーム13を俯仰動させる左,右のブームシリンダ(右側のみ図示)で、該ブームシリンダ42は、チューブ42Aと、該チューブ42A内に摺動可能に挿嵌されたピストン(図示せず)と、基端側がピストンに取付けられ先端側がチューブ42Aから突出したロッド42Bとにより構成されている。そして、ブームシリンダ42の基端側となるチューブ42Aは、旋回フレーム4の縦板5Bにピン43を用いて回動可能にピン結合されている。
ここで、旋回フレーム4に対するブームシリンダ42の取付部位(ピン43の位置)は、旋回フレーム4に対する第1のリンク16の取付部位(ピン17の位置)よりも後側(カウンタウエイト11側)に設定されている。
一方、ブームシリンダ42の先端側となるロッド42Bは、第1のリンク16の先端部16Bと第2のリンク18の基端部18Aとの取付部位に、共通なピン44を用いて同軸にピン結合されている。
本実施の形態による油圧ショベルは上述の如き作業装置41を備えたもので、その基本的作動については、上述した第1の実施の形態によるものと格別差異はない。
然るに、本実施の形態によれば、ブームシリンダ42の基端側となるチューブ42Aを、旋回フレーム4のうち第1のリンク16との取付部位(ピン17の位置)よりも後側に、ピン43を用いて回動可能にピン結合する構成としている。
これにより、旋回中心軸O−Oを中心として作業装置41から旋回フレーム4に作用するモーメントを一層軽減することができるので、作業装置41全体の実質的な重量を、第1の実施の形態による作業装置12よりもさらに軽減することができると共に、作業装置41との重量バランスをとるカウンタウエイト11についても、一層の小型化、軽量化を図ることができる。
また、ブームシリンダ42の先端側となるロッド42Bを、第1のリンク16の先端部16Bと第2のリンク18の基端部18Aとに共通なピン44を用いて同軸にピン結合する構成としている。これにより、ピン44を共通化した分、部品点数を削減することができ、作業装置41の製造コストの低減にも寄与することができる。
次に、図7および図8は本発明の第4の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、第2のリンクの先端側をブームの上面に設けたブラケットに取付ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、51は第1の実施の形態による作業装置12に代えて本実施の形態に用いた作業装置で、該作業装置51は、第1の実施の形態による作業装置12とほぼ同様に、後述のブーム52、第1のリンク16、第2のリンク18、ブームシリンダ21、アーム、アームシリンダ、バケット、バケットシリンダ(いずれも図示せず)等により構成されるものの、ブーム52に対する第2のリンク18の取付位置が、第1の実施の形態によるものとは異なるものである。
52は作業装置51のブームで、該ブーム52は、第1の実施の形態によるブーム13に代えて本実施の形態に用いたもので、上面52A、下面52B、左側面52Cおよび右側面52Dによって囲まれた四角形の断面形状を有する角筒体として形成されている。そして、ブーム52の基端部52Eは、旋回フレーム4(センタフレーム5)の各縦板5Bの前部側にピン14を用いて回動可能にピン結合され、ブーム52の先端部52Fには、アーム(図示せず)が回動可能にピン結合される構成となっている。
53,53はブーム52の上面52Aに設けられた左,右のブラケットで、これら各ブラケット53は、ブーム52の基端側の上面52Aに突設され左,右方向で対面している。そして、各ブラケット53には、左,右の第2のリンク18の先端部18Bがそれぞれピン54を用いて回動可能にピン結合されている。
本実施の形態による油圧ショベルは上述の如き作業装置51を備えたもので、その基本的作動については、上述した第1の実施の形態によるものと格別差異はない。
然るに、本実施の形態によれば、ブーム52の上面52Aにブラケット53を設け、このブラケット53に第2のリンク18の先端部18Bをピン54を用いて回動可能にピン結合する構成としたので、第2のリンク18やブームシリンダ21を、ブーム52の左,右の側面52C,52Dの側方に配置する必要がなくなる。
これにより、本実施の形態によるブーム52は、第1の実施の形態によるブーム13に比較して左,右方向の幅寸法Sを大きく設定することができ、旋回動作等によってブーム52に作用する左,右方向の荷重に対する強度を高めることができる。また、ブーム52の側方に第2のリンク18等が存在しないため、掘削作業時にキャブ9内のオペレータが右前方を目視したときに、このオペレータの視界を大きく確保することができ、作業装置51を用いた掘削作業の作業性、安全性を高めることができる。
なお、上述した第1の実施の形態では、旋回フレーム4と第1のリンク16との間に、左,右2本のブームシリンダ21を設けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図9に示す変形例のように、旋回フレーム4の左,右の縦板5B間に配置した1本のブームシリンダ21を、旋回フレーム4と第1のリンク16との間に設ける構成としてもよい。このことは、第2,第3,第4の実施の形態についても同様である。
また、上述した各実施の形態では、建設機械としてクローラ式の下部走行体2を有する油圧ショベル1を例示したが、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の油圧ショベル、台船上に作業装置を備えた浚渫船等の他の建設機械に広く適用することができる。
本発明の第1の実施の形態による油圧ショベルを示す正面図である。 図1中の旋回フレーム、ブーム、第1,第2のリンク、ブームシリンダ等を示す要部拡大の正面図である。 旋回フレーム、ブーム、第1,第2のリンク、ブームシリンダ等を図2中の矢示III−III方向からみた平面図である。 旋回フレーム、ブーム、第1,第2のリンク、ブームシリンダ等をブームが起立した状態で示す要部拡大の正面図である。 第2の実施の形態による旋回フレーム、ブーム、第1,第2のリンク、ブームシリンダ等を示す要部拡大の正面図である。 第3の実施の形態による旋回フレーム、ブーム、第1,第2のリンク、ブームシリンダ等を示す要部拡大の正面図である。 第4の実施の形態による旋回フレーム、ブーム、第1,第2のリンク、ブームシリンダ等を示す要部拡大の正面図である。 旋回フレーム、ブーム、第1,第2のリンク、ブームシリンダ等を図7中の矢示VIII−VIII方向からみた平面図である。 第1の実施の形態の変形例を示す図3と同様な平面図である。
符号の説明
4 旋回フレーム(フレーム)
11 カウンタウエイト
12,31,41,51 作業装置
13,52 ブーム
13A,52A 上面
13B,52B 下面
13C,52C 左側面
13D,52D 右側面
15 ボス部
16 第1のリンク
18 第2のリンク
21,32,42 ブームシリンダ
53 ブラケット

Claims (7)

  1. 支持構造体をなすフレームと、該フレームの前,後方向の一側に俯仰動可能に設けられた作業装置と、前記フレームの前,後方向の他側に設けられ該作業装置との重量バランスをとるカウンタウエイトとを備えてなる建設機械において、
    前記作業装置は、基端側が前記フレームの一側に回動可能に取付けられたブームと、前記フレームと該ブームとの取付部位よりも後側に位置して基端側が前記フレームに回動可能に取付けられた第1のリンクと、基端側が該第1のリンクの先端側に回動可能に取付けられ先端側が前記ブームの長さ方向の途中部位に回動可能に取付けられた第2のリンクと、基端側が前記フレームに対する前記ブームの取付部位よりも後側に回動可能に取付けられ先端側が前記第1のリンクに回動可能に取付けられたブームシリンダとにより構成したことを特徴とする建設機械。
  2. 前記ブームシリンダの基端側は、前記フレームに対する前記ブームの取付部位と前記第1のリンクの取付部位との間に位置して取付ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記ブームシリンダの基端側は、前記フレームに対する前記第1のリンクの取付部位よりも後側に位置して取付ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  4. 前記ブームシリンダの先端側は、前記第1のリンクの長さ方向の中間部位に取付ける構成としてなる請求項1,2または3に記載の建設機械。
  5. 前記ブームシリンダの先端側は、前記第1のリンクと第2のリンクとの取付部位に同軸に取付ける構成としてなる請求項1,2または3に記載の建設機械。
  6. 前記ブームは、上面、下面、左側面および右側面によって囲まれた角筒体として形成し、前記第2のリンクの先端側は、前記ブームの左,右の側面間に設けたボス部に取付ける構成としてなる請求項1,2,3,4または5に記載の建設機械。
  7. 前記ブームは、上面、下面、左側面および右側面によって囲まれた角筒体として形成し、前記第2のリンクの先端側は、前記ブームの上面に設けたブラケットに取付ける構成としてなる請求項1,2,3,4または5に記載の建設機械。
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