JP2005220654A - 機械式多段駐車装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 設置場所の要求に応じ、パレットの傾斜角度を容易に変更することが可能な、機械式多段駐車装置を提供する。
【解決手段】 地下段パレット5に対する昇降チェーン15およびバランスチェーン16の吊り金具が、異なる形状の金具20A、20Bの中から選択装備されている。金具20A、20Bの変更のみによって地下段パレット5の傾斜角度を変更することが可能となっている。また、地表段パレット4に対する後方走行車輪22の軸着金具は、異なる形状の軸着金具23A、23Bの中から選択装備されている。軸着金具23A、23Bの変更のみによって地表段パレット4の傾斜角度を変更することが可能となっている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の車両を格納するための複数のパレットを、昇降、横行させて、車両の入出庫を行う機械式多段駐車装置に関するものである。
図4、図5には、複数のパレットを一列もしくは複数列に積層配置し、任意に選択したパレットを昇降、横行させて所定の入出庫位置へと呼び出し、入出庫を行う形式の機械式多段駐車装置1を、概略的に示している。この機械式多段駐車装置1は、複数のパレット2,3,4,5を上下に一列に配置したものを、複数列に設けた構成を有している。図示の例では、地上部分に骨格フレーム12を組み、骨格フレーム12内には三段のパレット2,3,4を設けている。また、地下部分には地下ピット13を形成し、地下ピット13内にパレット5を一段だけ設けている。本説明では、夫々のパレットを、最上段パレット2、地上中段パレット3、地表段パレット4、地下段パレット5と称する。
最上段パレット2は、図示のごとく各列毎に設けられている。また、各パレット2a〜2cが、四点吊り昇降チェーンを用いた昇降機構を備え、最上段と地表面GLとの間を各々独立して昇降する。図4には、パレット2a,2bが最上段に位置し、パレット2cが地表面に下降した状態を示している。
上から二段目の地上中段パレット3は、最上段パレット2より一列少なく、図示の例では二つのパレット3a,3bを備える。また、各パレット3a,3bが、レール6上を走行車輪によって左右に移動(横行)するフレーム7(図5)に、最上段のパレット2の昇降装置と同様の昇降機構(図示の都合上、図5には四点吊り昇降チェーン14を一本のみ示す。)を介して吊り下げられている。よって、地上中段パレット3a,3bは、各々が二段目と地表面GLとの間を昇降し、かつ、横行することが出来る。
上から三段目の地表段パレット4は、地上中段パレット3と同様に最上段のパレット2より一列少なく、二つのパレット4a,4bを備える。また、各々のパレット4a,4bは、地表面GLを横行することができる。地表段パレット4の横行機構は、地下ピット13の開口の前後位置に敷設されたレール(図1の24、25を参照)上を、走行車輪(図1の21、22を参照)で走行する構造を有している。
さらに、地下段パレット5は、最上段パレット2と同様に、各列毎に設けられている。そして、昇降チェーン15およびバランスチェーン16を用いた昇降装置(昇降チェーン15は後方二点吊りであり、前後方向のバランスをバランスチェーン16で維持する構造を有している。また、図5に符号19で示す部分は、昇降チェーン15の巻き上げ用スプロケットであり、図示しないモータにより駆動される。)により、各パレット5a,5b,5cが独立して、ピット13内から地表面GLへと上昇することが可能となっている。
そして、機械式多段駐車装置1は、上記各パレット2,3,4,5の中から、任意に選択されたパレットを地表面GLに呼び出すことによって、車両の入出庫を行うものである。また、地下パレット5を地表面GLに呼び出す際には、該当する地下パレットの上昇を阻害しないように、パレット2を最上段まで上昇させ、かつ、二段目のパレット3および三段目のパレット4を、横方向へと待避させることができる。また、パレット2,3を地表面GLへと呼び出す際には、該当するパレットの下降を阻害しない位置へと、他のパレットを待避させることができる。
また、地表面GLに位置するパレット(4a,4b,2c)の正面を、ゲート10で塞ぎ、機械式多段駐車装置1の内部と外部とを簡易的に隔離することで、安全性をより向上させている。そして、車両8,9の入出庫の際には、ゲート10を地下に格納し、もしくは車両8,9と干渉しない位置へと上昇させることができる。なお、図4において符号11で示す部分は、駐車装置の梁に固定された柵である。
ところで、屋外に設置される機械式多段駐車装置1は、雨水の排水性を考慮して、各パレット2〜5を前後方向に若干傾斜させて配置する必要がある。そして、地表段パレット4および地下段パレット5については、前方を後方よりも低くした前方傾斜とすることが一般的である。一方、最上段パレット2および地上中段パレット3については、パレットから滴下する雨水が駐車装置の利用者に降りかかることを防ぐ等の理由から、前方を後方よりも高くした後方傾斜とすることが一般的である(例えば、特許文献1参照。)
特開2002−167994号公報(〔0002〕、図1)
さて、今日の都市部での駐車場不足の問題や、集合住宅における駐車場確保の必要性から、機械式多段駐車装置1の設置数は増大しており、その設置場所も、屋外、屋内を問わず様々な場所にわたっている。ところが、屋内に機械式多段駐車装置1を設置する場合には、屋外に設置する場合に比べ設置スペースの確保に制約を受けることが多く、可能な限り機械式多段駐車装置1を小型化することが望まれる。この、装置の小型化の際に問題となるのが、各パレットに傾斜を持たせることに伴う各段毎の天井高さ(上下パレット間の距離)の増大である。しかも、屋内設置の場合には、原則として雨水の排水の問題は生じないため、パレットに傾斜を持たせる必要性は無く、各パレットの傾斜は全くの無意味となっている。
しかしながら、従来の機械式多段駐車装置1は、各部品がパレットに傾斜を持たせることを前提とした構造を有している。例えば、地下段パレット5の後方を下げて、前方傾斜を無くそうとすると、地下段パレット5の下面を通るバランスチェーン16が掛け回される前方スプロケット17、後方スプロケット18のうち、特に後方スプロケット18の設置スペースが失われてしまうといった、昇降機構の構成上の障害が生じることとなる。この場合に、地下段パレット5の昇降機構の基本的構成に変更を加えることを防ぐためには、ピット13をより深くして後方スプロケット18の設置スペースを確保することが必要となるが、これでは、地下ピット13を可能な限り浅くして地下ピット13の設置コスト削減を図る、という要請に反することになってしまう。
また、機械式多段駐車装置1は、地表段パレット4に前方傾斜を与えるために、地表段パレット4の横行機構を構成するレールのうち、後方レールを前方レールに比して予め高位置に配置するための構造を骨格フレーム12に持たせていることから(図1(b)参照)、前後のレールの高さを一致させるためには、地表段パレット周辺部における骨格フレーム12の構造を変更する必要がある。すると、屋内設置用の装置と屋外設置用の装置とのフレーム仕様の差違が、主要部品のみならず多数の中小部品にまで波及し、設備コストの上昇を避けることができないといった問題が生じる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コストの増大を来すことなく、設置場所によって異なる、パレットの傾斜角度に関する要求を十分に満足させることが可能な、機械式多段駐車装置を提供することにある。
上記課題を解決するための、本発明の請求項1に係る機械式多段駐車装置は、昇降チェーンおよびバランスチェーンを組み合わせた昇降機構により、地下ピット内から地表面へと上昇可能な地下段パレットと、前記地下ピットの開口の前後位置に敷設されたレールおよび走行車輪を含む横行機構により、前記地下ピット上を横行可能な地表段パレットとを有する機械式多段駐車装置であって、前記地下段パレットの昇降チェーンおよびバランスチェーンの吊り金具は、それによって前記地下段パレットの前方傾斜角度を決定する異なる形状の金具の中から選択装備され、前記地表段パレットの走行車輪の軸着金具は、それによって前記地表段パレットの前方傾斜角度を決定する異なる形状の金具の中から選択装備されているものである。
本発明によれば、前記地下段パレットの昇降チェーンおよびバランスチェーンの吊り金具が、前記地下段パレットの前方傾斜角度を決定する異なる形状の金具の中から選択装備されることで、当該金具の変更のみによって前記地下段パレットの傾斜角度を変更することが可能となる。そして、前記地下段パレットの前方傾斜を無くした場合であっても、地下ピットの深さを深くすることなく、前方傾斜を持たせた場合と同様にパレット下面に昇降機構を配置することが可能となる。
また、前記地表段パレットの走行車輪の軸着金具は、前記地表段パレットの前方傾斜角度を決定する異なる形状の金具の中から選択装備されることで、当該金具の変更のみによって地表段パレットの傾斜角度を変更することが可能となる。しかも、地表段パレットの前方傾斜の有無によって、地表段パレット周辺部における骨格フレームの構造に変更が生じることがない。
また、本発明の請求項2に係る機械式多段駐車装置は、請求項1記載の機械式多段駐車装置において、前記地下段パレットの昇降チェーンおよびバランスチェーンの吊り金具が、前記地下段パレットに対する取付部の形状は共通で、かつ、チェーンを掛け回すスプロケットの回転軸の取付位置が上下方向に異なる金具の中から選択装備されているものである。
本発明によれば、チェーンを掛け回すスプロケットの回転軸の取付位置が上下方向に異なる金具の中から、最適の吊り金具を選択して前記地下段パレットに固定することで、地下段パレットの構造や昇降機構の構成を変えることなく、前記地下段パレットの傾斜角度を容易に変更することが可能となる。
また、本発明の請求項3に係る機械式多段駐車装置は、請求項1または2記載の機械式多段駐車装置において、前記地表段パレットの走行車輪の軸着金具が、前記地表段パレットに対する取付部の形状は共通で、走行車輪の車軸の取付位置が上下方向に異なる金具の中から選択装備されているものである。
本発明によれば、車輪の車軸の取付位置が上下方向に異なる金具の中から、最適の軸着金具を選択して前記地表段パレットに固定することで、地表段パレットの構造や地表段パレット周辺部における骨格フレームの構成を変えることなく、前記地表段パレットの傾斜角度を容易に変更することが可能となる。
また、本発明の請求項4に係る機械式多段駐車装置は、請求項1から3のいずれか1項記載の機械式多段駐車装置において、地下ピットの上方に組まれた骨格フレーム内を横行・昇降可能な地上中段パレットを有し、当該地上中段パレットは、前記骨格フレームに固定されたレールと走行車輪とを含む横行機構、および、当該横行機構に取付られた、四点吊り昇降チェーンを用いる昇降機構を備え、前記四点吊り昇降チェーンの長さは、前記地上中段パレットの上昇位置および昇降中において当該パレットが水平姿勢を採るように調整されているものである。
本発明によれば、地上中段パレットの上昇位置および昇降中において当該パレットが水平姿勢を採ることによって、地上中段パレットの構造や昇降・横行機構の構成を変えることなく、機械式多段駐車装置の地上パレットに要求される天井高さを減少させることが可能となる。
また、本発明の請求項5に係る機械式多段駐車装置は、請求項1から4のいずれか1項記載の機械式多段駐車装置において、前記骨格フレーム内を昇降可能な最上段パレットを有し、当該最上段パレットは、前記骨格フレームに取付られた、四点吊り昇降チェーンを用いる昇降機構を備え、前記四点吊り昇降チェーンの長さは、前記最上段パレットの上昇位置および昇降中において当該パレットが水平姿勢を採るように調整されているものである。
本発明によれば、最上段パレットの上昇位置および昇降中において当該パレットが水平姿勢を採ることによって、最上段パレットの構造や昇降機構の構成を変えることなく、機械式多段駐車装置の地上パレットに要求される天井高さを減少させることが可能となる。
本発明はこのように構成したので、設置場所によってパレットの傾斜角度が異なる機械式多段駐車装置を、構造の大幅な変更に伴うコストの上昇を来すことなく、提供することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、従来技術と同一部分、若しくは相当する部分については同一符号で示し、詳しい説明を省略する。
図1には、本発明の実施の形態に係る機械式多段駐車装置を模式的に示している。ここで(a)には屋内仕様の機械式多段駐車装置1Aを、(b)には屋外仕様の機械式多段駐車装置1Bを、夫々示している。
まず、図1(a)に示す屋内仕様の機械式多段駐車装置1Aでは、地下段パレット5に対する昇降チェーン15およびバランスチェーン16の吊り金具は、地下段パレット5の前方傾斜を無くし、地下段パレット5を水平とすることが可能な形状の吊り金具20Aが選択装備されている。また、地表段パレット4の走行機構を構成する前方走行車輪21、後方走行車輪22のうち、後方走行車輪22の軸着金具は、地表段パレット4の前方傾斜を無くし、地表段パレット4を水平とすることが可能な形状の軸着金具23Aが選択装備されている。
一方、図1(b)に示す屋外仕様の機械式多段駐車装置1Bでは、地下段パレット5に対する昇降チェーン15およびバランスチェーン16の吊り金具は、地下段パレット5に所定の前方傾斜を持たせるための形状を有する吊り金具20Bが選択装備されている。また、後方走行車輪22の軸着金具は、地表段パレット4に所定の前方傾斜をもたせるための形状を有する軸着金具23Bが選択装備されている。
なお、図1中、符号24で示す部分は、地表段パレット4の走行機構を構成する前方レールであり、符号25で示す部分は、同後方レールである。
図2には、屋内仕様の機械式多段駐車装置1Aの、地下段パレット5の前方スプロケット17、後方スプロケット18の周辺部分を拡大して示している。図2に示すように、実際には、前方スプロケット17についても後方スプロケット18と同様に、吊り金具26を介して地下段パレット5に固定されている。そして、吊り金具20Aは、吊り金具26に軸着された前方スプロケット17の回転軸に対し、後方スプロケット18の回転軸の位置が、高さH5だけ高くなるような形状を有している。なお、図2に符号28で示す部分は、昇降チェーン15(図1)の連結部品である。
一方、図1(b)に示す屋外仕様の機械式多段駐車装置1Bに装備された吊り金具20Bは、全体形状は吊り金具20Aに類似するが、吊り金具20Aと比較して金具の全高がより高くなっており、地下段パレット5に対する取付部27から後方スプロケット18の取付位置までの距離Eが吊り金具20Aに比して大きく、高さH5=0となるように構成されている。
すなわち、後方スプロケット18の取付高さは、吊り金具20Aの方が吊り金具20Bに比して、高さH5だけ高くなり、かかる高さH5の分だけ、バランスチェーン16を掛け回した状態での地下段パレット5の後端部を下げることで、地下段パレット5を水平とすることができる(一方、屋外仕様の機械式多段駐車装置1Bでは、高さH5だけ地下段パレット5の後端部が、前端部に対して持上げられた状態となっている。)。
なお、吊り金具20A、20Bのいずれも、地下段パレット5に対する取付部27の形状は共通となっている。また、屋内仕様の機械式多段駐車装置1A、屋外仕様の機械式多段駐車装置1Bとで、地表段パレット4およびその周辺部の構成部品の形状の違いは、主に吊り金具20A、20Bのみとなっている。
また、図3には、屋内仕様の機械式多段駐車装置1Aの、地表段パレット4の前方走行車輪21、後方走行車輪22の周辺部分を拡大して示している。図3(b)に示すように、実際には、前方走行車輪21についても後方走行車輪22と同様に、軸着金具29を介して地表段パレット4に固定されている。そして、軸着金具23Aは、軸着金具29に軸着された前方走行車輪21の回転軸に対し、後方走行車輪22の回転軸の位置が、高さH4だけ高くなるような形状を有している。本発明の実施の形態においても、図1に示すように、後方レール25は前方レール24に比して高位置に配置されているが、高さH4は、前方レールと後方レール25との高低差に相当する高さとなっている。
一方、図1(b)に示す屋外仕様の機械式多段駐車装置1Bに装備された軸着金具23Bは、全体形状は軸着金具23Aに類似するが、軸着金具23Bと比較して地表段パレット4に対する後方走行車輪22の車軸の取付位置が低くなっており、高さH4=0となるように構成されている。
すなわち、地表段パレット4に対する後方走行車輪22の取付高さは、軸着金具23Aの方が軸着金具23Bに比して、高さH4だけ高くなり、かかる高さH4の分が、前方レール24と後方レール25との高低差を吸収して、地表段パレット4の後端部を下げ、前方レール24および後方レール25上に設置した状態における地表段パレット4の姿勢を水平にすることができる。
なお、軸着金具23A、23Bのいずれも、地表段パレット4に対する取付部30の形状は共通となっている。また、屋内仕様の機械式多段駐車装置1Aと、屋外仕様の機械式多段駐車装置1Bとで、地表段パレット4およびその周辺部の構成部品の形状の違いは、主に軸着金具23A、23Bのみとなっている。
さらに、図1(a)に示す屋内仕様の機械式多段駐車装置1Aでは、地上中段パレット3の四点吊り昇降チェーン14(図5参照)の長さは、地上中段パレット3の上昇位置および昇降中において、地上中段パレット3が水平姿勢を採るように調整されている。
一方、図1(b)に示す屋外仕様の機械式多段駐車装置1Bでは、地上中段パレット3の四点吊り昇降チェーン14の長さは、地上中段パレット3の前方を後方よりも高くした後方傾斜となるように調整されている。
そして、図1(a)に示すように、地上中段パレット3を水平とすることで、屋内仕様の機械式多段駐車装置1Aの、地上パレットに要求される天井高さHAを、図1(b)に示す屋外仕様の機械式多段駐車装置1Bの、地上パレットに要求される天井高さHBに比して、減少させることが可能となる。
なお、図1には図示していない最上段パレット2(図4、図5参照)についても、その四点吊り昇降チェーンの長さは、最上段パレット2の上昇位置および昇降中において、最上段パレット2が水平姿勢を採るように調整されており、かかる構成によって得られる効果は、地上中段パレット3の場合と同様である。
さらに、屋内仕様の機械式多段駐車装置1Aと、屋外仕様の機械式多段駐車装置1Bとで、地上中段パレット3および最上段パレット2と、それらの周辺部の構成部品の形状とに違いは無く、四点吊りチェーンの長さを調整した点のみが異なっている。
上記構成を有する本発明の実施の形態によれば、次のような作用効果を得ることが可能となる。まず、地下段パレット5に対する昇降チェーン15およびバランスチェーン16の吊り金具が、それによって地下段パレット5の前方傾斜角度を決定する異なる形状の金具20A、20Bの中から選択装備され、当該金具20A、20Bの変更のみによって地下段パレット5の傾斜角度を変更することが可能となっている。したがって、図1(a)に示すように、地下段パレット5の前方傾斜を無くした場合であっても、地下ピット13の深さDを深くすることなく、図1(b)に示すように前方傾斜を持たせた場合と同様に、地下段パレット5の下面に、昇降機構を構成する後方スプロケット18を配置することが可能となる。
また、地表段パレット4に対する後方走行車輪22の軸着金具は、それによって地表段パレット4の前方傾斜角度を決定する異なる形状の軸着金具23A、23Bの中から選択装備されることで、軸着金具23A、23Bの変更のみによって地表段パレット4の傾斜角度を変更することが可能となっている。そして、地表段パレット4の前方傾斜の有無によって、地表段パレット周辺部における骨格フレーム12の構造に変更が生じることを防ぐことができる。
しかも、本発明の実施の形態では、地下段パレット5に対する昇降チェーン15およびバランスチェーン16の吊り金具が、地下段パレット5に対する取付部27の形状は共通で、かつ、チェーンを掛け回す後方スプロケット18の回転軸の取付位置が上下方向に異なる吊り金具20A、20Bの中から選択装備されているものであり、地下段パレット5の構造や昇降機構の構成を変えることなく、吊り金具20A、20Bの中から、最適の吊り金具を選択して地下段パレット5に固定することのみによって、地下段パレット5の傾斜角度を容易に変更することを可能としている。
また、地表段パレット4に対する後方走行車輪22の軸着金具が、地表段パレット4に対する取付部30の形状は共通で、後方走行車輪22の車軸の取付位置が上下方向に異なる軸着金具23A、23Bの中から選択装備されているものであり、地表段パレット4の構造や地表段パレット4の周辺部における骨格フレーム12の構成を変えることなく、軸着金具23A、23Bの中から、最適の軸着金具を選択して地表段パレット4に固定することのみによって、地表段パレット4の傾斜角度を容易に変更することを可能としている。
さらに、地上中段パレット3の上昇位置および昇降中において当該パレット3が水平姿勢を採るように、地上中段パレット3の昇降機構を構成する四点吊り昇降チェーンの長さが調整されていることによって、地上中段パレット3の構造や昇降・横行機構の構成を変えることなく、機械式多段駐車装置の地上パレットに要求される天井高さを減少させることが可能となる。
また、最上段パレット2の上昇位置および昇降中においても当該パレット2が水平姿勢を採るように、最上段パレット2の昇降機構を構成する四点吊り昇降チェーンの長さが調整されていることによって、最上段パレットの構造や昇降機構の構成を変えることなく、機械式多段駐車装置の地上パレットに要求される天井高さを減少させることが可能となる。
なお、図示は省略するが、屋内仕様および屋外仕様の機械式多段駐車装置1A、1B共に、地上中段パレット3が地表面まで降下する際、その下面若しくは下面に固定した構造部品を前方レール24および後方レール25上に載置することによって、地上中段パレット3の上下方向の位置決めを行うと共に、意図的に地上中段パレット3の後端部を前端部に対し高くした前方傾斜とする構造を採用している。
地上中段パレット3が前方傾斜となる間は、四点吊り昇降チェーン14の後方二点吊りチェーンが自然に緩むことで、地上中段パレット3に生じる前後の高低差の変化を吸収することができる。
かかる構造を採用する理由は以下の通りであり、特に屋内仕様の機械式多段駐車装置1Aにおいて重要となる。すなわち、屋内仕様の機械式多段駐車装置1Aにおいて、地上中段パレット3が地表面に降下した際にも、地上中段パレット3の水平姿勢を維持しようとすると、地上中段パレット3と後方レール25との干渉を避けるため、骨格フレーム12の基本構成を変更して、後方レール25を前方レール24と同一の高さまで下げる必要が生じる。加えて、地下段パレット5の上昇時に、後方レール25と地下段パレット5の吊り金具20Aとが干渉することを避けるため、屋内仕様でありながら金具の全高がより高い屋外仕様の吊り金具20Bを用いることが必要となる。その結果として、地下ピット13の深さDをより深くすることが必要となり、屋内仕様の機械式多段駐車装置1Aの利点である小型化の促進を阻害する結果となる。
以上の理由から、本発明の実施の形態に係る機械式多段駐車装置1A、1Bは、地上中段パレット3が地表面まで降下する際に、地上中段パレット3を前方傾斜とする構造を採用している。なお、地上中段パレット3を前方傾斜とすることによる不具合は特に生じず、車両の入出庫の円滑性の点では、より有利なものとなる。以上の構造は、最上段パレット2にも採用されており、地上中段パレット3の場合と同様の作用効果を得ている。
以上のごとく、本発明の実施の形態によれば、吊り金具20A、20B、軸着金具23A、23Bを選択することによって、可能な限り小型化を促進した屋内仕様の機械式多段駐車装置1Aとすることも、雨水の排水性を考慮した屋外仕様の機械式多段駐車装置1Bとすることも可能となる。
また、吊り金具20A、20B、軸着金具23A、23Bの種類を更に増やし、それらの中から選択装備することで、要求に応じ、各パレットの傾斜角度をさらに増大させることも減少させることも、容易に行うことが可能となる。
本発明の実施の形態に係る機械式多段駐車装置の概略図であり、(a)には屋内仕様の機械式多段駐車装置を、(b)には屋外仕様の機械式多段駐車装置を、夫々示している。 図1に示す屋内仕様の機械式多段駐車装置の、地下段パレットの前方スプロケット、後方スプロケットの各周辺部を示す拡大図である。 図1に示す屋内仕様の機械式多段駐車装置の、地表段パレットの前方走行車輪の周辺部と、後方走行車輪の周辺部とを示す拡大図であり、(a)は前方走行車輪の正面図、(b)は前方走行車輪および後方走行車輪周辺部の側面図、(c)後方走行車輪の正面図である。 従来の機械式多段駐車装置の概略正面図である。 従来の機械式多段駐車装置の概略側面図である。
符号の説明
1A、1B:機械式多段駐車装置、2:最上段パレット、3:地上中段パレット、4:地表段パレット、5:地下段パレット、12:骨格フレーム、13:地下ピット、 14、15:昇降チェーン、16:バランスチェーン、17:前方スプロケット、18:後方スプロケット、19:巻き上げ用スプロケット、 20A、20B:吊り金具、21:前方走行車輪、22:後方走行車輪、 23A、23B:軸着金具、24:前方レール、25:後方レール、 27、30:取付部

Claims (5)

  1. 昇降チェーンおよびバランスチェーンを組み合わせた昇降機構により、地下ピット内から地表面へと上昇可能な地下段パレットと、
    前記地下ピットの開口の前後位置に敷設されたレールおよび走行車輪を含む横行機構により、前記地下ピット上を横行可能な地表段パレットとを有する機械式多段駐車装置であって、
    前記地下段パレットの昇降チェーンおよびバランスチェーンの吊り金具は、それによって前記地下段パレットの前方傾斜角度を決定する異なる形状の金具の中から選択装備され、
    前記地表段パレットの走行車輪の軸着金具は、それによって前記地表段パレットの前方傾斜角度を決定する異なる形状の金具の中から選択装備されていることを特徴とする機械式多段駐車装置。
  2. 前記地下段パレットの昇降チェーンおよびバランスチェーンの吊り金具は、前記地下段パレットに対する取付部の形状は共通で、かつ、チェーンを掛け回すスプロケットの回転軸の取付位置が上下方向に異なる金具の中から選択装備されていることを特徴とする請求項1記載の機械式多段駐車装置。
  3. 前記地表段パレットの走行車輪の軸着金具は、前記地表段パレットに対する取付部の形状は共通で、走行車輪の車軸の取付位置が上下方向に異なる金具の中から選択装備されていることを特徴とする請求項1または2記載の機械式多段駐車装置。
  4. 地下ピットの上方に組まれた骨格フレーム内を横行・昇降可能な地上中段パレットを有し、
    当該地上中段パレットは、前記骨格フレームに固定されたレールと走行車輪とを含む横行機構、および、当該横行機構に取付られた、四点吊り昇降チェーンを用いる昇降機構を備え、
    前記四点吊り昇降チェーンの長さは、前記地上中段パレットの上昇位置および昇降中において当該パレットが水平姿勢を採るように調整されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の機械式多段駐車装置。
  5. 前記骨格フレーム内を昇降可能な最上段パレットを有し、
    当該最上段パレットは、前記骨格フレームに取付られた、四点吊り昇降チェーンを用いる昇降機構を備え、
    前記四点吊り昇降チェーンの長さは、前記最上段パレットの上昇位置および昇降中において当該パレットが水平姿勢を採るように調整されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の機械式多段駐車装置。
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JP2011094376A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Ihi Transport Machinery Co Ltd 駐車場
JP2017048641A (ja) * 2015-09-03 2017-03-09 Ihi運搬機械株式会社 エレベータ式駐車装置と既設のエレベータ式駐車装置の改造方法

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