JP2005220447A - 耐熱性ポリアミドメルトブロー不織布 - Google Patents

耐熱性ポリアミドメルトブロー不織布 Download PDF

Info

Publication number
JP2005220447A
JP2005220447A JP2004026255A JP2004026255A JP2005220447A JP 2005220447 A JP2005220447 A JP 2005220447A JP 2004026255 A JP2004026255 A JP 2004026255A JP 2004026255 A JP2004026255 A JP 2004026255A JP 2005220447 A JP2005220447 A JP 2005220447A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonwoven fabric
fibers
acid
blown nonwoven
melt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004026255A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoaki Kimura
友昭 木村
Souichi Obata
創一 小畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP2004026255A priority Critical patent/JP2005220447A/ja
Publication of JP2005220447A publication Critical patent/JP2005220447A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04HMAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
    • D04H3/00Non-woven fabrics formed wholly or mainly of yarns or like filamentary material of substantial length
    • D04H3/08Non-woven fabrics formed wholly or mainly of yarns or like filamentary material of substantial length characterised by the method of strengthening or consolidating
    • D04H3/16Non-woven fabrics formed wholly or mainly of yarns or like filamentary material of substantial length characterised by the method of strengthening or consolidating with bonds between thermoplastic filaments produced in association with filament formation, e.g. immediately following extrusion
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04HMAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
    • D04H3/00Non-woven fabrics formed wholly or mainly of yarns or like filamentary material of substantial length
    • D04H3/016Non-woven fabrics formed wholly or mainly of yarns or like filamentary material of substantial length characterised by the fineness

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)
  • Polyamides (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

【課題】 耐熱性、耐熱水性などの諸性能を有し、さらには優れた捕集性能を有するフィルターとして使用可能なメルトブロー不織布を提供すること。
【解決手段】 ジカルボン酸単位の60〜100モル%がテレフタル酸単位からなり、ジアミン単位の60〜100モル%が1,9−ノナンジアミン単位からなり、濃硫酸中30℃で測定した極限粘度[η]が0.4〜1.2dl/gであり、かつその末端基の10%以上が封止されているポリアミドからなるメルトブロー不織布であって、該不織布を構成する繊維の繊維径分布(CV%)が20〜60%であり、かつその構成繊維の10〜60%が2本以上の束状に融着した繊維からなることを特徴とするメルトブロー不織布。

Description

本発明は、特定の半芳香族ポリアミドからなる繊維で構成されたメルトブロー不織布に関する。本発明のメルトブロー不織布は、耐熱水性、耐薬品性、耐加熱黄変性、染色堅牢性などの諸性能にも優れており、フィルター、マスク、電池セパレータ、ハウスラップ、堆肥シート等の産業資材用途、貼付材やメディカルガウンなどの医療用途、衣料用途、カーペット用途などに好適に使用することが可能であり、特に熱水のフィルター用途および衛生上の問題からオートクレーブ処理を必要とする医療あるいは食品用途等に最適である。
従来、ポリアミド繊維からなるメルトブロー不織布としては、ナイロン6、ナイロン66を原料としたものが良く知られており、高強力で強靱性、耐久性に優れているため、種々の産業用途に用いられてきた。また、フィルター、セパレータ用途としてポリアミド極細繊維からなる不織布が開示されているが(特許文献1および特許文献2参照)、これらポリアミド極細繊維不織布は、空気中における耐熱性には優れているものの、熱水中あるいは高温多湿条件下に長時間曝した場合の劣化が著しいという欠点を有していた。
また、汎用のポリアミドメルトブロー不織布は、不織布内部における繊維の融着レベルが低いため、広範な粒子径分布を有する流体を効率よく濾過することが困難であったばかりか、さらにこの性能を長時間にわたり確保することが極めて困難であった。
そして、濾過する対象の水−粒子混合物が高温(70℃以上)の場合、汎用のポリアミド樹脂では容易に劣化してしまい、フィルターとしての性能を充分発揮できないケースが多く見受けられた。
そこで、耐熱性、耐熱水性の向上を目的として、ポリフェニレンスルフィド(PPS)やスチレン系重合体を用いた不織布からなるフィルターが提案されているが(特許文献3および特許文献4参照)、これらの樹脂は、溶融紡糸技術が難しい上、低粘度の樹脂を製造することが難しいため、メルトブロー不織布の製造は極めて困難であり、繊維径やウェブ形状が極めて限定された範囲のものしか製造できない。そして、仮にこれらの重合体を用いたメルトブロー不織布が製造できたとしても、その不織布は親水性が極めて低いため、特に水を濾過するためのフィルターとして用いる場合には、初期通水性が低く、濾過の初期において過剰の圧力が必要となる。
一方、近年、汎用脂肪族ポリアミドの耐熱性不足、吸水による寸法安定性不良などの問題点を解決するために、ジカルボン酸単位としてテレフタル酸単位を含有する半芳香族系ポリアミドが種々提案され、プラスチック用途分野で一部実用化されている。そして、フィルター分野においても、テレフタル酸単位および1,9−ノナンジアミン単位を主成分とし、かつ末端が封止された半芳香族ポリアミドからなるメルトブロー不織布およびこれからなるフィルターが開示されているが(特許文献5参照)、ここに開示されたメルトブロー不織布やフィルターは、耐熱性については改善されているもののフィルター性能については未だ不十分であり、さらなる改善が望まれていた。
特開平8−144166号公報 特開平11−216316号公報 特開平10−259561号公報 特開2002−13054号公報 特開2002−191918号公報
本発明の目的は、特殊なポリアミド樹脂を原料として使用することにより、従来のポリアミド樹脂からなる不織布では達し得なかった、耐熱性、耐熱水性などの諸性能を有し、さらには特殊な不織布繊維構造により広範な見掛けの繊維径分布を確保することで、優れた捕集性能を有するフィルターとして使用可能なメルトブロー不織布を提供することにある。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究した結果、特定の半芳香族ポリアミドを用い、ある特定の条件下で製造することにより、特異な内部構造を有するメルトブロー不織布とすることにより、優れた耐熱水性と優れた濾過性能を有するメルトブロー不織布が得られることを見出し本発明に至った。
すなわち本発明は、ジカルボン酸単位の60〜100モル%がテレフタル酸単位からなり、ジアミン単位の60〜100モル%が1,9−ノナンジアミン単位からなり、濃硫酸中30℃で測定した極限粘度[η]が0.4〜1.2dl/gであり、かつその末端基の10%以上が封止されているポリアミドからなるメルトブロー不織布であって、該不織布を構成する繊維の繊維径分布(CV%)が20〜60%であり、かつその構成繊維の10〜60%が2本以上の束状に融着した繊維からなることを特徴とするメルトブロー不織布である。
また本発明は、ジカルボン酸単位の60〜100モル%がテレフタル酸単位からなり、ジアミン単位の60〜100モル%が1,9−ノナンジアミン単位および2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位からなり、かつ1,9−ノナンジアミン単位と2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位のモル比が40:60〜99:1であり、濃硫酸中30℃で測定した極限粘度[η]が0.4〜1.2dl/gであり、その末端基の10%以上が封止されているポリアミドからなるメルトブロー不織布であって、該不織布を構成する繊維の繊維径分布(CV%)が20〜60%であり、かつその構成繊維の10〜60%が2本以上の束状に融着した繊維からなることを特徴とするメルトブロー不織布である。
本発明により、耐熱性、耐熱水性、耐薬品性、耐加熱黄変性、染色堅牢性などの諸性能を有し、さらには優れた捕集性能を有するフィルターとして使用可能なメルトブロー不織布を得ることができる。
以下、本発明を具体的に説明する。本発明のメルトブロー不織布を構成するポリアミド樹脂は、実質的にジカルボン酸単位およびジアミン単位からなる。ジカルボン酸単位としては、テレフタル酸単位を60モル%以上含有していることが必要であり、75モル%以上含有していることが好ましく、90モル%以上含有していることがより好ましい。テレフタル酸単位の含有率が60モル%未満の場合には、得られるメルトブロー不織布の耐薬品性、耐熱性などの諸物性が低下するため好ましくない。
テレフタル酸単位以外の他のジカルボン酸単位としては、例えば、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、3,3−ジエチルコハク酸、グルタル酸、2,2−ジメチルグルタル酸、アジピン酸、2−メチルアジピン酸、トリメチルアジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、スベリン酸などの脂肪族ジカルボン酸;1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸などの脂環式ジカルボン酸;イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,4−フェニレンジオキシジ酢酸、1,3−フェニレンジオキシジ酢酸、ジフェン酸、4,4’−オキシジ安息香酸、ジフェニルメタン−4,4’−ジカルボン酸、ジフェニルスルホン−4,4’−ジカルボン酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸から誘導される単位を1種または2種以上含ませることができる。耐熱性などの点から、上記したジカルボン酸単位のなかでも、芳香族ジカルボン酸単位を含ませるのが好ましい。さらに、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸などの官能基を3個以上有する多価カルボン酸を、溶融紡糸が可能な範囲内で含ませることができる。
ジアミン単位としては、1,9−ノナンジアミン単位を60モル%以上含有していることが必要であり、75モル%以上含有していることが好ましく、90モル%以上含有していることがより好ましい。1,9−ノナンジアミン単位の含有率が60モル%未満の場合には、得られるメルトブロー不織布の吸水性、耐熱性などが低下する。
1,9−ノナンジアミン単位以外の他のジアミン単位としては、例えば、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、1,4−ブタンジアミン、1,6−ヘキサンジアミン、1,8−オクタンジアミン、1,10−デカンジアミン、1,12−ドデカンジアミン、2−メチル−1,5−ペンタンジアミン、3−メチル−1,5−ペンタンジアミン、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジアミン、2,4,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジアミン、2−メチル−1,8−オクタンジアミン、5−メチル−1,9−ノナンジアミンなどの脂肪族ジアミン;シクロヘキサンジアミン、メチルシクロヘキサンジアミン、イソホロンジアミンなどの脂環式ジアミン;p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、キシリレンジアミン、キシレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテルなどの芳香族ジアミンから誘導される単位を1種または2種以上含ませることができる。
ジアミン単位が、1,9−ノナンジアミン単位以外の他のジアミン単位を含有する場合には、得られるメルトブロー不織布の耐熱性、耐加水分解性、耐薬品性、紡糸性のバランスの観点から、2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位を含有することが望ましい。そして、ジアミン単位が、1,9−ノナンジアミン単位および2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位を含有する場合は、ジアミン単位の60〜100モル%が1,9−ノナンジアミン単位および2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位からなり、かつ1,9−ノナンジアミン単位と2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位のモル比が40:60〜99:1であり、50:50〜99:1であることが好ましく、70:30〜95:5であることがより好ましい。
本発明に用いられるポリアミドは、その分子鎖の末端基の10%以上が末端封止剤により封止されている必要があり、末端の40%以上が封止されているのが好ましく、末端の70%以上が封止されているのがより好ましい。ポリアミドの末端を封止することにより、紡糸性が向上し、さらに耐熱水性、耐加熱黄変性、濾過性により優れたメルトブロー不織布が得られる。
本発明においては、この末端基封止による優れた紡糸性の確保が大きな意味をもつのである。この末端基封止により、上記ポリアミド樹脂の紡糸性が飛躍的に改善するため、紡糸し難いポリアミドメルトブロー不織布が工業的に生産可能になるのである。
通常、熱可塑性樹脂をメルトブロー法により紡糸する場合、極めて低粘度にて紡糸することが必要であるため、通常の溶融成形に使用する樹脂よりも低分子量の樹脂を高温で処理することが必要になるが、このような条件下で紡糸を行った場合、紡糸の際の熱劣化により生ずる熱分解オリゴマーにより、ノズル汚れが生じ易く、あるいは紡糸繊維が途中で切断されるため、ウェブ内にいわゆる「ショット」と呼ばれる樹脂塊が混入しウェブの性能を著しく低下させてしまうという問題がある。このことは、フィルターとして使用しようとする場合、致命的な欠点となる場合が多いため、この末端基封止は特に重要である。
末端封止率を求めるにあたっては、ポリアミドに存在しているカルボキシル基末端、アミノ基末端および末端封止剤によって封止された末端の数をそれぞれ測定し、下記の式(1)により末端封止率を求めることができる。各末端基の数は、H−NMRにより、各末端基に対応する特性シグナルの積分値より求めるのが精度、簡便さの点で好ましい。
末端封止率(%)=[(A−B)/A]×100・・・(1)
〔式中、Aは分子鎖末端基総数(これは通常、ポリアミド分子の数の2倍に等しい)を表し、Bはカルボキシル基末端およびアミノ基末端の合計数を表す〕
末端封止剤としては、ポリアミド末端のアミノ基またはカルボキシル基と反応性を有する単官能性の化合物であれば特に制限はないが、反応性および封止末端の安定性などの点から、モノカルボン酸またはモノアミンが好ましく、取扱いの容易さなどの点から、モノカルボン酸がより好ましい。その他、無水フタル酸などの酸無水物、モノイソシアネート、モノ酸ハロゲン化物、モノエステル類、モノアルコール類なども使用できる。
末端封止剤として使用されるモノカルボン酸としては、アミノ基との反応性を有するものであれば特に制限はないが、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ピバリン酸、イソブチル酸などの脂肪族モノカルボン酸;シクロヘキサンカルボン酸などの脂環式モノカルボン酸;安息香酸、トルイル酸、α−ナフタレンカルボン酸、β−ナフタレンカルボン酸、メチルナフタレンカルボン酸、フェニル酢酸などの芳香族モノカルボン酸、あるいはこれらの任意の混合物を挙げることができる。これらのうち、反応性、封止末端の安定性、価格などの点から、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、安息香酸が好ましい。
ポリアミドの末端基をモノカルボン酸で封止する場合は、ポリアミドの製造に際してジカルボン酸成分に対するジアミン成分の使用モル数をわずかに多くして、ポリアミドの両末端がアミノ基になるようにし、モノカルボン酸を末端封止剤として加えるのがよい。
本発明に用いられるポリアミドのアミノ基末端は、これらのモノカルボン酸で封止されることにより、下記の一般式(I)で示される封止末端を形成する。
Figure 2005220447
(式中、Rは上記のモノカルボン酸からカルボキシル基を除いた残基であり、好ましくはアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基である。)
末端封止剤として使用されるモノアミンとしては、カルボキシル基との反応性を有するものであれば特に制限はないが、例えば、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ステアリルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミンなどの脂肪族モノアミン;シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミンなどの脂環式モノアミン;アニリン、トルイジン、ジフェニルアミン、ナフチルアミンなどの芳香族モノアミン、あるいはこれらの任意の混合物を挙げることができる。これらのうち、反応性、沸点、封止末端の安定性および価格などの点から、ブチルアミン、ヘキシルアミン、オクチルアミン、デシルアミン、ステアリルアミン、シクロヘキシルアミン、アニリンが好ましい。
ポリアミドの末端基をモノアミンで封止する場合は、ポリアミドの製造に際してジカルボン酸成分に対するジアミン成分の使用モル数をわずかに少なくして、ポリアミドの両末端がカルボキシル基になるようにし、モノアミンを末端封止剤として加えるのがよい。
本発明に用いられるポリアミドのカルボキシル基末端は、これらのモノアミンで封止されることにより、下記の一般式(II)で示される封止末端を形成する。
Figure 2005220447
(式中、Rは上記のモノアミンからアミノ基を除いた残基であり、好ましくはアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基である。Rは水素原子または上記のモノアミンからアミノ基を除いた残基であり、好ましくは水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基である。)
ポリアミドを製造する際に用いられる末端封止剤の使用量は、最終的に得られるポリアミドの極限粘度[η]および末端基の封止率が、本発明に規定する範囲内となるように選ぶことが必要である。具体的な使用量は、用いる末端封止剤の反応性、沸点、反応装置、反応条件などによって変化するが、通常、ジカルボン酸とジアミンの総モル数に対して0.5〜10モル%の範囲内で使用されるのが好ましい。
本発明に用いるポリアミドの製造法は特に制限されず、結晶性ポリアミドを製造する方法として知られている任意の製造方法を用いることができる。例えば、酸クロライドとジアミンを原料とする溶液重合法あるいは界面重合法、ジカルボン酸とジアミンを原料とする溶融重合法、固相重合法、溶融押出機重合法などの方法により重合可能である。以下に、ポリアミドの製造法の一例を示す。
末端封止剤および触媒を、最初にジアミン成分およびジカルボン酸成分に一括して添加し、ナイロン塩を製造した後、いったん280℃以下の温度において濃硫酸中30℃における極限粘度[η]が0.15〜0.25dl/gのプレポリマーとし、さらに固相重合するか、あるいは溶融押出機を用いて重合を行うことにより、本発明に用いられるポリアミドを得ることができる。末端封止剤および触媒を、ナイロン塩の製造段階以降に添加した場合には、重合中にカルボキシル基とアミノ基のモルバランスがずれたり、架橋構造が生成するなどの問題点が生じ易くなる。またプレポリマーの極限粘度[η]が0.15〜0.25dl/gの範囲内であると、後重合の段階においてカルボキシル基とアミノ基のモルバランスのずれや重合速度の低下が少なく、さらに分子量分布の狭い、各種物性や成形性に優れたポリアミドが得られる。重合の最終段階を固相重合により行う場合、減圧下または不活性ガス流通下で行うのが好ましく、重合温度が200〜250℃の範囲内であれば、重合速度が速く、生産性に優れ、着色やゲル化を有効に押さえることができるので好ましい。重合の最終段階を溶融押出機により行う場合、重合温度が370℃以下であるとポリアミドの分解がほとんどなく、劣化の無いポリアミドが得られるので好ましい。
ポリアミドの製造に用いる触媒としては、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸またはそれらのアンモニウム塩、それらの金属塩(カリウム、ナトリウム、マグネシウム、バナジウム、カルシウム、亜鉛、コバルト、マンガン、錫、タングステン、ゲルマニウム、チタン、アンチモンなどの金属塩)、それらのエステル類(エチルエステル、イソプロピルエステル、ブチルエステル、ヘキシルエステル、イソデシルエステル、オクタデシルエステル、デシルエステル、ステアリルエステル、フェニルエステルなど)を挙げることができる。これらのなかでも、次亜リン酸ナトリウムが入手し易さ、取扱いの簡便さなどから好ましい。その他、必要に応じて銅化合物などの安定剤、着色剤、紫外線吸収剤、光安定化剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤、可塑剤、潤滑剤、結晶化速度遅延剤などを重縮合反応時、またはその後に添加することもできる。特に、熱安定剤としてヒンダードフェノールなどの有機系安定剤、ヨウ化銅などのハロゲン化銅化合物、ヨウ化カリウムなどのハロゲン化アルカリ金属化合物を添加すると、耐乾熱劣化性がさらに向上するので好ましい。
このようにして製造されたポリアミド樹脂を用いて、本発明のメルトブロー不織布を製造する方法について以下に述べる。
メルトブロー法の基本原理については、インダストリアル・アンド・エンジニアリング・ケミストリー(Industrial and Engineering Chemistry)48巻、第8号(p1342〜1346)、1956年に基本的な装置及び方法が開示されており、本発明においてもこれらの方法を応用してメルトブロー不織布を製造することが可能である。
本発明のメルトブロー不織布を製造する場合、上記ポリアミド樹脂は、濃硫酸中30℃で測定した極限粘度[η]が0.4〜1.2dl/gであることが重要である。そしてこの極限粘度は、好ましくは0.6〜1.0dl/g、より好ましくは0.6〜0.8dl/gであり、この範囲であれば、メルトブロー不織布が形成しやすい。
また、本発明のメルトブロー不織布を製造するにあたっては、ポリアミド樹脂のメルトブロー不織布製造における問題点をクリアーし、所望の構造を有する不織布を効率よく製造するために以下のことが重要である。
すなわち、既に述べた粘度を有する樹脂を、押出機で溶融押出し、メルトブローダイへ導き、メルトブローノズルから紡糸して、これを捕集成形装置にて捕集し不織布とする工程において、ノズルから捕集装置に向かって繊維を吹き飛ばすためのブローガスを水蒸気に置き換える、あるいはこの中に水蒸気を吹き込むことである。水蒸気を吹き込む場合には、ブローガス流量よりもスチーム流量比が多くなるようにすることで本発明のメルトブロー不織布を効率よく製造することが可能になる。
また、本発明のメルトブロー不織布の原料として用いるポリアミド樹脂は、既に述べたようにポリアミド末端基の封止により、紡糸性を向上させているのであるが、これに加えて繊維を吹き飛ばすためのブローガスに水蒸気を混合するあるいは、これを水蒸気に置き換える(以下、この熱風、スチームまたはこれらの混合物を総称してブローガスということがある)ことで、ノズル汚れの進行をより軽減することができる。
さらに、本発明に用いるポリアミド樹脂は、融点が約310℃と非常に高く、紡糸のためには、これ以上の高温で処理することが必要となる。しかも、約10μm以下の極細繊維からなるメルトブロー不織布を製造するためには、さらに数十度高い温度が必要となるのであるが、これまで述べてきたように、繊維を吹き飛ばすための熱風に水蒸気を混入することにより、最小限に抑えることが可能になる。
すなわち、水蒸気の存在下で、メルトブロー紡糸を行うことにより、通常のメルトブロー紡糸よりも細い繊維径の繊維や、後述する束状に融着された繊維が効率的に製造できるのである。
この理由は定かではないが、水蒸気の存在により、繊維を吹き飛ばす流体の密度が上がり、繊維を吹き飛ばす力が格段に向上する。その結果、繊維径を細くする力がより強力になり、より細い繊維をより樹脂劣化の少ない温度(より低い紡糸温度)で製造可能になる。そして、同時に水の存在により、紡糸中の繊維の周囲が保温され繊維融着を生ずるために適度な繊維束を有するメルトブロー不織布が製造可能になると推定している。
なお、一般的なメルトブロー法のように、空気等のブローガスとして一般的に用いられる不活性気体を加熱したものを使用した場合には、ノズル直下にて、ブロー繊維流を保温あるいは必要に応じて加熱することで、処理温度をより低温に保った状態で、目的とする構造の不織布が製造可能になる。
ノズル直下の繊維流の温度制御としては、各種文献等で二次エアと称して、ブロー繊維流を冷却し、紡糸の安定性を向上する方法が提案されているが、本発明の方法は、ほぼ同様な装置を使うものの、その目的は、従来のものとは逆に繊維同士の融着を生じさせるものであり、また、紡糸繊維のおよびその周囲の温度を高く保つことにより、繊維の細化を促進させることにある。
これは、例えば図1に示すような装置を用いて、ノズル直下から3〜20cmに渡り、流体を導入することでその周囲の温度をコントロールするという方法である。
この流体は、その取り扱い性や製造コストへの影響から、空気が好ましいが、それに限るものではなく、例えば、スチームや窒素ガスなど、メルトブロー紡糸を阻害することなく、ブロー繊維流及びその周囲の温度を所定の範囲に管理できるものであれば特に限定されるものではない。この場合、工程管理の指標として、ノズルから繊維噴出し方向に3cm、なおかつノズル幅方向中央部においてウェブ流れ方向5cmの地点における温度(この温度を、便宜上「ノズル近傍温度」と呼ぶ)を用い、この温度が40〜150℃であることが望ましく、好ましくは50〜100℃、さらに好ましくは50〜80℃である。ノズル近傍温度が40℃未満の場合は、繊維融着が少なすぎてウェブ強度が確保し難い、繊維束が少なすぎて、ウェブ構造が粗になりすぎてフィルターとして使用する場合に、十分な濾過性能を確保できない。一方、ノズル近傍温度が150℃を超える場合は、紡出樹脂の粘度が下がりすぎて熱風の勢いに負け断糸してしまうか、あるいは繊維が融着しすぎて、繊維束が非常に多くなり、不織布構造そのものを確保することが困難になってしまう。
また、メルトブロー不織布を製造するときには、ポリアミド樹脂の見掛けの溶融粘度が10〜40Pa・sの範囲に入るように製造条件を調整することが好ましい。この溶融粘度が10Ps・s未満であると、繊維を形成する際に形状を保つことができなくなり糸が切れてしまい、その切断部分が不織布の欠点となる場合がある。また、40Pa・sを超えると樹脂粘度が高すぎて所望の極細繊維を得ることが困難になる。
さらに、ノズルから紡出する樹脂量は、ノズル1孔あたり、0.05〜3g/分の範囲にあることが好ましい。この量が0.05g/分未満では、紡出した樹脂が繊維状に細化される過程においてその破断してしまい、その破断端が不織布欠点の原因となる可能性が大きく、さらには、製造速度が極めて遅くなるため、コスト高になってしまう。また、3g/分を超える場合には、繊維の細化過程において、吐出された樹脂流が細化される前に固化してしまい、十分な繊維径に到達することが困難になる可能性が高い。
次に、この紡出した樹脂を捕集装置に吹き飛ばす熱風量あるいはスチームあるいはその混合気体の量は、求める不織布の性能に応じて調整すればよい。なお、この量は押し出されている樹脂量やブロー温度等のファクターに依存し、目的とする不織布の性能に応じてこれらの量を調整する。この量の調整に関しては、少ない場合には繊維の細化が不十分になり、逆にこの量が多い場合は、繊維流がこのブローガスで切断されてしまい、不織布の欠点となるばかりか、引きちぎられた繊維が周囲に飛散し、不織布の製造が困難になる場合もある。
このようにして捕集面に向けて吹き飛ばされた繊維流は、捕集面をはさんでノズルと反対側にブローガスの数倍のガス量を吸引可能なサクションを有する、エンドレスの捕集面に吹き付けられ、その捕集面で捕集されてウェブが形成される。このとき、捕集面とノズルとの間隔(DCD)を調整することが不織布の性能確保に重要であり、この値は、およそ5〜60cmであることが望ましい。DCDが5cmより狭いと、吹き飛ばされた繊維が十分に冷却される前に捕集面に到達してしまうため、得られた不織布の繊維形状および性能を確保困難になるばかりか、不織布そのものが捕集面に融着してしまい、引き剥がすことすらできなくなる可能性がある。逆にこの値が、60cmを超えるとできたウェブの強度が保持できず、工程を通過できなくなる可能性が高くなる。
さらに、形成されたメルトブロー不織布は、ブローガスの中に含まれる水分が残留する可能性があるため、ウェブ形成後、熱ロールあるいは熱風炉等を通過させることにより水分を除去することも可能である。また、必要に応じてウェブの密度調整をカレンダーロール等により行うこともできる。
このようにして得られたメルトブロー不織布は、種々の用途に使用可能であるが、一つは、液体フィルターとして用いるのに有用である。殊に、フィルターとして使用する場合、細い繊維による微粒子の捕集性能と寿命という相反する性能が要求されるため、これを如何に高次元に実現するかが肝要である。
濾過による捕集性能としては、不織布が緻密であることが重要であるが、単純に細い繊維からなっている目の細かい不織布を用い、さらに必要であればカレンダー処理により、表面密度を上げることで濾別可能であるが、この場合不織布表面でのみ濾過が起こり、すぐに不織布表面に濾過物が堆積して、フィルターに寿命をきたすのである。
そこで、繊維径に分布を有するメルトブロー不織布が有用になるのである。メルトブロー不織布は他の不織布と異なり、構成する繊維の径に分布があり、しかも本発明のメルトブロー不織布においては、この分布が、実質上他のメルトブロー不織布とも異なるためにより効率よく濾過することが可能なのである。
すなわち、得られたメルトブロー不織布における繊維径のCV%が20〜60%の範囲にあることにより、不織布を構成する繊維の繊維径は、1μm未満のものから、十数μmにわたり分布する。そしてこの細い繊維が濾別に働き、太い繊維が空隙を作り、この空隙に濾過した粒子を封じ込めることにより不織布の表面だけでなく不織布内部においても濾過が行われるのである。さらに、本発明のメルトブロー不織布においては、ブローガスにスチームを混合する等、製造条件の調整により2本以上の束状になった繊維をウェブ内の繊維の本数において10〜60%含ませることが可能になる。この束状繊維の存在により、不織布の微細構造を破壊することなく、さらに大きな空隙を作り、先に述べた極細繊維とともに、より多くの濾過粒子を不織布繊維内に封じ込めることが可能になり、結果としてより長い寿命を有するフィルターを形成するのである。
上記したように本発明のメルトブロー不織布は、構成繊維の10〜60%が2本以上の束状に融着した繊維からなる点に特徴を有する。束状繊維の割合が10%未満の場合には、不織布の微細構造が緻密になりすぎて、濾過粒子を不織布内に封じ込めることができなくなり、濾過粒子がフィルター表面に堆積してしまう、いわゆる表面濾過のみになってしまうため、フィルターの寿命を保持することができなくなるとともに、濾過時の圧損が高くなるという問題点も生じてしまう。一方、束状繊維の割合が60%を超えると、フィルターの寿命を長くできるものの、不織布の構造が粗くなってしまうため微細な粒子の濾別が困難になるばかりか、均一な濾過性能を保持することが難しくなる。より良好なフィルター寿命と濾過効率をバランスよく確保するためには、束状繊維の割合は、25〜50%が好ましい。
さらに、本発明のメルトブロー不織布は、この所定比率の束状繊維の存在により、ウェブの形状をしっかり保持しているため、流量や圧力等の濾過条件が変わっても、濾過性能に現れる影響が小さく、比較的性能を保持しやすい。
また本発明のメルトブロー不織布は特定のポリアミド系樹脂からなるため、この樹脂特有の濡れ性が有効に働く液体フィルターの用途に特に有用である。
この濡れ性により、特に水系の濾液を濾過する場合に、濾過初期において水がフィルターを通過しやすくなるため、初期圧損が高くなることがなく、また濾過中も水分の通過を阻害することがないため、無用な濾過圧損の上昇を防ぐことが可能である。しかしながら、汎用のポリアミド不織布、例えばナイロン6からなるメルトブロー不織布の場合、濾過初期と安定後の濾過状態に差が生ずることがよくある。これは、濡れ性が良すぎるため、濾液の水により繊維が膨潤し、繊維の空隙が大きく変化することが原因であると考えられる。これに対し本発明のメルトブロー不織布は、適度な濡れ性を有するため、水を吸収しても寸法の変化は非常に小さく、安定した状態で濾過が行える。
該不織布の濡れ性については、例えばフィルム濡れ張力試験方法(JIS K6768)を用いて、比較評価することが可能であり、一例として繊維径約4μm、見かけ密度約0.11g/cm3のナイロン6メルトブロー不織布の濡れ性は、73mN/m以上であるのに対し、本発明のポリアミド不織布の濡れ性は、形態により多少の差があるものの61〜64mN/mと、ナイロン6よりも明らかに低い値を示しており、濡れ性が低いことがわかる。
この他にも、汎用のポリアミド繊維不織布を用いたフィルターにおいては、水に膨潤した場合に、繊維の剛性が急激に低くなってしまうため、濾過液の圧力により繊維が動き、濾過性能が低下するという問題点も指摘されていたが、本発明に用いるポリアミド樹脂は吸水時の剛性も高く保持されるため、本発明のメルトブロー不織布ではこのような心配はない。
この性質は、熱水を濾過する場合にさらに顕著になり、汎用のポリアミド樹脂からなるフィルターに比べて、圧力損失の上昇や捕集効率の低下はほとんどない。さらには、熱水に長時間さらした場合に、汎用のポリアミドでは劣化してしまい、使用不能になるが、本発明のメルトブロー不織布は、このような条件下においても長時間の使用が可能である。
本発明のメルトブロー不織布をフィルターとして用いる場合、充分な通水性を確保した上で充分な捕集性能を発揮するためには、2〜10μmの平均繊維径を有する連続繊維から構成され、かつ平均ポアサイズが2〜200μmの範囲にあることが好ましい。より好ましくは、平均ポアサイズが2〜100μmであり、さらに好ましくは2〜50μmである。
平均ポアサイズが大きすぎると、幾ら極細繊維が混在しているとはいえ、充分な捕集効率を確保することは困難であり、目的とする性能の確保が難しい。また、平均繊維径が2μm未満では、捕集効率は確保できるものの濾過時の圧力損失が大きくなり、フィルターの寿命が極端に短くなってしまい、実用的ではなくなってしまう。さらに、本発明のメルトブロー不織布は、基本的に連続繊維により構成されていることが短繊維の脱落等がなく、濾液を脱落した繊維で汚染する心配がないという点で好ましい。
本発明のメルトブロー不織布をフィルターとして用いる場合の目付は30〜200g/mであることが好ましい。目付が30g/m未満では性能不足となる場合がある。一方、200g/mを超えると、圧力損失が高くなってしまいフィルターとしての性能を確保できないばかりかコストが高くなってしまい好ましくない。
本発明のメルトブロー不織布はそのまま平板、プリーツ形状あるいはロール状等、各種濾過装置に合わせた形状に加工してフィルター部材として組み込むことにより、優れた濾過性能を発揮できる。
また本発明のメルトブロー不織布は、優れた耐熱水性を生かし、衛生上の問題からオートクレーブ処理を必要とする食品関係用途や医療用途としても有用である。通常のメルトブロー不織布ではオートクレーブ処理により著しく劣化してしまうことが問題となり使用範囲が制限されていたのに対し、本発明のメルトブロー不織布においては、耐熱性および耐熱水性をも併せ持つため処理後の強度低下等の劣化もなく、使用範囲が制限されることもなくなるのである。
このほかにも本発明のメルトブロー不織布は、耐熱性、耐熱水性のみならず耐薬品性、耐加熱黄変性、染色堅牢性などの諸性能にも優れているので、タイヤ類、ベルト類、ホース類、ターポリンなどのゴム製品の補強用材料、重布類、ロープ類、網類などの産業資材用途のほか、衣料用途、カーペット用途などに好適に使用することができる。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例により何ら制限されるものではない。なお、本実施例における各物性値は、下記の方法により測定または評価した。
末端封止率:
H−NMR(500MHz,重水素化トリフルオロ酢酸中、50℃で測定)を用い、各末端基ごとの特性シグナルの積分値よりカルボキシル基末端、アミノ基末端および封止末端の数をそれぞれ測定し、前記の式(1)から末端封止率を求めた。測定に用いた代表的なシグナルの化学シフト値を以下に示す。
Figure 2005220447
極限粘度[η]:
濃硫酸中、30℃にて、0.05,0.1,0.2,0.4g/dlの濃度の試料の固有粘度(ηinh)を測定し、これを濃度0に外挿した値を極限粘度[η]とした。
ηinh=[ln(t/t)]/c
〔式中、ηinhは固有粘度(dl/g)、tは溶媒の流下時間(秒)、tは試料溶液の流下時間(秒)、cは溶液中の試料の濃度(g/dl)を表す。〕
繊維径(μm)、繊維径分布(CV%):
不織布の任意の部分について、走査型電子顕微鏡にて、倍率1000倍で写真を撮影する。この写真に2本の対角線を引き、この対角線と交差する繊維につき、その径を測定し、倍率から換算する。ただし、対象となる繊維の状態が、他の繊維との融着や焦点ズレ等により不明確であるときは、測定対象外とした。この測定は、各サンプルにつき、1000本の繊維について行い、その平均値と変動率を求め、この平均値を不織布の繊維径、変動率を繊維径分布(CV%)とした。
繊維束割合:
繊維径測定に使用した写真を用い、同様に引いた対角線と交わる繊維について、束状態の繊維と単繊維状態の繊維とに分けて数え、単繊維数100本以上になる枚数の写真を撮影し、そこに写っている繊維全数について数え、下記式により算出した。なお束状繊維は、2本以上の繊維が100μm以上の長さにわたって融着した形態になっているものとし、1つの束を1本とカウントした。
束状繊維の割合=繊維束状態の繊維本数/(繊維束状態の繊維本数+単繊維状態の繊維本数)×100(%)
不織布の目付、厚さ:
JIS L1096に準じて測定した。
不織布強度、伸度、通気度:
JISL1906に準じて測定した。なお、通気度はフラジール形法により測定した。
耐熱水性:
サンプルを80℃に保った熱水中に7日間浸漬したのち、取り出し、濾紙にはさんで水分を除去、さらに25℃、60%RHの雰囲気で3日間放置することで自然乾燥した後の強度を測定し、処理前の強度との比を求めて評価した。
平均ポアサイズ、最大ポアサイズ:
バブルポイント法を用いて測定した。なお、測定の際に使用した液体は、フロリナートFC40(住友スリーエム社製)を選択した。
不織布濡れ性:
JIS K6768に準拠し、濡れ張力試験混合液(和光純薬工業社製)を用いて濡れ張力を測定した。
フィルター性能:
評価サンプルを50cm角の正方形に切り4つ折りにし、これを濾紙で濾過をする要領でロートに取り付けた。これに、JIS Z8901の7種、8種、11種試験粉末(関東ローム層粉末)を各々200ppm相当、計600ppmの懸濁液を調製し、試液とした。これを1000mlロートへ注ぎ、3分間放置して通水性および捕集性能を確認した。通水性は、この時の濾過水量であり、捕集性能は、通水後の濾材を乾燥した後に重量を測り、増加重量と投入粒子重量の比から計算した。
実施例1
テレフタル酸19.8mol、1,9−ノナンジアミン14mol、2−メチル−1,8−オクタンジアミン5mol、安息香酸1.0mol、次亜リン酸ナトリウム一水和物(原料に対して0.1重量%)0.06molおよび蒸留水2.2リットルを内容積20リットルのオートクレーブに入れ、窒素置換した。100℃で30分間撹拌し、2時間かけて内部温度を210℃に昇温した。この時、オートクレーブは2.20MPaまで昇圧した。そのまま1時間反応を続けた後、230℃に昇温し、その後2時間、230℃に温度を保ち、水蒸気を徐々に抜いて圧力を2.20MPaに保持しながら反応を続けた。次に30分かけて圧力を1.0MPaまで下げ、さらに1時間反応させてプレポリマーを得た。これを、100℃、減圧下で12時間乾燥し、2mm以下の大きさまで粉砕した。次いで230℃、0.1mmHg下にて、10時間固相重合することによりポリアミドを得た。得られたポリアミドの末端封止率は50%、極限粘度[η]は0.60dl/gであった。
このポリアミド樹脂を押し出し機で溶融押出しし、メルトブローダイへ導き、ダイにセットされているメルトブローノズル(0.3mmφ、L/D=10、ピッチ1mm)から押し出し、同時にノズルの両側にあるエアスリットから熱風を噴出し、その前方に設置されている捕集コンベアに吹き付けた。捕集コンベアは30メッシュのステンレス金網がエンドレスで回っているものであり、その金網のメルトブローダイ・ノズルと反対側には、ブローエアを吸引して繊維捕集部での一次エアの乱れを防止しスムーズにウェブ形成できるようサクションブロアを取り付けた。また、ブローガスとしては、ノズル1mあたりの流量が11Nm/分の水蒸気をダイのブローエア噴出口に導いた。このときのノズル近傍温度は50℃であった。得られたメルトブロー不織布は良好なフィルター性能を示すものであった。結果を表2に示す。
実施例2
ブローガスとして用いるスチーム流量を18Nm/分・mとし、ノズル近傍温度を70℃としたこと以外は、実施例1と同様にしてメルトブロー不織布を得た。(表2)
実施例3
ブローガスとして、流量9m/分・mのエアと流量9m/分・mのスチームの混合気体を用いると共に、二次エアを使用すること以外は実施例1と同様にしてメルトブロー不織布を得た。この時のノズル近傍温度は96℃であった。(表2)
実施例4
ブローガスとして、流量5m/分・mのエアと流量13m/分・mのスチームの混合気体を用いたこと以外は、実施例3と同様の方法にてメルトブロー不織布を得た。この時、ノズル近傍温度は98℃であった。(表2)
実施例5
ブローガスとして、流量19Nm/分・mのエアを使用し、さらに二次エアを流量400Nm/分、温度200℃としたこと以外は実施例1と同様にしてメルトブロー不織布を製造した。この時、ノズル近傍温度は121℃であった。(表2)
実施例6
実施例1と同様のポリマー原料から末端封止率20%であるポリアミド樹脂を得た。得られたポリアミド樹脂を用い、ブローガスを19Nm/分・mの流量のスチームとし、さらに二次エアを流量200Nm/分、温度150℃としたこと以外は実施例3と同様にしてメルトブロー不織布を製造した。この時、ノズル近傍温度は114℃であった。(表2)
比較例1
ブローガスとして18Nm3/分・mのエアを使用したこと以外は実施例1と同様にメルトブロー不織布を得た。このときのノズル近傍温度は19℃であった。この不織布は、繊維融着少ないため、繊維束の比率が低く、さらに繊維が細くなっていないため、良好な濾過効率を得ることができなかった。
比較例2
二次エア温度を250℃としたこと以外は、実施例3と同じ方法で、メルトブロー不織布を製造しようとしたが、このときのノズル近傍温度は183℃となり、紡糸時に繊維が破断してしまい紡糸そのものが安定に行えなかった。
比較例3
原料樹脂として、末端封止率5%のポリアミド樹脂を使用し、ブローガスとして18Nm/分・mの空気を使用し、比較例1と同様の条件でメルトブロー不織布を製造したが、樹脂劣化が著しく、ショットの発生により長時間安定に不織布製造できなかった。
実施例7、8
ポリアミド樹脂の極限粘度がそれぞれ0.7dl/g、0.8dl/gの樹脂を原料として使用して、実施例2と同様の方法にてメルトブロー不織布をそれぞれ製造した。
比較例4
極限粘度1.4dl/gのポリアミド樹脂を原料として使用したこと以外は、実施例2と同じ条件でメルトブロー不織布を得たが、紡糸状態はあまり安定ではなく、ショットが発生する上に、繊維径が太く、十分な濾過効率を確保できなかった。
比較例5
原料樹脂として、極限粘度0.8dl/gのナイロン6を使用し、ブローガスとして290℃のエア18Nm3/分・mを使用してメルトブロー不織布を製造した。得られた不織布は、耐熱水性が38%と低かった。
実施例9
テレフタル酸19.8mol、1,9−ノナンジアミン20.2mol、安息香酸1.1mol、次亜リン酸ナトリウム一水和物(原料に対して0.1重量%)0.06molおよび蒸留水2.2リットルを内容積20リットルのオートクレーブに入れ、窒素置換した。100℃で30分間撹拌し、2時間かけて内部温度を210℃に昇温した。この時、オートクレーブは2.20MPaまで昇圧した。そのまま1時間反応を続けた後、230℃に昇温し、その後2時間、230℃に温度を保ち、水蒸気を徐々に抜いて圧力を2.20MPaに保持しながら反応を続けた。次に30分かけて圧力を1.0MPaまで下げ、次に30分かけて圧力を1.0MPaまで下げ、さらに1時間反応させてプレポリマーを得た。得られたプレポリマーを100℃、減圧下で12時間乾燥し、2mm以下の大きさまで粉砕した。これを230℃、0.1mmHg下にて、10時間固相重合することによりポリアミドを得た。得られたポリアミドの末端封止率は50%、極限粘度[η]は0.63g/dlであった。
得られたポリアミド樹脂を押し出し機で溶融押出しし、実施例2と同様にしてメルトブロー不織布を得た。(表2)
Figure 2005220447
本発明のメルトブロー不織布を製造するための装置の一例を示す模式図。
符号の説明
1:ポリマー流
2:ブローガス流
3:二次エア
4:ブロー繊維流

Claims (4)

  1. ジカルボン酸単位の60〜100モル%がテレフタル酸単位からなり、ジアミン単位の60〜100モル%が1,9−ノナンジアミン単位からなり、濃硫酸中30℃で測定した極限粘度[η]が0.4〜1.2dl/gであり、かつその末端基の10%以上が封止されているポリアミドからなるメルトブロー不織布であって、該不織布を構成する繊維の繊維径分布(CV%)が20〜60%であり、かつその構成繊維の10〜60%が2本以上の束状に融着した繊維からなることを特徴とするメルトブロー不織布。
  2. ジカルボン酸単位の60〜100モル%がテレフタル酸単位からなり、ジアミン単位の60〜100モル%が1,9−ノナンジアミン単位および2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位からなり、かつ1,9−ノナンジアミン単位と2−メチル−1,8−オクタンジアミン単位のモル比が40:60〜99:1であり、濃硫酸中30℃で測定した極限粘度[η]が0.4〜1.2dl/gであり、その末端基の10%以上が封止されているポリアミドからなるメルトブロー不織布であって、該不織布を構成する繊維の繊維径分布(CV%)が20〜60%であり、かつその構成繊維の10〜60%が2本以上の束状に融着した繊維からなることを特徴とするメルトブロー不織布。
  3. 該メルトブロー不織布が、2〜10μmの平均繊維径を有する連続繊維から構成され、かつ平均ポアサイズが5〜200μmである請求項1または2に記載のメルトブロー不織布。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のメルトブロー不織布を用いてなるフィルター。
JP2004026255A 2004-02-03 2004-02-03 耐熱性ポリアミドメルトブロー不織布 Pending JP2005220447A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004026255A JP2005220447A (ja) 2004-02-03 2004-02-03 耐熱性ポリアミドメルトブロー不織布

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004026255A JP2005220447A (ja) 2004-02-03 2004-02-03 耐熱性ポリアミドメルトブロー不織布

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005220447A true JP2005220447A (ja) 2005-08-18

Family

ID=34996311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004026255A Pending JP2005220447A (ja) 2004-02-03 2004-02-03 耐熱性ポリアミドメルトブロー不織布

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005220447A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008035637A1 (fr) * 2006-09-22 2008-03-27 Kuraray Co., Ltd. Milieu filtrant et son procédé de fabrication
JP2009233550A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Kuraray Co Ltd 気体フィルター用濾材
JP2011026723A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Oji Kinocloth Co Ltd エアーフィルター用不織布
US20130309928A1 (en) * 2010-10-13 2013-11-21 Solvay Specialty Polymers Usa, Llc Stain-resistant fibers, textiles and carpets
JP2015093984A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 株式会社クラレ 繊維強化樹脂複合体用強化繊維基材、及びその成形体
JP2016098458A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 ユニチカ株式会社 半芳香族ポリアミド不織布
JP2016125150A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 タピルス株式会社 ポリフタルアミド系メルトブロー不織布、その製造方法および耐熱性電池用セパレータ
JP6439084B1 (ja) * 2018-02-22 2018-12-19 協和機電工業株式会社 吸着体、および吸着体の製造方法
JP2021050446A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 三井化学株式会社 不織布、不織布の製造方法、プリプレグ、プリント配線基板及び電子部品
JP2022515089A (ja) * 2018-12-18 2022-02-17 アセンド・パフォーマンス・マテリアルズ・オペレーションズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー 亜鉛分を有する抗微生物不織ポリアミド
CN115275513A (zh) * 2022-07-05 2022-11-01 天津工业大学 一种锌离子电池用聚酰胺6无纺布电池隔膜及其制备方法
EP4317265A1 (en) 2022-08-04 2024-02-07 Kuraray Europe GmbH Method of producing an organo sheet

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008035637A1 (fr) * 2006-09-22 2008-03-27 Kuraray Co., Ltd. Milieu filtrant et son procédé de fabrication
JP2009233550A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Kuraray Co Ltd 気体フィルター用濾材
JP2011026723A (ja) * 2009-07-22 2011-02-10 Oji Kinocloth Co Ltd エアーフィルター用不織布
US20130309928A1 (en) * 2010-10-13 2013-11-21 Solvay Specialty Polymers Usa, Llc Stain-resistant fibers, textiles and carpets
JP2015093984A (ja) * 2013-11-14 2015-05-18 株式会社クラレ 繊維強化樹脂複合体用強化繊維基材、及びその成形体
JP2016098458A (ja) * 2014-11-21 2016-05-30 ユニチカ株式会社 半芳香族ポリアミド不織布
JP2016125150A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 タピルス株式会社 ポリフタルアミド系メルトブロー不織布、その製造方法および耐熱性電池用セパレータ
JP6439084B1 (ja) * 2018-02-22 2018-12-19 協和機電工業株式会社 吸着体、および吸着体の製造方法
WO2019163062A1 (ja) * 2018-02-22 2019-08-29 協和機電工業株式会社 吸着体、および吸着体の製造方法
JP2022515089A (ja) * 2018-12-18 2022-02-17 アセンド・パフォーマンス・マテリアルズ・オペレーションズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー 亜鉛分を有する抗微生物不織ポリアミド
JP2021050446A (ja) * 2019-09-25 2021-04-01 三井化学株式会社 不織布、不織布の製造方法、プリプレグ、プリント配線基板及び電子部品
JP7405343B2 (ja) 2019-09-25 2023-12-26 三井化学株式会社 不織布、不織布の製造方法、プリプレグ、プリント配線基板及び電子部品
CN115275513A (zh) * 2022-07-05 2022-11-01 天津工业大学 一种锌离子电池用聚酰胺6无纺布电池隔膜及其制备方法
EP4317265A1 (en) 2022-08-04 2024-02-07 Kuraray Europe GmbH Method of producing an organo sheet
WO2024028429A1 (en) 2022-08-04 2024-02-08 Kuraray Europe Gmbh Method of producing an organo sheet

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5639326B2 (ja) ポリアミドの製造方法
JP3481730B2 (ja) ポリアミド組成物
JP2005220447A (ja) 耐熱性ポリアミドメルトブロー不織布
WO2009051263A1 (ja) 芳香族ポリアミドナノファイバー及びそれを含む繊維構造体
TW201032885A (en) Filter medium for filter and filter cartridge
JP2006503951A (ja) 透明なポリアミドブロックとポリエーテルブロックとを有するコポリマー
KR20150042194A (ko) 폴리에테르폴리아미드 섬유
JP5884676B2 (ja) ポリエーテルポリアミド繊維
JP6227830B2 (ja) 半芳香族ポリアミド繊維、半芳香族ポリアミド不織布及びその製造方法
JP2001348427A (ja) ポリアミドの製造方法
US20170015787A1 (en) Polyamide
JP4287373B2 (ja) 多孔質膜
JP5876693B2 (ja) 半芳香族ポリアミド繊維、半芳香族ポリアミド不織布及びその製造方法
JP2016098458A (ja) 半芳香族ポリアミド不織布
JP5920103B2 (ja) ポリエーテルポリアミド繊維
JP6843982B2 (ja) 半芳香族ポリアミド繊維
JP7042329B2 (ja) 半芳香族ポリアミド繊維およびその製造方法
US20100175555A1 (en) Polyamide Fine Fibers
JP4245716B2 (ja) ポリアミド組成物
JP2021130891A (ja) 半芳香族ポリアミド繊維
JP3466331B2 (ja) ポリアミド、ポリアミド組成物およびその用途
JP2005193193A (ja) 半芳香族ポリアミド系多孔膜およびその製造方法
JPH0912715A (ja) ポリアミドおよびその組成物
JP6162184B2 (ja) 半芳香族ポリアミド繊維、半芳香族ポリアミド不織布及びその製造方法
JP6365074B2 (ja) ポリアミドペレット及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080902

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081104

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090915