JP2005220378A - 装飾品及び装飾品の表面処理方法 - Google Patents

装飾品及び装飾品の表面処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 金属アレルギーを引き起こす虞がなく、また表面に傷が付いたり、表面が変色したり、腐蝕したりすることがない装飾品を提供する。
【解決手段】 白金、金、銀等の金属又はそれらの合金からなる金属を素材として形成される装飾品1であって、本体2の表面にポリシラザン溶液を塗布し、大気中で所定の温度で焼成することによりポリシラザン溶液をセラミック質のシリカ膜3に転化させ、このシリカ膜3により装飾品1の本体2の表面を被覆する。身に付けた場合に、金属からなる本体2が直接肌に接触することがないので、金属アレルギーを引き起こす虞は全くない。また、金属からなる本体2の表面がシリカ膜で被覆されているので、本体2の表面に傷が付いたり、変色したり、腐蝕したりするようなことはなく、初期の状態を長期的に維持することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、装飾品及び装飾品の表面処理方法に関し、特に、金、白金、銀等の純金属又はそれらの合金からなる装飾品及び装飾品の表面処理方法に関するものである。
金、白金、銀等の純金属又はそれらの合金からなる装飾品の一例として、ネックレス、ピアス、イヤリング、ブレスレット、指輪、眼鏡、時計等があり、これらの装飾品は身に付けて使用されるのが一般的である。
このような装飾品は、身に付けた場合に、金属の部分が直接肌に接触するため、人によっては金属アレルギー(アレルギー性接触皮膚炎)を引き起こすことがある。
特に、素材がニッケル、コバルト、パラジウム、ロジウム、銅等の金属を含むものである場合、素材が表面にニッケル、ロジウム等のメッキを施したものである場合等に顕著である。
このため、近年では、金属アレルギーを引き起こすことのない各種の金属(合金)が開発され、そのような金属(合金)を素材とした装飾品が市場に提供されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
しかし、このような素材からなる装飾品は、素材の製造に手間がかかるために、製造コストが高くついてしまい、装飾品の価格が高くなってしまう。
一方、白金、金等の金属は、非常に安定した金属であって、金属アレルギーを引き起こすことが少なく、また耐蝕性にも優れた特性を有するものであるが、表面の硬度が低く、傷が付き易い欠点があるため、装飾品の素材とした場合に、傷の問題が生じてしまう。さらに、銀は、白金や金等と同様に、金属アレルギーを引き起こすことは少ないが、耐蝕性が非常に悪いために、表面にロジウム等のメッキを施して使用しなければならず、装飾品の素材とした場合にメッキの部分が金属アレルギーを引き起こす原因となってしまう。
特開平6−184710号公報 特開2001−294955号公報
本発明は、上記のような従来の問題を解決したものであって、金属アレルギーを引き起こすのを確実に防止できるとともに、製造が簡単で製造コストを安く抑えることができて、製品としての価格を安く抑えることができる装飾品及び装飾品の表面処理方法を提供することを第1の目的とするものである。さらに、使用によって表面に傷が付くことがなく、また表面が変色したり腐蝕したりするようなことがなく、初期の状態を長期的に維持することができる装飾品及び装飾品の表面処理方法を提供することを第2の目的とするものである。
上記のような課題を解決するために、本発明の請求項1に係る装飾品は、金属からなる身に付ける装飾品であって、表面がシリカ膜で被覆されている手段を採用している。
また、本発明の請求項2に係る装飾品は、請求項1に記載の装飾品であって、前記金属は、金、白金、銀等の純金属又はそれらの合金である手段を採用している。
さらに、本発明の請求項3に係る装飾品の表面処理方法は、金属からなる身に付ける装飾品の表面処理方法であって、装飾品の表面にポリシラザン溶液を塗布し、その後に焼成して前記ポリシラザン溶液をセラミック質のシリカ膜に転化させ、このシリカ膜により前記装飾品の表面を被覆する手段を採用している。
さらに、本発明の請求項4に係る装飾品の表面処理方法は、請求項3に記載の装飾品の表面処理方法であって、前記金属は、金、白金、銀等の純金属又はそれらの合金である手段を採用している。
本発明は、前記のように構成したことにより、金属からなる装飾品の表面はシリカ膜で被覆されることになるので、金属の部分が直接肌に接触することはなく、金属アレルギーを引き起こす原因を除去することができる。
また、金属の表面をシリカ膜で被覆しただけの簡単な構造のものであるので、製造が簡単で製造コストを安く抑えることができ、製品としての価格を安く抑えることができる。
さらに、金属の表面がシリカ膜で被覆されているので、金属の表面に傷が付くようなことはなく、また、金属の表面が変色したり、腐蝕したりするようなこともなく、初期の状態を長期的に維持することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本発明の装飾品及び装飾品の表面処理方法は、ネックレス、イヤリング、ピアス、指輪、ブレスレット、眼鏡、時計等の身に付ける装飾品を対象とするものであって、その一例を図1及び図2に示す。
すなわち、この装飾品1は、指輪であって、金属からなる環状の本体2と、本体2の表面に一体に設けられて、本体2の表面を被覆するシリカ膜3とから構成されている。
本体2を構成する素材は、特に制限されるものではなく、例えば、金、白金、銀等の純金属又はそれらの合金が挙げられる。金、白金、銀等に加える金属元素としては、特に制限されるものではなく、例えば、ニッケル、コバルト、パラジウム、ロジウム、銅等が挙げられる。さらに、本体2の素材は、表面にニッケル、ロジウム等のメッキを施したものであっても良い。
シリカ膜3は、本体2の表面に周知の薄膜形成方法によって所定の厚みで形成される。例えば、本体2の表面にポリシラザン(ペルヒドロポリシラザン)溶液をスピンコーティング等により均一の厚みで塗布し、このポリシラザン塗膜を大気中で所定の温度(80〜250℃)で焼成して水分や酸素と反応させてセラミック質に転化させることにより、所定の厚みのシリカ膜3が得られる。シリカ膜3の形成方法は、この方法に限らず、周知の他の方法であっても良い。
シリカ膜3は、上記のようなポリシラザン溶液の塗布、焼成を少なくとも2回以上繰り返すことにより所定の厚みに形成される。
シリカ膜3の厚みは、0.2〜1.0μmが好ましい。厚みが0.2μm以下になると、耐磨耗性が低下する。また、厚みが1.0μm以上になると、質感等が損なわれるとともに、伸縮が必要な箇所に細かいヒビが発生する虞があるからである。
上記のように構成したこの実施の形態による装飾品1にあっては、本体2の表面がシリカ膜3で被覆されているので、身に付けた場合に、金属からなる本体2が直接肌に接触するようなことはない。従って、本体2がニッケル、コバルト、パラジウム、ロジウム、銅等を含むものであっても、また、表面にニッケル、ロジウム等のメッキを施したものであっても、金属アレルギーを引き起こす虞が全くないものである。
また、本体2の表面にシリカ膜3を形成しただけの簡単な構造であるので、製造が簡単で製造コストを安く抑えることができ、製品としての価格を安く抑えることができる。
さらに、本体2の表面がシリカ膜3で被覆されていることにより、本体2を白金、金等の硬度の低い金属を素材として形成しても、本体2の表面に傷が付いたり、空気と接触して変色したり、腐蝕したりするようなことはなく、初期の状態を長期的に維持することができる。
なお、前記の説明においては、装飾品1として指輪を挙げたが、その他の身に付けて使用する装飾品、例えばネックレス、イヤリング、ピアス、ブレスレット、眼鏡、時計等であっても、前述したものと同様の効果を奏するのは勿論のことである。
Ag925の表面に0.5μmのシリカ膜を形成したものを試験片Aとし、Ag925の表面にシリカ膜を形成していないものを試験片Bとし、両者の比較試験を行なった。
まず、耐蝕性を比較するために、「JIS H8502に準拠するCASS試験」、「ISO 1280に準拠する人工汗試験」、「硫化試験(硫化物溶液の中に浸漬及び爆気)」を行なった。
この結果、試験片Aは、全ての試験において、変色が全くなかった。試験片Bは、全ての試験において変色した。この結果から、試験片Aは、耐蝕性に優れた特性を有していることが分かった。
次に、表面強度を比較するために、「JIS K5400に準拠する鉛筆引っかき試験」を行なった。この結果、試験片Aは、「2H〜6H」という評価が得られ、試験片Bは、「B以下」という評価が得られた。この結果から、試験片Aは、表面強度が高いことが分かった。
次に、密着性を比較するために、「JIS K5400に準拠する碁盤目テープ剥離試験」を行なった。この結果、試験片Aは、100/100という結果が得られた。試験片Bは、コートがないために試験を実施しなかった。
次に、金属アレルギーを比較するために、Ag925の表面にNiメッキを0.5μmの厚みで施したものを試験片Cとし、さらにその上にシリカ膜を形成したものを試験片Dとし、「ENV14027に準拠するNi溶出試験」を行なった。この結果、試験片CはNi反応があったのに対し、試験片DはNi反応が無かった。
次に、K18からなるピアスの表面にシリカ膜を形成したものを試験片Eとし、この試験片Eを金属アレルギー体質の人の耳に装着し、かぶれ等のアレルギー反応を試験した結果、アレルギー反応が全く生じなかった。
本発明による装飾品の一実施の形態を示した斜視図である。 図1のA−A断面図である。
符号の説明
1 装飾品
2 本体
3 シリカ膜

Claims (4)

  1. 金属からなる身に付ける装飾品であって、表面がシリカ膜で被覆されていることを特徴とする装飾品。
  2. 前記金属は、金、白金、銀等の純金属又はそれらの合金である請求項1に記載の装飾品。
  3. 金属からなる身に付ける装飾品の表面処理方法であって、装飾品の表面にポリシラザン溶液を塗布し、その後に焼成して前記ポリシラザン溶液をセラミック質のシリカ膜に転化させ、このシリカ膜により前記装飾品の表面を被覆することを特徴とする装飾品の表面処理方法。
  4. 前記金属は、金、白金、銀等の純金属又はそれらの合金である請求項3に記載の装飾品の表面処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100910364B1 (ko) 2007-11-23 2009-08-04 (주)하나실업 은제품과 은도금 제품의 표면변색 방지를 위한 세라믹 피막형성방법
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CN103429787A (zh) * 2011-12-27 2013-12-04 三浦珠宝有限公司 贵金属保护膜及贵金属保护膜的形成方法

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