JP2005220195A - 擬似接着シート及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 溶融加熱を不要とし加圧工程のみによって製造することにより、製造が容易でかつ製造コストの低減が図れる擬似接着シートを提供すること。また、使用済みのシートを焼却した際に有害ガスが発生しない擬似接着シートを提供すること。
【解決手段】 フィルム基材10,20が食品包装用ラップフィルムとして開発されたフィルムである。フィルム基材10,20は、ポリオレフィン系樹脂であり、添加物として柔軟剤(例えば、脂肪酸エステル)が混入されている。2枚のフィルム基材10,20をフィルム原反1,2から引き出して重合し、接合面を加圧ローラ3,3によって圧着して接合面を擬似的に接着する。
【選択図】 図1
【解決手段】 フィルム基材10,20が食品包装用ラップフィルムとして開発されたフィルムである。フィルム基材10,20は、ポリオレフィン系樹脂であり、添加物として柔軟剤(例えば、脂肪酸エステル)が混入されている。2枚のフィルム基材10,20をフィルム原反1,2から引き出して重合し、接合面を加圧ローラ3,3によって圧着して接合面を擬似的に接着する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、擬似接着シート及びその製造方法に関するものであって、詳しくは、シークレットラベル、見開き4面葉書、各種伝票など多くの用途に使用されている擬似接着シートに関している。
擬似接着シートは、2枚のプラスチックフィルムを剥離可能で再接着不可に接着したものであり、シークレットラベル、見開き4面葉書、各種伝票などを始め多くの用途に使用されている。
擬似接着シートの従来技術は特許文献1に開示されている。特許文献1の明細書段落番号0003に、「例えば図8(a)は、基材シート1と粘着剤層2と合成樹脂フィルム層3(ポリエチレンテレフタレートフィルム)とからなるシートと、基材シート4と粘着剤層5と合成樹脂フィルム層3とは異質の合成樹脂フィルム層6(ポリエチレンフィルム)とからなるシートを、合成樹脂フィルム層3,6にて重ね合わせ積層したもので、互いに融点の異なる異質の合成樹脂フィルム層3,6は加熱溶融状態で加圧することにより接着しており、その接着界面は易剥離可能に擬似的に接着しているものであり、図8(b)に示すように基材シート1,4は合成樹脂フィルム層3,6の接着界面にて容易に剥離するようになっている。」と記載されており、図8に示され技術が従来技術であると紹介されている。
特許文献1の発明が解決しようとする課題は、それまでの従来技術の問題点を解決したものであり、溶融過熱工程と加圧工程を必要としていた方法を改良し、溶融加熱工程を必要とせずに製造できる擬似接着シートを提供することであるとされている。すなわち、特許文献1の発明は、第1シート(11)の片面に強い接着力のある紫外線硬化型の擬似接着樹脂層(12)を積層し、該紫外線硬化型の擬似接着樹脂層(12)に透明な第2シート(13)を剥離可能に擬似接着するものである。ここで、第1シート及び第2シートのいずれか一方のシートを紫外線硬化型の擬似接着樹脂層に強力に接着し、他方のシートを易剥離可能に擬似接着するようにするため、第1及び第2シートのそれぞれの材料並びに紫外線硬化型の擬似接着樹脂の種類を選択するものである。
特許文献1に記載された発明は、擬似接着シートの製造に際し、溶融加熱工程を必要としないので、それまでの従来技術に比べれば生産効率が向上し製造が容易になったと言えるが、重合する2枚のシートは紫外線硬化型の擬似接着樹脂に対し接着力が異なる種類を選定すること、シート間に紫外線硬化型の擬似接着樹脂を積層していることを要件としており、必ずしも製造が容易となり製造コストが引き下げられることには結びつかないものであった。
一方、市販されている多くの擬似接着シートは、塩化ビニール系樹脂が使用されているので、焼却した時に有害ガスが発生し安全性に欠けると言う問題も抱えている。
本発明の課題は、溶融加熱を不要とし加圧工程のみによって製造することにより、製造が容易でかつ製造コストの低減が図れる擬似接着シートを提供することである。
また、本発明の他の課題は、シートの資材としてポリオレフィン系樹脂を使用することにより、使用済みのシートを焼却した際に有害ガスが発生しない擬似接着シートを提供することである。
解決手段の第1は、フィルム基材が食品包装用ラップフィルムとして開発されたフィルムであり、2枚のフィルム基材を重合圧着して接合面を擬似的に接着したことを特徴とするものである。
解決手段の第2は、フィルム基材が食品包装用ラップフィルムとして開発されたフィルムであり、2枚のフィルム基材を重合し、圧着工程により該フィルム基材同士を圧着して接合面を擬似的に接着することを特徴とするものである。また、圧着工程が、加圧ローラであることを特徴とする。
本発明は、フィルム基材が食品包装用ラップフィルムとして開発されたフィルムであって、フィルムに脂肪酸エステル等の柔軟材が添加物として混入されているので、フィルム基材は表面に濡れ性があるので、重合したフィルム基材を接合面から空気が除去される加圧力によって加圧するだけで、2枚のフィルム基材は剥離可能で再接着不可に接着できるので、製造が容易であり製造コストの大幅削減が可能となる効果がある。
また、本発明は、フィルム基材を食品包装用ラップフィルムとして開発されたフィルムのうち、ポリオレフィン系樹脂フィルムを使用することにより、使用後に焼却してもダイオキシン等の有害ガスが発生しないので安全性が高いものが得られることの効果がある。
本発明は、食品包装用ラップフィルムとして開発され市販されているフィルムを使用するものであって、2枚のフィルム基材を重合圧着して擬似的に接着させたものである。本発明で使用するフィルム基材は、ポリオレフィン系樹脂であり、添加物として柔軟剤(例えば、脂肪酸エステル)が混入されているものであり、フィルム原反1,2に巻き取られたフィルム機材10,20は同じ種類のものを使用する。各フィルム原反1,2から引き出されたフィルム基材10,20は、重合し接合面から空気が除去されるまで加圧して、剥離可能で再接着不可の密着状態に接着して擬似接着シート30を形成する。
食品包装用ラップフィルムとして使用されているフィルム基材は、脂肪酸エステル等の柔軟材が添加物として混入されているので、フィルム基材は表面に濡れ性があり、フィルム同士は勿論のこと樹脂製品や金属製品に対し密着する性質を備えているので、重合したフィルム基材10,20を接合面から空気が除去される加圧力によって加圧すれば、フィルム基材10,20は剥離可能で再接着不可に接着される。
また、フィルム基材が、ポリオレフィン系樹脂フィルムであれば、使用後に焼却した場合であっても、ダイオキシン等の有害ガスが発生しないから安全性が高いものとなる。
図1は本発明の製造方法を実施する具体例を示す構造図であり、図2は擬似接着シートの構造を示す断面図である。1,2はフィルム原反を示しており、フィルム基材10,20は、エヌピーフィルム株式会社が「スーパーワンラップ(商標)」として製造販売している食品包装用ラップフィルムと同種類のフィルムであって、ポリオレフィン系樹脂フィルムに脂肪酸エステル等の柔軟剤を添加物として混入したものである。
フィルム基材10,20は、透明、半透明のどちらの資材でもよいが、好ましくは透明資材が良い。なお、フィルム基材10,20の厚みは10μ程度である。
フィルム原反1,2から引き出したフィルム基材10,20を重合して加圧工程を実行する加圧ローラ3,3の間を通し、当該加圧ローラ3,3の加圧力によって接合面から空気を除去し、剥離可能で再接着不可の擬似接着シート30が擬似接着部40を設けた状態で形成される。図中、4は擬似接着シート30を巻き取ったシート巻取り原反である。シート巻取り原反4は、フィルム基材10,20同士が互いに接合しているが、ここでの接合は、各フィルム基材の接合面に空気が介在している接合なので、当該シート巻取り原反4が擬似的にせよ接着することはない。
次に、擬似接着シートの使用例を説明する。図3はシークレットラベルを示している。図において、100はカード又は用紙となる用紙基材、101は隠蔽シートであり、用紙基材100と隠蔽シート101の間に擬似接着シート30を感圧性接着剤102により接着したものである。103は、カード100に表記した隠蔽情報であり、隠蔽シート101により目視不可になっている。隠蔽シート101を強い力で引き上げると、擬似接着シート30の擬似接着部40が剥離し、フィルム基材10は用紙基材100に接着されたまま該用紙基材100に残り、またフィルム基材20は隠蔽シート101に接着されたまま該隠蔽シート101に残る。これにより、用紙基材100に表記された隠蔽情報103を読み取ることができるようになる。
図3は擬似接着シートをシークレットラベルに適用した例を示したが、用紙基材及び隠蔽シートを葉書用紙に置き換えれば見開き4面葉書となるものであり、このように本発明の擬似接着シートは多くの用途に適用できるものである。
1 フィルム原反
2 フィルム原反
3 加圧ローラ
4 シート巻取り原反
10 フィルム基材
20 フィルム基材
30 擬似接着シート
40 擬似接着部
100 用紙基材
101 隠蔽シート
102 感圧性接着剤
103 隠蔽情報
2 フィルム原反
3 加圧ローラ
4 シート巻取り原反
10 フィルム基材
20 フィルム基材
30 擬似接着シート
40 擬似接着部
100 用紙基材
101 隠蔽シート
102 感圧性接着剤
103 隠蔽情報
Claims (3)
- フィルム基材が食品包装用ラップフィルムとして開発されたフィルムであり、2枚のフィルム基材を重合圧着して接合面を擬似的に接着したことを特徴とする擬似接着シート。
- フィルム基材が食品包装用ラップフィルムとして開発されたフィルムであり、2枚のフィルム基材を重合し、圧着工程により該フィルム基材同士を圧着して接合面を擬似的に接着することを特徴とする擬似接着シートの製造方法。
- 圧着工程が、加圧ローラであることを特徴とする請求項2に記載の擬似接着シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004028141A JP2005220195A (ja) | 2004-02-04 | 2004-02-04 | 擬似接着シート及びその製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004028141A JP2005220195A (ja) | 2004-02-04 | 2004-02-04 | 擬似接着シート及びその製造方法 |
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JP2005220195A true JP2005220195A (ja) | 2005-08-18 |
Family
ID=34996090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004028141A Pending JP2005220195A (ja) | 2004-02-04 | 2004-02-04 | 擬似接着シート及びその製造方法 |
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JP (1) | JP2005220195A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018002889A (ja) * | 2016-07-01 | 2018-01-11 | 富士ゼロックス株式会社 | 接着材料、圧着印刷物製造用シート、圧着印刷物製造用シートの製造方法、圧着印刷物、圧着印刷物の製造方法、及び、圧着印刷物製造装置 |
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JPH02178653A (ja) * | 1988-12-29 | 1990-07-11 | Fuji Photo Film Co Ltd | 包装材料 |
JP2002103856A (ja) * | 2000-07-19 | 2002-04-09 | K D K Kk | 疑似接着性シート及びそれを用いた情報通信体 |
-
2004
- 2004-02-04 JP JP2004028141A patent/JP2005220195A/ja active Pending
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