JP2013234258A - 貼り合わせ方法および貼り合わせ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】接着剤や粘着剤を用いることなく被貼り合わせ体1,2を貼り合わせることができ、かつ剥離が容易であり、被貼り合わせ体1,2の表面にある程度凹凸があっても、貼り合わせることができる貼り合わせ方法および貼り合わせ構造を提供する。
【解決手段】第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2とをパテ状のポリマーまたはオリゴマーの層3を介して貼り合わせる。前記ポリマーまたはオリゴマーは第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2との貼り合わせ後もパテ状の状態を持続する特性を有している。
【選択図】図4

Description

本発明は、第一の被貼り合わせ体と第二の被貼り合わせ体とを貼り合わせる貼り合わせ方法および貼り合わせ構造に関する。
周知の通り、従来より種々の産業分野において、複数の部品を互いに貼り合わせて製品の組立を行うことが行われている。一例を挙げれば、電子機器の分野においては、ディスプレーモジュールとタッチパネルモジュールとを接着剤や粘着剤により貼り合わせて製品を組み立てている(例えば、特許文献1参照)。
また、接着剤や粘着剤を用いないで複数の部品を互いに貼り合わせる技術としては、所謂自己粘着性を有するポリマーを用いて貼り合わせる技術が従来より知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−41456号公報 特開2002−328206号公報
しかしながら、前記従来の接着剤や粘着剤を用いて貼り合わせる技術においては、貼り合わせ工程において塵埃や気泡の混入等により不良品が発生した場合は、貼り合わせた部品を剥離することができなかったり、剥離できても接着剤や粘着剤が部品の表面に残留して部品の性能を劣化させてしまうので、貼り合わされた部品を廃棄せざるを得ず、製造コストの上昇を招いていた。
また、前記従来の接着剤や粘着剤を用いて貼り合わせる技術においては、接着剤や粘着剤が異臭を発生させたり、適応温度範囲が狭かったり、年月の経過とともに接着剤や粘着剤が黄変したり、耐水性や耐候性が悪い等の問題も生じがちであった。
また、接着剤や粘着剤を用いず、所謂自己粘着性を有するポリマーを用いて貼り合わせる従来技術では、上記接着剤や粘着剤を用いて貼り合わせる技術の問題を解決可能であるが、ポリマーが粘着されるべき被貼り合わせ体の表面がある程度以上平滑でなければ粘着できないので、被貼り合わせ体の表面に凹凸がある場合は、適用不可能であるという問題があった。
本発明は、このような従来の事情に鑑みてなされたもので、本発明の目的の一つは、接着剤や粘着剤を用いることなく被貼り合わせ体を貼り合わせることができ、かつ剥離が容易な貼り合わせ方法および貼り合わせ構造を提供することにある。
本発明の他の目的は、被貼り合わせ体の表面にある程度凹凸があっても、貼り合わせることができる貼り合わせ方法および貼り合わせ構造を提供することにある。
本発明の他の目的は、貼り合わせ作業を容易かつ能率よく行うことができる貼り合わせ方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、気泡の混入が生じにくい貼り合わせ方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、以下の説明から明らかになろう。
本発明による貼り合わせ方法は、
パテ状のポリマーまたはオリゴマーの層を形成する段階と、
第一の被貼り合わせ体と第二の被貼り合わせ体とを前記ポリマーまたはオリゴマーの層を介して貼り合わせる段階とを有してなり、
前記ポリマーまたはオリゴマーは前記第一の被貼り合わせ体と前記第二の被貼り合わせ体との貼り合わせ後もパテ状の状態を持続する特性を有しているものである。
本発明による貼り合わせ構造は、
第一の被貼り合わせ体および第二の被貼り合わせ体と、
前記第一の被貼り合わせ体と前記第二の被貼り合わせ体との間に介在された常時パテ状の状態を持続する特性を有しているポリマーまたはオリゴマーの層とを有してなるものである。
本発明において、第一の被貼り合わせ体と第二の被貼り合わせ体とがパテ状のポリマーまたはオリゴマーの層を介して貼り合わされる原理は、2枚のガラス板を薄い水の層を介して密着させたとき、2枚のガラス板が貼り合わされた状態になるのと同様の原理である。すなわち、ポリマーまたはオリゴマーそのものが有する接着性や粘着性自体によって2つの被貼り合わせ体が接着ないしは粘着されるのではなく、第一の被貼り合わせ体と第二の被貼り合わせ体との間に空気が介在しなくなり(2つの被貼り合わせ体間が謂わば真空状態になり)、2つの被貼り合わせ体が大気圧により互いに押し付けられている状態となるからである。これにより、第一および第二の被貼り合わせ体を接着剤や粘着剤を用いることなく、強固に貼り合わすことができる。
また、剥離させたいときは、貼り合わせ部の端部をこじ開けたり、第一の被貼り合わせ体と第二の被貼り合わせ体との間からポリマーの層をはみ出させておき、はみ出した部分を摘んで引っ張ってとポリマーの層の厚さを減少させる等により、第一の被貼り合わせ体と第二の被貼り合わせ体との間に空気を侵入させれば、第一の被貼り合わせ体と第二の被貼り合わせ体とを極めて容易に剥離することができる。
また、接着剤や粘着剤を用いず、所謂自己粘着性を有するポリマーを用いて貼り合わせる従来技術では、架橋されたシリコーンゴム等の、パテ状ではないポリマーを用いていたため、既に述べたように貼り合わせ体の表面がある程度以上平滑でなければ粘着できないので、被貼り合わせ体の表面に凹凸があると貼り合わせることができなかったが、本発明ではパテ状ポリマーまたはオリゴマーを用いるので、被貼り合わせ体の表面にある程度凹凸があっても、貼り合わせを行うことができる。
また、ポリマーまたはオリゴマーを液状とすると、ポリマーまたはオリゴマーが被貼り合わせ体間から流出して周囲を汚染する虞があるが、本発明においてはポリマーまたはオリゴマーがパテ状とされているので、そのような虞がない。
また、(i)ポリマーまたはオリゴマーの層を該ポリマーまたはオリゴマーが剥離し易い剥離シート上に形成した後、ポリマーまたはオリゴマーの層を第一の被貼り合わせ体または第二の被貼り合わせ体の表面に移行させるか、(ii)ポリマーまたはオリゴマーを溶剤に溶かして第一の被貼り合わせ体または第二の被貼り合わせ体の表面に塗布した後、溶剤を蒸発させて、パテ状のポリマーまたはオリゴマーの層を第一の被貼り合わせ体または第二の被貼り合わせ体の表面上に形成するか、または(iii)ポリマーまたはオリゴマーの塊を第一の被貼り合わせ体と第二の被貼り合わせ体との間に挿入した後、第一の被貼り合わせ体と第二の被貼り合わせ体との間の間隙を小さくして行き、ポリマーまたはオリゴマーの塊を押し潰してポリマーまたはオリゴマーが第一の被貼り合わせ体と第二の被貼り合わせ体との間で層状に広がるようにすれば、第一の被貼り合わせ体と第二の被貼り合わせ体との貼り合わせ作業を容易かつ能率よく行うことができる。
さらに、第一の被貼り合わせ体と第二の被貼り合わせ体とをポリマーまたはオリゴマーの層を介して貼り合わせる段階を真空中で行えば、第一の被貼り合わせ体と第二の被貼り合わせ体との間に気泡が混入しないようにすることができる。
本発明による貼り合わせ方法および貼り合わせ構造は、
(イ)接着剤や粘着剤を用いることなく被貼り合わせ体を貼り合わせることができ、かつ剥離が容易である、
(ロ)被貼り合わせ体の表面にある程度凹凸があっても、貼り合わせることができる、 (ハ)貼り合わせ作業を容易かつ能率よく行うことができる、
(ニ)気泡の混入が生じにくいようにすることができる、
等の優れた効果を得られるものである。
本発明の実施例1において、剥離シート上にポリマーの層を形成した状態を示す断面図である。 実施例1において、ポリマーの層を剥離シートから第一の被貼り合わせ体に移行する過程を示す断面図である。 実施例1において、剥離シートから第一の被貼り合わせ体へのポリマーの層の移行が完了した状態を示す断面図である。 実施例1において、第一の被貼り合わせ体と第二の被貼り合わせ体とを貼り合わせた状態を示す断面図である。 本発明の実施例3において、溶剤に溶かしたポリマーを第一の被貼り合わせ体に塗布した状態を示す断面図である。 実施例3において、第一の被貼り合わせ体と第二の被貼り合わせ体とを貼り合わせた状態を示す断面図である。 本発明の実施例5において、第一の被貼り合わせ体と第二の被貼り合わせ体との間にポリマーの塊を挿入した状態を示す断面図である。 実施例5において、第一の被貼り合わせ体と第二の被貼り合わせ体との間の間隙を小さくして行き、ポリマーの塊を押し潰してポリマーが層状に広がるようにした状態を示す断面図である。 実施例5において、第一の被貼り合わせ体と第二の被貼り合わせ体との間からはみ出たポリマーの層を引っ張っている状態を示す拡大断面図である。
本発明におけるポリマーまたはオリゴマーは、常時パテ状の状態を維持するものでなければならず、貼り合わせ後、固化するようなものであってはならない。このように常時パテ状の状態を維持するポリマーまたはオリゴマーとしては、本発明者の知る範囲では、今のところ、(i)未架橋のシリコーンゴム等のシリコーン系ポリマーを基材とし、必要に応じ適宜粘度調整材を添加したもの、および(ii)未架橋のオレフィン−αオレフィン共重合体を基材とし、必要に応じ適宜粘度調整材を添加したものがあり(それぞれ必要がない場合は、粘度調整材は添加しなくてもよい)、これらは本発明におけるポリマーまたはオリゴマーとして使用できる。また、もしこれら以外にも常時パテ状をの状態を維持するポリマーまたはオリゴマーが存在する場合、または今後開発された場合、それらも本発明におけるポリマーまたはオリゴマーとして使用できる。
ポリマーまたはオリゴマーの層の厚さは、一般的には30〜200μm程度が好ましいが、被貼り合わせ体の凹凸が大きい場合や、ポリマーまたはオリゴマーの層による衝撃吸収性やクッション性を大きくしたい場合等は、それより厚くすることも可能である。
以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1〜4は、本発明の実施例1を示す。本実施例においては、第一の被貼り合わせ体1はディスプレーモジュール、第二の被貼り合わせ体2はタッチパネルモジュールとそれぞれされている。常時パテ状の状態を維持するポリマーまたはオリゴマーとしては、シリコーン系ポリマーの一種である未架橋のシリコーンゴムを基材とし、これに適宜シリコーンオイルを粘度調整材として0〜100重量%を添加してなるポリマーを用いた。なお、前記粘度調整材としてはシリコーンオイルに代えて鉱物油(特にパラフィン系オイル)等を使用してもよい。前記パテ状のポリマーは、外力を作用させて変形させたとき、外力を解放しても変形が戻らないような特性を有していることが好ましい。また、前記ポリマーは、シリコーンゴム本来の透明性を阻害する添加剤を添加しないか、またはその添加量を少なくすることにより、透明とされている。
まず、図1に示されるように、PVAフィルム、ナイロンフィルム等のシリコーンゴムに対し剥離性のよいシート状材料からなる剥離シート4上にポリマーの層3を形成する。
次に、図2に示されるように、ロール状に巻いた未架橋のポリマーの層3および剥離シート4から少しずつポリマーの層3および剥離シート4を繰り出しながら、ポリマーの層3を第一の被貼り合わせ体1の一方の表面(ディスプレーモジュール上面のガラス基材)に付着させて行く。
ポリマーの層3を第一の被貼り合わせ体1の一方の表面の全面に付着し終わったなら、剥離シート4をポリマーの層3から剥離する。これにより、図3のように、剥離シート4から第一の被貼り合わせ体1へのポリマーの層3の移行作業が完了し、第一の被貼り合わせ体1の一方の表面が全面的にポリマーの層3に覆われた状態になる。
次に、真空中において、図4に示されるように、第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2とをポリマーの層3を介して貼り合わせる(これにより、ディスプレーモジュール上面のガラス基材とタッチパネルモジュールの基材がポリマーの層3を介して貼り合わされる)。
この貼り合わせ方法および貼り合わせ構造において、第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2とがパテ状のポリマーの層3を介して貼り合わされる原理は、2枚のガラス板を薄い水の層を介して密着させたき、2枚のガラス板が貼り合わされた状態になるのと同様の原理である。すなわち、ポリマーそのものが有する接着性や粘着性自体によって2つの被貼り合わせ体1,2が接着ないしは粘着されるのではなく、第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2との間に空気が介在しなくなり(2つの被貼り合わせ体1,2間が謂わば真空状態になり)、2つの被貼り合わせ体1,2が大気圧により互いに押し付けられている状態となるからである。これにより、第一および第二の被貼り合わせ体1,2を接着剤や粘着剤を用いることなく、強固に貼り合わすことができる。
また、剥離させたいときは、貼り合わせ部の端部をこじ開ける等により、第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2との間に空気を侵入させれば、第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2とを極めて容易に剥離することができる。
また、接着剤や粘着剤を用いないので、接着剤や粘着剤が異臭を発生させたり、適応温度範囲が狭かったり、年月の経過とともに接着剤や粘着剤が黄変したり、耐水性や耐候性が悪い等の問題を生じることがない。適応温度範囲について言えば、本実施例では、−50℃〜200℃程度の非常に広範囲の適応温度範囲が得られる(ちなみに言えば、前記適応温度範囲より低温になると、ポリマーは硬化する一方、前記適応温度範囲より高温になると、ポリマーは熱分解する)。
また、接着剤や粘着剤を用いず、所謂自己粘着性を有するポリマーを用いて貼り合わせる従来技術では、架橋されたシリコーンゴム等の、パテ状ではないポリマーを用いていため、前述のように被貼り合わせ体の表面に凹凸があると、貼り合わせることができなかったが、この貼り合わせ方法および貼り合わせ構造においては、パテ状のポリマーを用いるので、被貼り合わせ体1,2の表面にある程度凹凸があっても、貼り合わせを行うことができる。
また、本実施例では、ポリマーの層3を剥離シート4上に形成した後、ポリマーの層3を第一の被貼り合わせ体1に移行させるので、第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2との貼り合わせ作業を容易かつ能率よく行うことができる。
また、本実施例では、ポリマーは透明であるので、貼り合わせ部において光を透過させることができる。
また、本実施例では、第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2とをポリマーの層3を介して貼り合わせる段階を真空中で行うので、第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2との間に気泡が混入しないようにし、光学特性等が損なわれないようにすることができる。
なお、本実施例では、剥離シート4から第一の被貼り合わせ体1の方にポリマーの層3を移行させているが、剥離シート4から第二の被貼り合わせ体2の方にポリマーの層3を移行させ、しかる後に第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2とをポリマーの層3を介して貼り合わせてもよい。
本実施例においては、第一および第二の被貼り合わせ体1,2はそれぞれ実施例1の場合と同じである。常時パテ状をなすポリマーまたはオリゴマーとしては、未架橋のオレフィン−αオレフィン共重合体を基材とし、これに適宜鉱物油の一種であるパラフィン系オイルを粘度調整材として0〜100重量%を添加してなるポリマーを用いた。このポリマーは、オレフィン−αオレフィン共重合体本来の透明性を阻害する添加剤を添加しないか、またはその添加量を少なくすることにより、透明とされている。
次に、本実施例における貼り合わせ作業を説明するが、図示するとすると、実施例1の図1〜4と同じ図になるため、本実施例については図面を省略するので、必要であれば図1〜4を本実施例の場合に置き換えて参照されたい。
まず、実施例1の図1と同様に、剥離シート4上に未架橋のポリマーの層3を形成する。ただし、本実施例では、剥離シート4は、紙の両面にシリコーン樹脂等のオレフィン−αオレフィン共重合体に対し剥離性の良い材料からなる剥離層を形成してなる。
次に、実施例1の図2と同様に、ロール状に巻いたポリマーの層3および剥離シート4から少しずつポリマーの層3および剥離シート4を繰り出しながら、ポリマーの層3を第一の被貼り合わせ体1の一方の表面(ディスプレーモジュール上面のガラス基材)に付着させて行き、ポリマーの層3を第一の被貼り合わせ体1の一方の表面の全面に付着し終わったなら、剥離シート4をポリマーの層3から剥離する。これにより、実施例1の図3と同様に、剥離シート4から第一の被貼り合わせ体1へのポリマーの層3の移行作業が完了する。
しかる後に、実施例1の図4と同様に、真空中において、第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2とをポリマーの層3を介して貼り合わせる。
本実施例においても、実施例1の場合と同様の作用効果を得ることができる。
本実施例においては、第一および第二の被貼り合わせ体1,2はそれぞれ実施例1および2の場合と同じである。ポリマーは実施例1と同じもの、すなわちシリコーンゴムを基材とし、これに適宜シリコーンオイルを粘度調整材として0〜100重量%を添加してなるものを用いた。
まず、図5に示されるように、前記ポリマーを溶剤であるノルマルヘキサンに溶かして第一の被貼り合わせ体1の表面に塗布した後、溶剤を蒸発させることにより、未架橋のパテ状のポリマーの層3を第一の被貼り合わせ体1の一方の表面(ディスプレーモジュール上面のガラス基材)上に形成する。なお、溶剤としては、シクロヘキサン、トルエン等の他の種のものを用いることもできる。
次に、真空中において、図6に示されるように、第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2とをポリマーの層3を介して貼り合わせる(これにより、ディスプレーモジュール上面のガラス基材とタッチパネルモジュールの基材がポリマーの層3を介して貼り合わされる)。
本実施例においても、実施例1,2の場合と同様の作用効果を得ることができる。貼り合わせ作業に関しても、ポリマーを溶剤に溶かして被貼り合わせ体1の表面に塗布した後、溶剤を蒸発させることにより、未架橋のパテ状のポリマーの層3を被貼り合わせ体1の表面上に形成するので、第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2との貼り合わせ作業を容易かつ能率よく行うことができる。
なお、本実施例では、溶剤に溶かしたポリマーを第一の被貼り合わせ体1の方に塗布しているが、溶剤に溶かしたポリマーを第二の被貼り合わせ体2の方に塗布し、溶剤を蒸発させてから、第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2とをポリマーの層3を介して貼り合わせてもよい。
本実施例においては、第一および第二の被貼り合わせ体1,2はそれぞれ実施例1〜3の場合と同じである。ポリマーは実施例2と同じもの、すなわちオレフィン−αオレフィン共重合体を基材とし、これに適宜パラフィン系オイルを粘度調整材として0〜100重量%を添加してなるポリマーを用いた。
次に、本実施例における貼り合わせ作業を説明するが、図示するとすると、実施例3の図5および6と同じ図になるため、本実施例については図面を省略するので、必要であれば図5および6を本実施例の場合に置き換えて参照されたい。
まず、実施例3の図5と同様に、前記ポリマーを溶剤であるノルマルヘキサンに溶かして第一の被貼り合わせ体1の表面に塗布した後、溶剤を蒸発させることにより、未架橋のパテ状のポリマーの層3を第一の被貼り合わせ体1の表面上に形成する。なお、溶剤としては、シクロヘキサン、トルエン等の他の種のものを用いることもできる。
次に、実施例3の図6と同様に、真空中において、第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2とをポリマーの層3を介して貼り合わせる。
本実施例においても、実施例3の場合と同様の作用効果を得ることができる。
本実施例においては、第一および第二の被貼り合わせ体1,2はそれぞれ実施例1〜4の場合と同じである。ポリマーは実施例1と同じもの、すなわちシリコーンゴムを基材とし、これに適宜シリコーンオイルを粘度調整材として0〜100重量%を添加してなるものを用いた。
まず、図7に示されるように、常時パテ状の状態を維持するポリマーの塊5を1つ第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2との間に挿入する。
次に、第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2との間の間隙を小さくして行き、ポリマーの塊5を押し潰してポリマーが第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2との間で層状に広がるようにする。これにより、前記各実施例の場合と同様に第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2とをポリマーの層3を介して貼り合わせることができる。
このように本実施例は、ポリマーの層3を形成する段階と、第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2とをポリマーの層3を介して貼り合わせる段階とを、同時に行うものであり、このような方法によっても、第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2との貼り合わせ作業を容易かつ能率よく行うことができる。
なお、ポリマーの塊5は、団子状または丸棒状としておくことが好ましい。これにより、前記ポリマーの塊5を層状に広げて行く工程を大気中で行っても、第一および第二の被貼り合わせ体1,2とポリマーの層3との間に空気が侵入し難くすることができる。ただし、前記作業を真空中で行ってもよい。
また、本実施例では、図8に示されるように、ポリマーの層3が最終的に第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2との間から少しはみ出すようにする。これにより、その後第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2とを剥離させたいときは、図9に示されるように、ポリマーの層3のはみ出した部分を摘んで引っ張るとポリマーの層3の厚さが減少して、第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2との間に空気が侵入するので、第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2とを極めて容易に剥離することができる。
ただし、第一の被貼り合わせ体1と第二の被貼り合わせ体2との間からポリマーの層3がはみ出さないようにしたい場合は、初めからはみ出さないようにするか、またははみ出させた後、はみ出た部分を除去してもよい。
なお、前記各実施例においては、ポリマーを用いているが、ポリマーより分子量が小さいオリゴマーを用いてもよい。
また、前記各実施例においては、第一の被貼り合わせ体1はディスプレーモジュール、第二の被貼り合わせ体2はタッチパネルモジュールとそれぞれされているが、第一および第二の被貼り合わせ体1,2は他の種の物体、他の種の材質であってもよい。
また、前記各実施例では、第一および第二の被貼り合わせ体1,2の互いに貼り合わされるべき面は平面状とされているが、曲面状であってもよいし、第一および(または)第二の被貼り合わせ体1,2が可撓性を有していてもよい。
また、前記各実施例では、ポリマーが透明とされているが、透明であることを要求されない場合は、本発明におけるポリマーまたはオリゴマーは透明でなくてもよい。
以上のように本発明による貼り合わせ方法および貼り合わせ構造は、接着剤や粘着剤を用いることなく、被貼り合わせ体を貼り合わせることができ、有用である。
1 第一の被貼り合わせ体
2 第二の被貼り合わせ体
3 常時パテ状の状態を維持するポリマーの層
4 剥離シート
5 ポリマーの塊

Claims (10)

  1. パテ状のポリマーまたはオリゴマーの層を形成する段階と、
    第一の被貼り合わせ体と第二の被貼り合わせ体とを前記ポリマーまたはオリゴマーの層を介して貼り合わせる段階とを有してなり、
    前記ポリマーまたはオリゴマーは前記第一の被貼り合わせ体と前記第二の被貼り合わせ体との貼り合わせ後もパテ状の状態を持続する特性を有している貼り合わせ方法。
  2. 前記ポリマーまたはオリゴマーは未架橋のシリコーン系ポリマーを基材とする請求項1記載の貼り合わせ方法。
  3. 前記ポリマーまたはオリゴマーは未架橋のオレフィン−αオレフィン共重合体を基材とする請求項1記載の貼り合わせ方法。
  4. 前記ポリマーまたはオリゴマーは粘度調整材を添加してなる請求項2または3記載の貼り合わせ方法。
  5. 前記パテ状のポリマーまたはオリゴマーの層を形成する段階は、前記ポリマーまたはオリゴマーの層を該ポリマーまたはオリゴマーが剥離し易い剥離シート上に形成することにより行い、
    前記第一の被貼り合わせ体と第二の被貼り合わせ体とを前記ポリマーまたはオリゴマーの層を介して貼り合わせる段階の前に、前記剥離シート上から前記ポリマーまたはオリゴマーの層を前記第一の被貼り合わせ体または前記第二の被貼り合わせ体の表面に移行させる段階をさらに有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の貼り合わせ方法。
  6. 前記パテ状のポリマーまたはオリゴマーの層を形成する段階は、前記ポリマーまたはオリゴマーを溶剤に溶かして前記第一の被貼り合わせ体または前記第二の被貼り合わせ体の表面に塗布した後、前記溶剤を蒸発させて、前記パテ状のポリマーまたはオリゴマーの層を前記第一の被貼り合わせ体または前記第二の被貼り合わせ体の表面上に形成することにより行う請求項1乃至4のいずれか1項に記載の貼り合わせ方法。
  7. 前記パテ状のポリマーまたはオリゴマーの層を形成する段階および前記第一の被貼り合わせ体と前記第二の被貼り合わせ体とを前記ポリマーまたはオリゴマーの層を介して貼り合わせる段階は、パテ状の前記ポリマーまたはオリゴマーの塊を前記第一の被貼り合わせ体と前記第二の被貼り合わせ体との間に挿入した後、前記第一の被貼り合わせ体と前記第二の被貼り合わせ体との間の間隙を小さくして行き、前記ポリマーまたはオリゴマーの塊を押し潰して前記ポリマーまたはオリゴマーが前記第一の被貼り合わせ体と前記第二の被貼り合わせ体との間で層状に広がるようにすることにより行う請求項1乃至4のいずれか1項に記載の貼り合わせ方法。
  8. 前記第一の被貼り合わせ体と前記第二の被貼り合わせ体とを前記ポリマーまたはオリゴマーの層を介して貼り合わせる段階を真空中で行う請求項1乃至7のいずれか1項に記載の貼り合わせ方法。
  9. 前記ポリマーまたはオリゴマーは透明である請求項1乃至8のいずれか1項に記載の貼り合わせ方法。
  10. 第一の被貼り合わせ体および第二の被貼り合わせ体と、
    前記第一の被貼り合わせ体と前記第二の被貼り合わせ体との間に介在された常時パテ状の状態を持続する特性を有しているポリマーまたはオリゴマーの層とを有してなる貼り合わせ構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110499057A (zh) * 2018-05-17 2019-11-26 (株)大水高科技 防污性涂覆组合物及防污涂覆物
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