JP2005219784A - 冷凍麺包装用容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】例えばうどん、素麺、そば、ラーメン、パスタ等の麺類を冷凍状態で収容する冷凍麺包装用容器に係り、上記のような麺類を一度茹でた状態で冷凍保管したり陳列販売するだけでなく、収容した冷凍麺を購入者が食する際に解凍したり洗浄等する場合にも利用することのできる冷凍麺包装用容器を提供する。
【解決手段】熱可塑性合成樹脂シートから熱成形した容器1内に、うどんやそば等の麺類を冷凍状態で収容する冷凍麺包装用容器であって、上記容器1の底部1bに、開口面積が約3.14平方ミリメートル以上、19.63平方ミリメートル以下の貫通小孔3を多数設け、上記容器1内に水のみを満杯に貯めた状態から上記貫通小孔3を介して自然排出させたとき上記容器中に貯めた水の70%以上が30秒以内で排出されるように構成したことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】熱可塑性合成樹脂シートから熱成形した容器1内に、うどんやそば等の麺類を冷凍状態で収容する冷凍麺包装用容器であって、上記容器1の底部1bに、開口面積が約3.14平方ミリメートル以上、19.63平方ミリメートル以下の貫通小孔3を多数設け、上記容器1内に水のみを満杯に貯めた状態から上記貫通小孔3を介して自然排出させたとき上記容器中に貯めた水の70%以上が30秒以内で排出されるように構成したことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えばうどん、素麺、そば、ラーメン、パスタ等の麺類を冷凍状態で収容する冷凍麺包装用容器に関する。更に詳しくは、上記のような麺類を一度茹でた状態で冷凍保管したり陳列販売するだけでなく、収容した冷凍麺を購入者が食する際に解凍したり洗浄等する場合にも利用することのできる冷凍麺包装用容器に関する。
従来、上記のような麺類を冷凍して保管したり陳列販売する場合、合成樹脂フィルム等よりなる袋内に収容して冷凍するのが一般的であり、それを保管したり陳列販売する際に取り扱いが悪いと麺が折れたり、砕ける等のおそれがある。また上記のような冷凍麺を購入者が食する際には、例えば電子レンジで解凍した後、何らかの容器に入れ、水や湯をかけて洗浄するものであるが、そのような容器を用意するのは面倒である。
それゆえ、上記の解決策として例えば上記冷凍麺を合成樹脂等よりなる容器内に収容して保管もしくは陳列販売すれば、麺が折れたり、砕けるのを極力防止することができると共に、上記の容器に入れたままで解凍および洗浄作業を行うことができれば便利である。特に、容器に入れたままで、解凍した際に出る水分を容易に排出できると共に、水や湯をかけて洗浄する際に麺が容器から溢れ出ることなく洗浄できれば更に好都合である。
そこで、例えば下記特許文献1のように容器の底部に排水用の多数の貫通小孔を形成することが考えられるが、その貫通小孔の径があまり小さいと、解凍した麺で孔が塞がれて効率よく排水できなくなるおそれがあり、逆にあまり大きいと、麺が水と共に孔から流れ出る不具合がある。また上記貫通小孔の総開口面積が小さいと、排水に時間が掛かり、例えば水道や湯沸かし器などから直接容器内に水や湯を注いで洗浄する場合には、容器の上部開口から水や湯が溢れてそれと共に麺がこぼれ出すおそれがある。又それを防ぐために水や湯の流入量を少なくすると、洗浄に時間が掛かる等の問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みて提案されたもので、うどん、そば等の麺類を良好に冷凍保管して陳列販売したり、又その冷凍麺を購入者が食する際には、容易に解凍および洗浄等を行うことのできる冷凍麺包装用容器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明による冷凍麺包装用容器は、以下の構成としたものである。即ち、熱可塑性合成樹脂シートから熱成形した容器内に、うどんやそば等の麺類を冷凍状態で収容する冷凍麺包装用容器であって、上記容器の底部に、開口面積が約3.14平方ミリメートル以上、19.63平方ミリメートル以下の貫通小孔を多数設け、上記容器内に水のみを満杯に貯めた状態から上記貫通小孔を介して自然排出させたとき上記容器中に貯めた水の70%以上が30秒以内で排出されるように構成したことを特徴とする。
上記のように構成された冷凍麺包装用容器に各種の麺を入れて冷凍保管したり陳列販売等するに当たっては、上記容器内に麺を収容した状態で例えばピロー包装等で密封包装して冷凍保管したり陳列販売等する。そして、購入者が麺を食する際には、例えば上記容器を包装ごと電子レンジに入れて凍った麺を解凍し、麺が有る程度柔らかくなった時点でレンジから取り出し、包装を除去する。次いで、麺の入った容器内に水や湯を注ぎ、容器の底部に設けた貫通小孔から排出しながら麺を洗浄するもので、その際、上記の貫通小孔の開口面積を、約3.14平方ミリメートル以上、19.63平方ミリメートル以下としたことによって、麺で貫通小孔が塞がれたり、水や湯と共に麺が貫通小孔から流れ出るようなことなく、水や湯だけを良好に排出させることが可能となる。また容器内に水のみを満杯に貯めた状態から70%以上の水が30秒以内で排出されるように構成したことによって容器の上部開口から水や湯が溢れることなく迅速かつ連続的に洗浄することが可能となる。
上記容器の素材として用いる熱可塑性合成樹脂シートとしては、電子レンジによる解凍を行う際に自己発熱して溶融しない素材を用いるとよく、例えばポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等が安価で使用しやすい素材としてあげられ、更にこれらの樹脂に有機もしくは無機の充填材を適宜充填分散させたものを用いることができる。その有機もしくは無機の充填材としては、例えば通常増量充填材として用いられている材料を用いることができる。具体的には例えば無機充填材としては、タルクや炭酸カルシウム等を用いることができ、また有機充填材としては、粉末化して乾燥した米麦や豆の粉またはおから等のマイクロ波によって自己発熱を生じないか、生じても容器の形状に影響を与えない程度の自己発熱である素材であれば問題なくそのまま使用することができる。
容器底部に形成する貫通小孔は、一般的には円形のものを所定の間隔をおいて容器底部に万遍なく多数形成すればよく、1つの貫通小孔の開口面積は、前述のように3.14平方ミリメートル以上、19.63平方ミリメートル以下とし、円形である場合には、直径が2mm〜5mmの範囲とすればよい。その理由は、開口面積が3.14平方ミリメートル未満であると、例えばうどんなどの太い麺はもちろん、素麺やそば等の比較的細い麺を入れた場合でも洗浄時に麺が孔を塞ぎ易くなり、排水を阻害して洗浄作業に支障を来すおそれがある。また開口面積が19.63平方ミリメートルを越えると洗浄時に折れ曲がった素麺やそば等の麺が折れ曲がった状態でも孔から抜け出して容器外に流出するおそれがあるからである。なお上記の要件を満たす範囲において、貫通小孔の形状を適宜変更することは可能であり、例えば楕円形、四角形、星形等適宜デザイン性や機能性を考慮して決定すればよい。
また上記のように容器底部に多数の貫通小孔を形成することによって、いわば洗浄用のざるのような機能を持たせるもので、例えば麺を入れた容器内に水道や湯沸かし器などから通常の流速で水や湯を注ぎながら洗浄する際に、少なくとも水や湯が容器の上部開口から溢れて、それとともに麺が流出しないように、なるべく排水性を良くするのが望ましい。そこで、本発明においては、前述のように容器内に水のみを満杯に貯めた状態から貫通小孔を介して自然排出させたとき上記容器中に貯めた水の70%以上が30秒以内で排出されるようにしたものである。なお、より好ましくは容器中に貯めた水の70%以上が20秒以内、更に好ましくは10秒以内で排出されるようにするのが望ましい。
上記のように容器中に貯めた水の70%以上が、遅くとも30秒以内で排出されるようにすると、例えばうどんやそば等の麺を入れた容器内に水や湯を注ぎながら洗浄する際に、その注ぎ込む水や湯の量と、底部の貫通小孔から排出される量とを良好かつ容易にバランスさせながら洗浄することができる。なお上記のように70%以上としたのは、基準として指定したもので実際に排水速度を測定する際の誤差を少なくするためである。すなわち、容器内に貯めた水を自重で自然排水させ、その排水量が70%を超えて容器内の水が少なくなると、水圧が下がって排水速度が急激に低下したり、容器が傾斜している場合には孔の位置によって排水速度が変化する。さらに貫通小孔の開口面積や数、水の粘性や表面張力によって排水速度が異なったり、最終的には水の一部が容器内に残ってしまう等の状況が発生するからである。
一方、上記のように容器内に水のみを満杯に貯めた状態から貫通小孔を介して自然排出させたときの排出時間の下限は、より短時間で排出できるほど水はけが良く、比較的短時間で排出できれば、必ずしも制限は設けなくてもよいが、例えば前記のように水や湯を注ぎながら洗浄する場合には、あまり水はけが良すぎると、容器内に水や湯が貯まった状態での洗浄ができなくなるので、好ましくは上記の容器中に貯めた水の70%以上が排出されるまでに少なくとも3秒以上かかるようにするのが望ましい。
なお、上記のような容器を成形するに当たっては、真空成形等の熱成形を行うため、通常は賦形後に底面に貫通小孔を形成する。ただし、成形と同時に貫通小孔を形成することもできる。また上記のような容器を真空成形等の熱成形法で成形する際、その容器の底部付近は、シートを熱成形した時点で肉厚が薄くなり易いため通常成形プラグ等を用いて厚みの均一化を図る必要があるが、本容器の場合は固い冷凍麺を収納するため、この固い冷凍麺で容器形状を内部から支えるので使用中に容器の変形が起こりにくい。
そのため、通常の容器よりも底部の厚さを薄くしても充分に使用可能であり、例えば0.1mm程度まで薄くすることができる。それ故、使用する素材として従来のものよりも薄い合成樹脂シートを使用して原料樹脂の低減を図ったり、上記のような成形プラグ等を調整して成形することによって、容器の側壁上部やフランジ部の厚さを増やして丈夫にし、それによって洗浄する際に水等を多量に注いでも容器が変形することがないような強度にする等、熱成形による容器全体の強度バランスの調整を行うことも可能である。
上記のようにして貫通小孔を形成した容器内に各種の麺を入れて冷凍保管したり陳列販売等する場合には、例えば上記容器内に茹でた麺あるいは予め冷凍した麺を入れ、これをいわゆるピロー包装のように三方ピロー成形等で袋状に形成した包装体内に密閉収容した状態で冷凍保管したり陳列販売等すればよい。なお、この場合、包装コストを下げるために例えば容器の上面開口を覆う合成樹脂フィルム等のフィルム状の蓋体を上記開口の縁部に熱シール等で溶着して密封してもよいが、そのままでは容器底部にあけた貫通小孔から汚れや雑菌等が侵入するおそれがあるので、その貫通小孔も閉塞するのが望ましい。
その貫通小孔を閉塞する手段としては、例えば容易に剥離可能な合成樹脂フィルム等よりなるシール材を、上記貫通小孔の全てを塞ぐようにして、容器の底部に張り付ければよい。そのシール材は容器底部の外面側もしくは内面側のいずれでもよく、また場合によっては内外両側に設けてもよい。上記シール材を容器の内面側に張った場合には、解凍もしくは洗浄する際に一旦麺を容器内から取り出し、上記シート材を剥がしてから再び容器内に麺を戻して所定の作業を行えばよい。
また上記シール材による貫通小孔の閉塞と、前記フィルム状の蓋体による容器上面開口の密封との両方もしくはいずれか一方を行った上で前記のピロー包装等による完全密封包装を行ってもよく、あるいは上記のようなフィルム状の蓋体の代わりに熱成形等で所定形状に形成した蓋体を、麺の入った容器に被せて嵌合保持させ、それらをピロー包装等で完全密封してもよい。上記のシール材およびフィルム状もしくは成形した蓋体、並びにピロー包装等の包装体の材質等は適宜であるが、好ましくは前記容器と同様に電子レンジによる解凍を行う際に自己発熱して溶融しない材質を用いるのが望ましい。
図1は本発明による冷凍麺包装用容器の一実施形態を示す平面図、図2はその縦断正面図である。図において、1は熱可塑性合成樹脂シートを熱成形して形成した容器であり、本実施形態においてはポリプロピレン系樹脂シートを用いて真空成形することによって、上部(上面)が開口1aした平面略方形の箱状に形成されている。その容器1の大きさ寸法は適宜であるが、本実施例においては、図1で左右方向の長さ寸法(内法寸法)は約14cm、それと直角方向の幅寸法(内法寸法)は約10cm、深さ寸法(内法寸法)は約5cmで容積は約670立法センチメートルに形成されている。
上記容器1の上部開口1aの縁部には、フランジ部2が一体に設けられ、容器1の底部1bには多数の貫通小孔3が所定の間隔をおいて万遍なく配列させて設けられている。その貫通小孔3の開口面積は、前記のように3.14平方ミリメートル以上、19.63平方ミリメートル以下の範囲内としたもので、図の実施例は上記貫通小孔3を直径3mmの円形に形成することによって、その開口面積は約7平方ミリメートルに設定されている。
また上記容器1内に水のみを満杯に貯めた状態から上記貫通小孔3を介して自然排出させたとき上記容器1中に貯めた水の70%以上が3秒以上、30秒以内で排出されるようにしたもので、本実施例においては上記の直径3mmの円形の貫通小孔3を容器1の底部に27個設けることによって、容器1内に満杯に貯めた水の70%以上を約6秒以内で排出することができた。また上記と同径の貫通小孔3の数を7個にしたところ、容器1内に満杯に貯めた水の70%以上が排出されるのに約20秒要した。
上記容器1の底部1bは、麺の洗浄を効果的に行うために、比較的に深く形成してあり、容器1内に注ぎ入れた水等が容器底部1bの貫通小孔3から排出される際に適度な水圧が掛かって良好な排水性が得られるようにしてある。また上記容器1の側面1cおよび底部1bには断面略半円弧状の補強リブ4が一体に設けられている。
上記容器1には、使用時に所定量のほぼ茹で終わった麺、例えばうどん、素麺、そば、ラーメン、パスタ等の麺類を収納し、必要によってフランジ部2に合成樹脂フィルム等よりなるフィルム状の蓋体5を熱シールしたり、容器上部に嵌合する蓋体(不図示)を被せたりできるように構成してあり、更に容器全体を合成樹脂製フィルム等の包装用の袋などに収納してその袋の口部をシールしたり、合成樹脂フィルム等よりなる三方ピロー包装等により密閉した際に無駄な空間が生じにくいように設計されている。
また本実施形態においては、使用時に冷凍麺を電子レンジで解凍する際に容器1の局部が高温に加熱される可能性や、冷凍麺をほぼ容器の内部形状に沿った形状に固化させて作業場などで搬送したりトラック等で冷凍したまま輸送したりできるように、ポリエチレンとポリプロピレンのコポリマーを配合した素材を用いて、必要な耐熱変形性や耐寒衝撃性を得られるようにしてある。
上記のように構成した容器1内に各種の麺を入れて冷凍保管したり陳列販売等する場合には、例えば前記のように容器1内に茹でた麺あるいは予め冷凍した麺を入れ、これをピロー包装等で密閉した状態で冷凍保管したり陳列販売等すればよい。
なお、図2に示すように容器1の上面開口1aを合成樹脂フィルム等のフィルム状の蓋体5で密封すると共に、上記貫通小孔3を容易に剥離可能な合成樹脂フィルム等のシール材6で閉塞してもよい。また上記蓋体5とシール材6の両方もしくはいずれか一方による密封もしくは閉塞を行った上で上記ピロー包装等による完全密封包装を行ってもよく、あるいは上記蓋体5の代わりに熱成形等で所定形状に形成した蓋体(不図示)を容器1に被せた状態で、それらをピロー包装等で完全密封してもよい。
上記のようにして陳列販売された冷凍麺を購入者が食する際には、例えば上記容器1を包装ごと電子レンジに入れて凍った麺を解凍し、麺が有る程度柔らかくなった時点でレンジから取り出し、包装を除去すると共に、容器1の底部1bにシール材6を被覆したものにあっては、それも除去する。
次いで、麺の入った容器1内に水道や湯沸かし器等から水や湯を注ぎ、容器1の底部1bに設けた貫通小孔3から順次排出しながら麺を洗浄するもので、その際、上記の貫通小孔3の開口面積を、約3.14平方ミリメートル以上、19.63平方ミリメートル以下としたことによって、麺で貫通小孔3が塞がれたり、水や湯と共に麺が貫通小孔3から流れ出るようなことなく、水や湯だけを良好に排出させながら洗浄することができる。
実際、本実施例においては前記のように貫通小孔3を直径3mmの円形に形成して直径約5mmの紐状のうどんを洗浄したところ、貫通小孔3がうどんで塞がれたり、うどんが上記貫通小孔3から流出することなく良好に洗浄することができた。
また上記容器1内に水のみを満杯に貯めた状態から、その70%以上の水が3秒以上、30秒以内で排出されるように構成したので、上記のように水道や湯沸かし器等から容器1内に水や湯を直接注ぎながら洗浄する際に容器1内に水や湯が貯まった状態で、かつ容器1の上部開口1aから水や湯が溢れることなく迅速かつ連続的に洗浄することが可能となり、又それによって、麺の表面に付着した澱粉質の付着物やぬめり等を良好かつ効率よく除去することができる。
実際に前記の直径3mmの円形の貫通小孔3を容器底部に27個形成した上記実施例の容器に直径約5mmのうどんを通常の1人前分入れ、水道水を適度に注ぎながら洗浄したところ、水を注ぎ始めた当初は容器内に貯まった水の圧力(水圧)が低いので貫通小孔3から出る水の量は入る量よりも少なく、徐々に容器内に水が貯まっていき、その貯水量が増加するに従って貫通小孔3から出る水の量も徐々に増していく。そして、容器1内に所定量の水が貯まったところで容器内への水の流入量と排出量とがバランスした状態となった。その状態で、容器内のうどんは水の流れとともに水中を浮遊しながら自然洗浄され、また必要に応じて箸等で撹拌しながら洗浄すれば、容易・迅速に洗浄できることがわかった。
なお上記水道水等による容器内への単位時間当たりの注ぎ込み量を比較的少なめにすれば、前記の70%以上の水が30秒程度で排出させる容器にあっても上記のような水道水等を注ぎながらの洗浄が可能であり、排出時間が更に短いものにあっては容器内への単位時間当たりの注ぎ込み量を更に増大させることができる。
また本発明は洗浄に限らず、上記のように水を注いだり、水に浸すことによって、麺を冷却したり、水の代わりに湯を用いることによって適度な温度に暖めたりすることもできる。また電子レンジで解凍した麺を容器1内に収容した状態で、氷水を入れたボール等に出し入れすることによって洗浄するとともに冷却したり、あるいは湯煎等を施すこともできる。また電子レンジによる解凍を行うことなく、冷凍麺の入った容器1に水や湯をかけ、或いは水や湯の入ったボール等に出し入れして解凍と同時に洗浄することも可能である。
以上のように本発明による冷凍麺包装用容器は、各種の麺を良好に包装した状態で冷凍保管や輸送および陳列販売等を行うことができるだけでなく、容器内に冷凍麺を入れたままで解凍したり、また容器1を利用して麺を水や湯で良好に且つ効率よく洗浄したり、冷却もしくは暖めることができる。又そのような処理をした麺を適宜水切りして上記容器内に収容したまま、もしくは別の皿等に盛り付け、つゆ等につけたり、つゆをかける等して食することができるもので、従来のいわゆるカップ麺とは異なる、新たな簡易即席麺や簡易つけ麺などの包装容器として適用することができるものである。
1 容器
1a 上部開口
1b 底部
1c 側面
2 フランジ部
3 貫通小孔
4 補強リブ
5 蓋体
6 シール材
1a 上部開口
1b 底部
1c 側面
2 フランジ部
3 貫通小孔
4 補強リブ
5 蓋体
6 シール材
Claims (5)
- 熱可塑性合成樹脂シートから熱成形した容器内に、うどんやそば等の麺類を冷凍状態で収容する冷凍麺包装用容器であって、上記容器の底部に、開口面積が約3.14平方ミリメートル以上、19.63平方ミリメートル以下の貫通小孔を多数設け、上記容器内に水のみを満杯に貯めた状態から上記貫通小孔を介して自然排出させたとき上記容器中に貯めた水の70%以上が30秒以内で排出されるように構成したことを特徴とする冷凍麺包装用容器。
- 上記容器内に水のみを満杯に貯めた状態から上記貫通小孔を介して自然排出させたとき上記容器中に貯めた水の70%以上が排出されるまでに3秒以上かかるように構成した請求項1記載の冷凍麺包装用容器。
- 上記容器内に麺を収容した状態で、それらを合成樹脂フィルム等よりなる袋状の包装体中に挿入して密封するようにした請求項1または2記載の冷凍麺包装用容器。
- 上記容器内に麺を収容した状態で、その容器の上面開口を合成樹脂フィルム等よりなるフィルム状の蓋体で密閉するようにした請求項1または2記載の冷凍麺包装用容器。
- 前記容器の底部に、前記貫通小孔の全てを塞ぐようにして、容易に剥離可能なシール材を貼り付けるようにした請求項1〜4のいずれかに記載の冷凍麺包装用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004030205A JP2005219784A (ja) | 2004-02-06 | 2004-02-06 | 冷凍麺包装用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004030205A JP2005219784A (ja) | 2004-02-06 | 2004-02-06 | 冷凍麺包装用容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005219784A true JP2005219784A (ja) | 2005-08-18 |
Family
ID=34995729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004030205A Pending JP2005219784A (ja) | 2004-02-06 | 2004-02-06 | 冷凍麺包装用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2004
- 2004-02-06 JP JP2004030205A patent/JP2005219784A/ja active Pending
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