JP2005219585A - ランチャンネル構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ランチャンネル構造10は、内壁32の中間部位32cから頂部34の外端部34aまでアッパーリップ58を車体11の外側に向けて斜めに延ばすことにより、このアッパーリップ58をインナーリップ36の上方に設け、このインナーリップ36にドアガラス21を当接した際に、ドアガラス21でインナーリップ36を内壁32側に押圧し、このインナーリップ36の先端部61に設けた突起61aでアッパーリップ58を押圧するように構成したものである。
【選択図】 図3
Description
この自動車のドアガラス昇降システムによれば、ドアガラスを閉じる際に、ドアガラスをウインドレギュレータで上昇する。ドアガラスが上昇して上縁がランチャンネルに当たると、ドアガラスの上昇が抑えられ、ウインドレギュレータにしきい値を超えた負荷がかかる。この負荷を検知してモータが停止し、ドアガラスを閉位置(すなわち、最上位)に停止する。
このランチャンネルは、内壁、外壁および頂部で断面略コ字形を形成し、内壁および外壁からそれぞれ内外のリップを延ばし、内リップでドアガラスの内面をシールするとともに、外リップでドアガラスの表面をシールするものである。
これにより、ドアガラスの上昇が抑えられ、ウインドレギュレータにしきい値を超えた負荷がかかる。この負荷を検知してモータが停止し、ドアガラスを閉位置(すなわち、最上位)に停止する。
このため、ドアガラスの上縁でランチャンネルの頂部を突き上げた際に、ドアガラスの上縁でランチャンネルの頂部を突き上げる突き上げ音が発生する。
このインナーリップに前記ドアガラスを当接した際に、ドアガラスでインナーリップを前記内壁側に押圧し、このインナーリップの先端部で前記アッパーリップを押圧するように構成したことを特徴とする。
ドアガラスの上昇速度を良好に抑えることで、ドアガラスの上縁をランチャンネル構造の頂部に比較的ゆっくり当接させることができる。
ドアガラスの上昇速度を一層良好に抑えることで、ドアガラスの上縁をランチャンネル構造の頂部に比較的ゆっくり当接させることができる。
これにより、ドアガラスの上昇速度をアッパーリップで一層良好に抑え、ドアガラスの上縁をランチャンネル構造の頂部に比較的ゆっくり当接させることができる。
これにより、ドアガラスの上昇速度をアッパーリップで一層良好に抑え、ドアガラスの上縁をランチャンネル構造の頂部に比較的ゆっくり当接させることができる。
これにより、ドアガラスをアッパーリップに当接させたときに、ドアガラスの上昇速度をアッパーリップで一層良好に抑え、ドアガラスの上縁をランチャンネル構造の頂部に比較的ゆっくり当接させることができる。
これにより、ドアガラスの上昇速度を良好に調整して、ドアガラスの上縁をランチャンネル構造の頂部に好適な速度で当接させることができる。
これにより、ドアガラスの上昇速度をインナーリップで良好に調整して、ドアガラスの上縁をランチャンネル構造の頂部に好適な速度で当接させることができる。
ここで、ガラス突き上げ音とは、ドアガラスの上縁がランチャンネル構造の頂部に当接した際に発生する音をいう。
図1は本発明に係るランチャンネル構造を備えた自動車の側面図である。
自動車10は、車体11に左右のフロント側サッシュドア12,13および左右のリヤ側サッシュドア14,15を備え、左右のフロント側サッシュドア12,13および左右のリヤ側サッシュドア14,15を車体11のルーフ16で覆ったものである。
右フロント側サッシュドア13は、ドア本体17の上部にサッシュ本体18を設け、サッシュ本体18にランチャンネル構造20を設けたものである。
この右フロント側サッシュドア13にドアガラス21を備える。
右フロント側サッシュドア13(図1参照)のサッシュ本体18にウエザストリップ22やランチャンネル構造20を備える。
このサッシュ本体18を車体11に収納するために、車体11にドア開口部23を設ける。このドア開口部23の縁24に車体側ウエザストリップ25を取付ける。
さらに、サッシュ本体18は外周壁28にクリップ29を介してウエザストリップ22を取り付ける。
これにより、車体11のドア開口部23とサッシュ本体18との隙間を、ウエザストリップ22および車体側ウエザストリップ25でシールする。
以下、ランチャンネル構造20について詳細に説明する。
ランチャンネル構造20は、図1に示す車体11内側に内壁32を設けるとともに車体11外側に外壁33を設け、これら内・外壁32,33の上端部32a,33aを頂部34で連結して断面略コ字形のランチャンネル本体31を形成し、内壁32の下端部32bから頂部34の外端部34aに向けてインナーリップ36を延ばし、外壁33の下端部33bから頂部34の内端部34bに向けてアウターリップ38を延ばしたゴムや軟質樹脂等の弾性材料からなる弾性部材である。
この嵌合部41の上方の内壁32に掛凸部43を設け、外壁33の上下端部33a,33bに上下の係止凸部44,45を設け、頂部34の内外端部34b,34aにそれぞれ内外のリップ46,47を設けたものである。
加えて、内外のリップ46,47を、サッシュ本体18のうちの頂部34に臨む部位(以下、サッシュ頂部)56に圧着する。
アッパーリップ58は中空断面部62の外側に向けて凸状に湾曲した部材である。
なお、アッパーリップ58、内壁32のうちの上部32dおよび頂部34で中空断面部62を形成した理由については後述する。
なお、中空断面部62に空気抜き孔63を設けた理由については後述する。
ランチャンネル構造20のインナーリップ36の先端部61をドアガラス21で押圧するとともに、アウターリップ38をドアガラス21で押圧した状態で、ランチャンネル構造21のアッパーリップ58にドアガラス21の上縁21aを当接することで、ドアガラス21を閉じた状態に保つ。
この際に、インナーリップ36の先端部61をドアガラス21で押圧することで、インナーリップ36の先端部61に設けた突起61aでアッパーリップ58を押圧する。
加えて、アッパーリップ58にドアガラス21の上縁21aを当接することで、ランチャンネル構造20の頂部34がサッシュ頂部56に当接する。
具体的には、インナーリップ36の基部36aの幅W1をアウターリップ38の基部38aの幅W2より大きくするとともに、インナーリップ36の肉厚T1をアウターリップ38の肉厚T2より大きく設定する。
加えて、インナーリップ36の長さL1をアウターリップ38の長さL2より長く設定する。
よって、インナーリップ36にドアガラス21を当接した際に、ドアガラス21にかかるインナーリップ36の反力を調整しやすくすることができる。
図5(a)〜(c)は本発明に係るランチャンネル構造に向けてドアガラスを上昇する例を説明する図である。
(a)において、ウインドレギュレータのモータ(図示せず)を駆動することにより、ドアガラス21を、ランチャンネル構造20の下方から矢印aの如く上昇する。
インナーリップ36の先端部61が基部36aを起点にしてランチャンネル構造20の内壁32に向けて矢印bの如く移動する。
これにより、インナーリップ36の先端部61に設けた突起61aがアッパーリップ58に当接する。
このように、インナーリップ36の突起61aでアッパーリップ58を押圧することで、アッパーリップ58の反力がインナーリップ36の突起61aにかかる。
これにより、ドアガラス21にかかるインナーリップ36の反力が比較的大きくなり、インナーリップ36の反力でドアガラス21の矢印a方向の速度(上昇速度)を良好に抑える。
この状態において、ドアガラス21の上縁21aがアウターリップ38に当接する。
アッパーリップ58を略三角形の中空断面部62の一辺とすることで、アッパーリップ58の上下端部58a,58b(両端)を支える。よって、インナーリップ36の突起61aでアッパーリップ58を押圧した際に、アッパーリップ58の反力を比較的大きく確保する。
よって、中空断面部62の内部空間64の内圧が上昇する。これにより、アッパーリップ58のクッション性を高めることで、アッパーリップ58の反力を比較的大きく確保する。
これにより、インナーリップ36の反力でドアガラス21の上昇速度を一層良好に抑える。
(a)において、インナーリップ36の突起61aでアッパーリップ58を押圧した後、ドアガラス21の上縁21aをアッパーリップ58に当接する。
ドアガラス21をインナーリップ36に当接した後、アッパーリップ58に当接させることで、ドアガラス21が矢印aの如く上昇する上昇速度を2段階に抑える。
これにより、ドアガラス21の上昇速度を一層良好に抑える。
この時点で、中空断面部62の空気が空気抜き孔63および開口66を経て矢印cの如く大気に流出する。
アッパーリップ58にはドアガラス21の押圧力が引き続きかかっているので、アッパーリップ58が十分に凹状に湾曲する。これにより、アッパーリップ58の反力が大きくなり、ドアガラス21の矢印a方向の速度(上昇速度)を良好に抑える。
中空断面部62の内圧を調整することで、インナーリップ6の反力や、アッパーリップ58の反力を調整することができる。
これにより、ドアガラス21の上昇速度を良好に調整することができる。
中空断面部62の内圧上昇を調整する方法として、空気抜き孔63の個数を調整することや、空気抜き孔63の孔径を調整する方法が考えられる。
これにより、ドアガラス21の上昇が阻止され、ウインドレギュレータ(図示せず)にしきい値を超えた負荷がかかり、ウインドレギュレータのモータ(図示せず)が停止する。モータが停止することで、ドアガラス21の上昇を停止する。
インナーリップ36の反力が比較的大きくなり、インナーリップ36の反力でドアガラス21の上昇速度を良好に抑える。
加えて、インナーリップ36の突起61aでアッパーリップ58を押圧した際に、中空断面部62の内圧が上昇する。これにより、アッパーリップ58のクッション性を高めることで、アッパーリップ58の反力を比較的大きく確保する。
よって、インナーリップ36の反力でドアガラス21の上昇速度を良好に抑える。
よって、ドアガラス21の上昇速度を良好に抑える。
よって、ドアガラス21の上昇速度を一層良好に抑える。
よって、ドアガラス21の上縁21aがランチャンネル構造20の頂部34に当接した際に発生する音、すなわち「ガラス突き上げ音」を抑えることができる。
なお、比較例のランチャンネル構造80は、実施の形態のランチャンネル構造20からアッパーリップ58(図3、図4参照)を除去したものである。
(a)において、ウインドレギュレータのモータ(図示せず)を駆動することにより、ドアガラス81を、ランチャンネル構造80の下方から矢印dの如く上昇する。
この状態で、インナーリップ82の反力がドアガラス81にかかる。
このため、インナーリップ82の反力でドアガラス81の上昇速度を良好に抑えることは難しい。
これにより、ドアガラス81の上昇が阻止され、ウインドレギュレータ(図示せず)にしきい値を超えた負荷がかかり、ウインドレギュレータのモータ(図示せず)が停止する。モータが停止することで、ドアガラス81の上昇を停止する。
よって、ドアガラス81の上縁81aがランチャンネル構造80の頂部86に当接した際に発生する音、すなわち「ガラス突き上げ音」を抑えることは難しい。
Claims (6)
- 車体内側に内壁を設けるとともに車体外側に外壁を設け、これら内・外壁の上端部を頂部で連結して断面略コ字形のランチャンネル本体を形成し、前記内壁の下端部から前記頂部に向けてインナーリップを延ばし、前記外壁の下端部から前記頂部に向けてアウターリップを延ばすことにより、前記ランチャンネル本体内にドアガラスの上縁を差し込んだ際に、差し込んだドアガラスをインナーリップおよびアウターリップで案内するランチャンネル構造において、
前記内壁の中間部位から頂部までアッパーリップを延ばすことにより、このアッパーリップを前記インナーリップの上方に設け、
このインナーリップに前記ドアガラスを当接した際に、ドアガラスでインナーリップを前記内壁側に押圧し、このインナーリップの先端部で前記アッパーリップを押圧するように構成したことを特徴とするランチャンネル構造。 - 前記アッパーリップは、前記内壁および前記頂部とで略三角形の中空断面部を形成することを特徴とする請求項1記載のランチャンネル構造。
- 前記インナーリップの先端部で前記アッパーリップを押圧した後、前記ドアガラスの上縁が前記アッパーリップに当接するように構成したことを特徴とする請求項1記載のランチャンネル構造。
- 前記インナーリップの先端部で前記アッパーリップを押圧した後、前記ドアガラスの上縁が前記アッパーリップ部に当接するように構成したことを特徴とする請求項2記載のランチャンネル構造。
- 前記中空断面部は、中空断面部の内部を大気に連通する空気抜き孔を備えたことを特徴とする請求項2又は請求項4記載のランチャンネル構造。
- 前記インナーリップに前記ドアガラスを当接した際に、ドアガラスにかかるインナーリップの反力を調整しやすくするために、インナーリップを前記アウターリップより大きく形成したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項記載のランチャンネル構造。
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