JP2005219269A - インクリボン巻取り装置、リボンカートリッジ及び記録装置 - Google Patents

インクリボン巻取り装置、リボンカートリッジ及び記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 インクリボンの寿命の向上を図ること。
【解決手段】 駆動歯車58と、駆動歯車58側にばね付勢され、駆動歯車58に噛み合う従動歯車59と、駆動歯車58及び従動歯車59の間に挟み込まれて、駆動歯車58及び従動歯車59の回転により搬送されるインクリボン52と、を備えたリボンカートリッジにおいて、駆動歯車58及び従動歯車59の間にインクリボン52を挟み込んだ状態で、インクリボン52がいずれの歯車58、59の歯底74、84にも圧接しないように、各歯車58、59が形成されている。
【選択図】 図8

Description

駆動歯車及び従動歯車を備えたインクリボン巻取り装置、インクリボン巻取り装置を備えたリボンカートリッジ及び記録装置に関する。
一般に、キャリッジに搭載された記録ヘッドに複数の記録ワイヤを備え、これらの記録ワイヤの突出動作により、インクリボンを介してシートに画像を記録する記録装置(ドットインパクトプリンタ)が知られている。
この種の記録装置には、上記インクリボンを収納するリボンカートリッジが備えられている。このインクリボンは無端状態に形成されており、インクリボンを駆動歯車と従動歯車とで挟み込んで、カートリッジ本体内に引き込むとともに、このカートリッジ本体内から繰り出して搬送するように構成されているリボンカートリッジが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−32711号公報
しかしながら、上記記録装置では、インクリボンが駆動歯車及び従動歯車の間に挟み込まれた際に、一方の歯車の歯先と、この歯先に対向する他方の歯車の歯底とにより挟み込まれて折り曲げられることとなるので、長期間の使用によってインクリボンが繰り返し折り曲げられると、インクリボンに孔が開いてしまう等、インクリボンが損傷してしまい、インクリボンの寿命が低下してしまうという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、インクリボンの寿命が向上するインクリボン巻取り装置、リボンカートリッジ及び記録装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、駆動歯車と、この駆動歯車側にばね付勢され、前記駆動歯車に噛み合う従動歯車とを備え、前記駆動歯車及び前記従動歯車の間に挟み込み、前記駆動歯車及び前記従動歯車の回転によりインクリボンを搬送するインクリボン巻取り装置において、前記駆動歯車及び前記従動歯車の間に前記インクリボンを挟み込んだ状態で、当該インクリボンがいずれの歯車の歯底にも圧接しないように、各歯車が形成されていることを特徴とするものである。
このリボン巻取り装置において、前記各歯車は、当該各歯車間に前記インクリボンを挟み込んだ状態で、前記インクリボンと当該各歯車の歯底との間に隙間が空くように形成されていてもよい。
また、上記インクリボン巻取り装置において、前記各歯車が前記インクリボンを挟まないで噛み合った状態で、一方の歯車の歯先と他方の歯車の歯底との距離が、前記インクリボンの厚さ以上となるように設定されていてもよい。
更に、上記インクリボン巻取り装置において、各歯車の歯先と、各歯車の歯底とが、円弧状に形成され、一方の歯車の歯先の円弧の曲率が、他方の歯車の歯底の円弧の曲率よりも大きく設定されていてもよい。
また、リボンカートリッジが、上記インクリボン巻き取り装置を備え、このインクリボン巻き取り装置により巻き取られたインクリボンを収納することを特徴とするものである。
また、キャリッジに搭載された記録ヘッドに複数の記録ワイヤを備え、これらの記録ワイヤの突出動作により、インクリボンを介してシートに画像を記録する記録装置において、駆動歯車と、この駆動歯車側に付勢され、前記駆動歯車に噛み合う従動歯車とを備え、前記インクリボンが、前記駆動歯車及び前記従動歯車の間に挟み込まれて、前記駆動歯車及び前記従動歯車の回転により搬送され、前記駆動歯車及び前記従動歯車の間に前記インクリボンを挟み込んだ状態で、当該インクリボンがいずれの歯車の歯底にも圧接しないように、各歯車が形成されていることを特徴とするものである。
この記録装置において、前記各歯車は、当該各歯車間に前記インクリボンを挟み込んだ状態で、前記インクリボンと当該各歯車の歯底との間に隙間が空くように形成されていてもよい。
また、上記記録装置において、前記各歯車が前記インクリボンを挟まないで噛み合った状態で、一方の歯車の歯先と他方の歯車の歯底との距離が、前記インクリボンの厚さ以上となるように設定されていてもよい。
更に、上記記録装置において、各歯車の歯先と、各歯車の歯底とが、円弧状に形成され、一方の歯車の歯先の円弧の曲率が、他方の歯車の歯底の円弧の曲率よりも大きく設定されていてもよい。
本発明によれば、インクリボンの寿命を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る記録装置の実施形態が適用されたドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示す斜視図である。図2及び図3は、ドットインパクトプリンタのプリンタ本体の構成を示す斜視図である。また、図4は、プリンタ本体の断面図である。
図1乃至図3に示す記録装置としてのドットインパクトプリンタ10は、記録ヘッド20(図3参照)が備える記録ワイヤを、インクリボン(共に図示せず)を介してシート(記録用紙)に押し付け、このシート上にドットを形成することにより、文字を含む画像を記録するものである。このシートとしては、所定長さに切断されたカットシートと、複数枚が連接された連続シートとがある。カットシートとしては、例えば単票紙や単票複写紙などの普通紙の他、通帳や葉書、封筒などがあり、連続シートとしては、連続紙、連続複写紙がある。
上記ドットインパクトプリンタ10は、大別すると、記録装置本体としてのプリンタ本体11と、プリンタ本体11に着脱自在に装着されたプッシュトラクタユニット12(図2)及び排出ユニット13と、プリンタ本体11の上方、下方のそれぞれを覆う外装体としてのアッパケース14A及びロアケース14Bとを備えて構成されている。
上記プリンタ本体11は、図2乃至図4に示すように、本体フレームとしてのベースフレーム15、フロントフレーム16、リアフレーム17(図4)、左サイドフレーム18及び右サイドフレーム19と、記録ヘッド20及びキャリッジ21を備えた記録機構部22と、プラテン23、シート案内24(図4)、第1搬送ローラ25及び第2搬送ローラ26を備えた第1シート搬送機構部27、第3搬送ローラ28及び第4搬送ローラ29を備えた第2シート搬送機構部30と、を有して構成される。
ベースフレーム15、フロントフレーム16及びリアフレーム17の略両端部に、左サイドフレーム18及び右サイドフレーム19が立設して固定される。これら左サイドフレーム18と右サイドフレーム19との間に、キャリッジ軸31が架け渡されて、回動自在に枢支される。更に、左サイドフレーム18と右サイドフレーム19との間にプラテン23が架け渡されて回転自在に配設されるとともに、更にシート案内24がリアフレーム17上に固定して配設される。
プラテン23を含む上記第1シート搬送機構部27は、図4に示すように、プラテン23の下方に第1搬送ローラ25及び第2搬送ローラ26が配置され、プリンタ本体11のリア側のシート搬送機構として構成される。第1搬送ローラ25及び第2搬送ローラ26は、ローラホルダ32に回転自在に枢支される。ローラホルダ32は、リアフレーム17に一端が固定された付勢ばね33によりプラテン23側に付勢され、これにより第1搬送ローラ25及び第2搬送ローラ26がプラテン23に対して下方から当接しプラテン23の回転力を受けて回転駆動される。
また第2シート搬送機構部30は、第3搬送ローラ28と第4搬送ローラ29とが当接状態で配置されて、プリンタ本体11のフロント側のシート搬送機構として構成される。
プラテン23及び第4搬送ローラ29は、駆動輪列部34により正または逆方向に回転駆動される。この駆動輪列部34は、左サイドフレーム18又は右サイドフレーム19の一方、例えば右サイドフレーム19に設置される。この駆動輪列部34は、正転又は逆転可能なシート搬送モータ35(図2)と、シート搬送モータ35の駆動軸に回転一体に固定されたモータピニオンと、このモータピニオンからの駆動力をプラテン23へ伝達する複数の減速ギアと、第4搬送ローラ29へ伝達する複数の減速ギアとを備えて構成される。この構成により、プラテン23と第4搬送ローラ29とが反対方向に回転し、カットシートまたは連続シートを、プリンタ本体11の前方から後方へ搬送可能とし、または、プリンタ本体11の後方から前方へ搬送可能とする。従って、カットシート及び連続シートは、キャリッジ21の後述の主走査方向に直交する副走査方向に搬送される。
左サイドフレーム18及び右サイドフレーム19のプリンタ本体11におけるフロント側及びリア側の各々には、トラクタユニット装着部40A、40Bが形成され、各々にプッシュトラクタユニット12が着脱自在に装着される。なお、図2は、プリンタ本体11のフロント側にのみプッシュトラクタユニット12が装着された状態を示す。
プリンタ本体11のリア側に装着されるプッシュトラクタユニット12は、連続シート(例えば連続紙)を、リア側の上記第1シート搬送機構部27へ供給するものであり、フロント側に装着されるプッシュトラクタユニット12は、フロント側の上記第2シート搬送機構部30へ供給するものである。プリンタ本体11のフロント側及びリア側に装着されるプッシュトラクタユニット12は、各々略同様な構成となっており、左右に一対のトラクタ36を有する。これらのトラクタ36は、トラクタ駆動軸37に回転一体且つ軸方向摺動自在に軸支されたトラクタ駆動プーリ(不図示)と、トラクタガイド軸38に回転自在且つ軸方向摺動自在に軸支されたトラクタ従動駆動プーリ(不図示)とにトラクタベルト39が巻き掛けられ、シート押え蓋(不図示)を備えて構成される。
プリンタ本体11のフロント側から第2シート搬送機構部30へ手差しでシートを供給する場合には、不図示の手差しトレーをフロント側のサイドフレーム18、19間に装着する。
一対のトラクタ36間の距離は、搬送すべき連続シート(連続紙)の幅寸法に応じて調整可能とされる。また、トラクタベルト39の全外周には複数のピンが突設され、連続シートの幅方向両側に穿設された穴に係合可能とされる。このトラクタベルト39も前述の駆動輪列部34により駆動される。
上記キャリッジ21は、キャリッジ軸31に摺動自在に挿通されると共に、フロントフレーム16の上端部に摺接され、更に、記録ヘッド20を搭載する。キャリッジ軸31がプラテン23と平行に配置されることから、キャリッジ21は、これらプラテン23、キャリッジ軸31の軸方向と一致する主走査方向に走行(走査)可能に設けられる。
このキャリッジ21は、キャリッジ軸31の一端の近傍におけるキャリッジ駆動モータ41に回転一体に軸支されたベルト駆動プーリ(不図示)と、キャリッジ軸31の他端の近傍に設けられたベルト従動プーリ(不図示)とに架け渡されたタイミングベルト42(図4)に結合される。従って、キャリッジ21は、キャリッジ駆動モータ41の正転又は逆転により、タイミングベルト42を介し、キャリッジ軸31及びフロントフレーム16に案内されて、主走査方向における図1乃至3の左向き又は右向きに走査される。ここで、キャリッジ駆動モータ41は、シート搬送モータ35とともに例えばステッピングモータにて構成される。
キャリッジ軸31の前方左側には、リボン駆動軸43が設けられる。このリボン駆動軸43は、左サイドフレーム18及び右サイドフレーム19に装着されたリボンカートリッジ44内のインクリボンを移動させるものである。このインクリボンは、記録ヘッド20とプラテン23との間に引き回され、リボン駆動軸43により移動可能に設けられる。
上記記録ヘッド20は、多数の記録ワイヤ(不図示)を備え、これらの記録ワイヤの突出方向前方にインクリボンが位置する。記録ヘッド20は、キャリッジ21と共に主走査方向に走行される間に、記録ワイヤを突出させてインクリボンに打ち当て、このインクリボンのインクを、プラテン23と記録ヘッド20との間に搬送されるシートに付着させて、このシートに文字を含む画像を記録する。
記録ヘッド20による記録動作は、キャリッジ21が図1乃至3の主走査方向左向き又は右向きに走行される間に、記録ヘッド20の記録ワイヤにより一行分の記録がなされ、この一行分の記録がなされる度に、上記第1シート搬送機構部27又は第2シート搬送機構部30が、それぞれシートを所定長(通常行間分)搬送させ、これらの動作が繰り返されることにより実施される。
上記排出ユニット13は、図4に示すように、ローラ軸45に回転一体に設けられた排出ローラ46を備え、この排出ローラ46の回転によって、記録ヘッド20により記録されたシートがプリンタ10外に排出される。
上記右サイドフレーム19の外側には、レリースレバー47が設けられ、このレリースレバー47の操作によって、シート搬送モータ35の駆動力を伝達する伝達ギア(不図示)が、プリンタ本体11のリア側に装着されたプッシュトラクタユニット12のトラクタ駆動軸37を駆動するトラクタ駆動ギア(不図示)と噛み合い、または離脱可能に構成される。伝達ギアがトラクタ駆動ギアと噛み合っている時には、図4に示すレリース軸48に形成されたカム49の作用で、第1シート搬送機構部27の第1搬送ローラ25がプラテン23から離反して、シートとしての連続紙が、プリンタ本体11のリア側に装着されたプッシュトラクタユニット12からプラテン23へ供給され搬送される。
また、レリースレバー47の操作により、伝達ギアがトラクタ駆動ギアから離脱したときには、上記カム49の作用で、第1シート搬送機構部27の第1搬送ローラ25がプラテン23に接触して回転し、図示しないシート供給ガイド等から、シートとしての単票紙が、第1シート搬送機構部27のシート案内24からプラテン23へ供給され搬送される。
上記左サイドフレーム18の外側には、アジャストレバー50が設けられ、このアジャストレバー50の操作によって、その操作量に応じた分だけキャリッジ軸31がプラテン23から離間又は接近可能に構成される。従って、アジャストレバー50の手動操作によって、上記キャリッジ軸31に支持されたキャリッジ21に搭載される記録ヘッド20とプラテン23との間のプラテンギャップを、シート厚等に応じて調整可能となる。
また、プラテン23、プッシュトラクタユニット12及び排出ユニット13の駆動制御と、キャリッジ21の走行制御と、記録ヘッド20の記録ワイヤによる記録動作の制御は、制御装置としての制御基板部51により実施される。この制御基板部51は、例えばプリンタ本体11のリア側下方に配置される。
ところで、上記リボンカートリッジ44は、左サイドフレーム18と右サイドフレーム19との間に、ベースフレーム15に対向して着脱自在に装着されるもの(ステーショナル型)である。
図5は、リボンカートリッジ44の内部構造を示す平面図である。このリボンカートリッジ44には、無端形状に形成されたインクリボン52が収納される。このリボンカートリッジ44は、カートリッジ本体53と、このカートリッジ本体53の開口を閉塞すべく、このカートリッジ本体53に装着されるカバー54とを備えている。
カートリッジ本体53は、インクリボン52を折り畳んで収納するリボン収納部55と、このリボン収納部55から延設された引込みアーム部56及び繰出しアーム部57とを備えている。引込みアーム部56は、インクリボン52をリボン収納部55内へ引き込む際のガイドとなり、また、繰出しアーム部57は、インクリボン52をリボン収納部55内から繰り出す際のガイドとなる。
インクリボン52は、これら引込みアーム部56と繰出しアーム部57との両先端部間で外部に露出し、この露出した部分に記録ヘッド20の記録ワイヤが打ち当てられて、この部分のインクがシートに付着される。
キャリッジ21の走行と共に実施される上記記録ヘッド20による記録動作中に、リボンカートリッジ44において、引込みアーム部56と繰出しアーム部57との両先端部間へインクリボン52を循環して搬送させるものが、一対の駆動歯車58及び従動歯車59を備えたインクリボン巻取り装置100である。このインクリボン巻取り装置100は、カートリッジ本体53における一端側に配置される。これらの駆動歯車58と従動歯車59によりインクリボン52が挟持される。本実施形態では、駆動歯車58が、キャリッジ21に連動して回転するリボン駆動軸43(図3)により駆動され、従動歯車59が、駆動歯車58側に付勢ばね63(付勢手段)により所定の押圧力でばね付勢されている。また、駆動歯車58へのインクリボン52の巻き込みを防止するリボンセパレータ64が、この駆動歯車58に隣接して配置されている。更に、従動歯車59へのインクリボン52の巻き込みを防止するリボンセパレータ65が、この従動歯車59に隣接して配置されている。
駆動歯車58及び従動歯車59は、歯合しているので、互いに反対方向に回転する。これにより、駆動歯車58及び従動歯車59に挟持されたインクリボン52が、引込みアーム部56に案内されて引き込まれ、リボン収納部55内で折り畳まれて収納されると共に、このリボン収納部55内に収納されたインクリボン52が繰出しアーム部57に案内されて繰り出される。これにより、キャリッジ21の走行時に、リボンカートリッジ44の引込みアーム部56と繰出しアーム部57との両先端部間でインクリボン52が、その長尺方向(インクリボン搬送方向)に搬送される。
リボンカートリッジ44には、インク貯溜体61及びウィック体62を備えたリインク機構60が設置されている。上記インク貯溜体61は、インクリボン52に供給するインクを吸収して貯溜し保持する。また、上記ウィック体62は、インク貯溜体61及び駆動歯車58に接触し、このインク貯溜体61に貯溜されたインクを吸収して保持し、駆動歯車58へ導く。
リインク機構60におけるウィック体62が接触する駆動歯車58の表面は、インクを吸収しないゴム系の材質、または、プラスチック系材質にて構成される。従って、ウィック体62から導かれたインク貯溜体61内のインクは、駆動歯車58に染み込まず、この表面に付着する。そして、この駆動歯車58に付着したインクは、インクリボン52が駆動歯車58と従動歯車59間に挟持されて通過する間に、このインクリボン52にムラなく均一に転写されて供給(補給)される。
図6は、駆動歯車58及び従動歯車59の平面図であり、図7は、駆動歯車58及び従動歯車59の側面図である。また、図8は、駆動歯車58と従動歯車59との間にインクリボン52が挟み込まれて歯車同士が噛み合っている状態を示す平面図である。
駆動歯車58及び従動歯車59は、図6及び図7に示すように、駆動歯車58及び従動歯車59の外周に、互いに噛み合う複数の歯71、81が形成されている平歯車である。この駆動歯車58の歯71と従動歯車59の歯81とは略同形状の歯形であり、駆動歯車58の歯溝72と、従動歯車59の歯溝82とは略同形状に設定されている。また、駆動歯車58には、当該駆動歯車58の軸方向の中程に外周溝58Aが形成され、この外周溝58Aには上記リボンセパレータ64が嵌合される。同様に、従動歯車59には、当該従動歯車59の軸方向の中程度に外周溝59Aが形成され、この外周溝59Aには、上記リボンセパレータ65が嵌合される。
図8に示すように、この駆動歯車58の歯先73は、歯車基体の外側に向かって膨らむように円弧状に形成されており、駆動歯車58の歯底74は、歯車基体の内側に向かって窪むように円弧状に形成されている。同様に、従動歯車59の歯先83は、歯車基体の外側に向かって膨らむように円弧状に形成されており、従動歯車59の歯底84は、歯車基体の内側に向かって窪むように円弧状に形成されている。なお、従動歯車59は、駆動歯車58側である矢印F方向に付勢ばね63(図5)で付勢されている。また、駆動歯車58は、矢印X方向に回転するとともに、従動歯車59は、この駆動歯車58とは反対方向である矢印Y方向に回転する。
駆動歯車58の歯71の歯面75A、75Bは、歯先73の曲面との境界でエッジを形成することなく、歯先73の曲面に滑らかに連なっている平面状の斜面である。同様に、従動歯車59の歯81の歯面85A、85Bは、歯先83の曲面との境界で尖ったエッジを形成することなく、歯先83の曲面に滑らかに連なっている平面状の斜面である。これによって、歯71、81には尖ったエッジが形成されないので、駆動歯車58及び従動歯車59の間にインクリボン52が挟み込まれた際に、歯のエッジによる押圧によってインクリボン52に折り目が付いたり、インクリボン52に孔が開く等の傷が付つくのを抑制することができ、インクリボン52の寿命を向上させることができる。また、インクリボン52に孔が開く等の傷が付くのを抑制できるので、記録ヘッド20の記録ワイヤがインクリボン52に引っかかるのを抑制することができ、記録ワイヤの折損を抑制することができる。
駆動歯車58及び従動歯車59のそれぞれの歯車は、駆動歯車58及び従動歯車59の間にインクリボン52を挟み込んだ状態で、インクリボン52が駆動歯車58の歯底74及び従動歯車59の歯底84のいずれにも圧接しないように形成されている。つまり、インクリボン52が歯底74、84に接触していない場合のほかに、インクリボン52が圧接されずに歯底74、84に接触している場合であってもよい。
これによって、駆動歯車58の歯先73及び従動歯車59の歯底84、並びに従動歯車59の歯先83及び駆動歯車58の歯底74によりインクリボン52が圧接されて押し潰されることはなく、これら歯71、81によるインクリボン52を折り曲げる折曲力が低下するので、インクリボン52が歯形状に折曲するのを抑制することができ、インクリボン52に傷が付くのを抑制することができ、インクリボン52の寿命を向上させることができる。また、インクリボン52に孔が開く等の傷が付くのを抑制できるので、記録ヘッド20の記録ワイヤがインクリボン52に引っかかるのを抑制でき、記録ワイヤの折損を抑制することができる。
図9は、駆動歯車58及び従動歯車59がインクリボン52を挟まないで噛み合った状態を示す説明図である。なお、図9では、説明の便宜上、駆動歯車58及び従動歯車59の間にインクリボン52が挟まれていないが、実際のリボンカートリッジ44においては、図8に示すように、駆動歯車58及び従動歯車59の間にインクリボン52が挟まれている。
図9を参照して説明すると、本実施形態では、駆動歯車58の歯先73の円弧の曲率半径r1が、従動歯車59の歯底84の円弧の曲率半径r2よりも大きく設定されるとともに、従動歯車59の歯先83の円弧の曲率半径r3が、駆動歯車58の歯底74の円弧の曲率半径r4よりも大きく設定される。これら歯先73、83及び歯底74、84の円弧の曲率半径r1、r2、r3、r4は、駆動歯車58及び従動歯車59がインクリボン52を挟まないで噛み合った状態で、従動歯車59の歯先83の先端と駆動歯車58の歯底74の末端との距離dが、インクリボン52の厚さ以上となるように設定されるとともに、駆動歯車58の歯先73の先端と従動歯車59の歯底84の末端との距離が、インクリボン52の厚さ以上となるように設定されている。なお、本実施形態では、駆動歯車58の歯先73の円弧の曲率半径r1と従動歯車59の歯先83の円弧の曲率半径r3とは、略等しく設定され、従動歯車59の歯底84の円弧の曲率半径r2と、駆動歯車58の歯底74の円弧の曲率半径r4とは、略等しく設定されている。
これによって、図8に示すように、インクリボン52と駆動歯車58の歯底74との間に隙間c1が形成されるとともに、インクリボン52と従動歯車59の歯底84との間に隙間c2が空くように形成される。つまり、駆動歯車58及び従動歯車59のそれぞれの歯車は、駆動歯車58及び従動歯車59の間にインクリボン52を挟み込んだ状態で、インクリボン52と駆動歯車58の歯底74との間に隙間c1が空くように形成されているとともに、インクリボン52と従動歯車59の歯底84との間に隙間c2が空くように形成されている。このように、隙間c1、c2が空くように駆動歯車58及び従動歯車59が形成されているので、曲面である駆動歯車58の歯底74及び曲面である従動歯車59の歯先83によってインクリボン52が挟み込まれて押し潰されることはなく、また、曲面である従動歯車59の歯底84及び曲面である駆動歯車58の歯先73によってインクリボン52が挟み込まれて押し潰されることはない。即ち、インクリボン52は、歯車58、59の鋭利な部分同士で挟み込まれることはないので、インクリボン52に作用する折曲力がより低下する。従って、インクリボン52が歯形状に折曲するのをより効果的に抑制することができ、インクリボン52を傷付けるのをより効果的に抑制することができ、ひいてはインクリボン52の寿命をより効果的に向上させることができる。また、インクリボン52に孔が開く等の傷が付くのを抑制できるので、記録ヘッド20の記録ワイヤがインクリボン52に引っかかるのを抑制でき、記録ワイヤの折損を抑制することができる。
また、本実施形態では、駆動歯車58と従動歯車59とが図9に示すように噛み合った状態で、一方の歯車(図9では、駆動歯車58)の歯71の2つの歯面75A、75Bが、対向する他方の歯車(図9では、従動歯車59)の歯81の歯面85A、85Bにそれぞれ面接触するように、駆動歯車58及び従動歯車59が形成されている。つまり、歯面75Aと歯面85B、及び歯面75Bと歯面85Aが面接触するように、駆動歯車58及び従動歯車59が形成されている。特に、駆動歯車58の歯71において、従動歯車59に回転力を作用する歯面75Aと、この歯面75Aに対向する従動歯車59の歯81の歯面85Bとが面接触するのが好ましい。
これによって、図8に示すように、駆動歯車58及び従動歯車59がインクリボン52を挟み込んで噛み合って回転する際には、インクリボン52が、駆動歯車58の歯先73と、従動歯車59の歯面85A、85Bとで圧接される面積、及び、従動歯車59の歯先83と、駆動歯車58の歯面75A、75Bとで圧接される面積を極力少なくすることができ、主として駆動歯車58の歯面75A及び従動歯車59の歯面85B、並びに、駆動歯車58の歯面75B及び従動歯車59の歯面85Aによって挟まれて搬送されることとなる。つまり、インクリボン52が、平面同士に挟まれる面積が広くなる。従って、インクリボン52が歯形状に折曲するのをより効果的に抑制することができ、インクリボン52に傷が付くのをより効果的に抑制することができ、ひいてはインクリボン52の寿命をより効果的に向上させることができる。
以上、一実施形態に基いて本発明を説明したが、これに限るものではない。
例えば、上記実施形態では、各歯車58、59において、平面状の歯面75A、75B、85A、85Bとしたが、インボリュート歯面であってもよい。
また、上記実施形態では、リボンカートリッジ44がステーショナル型である場合について説明したが、リボンカートリッジがキャリッジに搭載されるオンキャリッジ型であってもよい。
また、上記実施形態では、歯底74、84が円弧状に形成されている場合について説明したが、これに限るものではなく、各歯底の形状は、歯車間にインクリボンが挟まれた際に、インクリボンが歯底に圧接しないのであれば、いかなる形状であってもよい。例えば、各歯底が平面状であってもよい。
また、上記実施形態では、リボン巻取り装置100が、リボンカートリッジ44に備えられる場合について説明したが、リボン巻取り装置が、例えば、プリンタ本体に設けられているような、リボンカートリッジを備えない構成であってもよい。この場合、インクリボンは、プリンタ本体に設けたリボン収納部に収納されるようにしてもよい。
本発明に係る記録装置の実施形態が適用されたドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示す斜視図である。 ドットインパクトプリンタのプリンタ本体の構成を示す斜視図である。 ドットインパクトプリンタのプリンタ本体の構成を示す斜視図である。 プリンタ本体の断面図である。 リボンカートリッジの内部構造を示す平面図である。 駆動歯車及び従動歯車の平面図である。 駆動歯車及び従動歯車の側面図である。 駆動歯車及び従動歯車の間にインクリボンが挟み込まれて歯車同士が噛み合っている状態を示す拡大平面図である。 駆動歯車及び従動歯車がインクリボンを挟まないで噛み合った状態を示す説明図である。
符号の説明
10…プリンタ(記録装置)、20…記録ヘッド、21…キャリッジ、23…プラテン、44…リボンカートリッジ、52…インクリボン、53…カートリッジ本体、58…駆動歯車、59…従動歯車、71…歯、72…歯溝、73…歯先、74…歯底、75A,75B…歯面、81…歯、82…歯溝、83…歯先、84…歯底、85A,85B…歯面、100…インクリボン巻取り装置。

Claims (9)

  1. 駆動歯車と、この駆動歯車側にばね付勢され、前記駆動歯車に噛み合う従動歯車とを備え、前記駆動歯車及び前記従動歯車の間に挟み込み、前記駆動歯車及び前記従動歯車の回転によりインクリボンを搬送するインクリボン巻取り装置において、
    前記駆動歯車及び前記従動歯車の間に前記インクリボンを挟み込んだ状態で、当該インクリボンがいずれの歯車の歯底にも圧接しないように、各歯車が形成されていることを特徴とするインクリボン巻取り装置。
  2. 請求項1に記載のリボン巻取り装置において、
    前記各歯車は、当該各歯車間に前記インクリボンを挟み込んだ状態で、前記インクリボンと当該各歯車の歯底との間に隙間が空くように形成されていることを特徴とするインクリボン巻取り装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のインクリボン巻取り装置において、
    前記各歯車が前記インクリボンを挟まないで噛み合った状態で、一方の歯車の歯先と他方の歯車の歯底との距離が、前記インクリボンの厚さ以上となるように設定されていることを特徴とするインクリボン巻取り装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のインクリボン巻取り装置において、
    各歯車の歯先と、各歯車の歯底とが、円弧状に形成され、
    一方の歯車の歯先の円弧の曲率が、他方の歯車の歯底の円弧の曲率よりも大きく設定されていることを特徴とするインクリボン巻取り装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のインクリボン巻き取り装置を備え、このインクリボン巻き取り装置により巻き取られたインクリボンを収納することを特徴とするリボンカートリッジ。
  6. キャリッジに搭載された記録ヘッドに複数の記録ワイヤを備え、これらの記録ワイヤの突出動作により、インクリボンを介してシートに画像を記録する記録装置において、
    駆動歯車と、
    この駆動歯車側に付勢され、前記駆動歯車に噛み合う従動歯車とを備え、
    前記インクリボンが、前記駆動歯車及び前記従動歯車の間に挟み込まれて、前記駆動歯車及び前記従動歯車の回転により搬送され、
    前記駆動歯車及び前記従動歯車の間に前記インクリボンを挟み込んだ状態で、当該インクリボンがいずれの歯車の歯底にも圧接しないように、各歯車が形成されていることを特徴とする記録装置。
  7. 請求項6に記載の記録装置において、
    前記各歯車は、当該各歯車間に前記インクリボンを挟み込んだ状態で、前記インクリボンと当該各歯車の歯底との間に隙間が空くように形成されていることを特徴とする記録装置。
  8. 請求項6又は請求項7に記載の記録装置において、
    前記各歯車が前記インクリボンを挟まないで噛み合った状態で、一方の歯車の歯先と他方の歯車の歯底との距離が、前記インクリボンの厚さ以上となるように設定されていることを特徴とする記録装置。
  9. 請求項6乃至請求項8のいずれか一項に記載の記録装置において、
    各歯車の歯先と、各歯車の歯底とが、円弧状に形成され、
    一方の歯車の歯先の円弧の曲率が、他方の歯車の歯底の円弧の曲率よりも大きく設定されていることを特徴とする記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009220297A (ja) * 2008-03-13 2009-10-01 Toshiba Tec Corp リボンカセット及びこのリボンカセットを用いたプリンタ

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