JP2005219041A - 透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理装置 - Google Patents

透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 透析排水のなかで酸性或いはアルカリ性に傾いている洗浄,消毒廃液を、個別に且つ安全に中和処理し、しかも低コストで処理することのできる透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理装置を提供する。
【解決手段】 透析終了後の消毒,洗浄で発生する酸性廃液XLを受け入れる酸性廃液専用の酸性貯液槽1と、水に溶解してアルカリを呈する粒状物4が槽内に充填された酸中和槽2と、透析終了後の消毒,洗浄で発生するアルカリ性廃液YLを受け入れるアルカリ性廃液専用のアルカリ性貯液槽6とを具備し、酸性廃液XLとアルカリ性廃液YLを中和処理するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は透析排水のなかで、酸性或いはアルカリ性に傾いている洗浄,消毒廃液を中和処理する透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理装置に関する。
人工透析を行う病院,診療所等では透析終了後に、例えば水洗−酸洗浄−水洗−薬洗−水洗といった工程を経る透析機器の消毒,洗浄がなされる。酸洗浄には酢酸などの酸性洗浄水が、薬洗には次亜塩素酸ナトリウムなどのアルカリ洗浄水が用いられる。これに伴ってアルカリ性(酸性)に傾いた廃液や酸性(アルカリ性)に傾いた廃液が排出される。両廃液は水質基準内に収まっていないため、それぞれ中和処理してから下水道へ流されることとなる。斯る透析機器の洗浄,消毒廃液を中和処理する装置はこれまでいくつか提案されてきた(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2001−269670公報(第1−4頁) 特開平5−38495号公報(第1−3頁)
しかるに、特開2001−269670公報技術(従来技術1)は、酸中和槽に炭酸カルシウムを主成分とする天然岩石粒子を充填しているため中和反応が遅く、天然岩石粒子を大量に充填しなければならなかった。そして天然岩石粒子を用いていることから中和処理が進むと黒いアクが現れてきたりするのでそれを除去しなければならなかった。また、次亜塩素酸ナトリウム水溶液のアルカリ性廃液については、水道水を加えるだけで特に処理がなされていなかった。
これに対し、特開平5−38495号公報技術(従来技術2)は、前記次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系酸化剤を含む病院排水に還元剤を添加する発明が提案されている。しかし、従来技術2は次亜塩素酸ナトリウム含有廃液を浄化処理するのに、別途、亜硫酸ナトリウム溶液等の還元剤を要していた。
また、これまでの透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理装置はアルカリ性廃液を受け入れる貯液槽と酸性廃液を受け入れる貯液槽が同じであったために時として問題が生じた。次亜塩素酸ナトリウム等のアルカリ性廃液は酸性で有毒の塩素ガスを発生するため、酸性廃液が入った貯液槽に次亜塩素酸ナトリウム等のアルカリ性廃液が導入されたり、逆に次亜塩素酸ナトリウム等のアルカリ性廃液が入った貯液槽に酸性廃液が流れ込んできたりすると危険な場合があった。
本発明は上記問題点を解決するもので、透析排水のなかで酸性或いはアルカリ性に傾いている洗浄,消毒廃液を、個別に且つ安全に中和処理し、しかも低コストで処理することのできる透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、透析終了後の消毒,洗浄で発生する酸性廃液を受け入れる酸性廃液専用の酸性貯液槽と、水に溶解してアルカリ性を呈する粒状物が槽内に充填された酸中和槽と、を具備し、前記酸性貯液槽に溜めた酸性廃液を前記酸中和槽に送液し中和処理をなすことを特徴とする透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理装置にある。
請求項2に記載の発明たる透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理装置は、請求項1で、透析終了後の消毒,洗浄で発生するアルカリ性廃液を受け入れるアルカリ性廃液専用のアルカリ性貯液槽をさらに具備し、アルカリ性廃液を中和処理するようにしたことを特徴とする。
請求項3記載の発明たる透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理装置は、請求項1で、水に溶解してアルカリ性を呈する前記粒状物が水酸化マグネシウム又は酸化マグネシウムを主成分とする粒状物であることを特徴とする。
請求項4記載の発明たる透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理装置は、請求項2で、アルカリ性貯液槽内にエアバブリング発生器を具備し、次亜塩素酸ナトリウム含有廃液からなるアルカリ性廃液をエアバブリングさせて中和処理するようにしたことを特徴とする。
請求項5記載の発明たる透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理装置は、請求項2で、透析終了後の消毒,洗浄で発生する廃液を、酸性貯液槽へ移送する配管とアルカリ性貯液槽へ移送する配管と一般下水道へ移送する一般放流配管とに分岐してなる3系統の配管と、これら3系統の配管それぞれに前記廃液を送液できるよう切替え可能な切替バルブと、該切替バルブを開閉制御する制御盤と、をさらに具備することを特徴とする。
(作用)
請求項1の発明のごとく、透析終了後の消毒,洗浄で発生する酸性廃液を受け入れる酸性廃液専用の酸性貯液槽と、水に溶解してアルカリを呈する粒状物が槽内に充填された酸中和槽と、を具備し、前記酸性貯液槽に溜めた酸性廃液を前記酸中和槽に送液し中和処理をなすと、透析終了後の消毒,洗浄で発生する廃液のうち酸性廃液だけを個別に処理するのでその量も少なくなって効率良く処理できる。また、酸性廃液専用の酸性貯液槽と、水に溶解してアルカリを呈する粒状物が槽内に充填された酸中和槽とに分けると、一日のうちで限られた時間帯しか排出されない酸性廃液を一旦酸性貯液槽に溜め、次の酸性廃液が排出される時までに酸中和槽へ徐々に流してその時間帯を使って有効且つ確実に処理できる。また斯る構成をとることによって、酸性廃液を処理する中和装置をコンパクト化できる。
請求項2の発明のごとく、透析終了後の消毒,洗浄で発生するアルカリ性廃液を受け入れるアルカリ性廃液専用のアルカリ性貯液槽をさらに具備し、アルカリ性廃液を中和処理するようにすると、透析終了後の消毒,洗浄で発生する廃液のうち酸性廃液のみならずアルカリ性廃液も個別処理でき、酸性廃液が入った貯液槽に次亜塩素酸ナトリウム等のアルカリ性廃液が導入されるといったトラブルが解消する。そして、次亜塩素酸ナトリウム等のアルカリ性廃液を無害化処理できるので、微生物を死滅させたり放流下水道に負担をかけずに済む。
請求項3の発明のごとく、水に溶解してアルカリ性を呈する粒状物が水酸化マグネシウム又は酸化マグネシウムを主成分とする粒状物であると、酸性廃液を中和処理する反応が炭酸カルシウムを主成分とする天然岩石粒子に比べ速いので、酸中和槽に充填するその粒状物の量が少なくて済む。
請求項4の発明のごとく、アルカリ性貯液槽内にエアバブリング発生器を具備し、次亜塩素酸ナトリウム含有廃液からなるアルカリ性廃液をエアバブリングさせて中和処理するようにすると、薬剤を用いずに中和処理が可能になり、運転コストが殆どかからずまた環境に優しい装置となる。
請求項5の発明のごとく、透析終了後の消毒,洗浄で発生する廃液を、酸性貯液槽へ移送する配管とアルカリ性貯液槽へ移送する配管と一般下水道へ移送する一般放流配管とに分岐してなる3系統の配管と、これら3系統の配管それぞれに前記廃液を送液できるよう切替え可能な切替バルブと、該切替バルブを開閉制御する制御盤とを備えると、透析終了後の消毒,洗浄で発生する廃液のうち、酸性廃液は酸性廃液の中和処理装置に導き、またアルカリ性廃液はアルカリ性廃液の中和処理装置に導き、また中和処理のいらない水洗廃液はそのまま一般放流して下水道施設に委ねることが可能になり、中和処理が必要なその廃液だけを選択的に処理でき、無駄を省き効率的且つ経済的な中和装置となる。
本発明の透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理装置は、透析排水のなかで酸性或いはアルカリ性に傾いている洗浄,消毒廃液を、個別に効率良くしかも安全に中和処理ができ、加えて、装置がコンパクト化しまた運転コストも安くなるなど優れた効果を発揮する。
以下、本発明に係る透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理装置の一形態を詳述する。図1は透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理装置の概略平面図、図2はアルカリ性廃液の中和処理装置に係る一部縦断面説明図、図3は図2のエアバブリング供給具の説明斜視図、図4は酸性廃液の中和処理装置に係る一部縦断面説明図である。
本実施形態の透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理装置(以下、単に「中和処理装置」という。)は、酸性廃液XLの中和処理装置1(以下、「酸性中和装置」という。)とアルカリ性廃液YLの中和処理装置(以下、「アルカリ性中和装置」という。)とを備える。ここでは、酸性中和装置Aの構成要素たる酸性貯液槽1と酸中和槽2と処理水受け具3とを一体化し、さらに補強立板部fと補強底板部fを付加して箱形容器Aにする。またアルカリ性中和装置Bの構成要素たるアルカリ性貯液槽6と処理水受け具3とを一体化し、さらに補強立板部fと補強底板部fを付加して箱形容器Bにする。加えて、箱形容器Aと箱形容器Bの接合部を共用して一つのボックス型の箱形容器に一体化して中和処理装置をコンパクト化する。箱形容器A,Bには図示しない上蓋が適宜被せられる。
(1)酸性中和装置
酸性中和装置Aは、酸性貯液槽1と酸中和槽2と処理水受け具3と、水に溶解してアルカリを呈する粒状物(以下、「中和剤」という。)と、水供給具5とを具備する(図1,図4)。
酸性貯液槽1は立板部10と底板部11とを備えて上面開口の受槽を形成した酸性廃液専用槽で、透析終了後の消毒,洗浄で発生する例えば一日分の酸性廃液XLを受け入れるに十分な容量を有する。ここでは、箱形容器Aを区画化形成した酸性貯液槽1とし、隣接配置される酸中和槽2側の共用立板部10(20)の高さを他部分より一段低く設定する。図4に示すように酸性廃液XLの液面XLが前記立板部10のレベルを超えたときにオーバーフローして、酸性貯液槽1から酸中和槽2へ酸性廃液XLが流れ出すようにするためである。酸性貯液槽1の底板部11には、透析終了後の消毒,洗浄で発生する廃液のうち、酸性廃液XLを酸性貯液槽1に導く酸性廃液分岐管XPの開口XPが設けられる(図1)。酸性廃液分岐管XPの開口先端部が底板部11から若干上方に向け突出する。
酸中和槽2は立板部20と底板部21と仕切板23と隔板24と上下網状体25,26とを備える容器である。ここでの酸中和槽2は、箱形容器Aを区画化形成して立板部20と底板部21でつくられる上面開口容器である。酸中和槽2は図4のごとく該上面開口容器を仕切板23で左右二分割し、さらにこの分割された槽内を2枚の隔板24で分けている。隔板24の下縁と底板部21とは必要長さ分だけ離れ、また図4に示すように左方の立板部20から右方に隔板24,仕切板23,隔板24,右方立板部20へとそれらの上縁が右下がりになるよう段差が設けられる。槽全体が4室に分けられた格好の酸中和槽2では、酸性貯液槽1の例えば酸性廃液XLが一杯になり溢れるようになると、図4で、左方の立板部20(10)の上縁を乗り越え、酸性貯液槽1からオーバーフローで第1室に入り込んだ酸性廃液XLがまずダウンフローし、次に隔板24を潜って第2室をアップフローで上昇する。続いて、酸性廃液XLが仕切板23の堰を乗り越え、第3室に入ってダウンフローした後、隔板24を潜って第4室を上昇し、この第4室を上昇した廃水は下流側の立板部20の堰を乗り越えて処理水受け具3へと流れ出る。両隔板24の下縁近くには各室の流路を横切る下網状体25が水平配設され、さらに該網状体25上に中和剤4が充填される構成とする。かくして、酸中和槽2は中和剤4が所定量充填されることによって酸性貯液槽1から送り込まれる酸性廃液XLを中和処理する処理槽になっている。ここでは下網状体25上に充填された中和剤4の上にも上網状体26を被せ、中和剤4が不用意に流出しないようにしている。
網状体25は酸中和槽2内に充填される中和剤4を保持し、液体は通過させることのできるもので、ここでいう網状体はネットの他、多孔板や簀等を含む概念で用いる。本実施形態では網状体25にネットを使用し、該ネットは立板部20や仕切板23或いは隔板24によって形成された4つの筒部(4室)内で、底板部21から上方位置の隔板24の下縁近くに水平に張られている。
処理水受け具3は、酸性廃液XLが前記酸中和槽2で処理された処理水を受け取り、その処理水を酸性廃液の処理水配管XSPへと導く仲介受け具である。本処理水受け具3はコーン状漏斗とし、酸中和槽2の下流側(図4では酸中和槽2の右側)に隣接配置される。処理水受け具3の上縁を酸中和槽2に係る下流側の立板部20の外壁に当接させると共に、箱形容器Aを形成する補強立板部fの内壁に当接させて、酸中和槽2から流れ出る処理水を確実に捕捉する。処理水受け具3の下部は酸性廃液の処理水配管XSPにつながり、酸性廃液分岐管XPから取り込まれた酸性廃液XLが酸性貯液槽1,酸中和槽2,処理水受け具3を経由してこの処理水配管XSPに送られるようになっている。
中和剤4は水に溶解してアルカリを呈する粒状物である。本実施形態は、水酸化マグネシウム又は酸化マグネシウムを主成分とする粒状物を用い、より詳しくは海水法水酸化マグネシウムによって得られる粒径が3mm〜5mmの水酸化マグネシウム粒状物又はそれを所定温度で焼成した酸化マグネシウムを用いている。具体的には宇部マテリアルズ株式会社製の水酸化マグネシウム粒状物4aを用いる。海水法水酸化マグネシウムは、「脱炭酸海水に消石灰乳を添加して生成されるが、その水酸化マグネシウムではコロイド状となり沈降及び洗浄が困難になるので、種晶循環を実施し、粒子を大きくして沈降性,濾過性の良い水酸化マグネシウムが得られる」(『13398の化学商品』,化学工業日報社,165頁,1998)ことから、これを酸性中和装置Aで用いても酸中和処理中にアク等が出ず、またその粒径も適度な大きさで、取扱いに優れたものとなっている。
水供給具5は酸性貯液槽1に水を送り込む器具である。ここでは水道管につなげる接続配管51と、水の制御用コンピュータ52と酸性貯液槽1内に水道水を導入する導入管53とを備える。
水の制御用コンピュータとして本実施形態は園芸用の潅水コンピュータ52を使用する。潅水コンピュータ52を用いて適切な時刻を選定して間欠運転を行うことができる。導入管53はその先端部が酸性貯液槽1内の酸中和槽2寄りに配され、底板部21近くで先端ノズル531が酸性廃液分岐管XPの導入側にそのノズル口を向けて設置される(図1,図4)。潅水コンピュータ52で制御された水道水が間欠的に先端ノズル531から噴出する。該水道水の水圧を利用して酸性貯液槽1内に溜まった酸性廃液XLを循環させて、順次、該酸性廃液XLを酸性貯液槽1から立板部10を乗り越え、オーバフロー(溢流)させて酸中和槽2へと流出させることができる。
(2)アルカリ性中和装置
次に、アルカリ性中和装置Bについて詳述する。アルカリ性中和装置Bはアルカリ性貯液槽6と処理水受け具7とエアバブリング供給具8と水供給具9とを具備する。
アルカリ性貯液槽6は立板部60と底板部61とを備えて上面開口のボックス型受槽を形成したアルカリ性廃液専用槽で、透析終了後の消毒,洗浄で発生する例えば一日分のアルカリ性廃液YLを受け入れるに十分な容量を有する。ここでのアルカリ性貯液槽6は、処理水受け具7用に箱形容器Bを区画化して一部を割り当てた後の箱形容器Bの残り全てが供された受槽である。隣接配置される処理水受け具7側の立板部60の高さを他部分より一段低く設定する。アルカリ性貯液槽6から処理水受け具7へのアルカリ性廃液YLの流れは、図2に示すようにアルカリ性廃液YLの液面YLが前記立板部60のレベルを超えたとき、オーバーフローして流れ出すようにしている。
アルカリ性貯液槽6の底板部61には、透析終了後の消毒,洗浄で発生する廃液のうち、アルカリ性廃液YLをアルカリ性貯液槽6に導くアルカリ性廃液分岐管YPの開口YPが設けられる。アルカリ性廃液分岐管YPの開口先端部は底板部61から若干上方に向け突出する。開口YPは図1,図2のごとくアルカリ性廃液分岐管YP側の立板部60寄りの底板部61に設けられる。
一方、処理水受け具7側の立板部60寄りのアルカリ性貯液槽6内には隔板64が起立して槽内を分割している。アルカリ性著液槽6内は、アルカリ性廃液YLがエアバブリングによって中和処理される処理本体部6aと、隔板64によって隔てられ中和処理された処理水が一旦溜まる処理済み部6bと、に分けられる。アルカリ性貯液槽6内のアルカリ性廃液YLが中和処理され、その処理水を水供給具9で処理水受け具7へと押し流す際、処理水と水道水とを効率良く置換して押し流すことができるからである。隔板64の下縁と底板部61とは必要長さ分だけ離れ、また図2のごとく隔板64の上縁は処理水受け具7との境になっている立板部60の上縁より上方に突出する。
そして、アルカリ性貯液槽6の槽内(特に処理本体部6a内)に、詳細を後述するエアバブリング発生器82が設置される構成とする。アルカリ性貯液槽6は該エアバブリング発生器から気泡gが発生することで、次亜塩素酸ナトリウム等のアルカリ性廃液YLを中和処理できる処理槽になっている。
処理水受け具7は、アルカリ性廃液YLが前記アルカリ性貯液槽6で中和処理された処理水を受け取り、その処理水をアルカリ性廃液の処理水配管YSPへ導く仲介受け具である。本処理水受け具7は前記酸性中和装置Aに設けた処理水受け具7と同様、コーン状漏斗とし、アルカリ性貯液槽6の下流側(図2ではアルカリ性貯液槽6の右側)に隣接配置される。処理水受け具7の上縁をアルカリ性貯液槽6に係る下流側の立板部60の外壁に当接させると共に、箱形容器Bを形成する補強立板部fに当接させて、アルカリ性貯液槽6から流れ出る処理水を確実に捕捉する。処理水受け具7の下部はアルカリ性廃液の処理水配管YSPにつながり、アルカリ性廃液分岐管YPから取り込まれたアルカリ性廃液YLがアルカリ性貯液槽6,処理水受け具7を経由して該処理水配管YSPに送られるようになっている。
エアバブリング供給具8はエアポンプ80と送気管81とエアバブリング発生器82とを備える。エアポンプ80は送気管81を介してアルカリ性貯液槽6の底板部61近くの槽内に設置されるエアバブリング発生器82につながる。本実施形態のエアバブリング発生器82は、図2,図3のごとくループ管に多数の小さな透孔821を穿設したものである。該ループ管に送気管81を接続し、エアポンプ80から取り入れたエアが前記透孔821から無数の気泡gとなって上昇し、すなわちアルカリ性貯液槽6内に溜まったアルカリ性廃液YL中を無数の気泡gが上昇し、該アルカリ性廃液YLを中和処理できるようになっている。本実施形態のエアバブリング発生器82は大半が処理本体部6aの領域に水平配置されるが、その一部は処理済み部6bにまで及んでいる。アルカリ性貯液槽6に一旦溜められるアルカリ性廃液YLに関しては、先ず処理本体部6aと処理済み部6bとのわけへだてなくエアバブリングし中和処理させる方が効果的だからである。
前記エアポンプ80は透析液供給装置TKのプログラム信号に対応させることもできるが、一日中稼動させておいてもよい。
ところで、透析終了後の消毒,洗浄で発生するアルカリ性廃液YLは次亜塩素酸ナトリウム水溶液等のアルカリ性廃液YLであることが多い。本発明者は、この次亜塩素酸ナトリウム含有廃液からなるアルカリ性廃液YLを薬剤を使用することなく中和処理ができる方法がないか鋭意研究を重ね、アルカリ性貯液槽6内にエアバブリング発生器82を設けてエアバブリングさせることによって比較的容易に且つ実用上問題が発生しない数時間で中和処理できることを見い出した。エアバブリングさせることによって次亜塩素酸ナトリウム等のアルカリ性廃液YLを中和処理できるその理由は定かでないが、例えば次のようなことが想定される。
次亜塩素酸ナトリウムは温度や直射日光により経時変化を起こすといわれているが、エアバブリングでも時間(具体的には3時間以上)をかければ次亜塩素酸ナトリウムが分解し、そのアルカリ性廃液YLのpH値が下がると考えられる。あるいは、エアバブリング過程で、空気中の在る成分が次亜塩素酸ナトリウムに作用してpH値を下げるものと考えられる。いずれにせよ、エアバブリング処理時間として実用上問題にならない数時間かけるだけで、次亜塩素酸ナトリウム含有廃液からなるアルカリ性廃液YLのpH値が下がるのを実験確認している。
水供給具9は水をアルカリ性貯液槽6に水を送り込む器具である。ここでは、酸性中和装置Aの水供給具9と同様、水道管につなげる接続配管91と、水の制御用コンピュータ92と酸性貯液槽1内に水道水を導入する導入管93とからなる。
水の制御用コンピュータとして潅水コンピュータ92を採用し、潅水コンピュータ92で適切な時刻を選定して間欠運転を行う。導入管93はその先端部がアルカリ性貯液槽6内の隔板64寄りの前記処理本体部6aに配され、底板部61近くで先端ノズル931がアルカリ性廃液分岐管YPの導入側にノズル口を向けて設置される。潅水コンピュータ92で制御されて水道水が間欠的に先端ノズル931から噴出する。該水道水の水圧を利用して、処理本体部6a(アルカリ性貯液槽6)内でアルカリ性廃液YLの中和処理を終えた処理水を循環させ、順次、該処理水を隔板64を潜らせ処理部へと送り、その後、処理済み部6bから立板部60の堰を乗り越え、オーバフローさせて処理水受け具7へと流出させることができる。
(3)中和処理装置の周辺設備
本中和処理装置では、周辺設備として透析終了後の消毒,洗浄で発生する廃液を、酸性貯液槽1へ移送する配管XPとアルカリ性貯液槽6へ移送する配管YPと一般下水道へ移送する一般放流配管MPとに分岐してなる3系統の配管と、これら3系統の配管それぞれに前記廃液を送液できるよう切替え可能な切替バルブXV,YV,MVと、該切替バルブを開閉制御する制御盤CPを備える。
本実施形態は透析終了後の消毒,洗浄で発生する廃液を運ぶメイン廃液本管MPから枝管の酸性廃液分岐管XPが分岐し、該酸性廃液分岐管XPの先端が酸性貯液槽1に接続されるが、酸性廃液分岐管XPの途中に電磁弁XVが組み込まれている。
また、メイン廃液本管MPから枝管のアルカリ性廃液分岐管YPが分岐し、該アルカリ性廃液分岐管YPの先端がアルカリ性貯液槽6に接続されるが、アルカリ性廃液分岐管YPの途中には電磁弁YVが組み込まれている。
メイン廃液本管MPにはアルカリ性廃液分岐配管YP,酸性廃液分岐配管XPの分岐地点を過ぎた下流箇所で本管用電磁弁MVが組み込まれる。該本管用電磁弁MVの下流側に一般放流配管MPが接続されて、その先は一般下水道につながる。
制御盤CPは透析液供給装置TKの透析プログラム設定データを検知して各電磁弁を開閉し、透析終了後の消毒,洗浄で発生する廃液のうち、酸性廃液XLを酸性貯液槽1へ導き、アルカリ性廃液YLはアルカリ性貯液槽6へ導き、また水洗排水は一般放流配管MPへと導くコントローラである。例えば、酸洗浄によって酸性廃液XLがメイン廃液本管MP内を流れる場合は、電磁弁YV,MVが閉、電磁弁XVが開となってその酸性廃液XLを酸性貯液槽1へと導く。次亜塩素酸ナトリウム等の薬洗によってアルカリ性廃液YLがメイン廃液本管MP内を流れる場合は、電磁弁XV,MVが閉、電磁弁YVが開となってそのアルカリ性廃液YLをアルカリ性貯液槽6へと導く。RO水洗等によって水洗排水がメイン廃液本管内を流れる場合は、電磁弁YV,XVが閉、電磁弁MVが開となってその水洗排水を一般放流配管MPへと導く。
(4)透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理方法
上記中和処理装置を用い、例えば次のようにして透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理を行うことができる。
まず、透析中の廃液、及び透析機器の洗浄,消毒廃液のうちで例えば水洗−酸洗浄−水洗−薬洗−水洗といった工程中の水洗排水は、pH値が水質基準内に入っていることから、本中和処理装置に取り込まずに下水道に直接放流する。このとき、切替弁XV,YVは閉で、切替弁MVが開になっている。
そして、酸性廃液XLが排出される時間帯は、制御盤CPが透析液供給装置TKからの信号指令を受けて電磁弁XVを開にし且つ電磁弁YV,MVを閉にして、酸性廃液XLがメイン排水本管から酸性廃液分岐管XPを通って酸性中和装置Aに入るようにする(図4の破線矢印)。
また、制御盤CPが、透析液供給装置TKの透析プログラム設定に追従して、アルカリ廃液YLが排出される時間帯は電磁弁YVを開にし且つ電磁弁XV,MVを閉にして、アルカリ性廃液YLがメイン排水本管からアルカリ性廃液分岐管YPを通ってアルカリ性中和装置Bに入るようにする(図2の破線矢印)。
酸性中和装置Aに入った前記酸性廃液XLは、まず酸性貯液槽1に一旦溜める。酸性貯液槽1の貯溜量は、透析装置の数量、消毒時間及び洗浄時間によって決められている。
酸性貯液槽1中の酸性廃液XLは、タイマーセットされた水供給具5からの水の噴出により、順次、酸中和槽2へと送られる。先端ノズル531からの水道水の水圧を利用して、酸性貯液槽1に溜まった酸性廃液XLを循環させて酸中和槽2へ送り出していく。酸中和槽2に入った酸性廃液XLは、水酸化マグネシウム等の粒状物4aからなる固形中和剤4が充填された充填層を通過することになる。そして、酸性廃液XLが酸中和槽2の充填層を通過する間に、酸性廃液XLと中和剤4との固液中和反応によってpH値が下がっていく。立板部20や仕切板23或いは隔板24によって形成された4つの筒部(4室)内の充填層を通過する間に、pH値が下水道法等の排出基準値内に整えられる処理水となる。
続いて、水道水の水量が加わったことで、処理水は処理水受け具3との立板20の堰を乗り越え、処理水受け具3へと押し流される。その後、酸性処理水配管XSPを経て、透析中に出る他の廃水に混ざって放流される。
一方、アルカリ性中和装置Bに入った前記アルカリ性廃液YLは、まずアルカリ性貯液槽6に一旦溜める。アルカリ性貯液槽6の貯溜量も、透析装置の数量、消毒時間及び洗浄時間によって決められる。例えば30ベッドほどある病院の人工透析に係る透析機器の洗浄,消毒廃液は、3t/日程度でその半分がアルカリ性廃水になっている。
アルカリ性貯液槽6にアルカリ性廃液YLが溜められると、エアポンプ80が稼動してエアバブリング発生器82からの気泡gでアルカリ性廃液YL中の次亜塩素酸ナトリウムを時間をかけて分解し、アルカリ性廃液YLのpH値を下水道法等で定める基準値内におさまるよう下げていく。尚、前記エアポンプ80は常時作動させておいてもよい。
このように数時間かけて処理されたアルカリ性廃液YLの処理水は、例えば翌日の透析時間帯にタイマーセットされた水供給具9からの水の噴出により、順次、処理本体部6aを潜って処理済み部6bへと送られ、さらに、処理水受け具7との立板60の堰を乗り越え、処理水受け具7へと押し流される。その後、アルカリ性処理水配管YSPを経て、例えば翌日の透析中に出る他の廃水に混ざって放流される。
(5)実施例
[実施例1]
・酸性廃液の中和処理試験
図4に示すような1500mm×300mm×900mmのステンレス製箱形容器Aに立板部で分離された370mm×300mm×700mmの酸性貯液槽1と、300mm×300mm×650mmと300mm×300mm×600mmとに二分された酸中和槽2とを備える酸性中和装置Aを使用した。水酸化マグネシウム又は酸化マグネシウムを主成分とする粒状物で、その粒径が3mm〜5mmのものを選別してこれを中和剤4とし、該中和剤4については90kgと80kgとを二分された前記酸中和槽2の網状体25上に充填し、酸性中和装置Aを完成させた。
そして、酸性貯液槽1及び酸中和槽2内を1%酢酸溶液で満たした。次いで、5000ml/分で同じ1%酢酸溶液を酸性貯溜槽に流入させた。この使用した1%酢酸溶液のpH値は2.8であった。酸中和槽2を経由した酸性廃液XLのpH値は5.3となり、中和作用,効果が得られた。
[実施例2]
・アルカリ性廃液の中和処理試験
図2に示すようなアルカリ性中和装置Bを用いた。500mm×300mm×500mmのステンレス製アルカリ性貯液槽6に、エアポンプ80から送気管81を経由してエアバブリング発生器82にエアを送り、小さな多数の透孔821から気泡gを放出(エアレーション)させ、アルカリ性廃液YLの中和試験を行った。気象条件は気温8℃、水温5℃であった。エアポンプ80は吐出風量40リットル/分のものを使用した。アルカリ性貯液槽6を01%次亜塩素酸ナトリウム溶液で満たした。エアレーション前のpH値は11.7であった。エアレーションを3時間行ったところpH値は8.2〜8.4となり、中和作用,効果が得られた。
(5)本実施形態の効果
このように構成した中和処理装置は、透析終了後に例えば水洗,酸洗浄,薬洗,水洗といった工程を経る透析機器の消毒,洗浄がなされることによって出る廃水のうち、酸洗浄で出る酸廃液XLを酸性中和装置Aに取り込んで中和処理し、また薬洗で出る次亜塩素酸ナトリウム等のアルカリ性廃液YLをアルカリ性中和装置Bに取り込んで中和処理することで、廃水処理量を減らし、且つ酸,アルカリを個別処理できるので効率的且つ有効な中和処理ができる。
次亜塩素酸ナトリウムは毒性が強く微生物を死滅させる虞れがあるが、次亜塩素酸ナトリウムが分解し、アルカリ性廃液YLが中和無害化するので、そのような心配はいらなくなる。またアルカリ性廃液YLの処理はエアバブリング発生器82で、すなわち空気の気泡gで処理するので、薬剤等がいらず、低コストにして環境にも優しいアルカリ性中和装置B(中和処理装置)になる。次亜塩素酸ナトリウム等のアルカリ性廃液YLはアルカリ性中和装置Bに導いて個別処理するので、酸性廃液XLと混ざることによって塩素等の有害ガスが発生する事態も回避でき、安全性が確保される。
そして、pH値に問題のない水洗排水はそのまま一般下水道に放流することで、例えば一日分を溜める酸性貯液槽1やアルカリ性貯液槽6も比較的小容量になり中和処理装置の設置スペースを小さくできる。これまで設置場所の確保が困難で導入が難しかった病院等でも本中和処理装置の設備導入がし易くなっている。加えて、本実施形態は箱形容器A,Bを一体化して中和処理装置をコンパクト化するので設置スペースが一層小さくなり優れたものになっている。
また、酸性処理装置Aにあっては、中和剤4に水に溶解してアルカリを呈する前記粒状物4aが水酸化マグネシウム又は酸化マグネシウムを主成分とする粒状物を用いているので、天然岩石粒子等に比べ中和反応が速く、また酸中和槽2に充填する量も少なくて済む。さらに、海水法水酸化マグネシウムからなる中和剤4を用いると、粒子を大きくして沈降性,濾過性の良い水酸化マグネシウム主成分の中和剤が得られることから、酸中和処理中にアクが出ず、且つ粒径も適度な大きさで、作業性,取扱いに優れたものとなる。
尚、本発明においては、前記実施形態,実施例に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。酸性中和装置A,酸性貯液槽1,酸中和槽2,処理水受け具3,中和剤4,水供給具5,アルカリ性中和装置B,アルカリ性貯液槽6,処理水受け具7,エアバブリング発生器82,水供給具9等の形状,大きさ,材質等は用途に合わせて本発明の範囲内で適宜選択できる。例えば、中和処理装置は酸性中和槽Aだけ或いはアルカリ性中和装置Bだけにすることができる。また、透析治療のベッドごとに各ベッドと対にした極く小さな中和処理装置とすることもできる。
本発明に係る透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理装置の一形態で、その概略平面図である。 アルカリ性廃液の中和処理装置に係る一部縦断面説明図である。 図2のエアバブリング供給具の説明斜視図である。 酸性廃液の中和処理装置に係る一部縦断面説明図である。
符号の説明
1 酸性貯液槽
2 酸中和槽
4 中和剤(水に溶解してアルカリを呈する粒状物)
6 アルカリ性貯液槽
82 エアバブリング発生器
CP 制御盤
XL 酸性廃液
YL アルカリ性廃液
XV 電磁弁(切替バルブ)
YV 電磁弁(切替バルブ)
MV 電磁弁(切替バルブ)
XP 酸性廃液分岐管(配管)
YP アルカリ性廃液分岐管(配管)
MP 一般放流管

Claims (5)

  1. 透析終了後の消毒,洗浄で発生する酸性廃液を受け入れる酸性廃液専用の酸性貯液槽と、水に溶解してアルカリ性を呈する粒状物が槽内に充填された酸中和槽と、を具備し、前記酸性貯液槽に溜めた酸性廃液を前記酸中和槽に送液し中和処理をなすことを特徴とする透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理装置。
  2. 透析終了後の消毒,洗浄で発生するアルカリ性廃液を受け入れるアルカリ性廃液専用のアルカリ性貯液槽をさらに具備し、アルカリ性廃液を中和処理するようにした請求項1記載の透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理装置。
  3. 水に溶解してアルカリ性を呈する前記粒状物が水酸化マグネシウム又は酸化マグネシウムを主成分とする粒状物である請求項1記載の透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理装置。
  4. 前記アルカリ性貯液槽内にエアバブリング発生器を具備し、次亜塩素酸ナトリウム含有廃液からなるアルカリ性廃液をエアバブリングさせて中和処理するようにした請求項2記載の透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理装置。
  5. 透析終了後の消毒,洗浄で発生する廃液を、酸性貯液槽へ移送する配管とアルカリ性貯液槽へ移送する配管と一般下水道へ移送する一般放流配管とに分岐してなる3系統の配管と、これら3系統の配管それぞれに前記廃液を送液できるよう切替え可能な切替バルブと、該切替バルブを開閉制御する制御盤と、をさらに具備する請求項2記載の透析機器の洗浄,消毒廃液の中和処理装置。
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