JP2005217963A - Ofdm変調信号のシンボルレート誤差測定装置 - Google Patents

Ofdm変調信号のシンボルレート誤差測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】OFDM変調信号のシンボルレート誤差を高い精度でかつ高速に測定に測定する。
【解決手段】一定周波数間隔で配列された複数のサブキャリア2からなるOFDM変調信号1で、一定の時間間隔で配列された複数のシンボルからなるOFDM変調信号1のシンボルレート誤差εを測定するOFDM変調信号測定装置であって、
元々規定の位相値を有する各パイロットサブキャリア36のシンボルデータ9の実際の位相を求め、この求めたシンボルデータ9の位相時間変化からシンボルデータのシンボルレート誤差εを算出している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一定の時間間隔で配列された複数のシンボルからなるOFDM変調信号のシンボルレート誤差を測定するOFDM変調信号測定装置に関する。
ケーブル(線)を使用しないLANとしての無線LANにおける通信媒体として電波を使用するシステムが実用化されている。この電波を用いる通信規格として、IEEE(米国電気電子技術者協会)で制定された規格IEEE802.11aにおいては、ネットワークの中継器(アクセスポイント)と各端末との間の情報はOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing 直交周波数分割多重)変調されて電波で送受信される。
図9はOFDM変調信号の特徴を示す図である。図9(a)はこのOFDM変調信号1を周波数を横軸として示す模式図である。このOFDM変調信号1は、一定の周波数間隔ΔF(=312.5kHz)で配列された複数(=64個)のサブキャリア2で構成されている。そして、各サブキャリア2に送受信される情報が組込まれている。周波数間隔ΔF(=312.5kHz)は、互いに隣接するサブキャリア2の周波数軸上の波形が互いに直交するように設定されている。各サブキャリア2には、例えば、BPSK、QPSK、16QAM等で位相変調された情報が組込まれている。
そして、このOFDM変調信号1の全体の占有周波数帯域幅SWは、図9(b)のスペクトラム図に示すように、SW=20MHz(=312.5kHz×64)となる。このOFDM変調信号1に含まれる各サブキャリア2には、下限周波数から中心周波数を経て上限周波数まで、―31、…、―1、0、1、…、31、32の番号nが付してある。
図9(c)は、OFDM変調信号(無線LAN)の伝送フレームを示す図である。各サブキャリア2は、例えば複数のパケット3が一定間隔で連続するバースト信号で構成されている。各パケット3は、ショートシンボル5とロングシンボル6とからなるプリアンブル4と、シグナル9と、複数のシンボルデータ9からなるデータ領域8とで構成されている。
図10はOFDM変調信号(無線LAN)の伝送フレームの詳細フォーマット図である。図示するように、データ領域8の各シンボルデータ9は、3.2μsのデータ10と0.8μsのGI(ガード・インターバル)11とで構成され、4.0μsの時間長を有する。データ10における最後の0.8μs分のデータ(波形)が、先頭の0.8μsのGI11に複写されている。
したがって、OFDM変調信号1のシンボルレートとは、シンボルデータ9の時間間隔で示される。
新規に無線LANを構築した場合には、送受信されるOFDM変調信号1の信号品質を確認する必要がある。この信号品質のなかには、OFDM変調信号1を構成する各サブキャリア2のシンボルレートの、基準シンボルレートからの誤差が一定許容範囲に入っているか否かを確認する必要がある。
しかし、このシンボルデータ9の区間を高い精度で区別できないので、シンボルデータ9の時間間隔で示されるシンボルレートを正しく測定することは困難であった。このような課題を解消するために、各シンボルデータ9が、データ10と該当データ10の一部を複写したGI11とで構成されていることを応用して、データ領域8における各データ10と各GI11の自己相関強度を算出して、この自己相関強度の時間変化(時間軸)における最大値を示す時間位置から各シンボルデータ9の境目を検出する技術が特許文献1に開示されている。
特許第3041171号
しかしながら、上述したデータ領域8における各データ10と各GI11の自己相関強度を算出して、各シンボルデータ9の境目を検出する手法においても、まだ解消すべき次のような課題があった。
すなわち、自己相関強度が最大値を示す時間位置の検出手法においては、各シンボルデータ9の境目を十分高い精度で検出できなかった。十分高い精度で検出するためには自己相関を算出するためのデータを大量に使用する必要があり、データ領域8における多くのシンボルデータ9が必要となり、測定、及び演算に長時間を要する問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、OFDM変調信号のシンボルレート誤差を高い精度でかつ高速に測定できるOFDM変調信号のシンボルレート誤差測定測定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解消するために本発明は、一定の時間間隔で配列された複数のシンボルからなるOFDM変調信号のシンボルレート誤差を測定するOFDM変調信号測定装置である。
そして、入力されたOFDM変調信号を直交復調してデジタルのI,Q信号としてデータメモリに書込む信号入力処理部と、データメモリに書込まれたデジタルのI,Q信号から、OFDM変調信号に含まれる各シンボルデータの領域を順次抽出する手段と、抽出された各シンボルデータの領域のデータを高速フーリエ変換して各サブキャリアのシンボルデータを得る手段と、この得られた各サブキャリアのシンボルデータのなかからパイロットサブキャリアのシンボルデータを抽出する手段と、この抽出されたパイロットサブキャリアのシンボルデータの位相を算出する手段と、この各パイロットサブキャリアのシンボルデータの位相の時間変化を求める手段と、この位相の時間変化をサブキャリアのシンボルレート誤差に変換する手段とを備えている。
このように構成されたOFDM変調信号のシンボルレート誤差測定装置におけるシンボルレート誤差の測定原理を説明する。OFDM変調信号1のシンボルレートは、図10を用いて説明したように、各シンボルデータ9の時間Ts(=4μs)で示される。シンボルレート誤差εが存在する場合、実際のデータシンボル9の時間Ts’は、
Ts’=Ts(1−ε)
となる。
シンボルレート誤差εが存在する場合、図6(a)に示すように、OFDM変調信号1の全体の実際の占有周波数帯域幅SW’が20MHzの基準帯域幅SWから、シンボルレート誤差εに応じて変化する。
S’W=SW(1+ε)
占有周波数帯域幅SW’が変化すると、各サブキャリア2の周波数も変化する。サブキャリア2の周波数の変化すれば、規定測定時刻で測定された位相の値もシンボルレート誤差が無い時の位相(基準位相)から変化する。この位相の変化量は、時間的に連続するシンボルデータ毎に累積されるので、シンボルデータ毎、すなわち時間経過に伴って、位相が増加していく。したがって、測定されたシンボルデータの位相の時間変化からシンボルレート誤差を求めることが可能となる。
この発明においては、シンボルレート誤差が無い時の位相(基準位相)が固定であるパイロットサブキャリアのシンボルデータの位相を測定しているので、その都度、シンボルレート誤差が無い時の位相(基準位相)を測定する必要ない。
また、たとえシンボルデータの区間が正確に求まっていない場合においても、位相測定は高い精度で実施できるので、シンボルレート誤差を高い精度で求めることが可能となる。
また別の発明は、一定の時間間隔で配列された複数のシンボルからなるOFDM変調信号のシンボルレート誤差を測定するOFDM変調信号測定装置である。
そして、入力されたOFDM変調信号をデジタルのOFDM変調信号としてデータメモリに書込む信号入力処理部と、データメモリに書込まれたデジタルのOFDM変調信号をデジタルのI,Q信号に直交復調する直交復調部と、直交変調部で直交復調されたデジタルのI,Q信号から、OFDM変調信号の各シンボルデータの領域を順次抽出する手段と、抽出された各シンボルデータの領域のデータを高速フーリエ変換して各サブキャリアのシンボルデータを得る手段と、この得られた各サブキャリアのシンボルデータのなかからパイロットサブキャリアのシンボルデータを抽出する手段と、この抽出されたパイロットサブキャリアのシンボルデータの位相を算出する手段と、この各パイロットサブキャリアのシンボルデータの位相の時間変化を求める手段と、この位相の時間変化をサブキャリアのシンボルレート誤差に変換する手段とを備えている。
このように構成されたOFDM変調信号のシンボルレート誤差測定装置においても、先に説明した発明のOFDM変調信号のシンボルレート誤差測定装置とほぼ同様の作用効果を奏することが可能である。
また別の発明は、上述した各発明のOFDM変調信号のシンボルレート誤差測定装置において、デジタルのI,Q信号からOFDM変調信号の搬送周波数の周波数誤差を求める手段と、この求めた周波数誤差を用いてデジタルのI,Q信号における周波数のずれを補正する手段とを備えている。
OFDM変調信号の搬送周波数ωに誤差周波数Δωが発生すると、図6(b)に示すように、OFDM変調信号の実際の占有周波数帯域が周波数誤差Δωだけ上下にシフトする。周波数誤差Δωがサブキャリア2の周波数間隔ΔF(=312.5kHz)を超えると、各I,Q信号の補正は必須である。したがって、搬送周波数の周波数誤差を求め、求めた周波数誤差を用いてデジタルのI,Q信号における周波数のずれを補正している。
このような構成のOFDM変調信号のシンボルレート誤差測定装置においては、元々規定の位相値(基準位相)を有する各パイロットサブキャリアのシンボルデータの実際の位相を求め、この求めたシンボルデータの位相時間変化からシンボルデータのシンボルレート誤差を算出しているので、OFDM変調信号のシンボルレート誤差を高い精度でかつ高速に測定できる。
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係わるOFDM変調信号のシンボルレート誤差測定装置の概略構成を示すブロック図である。
入力端子13から入力されたアナログのOFDM変調信号1は信号入力処理部14へ入力される。このOFDM変調信号1は、図9(a)(b)(c)、及び図10に示す構造及び伝送フォーマットを有する。信号入力処理部14へ入力された5GHz帯の搬送周波数ωを有するOFDM変調信号1は、減衰器15でもって信号レベルが所定の信号レベルに変換されたのち、周波数変換部16へ入力される。
周波数変換部16は、入力されたOFDM変調信号1の5GHz帯の搬送周波数ωを中間周波数(IF)に変換して、新たな中間周波数(IF)のOFDM変調信号として、A/D変換器17へ送出する。A/D変換器17は、入力されたアナログのOFDM変調信号を所定のサンプリングクロックでサンプリングしてデジタルのOFDM変調信号に変換して、次の直交復調部18へ送出する。
直交復調部18は、図2に示すように、一対の信号乗算器(位相検波器)19a、19bと、中間周波数(IF)に変換された搬送波信号を出力する搬送波発生回路20、搬送波信号の位相を90°移相させるπ/2移相器21、一対のLPF22a、22bで構成されている。なお、この直交復調部18の上述した各構成部材は例えば小型のデジタル処理回路素子で構成されている。このような周知の直交復調部18において、入力されたデジタルの中間周波数(IF)のOFDM変調信号はデジタルのI(同位相)信号とQ(直交位相)信号とに直交復調される。直交復調部18は、直交復調したデジタルのI信号とQ信号とをデータメモリ23へ書込む。
小型のコンピュータからなるデータ処理部24は、データメモリ23に書込まれたデジタルのI信号とQ信号とを読出し、このI信号とQ信号とに基づいてOFDM変調信号におけるシンボルレート誤差εを算出して表示部25に表示出力する。
コンピュータからなるデータ処理部24内には、図3に示すように、信号検出部26、搬送周波数検出・補正部27、シンボルデータ抽出部28、FFT処理部29、パイロットサブキャリア抽出部30、位相算出部31、平均位相算出部32、位相判定・補正部33、位相変化算出部34、シンボルレート誤差算出部35が設けられている。
このデータ処理部24の各部26〜34の各動作を説明する前に、OFDM変調信号1の各サブキャリア2についてさらに詳細に説明する。図9(b)に示すように、OFDM変調信号1は52本のサブキャリア2で構成されるが、図4に示すように、52本のサブキャリア2のうち、―21番(n=―21)、―7番(n=―7)、7番(n=7)、21番(n=21)の4本のサブキャリア2は、パイロットサブキャリア36とし、固定情報が設定されている。
具体的には、n=―21、n=―7、n=7、n=21の4本の各パイロットサブキャリア36は、それぞれ図5に示す伝送フレームを有しており、プリアンブル4、シグナル7、複数のシンボルデータ9からなるデータ領域8とで形成されている。各シンボルデータ9は先頭から順番に時系列的な番号m(m=1,2,3,…)が付されており、各シンボルデータ9は、BPSKの変調方式で位相変調され、I、Q信号値で示した固定値が設定されている。このI、Q信号値で示した固定値(基準座標)は、パイロットサブキャリア36毎に、[1,0]、[1,0]、[1,0]、[―1,0]である。したがって、位相としては0°(0ラジアン)、又は180°(πラジアン)の基準位相である。
図3において、データ処理部24における信号検出部26は、データメモリ23のデジタルの各I,Q信号を読出して、バースト信号の場合にはパケット3を検出する。具体的には固定値が組込まれたプリアンブルの位置を判定する。また、連続信号の場合には、シンボルタイミングを検出する。
搬送周波数検出・補正部27は、信号検出部26で検出されたパケット3の各I,Q信号からOFDM変調信号の搬送周波数ωを検出する。具体的には、各デジタルのI,Q信号の1周期分の波形に含まれるI,Q信号の数(データ数)から搬送周波数ωを算出する。そして、この搬送周波数ωの基準搬送周波数ω0からの周波数誤差Δωを算出する。さらに、この周波数誤差Δωで、信号検出部26で検出されたパケット3の各I,Q信号を補正する。具体的には、各デジタルのI,Q信号の1周期分の波形に含まれるI,Q信号の数(データ数)を補正する。なお、周波数誤差Δωがサブキャリア2の周波数間隔ΔF(=312.5kHz)を超えると、各I,Q信号の補正は必須である。
シンボルデータ抽出部28は、信号検出部26で検出されたパケット3の各I,Q信号におけるFFT処理前の合成された状態の各シンボルデータを抽出する。具体的には、パケット3の先頭位置からの各距離(データ数)で1シンボル分のデータを含む各シンボルデータの位置を特定する。
FFT処理部30は、合成された状態のシンボルデータを高速フーリエ変換して、シンボルデータを52個のサブキャリア2のシンボルデータ9に分解する。パイロットサブキャリア抽出部30は、52個のサブキャリア2のシンボルデータ9から前述した4個のパイロットサブキャリア36のシンボルデータ9を抽出する。
位相算出部31は、n=―21、―7、7、21の各パイロットサブキャリア36のシンボルデータ9の位相φ(n,m)を算出する。
φ(n,m)=Tan-1[Re(n,m)/Im(n,m)]
n;パイロットサブキャリア36の番号
m;シンボルデータ9の番号
Re(n,m);シンボルデータ9の実数部(FFTの実数部)
Im(n,m);シンボルデータ9の虚数部(FFTの虚数部)
n=―21、―7、7の各パイロットサブキャリア36のシンボルデータ9のシンボルレート誤差εが無いと仮定した基準位相は0ラジアンであるので、算出された位相φ(n,m)が、そのまま、シンボルレート誤差εを含む位相φ(n,m)となる。
但し、n=21のパイロットサブキャリア36のシンボルデータ9の基準位相はπラジアンであるので、(π―φ(n,m))を、シンボルレート誤差εを含む位相φ(n,m)ととする。
平均位相算出部32は、位相算出部31で算出されたn=―21、―7、7、21の各パイロットサブキャリア36のm番目のシンボルデータ9の位相φ(-21,m)、φ(-7,m)、φ(7,m)、φ(21,m)を用いて、n=21のパイロットサブキャリア36におけるm番目のシンボルデータ9の平均位相φ21(m)を次式で算出する。
φ21(m)=[φ(21,m)+3φ(7,m)―3φ(-7,m)―φ(-21,m)]/4
すなわち、OFDM変調信号1にシンボルレート誤差εが存在することは、前述したように、各サブキャリア2の位相が、中心(n=0)から遠いサブキャリア2ほど大きくなる。例えば、n=21のパイロットサブキャリア36のm番目のシンボルデータ9の位相φ(21,m)は、n=7のパイロットサブキャリア36のm番目のシンボルデータ9の位相φ(7,m)の3倍の値を有する。したがって、各パイロットサブキャリア36のシンボルデータ9の位相の荷重平均を算出する。
荷重平均する利点として、周波数誤差△ωの補正の残留分(導出の精度等で補正しきれない分)をδωとすると、その影響をなくすことが可能である。各サブキャリアの位相成分にδωがオフセットの固定値として加算されるので、21番のパイロットサブキャリア36の位相に−21番のパイロットサブキャリア36の位相を「−1」して加えることは、(δω−δω)を作るので、影響が無くなる。
搬送波周波数は、周波数の時間変動分があり(FM成分やジッタ)、一義的に補正しきれない成分もあるので、その影響をなくすことができる。
また、位相の導出誤差が必ず発生(純粋なノイズ分)する。基本的にノイズ分をすべて加えると「0」になる。パイロットサブキャリア36は特定のサブキャリアのみなので4つ加えても「0」にはならないが、影響を小さくすることが可能である。
位相判定・補正部33は、算出されたn=21のパイロットサブキャリア36におけるm番目のシンボルデータ9の平均位相φ21(m)が、規定位相値を超えているか否かを判定する。規定位相値を超えていると、次の番号(m+1)のシンボルデータ9の領域まで算出したので、平均位相φ21(m)から規定位相値を減じた位相を補正後の平均位相φ21(m)とする。
位相変化算出部34は、例えば、番号m=1〜m=Mまでの各シンボルデータ9の平均位相21φ(m)と時間経過を示す番号mとの図7に示す関係式
φ21(m)=φ’(21)×m+A
を最小自乗法で求める。そして、変数(番号)mの係数φ’(21)をn=21のパイロットサブキャリア36におけるシンボルデータ9における位相の時間変化φ’(21)とする。なお、Aは定数である。
シンボルレート誤差算出部35は、位相変化算出部34で算出されたn=21のパイロットサブキャリア36におけるシンボルデータ9における位相の時間変化φ’(21)をシンボルデータ9におけるシンボルレート誤差εに変換する。具体的には、シンボルデータ9の基準時間Ts(=4μs)、基準時間TsにおけるFFTのポイント数(=124)、占有周波数帯域幅SW(=20MHz)、パイロットサブキャリア36の番号n(=24)等で定まる係数Kを乗算して、シンボルレート誤差εを算出する。
K=[128(ポイント)/20(MHz)]/(2π)[1/21(番号)/4(μs)]×10-6(ppm)
ε=K×φ’(21)
シンボルレート誤差算出部35は、算出したシンボルレート誤差εを表示部25に表示出力する。
図8はデータ処理部24の全体動作を示す流れ図である。先ず、信号検出部26が起動して、データメモリ23のデジタルの各I,Q信号を読出して、パケット3又はシンボルタイミングを検出する(ステップS1)。次に、搬送周波数検出・補正部27が起動して、OFDM変調信号の搬送周波数ωの周波数誤差Δωを算出し、この周波数誤差Δωでパケット3の各I,Q信号を補正する(S2)。次に、S=3にて、シンボルデータ抽出部28にて検出されるパケット3の各I,Q信号におけるシンボルデータ9の番号mを初期化する(m=1)。
シンボルデータ抽出部28にて検出されたm番目のシンボルデータをFFT処理部30が高速フーリエ変換して、シンボルデータを65個のサブキャリア2のシンボルデータ9に分解する(S4)。65個のサブキャリア2のシンボルデータ9からn=―21、―7、7、21からなる4個のパイロットサブキャリア36のシンボルデータ9を抽出する(S5)。位相算出部31が起動して、n=―21、―7、7、21の各パイロットサブキャリア36のシンボルデータ9の位相φ(n,m)を算出する(S6)。
次に、平均位相算出部32が起動して、m番目のシンボルデータ9の位相φ(-21,m)、φ(-7,m)、φ(7,m)、φ(21,m)を用いて、n=21のパイロットサブキャリア36におけるm番目のシンボルデータ9の平均位相φ21(m)を算出する(S7)。位相判定・補正部33が起動して、算出されたm番目のシンボルデータ9の平均位相φ21(m)が規定位相値を超えているか否かを判定する(S8)。
1シンボルデータ分の規定位相値を超えると(S9)、平均位相φ21(m)から規定位相値を減じた位相を補正後の平均位相φ(m)とし(S10)、シンボルデータ9の番号mを1だけ更新する(S11)。算出されたm番目のシンボルデータ9の平均位相φ21(m)が規定位相値を超えていないと(S9)、そのまま、シンボルデータ9の番号mを1だけ更新する(S11)。
更新後のシンボルデータ9の番号mが測定しようとするシンボルデータ9の例えばMの規定個数を超えていない場合は(S12)、S4に戻り、m番目のシンボルデータをFFT処理部30が高速フーリエ変換する。
更新後のシンボルデータ9の番号mが規定個数を超えた場合は(S12)、位相変化算出部34が起動して、最小自乗法を用いて、n=21のパイロットサブキャリア36におけるシンボルデータ9における位相の時間変化φ’(21)を算出する(S13)。シンボルレート誤差算出部35が起動してn=21のパイロットサブキャリア36における位相の時間変化φ’(21)をシンボルデータ9におけるシンボルレート誤差εに変換する(S14)。そして、このシンボルレート誤差εを表示部25に表示する。
このように構成された実施形態のOFDM変調信号のシンボルレート誤差測定装置においては、OFDM変調信号1のサブキャリアに含まれる、予め固定位相(基準位相)を有するパイロットサブキャリア36の各時間位置(番号)mにおけるシンボルデータ9の位相φ(n,m)を測定している。そして、この位相φ21(m)の時間変化φ’(21)を算出して、この位相φ(m)の時間変化φ’(21)からシンボルデータ9におけるシンボルレート誤差εを算出している。
このように、位相φ21(m)の時間変化φ’(21)からシンボルデータ9におけるシンボルレート誤差εを算出することによって、従来の自己相関手法に比較して、シンボルレート誤差εを高速で、かつ高い精度でシンボルレート誤差εを測定できる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
図1に示す信号入力処理部14において、A/D変換器17と直交復調器18との位置を交換することも可能である。この場合、周波数変換部16から出力されたアナログのOFDM変調信号を直交復調器18でアナログのI,Q信号に復調して、このアナログのI,Q信号をA/D変換器17でデジタルのI,Q信号に変換する。
さらに、直交復調器18とデータメモリ23との位置を交換することも可能である。この場合、周波数変換部16から出力されたアナログのOFDM変調信号をA/D変換器17でデジタルのOFDM変調信号に変換してデータメモリ23に書込む。そして、データメモリ23から読出したデジタルのOFDM変調信号を直交復調器18でデジタルのI,Q信号に復調して、データ処理部24へ供給する。
本発明の一実施形態に係わるOFDM変調信号のシンボルレート誤差測定装置の概略構成を示すブロック図 同実施形態に係わるシンボルレート誤差測定装置に組込まれた直交復調部の詳細構成を示すブロック図 同実施形態に係わるシンボルレート誤差測定装置に組込まれたデータ処理部の詳細構成を示すブロック図 OFDM変調信号の各パイロットサブキャリアを示すスペクトラム図 OFDM変調信号の各パイロットサブキャリアの伝送フレームを示す図 OFDM変調信号の全周波数帯域を示すスペクトラム図 同実施形態に係わるシンボルレート誤差測定装置で算出される各シンボルデータの平均位相φ(m)とmとの関係を示す図 同実施形態に係わるシンボルレート誤差測定装置に組込まれたデータ処理部の詳細動作を示す流れ図 OFDM変調信号の構成を示す図 OFDM変調信号の各サブキャリアの伝送フレームを示す図
符号の説明
1…OFDM変調信号、2…サブキャリア、4…プリアンブル、7…シグナル、8…データ領域、9…シンボルデータ、10…データ、11…GI、14…信号入力処理部、15…減衰器、16…周波数変換部、17…A/D変換部、18…直交復調部、23…データメモリ、24…データ処理部、25…表示部、26…信号検出部、27…搬送周波数検出・補正部、28…シンボルデータ抽出部、29…FFT処理部、30…パイロットサブキャリア抽出部、31…位相算出部、32…平均位相算出部、33…位相判定・補正部、34…位相変化算出部、35…シンボルレート誤差算出部、36…パイロットサブキャリア

Claims (3)

  1. 一定周波数間隔で配列された複数のサブキャリア(2)からなるOFDM変調信号(1)で、一定の時間間隔で配列された複数のシンボルからなるOFDM変調信号のシンボルレート誤差を測定するOFDM変調信号測定装置であって、
    入力されたOFDM変調信号を直交復調してデジタルのI,Q信号としてデータメモリ(23)に書込む信号入力処理部(14)と、
    前記データメモリに書込まれたデジタルのI,Q信号から、前記OFDM変調信号のシンボルデータの領域を順次抽出する手段(26、28)と、
    前記抽出された各シンボルデータの領域のデータを高速フーリエ変換して各サブキャリアのシンボルデータを得る手段(29)と、
    この得られた各サブキャリアのシンボルデータのなかからパイロットサブキャリア(36)のシンボルデータ(9)を抽出する手段(30)と、
    この抽出されたパイロットサブキャリアのシンボルデータの位相を算出する手段(31)と、
    この各パイロットサブキャリアのシンボルデータの位相の時間変化を求める手段(34)と、
    この位相の時間変化をサブキャリアのシンボルレート誤差に変換する手段(35)と
    を備えたことを特徴とするOFDM変調信号のシンボルレート誤差測定装置。
  2. 一定周波数間隔で配列された複数のサブキャリア(2)からなるOFDM変調信号(1)で、一定の時間間隔で配列された複数のシンボルからなるOFDM変調信号のシンボルレート誤差を測定するOFDM変調信号測定装置であって、
    入力されたOFDM変調信号をデジタルのOFDM変調信号としてデータメモリ(23)に書込む信号入力処理部(14)と、
    前記データメモリに書込まれたデジタルのOFDM変調信号をデジタルのI,Q信号に直交復調する直交復調部(18)と、
    前記直交変調部で直交復調されたデジタルのI,Q信号から、前記OFDM変調信号のシンボルデータの領域を順次抽出する手段(26、28)と、
    前記抽出された各シンボルデータの領域のデータを高速フーリエ変換して各サブキャリアのシンボルデータを得る手段(29)と、
    この得られた各サブキャリアのシンボルデータのなかからパイロットサブキャリア(36)のシンボルデータ(9)を抽出する手段(30)と、
    この抽出されたパイロットサブキャリアのシンボルデータの位相を算出する手段(31)と、
    この各パイロットサブキャリアのシンボルデータの位相の時間変化を求める手段(34)と、
    この位相の時間変化をサブキャリアのシンボルレート誤差に変換する手段(35)と
    を備えたことを特徴とするOFDM変調信号のシンボルレート誤差測定装置。
  3. 前記デジタルのI,Q信号から前記OFDM変調信号の搬送周波数の周波数誤差を求める手段(27)と、
    この求めた周波数誤差を用いて前記デジタルのI,Q信号における周波数のずれを補正する手段(27)と
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のOFDM変調信号のシンボルレート誤差測定装置。
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