JP5438123B2 - 周波数オフセットの推定 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、複数の後続するデータシンボルを含む受信信号の周波数オフセットを推定することに関する。
移動通信システムにおいて、周波数オフセットを推定し且つ補償する必要がある。これらのオフセットは、例えば精度の低いクロック又は温度の変動に起因するが、ユーザ機器が基地局に向かって又は基地局とは逆方向に移動している時にドップラーシフトも発生する。
従って、これらの問題を軽減するために、自動周波数制御(AFC)アルゴリズムが使用される。周波数オフセットを推定するために、通信システムの種類に依存して種々の方法が使用可能である。
直交周波数分割多重(OFDM)において、周波数オフセットは、例えば受信したパイロットシンボルの位相変化を2つの異なるシンボル間で比較することにより推定される。チャネルがその時間の間不変であるという仮定の下、周波数オフセットは2つの受信パイロットシンボルを相関することにより推定される。結果の引数は、周波数オフセットを与える。しかし、この引数は−πとπとの間の数字であるため、周波数オフセットのために起こる2つの異なるシンボル間の位相変化の絶対値がπ未満である場合にのみ結果は正確である。従って、2つの異なるシンボル間の所定の距離に対して検出可能な周波数オフセットには限界がある。2つの異なるシンボル間の距離が大きい程、検出可能な周波数オフセットは小さくなる。
2つの異なるシンボル間の距離が大きい場合、推定の精度は良い。しかし、距離が大きい程、周波数オフセットに対するナイキスト周波数は小さくなる。ナイキスト周波数は、推定可能な最大の周波数オフセットを与える。
一例として、ダウンリンクにおいて多元接続技術としてOFDMを使用する第3世代(3G)LTE(Long Term Evolution)(3G LTE)のパイロットは、7つのシンボルから成る各スロットのシンボル0及び4に配置される。2つのパイロット間の最短距離は3シンボル分であり、ナイキスト周波数すなわち位相変化の絶対値に対するπ限界を超えずに推定可能な最大周波数オフセットは2.33kHzと計算される。しかし、正確に推定されないより大きな周波数オフセットが起こる可能性がある。
例えば高速列車の例において動作するために、基地局が線路に近接していて1300Hzのドップラー周波数の場合、アルゴリズムは速い周波数変化に対応できる必要がある。特に、バッテリの節電をするために、ユーザ機器は受信が中断される周期を使用してもよいため、周波数変化は2つの測定値の間の2600Hzの周波数ジャンプと考えられる。周波数オフセットが所定の期間にわたる受信信号の位相変化から推定される他の通信システムにおいても同様である。
通信システムにおいて、より大きな周波数オフセットに対応できるアルゴリズムが必要とされる。
従って、本発明の実施形態の目的は、複数の後続するデータシンボルを含む受信信号の周波数オフセットを推定する方法であり、従来の方法より大きな周波数オフセットを正確に検出できる方法を提供することである。
本発明の実施形態によると、上記目的は、複数の後続するデータシンボルを含む受信信号の周波数オフセットを推定する方法であり、間に第1の時間距離を有する2つの受信シンボル間の受信信号の計算された位相の変化から前記周波数オフセットの第1の推定値を決定するステップを含む方法において達成される。上記目的は、この方法が、前記第1の時間距離とは異なる時間距離を間に有する2つの受信シンボル間の受信信号の計算された位相の変化から前記周波数オフセットの少なくとも1つの更なる推定値を決定するステップと、前記第1の推定値及び前記更なる推定値の各々に対して、前記推定値が決定された際に使用された2つの受信シンボル間の距離から周波数周期性を決定するステップと、推定値に加算された整数値と乗算された周波数周期性として各推定値に対して計算された周波数値が少なくとも互いにほぼ等しくなるように前記第1の推定値及び前記更なる推定値の各々に対する整数値を含む整数値の集合を決定するステップと、前記周波数オフセットの補正済み推定値を決定された整数値の集合から計算するステップとを更に含むことで達成される。
周波数オフセットの推定が異なる期間にわたり測定された複数の推定値の組み合わせに基づく場合、これらの推定値は異なる周波数周期性を有するため、元の推定値に対するナイキスト周波数を超える周波数オフセットも種々の推定値に対する可能な周波数オフセット値を比較することにより推定される。
一実施形態において、各推定値に対して整数値の集合を決定するステップは、各推定値及び複数の整数値の各々に対して対応する周波数値を計算するステップと、種々の推定値に対して計算された周波数値を比較し且つ互いに最も近接する周波数値を与える各推定値に対して整数値を選択するステップとを含む。本実施形態は、2つの関連する計算された周波数値が完全に合致しない可能性のある雑音のある環境においても有用である。
2つの関連する計算された周波数値が完全に合致しない可能性のある雑音のある環境においても有用である別の実施形態において、各推定値に対して整数値の集合を決定するステップ及び前記周波数オフセットの補正済み推定値を計算するステップは、整数値の複数の組み合わせの各々に対して、確率関数を最大にする周波数値として最適な周波数値を計算するステップと、最適な周波数値毎に尤度を計算するステップと、前記周波数オフセットの補正済み推定値として最大尤度を有する最適な周波数値を選択するステップとを含む。
更に別の実施形態において、各推定値に対して整数値の集合を決定するステップ及び前記周波数オフセットの補正済み推定値を計算するステップは、前記第1の推定値と前記更なる推定値との間の少なくとも1つの差分を計算するステップと、事前に計算された差分値毎に対応する整数値の集合を示すテーブルに格納された事前に計算された差分値と少なくとも1つの差分とを比較するステップと、前記テーブルにおいて少なくとも1つの計算された差分に対応する整数値の集合を読み出すステップとを含む。
後者の実施形態において、前記周波数オフセットの補正済み推定値を計算するステップは、前記テーブルにおいて読み出された整数値の集合から前記第1の推定値及び前記更なる推定値の各々に対する前記周波数オフセットの補正済み推定値を計算するステップを含んでもよい。
方法は、一実施形態において、前記周波数オフセットの補正済み推定値として決定された整数値の集合の整数値のうちの1つに対応する周波数値を選択するステップを更に含んでもよい。異なる一実施形態において、方法は、決定された整数値の集合の整数値に対応する周波数値の平均値を計算するステップと、前記周波数オフセットの補正済み推定値として前記平均値を選択するステップとを更に含んでもよい。更なる一実施形態において、方法は、決定された整数値の集合の整数値に対応する周波数値の重み付き平均値を計算するステップと、前記周波数オフセットの補正済み推定値として前記重み付き平均値を選択するステップとを更に含んでもよい。
あるいは、方法は、前記周波数オフセットの補正済み推定値を取得するために各信号対雑音比に対応する重みを有する決定された整数値の集合の整数値に対応する周波数値を混合するステップを含んでもよい。このように、最適な推定値は雑音のある環境において取得される。
更に本発明の実施形態は、複数の後続するデータシンボルを含む受信信号の周波数オフセットを推定するように構成された受信機に関する。受信機は、間に第1の時間距離を有する2つの受信シンボル間の受信信号の計算された位相の変化から前記周波数オフセットの第1の推定値を決定するように構成された第1の周波数オフセット推定器を備える。受信機は、前記第1の時間距離とは異なる時間距離を間に有する2つの受信シンボル間の受信信号の計算された位相の変化から前記周波数オフセットの少なくとも1つの更なる推定値を決定するように構成された少なくとも1つの更なる周波数オフセット推定器と、前記第1の推定値及び前記更なる推定値の各々に対して、推定値が決定された際に使用された2つの受信シンボル間の距離から周波数周期性を決定する手段と、推定値に加算された整数値と乗算された周波数周期性として各推定値に対して計算された周波数値が少なくとも互いにほぼ等しくなるように前記第1の推定値及び前記更なる推定値の各々に対する整数値を含む整数値の集合を決定する手段と、前記周波数オフセットの補正済み推定値を決定された整数値の集合から計算する手段とを更に備える。
方法に対して上述された例に対応する実施形態は、受信機にも適用される。
更に本発明の実施形態は、そのような受信機を備えるユーザ機器に関する。
また、本発明の実施形態は、コンピュータプログラム及び上述した方法を実行するためのプログラムコード手段を含むコンピュータ可読媒体に関する。
本発明の実施形態は、図面を参照して以下により完全に説明される。
OFDMシンボルが有用な部分及びガードインターバルから構成される方法を示す図である。 3G LTEシステムに対するパイロットパターンを示す図である。 周波数オフセット推定値が推定に使用されたパイロット間に3シンボル分の距離を有する推定器に対する異なる真の周波数オフセットを提示できる方法を示す図である。 推定器が推定に使用されたパイロットの間に4シンボル分及び7シンボル分の距離を有し、検出される真の周波数が双方の推定器に対するナイキスト周波数内である同様の状況を示す図である。 推定器が推定に使用されたパイロット間に4シンボル分及び7シンボル分の距離を有し、検出される真の周波数が双方の推定器に対するナイキスト周波数外である同様の状況を示す図である。 本発明の実施形態を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態を示すブロック図である。 周波数オフセット値に対する最大尤度が計算される一実施形態を示すフローチャートである。 種々の推定器からの推定値間の差分が計算され且つテーブルと比較される方法を示す図である。 図9の方法を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の利点を示すシミュレーション結果を示す図である。 種々のサブキャリアにおけるパイロットを使用することを示す図である。
本発明の実施形態は、周波数オフセットが所定の期間にわたる受信信号の位相変化から推定される種々の通信システムにおいて使用される。そのようなシステムの一例は、例えば第3世代(3G)LTE(Long Term Evolution)(3G LTE)で使用されるような直交周波数分割多重(OFDM)である。この例は、本発明の実施形態を説明するために以下において使用される。
OFDMシステムにおいて、元のデータストリームが対応する低シンボルレートで複数の並列データストリームに多重化されるマルチキャリア方式は、データ転送速度を低減せずにシンボルレートを低減することにより符号間干渉(ISI)を低減するために使用される。符号間干渉は、信号が送信される際に介するマルチパスチャネルに対するチャネルインパルス応答の遅延拡散のために起こる。並列データストリームの各々は異なるサブキャリア周波数で変調され、結果として得られる信号は送信機から受信機に同一の帯域で共に送信される。一般に、多くの異なるサブキャリア周波数、すなわち数百又は数千のサブキャリア周波数が使用され、それらの周波数は互いに非常に近接している必要がある。受信機において、高速フーリエ変換(FFT)は、並列データストリームを分離し且つ元のデータストリームを回復するために使用される。
符号間干渉を更に低減するために、サブキャリアの集合により構成された各OFDMシンボルは期間TSで送信され、期間TSは、期間TUを有する有用な部分及び期間TGを有するガードインターバル(GI)又はサイクリックプレフィックス(CP)の2つの部分から成る。ガードインターバルは、有用な部分TUの周期的継続から成り、プレフィックスとしてシンボルの前にある。これを図1に示し、TUはシンボルの有用な部分の長さであり、TGはガードインターバルの長さである。TGが最大チャネル遅延より長い限り、先行するシンボルの全ての反射はガードインターバルを無視することにより受信機において除去され、符号間干渉は回避される。
OFDMを利用する送信システムの一例として、3G WCDMA規格の発展と考えられる第3世代(3G)LTE(Long Term Evolution)(3G LTE)と呼ばれる新しい融通性のあるセルラシステムの提案について説明できる。このシステムは、ダウンリンクにおいてOFDMを多元接続技術として使用し(OFDMAと呼ばれる)、1.25MHz〜20MHzの範囲の帯域幅で動作可能である。更に最大100Mb/sのデータ転送速度が最大帯域幅に対してサポートされる。
OFDM信号が別個に変調された多くのサブキャリアを含むため、各シンボルは、各々が1つのシンボルにおいて1つのサブキャリアで搬送される変調に対応する複数の「セル」に分割されると考えられてもよい。これらのセルの一部は、送信された値が受信機にとって既知である参照情報により変調されるパイロットセルである。3G LTEの専門用語によると、セルはリソース要素と呼ばれてもよく、パイロットセルはパイロットシンボル、参照シンボル又は単にパイロットと呼ばれてもよい。
OFDM受信機において、受信信号は、並列データストリームがFFTで分離される前にサンプリングされる。サンプリングレートfsはN・fuと等しく、NはFFTのサイズすなわちサブキャリアの数であり、fuはサブキャリア間隔である。これは、シンボルの有用な部分TUの間、信号がN回サンプリングされることを意味する。一例として、20MHzの帯域幅を使用する3G LTEにおいて、FFTのサイズはN=2048であり、TUの間に2048個のサブキャリア及び2048個のサンプルがあることを意味する。CPの長さが短いバージョン、すなわちスロット毎に7個のシンボルがあるバージョンにおいて、TGの間のサンプル数は、スロットの第1のシンボルに対しては160個であり、後続のシンボルに対しては144個である。
一般に通信システムにおいて受信機と受信信号との間の同期を保証するために、受信信号の時間及び周波数が受信機において正確に推定されることが要求される。移動通信システムにおいて、周波数オフセットを推定し且つ補償する必要がある。これらのオフセットは、例えば精度の低いクロック又は温度の変動により発生するが、基地局に向かって移動するか又は基地局とは逆方向に移動する場合はドップラーシフトも発生する。従って、これらの問題を軽減するために自動周波数制御(AFC)アルゴリズムが使用される。周波数オフセットを推定するために、通信システムの種類に依存して種々の方法が使用可能である。周波数推定アルゴリズムは、当該技術において既知であり、例えばGSM及びWCDMAシステムにおいて使用され、OFDMシステムにおいても使用可能である。これらのアルゴリズムによる基本概念は、2つの時間の間における位相の変化量を考慮することである。従って、OFDMにおいて、周波数オフセットは、例えば2つの異なるシンボルl及びl+l'の間の受信パイロットの位相変化を比較することにより推定される。
受信信号は以下のようにモデル化される。
Figure 0005438123
式中、NはFFTのサイズであり、kはサブキャリアインデックスであり、lはシンボルインデックスであり、vはキャリア間隔に正規化された周波数オフセットである。更に、mlはシンボルlの開始のサンプルインデックスであり、h(k,l)は時間位置k及び周波数位置lのチャネルを示し、s(k,l)は送信信号であり、w(k,l)は雑音である。
例えばr(k,l+l')及びr(k,l)がl'シンボルだけ離間した受信信号の2つのサンプルである場合、並びに対応する送出された信号が同一であり且つチャネルが不変であると更に仮定される場合、大まかに言うと、r(k,l+l')とr(k,l)との間の差分は、l'シンボルの間の変化量の基準である。更に詳細にするために、変化の唯一の理由が正規化された周波数オフセットvであると仮定した場合、以下が成り立つ。
Figure 0005438123
従って、その期間中にチャネルh(k,l)が不変であるという仮定の下、2つの受信パイロットシンボルを相関する変数z(k,l)の位相がシンボルlからシンボルl+l'へのサンプルrの位相の変化に対応するため、vを推定するアルゴリズムはこの変数z(k,l)に基づくことが多い。
Figure 0005438123
正規化された周波数オフセットはこの変数の引数から推定される。
Figure 0005438123
しかし、この変関数は−πとπとの間の結果を生成するため、周波数オフセットのために起こる2つの異なるシンボル間の位相変化がこの範囲内である場合にのみ推定は正確である。「真」の位相変化がこの範囲外である場合、それは範囲内の値で置換され、間違った周波数が推定される。従って、2つの異なるシンボル間の所定の距離に対して検出可能な周波数オフセットには限界がある。この限界は以下の式で定義される。
Figure 0005438123
これにより以下が得られる。
Figure 0005438123
又は
Figure 0005438123
式中、fuはキャリア間隔であり、fは周波数オフセットである。式(7)の右辺は、検出可能な最大周波数オフセットであるナイキスト周波数を定義する。
距離ml+l'−mlが大きい場合、推定値の精度は十分であるが、その一方で距離が更に大きくなると、式(7)で定義されるように推定可能な最大周波数オフセットを与えるナイキスト周波数は小さくなることが上記式から分かる。これは、2つの異なるシンボル間の距離がより大きいと、実際の位相変化が−π〜πの範囲外になる可能性が増加し、この場合、式(4)は間違った周波数オフセットの推定値を提示する。
上述した例において、すなわち20MHzの帯域幅及び短いCPの長さを使用する3G LTEにおいて、パイロットパターンが図2に示される。図示されるように、パイロットは各スロット又はリソースブロックの第1のシンボル及び第5のシンボル(すなわち、シンボル0及び4)に配置される。第5のシンボルのパイロットは、第1のシンボルのパイロットに対して3サブキャリアだけシフトされている。従って、図示するように、周波数オフセットは、例えば3、4又は7シンボル分の距離を有するパイロット間の位相変化を比較することにより推定される。2つのパイロット間の最短距離は3シンボル分である。尚、シンボル0及び4のパイロットは、同一のサブキャリアに配置されないため、例えば異なるサブキャリアに配置されたパイロット間の平均をとるといった特定の構成が使用される必要がある。これを行う方法については後述する。シンボル毎のサンプル数及びサイクリックプレフィックス長を挿入すると、3シンボル分の距離に対するナイキスト周波数は式(7)に従って計算され、以下が得られる。
Figure 0005438123
周波数オフセットを推定するために間に4又は7シンボル分の距離を有するパイロットを使用することにより、より小さな異なるナイキスト周波数が得られる。4シンボル分の距離の場合、ナイキスト周波数は1.75kHzと計算され、7シンボル分の場合は1kHzと計算される。
これは、−2.33kHz〜2.33kHzの範囲の周波数オフセットのみが正確に推定されることを意味する。しかし、これは常に十分なわけではない。一例として、高速列車の例において動作するために、基地局が線路に近接していて1300Hzのドップラー周波数の場合、アルゴリズムは速い周波数変化に対応できる必要がある。特に、バッテリの節電をするために、ユーザ機器がDRX(不連続受信)周期を使用してもよいため、周波数変化は2つの測定値の間の2600Hzの周波数ジャンプと考えられる。従って、より大きい周波数オフセットに対応できるアルゴリズムが必要とされる。
周波数オフセットが▲f^▼であると推定される場合、推定値は真の周波数オフセットfと等しいこともあることが上記式から分かるが、真の周波数オフセットfは、推定値に、式(7)で定義されたような周波数ラップアラウンド又は周波数周期性の未知数kを加えたものともちょうど等しいこともある。すなわち:
Figure 0005438123
式中、数kは正数、負数又はゼロであってもよい。これを図3に示す。図3において、矢印11は、2つのパイロット間の3シンボル分の距離に対して式(8)で計算された範囲を示す。一例として、真の周波数オフセットが黒ドット12で示されるような場合、すなわちナイキスト周波数範囲内である場合、それは正確に推定される。しかし、複数の周波数ラップアラウンドだけ黒ドット12から離間される白ドット13、14、15、16又は17のうちのいずれか1つにより示されるような真の周波数オフセットも黒ドット12と等しい推定値を結果として与えるため、どれが真の周波数オフセットに実際に対応しているかが分からない。黒ドット12は式(9)のk=0に対応し、白ドット13、14、15、16又は17はそれぞれk=−2、−1、1、2及び3に対応する。
しかし、相関で使用されたシンボル間の距離に依存して、種々の推定器、すなわちパイロット間の種々の距離を使用する推定器は、式(7)から計算されたような種々のナイキスト周波数で巡回(ラップアラウンド)するだろう。真の周波数オフセットは、推定器毎に推定された周波数オフセット+その推定器に対する不明確な周波数ラップアラウンドとなる。これを図4に示す。図4は、図3と同様に、周波数オフセットの推定に使用されたパイロット間が4シンボル分及び7シンボル分の距離である状況を示す。
4シンボル分に基づく推定が黒ドット22(約625Hz)に対応する結果を与える場合、真の周波数オフセットはその推定値であってもよいし、又は図の上側部分の白ドットのうちの1つに対応するいずれかの値であってもよい。これに対応して、7シンボル分に基づく推定が下部の黒ドットに対応する結果を与える場合、真の周波数オフセットは、その推定値であってもよいし、又は図の下側部分の白ドットのうちの1つに対応するいずれかの値であってもよい。図示した例において、2つの推定器は同一の推定値を与える。すなわち2つの黒ドットは625Hzで合致する。その一方で、一方の推定器に対する白ドットのいずれも他方の推定器に対する白ドットと合致しない。従って、この場合、真の周波数オフセットはナイキスト周波数範囲内であり、各推定器により提案された推定値は正確である。
しかし、真の周波数オフセットが少なくとも一方の推定器に対するナイキスト周波数範囲外である場合、それら推定器は異なる推定値を示唆するだろう。これを図5に示す。ここで、パイロット間の4シンボル分の距離に基づく推定値はここでも黒ドット23で示すように約625Hzであるが、その一方で、パイロット間の7シンボル分の距離に基づく推定値は黒ドット24で示すように約125Hzである。これは、真の周波数オフセットが少なくとも一方の推定器に対するナイキスト周波数範囲外であることを示す。しかし、2つの推定器に対する2つの白ドット25及び白ドット26が約4.125kHzで合致し、図示する残りのドットは合致しないことが分かる。従って、真の周波数オフセットは約4.125kHzであると予想される。
この知識は、2つの異なる推定器を利用することにより、すなわちパイロット間の異なる距離を使用して、より大きな周波数オフセットも推定できるように周波数オフセットの推定を向上するために使用される。式(9)は、2つの推定器の各々に対して以下のように書ける。
Figure 0005438123
式中、fは推定される真の周波数オフセットであり、▲f^▼1及び▲f^▼2は2つの推定器により提供された2つの推定値であり、k1及びk2は各推定器に対する周波数ラップアラウンドの未知数である。上記例のように、ラップアラウンド周期性が2つの推定器に対して異なる場合、それらの式は解となるk1及びk2の組み合わせを見つけるために解かれる。その後、真の周波数オフセットfが与えられる。
このように、周波数オフセットが正確に推定できる範囲は非常に拡大されるが、依然として限界がある。周波数限界が式(7)のようにパイロットシンボル間の長さにより与えられるのではなく、2つの推定器に対する最大公約数がその長さを指定する。上記例を使用すると、最大公約数は全ての組み合わせに対して1となり、ml+l'−ml=15360/7である。最大ナイキスト周波数は不等式の右辺となる。
Figure 0005438123
従って、この例において、周波数オフセットに対するナイキスト周波数は2.33kHzから7kHzに増加される。真の周波数オフセットは、この範囲外である場合、依然として正確に推定されない。すなわち、ここでも新しい範囲内の値として推定される。図4及び図5において、この範囲は、−7kHz及び7kHzにおける垂直な細点線により示される。
この範囲内において、k1及びk2の可能な組み合わせの数には制限がある。この例において、7シンボル分の距離の推定器は−3〜3の7個の異なるk2の値を有し、4シンボル分の距離の推定器は−2〜2の5個の異なるk1の値を有する。尚、4シンボル分の距離の推定器は−7〜7kHzの範囲を含むために4つのラップアラウンドのみを必要とするが、k1=0に対するラップアラウンドが約0kHzに中心をおくため、5つのラップアラウンド又は5つのk1の値が必要とされる。そのうち、k1=−2及びk1=2に対する各ラップアラウンドの半分のみが7シンボル分の距離の推定器のラップアラウンドと重複する。これは図4及び図5にも示される。5つのk1の値及び7つのk2の値を組み合わせることにより、2つの周波数が式(10a)及び(10b)に従って計算される35個の組み合わせが得られる。双方の式から同一の結果が得られる組み合わせが真の周波数オフセットを与える。図4において、k1=0及びk2=0の組み合わせの場合、双方の式は625Hzの周波数オフセットを与え、他の全ての組み合わせの場合、2つの異なる結果が得られる。同様に、図5において、双方の式はk1=1及びk2=2の組み合わせの場合に4.125kHzの周波数オフセットを与え、他の全ての組み合わせの場合には2つの異なる結果が得られる。尚、35個の全ての組み合わせが考慮される必要はない。一例として、負のk1の値及び正のk2の値の組み合わせ又は正のk1の値及び負のk2の値の組み合わせの場合、式(10a)及び(10b)は明らかに異なる結果を与えるため、これらの値が組み合わされる必要はない。
尚、雑音及び干渉又はそのいずれかのある環境において、推定値▲f^▼1及び▲f^▼2の各々はより理想的な環境において有する値とは僅かに異なる可能性がある。これは、式(10a)及び(10b)から計算された場合は等しいはずである2つのf値も互いに僅かに異なる可能性があることを意味する。従って、この場合、計算されたf値が少なくとも互いにほぼ等しいk1及びk2の組み合わせが選択される。ここで、少なくとも互いにほぼ等しいという用語は、例えば計算されたf値の間の差分が入るべきである所定の間隔により、あるいは計算されたf値が互いに最も近接するk1及びk2の組み合わせを選択することにより定義される。所定の間隔は、例えば上述した周波数ラップアラウンドから決定される。
この概念は、雑音に対するロバスト性を更に向上するためにパイロット間の種々の距離を使用する3つ以上の推定器を使用することに拡張可能である。従って、n個の推定器が使用される場合、式(9)を以下のように書ける。
Figure 0005438123
式中、iは1〜nのいずれかの数字であってよい。従って、上記例において、周波数オフセットは間に3、4及び7シンボル分の距離を有するパイロットから推定される。
本発明の実施形態は、ラップアラウンドポイント間の距離が異なる2つ以上の周波数オフセット推定器を使用することに基づく。式(10a/10b)のk1及びk2の正確な値又は式(12)のkiの正確な値を選択するために、種々の方法が使用可能である。いくつかの例を以下に説明する。
雑音のない環境において、式(10a/10b)又は(12)はk1及びk2又はkの正確な値を見つけるために正確に解かれるが、その一方でより現実的な雑音のある環境においては確率が計算される。
本発明の一実施形態の概念を示すフローチャート50を図6に示す。手順はステップ51で開始される。ステップ52において、第1の推定値▲f^▼1は、第1の推定器により例えば式4に従って例えば4シンボル分である第1の距離を有するパイロットから既知の方法で決定される。ステップ53において、他の推定値▲f^▼2は、例えば7シンボル分である異なる距離を有するパイロットから決定される。3つ以上の推定器が使用される場合、更なる推定値がこのステップにおいて決定される。次のステップ54において、各推定器に対する周波数周期性又は周波数ラップアラウンドが式8に従って決定される。周波数周期性が決定された場合、ステップ55において、最適なk値の組み合わせ、すなわち式10a及び10bが等しい結果又は雑音及び干渉のある環境においては少なくともほぼ等しい結果を与えるk値が決定される。これを行う1つの方法は、k1の採り得る値に対して式10aに従ってf値を計算し且つそれに対してk2の採り得る値に対して式10bに従ってf値を計算し、計算されたf値の2つの集合を比較してその2つの集合に共通のf値を見つけることである。雑音又は干渉がある場合、2つのf値は厳密に等しくなくほぼ等しい場合があるため、その場合、互いに最も近接する2つのf値及びそれらの対応するk値が選択されるか、あるいは所定の間隔内の差分を有する2つのf値が選択される。最適なk値の組み合わせを決定する他の方法について以下に説明する。最後に、ステップ56において、選択された(最適な)k値の組み合わせに対応する共通のf値は、周波数オフセットの補正済み推定値として選択されるか、あるいは補正済み推定値は、選択されたk値の組み合わせから計算される。2つのf値が厳密に等しくない状況において、いずれか一方の値、平均値又は重み付き平均が周波数オフセットの推定値として選択される。手順はステップ57で終了する。
本発明の実施形態が実現される対応する受信機61のブロック図を図7に示す。信号は、受信機に接続された1つ以上のアンテナ62を介して受信され、高周波(RF)回路63により処理される。回路のこの部分は既知であるため、本明細書においては更に詳細に説明しない。パイロットに関して、パイロットシンボルの情報コンテンツが受信機にとって既知であり且つメモリ65に格納されるため、回路63の出力は受信パイロットrk,lを提供し、対応する送出パイロットpk,lはメモリ65に接続された制御回路64により提供される。更に制御回路64は、計算に使用されるパイロットを選択する。位置(k,l)における所定のパイロットの場合、そのパイロットに対するrk,lとpk,lとの間の位相回転β(k,l)が提供されるようにrk,lとpk,lとが位相検出器66において比較される。計算ユニット67及び68は、周波数オフセットに起因する例えば4シンボル分及び7シンボル分のパイロットの間の距離に対する回転差φ1及びφ2を計算する。次に、周波数オフセット推定器69及び70において、計算された回転差φ1及びφ2は、上述されたように周波数オフセット推定値▲f^▼1及び▲f^▼2を計算するために使用される。あるいは、周波数オフセット推定値▲f^▼1及び▲f^▼2は、例えば式4に従って周波数オフセット推定器69及び70において直接計算されてもよい。この場合、位相検出器66並びに計算ユニット67及び68は省略可能である。上述したように、3つ以上の推定器を使用することもできる。
次に周波数ラップアラウンド計算機71において、各推定器に対する周波数周期性又は周波数ラップアラウンドが式8に従って決定される。周波数周期性が決定された場合、最適なk値の組み合わせ、すなわち式10a及び10bが等しい結果又は雑音及び干渉のある環境においては少なくともほぼ等しい結果を与えるk値が計算回路72において決定される。上述したように、これを行う1つの方法は、k1の採り得る値に対して式10aに従ってf値を計算し且つそれに対してk2の採り得る値に対して式10bに従ってf値を計算し、計算されたf値の2つの集合を比較してその2つの集合に共通のf値を見つけることである。雑音又は干渉がある場合、2つのf値は厳密に等しくなくほぼ等しい場合があるため、その場合、互いに最も近接する2つのf値及びそれらの対応するk値が選択される。最適なk値の組み合わせを決定する他の方法について以下に説明する。最後に補正ユニット73において、選択された(最適な)k値の組み合わせに対応する共通のf値が周波数オフセットの補正済み推定値▲f^▼corrとして選択されるか、あるいは補正済み推定値▲f^▼corrが選択されたk値の組み合わせから計算される。2つのf値が厳密に等しくない状況において、いずれか一方の値、平均値又は重み付き平均が周波数オフセットの推定値として選択される。
最適なk値の組み合わせを選択する他の1つの方法は、最大尤度推定値を見つけることである。以下において、この方法は2つ以上(n個)の周波数推定値に対して汎用化される。真の周波数オフセットの確率密度関数は、推定値▲f^▼iの所定の集合に対して及び整数kiの各組み合わせに対して式(12)から形成される。
Figure 0005438123
周波数推定値▲f^▼iが独立していると仮定する。正規分布した周波数オフセット推定値を仮定すると、この式の右辺の各項は以下のように書ける。
Figure 0005438123
式中、σiは推定分散であり、Miは式(12)からの周波数ラップアラウンドのサイス゛である。すなわち:
Figure 0005438123
簡潔にするために、推定雑音はガウス分布である(真の分布は同様に見えるが、より複雑な表現であり、これは特に周波数オフセット推定方法に依存する)と仮定した場合、確率密度関数のアルゴリズムは線形形式を有する:
Figure 0005438123
i値の組み合わせ毎に、関数の一次導関数をゼロに設定することにより確率密度関数を最大にするfに対して式を解ける。すなわち:
Figure 0005438123
各f値、すなわちki値の組み合わせ毎に式(16)から取得される各f値は式(15)に挿入され、最適なfは最大の確率を結果として与えるfにより与えられる。上述したように、上記例において、式(15)及び(16)の値が求められるki値の組み合わせは35個存在する。尚、推定器の分散の間の比のみが既知である必要があり、絶対分散は既知である必要はない。
上述した手順を示すフローチャート100を図8に示す。手順はステップ101で開始する。ステップ102において、手順は推定器から例えば▲f^▼1及び▲f^▼2又は▲f^▼iである少なくとも2つの周波数オフセット推定値を得る。ステップ103において、k値の第1の組み合わせ(例えば、k1=0及びk2=0)が選択される。この組み合わせの場合、最適な周波数オフセット値fは、ステップ104において式(16)に従って計算される。その結果は式(15)に挿入され、ステップ105においてこのf値に対する尤度又は確率を計算する。ステップ106において、計算された確率が計算された最適な値又は最大値であるかをチェックする。最適な値又は最大値である場合、ステップ107においてこれまでの最適な選択肢として格納される。最適な値又は最大値でない場合、値は使用されない。ステップ108において、計算がki値の全ての組み合わせに対して実行されたかがチェックされる。更なる組み合わせが残っている場合、ステップ109において次の組み合わせが選択され、上記計算(ステップ104〜106及び可能性としてステップ107)が新しい組み合わせに対して繰り返される。全ての組み合わせが処理された場合、ステップ107で格納された最新の値が周波数オフセットの最適な推定値として使用され、手順はステップ110で終了する。
式(10a/10b)におけるk1及びk2の正確な値又は式(12)におけるkの正確な値を選択する別の方法について以下に説明する。推定値▲f^▼iが真の周波数オフセットfの関数として示される場合、鋸歯状曲線が表示されることが式(12)から分かる。これは、7シンボル分の距離の推定器及び4シンボル分の距離の推定器に対する真の周波数オフセットの関数として推定された雑音のない周波数オフセットを示す図9の上側部分に示される。k1=0及びk2=0(すなわち、−1kHz〜1kHz)の範囲において、2つの推定値は同一であり、その一方でこの範囲外であるが−7kHz〜7kHzの拡張範囲内である周波数オフセット値の場合に2つの推定器は異なる推定値を与える。図9の下側部分は、2つの推定値の間の差分▲f^▼2−▲f^▼1を示す。−7kHz〜7kHzの範囲内において、この関数は制限された数の種々の値を有し、各値は特定の範囲に関係することが分かる。従って、この関数の値に基づいて、−7000Hz〜+7000Hzの領域内で曲線のどの部分にいるかが分かる。2つの推定値が125Hz及び625Hzであることが分かった図5の例を使用すると、差分▲f^▼2−▲f^▼1は−500Hzである。−500Hzは、3kHz〜5kHzの範囲、すなわちk1=1及びk2=2である範囲に関連することが図9から分かる。換言すると、周波数オフセットは、625Hz+1・3500Hz=4125Hz又は125Hz+2・2000Hz=4125Hzと推定される。差分関数の値はテーブルに格納され、実際の差分をテーブルの値と比較することにより、k1及びk2の正確な値が決定される。従って、この方法はテーブルルックアップ方法と呼ばれる。
ここでも、雑音のない環境において、実際に測定された差分はテーブルに格納された値のうちの1つと等しく、より現実的な雑音のある環境においては、実際に測定された差分に最も近接するテーブルの値が選択される。
また、この方法は、雑音に対するロバスト性を更に向上するためにパイロット間の種々の距離を使用する3つ以上の推定器を使用することに拡張可能である。
この方法を示すフローチャートを図10に示す。手順はステップ201で開始する。ステップ202において、手順は例えば2つの推定器からの▲f^▼1及び▲f^▼2又は各推定器からの▲f^▼iである少なくとも2つの周波数オフセット推定値を得る。ステップ203において、例えば▲f^▼2−▲f^▼1である推定値間の1つ又は複数の差分が計算される。2つの推定器からの推定値間の差分は、ステップ204において図9の階段状の曲線の値に対応するテーブルに対して比較される。最も一致する値が選択され、ki値の正確な組み合わせ(例えば、k1=1及びk2=2)がステップ205において差分値に基づいて決定される。決定されたk値に対応するラップアラウンド数を例えば▲f^▼1及び▲f^▼2又は▲f^▼iである推定値に加算することにより、正確な周波数オフセットfがステップ206において決定される。雑音のない環境において、これは真の周波数オフセットである。しかし、雑音のある環境においては推定値は不正確であるため、決定されたラップアラウンド数を個々の推定値に加算することにより、補正済み周波数オフセットが推定器毎に決定される。補正済み周波数オフセット値は、ステップ207において例えば各信号対雑音比に対応する重みと混合され、真の周波数オフセットfの最適な推定値を取得できる。
上記方法において、正確に一致するものが選択されるべきである。低い信号対雑音比を有する環境において、あるいは例えば6つのリソースブロックを含む小さい帯域幅のみが使用される場合、推定値はより多くの雑音を含み、間違った決定をする危険性がある。この状況において方法を改善するために、より多くの差分が比較されるように、より多くの推定値が使用可能である。これは、最尤法にとって容易であり、テーブルルックアップの場合は、もう1つの差分が1次元ではなく2次元でポイントに一致するものに対応する。いくつかのスロットにわたる平均値は、より適切な推定値を生成するために使用可能である。これは、大きな周波数変化が起こった可能性があることを検出した場合に誤り検出を引き起こさないために1つ以上の追加のスロットが測定されるように適応的に実現される。
推定値が信頼できないかを検出するために、最尤法に対して最大値とその次に大きい値との間の比が小さすぎるかがチェックされる。いわゆるログ尤度比テストである。テーブルルックアップに対しては、例えば信頼間隔を構成することにより与えられた決定境界に近すぎるかがチェックされる。双方の場合において、閾値は推定器の分散に依存する信頼水準により決定される。
本発明の実施形態の利点を図11に示す。図11は、0dBにおける20MHz LTEシステムに対して本発明の実施形態を適用する前及び後の周波数推定値の二乗平均平方根(RMS)誤差を示す。RMS誤差は、それぞれ1kHz及び1.75kHzのナイキスト周波数を有する7シンボル分の距離の推定器及び4シンボル分の距離の推定器に対して、並びにナイキスト周波数が7kHzを上回るように計算された本発明の実施形態に係る対応する推定器に対して示される。新しい推定器は、実際には最大約7kHzの周波数オフセットを推定できることが分かるが、これは以前と比較してはるかに良い。RMS誤差は、増加したキャリア間干渉(ICI)のために周波数と共に増加する。最尤法及びテーブルルックアップは、同一の性能を生成する。
本明細書で説明する実施形態は、LTEユーザ機器においてFFT後の周波数推定に対処するが、デジタル信号又はアナログ信号からのFFT前の測定値、アップリンクにおける推定又は他の通信システムを使用する等、他の実施形態にも適用可能である。重要なことは、2つ以上の周波数推定値が与えられることであり、それらは種々の期間にわたり測定される。
上述したように、20MHzの帯域幅及び短いサイクリックプレフィックス(CP)の長さを使用する3G LTEの例に対する周波数オフセットは、例えば3、4又は7シンボル分の距離を有するパイロット間の位相変化を比較することにより推定される。シンボル0及び4のパイロットは同一のサブキャリアに配置されないため、例えば種々のサブキャリアに配置されたパイロット間の平均である特定の構成が使用される。これを行う方法については以下に説明する。
種々のサブキャリアで送信されたパイロットは、一般に種々のサブキャリアに対する位相が未知の異なる方法で影響を受けるため、例えばチャネル自体が周波数を選択できるため又は同期誤差のために、周波数オフセットを直接推定するのに適さない。2つの異なるサブキャリアにあり且つ異なるOFDMシンボルにある2つのパイロットシンボル間の所定の位相差は、チャネルが原因であるか、周波数オフセットが原因であるか又はその双方の組み合わせが原因である可能性が最も高い。しかし、サブキャリアの周波数に依存する位相回転の影響が相殺されるように、あるいは周波数に依存する位相回転が推定され且つ考慮に入れられるように、パイロットシンボルは使用される。これは、選択したパイロットのサブキャリアが互いに相対的に近接している場合に周波数に依存する位相回転が一次関数として考えられるという仮定に基づき、これを図2に対応する図12に示す。
k,lがOFDMシンボルlにおいてサブキャリアkで送信されるパイロットを示す場合、パイロットpk,l及びpk,l+7が同一のサブキャリアで送信されるため、7シンボル分の距離を有するパイロット間の位相変化を比較することにより推定された周波数オフセットが既知の方法でその2つのパイロットから計算されることが図12から分かる。4シンボル分の距離を有するパイロット間の位相変化は、3つのパイロットpk,l、pk+6,l及びpk+3,l+4から計算される。
最初に、例えばパイロットpk,l及びpk+3,l+4の対が使用される。この結果、周波数オフセットに起因する位相シフト+3つのサブキャリア分離間したパイロットに起因する周波数に依存する位相シフトが得られる。次に、対pk+6,l及びpk+3,l+4が使用される。ここでも、結果として周波数オフセットに起因する位相シフト+3つのサブキャリア分離間したパイロットに起因する周波数に依存する位相シフトが得られる。周波数オフセットに起因する位相シフトは2つの例において同一となるが、異なるサブキャリア周波数に依存する位相シフトは同一の絶対サイズ(双方の例において、距離は3である)であるが異なる符号を有する。平均位相差に基づいて周波数オフセットを推定することにより、周波数に依存する位相の影響が除去される。
しかし、1つの対のパイロットは同一シンボルから得ることが可能である。これは、事実上、種々のサブキャリアに起因する位相回転が1つのシンボルから選択された第1のパイロットの対から推定され、その影響が種々のシンボルから選択された別の対のパイロットの間で見つけられた合計の位相回転から減算されることを意味する。従って、周波数に依存する位相回転は、同一のOFDMシンボルのパイロットを考慮することにより推定される。これが推定されると、種々のサブキャリア及び種々のシンボルに配置されたパイロットは周波数オフセットを決定するのに使用される。
最初に、種々のサブキャリアにおけるパイロットが使用される場合、位相の変化量が推定される。図12において、シンボルlからの2つのパイロット、すなわちサブキャリアk+6のパイロットとサブキャリアkのパイロットとの間の位相差が決定される。サブキャリアが一次関数と考えられる位相回転及び従って測定された位相回転からの位相回転に対して互いに十分に近接していると仮定される。これは、図12において、6サブキャリア分の距離に対応し、サブキャリア毎又は3つのサブキャリア毎の位相回転は容易に計算される。次に、種々のサブキャリア及び種々のOFDMシンボルにおけるパイロット間の合計の位相シフトが測定される。図12において、例えばシンボルl、サブキャリアkからのパイロットとシンボルl+4、サブキャリアk+3からのパイロットとの間の位相差が決定される。最後に、推定が種々のサブキャリアにおいて行われるということの推定された影響は、測定された位相シフトから減算される。
本発明の種々の実施形態について説明し且つ図示したが、本発明はそれらに限定されず、以下の請求の範囲で規定される主題の範囲内の他の方法に組み込まれてもよい。

Claims (21)

  1. 複数の後続するデータシンボルを含む受信信号の周波数オフセットを推定する方法であって、
    間に第1の時間距離を有する2つの受信シンボル間の受信信号の計算された位相の変化から前記周波数オフセットの第1の推定値を決定するステップと、
    前記第1の時間距離とは異なる時間距離を間に有する2つの受信シンボル間の前記受信信号の計算された位相の変化から前記周波数オフセットの少なくとも1つの更なる推定値を決定するステップと、
    前記第1の推定値及び前記更なる推定値の各々に対して、前記推定値が決定された際に使用された前記2つの受信シンボル間の前記距離から周波数周期性を決定するステップと、
    前記推定値に整数値と前記周波数周期性との積を加算して各推定値に対して計算された周波数値が少なくとも互いにほぼ等しくなるように前記第1の推定値及び前記更なる推定値の各々に対する前記整数値を含む整数値の集合を決定するステップと、
    前記周波数オフセットの補正済み推定値を前記決定された整数値の集合から計算するステップと
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記各推定値に対して整数値の集合を決定するステップは、
    各推定値及び複数の整数の各々に対して対応する周波数値を計算するステップと、
    種々の推定値に対して計算された前記周波数値を比較し、互いに最も近接する周波数値を与える各推定値に対して前記整数値を選択するステップとを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記各推定値に対して整数値の集合を決定するステップ及び前記周波数オフセットの補正済み推定値を計算するステップは、
    整数の複数の組み合わせの各々に対して、確率関数を最大にする周波数値として最適な周波数値を計算するステッと、
    最適な周波数値毎に尤度を計算するステッと、
    前記周波数オフセットの補正済み推定値として最大尤度を有する前記最適な周波数値を選択するステッとを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 前記各推定値に対して整数値の集合を決定するステップ及び前記周波数オフセットの補正済み推定値を計算するステップは、
    前記第1の推定値と前記更なる推定値との間の少なくとも1つの差分を計算するステッと、
    事前に計算された差分値毎に対応する整数値の集合を示すテーブルに格納された事前に計算された差分値と前記少なくとも1つの差分とを比較するステッと、
    前記テーブルにおいて前記少なくとも1つの計算された差分に対応する前記整数値の集合を読み出すステッとを含むことを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 前記周波数オフセットの補正済み推定値を計算するステップは、
    前記テーブルにおいて読み出された前記整数値の集合から前記第1の推定値及び前記更なる推定値の各々に対する前記周波数オフセットの補正済み推定値を計算するステッを更に含むことを特徴とする請求項4記載の方法。
  6. 前記周波数オフセットの前記補正済み推定値として前記決定された整数値の集合の前記整数のうちの1つに対応する周波数値を選択するステップを更に含むことを特徴とする請求項2又は5記載の方法。
  7. 前記決定された整数値の集合の前記整数に対応する周波数値の平均値を計算するステップと、
    前記周波数オフセットの前記補正済み推定値として前記平均値を選択するステップとを更に含むことを特徴とする請求項2又は5記載の方法。
  8. 前記決定された整数値の集合の前記整数に対応する周波数値の重み付き平均値を計算するステップと、
    前記周波数オフセットの前記補正済み推定値として前記重み付き平均値を選択するステップと
    を更に含むことを特徴とする請求項2又は5記載の方法。
  9. 前記周波数オフセットの前記補正済み推定値を取得するために、各信号対雑音比に対応する重みを、前記決定された整数値の集合の前記整数に対応する周波数値と混合するステッを更に含むことを特徴とする請求項2又は5記載の方法。
  10. 複数の後続するデータシンボルを含む受信信号の周波数オフセットを推定するように構成された受信機であって、
    間に第1の時間距離を有する2つの受信シンボル間の受信信号の計算された位相の変化から前記周波数オフセットの第1の推定値を決定するように構成された第1の周波数オフセット推定器と、
    前記第1の時間距離とは異なる時間距離を間に有する2つの受信シンボル間の前記受信信号の計算された位相の変化から前記周波数オフセットの少なくとも1つの更なる推定値を決定するように構成された少なくとも1つの更なる周波数オフセット推定器と、
    前記第1の推定値及び前記更なる推定値の各々に対して、前記推定値が決定された際に使用された前記2つの受信シンボル間の前記距離から周波数周期性を決定する手段と、
    前記推定値に整数値と前記周波数周期性との積を加算して各推定値に対して計算された周波数値が少なくとも互いにほぼ等しくなるように前記第1の推定値及び前記更なる推定値の各々に対する前記整数値を含む整数値の集合を決定する手段と、
    前記周波数オフセットの補正済み推定値を前記決定された整数値の集合から計算する手段と
    を備えることを特徴とする受信機。
  11. 前記受信機は、
    各推定値及び複数の整数の各々に対して対応する周波数値を計算し、
    種々の推定値に対して計算された前記周波数値を比較し且つ互いに最も近接する周波数値を与える各推定値に対して前記整数値を選択することにより、各推定値に対して整数値の集合を決定するように構成されることを特徴とする請求項10記載の受信機。
  12. 前記受信機は、
    整数の複数の組み合わせの各々に対して、確率関数を最大にする周波数値として最適な周波数値を計算し、
    最適な周波数値毎に尤度を計算し、
    前記周波数オフセットの補正済み推定値として最大尤度を有する前記最適な周波数値を選択することにより、各推定値に対して整数値の集合を決定し且つ前記周波数オフセットの補正済み推定値を計算するように構成されることを特徴とする請求項10記載の受信機。
  13. 前記受信機は、
    前記第1の推定値と前記更なる推定値との間の少なくとも1つの差分を計算し、
    事前に計算された差分値毎に対応する整数値の集合を示すテーブルに格納された事前に計算された差分値と前記少なくとも1つの差分とを比較し、
    前記テーブルにおいて前記少なくとも1つの計算された差分に対応する前記整数値の集合を読み出すことにより、各推定値に対して整数値の集合を決定し且つ前記周波数オフセットの補正済み推定値を計算するように構成されることを特徴とする請求項10記載の受信機。
  14. 前記テーブルにおいて読み出された前記整数値の集合から前記第1の推定値及び前記更なる推定値の各々に対する前記周波数オフセットの補正済み推定値を計算することにより前記周波数オフセットの補正済み推定値を計算するように更に構成されることを特徴とする請求項13記載の受信機。
  15. 前記周波数オフセットの前記補正済み推定値として前記決定された整数値の集合の前記整数のうちの1つに対応する周波数値を選択するように更に構成されることを特徴とする請求項11又は14記載の受信機。
  16. 前記決定された整数値の集合の前記整数に対応する周波数値の平均値を計算し、
    前記周波数オフセットの前記補正済み推定値として前記平均値を選択するように更に構成されることを特徴とする請求項11又は14記載の受信機。
  17. 前記決定された整数値の集合の前記整数に対応する周波数値の重み付き平均値を計算し、
    前記周波数オフセットの前記補正済み推定値として前記重み付き平均値を選択するように更に構成されることを特徴とする請求項11又は14記載の受信機。
  18. 前記周波数オフセットの前記補正済み推定値を取得するために各信号対雑音比に対応する重みを、前記決定された整数値の集合の前記整数に対応する周波数値と混合するように更に構成されることを特徴とする請求項11又は14記載の受信機。
  19. 請求項10から18のいずれか1項に記載の受信機を備えたユーザ機器。
  20. コンピュータ、請求項1から9のいずれか1項に記載の方法における各ステップを実行させるためのコンピュータプログラム。
  21. コンピュータ、請求項1から9のいずれか1項に記載の方法における各ステップを実行させるためのプログラムを格納したコンピュータ可読媒体。
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