JPH04130843A - キヤリア同期方式 - Google Patents

キヤリア同期方式

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JPH04130843A
JPH04130843A JP25019890A JP25019890A JPH04130843A JP H04130843 A JPH04130843 A JP H04130843A JP 25019890 A JP25019890 A JP 25019890A JP 25019890 A JP25019890 A JP 25019890A JP H04130843 A JPH04130843 A JP H04130843A
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phase
offset
symbol
correction
frequency deviation
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Pending
Application number
JP25019890A
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English (en)
Inventor
Shigeyuki Sudo
茂幸 須藤
Sadaji Okamoto
貞二 岡本
Yasuaki Takahara
保明 高原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はπ/4シフトQPSK変調方式により変調され
た信号の復調方式に係わり、特に即時復調、逐次キャリ
ア位相制御といったリアルタイム処理によらず、キャリ
ア位相非同期のまま仮復調してメモリに蓄積し、その蓄
積されたデータを一括処理して復調する蓄積一括復調方
式において好適な、キャリア同期方式に関する。
〔従来の技術〕
通常、同期検波を行なう際には、受信側でキャリアおよ
び、タイミング再生を行なう必要があるそのためデータ
送信に先立ちトレーニング期間を設けて同期を確立する
。このトレーニング期間は本来送信すべき情報とは無関
係な冗長部分であり伝送効率を低下させる。そこで、該
トレーニング期間を短縮した、あるいはまったく必要と
しない復調方式が検討されてきた。即ち、蓄積一括復調
方式はキャリアに非同期の固定参照信号で仮復調(準同
期検波)した復調データを一旦メモリに蓄積し、蓄積さ
れたデータから計算的方法によりキャリア同期を確立す
ることで、一括して復調する方式である。前記キャリア
同期は、固定参照信号のオフセットを推定し、相当量の
位相補正を行なうことで達成される。ここで前記オフセ
ットは、変調キャリアと固定参照信号との周波数差にド
ツプラー効果の周波数を加えた周波数偏差と、初期位相
の2つのパラメータで与えられるものである。
また1つのバースト信号受信中の短い時間では前記周波
数偏差はほぼ一定と考えられることがら、説明の便宜上
、固定周波数偏差と呼ぶことにする。
いま前記初期位相をθ。、固定周波数偏差を△w0、変
調による位相遷移をφ(1)で表わすと受信信号Z (
t)は Z(t)=exp (j (ΔWo−t+θ。+φ(t
)) ’tとなり、変調成分とは別に余分な位相回転を
受ける事がわかる。そこで、キャリア同期を行なうには
、受信信号C(t)に C(t)=exp (−j (△w、 ” t+θ。)
)で表わされる補正信号C(t)を乗算することにより
逆向きの位相回転を与える。このためには前記W0、θ
。の推定が必要となってくる。
さて前記蓄積一括復調方式については、例えばGMSK
変調のような連続位相および一定振幅のディジタル変調
に関し、特開平2−46044号に実施技術が開示され
ている。本開示例によれば、位相補正に用いられる2つ
のパラメータの初期位相θ。と固定周波数偏差△w0は
線形回帰法で計算される。即ち、2次元のベースバンド
信号で蓄積された受信プリアンプル信号と、位置的に対
応する既値のプリアンプル信号の複素共役値との積を形
成することで、変調成分を除去し、オフセットによる位
相回転成分を抽出している。さらにこの抽出量をy=△
w0・X+θ。の近似直線が得られるように累積して求
めるものである。こうした−連の操作は漸進的であって
、プリアンプルに連続する16ビツトを新たにプリアン
プル列に加え、該操作を繰り返し行なうことで推定精度
の向上を図っている。例えばNビットのプリアンプルを
有するバースト信号に対し、4回の繰り返しを実行する
とN+64ビツトのプリアンプル列に基づいて推定した
ことになる。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上の推定において雑音が増大すると、位相の急変が生
じ、オフセットによる位相回転の抽出の段階で2πの位
相ジャンプが発生する。これは推定精度を劣化させる原
因となる。このため、前記従来例では2πの位相ジャン
プを検出補正している。検出補正の例としては、例えば
「並木淳治“無線短パケット用蓄積一括復調方式”、電
子情報通信学会論文誌、J67−B、1.pp、54−
61(昭和59−01)」に、受信信号の振幅を計算す
る、あるいは位相回転の累積について短期的増減を観測
するといった方法が提案されているが、根本的な解決策
とはなっておらず、前記の従来例でも推定精度を劣化さ
せる問題点があった。
本発明の目的は、位相ジャンプの影響を低減し、推定精
度を向上させることを目的としており、特にπ/4シフ
トQPSK変調方式により変調された信号に対し、蓄積
一括復調を実現する上で好適なキャリア同期方式を提供
する。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記の目的を達するために、π/4シフトQ
PSK変調方式により変調され、所定の位置にトレーニ
ング期間を備えたバースト信号を、キャリアに対しオフ
セットが存在する非同期の固定参照信号により検波し、
2次元のベースバンド信号に展開した形で一旦メモリに
蓄積した後、一括して復調する蓄積一括復調に適用され
るキャリア同期方式において、 蓄積された2次元のベースバンド信号はシンボルタイミ
ングと非同期にサンプリングされているが、補間等の計
算的方法によりシンボルタイミングの受信サンプルが得
られた状態において、前記トレーニング期間の既知の2
連符号に対応する、前記変調方式の位相遷移を、シンボ
ル間隔を単位に記憶するデータ参照手段と、 シンボルタイミング同期が得られた受信サンプルの、前
記トレーニング期間におけるシンボル間隔の位相遷移と
、該位相遷移と位置的に対応する前記データ参照手段の
記憶データとの差分を抽出し、抽出量について1トレ一
ニング期間の平均値を求め、該平均値をオフセットとし
て推定する第1のオフセット推手段と、 各シンボル間隔の受信サンプルに対し、前記第1のオフ
セットを、1シンボル時間毎に累積した位相遷移に絶対
値が等しく正負の符号の異なる第1の補正量を求め、前
記第1の補正量に応じた位相回転を与える第1の位相補
正手段と、前記受信サンプルから前記変調方式による変
調成分を除去し、オフセットに起因するシンボル間隔の
位相回転量を抽出する方法であって、前記2次元のベー
スバンド信号により示される直交座標において、連続す
る第1、第2のシンボル・を仮定したとき、前記第1の
シンボルの座標点と座標原点を通過する直線について、
座標原点を中心に該直線を反時計方向にπ/4[rad
]回転した第1の判定軸と、該第1の判定軸と直交関係
にある第2の判定軸を求め、次に前記第2のシンボルの
座標位置と前記第11第2の判定軸との距離を求め、最
短距離の軸からの前記第2のシンボルの位相差を前記位
相回転量とし抽出する変調成分除去手段と、 前記変調成分除去手段の抽出した位相回転量を累積し、
その線形変動を最小2乗法にもとづき直線近似し、前記
初期位相と固定周波数偏差の2つのパラメータを推定す
る第2のオフセット推手段と、 各シンボル間隔の受信サンプルに対し、前記第2のオフ
セット推手段の求めた初期位相に前記固定周波数偏差を
、1シンボル時間毎に累積した位相遷移に絶対値が等し
く正負の符号が異なる第2の補正量を求め、前記第2の
補正量に応じた位相回転を与える第2の位相補正手段と
を備え、前記第1のオフセット推手段と前記第1の位相
補正手段による一連の処理に続き、前記変調成分除去手
段と第2のオフセット推手段と第2の位相補正手段を、
予め定めた回数に達するか、あるいは、前記固定周波数
偏差の絶対量が所定のしきい値以下となるまで繰り返し
動作をさせるループとを設けている。
さらに、 前記第1のオフセット推手段は、シンボル間隔で抽出さ
れる前記差分の絶対値がπ/4[rad]を上回る場合
、これをπ/4で割った剰余を差分として平均値の計算
に用いること、 また、前記第2の位相オフセット推手段は、前記変調成
分除去手段によって得られた位相回転量が(π/4)×
w [radコ (WはO< w < 1である実数)
を上回る場合は累積のデータから除去して、前記初期位
相と固定周波数偏差の2つのパラメータの推定を行なっ
ている。
〔作用〕
前記第1のオフセット推手段は、まず1荊記デ一タ参照
手段の記憶データを基準にトレーニング期間の受信サン
プル系列から、変調成分を除去して雑音を含んだ前記固
定周波数偏差による1シンボル期間の位相回転量を抽出
する。次に、これを平均化することで雑音成分を除去す
る。
トレーニング期間は、雑音の分布がガウス分布と仮定で
きるほど十分長くないので、符号判定に誤りを起こすよ
うな大きな雑音が加わると推定精度を著しく劣化させる
。この場合には、シンボル間隔で抽出される前記差分の
絶対値がπ/4[rad]を超えることにより、その発
生を検出できるため、π/4で割った剰余を差分として
採用する。
前記第1の位相補正手段は、前記第1のオフセット推手
段の推定に基づき位相補正を行なう。
その結果、受信サンプルのシンボル間の相対的位相遷移
について、固定周波数偏差による位相回転を低減するよ
うに動作する。このとき初期位相の評価は行なっていな
いので、各受信サンプルの位相には初期位相差が保存さ
れる。
次に前記変調成分除去手段、第2のオフセット推手段、
第2の位相補正手段から構成されるループにより、残留
している固定周波数偏差と初期位相の2つのオフセット
パラメータを推定して補正を行なう。補正は漸近的であ
って、ループの繰り返し条件から固定周波数偏差が容認
される誤差以内に収束するか、あるいは処理の時間的制
約を満足すること、および発散の防止を目的とした回数
の制限値に至るまで繰り返される。
続いてループの各手段について説明する。
変調成分除去手段は、シンボル間の相対的な位相遷移に
関して、変調による位相遷移のすべての場合について、
最も確からしい位相遷移からの位相差を抽出するように
動作する。
変調による位相遷移のパターンは、+π/4、+π・3
/4、−π・3/4、−π/4の4種類が存在する。こ
の4種類の遷移は、前記の2次元座標において、直交す
る前記第1.第2の判定軸が表わす座標原点を中心とし
た4方向の半直線を仮定して、それぞれの直線を基準に
±π/4の中心角で区切られる領域が、反時計回り順に
対応付けられるから、前記第2のシンボルと前記第1、
第2の判定軸との距離を求め、最短距離の軸を選択する
ことで変調成分を除去できる。さらに前記最短距離の軸
からの前記第2のシンボルの位相差を抽出することで]
シンボル期間にπ/4を超えない場合の、雑音を含んだ
固定周波数偏差に起因する位相回転を抽出できる。
第2のオフセット推手段では、前記初期位相と固定周波
数偏差の2つのパラメータが推定される。このとき累積
データに対し前記π/ 4 X wのしきい値を設ける
ため、雑音による推定精度の劣化を低減できる。これは
、前記第1の位相補正手段による位相補正の結果、残留
の固定周波数偏差が収束させられているために、極端に
大きな抽出量については雑音による位相回転と考えられ
るためである。
そして、前記第2の位相補正手段では初期位相差も含め
た位相補正が行なわれるので、受信サンプルの絶対位相
としてオフセットの影響を除去した座標点が得られる。
さらに前記第1の補正と第2の補正を連続して行ない、
第2の補正を漸近的に繰り返すため同期精度を向上でき
る。
〔実施例〕
以下本発明の一実施例を図面を用いて詳細に説明する。
第1図は実施例の構成を示すブロック図である。同図に
おいてlはIF入力端子、2は発振器、3はπ/2移相
器、4.5はミクサ、6.7はローパスフィルタ、8.
9はA/D変換器、10はデータメモリ、11はタイミ
ング抽出部、12は補間演算部、13はワークメモリ、
14はキャリア推定部、15は参照データメモリ、16
はキャリア同期部、17は複号部、18は2進データ出
力端子である。
IF入力端子lは分岐してミクサ4.5に接続される。
ミクサ4へは発振器2の出力するベースバンドキャリア
が接続される。ミクサ5については前記ベースバンドキ
ャリアがπ/2移相器3を経由した直交キャリアが接続
される。ミク9す4.5の乗算出力は、ローパスフィル
タ6.7を経由してA/D変換器8.9へそれぞれ接続
される。
A/D変換器8は、そのデジタル変換出力を同相データ
として、A/D変換器9は同じく直交データとしてデー
タメモリ10へ出力する。データメモリ10には、タイ
ミング抽出部11と補間演算部12が接続されている。
前記タイミング抽出部11はそのタイミング情報出力を
前記補間演算部12へ与える。補間演算部12の出力は
ワークメモリ13へ接続され、該ワークメモリ13のデ
ータ出力はキャリア推定部14、キャリア同期部16へ
与えられる。さらに前記ワークメモリ13へは前記キャ
リア同期部16からのデータ出力が帰還される。キャリ
ア推定部14へは他に参照データメモリ15のデータ出
力が入力され、回部14の出力はキャリア同期部16へ
接続される。
したがってワークメモリ13、キャリア推定部14、キ
ャリア同期部16によって巡回接続が構成される。キャ
リア同期部16の出力は複号部17へ接続され、該複号
部17はその複合出方を2進データ出力端子18へ与え
る構成となっている。
次に動作について説明する。IF入方端子1へは送信局
(図示せず)に対してオフセットが在住する固定参照波
で同調が得られ、IF帯域まで低周波変換された信号が
入力される。この入力信号はミクサ4.5、ローパスフ
ィルタ6.7を経由して直交ベースバンド信号に変換さ
れる。この信号は本来の変調による位相遷移に加え、前
記オフセットに起因する位相回転を受けている。さらに
前記A/D変換器8.9においてシンボルタイミングに
非同期なりロックによりオーバーサンプリングされてデ
ィジタルデータに変換後、前記データメモリ、↓0に蓄
積される。ここでオーバーサンプリング数の選択は、シ
ンボルタイミングの同期の方法と、必要とされる同期精
度で決定する。また、蓄積は第2図に示した1バースト
のデータを含む適当な期間に渡って行われるものである
。第2図は、1バーストのビット構成の一例を示した図
である。第2図において、19は4ピッ訃長さの衝突ガ
ード期間、20は2ビツトのプリアンプル、21は11
2ビツトの情報ビット(データ)、22は20ビツトの
トレーニングビット、23は30ビツトの伝送制御ビッ
ト、24は112ビツトの情報ビットである。21.2
4の情報ビットを挾んで、トレーニングビット22、伝
送制御ビット23が挿入された構成となっている。π/
4シフトQPSKにより変調を受けると、2ビツトが1
シンボルの位相遷移に表わされる。
さてデータメモリ10に蓄積されたベースバンド信号は
、タイミング抽出部11へ1バースト相当のデータが入
力される。回部11では、相関計算によりフレーム同期
を得た後で、受信サンプルのシンボルクロック肩波数付
近のスペクトルがらシンボルタイミングを推定し、タイ
ミング情報を補間演算部12へ出力する。補間演算部1
2では鰹記タイミング情報をもとに、シンボルタイミン
グに同期した直交データを求める。その補間演事は、シ
ンボルタイミングを挾んだ、時間的に前壱する複数点の
オーバサンプルデータから、各サニプルを通過する滑ら
かな曲線を求め、シンボルろイミングでの値を推定する
ものである。補間演1部12はワークメモリ13にジン
ボルタイミンろに同期した受信サンプルを出力する。こ
の受信カンプルは同相および直交ベースバンド信号の2
沙元ベクトルに展開された形式で前記ワークメモ513
に蓄積されるものである。蓄積された受信カンプルはキ
ャリア推定部14へ出力される。キャリア推定部14は
第1に参照データメモリ15に予め格納したデータと受
信サンプルとの比較を主とにオフセットの2つのパラメ
ータの内、固定μ波数偏差を推定する段階と、第2に受
信サンプノlから変調成分を除去してオフセットによる
位相回転成分を抽出し固定周波数偏差と初期位相を推升
する段階の2種類の推定を実行する。前記参照データメ
モリには第2図に示したトレーニングビット22で与え
られる位相遷移をシンボル間隔で求めたものを格納して
おく。キャリア推定部14で推定したオフセットの固定
周波数偏差や初期位相の各パラメータはキャリア同期部
16へ出力する。
キャリア同期部16は該推定パラメータによって計算さ
れる位相回転を受信サンプルに与え、その結果をワーク
メモリ13へ再び蓄積する。ここでワークメモリ13、
キャリア推定部14、キャリア同期部16で構成される
巡回接続により、漸近的にキャリア同期の精度が改善さ
れる。その動作を第3図に示すフローチャートで説明す
る。
第3図は、本発明の同期方式を説明するもので、同図に
おいて処理26〜29までが第1のオフセット推手段、
処理30が第1の位相補正手段、処理31〜32が変調
成分除去手段、処理33〜34が第2のオフセット推手
段、処理35が第2の位相補正手段である。
さてjシンボル目の受信サンプルについて同相データを
■j1直交データをQjで、シンボルの位相をQjで示
す。まず各受信サンプルの位相θyを計算する。(26
)なお、Qj、Ijは第1図のワークメモリ13に格納
されている。この計算は逆正接によるもので、例えばI
j、Qjをアドレスとしてアクセスされる第1図の参照
データメモリ15に逆正接の参照テーブルを設けること
によって実現される。次にシンボル間の位相遷移mjを
抽出しく27)、第1図の参照データメモリ15に格納
した参照データrjとの誤差Aを累積する(28)。そ
して誤差の累積Aをトレーニング信号のシンボル数すで
除算する事で平均値を求め、固定周波数偏差による1シ
ンボル期間の位相遷移量(△W)として推定しく29)
 、各時刻の受信サンプルに一△Wをシンボル毎に累積
した、位相遷移に相当する位相回転を与える(30)。
ここで前記処理28の誤差の累積においては第4図に示
すフローチャートの処理を行なう。第4図は処理28の
累積動作を説明するフローチャートである。即ち、第2
図に示す区間Aを参照するために、jをトレーニングビ
ットの先頭にする初期化後(39)、位相遷移mjと参
照データrjとの差pjを抽出して(40) 、pjの
絶対値を判定(41)L、π/4[rad]を超える場
合はpjをπ/4で割った剰余を新たにpjとしく42
)、誤差の抽出値として該pjを累積する(43)。そ
して処理40〜45をトレーニング期間の終了まで、シ
ンボルを更新(45)してくり返す。なお、このくり返
しはトレーニングの終了(44)までで、第2図のデー
タではシンボル数が10であるため、10回実施される
第4図に示した処理39〜45は、雑音により符号誤り
を発生させているデータの推定に対する影響を低減させ
、推定精度を向上させる。以上説明した通り、前記処理
25〜30および39〜45の実行により固定周波数偏
差に対する第1の補正が行なわれる。また、前記処理2
9の推定は平均値を求めるといった簡易な方法であり、
演算量を増大させない。
補正された受信サンプルに対して次の繰り返し処理が実
行される。
第3図に示す通り、再びシンボルの位相を計算しく31
)、、::のシンボル位相から固定周波数偏差による位
相回転を抽出する(32)、前記処理32について、第
5図および第6図を用いて説明する。第5図は1シンボ
ル期間における位相遷移を2次元の直交座標に示したも
ので、白日は一時刻前のシンボルの位相点(θ、−1)
を、黒円は着目しているシンボルの位相点(θ、) を
表わす。
第6図は処理32の動作を示すフローチャートである。
第5図において、オフセットによる位相の回転は次のよ
うに抽出される。まず位相点θ。
と座標原点を結ぶ直線を仮定し、座標原点を中心に反時
計方向にπ/4回転した第1の判定軸を求め、さらに前
記第1の判定軸に直交する第2の判定軸を求める。この
第1、第2軸によって座標原点を中心に4方向の半直線
(点線で図示)が仮定される。この半直線を反時計回り
の順番にqdro、qdrl、qdr2、qdr3で表
わすことにする。以上の操作は第6図の処理47に相当
する。この場合qdro、qdrL qdr2、qdr
3の各直線ヘノ位相遷移が、それぞれ変調による+π/
4、+π・3/4、−π・3/4、−π/4の遷移に対
応する。そこで着目している位相点θ、について最も近
い直線を判定し、この直線からの位相差(第5図斜線部
)を固定参照信号による位相回転成分△wjとし、で抽
出する(第6図の処理48)。前記処理47.48は各
シンボルごとにバーストが終了するまで繰り返される(
繰り返し判定は第6図処理49、およびシンボルの更新
は第6図処理50)。
次に第3図の処理33で△wjを累積するが、この詳細
を第7図を用いて説明する。第7図は処理33の動作を
示すフローチャートである。累積計算では、抽出量の絶
対値があるしきい値を超えている場合はデータを除去し
、累積には加えない。
しきい値はπ/4×wとし、WをO< w < 1の範
囲としている。第7図において、Akは前記△Wjの累
積を、添え字には累積シンボル数を示す。
処理51は累積にあたっての初期化、処理52は抽出回
転量の絶対値判定であり、抽出量がしきい値を超える場
合は累積から除去している(56)。
有効な回転量であるときはAkへの累積(53)累積数
にとシンボル数jの更新(54)を行なう。
前記処理52〜54は、バースト終了まで繰り返される
(終了判定55)。前記のしきい値を設けたことは、前
記第1の補正手段によって固定周波数偏差が補正され(
第3図30)、抽出される位相回転は比較的小さいと考
えられるためである。
即ち、△wjの抽出量が特に大きいときには雑音による
回転であると判断し、不正データとして除去することを
行なっている。この結果、得られたAkの累積状態図を
第9図に示す。
次に再び第3図に戻って動作を説明する。処理33によ
って累積したデータに対し、その時間的変動を最小2乗
法にもとづく1次近似式によって推定する(34)。1
次近似式は、固定周波数偏差による1シンボル期間の推
定位相遷移量△Wと初期位相の推定値をθとしたy=△
w−に十〇の直線である。該直線と前記累積Akとのシ
ンボルごとの誤差の2乗平均を最小化することにより、
前記△w1初期位相θを推定する。第10図に第9図の
累積Akを直線回帰した状態図を示す。
次に、これらの推定値をもとに受信サンプルに対して第
2の補正を行なう(35)。この第2の補正は、各時刻
jの受信シンボルに−(△W ” J+θ)で示される
位相回転を与えるもので、初期位相を考慮したものであ
る。したがって各受信サンプルの位相については、シン
ボル間の相対的な位相回転が補正されるだけでなく、そ
の絶対位相が同期検波した場合の位相となるように補正
されることになる。
その漸近的改善は、前記処理31〜35を次の二つの判
定の結果にもとづき繰り返すことによってなされる。ま
ず繰り返し回数が予め定めた規定回数Mに達したか(3
6)、次に推定した固定周波数偏差△Wが予め定めたし
きい値F以下になるか(37)の2点に対し判定する。
いずれが一方の条件を満たしたときに繰り返、し処理を
終了する。
前記規定回数Mおよび△Wのしきい値Fは、バースト長
と伝送レートおよび1フレ一ム時間を考慮し適当な値が
選ばれるものである。即ち、前記2点の判定は前者が処
理の時間的制約を満足すること、および推定値の発散を
防止することを目的とし、後者はキャリア同期の精度が
容認される誤差以内に収束した段階で処理を打ち切るこ
とを目的としている。
以上で第1図のワークメモリ13、キャリア推定部14
、キャリア同期部16で実行されるループの漸近的推定
および補正の動作が実施される。
次に位相補正を受けたシンボル間隔の受信サンプルはキ
ャリア同期の確立したデータとしてキャリア同期部16
より複号部17へ出力される。複号部17は入力した受
信サンプルのシンボル間の位相遷移を分類し、対応する
2ビツトの2進データに復号し、これを直列データに順
次変換して、2進データ出力端子18へ出力する。
以上が第1図に示した実施例の動作の説明である。第3
図のフローチャートで示した本発明のキャリア同期方式
の一連の処理(25〜38)と復号処理をバースト伝送
の受信間隔(1フレ一ム期間)で実行することにより、
バースト信号を連続して受信することができる。また、
第1図のデータメモリ10とワークメモリ13について
は同一メモリとすることも可能である。
次に第1図に示した構成において、特に前記複号部17
の復号方法が各受信シンボルの位相を計算し、シンボル
間の相対的な位相遷移を算出して復号する場合の他の実
施例を第8rIAに示す。この場合初期位相差は復号に
関しては考慮する必要が無くなる。第8図は第1図のワ
ークメモリ13、キャリア推定部14、キャリア同期部
16の動作に関する他の実施例のフローチャートである
。第3図と同等の処理には同じ番号を付した。第3図に
示した場合と同様に前記26〜30の処理による、参照
信号との誤差の平均値推定にもとづく位相補正を、前記
36.37に示す判定基準のどちらか一方を満足するま
で繰り返す、受信サンプルのシンボル間に存在する固定
周波数偏差による位相回転成分を補正し、その相対的な
位相遷移が変調成分のみに依存するよう動作するもので
ある。
〔発明の効果〕
以上説明した通り、本発明によればπ/4シフトQPs
K変調方式で変調されたバースト信号に対し、 第1の段階として、バースト信号に挿入されている既知
のトレーニング信号を用いることで、固定周波数偏差に
よるシンボル間の相対的な位相回転を推定および補正す
ることかできる。このとき符号誤りを発生させるような
大きな雑音の推定値への影響は、これを低減することが
できる。
第2の段階として]バーストの受信サンプルから変調成
分を除去できるので、補正残の位相回転の抽出が行なえ
、抽出量の時間的累積から初期位相差と固定周波数偏差
を推定し、受信シンボルの絶対位相について補正を行な
うことができる。
このとき累積する抽出量にしきい値を設けたので雑音に
よる推定精度の劣化を低減できる。
さらに前記第1の補正と第2の補正を連続して行ない、
第2の補正を漸近的に繰り返えすため同期精度が向上す
る効果を有している。
これらにより蓄積一括復調に好適なキャリア同期を実現
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を示すブロック図、第
2図はバースト信号のビット構成を示す構成図、第3図
は本発明のキャリア同期の方法を説明するフローチャー
ト、第4図は第3図の処理28の動作を示すフローチャ
ート、第5図は第3図の処理32における変調成分除去
方法を説明する図、第6図は第3図の処理32の動作を
示すフローチャート、第7図は第3図の処理33の動作
を示すフローチャート、第8図は第1図における他の実
施例を示すフローチャート、第9図は累積Akの状態図
、第1O図は第9図の直線回帰状態図である。 符号の説明 l・・・IF入力端子 2・・・発振器 3・・・π/2移相器 4.5・・・ミクサ 6.7・・・ローパスフィルタ 8.9・・・A/D変換器 10・・・データメモリ 11・・・タイミング抽出部 12・・・補間演算部 13・・・ワークメモリ 14・・・キャリア推定部 15・・・参照データメモリ 16・・・キャリア同期部 17・・・複号部 18・・・2信データ出力端子 ■j・・・受信サンプルjシンボル目の同相データQj
・・・受信サンプルjシンボル目の直交データθj・・
・受信サンプルjシンボル目の位相mj・・・j−1番
目と5番目のシンボルの相対位相遷移 rj・・・j−1番目と5番目のシンボルの既知の相対
位相遷移(トレーニング期間) A・・・・・・mjのrjに対する誤差の累積b・・・
・・・トレーニングシンボル数△w0・・・固定周波数
偏差 ΔW・・・固定周波数偏差の推定値 番目のシンボルの相対像 △wj・・・j−1番目とj 相遷移の抽出値 θ。・・・ 初期位相 θ・・・・・・初期位相の推定値 Ak  ・・・△wjの累積値 M・・・・・・繰り返し回数の制限値 F・・・・・・固定周波数偏差の許容推定誤差箋1 回 寛 I!l □1寸゛−ストーーーーーーーー例 寛3あ 1兄 1F−)口 〆コ 第し以 ″7呪

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、π/4シフトQPSK(QuadraturePh
    aseShiftKeying)変調方式により変調さ
    れ所定の位置にトレーニング期間を備えたバースト信号
    を、キャリアに対しオフセットが存在する非同期の固定
    参照信号により検波し、2次元のベースバンド信号に展
    開してメモリに蓄積した後、一括して復調する蓄積一括
    復調に適用されるキャリア同期方式において、 前記トレーニング期間の既知の2進符号に対応する前記
    変調方式の位相遷移を、シンボル間隔を単位に記憶する
    データ参照手段と、 シンボルタイミング同期が得られた受信サンプルの、前
    記トレーニング期間におけるシンボル間隔の位相遷移と
    、該位相遷移と位置的に対応する前記データ参照手段の
    記憶データとの差を抽出し、抽出量について平均値を求
    め、該平均値を第1のオフセットとして推定する第1の
    オフセット推定手段と、 各シンボル間隔の受信サンプルに対し、前記第1のオフ
    セットを1シンボル時間毎に累積した位相遷移に絶対値
    が等しく正負の符号の異なる第1の補正量を求め、前記
    第1の補正量に応じた位相回転を与える第1の位相補正
    手段と、前記2次元のベースバンド信号により示される
    直交座標において、連続する第1、第2のシンボルを仮
    定したとき、前記第1のシンボルの座標点と座標原点を
    通過する直線について、座標原点を中心に該直線を反時
    計方向にπ/4[rad]回転した第1の判定軸と、該
    第1の判定軸と直交関係にある第2の判定軸を求め、次
    に前記第2のシンボルの座標位置と前記第1、第2の判
    定軸との距離を求め、最短距離の軸からの前記第2のシ
    ンボルの位相差を前記位相回転量とし抽出する変調成分
    除去手段と、 前記変調成分除去手段の抽出した位相回転量を累積し、
    その線形変動を直線近似し、初期位相と周波数(以下、
    固定周波数偏差と称す)の2つのパラメータを推定する
    第2のオフセット推手段と、 各シンボル間隔の受信サンプルに対し、前記第2のオフ
    セット推定手段の求めた初期位相に前記固定周波数偏差
    を、1シンボル時間毎に累積した位相遷移に絶対値が等
    しく正負の符号が異なる第2の補正量を求め、前記第2
    の補正量に応じた位相回転を与える第2の位相補正手段
    とを少なくとも備え、 前記第1のオフセット推定手段と前記第1の位相補正手
    段による一連の処理に続き、前記変調成分除去手段と第
    2のオフセット推定手段と第2の位相補正手段の3つの
    手段の処理を、予め定めた回数に達するか、あるいは、
    前記固定周波数偏差の絶対量が所定のしきい値以下とな
    るまで繰り返し動作させるループとを設けることを特徴
    とするキャリア同期方式。 2、前記第1のオフセット推定手段は、シンボル間隔で
    抽出される前記差分の絶対値がπ/4[rad]を上回
    る場合、これをπ/4で割った剰余を差分として平均値
    の計算に用いることを特徴とする請求項1記載のキャリ
    ア同期方式。 3、前記第2のオフセット推定手段は、前記変調成分除
    去手段によつて得られた位相回転量が(π/4)×w[
    rad](wは0<w<1である実数)を上回る場合、
    累積のデータから除去して前記初期位相と固定周波数偏
    差の2つのパラメータの推定を行なうことを特徴とする
    請求項2記載のキャリア同期方式。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014086739A (ja) * 2012-10-19 2014-05-12 Jvc Kenwood Corp 無線装置およびデータ再生方法
US8744020B2 (en) 2008-11-03 2014-06-03 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Frequency offset estimation

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